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威嚇砲撃(12/24)

昨日は祝日であり、時期も時期なので一年ぶりにCavaワインを購入しました。
シャンペンでもスパークリングでも原則は開栓したら飲み干さなければなりません。
ところがめっきり酒量が落ちているので、720ml瓶を空けることができません。

しかもお買いになった方ならご存知のとおり、Cavaワインのコルク栓は「かぎ穴」とか「前方後円墳」の形状をしており、抜栓したら最後、再び瓶口を塞ぐことがほぼ不可能なんです。

オルタナティブプランとして、替え栓をすることにしました。夜は冷えていたので、外のほうが冷えるだろうと瓶をベランダに出して就寝。ところが・・・。

払暁とともに「スポーン!」という乾いた音が響き、その砲声で目覚めました。
今日は思ったより暖かく、瓶内のガス圧が高まってコルク栓を砲弾として押し出してしまったのです。
気温が高かったこと、瓶の色が熱を吸収しやすい黒色だったこと、ガス圧が十分に残っていたことなどいろんな悪条件が重なった末での暴発でした。

幸い、コルク栓も瓶も無事でした。瓶に触れたら少し熱いくらい。炭酸ガス恐るべしです。
文字通りのシャンパンファイトともいえましょう。

飲み干さなかったことに対する警告と威嚇をこめての射撃だったのかもしれない。自分らしいといえば、らしいイブの夜明けではあります。
しかしこのカエルの替え栓、じっくり見るととても間抜けです。

収まりの悪さ(12/23)

麻木・大桃・山路の不倫問題ですが、心底どうでもいい話題です。どうでもいい話題なんですが、彼らの言動を見ているとどうにもこちらの収まりが悪い。不愉快になるのはどうしてだろうと考えました。

基本的に、それぞれがエゴイストで小賢しく見えるのだよな。相手のことを気遣うこともなく、麻木にいたっては会見に備えて弁護士をすぐに頼む手際のよさ。しかも委任先があの弘中惇一郎だと。小賢しさも極まっていると思います。
「結婚生活が破たんしていた状態なので不倫にはあたらない」と開き直っているようだけど、それはスーパーの出口を出てから『お金を払おうと思った』という万引きと同じ構造ではないのか。道理よりも内心が優先される法解釈とは恐れ入りました。
疚しいと思うからこそ詭弁を弄し続けなければならないのでしょうけど、なんで彼らを見ていると腹が立つのだろう?しばらくじっくりと考えてその理由がわかりました。

ビックコミックオリジナルを毎号愛読していて、30冊ほど積読状態でした。現在、年末の大掃除を控えて順番に読んでいます。読んだそばから廃棄するというスタイル。この漫画誌では基本的に殆どの作品を読みます。

不愉快の正体が、このなかにある弘兼憲史の「黄昏流星群」を読んでいたせいだと気付いたのです。題名でもうすうすお分かりのとおり、主に中高年男女の人間模様が数回シリーズで描かれているシリーズなのですが、ここに出てくる人間の殆どが、男も女もぶっ飛ばしてやりたいような奴らばっかりなんですよね。視野狭窄でわがまま、人を人とも思わない言動の連続。共感も肯定も全くできない。(以上はあくまで個人的感想です。念のために)

男は基本的に、小心翼翼とした社畜。そして女は欲望全開のエゴイストばっかりに見える。どいつもこいつもしたり顔に描かれているのは何故だろう?
きっと、かみさん(柴門ふみ)の影響もあるのだろうな。
松本零士・牧美也子、本宮ひろし・森田じゅん、新谷かおる・佐伯かよの。彼らと同じようなことかな。奥さんが漫画家だと女性キャラは奥さんの画風の影響を受けますよね。
あの嶋耕作シリーズでも、大町久美子とか嶋の元女房とかその他度し難い有象無象が出てきます。
描く作家の卑しい心根がキャラに反映されている、といったら言い過ぎだろうか?だったら、読まなきゃ済むことなんですが、ごくたまにいい話も混じってたりするのですよね。悩ましいところです。

そういう作品世界と、今回の一連の不倫騒動は共通したメンタリティがあるように思います。そういえば麻木も大桃も、作品に出そうな顔をしている。我が強く、正義を振りかざす面立ち。そう思うと山路某は、実に軽薄な男に見えてくるから不思議。つまらん男に引っかかるなあ。

残念な人(12/22)

「残念な人の思考法」(アスコム)という本がちょっと売れているそうですね。

『残念な人の思考法』著者が語る“残念な人”脱出の極意
<引用開始>
今、『残念な人の思考法』(日本経済新聞出版社)と『残念な人の仕事の習慣』(アスコム)という本がベストセラーになっている。著者であるビジネスコンサルタントの山崎将志氏によれば、“残念な人”とは、「努力をしているのになぜか結果が出ない、いわばもったいない人」のことだという。

 近頃増加しつつあるという“残念な人”だが、当の本人にとっては努力をしているつもりでいるだけに、なかなか脱することが難しい。「実は私もかつては“残念な人”だったんです」と語る山崎氏は、その脱出法について次のように語る。

「職場で決めたマニュアルどおりにしかやらない人は残念な人。マニュアルオペレーションというのは誰でもできます。必要なのは、そこから一歩進んでどうすればもっと効率的にできるかを考えることです。それに今の時代、お客さんのニーズは多様化しています。常に新しいことを提案していく意識が必要です」

 例えば、あるチェーン店のハンバーガー店で働いていたとしよう。そこにハンバーガーを注文した客が、「(チキンにつける)バーベキューソースをもらえますか?」と頼んできた。マニュアルでは、「それはできないんです」と断ることになっている。そのマニュアル通りに断り続ける人は “残念な人”。上司に「今日、バーベキューソースを単品で欲しがる人がいた。これからは単品で売ってはどうか?」と提案できれば“できる人”になれると山崎氏。

 また、自分と違う人の立場に立つことも“残念な人”からの脱出法だという。例えば、従業員としての自分の利益を超えて、自分が経営者ならどうするかという目線でお店や会社が儲かるにはどうしたらいいのか考えることがそれに当たる。

「“残念な人”にならないためには、常に新しい提案をしたり、自分と違う人の立場になって仕事をするなど、お店や会社にとって必要な人になっていなくてはいけません。そして自分は今、誰と比較されているのか、何が自分の武器で、それをきちんと使いこなしているかを考えることが、“残念な人”脱出法の極意でもあります」

 つまり、「自分自身をよく知れ」ということ。“残念な人”を脱出するためには、まずは“残念な人”である自分を自覚することから始めなくてはいけない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101118-00000302-playboyz-soci
<引用終了>
著者の山崎さんって存じ上げてます。以前はアクセンチュアという会社にいらっしゃった。
その当時に、コンサルタントとして鼻息荒い時代に私どもの事業やコンテンツをちらりと見て、せせら笑うような評価をしてくださいましたっけね。
あのときの「感動」は忘れません。大変得がたい貴重な瞬間でございました。

その後に、アクセンチュアを「予定どおり」退社され、知識工房という会社を設立された。
でも、すぐには仕事がない。「同じ東大出身なんだからそのよしみで」と弊社社長に取り入った末に、三ヶ月の期限で弊社顧問に就任された。そして120万円もの禄を食みましたね。
その報酬に対する仕事が、当社の事業環境の鑑定というものでしたね。A4わずか10枚もない、まるでアルバイトの女の子が殴り書きしたかのような大変に平易でプリミティブな『玉稿』レポートを出された。私どもにとっては至極当然、あたりきしゃりきの環境認識についてあらためて有難いご託宣を賜ったのでした。

あるいは、ありきたりなレポートの内奥に『治にいて乱を忘れるな』といわんばかりのご叱咤が含まれていたのかもわかりませんが、あれから七年経った今でも、あのレポートのどこに120万円もの価値が潜んでいるのか、浅学非才な自分には到底わかりません。
日々これ精進せよという天啓でもお与えになったおつもりなんでしょうか?

その後、研修講師などを務められているとは聞いてましたがこの度の新書本大ヒットまことに麗しい限りです。
これで、また騙される、じゃなくて感動する人たちが増えますね。三日やったら辞められないコンサルタント業、その優秀と自称される頭脳で益々ご活躍していただきたいと願います。
過去のことは伏せて、残念な人とは貴方様である、なんてもういいませんから。

システムメンテナンス(12/21)

年末に近づいてますが、この時期を利用してシステムメンテナンスを図る企業が多いです。
「12月29~1/3まではメンテナンスでログインできません」とかそんなやつ。

休みなので、受付も休みにしているんだろうと考えがちですが決してそんなことでもないんですよね。人が休んでいるときに、システムをバージョンアップしたり組み替えたりする人が必ずいます。

最も大変なのが自動販売機関係。なかでも鉄道の乗車券販売機の変更は限られた時間に同時に大量の機器設定を変更しなければいけません。
オムロンの人に聞いたら料金値上げのときが最も大変だそうです。終電から始発までの間に新料金にプログラムを変更しなければならない。それも一台一台に。
どこか一箇所で集中制御をしているわけでもなく、各駅で一斉に取り掛かるそうです。国鉄民営化の際も大変に忙しかったとのこと。「国電」の表示を全て「JR」に置き換える作業に忙殺されたとも。

自分自身も、似たような経験をしました。年明け早々のeサービス提供で、スタートが一月三日。二日の夜からサーバの前で待機して零時とともにサイトを解放したりしました。アクセスログがみるみるふえていきます。それから「つながらない」「エラーが出た」「止まった」問い合わせが散発的にやってきてそれにいちいち対応しましたっけ。
新春早々の夜中に何をやっているんだろうと思いました。

SPAM(12/20)

