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ラブ・ケミストリー(5/5)

喜多喜久の「ラブ・ケミストリー」を読了しました。
本作は宝島社主催「このミステリーがすごい!」2011年の優秀賞受賞作です。

東大で理系草食男子が巻き起こす前代未聞のラブコメ&ミステリー
<引用開始>
「理系非モテ男子に贈る、前代未聞空前絶後の有機化学ラブコメ!」(大森望/翻訳家・書評家)と選考委員も絶賛した、第9回『このミス』大賞優秀賞受賞作の登場です!東大院卒の著者が描いた、東京大学で繰り広げられる、草食男子の有機化学ラブ・ミステリー。
専攻している有機化学の分野において、天才的化学センスをもつ東大院生の藤村桂一郎。ところが初めて恋をしたことによって、その能力を失ってしまった。悶々とした日々を過ごしていた彼の前にある日、「あなたの恋を叶えてあげる」と、謎の少女が現れて……。
http://tkj.jp/book/?cd=01800101
<引用終了>
読書の大きな楽しみのひとつに、自分の全く知らない世界を知るということがあります。
主人公が毎日実験している有機化合物の全合成などというと、非理系の自分は聞いただけで諦めてしまいそうですが、専門書や論文でなく小説だとこれが読める。少なくとも未知の領域を少しでも理解しようという気構えはできます。読み進めるにつれ、世界が広がる実感が持てます。
「分かり難いことを分かり易く説明できる」。本当に頭の良い人はこの能力があります。
本作もこの範疇に入るとといってよいでしょう。

読む前までは、装丁などからも、てっきりライトノベルの類かと錯覚してましたが、さにあらず。本格的なミステリーの構造を持っています。
作中には、人間ではない、死神の役割を果すカロンというキャラクターが出てきます。
基本的にオカルトやファンタジーはミステリーとは馴染みにくい要素ですが、本作では一種の狂言回しとしてよく役割を発揮していると思いました。
終盤に大きな仕掛けもあり、謎の正体はある程度予想していたとおりでしたが、読後感は非常に爽快。
あえてカテゴライズするならば青春推理か。かっての小峰元の作品群に再びあったような読後感があります。懐かしい、けれどけっして古くないあの躍動感を思い出す。
最近の作家ならば、伊坂幸太郎や森尾登美彦のテイストにも通じるものがある。そうした書き手が好きな方なら、一層興趣をそそられる内容だと思います。非モテ系の悲哀とかユーモアも、該当者である自分にはよく感得されて面白かったです。

本作は「このミス大賞」の優秀賞で、このときの大賞は乾緑郎「完全なる首長竜の日」という。こちらもそのうち読みますが非常に楽しみです。
ご一読をお勧めします。

内部留保(5/4)

こんなニュース見ると、朝から血圧上がってくるなあ。
原発賠償4兆円、政府が試算 電気料金値上げ前提
<引用開始>
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う損害賠償をめぐり、政府内の試算が明らかになった。賠償総額を4兆円、東電の負担を約2兆円と想定して、2020年度までの東電の業績を試算。賠償は最終的に電力各社が10年にわたって負担する内容だ。東電管内は電気料金が約16%上がる前提になっている。

賠償の枠組みの案は複数あるが、最も東電の経営環境を厳しくみた案が有力。現在、関係閣僚らが最終調整を続けている。

賠償は、今年度から1兆円ずつ、4年で完了すると仮定している。賠償額の上限設定については、枝野幸男官房長官が否定しているが、めどとして賠償額を確定させないと東電の11年3月期決算をつくることができないため、上限を設けたとみられる。4兆円を超える場合には、言及していない。
http://www.asahi.com/business/update/0502/TKY201105020519.html
<引用終了>
東電は二兆円しか負担せず、あとは料金値上げと増税で対応しようということで、こんなにふざけた話はないでしょう。
記事の後半では、18年に配当再開とか書いてあるからつまりは株主対策。東電大株主である銀行に配慮した結果かな。彼らは株式だけでなく社債も大量に保有している。大盤振る舞いして特損出せば株主の利益を棄損させかねない、という後ろ向きな理由で賠償を渋っているのでしょう。もうひとつは原子力政策でお墨付きを与えた政府との共犯関係を最大限に生かすということか。でもこんなことがまかり通ったら、公共も社会正義も企業価値維持のために死んでしまう。

