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足きり(1/23)

これ、形を変えた足切りなんだろうな。殺到する応募者を門前払いするための。

新卒採用、TOEICは730点以上…武田薬品
<引用開始>
製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)で730点以上の取得を義務づけることが22日、明らかになった。

通訳業務や海外赴任を前提とする採用を除いて、国内大手企業が新卒採用でTOEICの基準点を設けるのは極めて珍しく、他の大手企業の採用活動にも影響を与えそうだ。

730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準とされ、得点者は受験者の1割強にとどまっている。

武田薬品は、海外事業や研究開発体制の強化のために、外国人研究者の採用や海外の新薬候補品を持っているベンチャー企業のM&A(企業の合併・買収)を積極化させている。採用条件に高い英語力を明示することで、海外事業や研究開発の強化に対応できる人材を獲得する狙いがある。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110122-OYT1T00931.htm?from=main5
<引用終了>
記事読んでて眩暈がしてきました。そこまで求めるのかって。
730点なんてスコア、普通の学校生活してて取れるものだろうか?
こうなると帰国子女でもとるのが難しい人が出てくるでしょうね。

フォーブスがその昔、21世紀に生き残る製薬会社をランキングにして発表した際、日本からは武田と大塚グループの二社のみを挙げました。ああ、そうかもしれないなって思った。
製薬会社は研究開発体制が命。これを如何に潤沢に用意できるかで勝負が決まることが多いようです。フォーブスのレポートでは将来の合従連衡や吸収合併を大胆に予測していたと記憶してますが、現状でも藤沢+山之内=アステラスやら第一+三共=第一三共が出ているのを見ると、恐ろしいくらい当たっていたなって思いました。あの大塚グループでさえ上場を決めたとなると、グローバル化は避けられないかもなって。

だからといって新卒に730点は何なのって思う。八百屋で魚を求めるようなないものねだりに見える。それでも集められる自信があるってことか。
ああ、わかった。外国人採用枠の実質的な拡大なんだ。その方便で英語力をダシに使っているんだな、と今書いてて気付きました。
ドメスティックな不良中年には果てしなく縁遠い話だなあ。

じゃないですか(1/22)

NHKのピタゴラスイッチ、幼児向けの教育番組ですが思ったよりも深いです。
個人的には「シャキーン!」とともにヘビーローテーションする番組です。

オープニングで、ドミノ倒しの複雑なやつが出てきますけどあれを企画している佐藤雅彦さんが書いている「毎月新聞」(毎日新聞社刊)というコラム本があります。ふとしたことで読み出して、首肯するところ大であった意見がありました。少し長いけど引用しましょう。

<引用開始>
じゃないですか禁止令
4年程前のことになるが、会社に事務のアルバイトにきていた大学生の女の子がいた。その女の子が来てまもないある日のことであった。僕の机の上には、仕事で使うために、外国の珍しいパッケージのお菓子やプレミアムがたくさん散らばっていた。

それを見かけたその女の子は、こう言った。「これ余っていたらもらっていいですか。ほら、私たち学生って、こういうレアものに弱いじゃないですか」。僕は思わず言葉につまった。「えっ、弱いじゃないですかって、そんなこと知らないよ・・・・・」これが、僕が体験した「じゃないですか」の始まりであった。

その時は、あまりのこの「じゃないですか」のインパクトがすごすぎて、僕は「いや、あの、これは仕事で使うから・・・・」と断るのがやっとであったが、時間がたつにつれて、その言葉に含まれるいろんな要素に対して憤りや不安が湧きおこってきた。

外国の珍しいお菓子が欲しければ、素直にほしいと言えばいいのに、それを「私たち学生って」と言うことで、一般論にしている。なぜ、個人的な欲望を、わざわざ、学生一般のこととして置き換えなくてはならなかったのか。それは、この学生が、その珍しいお菓子を欲しいと言う事を内心、わかってしまっていて無意識のうちにそれをごまかしたいからなのだ。

この言葉の力は、個人の欲望のカムフラージュにとどまらない。「~じゃないですか」と言われたら(言った本人がそこまで意識しなくても)そのことを知っていて当然、というニュアンスまで生むことも多い。つまり、だれかがその言葉を言った途端、そのことが、既成の事実と化してしまう、実に巧みな言いまわしである。

ここまでが、この言葉使いに接した時の憤りの部分で、もうひとつ感じた”不安”というのは、このずるい言い方がとても便利で、いろんな所に浸透しまう力があるということであった。

その不安は残念ながら的中した。
学生を中心に始まったこの言葉使いは、まず若い会社員に拡がった。「こういう仕事って、手間がかかるじゃないですか」一般論とせず、なぜ自分はめんどくさいと言えないのか。「こう暑いと出かけるのいやじゃないですか」なぜ、得意先に行くのが自分はイヤと言わないのか。その内に、この言い方は中高年層にまで拡がってきた。「こういう案は上に通すのが難しいじゃないですか」なぜ、自分は上に通す自信がないと言えないのか。今や、言葉使いのお手本となってほしいアナウンサーやキャスターまでもがこう言っている。「不景気って政治が悪いからっていわれるじゃないですか」ニュース番組の中で同意を求めてどうするの。

当「毎月新聞」の編集長として私は、この「じゃないですか」隆盛の状況を看過するわけにいかず、多少の誤解を恐れず、ここにその禁止を訴えるものであります。

言葉はまわりで使っていると知らないうちに自分でも使ってるように、とても感染力の強いものである。しかし、それによって、無意識に私たちが大切にしなくてはいけないことを損なっているとしたら、それはとても危険なことなのである。
<引用終了>(以上、毎月新聞より)
そうそう、その通り。本を読みながら膝を真っ赤になるくらいうちましたよ。
「じゃないですか」すごく嫌だ。個人の意見を巧妙に一般化する詐術的言辞と思う。
記憶に間違いがなければ、テレビ画面で使い始めたのは堀江貴文ではなかったかな。例の買収騒動の頃に亀井静香に向かって連発していました。
じゃないですか?と話し相手になれなれしく接近する、本質的な対立を好まないが自説は受け入れさせようという都合よい考えはいっかな変えない。結局、自らの意見に自信がないのだなと受け取ってしまいます。
自分自身もよくそういう言辞に遭遇しますけど、哀しいかな合わせることができない性分なので「なんで?」「何故そう思う?」と返してしまう。

その結果、場の空気を固まらせてしまいます。言われた相手は最初は戸惑うものの次第に敵意を覚えてくるようです。次からは近寄らなくなってくる。
ろくな人がいないから、いいんですけどね。

ちょっと前までは「○○みたいな?」って曖昧表現も世の中を席巻しやがったな。さらに昔は「わたし、○○なひとなんです~」って自分をまるで客観視できているような言い方もありましたが、これも凄く嫌ですね。
この「○○なひとなんです」って言い方は山口百恵もしていた。同世代がどんどんバカになっていくようでとりわけ嫌な印象を持ちました。

そんな曖昧でふわふわした言い方が席巻しているせいでしょうか。政治など公共の世界では「○○です!」なんて言い切った言葉が「ぶれない」などと評されて高い支持を与えたりします。ファシストの台頭を許すようでそれはそれでまずいと思うのだが。

最近のスポーツ選手の話し方も気になります。「○○なんでぇ~」「○○だしぃ~」で言葉をとめる人が多いのね。接続詞で止めないでくれ。「そのあとは?」と聞いているこっちが落ち着かなくなる。

言葉はよく考え抜いて、はっきり発語して欲しいです。

絶望裁判(1/21)

中尾幸司の「絶望裁判」を読了しました。ふぅ。
<引用開始>
子供を含む7人を抹殺した稀代のシリアルキラーから、魂をも凌辱する連続レイプ魔、女の性が引き起こしたSM刺殺事件まで、陰惨な事件の法廷で明かされた、聞くだに耳を疑う証言の数々――そこに希望はあるのか?
近年、人々の「体感治安」はますます悪化している。しかし、頻繁に起きる凶悪事件・異常犯罪は、発生当初こそマスコミを賑わすものの、時と共に風化し、その全容が解明されるまで報じられない事件も少なくない。著者は、そうした事件を追って全国各地で傍聴取材を敢行、被告や証人たちの驚くべき言動を記録し続けた……。
『週刊ポスト』の好評連載を収録。今後、裁判員制度の対象となる殺人や傷害致死などの過去の重大事案を中心とした全48事件、戦慄の連続傍聴記。
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093798020
<引用終了>
学習であれ、趣味であれ、読書は基本的に楽しいものでなくてはいけないと考えています。
その意味を尊重したい身からすると、本書の内容は気の滅入ることの連続であったな。
その殆どが「ああ、あったあった」と首肯できる陰惨な事件の裁判法廷でのルポルタージュから構成されています。
懲役とか刑務所とか拘置所とかいうのは「更生」を期待し前提した上でのシステムであると思います。しかし本書に出てくる犯人たちの何割かはこの言葉が全く当てはまらない存在であります。また、そんな世の中に我々もまた生きているという事実にあらためて慄然ともします。救いがたい邪悪さを持った人というのはやっぱりいるんだなって。今この瞬間にも、すぐ近くを歩いていたりするんだなって思うと鳥肌が立ってきます。

裁判員裁判とか、精神鑑定がどうとか、冤罪であるとか、現行の司法システムには様々な欠陥も指摘されて久しいです。しかし、本書に出てくるこんな連中の累犯を可能ならしめるような危険な状態を現出させてはいけないなって。死刑制度については懐疑的な立場でありますが、こんな連中が居るんじゃ存置してもそりゃ仕方がないかな、ってちょっとだけ思ったりしました。

ご一読を・・・今回はお勧めしないでおきます。ご飯食べられなくなります。

支払い証拠を出せ(1/20)

四年ぶりに自賠責が値上げされることになるというけど、考えてみればこれおかしな話です。

自賠責保険、自家用車2480円値上げへ
<引用開始>
自動車の所有者に加入が義務づけられている自動車損害賠償責任(自賠責)保険の2011年度の改定保険料の最終案が19日、分かった。

 全車種平均で前年度比11・7%の値上げとなり、最も契約が多い2年契約の自家用乗用車(沖縄・離島除く)で2480円のアップとなる。20日に開かれる金融庁の審議会で、正式に決まる見通しだ。4月1日から適用する。

 改定案によると、自家用乗用車の保険料は2年契約で11%アップの2万4950円となるほか、1年契約では1260円引き上げられ1万5110円となる。

 軽自動車の保険料は、2年契約で2万1970円と2990円値上げされる。バイクは710円、原付きバイクは630円それぞれ上昇する(いずれも2年契約)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110120-00000051-yom-bus_all
<引用終了>
値上げの理由として、2008年以降に後遺症などに対する支払いが嵩んで収益が悪化したといっているが、だったらその証拠を出してみろってんだ。
悲惨な交通事故がいつも喧伝されていますが、交通戦争といわれた頃から事故自体の数はずっと減ってきているはずです。だとしたら、保険料が上がるのはおかしいではないか。

普通の任意保険が上がるのではない。自賠責は強制加入であり、いわば税金と同じお金じゃないか。それが金融庁の諮問委員会の弛緩した結論ひとつで上げられていいわけがないでしょう。

一方で、6000億円といわれる自賠責保険金の運用益があります。これを段階的にユーザーに還元しようという構想は殆ど進まない。このお金、財政悪化を理由に一般会計に組み入れたまま2017年までいくのだという。

ああ、そうだった。任意保険も高齢者中心にジワジワ上がるんだよな。どいつもこいつも、なんだかものすごく腹が立つ話ですよ。

VWのハイブリッドに興奮していたのだが、すっかり醒め切ってしまいました。

向学心(1/19)

向学心を持って、資格取得したことは素直に評価したいと思います。・・・しかしなあ。
「経済がわからないから」という理由でMBAの勉強を開始したと彼女は言ってますが、経済のことはほとんどMBAでは学ばないぞ。

山本モナMBA取得を報告 「学位を無駄にしない」
<引用開始>
元アナウンサーでタレントの山本モナさんが2011年1月18日のブログで、MBA(経営学修士)を取得したことを報告した。