とりあえず大桃美代子は、冷静になるようにな。麻木久仁子の仕事を取るんじゃない。キャラが被るからって、Qさま!とかクイズ番組の後釜を狙っていたりとかしているのかな。

頭の良さを売りにする女性タレントって昔からいろいろいますが、大体が負けず嫌い。
連想ゲームで女性軍キャプテンだった壇ふみなんて典型だな。自分が分からず相手チームが正答すると「なんだそんなことか」。相手がわからず自分が正答すれば「どや顔」になっていたことを思い出します。
声を揃えて、せぇーの!で『生兵法は怪我の元!』なんて力んでいたっけなあ。

今はその壇ふみ的位置を麻木が、眦を決して踏襲しようとしています。ここも宮崎美子とか強敵がいるから安泰ではないわけだ。彼女の場合で問題なのはチームで回答していく場合、メンバーが間違えると容赦なく非難するところです。ものすごく気が強そう。命でもかかっているかのような鬼気迫る表情で、「なんでそんなの間違えるのよ!」と誤答した人間を難詰する。見ていてなんだか痛々しくもなります。
だから大桃はグチグチと虐めてはいけない。窮鼠猫をかむ展開に必ずなります。今回の醜聞、麻木側がどう反撃するかな。ダメージでかいからな。

さて、yahooで捨てメアドを作っているのですがスパムメールがほんと喧しいです。毎日、掃除をしているのですが今日はとうとう十通もまとめてきやがった。どれもこれもあけろあけろといわんばかりのタイトルです。
「本当に困ってます。泊めてください」ってそりゃ派遣村とかにだせ、って思う。
しかし「障害者~」というのは強い憤りを覚えます。匿名だから罪深いよ。

近くて遠い(12/19)

こんなニュースを見つけました。近くて遠い国になっていくような感じがします。取り残されているなあって。

モスクワ証券取引所、ルーブルと人民元取引を開始
<引用開始>
モスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)は15日、ロシアのルーブルと中国の人民元の取引を開始した。2カ国は10年春に2通貨の取引について合意に至っている。

取引にはシベリアや極東を中心に35以上の銀行の参加が見込まれている。両通貨の取引高は1日あたり300万元(約3700万円)となる見通しだ。人民元が中国国外で取引されるのはロシアが初めてとなる。

人民元取引開始の記念式典には駐露リ・フエイ中国大使が出席し、これは中国にとって経済貿易関係発展分野における、今年10年の最大の出来事だとの声明を表した。
http://japanese.ruvr.ru/2010/12/15/36881387.html
<引用終了>
新防衛計画大綱にて「動的防衛力の強化」などという戯言をほざいている間にやられている。まったく。「動的」で今の時代許されるのはIPアドレスだけだよ。
アメリカに焚きつけられて、中国を仮想敵国にしている場合でもあるまい。
アジア共通通貨構想は一体何処にいったのだろう。
この取引開始で、ロシアのWTO加盟にも中国の後押しがつくのでしょうね。
でも、今までロシアが入ってなかったのがちょっと驚きではあります。

ザ・刑務所(12/18)

実話ナックルズ発行人久田将義によるトークショーをニコニコ動画で拝見しました。
前回が『やくざ』今回のテーマは『刑務所』です。

ニコ生×ナックルズ ザ・刑務所
<引用開始>
検察による証拠データの改ざんや、裁判員裁判での死刑求刑、「刑場」の公開、鈴木宗男氏の収監など、多くの話題を振りまいた日本の司法。司法を語るうえで決して忘れてはならないのが、「刑務所」です。
 
徳島刑務所での暴動や、宮城刑務所、名古屋刑務所の看守の暴行の実態だけでなく、刑務所の生活がどのようなものか、ほとんど知られていません。このブラックボックスをこの番組で明らかにしていきます。
 
逮捕、送検、裁判をへて、収監される日。お風呂や食事はどうするのか。
「なかの人」とのお付き合いはどうすれば良いのか。「老ヤクザ」との交流、殺人犯の告白、死刑囚との出会い、そして文通へ……。
 
芸能スキャンダルや危険なアウトローなど、日本の裏社会をえぐり出す実話誌『実話ナックルズ』発行人の久田将義氏をホストに、「塀のなか」を徹底解剖します。
出演は、宮城刑務所事件などの刑務所問題に取り組むジャーナリスト・亀井洋志氏、元ヤクザ(元「なかの人」)のカメラマン・羽月カズヒロ氏、マブチ・モーター事件の確定死刑囚との往復書簡を書籍化した『最期の夏』作者の斉藤充功氏。
「娑婆(シャバ)の空気」は本当にうまいのか?
テレビや新聞では絶対に不可能な(?)番組にご期待ください。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv34280462
<引用終了>
不謹慎かもしれないが、大変面白かった。貴重な情報をいただきました。
刑務官の所内暴行など、おぞましい話題も多かったですが、元「なかの人」である羽月カズヒロ氏の所内話が非常に興味深かったです。前科十四犯。網走と府中で服役の経験ある人。

下世話な興味として、服役している芸能人などはどう扱われるのか?という話も面白かった。
『押尾なんて、あんなの一緒にいたらボコボコにしちゃいますよ』
『先輩が新潟少年院で一緒だった木村一八は本物。びっとしてて喧嘩も強かった』など等。

田代まさしについては『あんなのいたら、懲役は楽しいですよ。みんなのおもちゃです。作業中でも、なんなら空気椅子やらせちゃいますよ』
清水健太郎には『シャブなんてねえ、アフリカ行きゃ一発で治りますよ。日本にいるからダメなんだよ』だって。

面白がって言ってるけど、目つきは本物。こういう感じの男が一番喧嘩が強いんだよな。

このような、可視化から超絶した存在を野放しにしてはいけないなとつくづく思いました。

問う力(12/17)

小沢一郎の弁護士、弘中惇一郎の記者会見を先ほど偶然にも拝見しました。

政倫審出席「好ましくない」=小沢氏弁護人が会見
<引用開始>
小沢一郎民主党元代表の衆院政治倫理審査会への出席について、小沢氏の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士が17日、東京都内で会見し、「刑事弁護の立場からは、今の段階で小沢さんが公の場に出て話すのは好ましくない」との見解を示した。
 弘中弁護士は小沢氏について、「強制起訴が決まっており、被告に極めて近い立場」と指摘。「(国民に)知る権利があるのは承知しているが、小沢さんには刑事裁判の被告としての立場もある。どこで折り合いを付けるかを考えていただきたい」と述べた。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101217-00000110-jij-soci
<引用終了>
会見での質問への答え方を見ていて全く格が違う、と思った。
ディベートとかロジカルシンキングとかのお手本にもなるようなものでした。
テレビによく出てくる検事出身の、大沢孝征とか河上和雄、若狭勝、住田裕子とかあんな連中と次元が違うなって。

検事出身の弁護士で往々にして問題になるのが「妥協」「和解」をすぐ勧めてくるところです。『これ以上頑張っても相手は折れないよ』『控訴は時間もお金も消耗するよ』とサジェストして、すぐに相手側の古巣(検察)と通じてしまうというもの。権威と権力に寄り添うのが習い性になっているんですな。
それでいながら、正義の味方ぶることも大好き。海老蔵と対立する元暴走族リーダー側の弁護士に対して『社会正義が許さない』とまで大沢孝征は調子にのって言い放ちました。当の藤本弁護士は住吉会の弁護なども時々やるから反社会勢力として指弾できるという計算が働いたのでしょう。しかし、企業のお抱えしかやらない貴方ごときに言われたくないなって思いました。社会正義だとか軽々しくいう、テレビに出ずっぱりで感覚が麻痺しているんでしょう。

しかし、今日の新聞記者の情けないこと。何ひとつ有効な質問ができていない。
とりあえず言って来いと、おっとり刀で駆けつけた感がありありでした。
新聞記者というと、頭脳明晰で弁が立つって思っちゃいますけど、問うということが全く出来ていない。そんな様子を見てると、第一線に立つような人材はそもそも採っていないのかもしれないって思いました。多少バカでないと、幹部が寝首を掻かれちゃいますからね。

そういえば先日、鈴木宗男が収監される直前の高検前インタビューで、いよいよ獄の門を潜ろうという最後の質問が「今日の朝、何食べたんですか?」だって。お茶吹いちまった。

歌舞伎町セブン(12/16)

誉田哲也の新刊「歌舞伎町セブン」を読了しました。

<引用開始>
冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人間たちが、必ずぶつかる「歌舞伎町セブン」とは何を意味するのか。そして、街を浸食していく暗い狂気の正体とは―。
http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%8C%E8%88%9E%E4%BC%8E%E7%94%BA%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3-%E8%AA%89%E7%94%B0-%E5%93%B2%E4%B9%9F/dp/4120041751
<引用終了>
作品の舞台は新宿区歌舞伎町。誉田哲也で歌舞伎町というとあの「ジウ」を思い出します。
本作でも、ジウの『新世界秩序』による歌舞伎町占拠についてもちらっと出てきます。
例によってアマゾンの書評は散々なようですが、筆者には面白かった。相変わらず死人は多いけど。で、読み進めていてこれはあれだと思い出しました。
池波正太郎の「必殺仕掛人」ですよ。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、本人も今野敏との対談でそのことを意識していました。
http://www.chuko.co.jp/special/talk101125/page.html
単純に勧善懲悪ということでもなく、基底には暗い情念が渦巻いています。正直に言って、歌舞伎町って好きな場所でもなんでもありませんが、こういう世界があってもそれはそれで許容できるかもしれない、なんてふと思いました。
ご一読をお勧めします。

習熟と認定の違い(12/15)