まず、東電の内部留保約四兆円を取り崩して使うべきです。内部留保ってまさかのときの金なんだから、こういうときこそ出動させるべきです。
それから、原子力関連の特別予算を廃止するとかな。順序が逆だろ。

と怒っているところに自動車の納税通知書が来やがった。34500円。もってけ泥棒。

侮辱(5/3)

フセインが死に、今またビンラディンも死んだ。しかしジョージ・ブッシュは生きている。 

<引用開始>
ニューヨークタイムズ紙は2日、パキスタンで米国部隊に殺害されたウサマ・ビンラディン容疑者の遺体はアフガニスタンに運ばれ、その後、海に葬られたと報じた。
 オバマ米大統領は、アルカイダの指導者で2001年の同時多発テロの首謀者とされるビンラディン容疑者を、米国主導の作戦により1日にパキスタンで殺害したと発表。米当局者は、同容疑者はパキスタン北部の街アボタバードで殺害され、米国側が遺体を確保したと語っていた。

 パキスタン治安当局高官によると、米中央情報局(CIA)主導の作戦では、現地時間の午前1時30分に地上部隊やヘリコプターなどで急襲。地元テレビは頭部を銃撃されたビンラディン容疑者とみられる映像を放映していた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20914220110502
<引用終了>
なにか釈然としない報道です。パキスタン北部で発見されて銃撃戦の末に死亡。遺体は一旦アフガニスタンに運ばれてから、水葬に付されたってシンプルに書いてあるけどあの国、海に面してないじゃん!
パキ→アフガン→パキと移動させたのか?であれば、何のためにそんなことをする?
しかも水葬に付す、というのも不可解だし、遺体を残せない理由があったってことだろうか。土葬にすればそこが「聖地」となってややこしいことになりそうだからそれを避けたっていうのも、一見もっともらしいが破たんしています。
ブッシュは「生死に関わらず、必ずやつを捕まえる」と断言してたじゃないか。

ムスリムの権威は水葬なんてとても受け入れられるものではないと怒っている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110503-00000009-jij-int
「遺体の引き取り手がいなかった」と米軍は釈明しているらしいが、大変乱暴で侮蔑と偏見に満ち、死者を冒涜した行為だと受け取れます。

禍根を残した決着だったと思います。非ムスリムから見ても後味が悪い。

男らしい仕事2(5/2)

「いよいよ私は社会人となります。私が入社するのは帝国産業といって、ロープやワイヤーを製造している会社。私はそこで営業を担当することになりそうです。男らしい、やりがいのある仕事です」。
今から30年ほど前、現役合格で一足先に大学を卒業して就職することになった同級生からの葉書の文句です。

ふーん、そうなんだ。一年早く社会に行くとなると意識のうえでも随分と立派になるんだな、とぼんやり思いました。卒業してからは、一度くらいはあったかな。

それから四年ほどして、会社帰りの地下鉄東西線の車中でこの男と偶然遭遇しました。
しかも彼女らしき人間を連れています。元気だったか?などと挨拶をしながら彼は名刺を出してきました。「栗本鐵工所」と書いてある。あれ?転職したの?

「でも、帝国産業はやりがいのある、男らしい仕事ではなかったの?」つい葉書の内容を思い出して聞いてしまう意地悪な私です。
「う~ん、結局そうではなかった、ということだよ。でも、今は違うよ!」

「ふぅん、仕切り直しってとこだね」などと話し、彼らは途中の東陽町で下車して別れました。彼の家は大田区だから、おおかた彼女の住まいにでも行くのでしょう。

数学で赤点とった際、満点の私に嫉妬するあまり「なんであいつが満点なんだよ」とかネガキャンを実践したような直情径行の単純な人間だけど、根はすごくいいやつ。抜きがたい能力差を目の当たりにして平静ではいられなかったのでしょう。でも自らの誤りに気付き最後には謝罪してきました。超人と凡人の並存に気付いただけでも進歩だ。
だから男らしい仕事を満喫してくれればいいな、とずっと考えていました。しかしそうでもないことがこの間判明しました。