「きょうPCでメールをチェックしたら、大学院から、私の修士論文がイギリスでの審査を終えて、合格したとの通知が届いていました!」

■合格通知がメールで届いた

山本さんは2008年、当時読売ジャイアンツの二岡智宏選手との「不倫デート写真」を女性週刊誌にキャッチされ謹慎。その後、英国国立ウェールズ大学経営大学院MBA(日本語)プログラムに在学し、MBA取得を目指していた。

学位の取得について、本人は学校で一緒だった仲間、支えてくれた夫のおかげだと書いている。仲間とは、夜中まで格安通話「スカイプ」を用いてディスカッションしてグループワークを仕上げたり、次々に出題される課題を励まし合ったりして取り組んできた。また、夫は明け方までレポートを書く彼女を励ましたり、実務的な指摘をしてくれたそうだ。

「2年間のこの経験と、MBAという学位を無駄にしないように、これから精進しなければと気を引き締めます! ウェールズ・カーディフでの卒業式が楽しみです!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110119-00000001-jct-ent
<引用終了>
論文を出させるMBAって何だ?趣旨からするとおかしな感じです。
普通の大学院の修士課程と違って、実学をケースで徹底的に学ばせることで論文書きを免除するというのがMBAの眼目なんですけどね。
まあ、それはこの際いいか。

この学校は、以前の同僚がギャラに惹かれて何人か教員として行ったっけなあ。今、確認したところでは一人も残っていないようです。
経済特区法で、株式会社が大学院を持てる、となってリーガルマインドや大前さんのビジネスブレークスルーやLCAって各種学校が一斉に参入したけど、教育って言葉には虚栄心を刺激する傾向が強いみたいで、強欲な経営者ほど「人づくり」を夢想する傾向がありますね。しかし生徒は集まらないし、想像以上にコストはかかるしでこの殆どがやめたがっています。

最前線にいた身としては、単純に向学心だけで集まってくるとは言いがたい面も感じました。何か組織から疎外されている、自らのポテンシャルが正しく評価されていないって不満があって、その憂さを晴らしたいという思いで来る人も少なくはありません。本当に勉強したい人・何らかの憂さを晴らしたい人・出会いの場を求めてくる人、この三種類の通学者で殆ど占められると思います。

学校は六時過ぎから九時過ぎまで、平日に行なわれますがその後にお決まりの飲み会があったりして、そこで知り合って強固な関係が出来ることも少なくはなく、これがしたいがために同じ科目を何回も受けてくる人がいます。ただ、それはまだまともなほう。ごく単純に男女の出会いを求める場合もあり、公然とナンパを宣言してくる不届き者もいます。その形態も様々で受講生同士は勿論、講師と受講生で不適切な関係を形成するようなケースも漏れ聞いています。それが原因で家庭生活が崩壊するような笑えないケースも沢山あります。

前にも言いましたが資格と実務は全く別。これはMBAでも例外ではありません。資格を持っていることで自らが「経営のプロ」であると盲信して破滅するケースも数多くあります。実務の修羅場を経験してない人がはまりやすい。はっきりいって、小賢しいのが多いんだよね。
資格取得など単なる通過点に過ぎず、その後の仕事での精進が事の成否を決めます。
勘違いしないで頑張って欲しい。無理か。

虚実皮膜(1/18)

柴田哲孝の新刊「異聞太平洋戦記」を読了しました。

<引用開始>
太平洋戦争は今なお謎に満ちている!
東京大空襲にも真珠湾攻撃にも、史実ならざる“真相”があった! 『下山事件 最後の証言』以来、歴史の裏に隠された真実を追い続けてきた著者が、長年の取材に基づき「あの戦争の闇」を照射する。

驚愕のノンフィクション・ノベル!
この物語はすべて事実に基づいたフィクションである。

10万人以上が死亡したと言われる1945年3月10日の東京大空襲。その前日に日本の連合国軍向け謀略放送・通称「東京ローズ」では、タイトルに煙(Smoke)や炎(Fire)という言葉が入っている曲が繰り返し流された。日本政府や軍の一部は空襲を事前に知っていて、米国爆撃部隊を招き寄せたのか?――<「超空の要塞―異聞 東京大空襲―」>
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2167220
<引用終了>
嘘なのか本当なのか判然として分からないことを「虚実皮膜」(きょじつひまく)と言います。
もともとは俳句から来ている言葉だったんじゃないかな。芭蕉だったっけ。

例えばですね。
「糸切れて 雲となりたり 凧(いかのぼり)」 という句があるとします。
糸の切れた凧が、雲になるわけないじゃーん、それは虚じゃないかと感得するでしょう。

これに対して、次の句はどうでしょう。
「糸切れて 雲より落つる 凧(いかのぼり」
糸の切れた凧がふわふわ漂っているけれど、雲にはならないよねってことですが、実ではあるが俳句としては面白くもなんともない。

そして最後の句
「糸切れて 雲ともならず 凧(いかのぼり)」
こう詠むとどうでしょう。糸切れた凧がふわふわ漂っていますが、雲のようで雲にはならないという玄妙な情景が浮かび上がってくると思います。
虚実の間をうまくこの俳句で詠んだわけですね。

で、この「異聞太平洋戦記」ですが、面白かった。どこまでが創作でどこまでが真実かがボンヤリとしています。

しかし「下山事件~最後の証言~」という素晴らしい作品を著した作者の切れ味が、ほぼよく出ていると思います。
ほぼ、というのは五本の短編からなる連作集で、作品によって長短があるから。
四本までは大変に関心を持って読むことが出来ました。一本だけ、ちょっとどうかな?と思わせるものもありましたが、これはご愛嬌ですね。
作品中の「異聞-久米島事件」は殆どノンフィクションですが、酷いことをやっていたんだな。ため息が出ました。
本当の悪人って、決して報いを受けないのだなってことがよくわかります。
ご一読をお勧めします。

挽回策(1/17)

連日にわたってJR東日本が不始末を起こしています。よりによって新幹線が長時間信号機やらシステムやらの不調で止まっているじゃありませんか。

<引用開始>
17日午前8時20分ごろ、東京都内にあるJR東日本新幹線運行本部で、ダイヤを表示する画面の一部が点滅するなどのトラブルが起きた。本部から各駅にデータが届いているか分からなくなったため、東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線が全線で一時運行を見合わせた。1時間15分後に運行を再開したが、午前11時半現在で上下計15本が運休し、約7万3700人に影響した。システムのソフトウエアに何らかの障害が発生した可能性があり、JR東日本が原因を調べている。

 東北、山形、秋田新幹線は15日朝にも小山駅(栃木県小山市)構内で起きた架線断線や信号トラブルで約4時間にわたって全線がストップした。

 JR東日本によると、17日に障害が発生したのはダイヤや車両の運行変更を一元的に管理する「COSMOS(コスモス)」と呼ばれるシステムで、22台あるモニター画面すべてで表示の一部が点滅した。システムは同社や関連会社などで開発し、昨年12月4日の新青森駅開業に合わせ更新したが、関連は不明という。トラブル発生時、新幹線8編成が駅間を走行中だったが、最寄り駅へ移動させた。

 コスモスを巡っては、08年12月にも運行情報の更新ができなくなるトラブルがあった。約3時間にわたり、今回と同じ5新幹線がストップ。上下112本が運休し、乗客13万人に影響が出た。この時は前日に山形、秋田の両新幹線のダイヤが大幅に乱れ、システムの自動更新ができなかったため手作業に切り替えた際の修正に手間取ったのが原因だった。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110117k0000e040030000c.html?inb=yt
<引用終了>
利用者として、一人の株主として連日の不始末は許しがたいものです。こんなことならもっとサービスを拡充して、利用者・株主の期待に応えるしかないじゃありませんか。

今まで知りませんでしたが、JR西日本に昼特きっぷという素晴らしい乗車券があります。
これは、特定の駅同士を結ぶ回数券なんですが、平日10~17時の間と土日祝日の終日に使える一冊12枚で利用期間が三ヶ月というものなんですね。
http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=108069101
例えば、大阪と新大阪は普通に切符を買うと片道160円かかるんです。で、この昼特きっぷを「大阪-新大阪」では一冊1490円で買えるのです。六回分往復で普通に買うと160×12=1920円ですから実に430円もお得です。
JR西日本は私鉄との競合が激しいからこんな商品を開発しないといけないんでしょうね。
さらに、この昼特きっぷは、駅周辺の金券屋に行けばさらに割引で購入ができるのだそう。
この仕組みを知っている人は、金券屋でやっぱり購入されるそうです。うらやましいぞ。

東日本も、ふんぞり返ってないでいい加減にこういうサービスを始めたらどうか?
プリペイド、つまりは前受け金なのだから、利益増進にも貢献してくれる筈です。

本当かね(1/17)

マクドナルドの原価表なるものを発見しました。これ、本当かね。
でも、ホットコーヒーを無料で配るってあたりの実態を考えると信憑性が高そうでもあります。飲み物で儲けているってわけですかね。

ふふふ。これから、チーズバーガーだけを買ってあげることにしよう。
ああ、考えてみれば、マクドナルドは30年以上買っていません。

市場を見誤る(1/16)

隣に住んでいる小学生の子に教えてもらった。学校から、連絡事項の紙をもらってきたなかに朝日新聞の号外を貰ってきたといいます。(添付画像)

曰く「教育の朝日新聞」「2011年から学校の授業で『新聞』が使われるようになります」「受験に強い朝日新聞」なんて書いてあります。

なぁんだ。体のいい拡販なんだね。子供の勉強をダシにして部数を伸ばそうという魂胆か。

確かにある種の勉強にはなる。悪文を知ることは格好の反面教師となりましょうから。
決して、名文の参考になどならないぞ。今の天声人語などそれは酷いものです。

かっての深代惇郎や辰野和男、或いは本多勝一を知る身としては、朝日の知的劣化、とりわけ文章力の衰えは目に余るものがあると感じさせます。

大体、子供と受験を人質にとって『だから買え』といわんばかりの高飛車ぶりは何なんだろうと思う。商売するんなら、もっと頭を下げて来いよ。

新聞とは『図書館でたまに読むもの』と個人的に確信しています。それ以上ではあるまい。

そんな一方では、週刊実話によって↓↓↓↓↓こんなふうにからかわれています。

尻に火がついた朝日新聞「電子版」のデジタル化。
<引用開始>
インターネットが情報社会に定着した中、朝日新聞が間もなく、「電子版」を発行することが分かった。新聞業界では、日本経済新聞に次ぐ電子版進出。部数と広告という「収入の両輪」の減少に苦しむ新聞業界の経営が大きく変わる前兆との指摘も出ている。

 朝日新聞内部に流れている情報では、「デジタル対応」と呼ぶ電子版は今年2月下旬、遅くても3月上旬にスタートする。『iPad』(アイパッド)や『iPhone』(アイフォン)、パソコンに対応する形をとる。いずれは、同社が提携するauが採用するアンドロイドにも対応できるようにするという。
 「1カ月の料金は、朝日新聞をとっている場合は1000円、とっていない場合は3800円になる見通し。契約の受付はASA(朝日新聞販売所)が受け付け、紙面は基本的に東京本社発行の最終版(14版)1日1回の発行だが、24時間体制で更新するそうです。1面から最終面まですべてのページが読めるほか、スクラップ機能があったり、古い紙面を読む機能を設けたりする計画。現在ある『アサヒ・コム』とは並立する形になるが、“電子版会員が50万人を超えたら、アサヒ・コムは縮小する”としています」(朝日新聞記者)

 昨年、スタートした日経電子版は、紙の購読者が1カ月1000円、購読していない場合は4000円。料金などからしても、朝日も日経とほぼ同じ形をとることになる。
 もっとも、企業などに支持される日経でさえ、現在の有料会員は10万人程度にとどまっているとされる。朝日が「50万人超えたら」というのは、かなり先になるとの見通しが有力だ。
 「かつては、景気の波に左右されないといわれた新聞業界だが、ここ10年ほど、部数は減り続けている。10年前に2000億円あった朝日新聞の広告収入は、'09年度には800億円と半分以下に落ち込んでいます」(広告代理店幹部)