無免許運転 十年やってりゃ うまくなる
ビートたけしの考えた交通標語を思い出す事件です。

無免許で消防車運転13年 呉の職員「試験落ち、うそ」
<引用開始>
広島県呉市は14日、市消防局の消防士長(36)が無免許のまま13年余り消防車などを運転していたと発表した。市に免許を取ったとうそを言い、2~3年ごとの点検の際も「免許証を家に忘れた」等と説明していた。一時は大型の救助工作車(11トン)も運転していたという。

発表によると、消防士長は1994年の採用。96年に普通免許、2000年に大型免許を取得したと虚偽申告をしていた。「仮免許はとったが、本試験で何度か失敗し、うその申告をしてしまった」などと説明しているという。採用から10年間は消防署勤務で、救助工作車やポンプ車などを運転。04年から今春までは本局の警防課で乗用車型の指揮調査車を運転していた。運行日誌によると、08年度は50回、09年度は75回、指揮調査車などの公用車を運転していた。消防署時代の記録は残っていないが、年間数十回は消防車両を運転していた可能性があるという。

今月12日昼過ぎ、呉市内で家族を乗せて乗用車を運転中に別の車と接触事故を起こし、無免許が発覚。市消防局は全職員363人の免許証原本の緊急確認を始めた。
http://www.asahi.com/national/update/1214/OSK201012140096.html
<引用終了>
このニュース、聞いていて赤面する思いです。何故なら拙宅も同じようなものだったから。

父親は筆者が物心ついた頃から、車を運転しており時折はトラックにも乗ってました。
高校の頃に帰宅すると父が不在。どこにいったか聞くと「教習所にいってるよ」という。
え?と驚きました。「お父さん、免許がなかったんだよ。今まで黙ってたけどさ」台所で葱を刻みながら、さりげなく凄い告白をする母親がいます。えー!あんたたち、グルだったのか!
生まれる前から車には乗っていたそうで20年の運転実績があるという。「だからお父さんはうまいんだよ。心配ないよ」。いや・・・そういう問題じゃないだろ。
やがて父が帰宅しました。通いだしてこの日が実地試乗だったらしく、ちょっと憮然とした顔をしている。どうしたのか聞くと教官にえらく警戒されたという。「あんたの運転は、枯れすぎている」と評価されたそう。うん、けっして肯定的な評価ではないな。癖がついてるってことか。
結局、27時間で卒業させてもらえず、30時間くらいで合格しました。
いかに技量が高くあろうとも、認定は別物ということですか。
以来、古希を越えた現在まで運転し続けています。こないだ一時停止違反で切符です。

でも、総理大臣も仮免発言で罷免もされず赦免されるんだからまあいいよね。免づくし。

戦略兵器(12/14)

集英社いいぞ。その意気だ。

自社漫画のアニメ化作品も出展拒否=都の漫画規制に抗議―集英社
<引用開始>
集英社の鳥嶋和彦専務は13日、都内で開かれた漫画新人賞授賞式で、来年3月の東京国際アニメフェアへの参加を拒否するだけでなく、同社刊行の漫画を原作とするアニメ作品の出展も認めない方針を表明した。過激な性描写のある漫画やアニメを販売規制する東京都青少年健全育成条例改正への抗議の一環。
 同社刊行の漫画が原作の「ナルト」「ワンピース」などのアニメは海外でも人気が高い。
 同専務は新人漫画家らに「ぜひ石原慎太郎(都知事)をぶっ飛ばすような漫画を」と訴えた。茨木政彦同社第3編集部長も「萎縮しないで好きなものを描いてほしい。面白ければジャンプは全部載せる」と呼び掛けた。
 同社など漫画出版10社は10日、同アニメフェアへの参加拒否を表明している。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101213-00000108-jij-soci
<引用終了>
萎縮しないで好きなものを、か。表現に携わる者としては至極真っ当なスタンスです。こうなりゃ自分でも出してみようかしら(無理)。
今回の条例では、近親相姦の表現に限るとかいろんなエクスキューズかましているけど、結局は内心の自由に踏み込みたいのよね。そのあたりの魂胆はわかってっからな!

しかもだな。漫画もアニメも日本の戦略兵器になりえるのだ。世界に冠たるコンテンツを出しているわが国。これを外交に利用しないわけには行くまい。
かってイギリスは「ビートルズはわが国の戦略兵器である」と当時のヒューム外相によって唱えられたことがあります。20世紀にイギリスの国益にあれほど貢献した人たちもおりますまい。それとおんなじことを日本は漫画・アニメでやってみるべきなのです。
世界のサッカー選手で「キャプテン翼」に影響を受けている人は数多いし、ドラえもんでもガンダムでもエヴァでもヤマトでも枚挙に暇がないじゃん。

あの巨大産業であるディズニーだって強敵にならんでしょう。ディズニーの代表キャラであるミッキーマウスは東南アジア方面であんまり人気が出ません。
かの地に住まう人々にとって、ミッキーやミニーが如何に愛らしく振舞おうとも所詮彼らは害獣でしかないのです。そう、鼠は作物に害をなす忌まわしい敵でしかない。
その反動、ということもないのですがキティは人気があるんですね。猫は鼠をとりますから益獣という扱いになるのでしょう。ここでも既にアドバンテージがある。

日本の政治家やエスタブリッシュメントのなかには、漫画なんて・・という見下した視角がまだまだ多いようです。今度の東京都の条例にしたって「小説は含まない」なんてまず最初に言い募る。これなど漫画表現一般について一段低く見ている何よりの証拠ではないですか。冗談じゃない。理解できないものを受け入れようともしないお前らに、規定されたかないね。

もうひとつ、岡田斗志夫が週刊朝日でとてもいいことをいってます。

中国の罵声は"萌え"ではね返せ
<引用開始>
「防衛費を増強するより、日本のマンガやアニメをもっと世界に配信すればいいんです」岡田氏は、95年に招待されたアメリカのオタクコンベンションでの経験をもとに、こう続ける。

「そこで米軍人のアニメファンと話をする機会があったのですが、彼は『もし日本と戦争することになっても、僕は日本を攻撃できない。アメリカ人だけれど、同時にオタクなんだ。自分の"故郷"を爆撃することなんてできない』と言うんです。これは日本にとってすごく貴重な文化資源です。これをもっと広げればいい。世界平和への文化的戦略ですよ」

 実はこんな「オタク国防論」を体現したといえるプロジェクトが進行している。ネットの有志を中心に、「日本鬼子って萌えキャラ作って、中国人を萌え萌えにしてやろうぜ」と盛り上がっているのだ。
http://www.wa-dan.com/article/2010/11/post-35.php
<引用終了>
アメリカ人だけど同時にオタクなんだ、ってなんだよw (GeekなのかNerdなのか?どっちを使ったんでしょうかね?)
中国人は日本鬼子(リーベングィズ)とか小日本(シャオリーベン)とか言うけど、これを逆手にとった萌えキャラを出した人がいて、上手い!と思いました。
日本鬼子(ひのもとおにこ)に小日本(こにぽん)だって。当の中国人も呆れるやら感心しているやら。素晴らしい戦争抑止力を発揮しているではないか。
真面目に外交の全面に出すべきだと思いますけどね。貴重な戦略資源ではないですか。ブランド力もあるからコピー商品なんて一瞬で駆逐される。

夢(妄想)は世界をも救う。
だから、あんな百害あって一利なしの条例で国益を損ねてはいけませんよ。

画像:向かって左が日本鬼子(ひのもとおにこ)。右が小日本(こにぽん)ですって。

リップサービス(12/13)

昨日は管理組合の専門部会に半日出席していてえらく疲れました。
元公務員とかの人は何だか理屈っぽい人が多くてとても苦手です。
拙宅のある団地にも、区役所・警察官・海上保安官・税務署・都庁のOBが多く住まっていて、年取ってやることがないからか意気軒昂に会議の不備をついて得意げになっています。空気読めやって感じです。ところが、こっちが知らない間に副部長にさせられているし。面倒事は全て他所に押し付ける、か。さすが公務員デファクトです。やられた。

さて、会議の参加中に何度か友人から着信がありました。ようやく終わってメールを見ると「配達証明って出すのに印鑑いるのか?」なんて書いてある。
おお、なんか揉め事なのか?香ばしい事態の予感がしてきたww
 
「配達証明には印鑑いらないけど、内容証明は要るから持って行け」と返信。
裁判沙汰になるような事案では必ずこの手のやりとりがあります。でも、配達証明郵便を使う場合は殆どの場合に内容証明郵便もセットになって考えられているはずですから、そこまで配慮して答えたつもりでした。

すぐに電話がかかってきました。ところが彼の話す内容は意外なものでした。

「娘が、渋谷で変なスカウトに引っかかっちまってさ。芸能事務所に売り込むのに写真の宣材作るから、10万円を払ってくれと言われてきた」なんていう。おう、よくあるキャッチじゃん。

変てこな申込書があって、それに娘が署名してきたという。内容は自分の売り込みに同意し、お金を払うとかなんとか書いてあるモノ。ところが、相手先の会社名も住所も手書きで大変に怪しさ満点です。しかも、控えをよこさなかったらしいというから、ブラック確定ww

この娘は今年大学一年生の19歳。あまり勉強は好きではないが明るい子です。
声をかけられたときは、悪い気はしなかったし、事務所に出向いたら母娘で他に何人か来ている人がいたというから、真っ当かと思って申し込んでしまったという。あのね、自分に有利なように解釈しないようにね。

「そんな申込をしたっていうから、こちらは何も払わないぞって意思を示すために配達証明で手紙を送ってやったんだ」親父のほうはイキッてます。

あのな、配達証明ってのはな、確かにあなたの手紙を配達しましたって郵便局が証明するってだけの話なんだよな。そこにどんなものが書いてあったかを証明する内容証明とセットになってないと、期待する効果も半減するんだよな。ああ、早めに電話に出とけばよかったです。