共通の友人が彼の会社と仕事をしたことがあり、彼が社内で部長職に就いて活躍していると教えてくれましたが、基本的に公共事業頼みの会社であり、昨今の景況で受注・売上が漸減してとうとう人員削減に踏み切ったらしいとのこと。そして終わりなきリストラ&アウトプレースメントが吹き荒れていて、彼もどうなったかわからないという。

男らしい仕事って貫徹するのが案外難しいなと思いました。

男らしい仕事(5/1)

スーパーへ買い物に行く際、東西に四キロある公園の一角を横切っていきます。
野球場が二面、サッカー場も二面、ゲートボール(懐)場が五面、標高13メートルの築山と芝生、馬場があります。園内の親水河川にマガモと鷺が飛来してくるし川底には大きな石亀が何匹もいて、見ていて大変に癒してくれます。
で、いつも買い物の行き帰りにそれらを見て和んでいるわけですが、昨日は公園の端の道路で車を挟んで大きな声を張り上げている人がいました。

一人はつるつるのスキンヘッド、もう一人は前の開いたベストを着た天パーのいずれも40代くらいの男性です。停車している車は個人タクシー。相対している二人組が男女で、緑の制服を着て自転車にまたがっている。そう、駐車監視員の方たちです。

ははぁ、わかったぞ。

「だからよ!こんな裏手までわざわざ来るこたねえじゃねえかよー!」と天パーが吼える。
「環七いきゃあもっと沢山捕まえられっだろ!こんなとこわざわざ待ち伏せするようなことすんじゃねーよ!」とこちらはスキンヘッドの男性です。

路駐で休んでたタクシーを駐車監視員が見つけて取り締まろうとしたわけだよな。
写真撮影しようとした瞬間に、運転手が戻ってくるかして、取締を免れようと文句を言ってるところに筆者は出くわしたのでした。

監視員の男性のほうが何事か話してますが、背中を向けているのでよく聞こえません。が、「規則ですから」とかいったのでしょうね。運転手二人は激昂しだしました。

「てめ、よく見てみりゃ若いじゃねーか!若いうちから、こんな卑怯な、だまし討ちみたいな仕事してて恥ずかしくねえのかよ!あぁ?もっと、男らしい仕事しろよ!」と凄んでいます。スキンヘッドが言うともっともらしい凄みがあることを発見しました。

迫力に気おされたのか、監視員達は注意だけに留めてその場を去ることにしたようです。
去りゆくその背中に「男らしい仕事しろ!」と再び追い討ちの捨て台詞を吐く彼ら。

監視員側が男性二人だったらどうなったかわかりませんが、男女ペアということで凄めば乗り切れる、と運転手たちが計算しての判断でしょう。えらそうなこと言ってても、こずるい計算働かしてます。

監視員二人は、その場を離れ私を通り越していきました。その際に「タクシードライバーはガラが悪いや」と呟いていたのを聞き逃しませんでした。

なんだ、あんたら?監視員たちのあまりの不甲斐なさに不愉快になりました。もっと戦えよと思った。面白くないじゃねえか。

駐車監視員もタクシー運転手もどちらの味方もしたくはない。けれど・・・
(折角憩っている俺のシマで勝手な真似しやがって・・・)そう思った。

団地で、駐輪・駐車対策委員をやっていることもあって、違法駐車には厳しい立場を採る事にしています。俺が監視員ならやってやるぞ。

駐車違反は個人タクシーの側の明らかな責任なんだから取り締まれよ。聞こえないところで、文句いったってダメだろ。
監視員は「見なし公務員」で、業務遂行中に何らかの妨害や脅迫を受けたらそのまま『公務執行妨害』になるんだぜ。
どうしてそういう権力を正しく使わないか。
まだある。相手は個人タクシーだろ?ナンバーとタクシー名を控えておいて「近代化センターに連絡しておきますね」でもいいんだよ。場合によっては
本当に連絡するんだ。これは個人タクシーでは相当嫌なもんだぞ。

それともそういう知識は教わってないのかなあ。残念ながら常に正義の側が勝つわけではない。知識を持っているものが勝つのだ。

それにしても「男らしい仕事」ってなんだろう?このことがずっと引っかかっていて、一日経ってもじっくり考えています。

運転手側からすればこそこそした監視員の仕事は男らしい仕事ではないというわけだ。
でも、違法駐車して切符切られそうになって逆ギレして脅迫に出るような仕事が「男らしい仕事」だとは決して思えないのだよな。
そんなことやってるから「雲助」なんていわれちゃうんだよ。