 「ウエブ版」への流れが急加速する一方、紙面の質低下を心配する声も少なくない。速報性に重点を置くあまり、新聞独特の解説性が落ちる。これは週刊誌などにも伝播するだろう。
 「本年度から小中学生の教育指導要領に『新聞を読もう』という項目が新設される。あまりにも活字を読まなくなった結果、思考力が落ちた子供たちへのバックアップなのだが、電子新聞は想定されていない。ネットが苦手なお年寄り対策はどうする、という問題も浮上してくる」(教育関係者)

 ちなみに、日本一の発行部数を誇る読売新聞は「あくまでも紙(の新聞)にこだわる」という基本方針を社内で伝えている。
 天下の朝日も背に腹は代えられない、か。
http://wjn.jp/article/detail/6347152/
<引用終了>
週刊実話のWebなんて初めて見た(笑)。
電子版で月額1000円は高いわな。しかも、朝日購読の場合の適用価格というのも噴飯です。電子版のみで4000円を想定なんて総会屋かと思った。
海外のWeb新聞だと月額5ドル程度というから如何に不当価格かわかろうというもの。

日経がやったときにも書いたけど、彼らには新聞紙に高い価値があると盲信しているところがある。自分らの書く記事には民草には高い価値があるのだって。それなら、紙を辞めて電子版だけで勝負したらいいのにそれをしない。失敗マーケティングの見本だ。
電子版を出した際にそれが紙を駆逐する、つまりカニばる状態を懸念して、購読料設定で腰が引けているわけだ。そんなケチな魂胆で電子版が成功する筈がない。ひとには散々、改革・解放を各分野で説教しているんだから、ここは大胆に事業再編をやってみろってんだ。

再販維持、押し紙、国有地私用に今度は政府補助金まで受けるさもしさ。
河原乞食でなく、瓦版乞食と呼びたくなりますよ。

出産指導(1/15)

「姫たちの戦国~江~」を見ました。
日曜も見たのですが冒頭の数分を見はぐれたので、再放送であらためて確認した次第です。
脚本は「篤姫」の田渕久美子。波乱万丈な女の物語を得意としますが、彼女自身も相当凄い。いつか自伝的ドラマをやってくれないかと密かに期待です。
音楽は吉俣良ですか。この人は実に印象に残るメロディラインを創りますね。

そんな感じで冒頭のスタッフロールを見ていたら、目が釘付けになりました。
「出産指導 大葉ナナコ」なんてあるじゃないですか!出産、指導って何だ?思わず画面をキャプッってしまいました。

あれは指導されるものか?男として気付いていなかったが、出産とは、実はテレビで指導して産ませるものだったのか?それとも、テレビドラマで公開出産でもするのか?日曜に見てて気付かなかったのは何故だ?群がる疑問がわが身を押し包んでいきます。

ドキドキしながら見ていて思い出しました。江姫の出産のシーンでの演出だったのだって。天井から白い布を垂らしてお市の方がしがみつき、口元に布をかみ締めて、産み出すという場面でしたな。脅かすなよ。

正直にいうと、日本史は受験科目でなかったせいもあって、戦国時代とか大名の歴史を正確に把握しきれておりません。市の方って、織田信長の親戚かなんかだよなって、極めてぼんやりした情報しか持っていません。
浅井長政の浅井は「あざい」と読ませると初めてわかりました。勉強になる。

一番驚いたのは、鈴木保奈美が容色衰えていなかったこと。たしか今44歳くらいだったな。高校生の頃から知っていますがほとんど変わらない感じ。
確か二人くらい子供いた筈。でも、なんであんなのと結婚したんだろうか?

お子様(1/14)

知り合いに自動車会社でエンジニアをやっている人間がいます。彼は研究所で、開発部門長も務めているのだけど最近とてもまいっていることがあるという。

「あんな上司のもとでは成長できない。異動させてくれないか」と不満をぶつける30代なかばのエンジニアに手を焼いているのだという。いや、正確にいうと彼の奥さんがそう考えていて、直接わざわざ電話までかけてくるのだそう。

「主人を助けてあげてください。ひどい上司なんです!」
「このままでは、うつになってしまう。ひどいじゃないか!」
「何も手を打たないのならば、貴方も共犯だ!」
「会社として策をとらないならば、告訴する!」等などと、毎日電話をかけてくる。
「聞いてるこっちがおかしくなりそうだよ」とこぼしていました。

人事マターは組織の問題だし、配置と異動は個人の希望がいちいち叶うものなどではない、と諄々と説明を試みたが全く聞く耳を持たない。あくまで、主人は被害者なのだという。モンスターパートナーとでもいうかな。

で、この当人はどう思うか確認したところ「そんなつもりはない」と一応は否定するわけだ。
じゃあ、誤解を解いてくれと家に帰してもいっこうに収まらずに電話はかかってくる。
どうも、この男のほうもわかっていて「うまく行けば異動できる」ことに期待をかけて言わせているふしがあるようです。

神ならぬ人間であるから、多少の好き嫌いはどうしてもある。そこを「仕事だから」と調整できる術まで備えてこその会社生活であろうと、筆者たちは思うわけだが、当人たちにはそうではないらしい。
「環境も上司も、自分の望んだ状態であることが仕事をやる条件に入る」と考えて疑わないというのですな。

で、彼の会社はグローバル展開をしてまして、直属部下は日本だけでなく、フランスと韓国に同数程度います。(こう書くとどこかわかっちゃうな)
この際に彼我比較をしてみると、かなりの開きがあるというのです。
つまり、マチュリティ=成熟度において日本とフランス・韓国で差があるのだという。
平たく言えば、環境や人間関係について、与えられた条件にアジャストしようと彼らは動くが、日本人は自分にアジャストさせようと思い込むことが多いという。こうなると製品開発に臨む姿勢も当然違いが出てきて、国内での技術推進を密かに願う日本人の立場からすれば、甚だ心配な状況になっているというわけだ。なるほどねえ。

そんなボヤキを聞いて「ほっとけばいいじゃん。何かやっても同じようなことを必ず起こす」と助言しました。彼も同意しました。30代なかばなら、改心は難しいだろうな、と。自分を省みるというのがないのは不幸ではある。

実は、自分の場合も先日、似たような目に遭いました。だから余計に身につまされた。

「poloさんと一緒に仕事がしたいです」と向こうから言ってくれた人がいまして、上長へ紹介の労をとっていただきました。その上司にも大変気に入っていただき、直近での仕事の繰りなども確認してきたので連絡を待っていたのだが一向に連絡がきません。
これで半年がまたたく間に経ちました。そして年賀状が来て「今年はpoloさんと一緒に仕事が出来たらいいなと思います」などと暢気な添え書きがある。

おいおい、これは言わずばなるまい。『七月にお目にかかってから半年待っていますが、何も連絡いただいてません。どうなってますか?何も契約したりコミットしているわけではないですが、ないならない、で連絡くらいはいただきたかった。少し残念に思います』とメールしたところ二、三日してこんな返事が来ました。

“先ずは、昨年弊社までご足労いただきながら、その後ご連絡をせずに、申し訳ございませんでした。
ご足労いただいた際に、見通しやご連絡について、詳細を確認をすることなく終え、お待ちいただきましたことを重ねて、お詫びいたします。小職も講師としての研修実施に加え、案件の拡大に向けて、営業の同行に時間を増やしておりますが、現行の体制で対応できる範囲に留まっております。
このままお待ちいただくことで、更にご心労を重ねていただくよりは、案件をお伝えできる状況にはございませんことをお伝えいたします。
年始にも関わらず、不愉快なお詫びのご連絡となり、申し訳ございませんでした。”

一見、謝っているように見えますが、よく読むとそこはかとなく抗弁を含んでます。『講師をやりながらも案件拡大しようと努力はしてたんだよ』というわけだ。仄かな逆ギレの予感w

『このままお待ちいただくことで、更にご心労を重ねていただくよりは、案件をお伝えできる状況にはございませんことをお伝えいたします』。言うに事欠いてこの言い方は、どうなのよ?
『苦しまないようにせめて一太刀で切り殺してやる』ってニュアンス以外に何がある?喧嘩うってんのかと一瞬思いました。
素直に「すっかり忘れてました」って言えばいいじゃないの。

しかし、詫び文って、格好の文章トレーニングになりますね。謝罪の誠意を見せつつ、そうなった経緯を正確に記しつつ、今後のあり方について見通す、の三つをバランスよく伝えなければならない。これ、その三つともないじゃないか。

きっと、目の前のタスクに必死で、こんなメールなんか考えてられなかったんだよね。
一緒に仕事やろう、と助け舟を出したことがこの場合彼には重要だったのでしょう。
「ひとに親切な自分」をきっと実感したかったんだよね。勿論感謝はしていますよ。

でもね、48歳もの分別ある大人だったら状況を正確に読んで欲しいところ。
フォローなしでの言いっぱなしはいささか無礼だよ。

香山リカ著「私は若者が嫌いだ!」。
ちょうど読み終わってて、上の話に符合するところが多くありました。お暇なら。

夕やけを見ていた男(1/13)

今こそ彼の復権があるのだろうか。
<引用開始>
 漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る人物からランドセルなどの寄付が相次ぐ中、同漫画の版元である大手出版社「講談社」に、全国の書店から1000件を超えるコミック本の注文が殺到している。また、12日も「星飛雄馬」「山下清」など“新キャラ”を含めて100件以上の寄付が相次ぎ、昨年12月25日から寄付は300件に到達、全47都道府県を制覇した。贈られたランドセルは350個以上、現金も1000万円超となった。

 日本列島をジャックする「タイガーマスク運動」は、原作漫画への注目度を高める現象も、同時に生んでいた。
講談社によると、いわゆる「タイガーマスク運動」が話題になってから12日までの約1週間で、全国各地の書店から「タイガーマスク」(講談社漫画文庫1~7巻)「タイガーマスク二世」(同1~2巻)の注文が1000件以上も殺到している。現状では同社の倉庫にある在庫で対応出来る冊数だが、3000件を超えてくると重版をかけなくてはならない。旧作漫画の売れ行きとしては、極めて異例の勢いを見せているという。

 2001年の刊行を最後に、10年近く絶版状態となっていた「タイガーマスク」シリーズだが、10年秋に復刊。十分な在庫があったはずだが、ここ数日間で首都圏では売り切れ店が続出。既に、東京・丸の内の丸善本店、同・新宿の紀伊国屋書店新宿南店など超大型店舗でも品切れ状態になっている。

 漫画「タイガーマスク」は梶原一騎氏が原作、辻なおき氏が作画を担当。1968年から71年にかけ「ぼくら」「週刊ぼくらマガジン」「週刊少年マガジン」で連載され、人気を集めた。主人公「伊達直人」が児童養護施設出身のプロレスラーで、施設の子どもたちを支援するという設定だったことが、今回の現象につながった。

 講談社の担当者は「映画化などのタイミングではなく、美談によって本の売れ行きが動くことは、過去に記憶がありません。たいへんうれしい」と、思わぬ展開にホクホクの様子。そして「過去の優れた漫画が再び注目を集めるきっかけになってくれれば、ありがたいです」と期待を寄せている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000014-sph-soci
<引用終了>
タイガーマスク報道について、個人的には隔靴掻痒の感がありました。
昨日あたりからようやく実弟真樹比佐夫氏への取材映像が流されるようになりました。それはおっかなびっくりという感じにも見えましたが。

タイガーマスクならば必ず触れなければならない原点がある。メディアには一種のフォビアがあるようですが、こういう機会に正しい評価がされるべきです。
そう。梶原一騎ですよね。

彼を語る言葉は沢山あります。力、勝負、根性、前のめり、情、愛、師弟、好敵手、暴力、復讐などなど。「巨人の星」「あしたのジョー」「柔道一直線」「赤き血のイレブン」「愛と誠」。ものした作品については解説も要らないでしょう。

斎藤貴男に「夕やけを見ていた男」というノンフィクションがあります。梶原一騎のことを書いた作品ですが、彼の著作のなかでは最高傑作ではないかと思っています。
今も、文春から文庫で手軽に求められますが、95年に発売された第一版を持ってます。