いざとなったら裁判だなんて親父は未だ興奮冷めやらない状態なので、そんな連中なら配達証明もらった時点でそれ以上のことなんかやらないだろうとなだめました。
もしそれで何かいってきたら「債務不存在確認」の申し立てをすればいいよって。

「うちのも、ちょっとおだてられていい気になりやがって。大体、お前も『かわいい』なんて言ってたことがあるからあいつが誤解したんだ」って話が妙な方向にとばっちりできました。
おいおい、友人の子供に『かわいくないね』なんてストレートにいわんだろう。
それに『かわいらしい』とは言ったけど『可愛い』とは断じていっていないぞ。彼女が、自分のいいように都合よく解釈した結果ではないか。

言葉に隠されたイシューは正確に読み取れるように勉強しようね、まきちゃん。

刑事のはらわた(12/12)

首藤瓜於の新刊「刑事のはらわた」を読了しました。

<引用開始>
所轄の盗犯刑事から県警本部に引き上げられた若き警部・八神。畑違いの鑑識課で百戦錬磨のベテラン班員を率いて結果を残していく。ミスさえ犯さなければ昇進を約束されていたはずの八神だったが、ある現場に臨場したことで突然その歯車が狂いはじめた――
「俺は組織から切り捨てられるのか」
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2165891
<引用終了>
首藤瓜於というと乱歩賞受賞の快作(怪作とも)「脳男」を思い出します。
本作も、架空の地方都市愛宕(おたぎ)市を舞台としています。名古屋の衛星都市という位置づけらしいので、岐阜とか津とか各務原あたりを当て込んだかな?
しかし愛宕は「あたご」で「おたぎ」とは決して読めないんですけどね。

さて本作ですが、「脳男」「指し手の顔」を読んだ筆者からすると物足りない感じです。
組織から切り捨てられるという主人公の焦りがわからないし、犯人とされる人物の犯行動機も説明が不足してます。最後の一行が衝撃だと帯カバーにはありましたが、それとてもある程度は予測がついてしまいました。

ただし、グロテスクではありますね。主人公は警察の鑑識課員なのですが、変死体の司法解剖に臨席しなければならない。それで、法医学教室に運び込んで専門医の解剖を補助するのですが、延々と解剖シーンの描写が続きます。生きている人間を相手とする外科手術と違って正中切開ではないし、体中を切り刻むという表現が続きます。
気持ち悪いのが嫌な人は最初から読まないほうがいいかと思います。
筆者はわりと平気なんですが、読書直後の夕食の真鱈の白子は食べられませんでした。
お暇ならご一読を。素直に次回作に期待します。そろそろ「脳男Ⅲ」を待望します。

愛しきフェイク(12/11)

12月七日版の日刊ゲンダイ10面にこんな記事が出てました。

若作りに躍起 美魔女フェイク 妻の金の出所
<引用開始>
年齢不詳に見せようと若作りに躍起になっているセレブ妻を「美魔女」とか言うらしい。雑誌やテレビに引っ張りだこでそれを真似するフツーの妻は「フェイク」と呼ばれるそうだ。何だか哀れになってくるが夫には内緒で、美容グッズや習い事にカネをせっせとつぎ込んでいるというからシャレにならない
(後略)・・・・・
<引用終了>
「あなたって不思議だわ♪あなたっていくつなの?」。最近、永作や篠原涼子が出ている抗加齢化粧品「資生堂エリクシール」のCMをよく見ます。
老いを恐れず、新しい自分作りに余念がない。「創造的な加齢」とか言うのがキーワードらしいのだが、男の身としては全く理解できません。

「若く見えたい」「若返りたい」という欲求がビジネスになるということかな。でも、こんなのは昔からあった話。今の「創造的な加齢の対象者」は収入が二千万以上の高さで自家用車を持つ首都圏在住の女性になるのだそうな。
うん、なんとも鼻持ちならない空気が漂ってくるぞ。
(美魔女とは「美STORY」なる雑誌の造語だという。そんな雑誌あるんだね)

富裕層に対するビジネスはお互いに勝手に仕掛ければいいって思いますけど、それに倣う普通の主婦のことを「フェイク」と呼んで蔑んでいる。これはいただけない。
「美しく若くいたい」その気持ちは大事。でも、筆者はフェイクと呼ばわれるほうにはるかに好感を持ちます。
だってお金と余裕があるのだったら、いくらでも綺麗に化けることできるじゃないか。
そうではなく、そうなりたいと日々努力している姿が魅力的に映ります。
記事では、美容に執心するあまり、カード複数枚でネット通販やりくりしたり、風俗でバイトしながら美魔女を目指すケースがあるとも落としていますが、それは極端な例。やり過ぎは良くないが、努力することは悪くないと思う。

しかし、年を取るのは悪いことではないぞ。少し哀しいことかもしれないが。
ちなみに筆者は「20年前と全然変わらない」などと最近言われはじめてます。
見た目が老けていたので、ようやく実年齢が追いついてきたってわけだ。
自分はいわば時代を超越した存在だったのだと前向きに納得したりする。

http://www.youtube.com/watch?v=TlUnUgGzMDQ&feature=player_embedded

内心の自由(12/10)

理屈と膏薬なんでも貼り付く。一度通してしまえば、解釈なんて如何様にもなってしまう。

都の性描写漫画規制、可決へ 民主が賛成の方針固める
<引用開始>
過激な性描写のある漫画などを18歳未満に販売できないように規制する、東京都の青少年健全育成条例改正案について、都議会最大会派の民主党は10日の総会で、対応を執行部に一任することを決めた。執行部は賛成する方針。すでに自民、公明両会派は賛成を決めている。民主党を含めると過半数となり、改正案は開会中の都議会で可決される。

 民主党の反対で前回案は6月の都議会で否決となったが、今回の案は規制対象を強姦(ごうかん)などの違法な性行為や近親相姦としたことから、同党は「恣意(しい)的な運用で規制が拡大される恐れはない」と判断した。会派幹部は「我々の主張の多くが盛り込まれており、反対する理由はない」としている。

 一方、漫画家や出版社などは今回の案にも「条文はなお不明確」と反発。18歳以上の登場人物を描いた漫画も規制対象に入るため、「むしろ対象は広げられた」などと批判を強めている。

 前回案は規制の対象を「18歳未満の登場人物の性行為を性的対象として肯定的に描いたもの」などと規定。「条文があいまい」との批判を受けた。今回は年齢要件を外し、法に触れる性行為や近親相姦を「不当に賛美・誇張」して描いた漫画などと定めた。

 該当する作品は、自主的に成人向けコーナーなどで区分販売するよう努力義務が課される。そうした措置が講じられない場合は強制的に18歳未満への販売を禁じるとしている。
http://www.asahi.com/national/update/1210/TKY201012100115.html?ref=goo
<引用終了>
ファシストにしてレイシストの現都知事が、漫画家がどうだとか同性愛者は足りないとか例によって言ってますが、もう直らないだろう。東京の恥。
怒る気にもなれないが、一刻も早く不治の病気に罹り、苦しんで死んでもらいたいと切に願います。そのためならいくらでも呪詛します。

さて、この「非実在青少年」を巡る法案ですが何故これほど出されてくるのかという話だが、どうも官僚が関係しているとわかりました。
警察庁から東京都に出向している二人の官僚が主人公。一人は、倉田潤東京都青少年治安対策本部長、もう一人が櫻井美香同本部青少年課長。

倉田潤は前任が、警察庁交通局交通企画課長でそのさらに前が鹿児島県警本部長だったそう。キャリアは通常3~5年のサイクルで異動していくわけですが、倉田が鹿児島県警本部長だった当時に重大な事件が起きているんですね。
2003年の志布志事件。鹿児島県志布志町で行なわれた選挙において、選挙違反があったとして無実の人間を多数逮捕監禁した事件です。
キャリアとしては、経歴に大きな汚点を残してしまった。で、その名誉を挽回しようということで出向中の東京都で歴史に残る仕事をしようと画策したのがこの法案なのだという。いかにも官僚が考えそうなことです。

ご存知のとおり「有害図書」に対する規制と自主規制は広く行なわれていてコンビニでは、青少年に有害とされる雑誌類はビニール詰めされて中身が見られないようになっています。児童ポルノに類する出版物も自主規制によって皆無の状態になりました。
十年ほど前にその自主規制が始まってから、それらの恣意的拡大解釈と自粛が強まり「投稿写真」とか「スーパー写真塾」などの誌面から、盗撮やブルセラ等の記事写真が一斉に無くなったことを思い出します。良識や分別は勝手に既定されてしまう。

条文案を見るだけでも、恣意的な解釈がいくらでも可能。極論すれば内心の自由がやすやすと侵されることになりはしないかと案じてしまう。だって、漫画やアニメなどは「こうなりたい」「ああしたい」って思いを描いたりするわけでしょう。それはまかりならんと他人に決められることではあるまい。都合のいいときだけ青少年とか持ち出すな。

今回の法案は通ってしまいそうだけど、そもそも官僚のポイント稼ぎで出てきただけで、後は野となれ山となれでは現場は堪らない。口惜しいねえ。
また、櫻井美香の亭主というのはTBS局員という情報もあります。今度の問題でニュース23が静観を決め込んでいるのはそういう事情もありそう。
知らしむべからず依らしむべし。まったく反吐の出る連中だな。

松下の犬(12/9)

ああ、ついに親元を離れるわけですな。

JVC、パナソニックから離脱…独立色強め再建
<引用開始>
JVC・ケンウッド・ホールディングスがパナソニックの持ち分法適用会社から外れ、事実上パナソニックグループから離れる見通しとなったことが9日、明らかになった。