今でこそアナクロだとか、古いとか暴力的なだけだと言われたりしますが、これだけ年数が経ってもそれぞれの作品が残っているということは優れた普遍的テーマがしっかり根本にあるからでしょう。
安定を求めず、破滅を恐れなかった主人公たちの生き方が魅力的に映るのは現実にはなかなか難しいからなのか。

名作を作り出す一方で、ゴジン・カーンへの恐喝やアントニオ猪木監禁事件など、梶原一騎ほど毀誉褒貶のふり幅がおおきな人間もいません。

身内で出版に携わる人間から、実際の傍若無人ぶりも聞き及んでいましたので、彼を丸ごと許容するわけではありません。

喫茶店で原稿渡しをする際、早めに出向くと「貴様!俺の貴重な休憩時間を削ろうというのか!このやろー!」ですからね。「先生、失礼しました!」。仕方ないから、喫茶店の外で時間まで待ち、約束時間ちょうどに再び入店して『先生、お願いします』『よし!これだ!』と渡されるという。

生前の彼を見かけたことが一度あります。仕事で西麻布から六本木駅に向かう途中、246の下り坂を傲然と歩いていました。関わりたくないなって一目で思わせる風体でした。

しかし、もし彼が生きていたら今回の話をどう思うか聞いてみたかった。
さぞかし強気で、でも少し照れくさそうに感想を言うような気がします。

それにしても梶原一騎は50歳の若さで亡くなっているのか。勝ったぞ。それより長生きできている。つまりマイケル・ジャクソンにも向田邦子にも勝ったってことだ。石原裕次郎と美空ひばりには去年並ぶことが出来た。生きてるだけでもうけもの。さらに記録を伸ばさないといけません。

「夕やけを見ていた男」。この際、ご一読をお勧めします。

何様(1/12)

新聞を殆ど読まないが、時々頭に血が上るような香ばしいコンテンツがありますね。

以下は10日の読売一面「日本の改新」より。「識者に聞く」ということで劇作家の山崎正和のインタビューの一節です。

「ブログやツイッターの普及により、知的訓練を受けていない人が発信する楽しみを覚えた。これにより責任を持って情報を選択する編集が弱くなれば、国民の知的低下を招く。ネット時代であっても責任あるマスコミが権威を持つ必要がある」・・・よくも言えたものです。

山崎正和に代弁させる形式をとっていますがこれ、読売首脳の偽らざる本音ですよね。曰く「大衆は無知である」「大衆には優れた領袖が必要」「我々は優れている」「我々は領袖の代わりとなる」・・・・。

今更彼らの更生は期待しませんが、それにしても山崎正和って何なんだろう?
彼の作品は「世阿弥」くらいしか知らない。何か書いているんだろうけどあまり聞かないし、雑誌や新聞インタビューを見る限り、常に権力側に位置するスタンスをとっているように見える。中教審やら政府関係の委員を歴任しているようだけど、書けない作家ほど価値のない人種はあるまい。

それにしても、新聞記者諸氏の言う知的訓練とは如何なるものなのか?
手間のかかる調査報道を捨て、官庁のお下げ渡し情報をカルテル的に独占した発表報道しかものしない人たちが言うところの知的なる行為とはどんなことなのだろう。

官庁の一角を不当占拠し、かかる賃料を払わず、夜討ち朝駆けと称してハイヤー通勤と、政治家に飲食を集る特権を何ら疑わずに享受できるようになることが知的なのかしら。フラットに見れば、彼らが忌避するところの「暴力団」と行為においてそんなに変わらなく思えます。

インテリが書いてヤクザが売る、新聞はよくそう評されますが実は「ヤクザが書いてヤクザが売る」というのが実態だったりしてね。

新規参入(1/11)

あいつ、大丈夫かな。

葬祭業:異業種から参入、トラブルも 経産省が実態調査
<引用開始>
散骨や直葬(ちょくそう)など葬儀方法や考え方が多様化する中、経済産業省が葬祭業界の実態調査に乗り出した。急速な高齢化に伴う死亡者数の増加で、新規参入業者が相次ぐほか、法律の想定しないトラブルも起きており、適正化に向けて実態把握が必要と判断した。3月までに報告書をまとめる。

経産省によると、葬祭業界を対象とする本格調査は初。調査は10年11月から業界に詳しい有識者や業界団体による勉強会を開くなどの形で着手した。

葬祭を巡っては、核家族化や少子化で墓の継承者不在が深刻化。海や山で遺骨をまく散骨▽墓石代わりに木を植える樹木葬▽継承者が不要な永代供養墓▽葬式を省略して火葬後に埋葬する直葬--など多様化している。

葬祭ビジネスも拡大している。調査会社「矢野経済研究所」によると、09年の市場規模は1兆7389億円(推計)で大手スーパーのイオンも参入した。大手コンビニのファミリーマートも事業化を検討するなど異業種からの参入も目立ち、乱立が指摘されている。また、あらかじめ自分の葬儀方法を指定する「生前予約」などのサービスも生まれている。

こうした状況を受けてトラブルも増えている。国民生活センターの調べでは、葬儀サービスに関する相談は09年度は545件と00年度(182件)の約3倍。「高額な葬祭費を支払わされた」など費用に関するものが多い。また、墓地埋葬法に規定のない散骨を巡り周辺住民が反対したり、故人と業者の契約に遺族がクレームを付けるケースもある。

葬祭業は許認可制ではないため、事業者数や葬儀形態、サービス内容をチェックする公的機関はない。経産省サービス産業課は「報告書を基に11年度以降、業界の適正化や健全化につなげたい」と話している。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110111k0000e020016000c.html
<引用終了>
認可がいらないって初めて知りました。実は、後輩で葬儀社を始めた男がいます。
この男が葬儀社を始めるまでは、波乱万丈な物語がありました。

千葉県出身で、筆者が勤めていた会社にバイトとして入りました。
当時は、旅行代理店に勤めたいとのことでその関係の専門学校に通っていました。国内旅行業務取扱主任資格を取得もしました。
旅行業では、国内と一般旅行業務取扱主任の二つがあります。(2005年以降は旅行業務取扱管理者と名称変更)
国内旅行のみ扱えるか、海外旅行も扱えるかの違いですね。何故彼が一般を目指さなかったかというと、試験に英語があるから。国内旅行は基本的に路線とか旅行業法令を知っておればいいのです。(海外の場合は、語学以外に入国とか通関の知識が求められます)

民営化以前の国鉄であれば、勤続何年かで自動付与される資格が国内旅行業務取扱主任でした。
つまり、最小の努力と最低の志で最大の成果を挙げたことになるわけです。
そういえば、合格発表も一緒に見に行ってあげたな。

で、旅行代理店の入社試験なども受けようとしたのですが、国内旅行の資格を持っているだけでは、実は殆どつぶしが利かないことがわかります。一般旅行業務を取ればよかったと思っても後の祭り。
仕方なく、筆者の勤めていた会社にバイトからそのまま社員として採用されました。
仕事が出来たかって?う~ん。自己効力感は非常に強い男でしたが、残念ながらその想いほどには実績が比例していきませんでした。

その後、バイト仲間の紹介で出版社に勤務してた埼玉出身の、愚鈍で何事にもネガティブな女性と知り合い、見る間に出来ちゃった結婚に踏み切ります。
しかし、望まれた結婚ではなかったようです。新郎側の両親がなんと平服で披露宴に来てたし、何より披露宴が立食だったし。会費制かと思ったくらいです。
間もなく男の子が生まれ、新婚生活は、新婦の実家近くに新居を構えたところから始まりました。春日部と柏を結ぶ東武線の寂しい駅までバスで20分もかかるようなところ。日にちが経つにつれ、彼の顔から次第に精彩がなくなっていく様子がわかりました。若さゆえの過ちだったのでしょう。

そんなわけで、当初から性格の不一致というか隙間風が吹き始め、そのうち会社のバイト女性と不倫してそれが発覚してしまうことになりました。
奥さんが激怒して、説明と謝罪に来た彼女を玄関先で「この泥棒猫!」と面罵して飛び蹴りで出迎えたのです。ドラマみたいな安っぽい科白と行動ですよね。

そんな奥さんにかえって嫌気がさした彼は、新居を飛び出し千葉に戻ってしまいます。
「もしもしpoloさん。主人から、そちらに何か連絡いってないでしょうか・・・・」。朝の七時過ぎに奥さんから拙宅に連絡が入るようになりました。
週に二、三回。朝からお通夜のような電話をかけてくるようになりました。
「息子がね、白いコートを着ている人を見ると『パパ、パパ』ってしゃべるようになったんです。全然、主人が帰ってこない。何か連絡あったら教えてください。よろしくお願いします」。
まるでこちらが悪いみたいじゃないか。知らんがな。

やがて雲行きが怪しくなった私たちの会社も退職、地元に戻って、事務機器の大手会社に勤務することになりました。この時点で、私たちとは一旦縁が切れました。

ところがその会社でも自己効力感の高さゆえか「俺は正当に評価されてないんじゃないか?」社内での評価が不満で退職してしまいます。折角の大手企業だったのに。
そこから地元の先輩とやらの口利きで近所のカラオケボックスに雇われ店長として勤務。
ここでは、暴力的な扱いを受けることになります。健全なマネジメントは機能しておらず、全てが「おいこら!」という強圧的な管理になりました。

ところがそこの先輩とやらに頼まれて借金の保証人になってしまう。案の定この先輩がそれを踏み倒して失踪。取り残された彼は債務者となり、債権者であった地元の暴力団に追い回されることになり、茨城県に逃走しました。

ここでもカラオケボックスの仕事とかやっていたが、暴力団の追っ手が身辺に迫ってきて身の危険を感じることになります。
そこから、埼玉の親戚を頼ってさらに逃亡。そこで葬儀社の仕事を手伝う
ことになり、はれて暖簾わけする形で昨年独立しました。

茨城逃亡中に知り合った女性との間に三児をもうけ、現在は幸せにやっているといってたが、借金はどうなったんだろう。とにかく頑張れよ。

この命、義に捧ぐ(1/10)

門田隆将のノンフィクション「この命、義に捧ぐ」を読了しました。

<引用開始>
発掘! こんな日本人が、いた。
終戦時、内蒙古・北京に在留する日本人を無事に帰還させた陸軍中将・根本博は、その恩義を返すため、4年後に密航で台湾に渡り、蒋介石を助ける。海峡を越える感動の歴史ノンフィクション。
<引用終了>
長年、不思議でたまらないことのひとつに台湾海峡の問題がありました。ご承知のとおり、台湾島は、中国大陸から200キロ弱離れており、実質は二つの国歌がある状態です。ところが、台湾海峡という名称がまかり通り、福建省アモイの目の前に金門島、馬祖諸島といった台湾が実効支配している地域がある。

南沙、西沙に尖閣列島といったあたりであれだけ口うるさく領有権を言い募る大陸中国が、何故国境から数キロしか離れていない金門、馬祖に口出ししないのだろうかと不思議で堪らなかったのです。本作を読んでみて、この奇妙な軍事均衡を作り出したなかに日本人がいたということを初めて知りました。

しかしその事実は、いろいろ政治的な理由でこれまで公然と語られることはなかった。ひとつは日本の、もうひとつは台湾の事情によって。

戦争とか軍人を扱っているのでいろいろ警戒しながら読み進めました。こうしたテーマを誇張して採り上げることについて思うところはあります。といって、この本は右翼が好きな歴史認識がどうだとかそんな類ではありませんよ。
「生きること」「人につくすこと「死にに行くこと」「恩をかえすこと」。 シンプルにそのあたりのことを書いています。

著者は同い年ですか。とてもそうは感じられない。力作です。

錨を上げよ(1/9)

百田尚樹の新刊「錨を上げよ」上下巻を読了しました。
<引用開始>
この男、いったい、何者か。
錨を上げよ――疾風怒濤の2400枚。圧倒的青春小説。

昭和30年大阪下町生まれ。その名は、作田又三。下品で、ずるくて、しぶとくて、ルール無視でもお構いなし。人生の至る所で敗北を喫しながらも、絶対にへこたれない不屈の男。
講談社創業100周年記念出版

大ベストセラー『永遠の0』をはるかに凌ぐ感動! だれも2度と出会えない大傑作!

戦争が終わってちょうど10年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。高度経済成長、60年安保闘争、東京オリンピック、大阪万博、よど号ハイジャック事件、日本列島改造論、石油ショック――激動の昭和の時代、生まれながらの野生児、作田又三は、人生という荒海を渡っていく。いざ、海図なき嵐の海へ。さあ、錨を上げよ!
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=216700X
<引用終了>
上下巻で1200Pを超える大作ですが、二日で読んでしまった。それだけストーリーテリングが巧みということもあると思います。
「ボックス!」「影法師」「モンスター」「永遠の0」。百田尚樹は、一作一作全く異なる作風の物語をものします。今回は主人公が筆者とほぼ同世代であり、随所で『あったあった!』『そうそう!』と首肯させる描写があったことも読書スピードが上がった要因です。

主人公は破天荒であり、数々の失敗を繰り返しますが基本的には反省という行為がない。生まれてから、31歳までの間の物語なんですが、年相応の分別が備わっていないため、いろんなものを失っていく。とりわけ女性には何度も振られる。素直な愛に気付かないで過ぎ去る。聡明で気の強そうな女性に惹かれて、周囲の大切な存在が見えなくなる。失って初めてわかる。まるで自分のことを言われているのか、と読んでいて何度も赤面しました。

反省しても成長しない、いわば逆ビルドゥングスロマンとでもいいますか。

純文学の構えですが、内容は抱腹絶倒、サスペンスの要素すらあり、全く厭きません。曲がったことが大嫌いで喧嘩っ早く、地元の商業高校をダブり、スーパーに就職するも店長と喧嘩してやめ、ひょんなことから学生運動に関わり、一念発起して猛勉強して東大進学を志す。東大には落ちるも同志社大学法学部に進み、恋にバイトに猛進するかと思いきや失恋して中退、東京に出てきてパチンコ屋に住み込み、右翼団体に入るも逃亡、レコード店に勤めながら企画を大ヒットさせるも手痛い失恋を経験して、流れ流れて北海道に着く。一念発起して根室で密漁船に乗り込む。海保とソ連警備艇に追いかけられながら、土地のヤクザに脅されながら、命からがら大阪に戻り、今度はテレビの放送作家になる。そこでも手痛い失恋があり退職。タイに渡ってジャパゆきさんの手配師を手伝うことになるも、疑問を感じて現地で失踪。ある青年とジャパゆきさんとの逃避行を支援しようと目論み、ヤクザの家にかちこむ・・・。面白くないわけがありません。

しかし印象的なフレーズもあります。(下巻607ページ)
「・・・たとえば昔は生きるということが人生の最大目標だった。つまり働くことが生きることであり、またそれ自体が喜びであり、誇りであり、同時にそれが家族への愛の行為になっていた。・・・ところが現代の繁栄は、ぼくたちを生きることの闘争から解放した。で、その結果、ぼくたちは生き方を選択できるようになり、職業を選択できるようになり、愛する人を選択できるようになった。でも、この貴族的とも言える自由に、逆に多くの人が混乱して自分を見失っている。つまり生活も仕事も愛も、何一つ確信を持って掴むことができないでいる」

「・・・生きることが何よりの大事であった時代は、逆にそれだからこそ家族と愛する人が人生の何よりの拠りどころであり支えになっていた。ところが今や、家族の結びつきが最も弱くなった時代がやってきた。現代ではもはや夫婦は単なる男女の結びつきにすぎなくなった・・・・」
終盤近くで、出てくるこの科白は、それだけ眺めていると何だか空々しくも聞こえるかもしれません。しかし、物語を読み進めたうえでこの一節に差し掛かると、じーんと響きます。
これらを受けての最後の一節も大変に印象に残りました。

文句なく最高傑作だと思います。始まったばかりだが今年一番の可能性もあります。
ご一読を強くお勧めします。

内向き指向はどちら?(1/8)

読売夕刊の一面に見逃せない記事が出ています。この書き方は問題が大有り。

日本人留学が先細り、勧誘続々打ち切り…米大学
<引用開始>
【ニューヨーク=吉形祐司】米国の大学による日本人留学生の獲得活動がここ数年、続々と打ち切られ、「留学フェア」など、日本での宣伝イベントが先細りになっていることが、米関係機関の調査で分かった。

 かつては有望な市場だった日本が米国への留学生減少を受けて見限られ、中国などに「標的」を移行する動きで、日米関係への将来的な影響が懸念されている。

 米国の大学で学ぶ日本人留学生の数は、かつては国別で1位だったが、2009~10年は中国などに遠く及ばず、6位まで転落した。「内向き志向」と言われる日本人学生の海外への関心の低下が背景として指摘されている。

 1919年から外国との教育交流を主導してきた非営利団体、米国際教育研究所(IIE)は91年から毎年、日本で「留学フェア」を開催しているが、日本人留学生減少を受け、参加する米大学は06年の106校から、10年には5分の1の21校まで激減した。同じ期間に中国やインド、ベトナムでのフェアに参加する米大学の数はほぼ安定的に推移しており、日本の落ち込みが際立つ。

 IIEは、国際教育交流では全米でも権威ある機関の一つで、フルブライト奨学金事業を行う日米教育委員会とも関係が深い。ペギー・ブルーメンソールIIE副理事長は、戦後米国に留学した人々が各界で活躍してきた歴史を踏まえ、「(日米関係にとっても)10年、20年単位で考えると極めて深刻な事態だ」と日本人留学生の減少を危惧している。それでも、東京での留学フェアについては参加校減少に歯止めがかからないため、「打ち切りを検討している」と明言した。

 首都ワシントンを拠点に留学生獲得活動を支援する企画を手がけるリンデン社も、これまで毎年、35~40の米大学の関係者を日本に送り出してきたが、09年から日本を訪問先から除外したという。

 コロラド州のデンバー大は、08年を最後に留学フェアへの参加をやめた。マージョリー・スミス留学生担当部長は「日本人学生が関心をなくしているのに、担当者を派遣するのは無駄だ。(留学に有利な)円高なのに、日本で何が起きているのだろうか。日本人学生の劇的なまでの減少には困惑している」と話している。

 ◆米大学の日本人留学生

 1994~95年から4年連続で留学生数は国別1位だったが、97~98年の4万7073人をピークに横ばいが続いた。2005~06年以降は5年連続減少。08~09年は前年比13.9%減、09~10年は同15.1%減と、2年連続2けた減になった。09~10年の留学生数は2万4842人で国別では6位。少子化で日本の大学への入学が容易になったことや、海外留学で大学3年時の就職活動が不利になることなどが減少の要因とみられている。

(2011年1月8日14時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110108-OYT1T00491.htm
<引用終了>
日本人留学生が減って、中国やインドの留学生が増えた、と。日本人の米国留学が減ったのは、学生の外に出たがらない「内向き指向」が原因で、これがもとで日米関係に深刻な影響が出ないか懸念されている。この記事ではそう言いたいらしい。

確かに他のアジアの国からの留学生が増えていることはあるでしょう。
でも、彼らは自分の意思と能力だけで留学できているのではありません。国を挙げての支援がそこにはまずあります。加えて、その国の企業の旺盛なドネーション(寄付)が米国の大学に対して行なわれているのです。
90年代くらいまでは、日本のメーカー、銀行、商社がアイビーリーグをはじめとした各校に旺盛な寄付を行い、それに伴って日本人留学生の獲得枠も広がってきました。
○○商事では、毎年ハーバードビジネススクールに二名派遣とか、枠があるのです。
他にもMITのメディアラボに、日本の情報サービスのC社が年間二億円も寄付したりとか。

しかし景気が悪化して原資が減っていったこと、留学生が帰国後にすぐ会社を辞めたりしてしまうので「投資効果」の魅力が薄れたことなどいくつかの原因もあってこの寄付は減っており、その結果、日本人留学生は次第に少なくなってきているのです。
上の記事では、アメリカの大学が、その寄付の多寡に応じて留学生の枠を増減させているという事実に全く触れていません。
単に研究機関から出たレポートを斜め読みもしないで、悲観的に嘆じているだけ。またまたお約束で中国に対する一種のあてこすりをすることも忘れていない。
発表報道しか出来ない記者の体力がもろに出た報道です。

第一、例えばビジネススクールに通っていくらかかると思っているのか。イェール大学のMBAに留学した男に聞いたら二年間の留学費用が学費・滞在費込みで1600万円もかかったそうです。サンデル先生のいるハーバード大学が学費だけで一年間に300万弱必要。家がお金持ちとか、奨学金のあてがあるならともかく、いざ留学というと思い切るハードルが想像以上に高い。まして、留学後の進路にあてがないとしたら普通は逡巡しますでしょう。
そのあたりの事情や背景くらい少し調べたらわかるのにな。がっかりします。

取り込み詐欺?(1/7)

グルーポンなどがやっているクーポン券を集めるビジネスモデルって、詐欺の温床になりやすいんですな。

先日の記事で、二万円の御節料理を一万五百円で売り出した一件のことを書きましたが、調べれば調べるほど胡散臭い話ばかりです。
勿論、今回の場合は羊頭狗肉な商売を仕出かし、三日間も県の立ち入り調査を受けたバードカフェなる会社が最も悪いのですが、これを仕掛けたグルーポンにもまた、相応な責任があると感じられます。

その企業が本当に正しく事業できているのか?いわゆる「与信」みたいなことがまるで機能していないってことでしょ。
これは、コンシューマーに紹介する側が最も注意しなければならない点のはずです。

今回のバードカフェの場合、生ものであるおせち料理を大晦日の限られた時間に調理し盛り付けて箱詰めし、ほぼ同時に5000セットを発送しなければならないっていう大プロジェクトが課せられていたわけです。

HPなどで会社を見る限りでは、そんな大規模なオペレーションをこれまでまず経験したことはないと判断ができます。
邪推するに、この会社は自転車操業で、キャッシュフローには苦労していたのではないかな。そこで多額なキャッシュインを夢想して、クーポン企画を利用することに飛びついたのではないか。

ただ、想定したより御節製造オペレーションがはるかに大変だと分かって変節した。二万円もの御節だったら原価はどうしたって一万円はかかる。それに様々なコストを乗せた上でのプライシングでありましょう。如何に5000セットが売れるとしても、御節のような用途が限られた料理では、その食材の大量購入による低価格仕入れって難しいのではないかと思われます。そこに不慣れなオペレーションが重なれば、やっぱりあんまりよい結果にはならない。

それでもやる、というなら別の目的を持たせなければならない。つまり、利益を出すことを少々度外視して、多数のプロスペクトを掴むことをメインとする。一度の触れ込みで来た流しの客を、既存顧客に定着させるように今回は先行投資と割り切る、といったことですね。

小銭を惜しんだ結果が、スカスカのお重として形で見えてしまった。ここは赤字を出しても奮発して、翌年に割高の御節セットをつかませる、といった遠大なプランが創出できる余裕が欲しかったかな。

それよりも、グルーポンの社長があんまり前面に出てこないのが不思議。この「瀬戸」さんという社長はツィッターでは、ごにょごにょと謝罪しているようですがね。でも、マージン稼げて、申込者の情報が押さえられたから彼としては問題ないってことか。してやったり、なのか?