 日本ビクターとケンウッドを傘下に持つJVCは、経営再建の一環として来年1月にも100億円規模の増資に踏み切る。パナソニックは増資を引き受けず、出資比率を現在の約28%から段階的に引き下げる。最終的には、持ち分法の適用外の20%未満とする方向だ。

 JVCは経営効率化のため、ビクターとケンウッドも合併させる方針で、独立色を強めて再建を進める。

 パナソニックは2008年、子会社だったビクターをケンウッドが傘下に加えた経営統合の際も約28%の出資を維持し、JVCの経営を下支えしてきた。ただ、JVCの自立を後押しするため、出資比率を段階的に引き下げる方針を打ち出していた。今後は、ビクターが持つ特許権を買い取り、JVCの財務基盤の強化を側面支援する方向で調整している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101209-00000612-yom-bus_all
<引用終了>
ビクターといえばオーディオ。そのイメージを大きく変えたのがVHSビデオの開発でしたね。
松下(パナソニック)は昔からビクターの株式を保有してましたけど、ビデオ戦争においてはその技術力によってどれだけ助けられたかわかりません。

ソニーが失敗したのはベータに日立を引き込めなかったこと。ベータ連合はソニー以外には三洋、PIONEER、東芝とやや劣勢でしたが、なんとなく拮抗している形でした。その後に日立のVHS正式参入があり、東芝の翻意があったりして大勢は決しました。一次的には、録画時間の長さが勝敗を決した感がありましたね。このときの蹉跌が、その後のソニーがデファクト獲得に血道をあげることになりましたね。8ミリとかブルーレイとか。
技術的にはローディング形式がJとHとか、UとMとか言われてましたっけ。

今は高層ビルが立ち並んでいる品川の御殿山にソニーの技術教育センターがあり、よく通っていました。ちょうどビデオ戦争が決しつつある時期でしたが、ソニーの人はビクターのことを『松下の犬』と呼んでたことを思い出したりします。HisMastersVoiceで、犬のマークですからね。勿論、犬という言葉の侮蔑的な響きも含意しての呼ばわりだったのでしょう。

もう無くなったけどビクターは八高線の北八王子に研修所があり、二回ほどいったことがあります。スタッフはいい人ばかりだけど、通う電車がすごく不便だった。(そういえばケンウッド(トリオ)も近くにあったな)

今から考えるとビデオ戦争は不毛だったなあ。消費者そっちのけだし。
仕事の付き合いがあるのでまず家で東芝のビデオ(β)を買い、ソニーの担当になったのでベータマックスを買った。しばらくして群馬の三洋電機に用事があって出かけたらベータを社内販売で格安で売ってるから付き合ってくれないかと頼まれ、目黒のPIONEER本社ではレーザーディスクを売り込まれた。各社の売り込みが物凄かったことを今更ながら思い出します。

12月8日

今日はあの日だった。
ワシントンポストに「ジョンレノンが殺された日、貴方はどこにいましたか?」とあった。

その日は確か朝からバイトをしていて、夕方六時過ぎに学校に行った。学部の掲示板を見ておこうと思ったのでわざわざ寄ったのでした。
ついでに師弟食堂でハンバーグスパゲティでも食べていくつもりでした。

そう。今では信じられないけど、昔は休講とか呼び出しとかお知らせとか、全て学校に行かなければわからなかったんですよね。
それで掲示板の前に行ったら、同級生が青い顔をして押し黙っている。
「ジョンレノンが死んだんだってよ」。へ?・・・たちの悪い冗談だな。
「本当だって。NYで射殺されたんだってよ・・・」。そんな馬鹿な。

たしか号外が出たんですね。その紙面を持ってるのがいてどうやら本当らしいとわかった。それでも半分は信じられなかった。時間が経つにつれて、そのニュースの信憑性が高くなるとともに脳裏をよぎったのは、謀略で暗殺されたというものでした。

アメリカは彼を危険人物としてずっとマークしていたし、軍産複合のエスタブリッシュメントが主犯ではないかって勘ぐったわけです。
しばらくしてマーク・チャップマンという犯人がわかったけど、これはオズワルドみたいなものではないかとまたまた下衆の勘ぐりを働かせました。

射殺されたのは衝撃ではありましたが、あまりにも遠い人なので悲しみの感情は涌いてこなかった。もうひとつの理由は、この事件の直前に出た「ダブルファンタジー」があんまり好きでなかったということもありました。甘ったるくてなんなのこれ?って思いましたよ。生きていればもっと素晴らしい作品を出したのだろうにと、そこは残念に思いました。

昨日の報道ステーションで古館伊知郎と一色清が、ミニ特集で彼のこととかちょっと話してましたけど、わかったようなことばかり言い募って嘘っぽいよなと思った。浅い、というかお前ら絶対ビートルズちゃんと聴いたことないだろと確信しましたね。こういうときに贅言はいらないんです。

ジョンといえば名曲は沢山あるけど、個人的にはこんなのが好きです。
邦題が『女は世界の奴隷か?』。タイトル・内容とも日本では自粛対象だけどいい曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=6P91_H690z4&feature=player_embedded

スーパー堤防(12/7)

こないだの事業仕分けで「廃止判定」が出た事業でスーパー堤防というのがあります。

10/28産経 スーパー堤防に「廃止」判定 優先度低いと批判
<引用開始>
政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)は28日、事業仕分けの2日目の作業で、国土交通省所管のスーパー堤防事業について「廃止」と判定した。

 200年に1度の大洪水に備えたスーパー堤防は、首都圏や近畿圏の6河川で計872キロを整備する計画。社会資本整備特別会計の事業として1987年から実施され、今年4月までに約7000億円の事業費が投じられている。

 しかし、完成・整備中は約50キロ(全体の5・8%)にとどまり、整備を今後続けた場合、全計画の完成までに400年かかり、事業費は12兆円に膨らむと試算されていた。

 仕分け人からは「10年に1回、20年に1回の災害もクリアしていない場所があり、そちらの方が優先順位は高い」などと批判が相次ぎ、「廃止」と判断された。
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/101028/fnc1010281649018-n1.htm
<引用終了>
団地の自治会経由で、この事業再開の署名嘆願書が大規模に出回っているのですよね。
想像を絶する大災害や洪水に備えて作らなければならないと息巻いているのですが、こんなの典型的なハコモノではないですか。
第一、想像を絶する災害なんだから、予期ができないって前提があるわけだろう。仮にスーパー堤防を作ったところで災害に遭っても「想像を絶する威力だった」で済まされて終わりじゃないか。不安を煽って儲けようとする、壷売りの霊感商法などと一緒で、極めて悪質なやり方だと思いました。
公共の利益を謳いながら、私的に利益と権益独占って卑劣千万ですよ。

拙宅も海と河の傍にありますが護岸は完璧で、仮に一メートルの高さで浸水してもインフラに影響ないように設計されている。だから今更堤防と言われても全くその必要性を感じない。荒川や中川の上流で水害が出そうというけど、だったらそこだけ相談してやればいいじゃん。

なんてことを、署名勧誘者にさっき滔々と述べ立てて差し上げました。で、最後に一言だ。

「下流としては、上流のことなんて知ったことじゃないよ」

(この文句、別の意味でも使えそうだな)

インストール不能(12/6)

駅すぱあとを使っていて、年間契約をやっています。一年で数回、CDを送ってくるのだけどその度に中身をインストールしています。毎月どこかしらでダイヤや路線の改廃などがあるのでこまめに変える必要があるだろうと思ってのこと。

先日、12月版のCDがきました。今回は東北新幹線新青森開業などもあって改定内容が多いので、早速インストール開始。ところが、できない。

いつまで経ってもファイル転送の画面が終わりません。スケールバーの目盛りも進まず、急に無くなったかと思うとまた目盛りが出てくるという繰り返し。
こんなのは初めてです。
最初は、ドライブがおかしくなったのかと思って緊張した。また、故障?買い替えとか嫌な想像が頭を過ぎります。しかし、別のPCや外付けドライブで試みても同じ症状が出てきます。
しかも前回のサポートディスクを入れると、問題なくインストールができる。
となると、CD自体がおかしいのだな。何か干渉しているのか?

おかしいと思いサポートにメールしました。「新しいのを送ります」と言うから今日来た新しいのをドライブに入れてインストールを試みたがこれまた全く同じ結果になりました。

どうもインストールプログラムを新しいのに変えたことが一因らしい。
従来はInstallShieldWizardだったのですが、今回からmsiプログラムを用いている。
そういうの早めにいってよ。というわけでおかしい症状のディスクを送られた二枚とも会社に送りました。なんとかせいってわけです。

さっきHPを見たら、今回のCDは別の理由でインストール不能という騒ぎが起きていますね。
http://ekiworld.net/info/support/101203_in.html

しっかりしてくれよ。唯一お金を払って使っているソフトなんだよ。

元気をもらう(12/5)

図書館で予約待ちしていた「無理」(奥田英朗)を入手できたので読んでみました。
なんと八ヶ月も待ってしまった。村上春樹、東野圭吾あたりだと一年~二年程度かかってしまうなんて洒落にならないこともあります。どうしても読みたいものは買うのだけど、興味がある程度では極力借りることにしてます。で、昨晩から読み始めました。

内容紹介
<引用開始>
3つの町が合併してでできた人口12万人のゆめの市。
古くからある商店街はさびれ、国道沿いの「ドリームタウン」が唯一の盛り場だ。この街で暮らす5人――県庁職員だが社会福祉事務所に出向し、生活保護支給業務などを担当する相原友則、東京生活を夢見る女子高生の久保史恵、詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマンの加藤裕也、スーパーの保安員をしながら新興宗教に救いを求める堀部妙子、県議会に打って出る腹積もりの市議会議員・山本順一――が鬱屈を抱えたまま日々を送り、やがて思いがけない事態に陥っていく。
http://bunshun.jp/pick-up/muri/outline/index.html
<引用終了>
読み始めて止まらなくなった。奥田作品では「最悪」「邪魔」に連なる群像劇ですね。540ページを寝ないで払暁までに一気に読み切りました。