実は、個人情報を集めることこそが、こういう中間搾取会社の真の目的なのかなと勘ぐってもいます。
リクルートが少し前に「ポンパレ」を使ってハーゲンダッツの100円券を売り出したことがありましたね。50万件の申込があれば、ビジネス成立というやつ。結果は50万にははるか及ばず、途中でビジネス不成立ということになった。けど、何十万件かの申込者の個人属性と情報は入手できたから、彼らは痛くもかゆくもない。それどころか大成功だったとも思えます。
商売に彼らのような中間搾取が絡むとろくなことはないですね。お重の中身だけでなく、モラルも薄っぺらなものとしてさばかれかねない。

グルーポンってアメリカに本社があるんですね。急成長でも、内実は少し危ない。よく似てた別の会社を思い出してしまう。
十年ほど前に上場した「リキッドオーディオジャパン」という会社です。
マザーズ上場第一号の会社だ。会社説明会で、つんくやらモーニング娘やらを出して派手にぶち上げたが、社長が恐喝やって実刑食らっちゃったとこ。
東大出身の大神田さんって社長だった。取引先だったからよく覚えてます。

マザーズ上場第一号はもうひとつあってインターネット総合研究所(IRI)という。
こちらは社長が元同僚。何人か同僚がそっちに移っていったっけ。一瞬大金持ちになったけど、程なくして行き詰りました。
勿論、両社とも、とっくに上場廃止してます。栄枯盛衰を目前で確認しましたね。

二万円の商品を一万五千円ならともかく、一万円でというのは危ないと判断すべきか。
最初の値付けが不当なものだと疑うくらいでちょうどよいのでしょう。
それにしても、安物買いの銭失いを地で行く事件でしたね。

生涯現役(1/6)

なんだろう?悪いことしているのに、ちょっとかっこよく聞こえるじゃないか。
「年のせいで動きが鈍くなり、財布が重く感じた。俺はダメだ」
<引用開始>
81歳名物スリ 20度目の逮捕

 昨年末、東京・上野の商店街「アメ横」でスリをしたとして、警視庁鉄道警察隊は5日までに、窃盗の疑いで東京・荒川区の無職・田中梅次容疑者(81)を現行犯逮捕した。ズボンの後ろ(尻)ポケットから財布を抜き取る手口が専門で、捜査員の間では「ケツパーの梅じい」と呼ばれていた。

 逮捕容疑は12月31日午後3時ごろ、アメ横の路上で男性会社員(34)の後ろポケットから現金約3万円入りの財布を抜き取った疑い。鉄警隊員が警戒中に、買い物客の背後に密着する容疑者を見つけ、財布を盗むのを現認し、取り押さえた。

 “梅じい”は25歳で初めて逮捕されて以来、今回で20回目の逮捕。「年のせいで動きが鈍くなり、財布が重く感じた。俺はダメだ」と、年齢による衰えを嘆き容疑を認めているという。現場周辺では同日、スリが約10件発生しており、警視庁では関連を調べている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110105-00000289-sph-soci
<引用終了>
テレビドラマに出てくる掏りというと、すれ違いざまに懐の札入れを二本指ではさみ込むってのが多いですが、そんな掏りは殆どいないそうです。「そんなのできたら天才だよ」と元掏りの人が語っていました。テレビは嘘を騙る。
掏りの大半が「ケツパー」。つまり尻ポケットにある札入れを狙うのだそうです。
そうなのかと知って愕然。掏り対策で、懐には決して財布を入れず、意外性を狙って尻ポケットにこれまでずっと入れてきたからです。危なかったんじゃないか。
案外、一度掏られてたりしてな。で、あまりに乏しいので同情から戻されてたりな。

そういえば掏りの現行犯逮捕を目撃したことがあるんです。もう20年以上前、仕事で飯田橋から御茶ノ水に向かう途中の総武線車内で偶然目撃しました。
まだ、東京ドームが出来ておらず後楽園球場だったと思います。日本シリーズが確かやってました。巨人と日本ハムだった。電車が水道橋駅に着くと同時に、試合帰りの観客が大量に乗ってきました。車内は満員となった。
御茶ノ水で下車予定だったので、なるべく進行方向左手のドアから離れないように気を配っていたときに、真後ろで不意に騒ぎが起きました。複数の人がもみ合っています。

「な、なんだよぅ?」二人から押さえつけられたキャップを被った50年配の男が言ってます。
「窃盗の現行犯だ、逮捕する!」。押さえつけたうちの一人の男性、俳優の平田満に感じが似ている男性が、警察手帳を目の前に出しました。見る間に手錠をかけていきます。

一瞬静まり返った車内は次の瞬間「うぉぉぉー!」と拍手と大歓声に包まれます。皆、筆者と同じ。初めて現行犯逮捕の瞬間を見たんでしょうね。まして野球観戦直後でアドレナリンが上がった状態だから、余計に興奮したのでしょう。

今回の老人掏り。わざと捕縛されたんじゃないのかな。年取ったし、寒いから夜露のしのげる拘置所入りを希望したんじゃないのかって。年金なんてかけてないでしょうから、そうするしかないとか。こんな特殊技能、職人技として何かに応用できないものでしょうか。
匠の技で後進の育成を是非、ってそれじゃ犯罪者を育んじゃうのか。悩ましいところです。

新年に信念を見る(1/5)

首がまわらなくなった。
嚢中乏しい、などという文語的比喩ではない。首から右肩が痛くて、右手が挙がらない。
昨日、馬に襲われた際にびっくりして捻ってしまったことが祟っているようです。やつはフレーミングしたなと思ったらいきなりベロリと舐めてきやがったのだ。

おい、あらゆる意味で「食えない」男だぞ。さすが人ならぬ畜生、蛮勇を奮ってくれます。

おそらく僧帽筋を傷めてしまったのだと思う。近所にジェフ千葉のチームドクターやってる整形外科の先生がいるんだけど、親切だから人気があるのよ。近所の年寄りが電気マッサージに殺到してて集会所みたくなってるからなあ。時間かかるしどうしようかな。

頭の重さを支えている首って大変なストレスに曝されているんですよね。安静にするしかないのだが、素人判断も危険だしなあ。寝るときとか気をつけよう。

そんなことを思って枕のこととかネットで調べていたら雑誌「通販生活」が目につきました。その表紙の文を見て、驚きました。

<引用開始>
昨年もまた第一位は17年連続でメディカル枕。
「これなら安眠できる」というリピーターが多いからだ。
ところが、この人気枕を年間でたった17人しか買ってくれない市があった。
夜間も米軍機離着陸騒音に苦しめられている、
あの普天間基地をかかえている宜野湾市(人口93,453人)。

そうだった、メディカル枕で安眠できる幸せとは、
メディカル枕でも安眠できない沖縄県民の
犠牲の上につくられていたのだった。

ゆえに通販生活としては、沖縄県民の「普天間県外移転要求」を
つよく応援しないわけにはいかないのだ。
普天間基地はアメリカに引き取ってもらおうよ。
それがムリなら、クジ引きで本土の都道府県に移転しようよ。
http://www.cataloghouse.co.jp/
<引用終了>
雑誌でここまで立場を鮮明にするものはそうはない。ましてオピニオン雑誌でもないのに。
勇気と信念がある。「ロハス」だとか「自分らしさ」だとかそんな言葉にうそ臭い要素を見出そうとして、敢えて触れずに過ごしてきたわが身を少し反省しました。立派だと思いました。

もろ手を挙げてこの趣旨に賛同します。実際の手は痛くて挙がらないけどね。

あつかましい老人(1/4)

年寄りの承認欲求ほど度し難いものはない、と思います。
有難いことに今年も随分年賀状を頂いていますが、数年ぶりに届いた旧知の方からのものを見てため息をついています。出会いは20年前。最初は顧客だったが後にグループ企業に行ったので、年の離れた先輩のようなもの。顧客のときは勿論、身内になって以降も、身勝手でいろいろ困った人ではありました。

今回の年賀状も、おめでとうでも賀正でもなく、人生至福の瞬間とかを葉書一杯にだーっと横書きで印刷しています。御年67歳。何をおっしゃりたい?

宛名面では、来季の阪神タイガースの勝率とか勝ち星とかをこちらの住所氏名をすっ飛ばしてどかんと書いてある。御年67歳。何を訴えたい?

鼻白むのは、会社で営業トップになったこととか書いてくる点。これがどうにも理解できない。営業トップだったと喧伝する人に社内で今まで二十人ほど会っています。ねえねえ、それってそんなに凄いことなの?それを門外漢のこちらに伝えて楽しいの?
自らの能力ではなくて、商品の力で売れたとは思わないの?なんだか物凄くさもしい感じを受けてしょうがありません。しかもXEROXをXEROKなんてミスってるし。
『誤植ひろへり今朝の悲しみ』(啄木)

それはともかく、気をつけないとな、と体中にアラートを発しています。この人が年賀状を送りつけてくるときは、大体何か頼みごとを抱えているときだからです。
前回も複写機会社を定年退職した後に、ある仏壇屋(超大手)にコネ入社した挙句、『私の転職祝いに、何か買ってくれませんか?』と不躾に何度も何度もDMを送りつけて来た。「お墓も扱ってます。うちのは評判いいですよ!」。「今は生前から建てておくのが常識だよ」と電話までかけてきた。丁重にお断りするとしばらくして「poloさんには、手軽なお盆提灯など如何ですか?今なら二万円です」だって。高いよ!

迂闊に年賀状を返すと、見込み客としてまたカウントされてしまうから用心しないとな。
本当にど厚かましいですよ。

面白くて眠れなくなる数学(1/3)

サイエンスナビゲーターを称する桜井進の「面白くて眠れなくなる数学」を読了しました。

<引用開始>
本書は、ベストセラー『感動する!数学』の著者が贈る読みだしたらとまらない、世にも美しい数学のはなし。

数学は、眠れなくなるくらいに面白い!

クレジットカードやマンホールのフタなど、私たちの身近なものにひそむ数のはなしから、宇宙の全粒子を使っても記述できない壮大な数のはなしまで、文系の人でも楽しめる、ロマンとわくわくに満ちた数学エンターテインメントの世界へようこそ。

○本書の目次より

美しい記号のはなし/読めそうで読めない数式/数学者のロマンティックな名言/おならの匂いは半分でもやっぱり臭い?/因数分解でセキュリティ/クレジットカードの会員番号のひみつ/おつりを簡単に計算するテクニック/マンホールはなぜ丸い?/iPodは数学が奏でる/1+1=2って本当?/ミステリアス・ナンバー12/9の(9乗の9)乗の大きさはどれくらい?…
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-79117-3
<引用終了>
ビジネスマンに結構読まれているという書評が夕刊紙にあったので取り組んでみました。数学は苦手な分野なのでこういうときに読んでみたいとの考えからです。

ためになる情報もありました。暗号セキュリティが因数分解をもとにしているとか、おつりの簡単な計算とか。そういうのは読んでよかったと思わせます。
ただ、面白くて眠れなくなるというほどではない。それどころか、明らかな「勇み足」と思われる表現もあって、数学苦手な身としてはずっと引っかかってしまって寝られなかったのです。

著者は、数式の英語読みを主張しています。日本語で数式を音読すると「いちたすいち、いこーるに」「えっくす 大なり わい」というふうに読み方が共通にはなっていない。算数・数学の指導現場ではその読み方を教師に委ねているので、混乱が起きるのではないかと懸念して英語読みを広めようとしているそうです。
英語読みはいいんだけど、ちょっと問題があるかなと思われる箇所がいくつかありました。例えば本文の24ページ。

数式 Y´= dy/dx
日本の一般的な読み方 「ワイダッシュ、イコール、ディーエックスぶんのディーワイ」
英語の読み方 「y prime equals dy dx」

´は日本ではダッシュですが、世界ではプライムと読むらしい。それはいいのだが、dy dxと続けて音読されたら逆にわからなくなるんじゃないの?
dy(×)dxとミスリードされるじゃないか。

分数・除算の場合は「dx by dy」もしくは「dy over dx」が妥当ではないかと思う。
いや、そもそも音読のみで数式を伝えようということに無理があるんじゃないのか。日本人同士で会話してても、足し算引き算くらいは音声のみで正確に伝わるけど、乗除算は注意しなければならないと思う。そんな際には、筆談や紙を交えて正確な表記を示さないといけないのではないかな。

そうなった場合、著者が主張する数式の英語読みがどれだけ正当性があるといえるのか。
自分も含めて、なかなかとっつきにくい数学の優雅な世界を普及させようという著者の考えはよいと思うのです。
でも、著者の文章からはときどき、読者を置きざりにする様な印象を受けるのですね。
「そういうものです」と割り切られて先に論を進められるようなところがありました。
意欲は買えたのだが、ここは惜しい。専門バカといわれる人が陥りやすいとこですね。 
そう感じさせないのはエディターの力量次第ですが、PHPだからこれはないものねだりか。
お手すきなら、ご一読をお勧めします。

良識をダシにする(1/2)

共同購入。もともと生協がやってて、多分そのあたりからヒントを得たのだと思います。
でも、生協の場合はそもそもの思想として「分かち合い」とか「良識」がサービスに根付いている。これがグルーポンのように共同購入をビジネスチャンスと見るとそのあたりが吹っ飛んでしまうのかもしれないですね。
心のないサービスだから起こるべくして起こったというのはいいすぎか?