同世代だし、彼の考えに共感するところは大で、その思いが手に取るようにわかります。
しかし、やられた。読んでいて、どよ~んと夜中に落ち込んでしまいました。
地方の崩壊ということがテーマの一つだけど、登場人物たちの身勝手な言動にいちいち首肯させられることも数多くありました。
わが身につまされることもあれこれと出てきてこんなになったらまずいな、気をつけないとな、大丈夫なのか?って自戒するところしきりです。
人間、学ばなくなったらおしまいだなって思いました。

暗澹とした気持ちで朝を迎えますと悪友からメールが来ています。
『お前に元気を与えてやる』なんて、まるでこちらの心を見透かしたかのようなことを書いてるじゃありませんか。

早速開くと、本文が何もなくて画像が一枚入っているきり。ミス一ツ橋?
なんだこれ?四人の妙齢の女性が並んでます。どこかのサイトのですね。

画像をしばらく見てう~ん・・・。これは言葉を発するのに慎重さが求められます。
一ツ橋といえば「実業界のキャプテンを育てる」質実剛健な学風だな。そもそも男女比が圧倒的に違うだろうから、n数からして適者の抽出が難しいってことか。
筆者が出たとこも、経済学部とか法学部での女子は滑稽なくらい自意識過剰なのが多かった。喩えがアレだけど、女王蜂みたいなもんだ。

この手で有名な慶応とか上智なんてのは、それが半分仕事みたいなものだからいいのか。
代理店が介入してシステマティックに、ビジネスとして成り立ってもいるのだろうし。

「身の程」「勘違い」「増長」「ダメもと」「今のうちだけ」・・・。いろんな邪念が脳裏に浮かびましたが、圧倒的に「生きる力」を感じさせられました。見事なバーバリズム。いわゆる「肉食」の本能を惜しげもなく出しているというかな。

本当だ、なんだか元気になってきたよ。ありがとね。

テルミナ(12/4)

開業から50年弱。二千キロ以上の高速鉄道網を敷設してる国なんてない。
そこはもっともっと自慢していいでしょう。中国でもフランスでも追いつかない。
<引用開始>
東北新幹線の八戸(青森県八戸市)-新青森間(81.8キロ)が4日開業し、東京-新青森間(713.7キロ)が全線開通した。基本計画から約40年で本州最北端に到達し、地元活性化への期待が高まる中、新青森駅は早朝から祝賀ムードに包まれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101204-00000005-maip-soci
<引用終了>
職場の仲間で青森に帰省していった男がいますが、口を開けば遊びにきてくれだった。実家はもともと旅館をやっていたので部屋は沢山あるから心配ないという。新幹線が通ったらいくね、と適当に返事をしていたがいよいよ洒落で済まなくなってきました。三沢と八戸と青森と弘前が脳内で渾然一体となり、位置関係がわからないので確認すのために行ってみようか。
「ねぷた」でも見に行くよ、といったら「それは弘前の呼び方。青森はねぶたなんです」とダメ出しされました。

新青森と青森駅の間は、在来の奥羽本線が結ぶのですが駅間が3.9キロもあるんですね。そこからは津軽海峡線だ。北海道がすぐなんですね。
青函トンネルをはじめとして、海峡線はたしか三線軌条。つまり、レールが三本敷いてある。新幹線のレール幅は在来線より広いので、どちらも通れるように設計してあるのです。
そう、新青森開業で喜んでいても五年後には函館まで新幹線は通るのだ。
テルミナでなく、通過駅としてたちまち活気を失う懸念も新青森駅にはあるのです。五年の間に、多くの人が降り立つ場所に青森が行き着くかどうか見ものです。
とりあえず、一度は行かないとまずくなりました。八甲田トンネルってちょっと楽しみです。
繁栄の陰で、八戸~青森はごっそり第三セクターに移管されたことも記憶しておきましょう。
とりあえず祝開業。

座談会(12/3)

朝方の激しい雨降りの反動からか、今日はとても暑い。汗ばむ陽気です。
強烈な南風が吹いているせいもあって飛行機は、夢の島上空から羽田に進入するいわゆる「ドリームアライバル」ルートを飛んでいます。10月以前と比べて様々な国の飛行機が飛んでおります。

さて、登録しているモニターサイトから先日電話がかかってきて「座談会に参加なさいませんか?」といわれました。
テーマは国債について。七人くらいの一般人に集まってもらって二時間ほどそのテーマでお話を聞かせてくださいという。国債って買ったこともないのでどうかなと迷っていたら「50代の代表として是非ご参加いただけませんか」という。七人は、30代、40代、50代で構成されそのうちの一人に筆者だといいます。二時間付き合って一万円の謝礼だというから悪くない。

それに、代表とな。そうまで言われると引けませんわな。あんたたちが選んだこの男が如何にその年代代表とするに不適格であるかをこの際証明してやろうじゃありませんか。猛然と闘志が涌いて、出席を快諾しました。
後で聞いたら、倍率が80倍程度もあったそうです。こんなところでくじ運使っちまうのか俺。

というわけで都心までお出かけです。出向いたインタビュールームは、ミラールームが併設されていて、警察の取調室を明るくしたような感じです。
おおきなすりガラスが壁にありますが、向こうからはこちらが見えるって構造なんですな。
集まった七人は、男四人に女三人。50代が二人、40代が三人、30代が二人というもの。簡単な自己紹介をしてみたら、国債含めた投資全般について初心者はどうやら筆者だけということがわかりました。ふふ、一対六です。

個人向け国債というのを国が売り出しているけど、それをどう思うか?どんな投資活動やマネープランを考えているのかなどといったことを司会役の方から次々振られて答えていきます。株は持っているかと聞かれたので持っているが、売り買いを一度もしたことがなく塩漬けだと答えると笑われてしまった。ROA的に問題があると自分でもわかってはいる、と釈明につとめます。これでも企業会計の本を書いているといったら、ドン引きされました。

30代の男性の一人はすごかったな。正業に就かずにほとんどディトレーディングで暮らしている。去年はリーマンの余波で、保有資産が三分の二まで一時は落ち込んだけど、損失確定しなかったおかげで大分戻ってきたとかちんぷんかんぷんのことを言われました。ただただ気圧されておる筆者です。

別の40代の男性は、日本国債は旨味がないので買おうと思わない。表面利回りで10%は行くような外国債をチョイスしたほうがよいともいってました。
どちらの男性も、安全な貯蓄よりもリスキーな投資をやりたい、と。ドキドキ感を常に持っていたいなんて話していました。異次元の会話です。

話しているうちに、このリサーチの目的が段々わかってきました。個人向け国債を如何に効果的に多くの人に買ってもらいたいかって調査なんです。
これには、政府の事業仕分けも関係していることがわかりました。昨年までは個人向け国債についてはテレビCMなどで大々的にPRしていましたが、この予算がばっさりと削られ、雑誌などでの広告出稿も制限され、ということもあってどうやって個人向けマーケットにリーチしていくかって、そのヒントを得ようという一環なんですね。

話の中盤にさしかかると、一人の男性が入ってきていろいろ国債のことについてお話してくださいました。ラフな格好をしていましたけど、話しぶりからするとどうやら財務省の担当スタッフですね。

曰く、市場に出回っている国債は150兆円。今年発行したのが44兆円くらい。多くは財投に使われる。国債保有者の80%は銀行など機関投資家。国内で個人が保有するのが5%、海外での保有が同じく5%という感じ。

個人向け国債は3年もの、5年ものは固定金利で十年ものだけが変動金利だが、長期間保有なら変動で実勢に合わせたほうが納得されやすいということ。一年もの国債が何故出来ないかというと、国内金融機関の商品に競合する懸念があるものは扱えないなど等。いろいろ勉強になりました。

それにしても、皆さん利殖に熱心だってことがよく体感できました。

浮かれた町(12/2)

市川海老蔵丈の話題にそろそろ飽きてきたところです。でも、想像以上の逸材じゃないか。
何が彼をあそこまで増長させるもとになったのか邪推してみます。
結婚がそもそも間違いだったかもしれない。あの男は結婚する気などないけど、父親の背負った20億もの借金(一時的に松竹が肩代わりしたともいう)を減債しようと身を固めたつもりではなかったかということ。
つまり親を安心させるために行なったもので、自らの本意ではないってことではないか。高学歴な嫁に対するコンプレックスがあるのではと邪推します。

先日、NHK「プロフェッショナルの流儀」で放映されていた際には禁酒していた筈なのに復活させていたというのが何よりの証拠にみえる。
ケジメはつけたから、その代わり酒くらいは解禁するぞってことなのでしょう。

今回の問題の本質は増長した勘違い男の不行跡をあざ笑うということではない。
平日の深夜に小僧どもが酔って騒げる場所が都心にあるってことではないのか?
こんなに不景気なのに。派遣切りだの倒産だの自殺者三万人も出てるのに。

六本木、西麻布、赤坂、青山。学校が近くにあったから間近で見ることも多かったけど、昔から浮かれてて嫌な場所です。周りの人間も染まっていく。

住んでる家が俳優座の裏だとか韓国大使館の近くだとか、そんな同級生が何人かいたけど、こいつらも浮かれていたっけ。しかも揃いも揃ってバカだった。なんたって、分数の割り算が出来るやつがいなかった。
「最初から割られている状態なのに何故面倒くさいことするんだ?」って真顔で聞かれた。

親父が通産省とか警察庁とかレストラン経営してるとかで、金とかには困らないのよね。
六本木に住んでるやつの家に遊びにいったら、通りすがったそいつの知り合いから『今夜、うちでパーティやるんだけどこないか?』なんて初対面で言われるし。

パ、パーティ?って思わず聞き返しちゃった。港区ではデフォでも、大田区民の日常にそんなものはないぞ!哀しい23区外縁部といったところだ。
最初から、生活レベルが違うじゃんって。

父親が警察官僚だったバカ息子は、コネで私大に行きましたっけ。
都心にあったけど、当時、多摩郊外に移転していった法学部が有名な中堅私大です。郊外移転の先駆けともなった「中」途半端な私「大」ね。

親が東急一族とかいう同級生も、素行不良で家裁送りにもなりながらそこの大学に行きましたっけ。今にして思うと、その大学は移転で寄付金が大量に必要だったんでしょうね。今は大学院が都心に回帰したという皮肉です。
分数の割り算ができないそいつもコネで易々と進学していく様を見せ付けられて、その大学だけは絶対に受験しないと思ったものです。

知からはるか遠く欲には聡い人々。そんな人たちが集まる町だよな。人をダメにする場所。
たまに近くを通ることがあるが、うそ臭い場所だなっていつも思ってます。

インシテミル(12/1)

映画化もされて話題の小説「インシテミル」(米澤穂信著)を読んでみました。

<引用開始>
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給11万2000円がもらえるという破格の仕事に応募した12人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった――。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167773700
<引用終了>
最初の100Pくらいまではなかなか乗っていけませんでした。「そして誰もいなくなった」みたいに、ある閉所に集まった人間が次々に殺されていくというストーリーなんですけど、前説がやや冗長だったかなと思います。
それから、作家が若い(78年生まれ)ということもあるのでしょうが、文章についてもうちょっと修行したほうがよいかなとも思わせました。
文章でも、あれ?と思わせる書き方がいくつかありましたが、なかでもいわゆる比喩表現については、もう少し慎重に考えていったほうがよいだろうというところが何箇所かあります。

「アイルトン・セナが自動車教習所に来て、運転を教えてくださいと言った様な」や「街角でチャールズブロンソンに道を訊かれ、サンキューと言われて別れて後で『また会えるかな』と思わないのと同じ」といった比喩はある世代以外には実感してもらえないのではないかって老婆心ながら思うのです。「F1ドライバーが教習所に通うような」「有名俳優に道を訊かれても、また会えるとは思わない」みたいな穏当な表現のほうが感得されやすいのではないかな。

三島由紀夫が文章作法のなかで「小説を書く際、よく知られた有名人などの名前を作中に登場させることは絶対しない」と言ってたのを思い出します。
「特定の人物を登場させたことによって、作者の意図しない方向に作品が理解されてしまう懸念がある」「作品が陳腐に感じられてしまう」といったようなことをその理由にしていました。これは、自分も文章を書くときに大いに参考になっています。

そんな細かいところも気になりつつ、物語は中盤から一気に加速して面白くなってきます。ちょっとホラー的な色味も加わりつつ、知的な推理ゲームが展開されていきます。ちょっと今まで読んだことのない分野ですね。
なるほど。こりゃあ映画になりそうな題材だよな、と妙に関心しました。

ただ、読み終えても謎はまだ残ります。書き方からすると続編もありそうにも思うけど、どうなんだろうなあ。他の作品にも挑戦してみようと思います。

救えなかった会社(11/30)

ああ、なんだ。ついに命脈尽きてしまいましたか。ひとつの時代が終わった。

アキバの有名パーツショップ「T・ZONE」が廃業
<引用開始>
MAGねっとホールディングスは11月29日、秋葉原で「T・ZONE.PC DIY SHOP」を運営する同社子会社、T・ZONEストラテジィの事業廃止を発表した。T・ZONE.PC DIY SHOPは、秋葉原のPCパーツショップ密集地域に全3フロア構成の大型店舗を構え、品ぞろえの豊富さで知られる有名店。

 MAGねっとホールディングスは、事業廃止の理由として「豊富な品ぞろえを維持するためには売り場面積の一定の確保が必要である点、一店舗体制であることにより大量仕入れによる仕入れ値引きのメリットを享受することができない点」を挙げ、「PC関連製品販売事業の利益水準では店舗の継続は困難」と判断した。T-ZONE.PC DIY SHOPの経営状況は、2010年3月期で38億5100万円の売上高に対し、営業損失4800万円と赤字へ転落している(2008年同期は7400万円の営業黒字、2009年同期は2500万円の営業黒字)。

 T・ZONEストラテジィが保有するPC関連製品販売事業に関する資産は、サードウェーブに譲渡される。今後サードウェーブは、2011年以降にT-ZONE店舗跡地で「ドスパラ PCパーツ館(仮称)」を開店する予定という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101130-00000026-zdn_pc-sci
<引用終了>
T-ZONEって、たしか正式名称が亜土電子工業でしたよね。10数年前に取引でお世話になった。ちょっと有名な経営者だったですね。マニアックな店作りを指向していましたが、お定まりの拡大路線が祟って業績が鈍る。しばらくしてCSKが増資する形で傘下企業に置いたのです。しばらくは堅調に推移するかと思ったが業績が上向かずにまたまた身売りしたまでは覚えています。

今度のことであらためて気付くのはT-ZONEのかっての親会社CSKの無能ぶりです。
今は自身が大変な状況に陥っているけれども、かっての大川時代は次から次へと大型M&Aを仕掛けていい気になっていたことを思い出します。

セガ・エンタープライゼス
アスキー
T-ZONE(亜土電子工業)
ベルシステム24

かって同時期にCSKグループにあった会社群です。今はひとつも傘下にありません。
また、これらの会社をCSK主導で立て直してもいません。ひとつも救ってない。

やったことといえば、秋元康に騙されてドリームキャストに夢をかけて失敗したこと。私財850億を大川功がセガに注ぎ込んだことくらい。申し訳ないが、妄念といってもいいですね。老醜を曝すというかな。

救ってはいないが、「巣食ったり」「掬ったり」はしたってことだね。

目くらまし(11/29)

こういうのを目くらましというのです。

ハローワーク地方移管 政府方針 国に一定の権限残す
<引用開始>
政府は28日、国の出先機関改革の焦点となっている厚生労働省所管のハローワークを都道府県に移管する方針を固めた。ただ、国が一定の権限を持った上で窓口業務などを地方に移管する「法定受託事務」とする方向のため、地方自治体側の裁量は制限される。政府は来年の通常国会にも関連法案を提出し、早期の移管を目指す。

 国の出先機関は、中央省庁が地方ブロックや都道府県単位で設置している地方組織で、国家公務員約30万人のうち約20万人が勤務。自治体と重複する業務が多いことから民主党は「二重行政」と批判し、政府が6月に閣議決定した「地域主権戦略大綱」に原則廃止が盛り込まれた。

 特に都道府県ごとに置かれているハローワークはそのまま都道府県への移管が可能で、全国知事会は移譲を強く要求していた。地方移管に伴い、自治体側が行ってきた住宅斡旋(あっせん)、生活保護、職業訓練をハローワークでの職業紹介と合わせて一つの施設で運営する「ワンストップサービス」の提供が可能となるほか、ハローワーク勤務の国家公務員も不要となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101129-00000094-san-pol
<引用終了>
国の出先機関化している地方組織には20万人もの国家公務員がいるといわれてますが、少なくともハローワークにはそんなひと殆どおりません。

かつて通っていた江東区木場の同施設には、職員がざっと50~60人。このうち国家公務員として配置されている人は全体の一割強で、残りは年次契約の職員か派遣スタッフです。
この実情は、ハローワークと隣接している雇用能力開発機構も同じね。職業訓練などの受付や説明会も、運営するのは契約職員の方ばかりです。なんていうかな、民生委員みたいな感じでやってるのではないかと思う。

正規の国家公務員は失業保険の支給窓口に多少多めにいる程度で、求職相談の現場には三人もいません。求職相談の窓口を担当している殆どが、キャリアカウンセラーの資格を持つ60歳過ぎの方ばかりです。
一度サラリーマンとしてアガリとなった人が、再雇用で勤めているのですから年収も300万を割り込むようなとこです。

勤めた会社が二度も潰れて職にあぶれた後輩が、たまたまキャリアカウンセラーの資格を持っているということで雇用されており、実情をいろいろ明かしてくれました。

準公務員だから楽なもんだろうと言ったらとんでもない、という。求職相談の現場を担当しているのだけど、通いなれた相談者は半分弱が何がしかの問題を抱えた人ばかりだとため息をついていました。

早い話がクレーマーみたいなもんだという。求職相談というより、自分の愚痴や不満をとにかく聞いてもらいたいってことらしい。一定時間を話したら、それで当人はすっきりしたらしくみんな晴れ晴れと帰っていく。仕事が決まらなくても全てOKと足取り軽くいかれるそうです。

仕事とはいえ、聞かされたこちらは堪らない。我々のストレスも誰かに聞いて欲しいところですと泣き言を言われました。どうも、こちらが彼のカウンセラー代わりにされそうな雲行きだったので、あわてて話題を変えました。

相談カウンターの向こうもこちらも、実情は大して変わらない。でも、この仕切りが容易に越えがたい境界になってもいるのだよな。
恨まれて暴力を奮われたりする相談員もいるというから命がけでもある。

それにしても20万の国家公務員ってどこに潜んでいるんだろうか?思うに特殊法人とか公益法人に出向派遣の形で巧妙に隠れているのだろう。
事業仕分けショーでは奇妙にスルーされたところでもありますね。

今回の自治体への移管といい、国民生活センターの廃止意向といい、現場で必要なものが次々改悪されるのは納得いきません。

それより前に、ORSE(道路システム高度化推進機構)とか潰せばいいのに。
二番町とか麹町界隈をサンダル履きでペタペタ歩いてるんじゃねえよ。
http://www.orse.or.jp/