グルーポンで買ったおせち料理が「見本と違う」と話題に! 腐っているという報告も多数

<引用開始>
共同購入サイトで一気に人気を集めている『グルーポン』にて21000円のおせち料理が、500人の応募が集まることにより10500円という半額で購入出来る。そんなおせち料理が今話題になっている。

話題の内容は半額の値段ではなく、見た目のようだ。見本はかなり豪華な内容の4人前おせち料理がサンプル写真。しかし実際購入者に送られてきたのは中身スカスカのおせち料理だったという。品数も33品なのに対して数えてみると25品程しかないとのこと。

このおせち料理を販売した『バードカフェ』の掲示板は大荒れしており現在閲覧不可能な状態。さらに客の中には「おせちが腐ってます」、「おせち 腐敗」と苦情を寄せる人も居る。掲示板には「即冷蔵庫にいれて、夕方 来客とともに食べたら煮物はヤバイいたんだ味。鶏肉(手羽元)はもろに腐敗  かずのこは食べられないくらいのまずさ 新年そうそう食中毒は怖いので食べずに処分いたしました」と投稿されている。これが本当ならリコール問題になるだろう。

『グルーポン』とは複数の客が共同で購入することにより50%以上の割引が出来るというサービス。“共同購入型クーポン”と呼ばれ世界中に似たようなサービスがあるが日本では『グルーポン』が人気を集めているようだ。今ではテレビCMを流す程にまで成長している。

今回の問題は『グルーポン』よりもおせちを提供した店舗側にありそうだ。元旦のおせち料理を楽しみにしていた人はどうなるのだろうか……。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/computer/coupon_site/?1293924086
<引用終了>
現物の重箱スッカスカだ。こりゃ元旦早々から憂鬱になりそう。大体、御節料理くらい横着しないで作ればよいのだ。蒲鉾だとか伊達巻とかは買うにしてもだ。お重丸ごと買う神経が筆者には理解できない。どうせ適当なエクスキューズつけるんでしょうが「忙しいから」なんてそんなこと理由にならんぞ。

でも、腐ったものを送っちゃいかんだろうとは思う。その点は同情します。
ほとんど詐欺だものな。返金に応じているというけど迷惑料も出したほうがよい。食べ物商売のモラルすら捨てて小金儲けしたかったのかな。
食べ物の恨みは後ひくのに、文字通りの羊頭狗肉を見せていただきました。

アタッカ(1/1)

明けましておめでとうございます。

昨晩、マゼールの演奏をUstreamで見ていたら画面横のツィッターのタイムラインにときどき「アタッカ出た」「アタッカですね」などと書き込みがあります。
何のことか?「アレグロ・スタッカート」(早く強めに弾く)ということなのかとぼんやり考えていたらちょっと違った。
楽章の合間をなくして切れ目なく演奏することを指す言葉とわかりました。
そうだった。マゼールはテンポが早いんだよな。カルロス・クライバーもかなり早いけど。
歴代の名指揮者でいえば、カラヤンは早め。フルトヴェングラーはゆっくりと振ります。同じ交響曲でカラヤンが30分、フルトヴェングラーは一時間かかるものもあるそうです。どちらがいい、悪いではなく好みの問題ですね。

アタッカ。切れ目なく次の楽章に移るというのは「過去は振り返るな。過去の上にどんどん新しいものを積み重ねていけ」という啓示にも映ります。そう、前向きにとったほうがいいのだろうな。去年は去年、今年は今年です。元気を少しもらいました。

そんなことを考えていたら、親友からメールが届きました。『僕は小笠原。君はどうなの?』と書いてあります。
え?と思ったが、すぐにわかって『豪勢だね。父島の民宿に居るのか?』と返しました。
「違うよ。テレビ見てないの?」とだけ返事が来ました。え?小笠原諸島ではない?じゃ、ジャイアンツ?それともアントラーズの小笠原か何かか?

結局、正解は小笠原というNMB48に所属している女の子のことだとわかって脱力しました。
紅白でAKBが出てましたが、姉妹グループのNMB48が出ていてそのことを言いたかったらしい。『君はどうなの?』とは筆者のNMBにおける推しメンは誰なのか教えろということだったようです。そんなのわかるかよ。

AKBで15人くらい、SKEで2人くらい名前を知っています。それでは君の領域にアップデートしたことにはならないのね。「AKBでは柏木・多田・増田・北原。SKEでは木崎、NMBは小笠原推し」との説明をメールで受けました。

メンバー全員を知悉していて当然。前提がそもそも高いところにあるのね。アタッカのためには地道な精進、アップデートがないといけないことがわかった新年の払暁であります。
そういうわけで、今年もよろしくお願いします。

正しい過ごし方(12/31)

レコ大、エグザイルの三冠って何だよ?何がヒットした?そんなにavexって強いのか?年末はほんとに見るべきテレビがないぞ。と思っていたら・・・・。

Uストリームで「ベートーベンは凄い!全交響曲連続演奏会2010」なんてやってるじゃありませんか。ドイツ語で正しくはベートフォーヘンな。
演奏は岩城宏之メモリアルオーケストラ。コンマスはN響の篠崎史紀さんだと。
しかも、タクトはロリン・マゼールだって!無料で見られるなんて凄い!
しかも、今ちょうど六番「田園」が始まったばかり。ベートフォーヘンでは一番好きな曲です。これは見なければいけない。正しい晦日の過ごし方はこれしかあるまい。懐メロだとか池上彰だとか吹き飛ばせ。
http://www.ustream.tv/channel/beethoven-2d

踏むためにある(12/30)

テレビ番組、今から死ぬほどつまらないな。間と気の抜けた長時間ひな壇ばかりじゃないか。
昨日かろうじて見たのは「プロ野球戦力外通告」のやつだけ。TBSのバースディの枠です。
新年の番組もひどい。日テレは駅伝頼み。フジなんて二日の午前・午後は「フリーター、家を買う」の再放送だって。辞めてしまったかくし芸でもやれよ。

レコ大も紅白も格闘技も関心がないのでひたすら読書をします。Excel関数を本格的に学びたいので、練習問題を片っ端からやっているところ。
息抜きでダニエル・ピンクの「モチベーション4.0」も読みましたが、つまり「内発的動機付け理論」(デシ)の焼き直しということがわかって興ざめ。新鮮味がない。最近の新刊は皆、こういう焼き直しばっかりです。ちょうどKAGEROU読んだ直後の喪失感がぶり返してきました。俺の時間を返せって思う。いや、たっぷりとあるんですがね。

菅vs小沢、元日決戦!新年会出席“踏み絵”
<引用開始>
菅直人首相(64)は27日、民主党の小沢一郎元代表(68)が党の決定に反して国会招致に応じない場合、自発的な離党を期待する考えを表明。さらに、来年1月の通常国会前の内閣改造を示唆した。政権浮揚のために、なんとか指導力をアピールしたい考えなのだが、小沢氏サイドは党分裂をチラつかせつつ抵抗を続けている。そして来年1月1日のほぼ同時刻、菅首相は公邸、小沢氏は自宅で国会議員らを招いて新年会を開く予定だ。これは、どちらに与するのかという踏み絵以外のなにものでもない。めでたい新年元日に、苛烈な権力闘争ののろしがあがる。休戦条約の締結か、開戦前の儀式か。(夕刊フジ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101228/stt1012282149008-n1.htm
<引用終了>
「踏み絵」。小心で器量のない人が権力を握った際に好む行為ですな。
旗幟鮮明にしろってわけでしょ。両方の集いに出るってかぶき者がいると面白そうだが、総理が公邸で開くのは招待状が出されているそう。小沢一郎に近い人には最初から招待状が出てないというから、これは面白くない。
来そうもないやつに出すべきだし、招待されてなくても行くべきだと思う。
最初からレッテル貼りしてたら何も事態は変わらない。玉虫色に跳ね回るトリックスターを産んでこそ、正しい冷戦ではないのかね。

長年の経験から、強く思う。踏み絵は踏むためにこそある、のだと。
「どちらかを選べ。選んだ後の運命はお前次第だ」なんて、これだけ人をコケにした話ってないじゃないか。実績、キャリア、能力、人望。そんなものと関係ないところで政治的判断と評価がなされてたまるかってんだ。そんなふざけた真似するのだったら、その挑発に乗るふりして強烈なしっぺ返しをやろうと思う。

「こんなことして恥ずかしくないのか」「あんたは堂々としていればいいのだ」「小細工を使うんじゃない」。思い切って諫言をしてあげるのだ。それが理解できない経営者だったら、どのみち残る必要もあるまい。一方で理解できる人間なら確実に貴方の評価は上がることになる。

「大丈夫なんだろうか?」判断の迷いが、踏み絵という行為に経営者を走らせる。不安だから、自信がないからいけ好かない方法で腹のうちを探るのだ。いわば組織運営に不安を持つから、踏み絵という禁じ手を用いたがるのだが、できればまともにやらせてはいけない。
何故なら、それをやった時点で組織は終わりの始まりを迎える。色分けとレッテル貼りが済み、邪魔者を淘汰したとしよう。一時の安堵はすぐ慢心と弛緩に変化する。腹心と茶坊主だけで難局を乗り切れた組織など歴史上ひとつもない。ダイバーシティなどというかっこいい言い方もあるが、獅子身中の虫を抱えてこそ、適度なテンションが保たれるのだ。慎重にして大胆でもある戦略がとれるのだ。逆説的だが、寝首を掻きそうな人材を呑み込んでこそ組織は発展するのだと確信する。

・・・そんな人材、紹介しますよ。今からでも招待してもらって構いませんよ。都合つきます。

悟られる年末(12/29)

半年ぶりにマイミクkanonさんが来駕されましたので、川向こうにあるニトリに参りました。
拙宅のダイニング椅子が、ほぞ抜けして危ない状態になっているのでそろそろ新しい椅子に目星をつけるための来店です。

ダイニング椅子に大体の目星をつけたところで、隣にあるテーブル類に目がとまりました。
以前に昇降するテーブルを別の店でkanonさんが買い求めたのですが、壊れてきたのでそろそろ新しいものをという意向を確認しました。

昇降テーブルとは、添付画像の様にX型の脚が伸縮し、高さ調節ができるというものです。
「作業台として重宝する」「座ったり立ったりで作業するときに便利」というわけです。

「このテーブルの耐荷重ってどのくらいなんでしょうか?」とkanonさんが不意に玄妙なことを尋ねてきました。

作業台として用いる以外に別の使い道をkanonさんは持っていたのです。
つまり「疲れたら、この上にごろんと横になる」というのです。
仰臥するkanonさんが脳裏に浮かびました。不意に「釈迦入滅」のイメージも涌きました。

「寝台ではないんだから、難しいかもしれないな」「商品説明のどこにも耐荷重のことが書いてありませんよね」と勝手なことを言いながら商品を見て周っていました。
すると、ある昇降テーブルの上になにやらNOTICEが書いてあります。
なになに・・・「本製品は、家庭用としてご用意しております。業務用ではありませんので悪しからずご了承下さい」とか書いてあります。

「こりゃ、婉曲に『寝られないよ』と言ってるのと同じですよ」とkanonさん。
「まるでこちらの声が聞こえたみたいじゃないか」と私。「サトリが出たかな」。

今kanonさんが持っている昇降テーブルが壊れたのも、どうも仰臥に使ったかららしいということも分かってきました。ただ、ニトリでわざわざそんな説明があったということは、kanonさん以外にも寝台として用いるカスタマーが結構いるんでしょうね。でもkanonさんならともかく、筆者なら完全にアウトですね。まず、落ちてしまうだろうと思いました。

溜飲を下げる(12/28)