フォロー研修(11/28)

ようやく騒ぎになってきてくれている。でも、騒ぐのがちょっと遅いですよ。

投資用マンション、勧誘トラブル急増 新手口「名刺交換」誘い水
<引用開始>
■親切心につけ込み…深夜まで  「新人研修です。名刺交換してください」と街頭で声をかけられ、親切心で名刺を渡すと、投資用マンションの購入を勧める電話がかかってくる。こんな新たな手口の営業が相次いでいる。深夜までしつこい勧誘が続くケースもあり、国民生活センターで注意を呼び掛けている。
 「マンションに興味はありませんか」。記者の職場に電話がかかってきたのは、東京・大手町のオフィス街で「新人研修中」の男性(24)と名刺交換をした約2週間後だった。

 「あのときは助かりました。一度会ってお話をしたい」というので、待ち合わせ場所に行くと、男性のほかに上司も同席。上司は2千万円台の投資用マンションの勧誘を始めた。上司は「名刺交換で企業を選ぶ。大企業や公務員でないとローンの審査が難しい」と説明。「あなたは物件を持つ資格がある」と営業トークに力を込めた。名刺交換した男性はほとんど話さなかった。

 上司によると、30~40人と名刺交換し、アポイントに成功するのは1、2人。さらに、契約が成立するのはこのうち1割という。昔は飛び込み営業だったが職場のセキュリティーが厳しくなり、約3年前からこうした営業を始めた。名刺交換のノルマは「1日30枚」(男性)。アポイントを取れなかった名刺は破棄するという。JR東京駅前では女性からも声をかけられ、名刺交換した。女性は「名刺は私が保管する。営業電話をかける場合は名刺交換の際に許可を取る」と説明。しかし、「興味なし」と伝えていたのに約2週間後、女性から「気が変わったかもしれないと思って」と営業の電話がかかってきた。

 国民生活センターによると、平成21年度のマンション勧誘をめぐる相談は過去最多の5355件。今年度はそれを上回るペースで増加中だという。このうち名刺交換から始まる投資用マンションのトラブルは5、8、9月に関東地方、7月には近畿地方で起きた。相談は「展示会で『研修で名刺を100枚集めている。協力して』と声をかけられた。断ると『話を聞かずに断るのは失礼だ』と怒鳴られた」(近畿、40代男性)、「名刺交換したら、上司と勤務先に来た。夕方から深夜までマンション購入を勧められた」(神奈川県、30代男性)など会社員からが中心。マンションのほか、自己啓発グッズの売り込みもある。

 同センターは「相談には『新人を応援しようと名刺交換した』との声もあり、親切心につけ込んでいる」と指摘。「個人情報保護の観点から、安易に名刺を渡すことは危険だ」と注意を促している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101128-00000106-san-soci
<引用終了>
筆者の場合、マンション勧誘の連中とは12年もの戦いの日々が続いています。それは北方限界線を巡る理不尽な戦いと同様に果てしなく消耗する戦いです。
この場合、問題なのが相手がクズの中のクズであるということ。したがって話をして理解してくれる相手ではないということです。日本語の力が通用しない。

いわば選り抜かれたクズがクズ商品を売っていると断言してもよいでしょう。
明和、アセットアドバイザーズ、FJネクスト、ニッテイといった会社名も敢えて曝してあげる。最近は若い女の子でたどたどしい話をするセールスも増えていて、相手をしていて泣けてきます。そんなに就職難か、そこまで身を堕していいのか?なんなら俺が面倒(略

「貴方のためにいうよ。そんな仕事は辞めなさい。もっといい仕事があるよ!」と電話口で断言したとき、一瞬息を呑む気配も伝わってきましたがすぐに年金代わりとか利殖手段として安定だとかのトークに戻っちまった。脅迫観念もあるのか、洗脳完了か。痛々しい限りですよ。

最近はアポイントが全くとれなくなったので、記事中にあるとおり「研修」などと称して名刺交換を迫る連中が繁華街などにいます。
筆者も、ビッグサイト近辺で何人かに声かけられました。スーツを着ていたわけでもなんでもないのに、名刺交換させてくださいってくるんだもの。
そんな服装だから当然名刺も持たず、断って済みました。

この名刺交換という詐欺的手口で新たな被害を生み出しているという。しかし、研修を口実に集めるというのは業界の端っこ人間として到底許せません。
目には目を。というわけで、研修に対しては研修でお返しすることにしました。
いうなれば自家製のフォロー研修です。対象者は悪徳マンション勧誘業者の新入社員な。

何度か転職をしていますので、昔の職場の名刺がまだ大量に残っていたりします。それを携帯することにしました。
街頭で名刺交換をせがんでくる諸君に対してはそちらを謹呈することにしたのです。
東京駅とか大手町とかにたまに出るときもそういう連中はうようよいます。
声をかけられた瞬間に快く、筆者からプレゼントしているわけですね。

レヴィ・ストロースによれば、「贈与」という行為から人間同士のコミュニケーションは始まったともいわれますから、誠に意義深い活動をやっていることになります。

そんなわけで今まで十人ほどの勇猛果敢な諸君に我が名刺をお渡しさせていただきました。
会社の名前もそれなりに通っており、まして管理職の肩書きもついていますから、新人君たちは小躍りしてさぞや戦果を喜んだことでしょう。
そして何日かしてから、それがぬか喜びであったことを思い知るのです。

渡した名刺の会社はまだ存在しますが、その住所も電話も全く違います。しかも所属していた部署もなければ当然筆者自身も存在してないわけです。電話をしても「この電話番号は現在使われておりません」でエンド。
仮に代表に電話して取り次いでもらおうとしたところで無理。親会社が代わってて個人情報扱いにもとりわけ厳しくなっている。「居りません。お教えできません」で一巻の終わりです。

名刺さえもらえば後は如何にコンタクトするかだ!と意気込んでいた彼らに、人生の先達からのささやかな挑戦です。
世の中そんなに甘くない、あの人、温厚そうな顔をしていて嘘つきだったんだ!でも、これは単なる復讐とか嫌がらせではないぞ。気付きと成長の機会をわざわざ与えてあげている。
人生のビターネスと深淵を学んでくれたら、講師冥利に尽きます。
さあ、俺を探し当ててみろ。

空は青い、それが何?(11/27)

「Sky is Blue,So What?」(空は青い、それが何なの?)という慣用句があります。
つまり「くだらないこと聞くな」ってニュアンスなんですけど、前からずっと気になっているあるモノサシについてこの言葉を贈りたいんです。

それは経済効果って言葉。何かのイベントがあるときや局所的に変化があるとき、決まってこのことを言い募る人たちがいます。阪神タイガースが優勝した場合の近畿圏の経済効果とか、オリンピック誘致とか誰それの結婚とか。
そりゃ、経済合理性とか利得判断は複雑化した現代の一面では大事だと理解しています。その限りにおいては意味もあると思うのです、が。

しかし、毎度毎度この言葉を使われてくると食傷してくる。それだけでなく、なんでもかんでも金額に換算していくという行為を見せられるだけで、なんだか大事なことを捨てたようにも思える。さもしい気分にさせられるんですよね。

↓↓これなんかもそうです。↓↓
うり坊とみわで経済効果5・7億円!
<引用開始>
京都・福知山市動物園で、イノシシの赤ちゃん「うり坊」が子ザルの「みわ」を背中に乗せて走り回る人気コンビについて、関西大(大阪・吹田市)の宮本勝浩教授(65=理論経済学)らは26日までに、京都府内に及ぼす経済波及効果が約5億6900万円に上るとの試算を発表した。

 この雄のコンビによって来年3月までに動物園を訪れる観光客が約7万1000人増えると予測。交通費や土産品代、宿泊費、飲食費などの消費額を導き出し、福知山城など近隣の観光スポットの増益も算出した。宮本教授は「人間同士ならイベントひとつにすごくお金がかかる。うり坊とみわは、コストをかけずに人々に癒やしを与え、地域を活性化している。素晴らしいこと」と笑った。

 うり坊とみわは、ともに今年5月生まれの“孤児”。みわは母ザルと死別、うり坊は親とはぐれ、いずれも6月に同園に保護された。みわが毎晩泣きやまないのを見かねた同園の二本松俊邦園長(65)が8月、うり坊のケージに入れたところ、おとなしく餌を食べ、添い寝した。以来、片時も離れなくなったという。10月には、みわがアライグマに引っかかれて負傷し、10日間休養したが、回復後にコンビが復活した。

 二本松園長は「現在のみわは、うり坊がそばにいるだけで満足し、以前ほどベッタリではない。2匹とも大きくなって、かむようになるし、早ければ今年限りかも」と年内のコンビ解散も示唆。「長くても来年1、2月まで。3月までもつかなあ」と苦笑い。駆け込み需要で、試算の数字の早期達成もありそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101127-00000031-sph-soci
<引用終了>
サルと猪が仲良い。これだけの微笑ましい話で終われば心なごむのだが、駆け込み需要とか数字の早期達成とか論われると、そりゃ余計なお世話だろと言いたくなります。
しかも「人間同士ならイベントひとつにもすごくお金がかかる。コストをかけずに人々に癒しを与え、地域を活性化している」って何よ。

専門の学者が研究の場で責任もって言うのはいいんです。でも、この記事の採り上げ方は嫌らしい。コスト低減と利得獲得が善だとばかりに、記事前面に出てくるような印象を持ってしまい、聞かされるこちらは鼻白みます。

消費は美徳。黙って金だけ払え。それぞれが自己責任でローリスクハイリターンを心がけよ、か。俺に指図するな!そんなわけで経済効果って言葉、大嫌いです。

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