内田裕也グッジョブ。よくぞ言った。
裕也「何が正義だ麻木にもらった車乗るな」
<引用開始>
ロックンローラー内田が、渦中の山路氏に対する怒りをぶちまけた。「オレもめったにカッとなることないんだけど、今回は頭にきているんだよ」と切り出した。三角関係について「男が悪いに決まってんじゃない」とロックオンした。「女たらしはいいんだよ。オレだって人のこと言えないとこあるよ」としながら「ただ、正義を振りかざしたことないぜ。アフガンやミャンマーをダシにして女だまして、何が正義だよ。宗教と正義を振りかざして女をだますヤツは、オレに言わせりゃ最悪だよ」とぶち切れた。

 山路氏の会見も「使う言葉も『やさしいウソ』だの『残酷な沈黙』だの。ばかやろう。平安時代じゃねえんだからよ、水嶋ヒロだって書かねえよ」と続けた。山路氏が麻木から車を提供されていたことには「オレはジョー山中と94年にアフガニスタンの難民キャンプにお米を配ってロックを歌った。地雷がたくさんあって、足がない子どもが多いんだよ。天下の内田裕也だってスイカで電車に乗ってんだ。女に買ってもらった車に乗って何が正義だよ」と激怒。「スイカ買って電車に乗れ」と要求した。

 内田は73年から始めた「ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル」を今年も東京・銀座8丁目の博品館劇場で行う。これまで、世界平和、核兵器廃絶、地球温暖化阻止など、社会へのメッセージを発信し続けてきた。「今年は、尖閣問題や延坪島の問題でヤバイときに、上海、ソウルでやろうって、まじめにロックやってるんだよ。それでも、テレビも新聞も3人の話題ばかりだろ」とうんざりした様子。「会ったら蹴っ飛ばしてやろうと思ってんだよ」と最後まで怒りは収まらなかった。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201012280036.html
<引用終了>
個人的には「宗教と正義をふりかざすやつ」を詳しく聞きたいところです。
すっかり耳目を奪われた形の一方の海老蔵は「スキャンダルメーカーの元祖は俺だ」とばかりの記者会見を夕方に開催するらしい。和解成立でも発表して、再度マスコミの注目を集めようという作戦なんですかね。
今後は、トリックスターとして生きていくのだろうか。それ、文字通りのかぶき者ですな。

話は変わりますがKAGEROU読了しました。・・・あまりお勧めしません。

幼稚(12/27)

時が経つにつれて、いろんなことが分かってくる例の大人三角問題ですが、個人的には大桃美代子の邪悪さが際立って感じられます。関わってはいけない感じです。

さて、最初このニュースを見て信じられませんでした。
<引用開始>
追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生=当時(20)=が平成19年、学内でいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、同大学は27日午前、「自殺の原因として、いじめの存在を否定できない」とする調査報告書を発表。落合正行学長は「いじめの有無を調査せず、遺族に説明しなかったことは誠に申し訳ない」と謝罪するとともに、大学幹部らを処分する方針を明らかにした。

 大阪市内で記者会見した落合学長は「自殺を防げなかったのは痛恨の極み」とした上で、大学の対応が不適切だったことを認め、「遺族に心よりおわび申し上げます。申し訳ございません」と頭を下げた。

 また男子学生が所属していた経営学部の福田得夫学部長が理事会で引責辞任を申し出たほか、監督責任を問い、理事長や常務理事ら8人の処分を検討する。

 同大学は弁護士や公認会計士で構成する第三者委員会を設置。同委員会が大学の内部資料の調査や関係者20人の聴取、学生へのアンケートなどを実施した。

 報告書は、男子学生へのいじめについて「具体的事実を特定できない」としながらも、「いじめ(の存在)は推定される」とし、自殺の原因となった可能性は否定できないとした。

 また大学が当初、遺族が求めた調査を実施しなかったことについて、「依頼が明確でないという理由で調査をしなかったことは問題」と判断。「遺族に対する説明責任、教育者としての社会的責任を免れない」と厳しく指摘し、再発防止を強く求めた。

 遺族側の説明によると、男子学生は19年6月8日、神戸市の自宅マンション8階から飛び降り死亡。部屋にあった父母あての遺書には「学校で受け続けたイジメ(中略) 僕はもう限界」などと書かれていた。

 遺族は大学側に調査を求めたが、大学が応じなかったとして今年8月、大阪弁護士会に人権救済の申し立てを行った。大学は報道で自殺問題が明るみに出た後の10月、第三者委員会を設置し調査を進めていた。

 この学生の父親も、約1年後に同じ場所から飛び降り自殺しており、学生の母親は、支援者を通じて「もっと早く調査していたら、夫も後を追って自殺することはなかったと思う」とコメントした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101227-00000528-san-soci
<引用終了>
大学で、虐めって成立すんのかよ?皆まるっきり同じ講義を受けてるのか?ゼミでレポートを見せてくれないとかそんなんじゃなく、このインド人の彼に向かって「ビンラディン」などとからかっていたそうです。
誇り高いアーリア系の顔かたちに対して、随分な言い方をするよね。虐めたやつは、どんなに間抜けな面したモンゴロイドなんだろね?

最初に断っておくが、学校差別なんてする気持ちはありません。自分も大したわけじゃないし。でも、この追手門大学ってとこは何なのよ?
高校の同級生で一人、推薦入学でここにいったやつがいました。東京の高校からわざわざ大阪の学校になんで行くのかと思いました。単純に行くとこがそこしかなかったと聞いて脱力。
大学四年生の就職率が57%程度という衝撃ニュースがありましたが、残りの四割ってこんなやつばっかなの?と思われちゃうよ。レベル低いよなあ。

押し買い(12/26)

押し売りでなくて、最近は押し買いになってきているようです。

10万円の宝石「1700円で」 訪問買い取り相談4倍
<引用開始>
国民生活センターは21日、訪問販売ならぬ「訪問買い取り」を巡る消費者トラブルが、昨年の約4倍に急増していると発表した。家に来た業者が宝石類を安く買いたたき、強引に奪い去っていくのが手口。クーリングオフなどを定める特定商取引法は訪問販売の規制で、買い取りには適用されないため、返品を求めてもほとんど回復できないのが実情という。

全国の消費生活センターへの訪問買い取りの相談は、2009年度の137件に対し、10年度は11月末で538件と急増。約7割が60歳以上で、昼間自宅にいる高齢者が狙われている。
「不用な着物を買い取る」と、業者から電話を受けた兵庫県の70歳代の女性は、家に来てもらったところ、業者は「貴金属の鑑定もしてあげる」と言い、女性が身につけていた母親の形見の指輪を無理やり外しにかかったという。ほかのものも見せるよう脅され、合計10万円ほどした宝石類3点を見せた。すると業者は1700円で買い取ると一方的に決め、代金を渡されたという。

「『不用な貴金属はないか』と訪問してきた業者に母親の形見の指輪を見せたところ、あっという間に1万円を置いて持ち帰ってしまい、業者の名前すらわからない」(北海道の50歳代女性)といった相談も多いという。

貴金属などの買い取りについて定めた法律に古物営業法があるが、特定商取引法と違い、業者は会社名や名前を消費者に名乗ったり、クーリングオフに応じたりする必要はない。法律の抜け穴をついた手口で、同センターは「買い取ってもらうつもりがなければ絶対に応じず、脅されるなどした場合は警察に連絡してほしい」と呼びかけている。
http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY201012210476.html
<引用終了>
これ、廃品回収業者の新しい手口でもあるんだよな。
今朝も「こちらはぁ~廃品回収ですぅ~」とか間延びした女のアナウンスで地域を大音量で徘徊していたので、下に降りて車ナンバーを確認。傍の公衆電話で迷うことなく110番しました。「大音量で東京都の騒音防止条例違反している、一般廃棄物、産業廃棄物、古物商免許の掲示もされておらず、軽トラックには屋号も社名も書いていない。違法営業の可能性が大です」と通報の科白も大分流暢になってきています。プロだな。
楽に商売なんかさせてたまるか。だいたい、クズのくせにゴミを集めてはいけない。大人しく処分されやがれ。朝からうるさいってんだ!

彼らの悪質なところは「無料で回収する」とか言いながら「運び賃は別だ」と積んだ後からいったりするとこ。しかも、回収しながら近くの河原に不法投棄することまで近所で起こりました。これ、不用品を出した側に罰金が科せられるので、こちらが払わされるのですな。そんなこともあり、違法営業の犯罪者相手だから、遠慮することなく通報することにしてます。

で、その悪徳商法に行き詰ってきた連中が考え出したのが上の「押し買い」という犯罪なんですね。さすがにクズのなかのクズだ。

古物商法の抜け穴をついたなんて記事ではしたり顔で書いてるけどその前に詐欺だろう。古物商の免許の掲示も社名も名前も名乗りやしないんだろう。

ただ、わからないのは「形見の指輪を出した」って行動ですね。大事なものならどうして出す?「いくらくらいか鑑定してもらいたかった」とでもいうのかなあ。その形見が本当に大切だと思うなら、値段なんて関係ないだろうと思うのですが。騙された腹立ちまぎれに「形見だった」って方便を使ったのか?
拙宅にも来ないかなあ。悪には悪を。親に芝居させといて「どういうつもりだ?」って登場する、変形美人局を企画しているんですけどね。

お初の繭(12/25)

今年のホラー小説大賞受賞作である「お初の繭」(一路晃司著)を読了しました。
ホラーは基本的に苦手。夜中に読むと寝られなくなるのですが、怖いもの見たさと嫌なもの見たさの因果な性分で、全部読んでしまいました。

<引用開始>
12歳の少女お初は、3人の友達と製糸工場に奉公に出ることになった。家族の期待を背負い、これから始まる新しい生活に不安と希望で胸を膨らませるが、お初たちは工場に着くなり、いきなり屈辱的な身体検査によって格付けされる。月経の始まっていないお初は優良新工として養蚕部に配属になるが、しばらくすると、仲間たちが姿を消し始め、お初は疑念を募らせてゆくノノ無垢な少女たちの園、むせ返る繭煮のにおい、そして誰の目にも触れることのない閉じた世界。過酷な労働環境の中、故郷と家族のために奮闘する少女たちに、悲劇が訪れる!?
プロレタリア・ホラーとも言うべき新しい恐怖がここに登場!
http://www.kadokawa.co.jp/sp/201010-02/
<引用終了>
読み進めてすぐに、この先大体どうなっていくのかが想像できました。
タイトルからも類推はなんとなく可能ですよね。
明治時代の日本の架空の県(東北地方か?)から、製糸工場に奉公に出される女の子たちが直面する恐怖です。
明治時代で製糸工場なんていうから、官営「富岡製糸場」とか細井和喜蔵の「女工哀史」なんて頭に浮かびました。
最近のホラーは、ぞわっとする怖さでなくてひたすら殺戮、スプラッターになってんのが多いです。怖いというよりグロテスクなのね。
本作は、和モノというかジワジワと忍び寄る怖さがあるといえばあります。
宣伝文句ではプロレタリアホラーなんて書いてますけど、実際の明治期にその言葉が意味するような労働蜂起など起きてはいません。これはちょっと宣伝担当としては、不勉強なんじゃないのかな。

ただ、設定上ではあってもおかしくないとは思った。例えば蟹工船なんかも物語りの骨格はホラーに通ずるところがありますしね。極限状況では何が次に出てくるかわからないというか。
ホラー大賞の選考委員である荒俣宏も「優れたプロレタリア小説は幻想小説の要素を必ず備えている」と言い切ったことがあり、この意見には大いに賛同するものです。

絶叫するような怖さは、本作では筆者の場合感じませんでした。年いってるから感覚が鈍麻しているのと、世間ズレしているからかもしれない。
でも、若い人は結構怖がるのかもしれないなあ。怖い、というよりおぞましいという感覚が近いかもしれません。

その怖さはたとえて言えば、夏場に食べ忘れて、常温で二週間も置いてしまった弁当箱を開けなければいけない感覚だと思います。うわーって感じ。
筆者の場合は、貴志祐介の「天使の囀り」をちょっと思い出して夜中にものすごく落ち込んでしまいました。怖くて怖くて、寝れたのが白んできた五時過ぎですからね。

でも、面白かった。正月のおせちに飽きたら読んでみるとよいです。ご一読をお勧めします。

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