爪あとをみる(4/30)

久々にマイミクkanonさんが訪ねてくれました。そこで、隣町の浦安の液状化被害がどうなっているのか。ディズニーが本格的に再開した昨日、あらためて訪ねてみました。

家の前の357に入って舞浜大橋を渡ります。もう目につくところはないんだろうな、とTDL近くの駐車場や路肩を眺めて唖然。まだまだ大きく波打って歪んで、シルト(砂)が山盛りになっている箇所がそこかしこにあるではありませんか。

番地でいうと特に富岡、高洲、明海といった海に近い地域はまだまだ爪あとが生々しく残っています。新浦安の駅前も通りましたら「頑張ろう浦安」の横断幕があり、近くの公衆電話ボックスが斜めに屹立したまんまでした。
場所によっては、水道管らしき塩ビのパイプ管が、地中から地上に出されて延々と道路と歩道の間に走っていました。上下水道管が寸断されて応急の処置なのでしょう。余震が収まらない限り、地中にあらたに埋設することもできないのでしょうね。

海の間近、数メートルの際まで宅地として造成したことの責任が重いなと感じました。津波よりも、高潮を考えると非常に心配です。
軽薄な売り言葉で日本のビバリーヒルズだのマリナーゼだのと煽ったデベロッパーと、建設をめくら判で認可した自治体の双方に責任があります。

視察は車に乗ったままで行ないましたが、kanonさんはまたやった。車が変わっていました。ここ25年程度で、通算16台目となりました。前車がホンダのインサイトで、今回もホンダ。フィットのハイブリッドです。
つい二週間前に納車。慣らし運転の最中というところ。そこかしこに段差があった道路を走ったので、格好のシェークダウン走行となったことでしょう。
色がライムグリーンでとても上品。個人的に緑系統が好きなので非常に気に入りました。カーナビにはしかもバックモニターまでついてます。

今回初めて、残価設定ローンというのを組んだとのこと。
残価設定ローンとは、一般的に3年後の下取り査定額(残価)を設定し、あらかじめ車両価格からその残価を差し引いて、残りの金額をローンで支払うというもの。
車の所有権こそ乗り手にはありませんが、まとまった頭金を払わずに済むこと、毎月のローン支払い金のなかに法定点検代金も含まれているから、思ったよりもお得とのことです。
そんなわけで『今回は三年は乗ろうと思っている』と毎回お約束の科白。
『そこまではもたないと思う』とこちらもまたお約束でレスする、と。

この次はどんなギミックな車に乗るのか、先回りして非常に楽しみです。

響く言葉(4/29)

“球場に来るのが簡単ではなかった方、来たくても来られなかった方たくさんいらっしゃると思う。地震の後、不安な気持ちで全国を転戦。報道で状況が明らかになっていくにつれ、暗い気持ちになった。

その時のことを思うと、今日、試合ができたことが信じられません。
みんなで自分たちに何ができるかを議論し、東北に戻る日を待ち続けた。
開幕5日前、初めて戻ってきた。

変わり果てた東北の姿を目と心にしっかり刻み、遅くなって申し訳ないという気持ちで避難所を回った。
『お帰りなさい。私たちも負けないからがんばって』と声をかけていただき、涙を流した。

その時、僕たちは何のために戦うのかはっきり分かった。
誰かのために戦う人間は強い。

東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう、この時を。
絶対に勝ち抜きましょう、この時を。
この時を乗り越えた時に、強くなった自分と明るい未来が待っているはず。
絶対に見せましょう、東北の底力を。
本日はありがとうございました”

楽天イーグルスの選手会長である嶋基宏の今日の挨拶です。なんとも感動的な言葉です。

あのコマーシャルで「強い国」だの「素晴らしい国」だの「日本の力を信じてる」といった何ら具体的根拠のない、空疎な言葉とはえらい違いがある。

きっとここには人の生活が内在しているから感動的なのだろうと思います。
嶋選手は、開幕時にも「見せましょう。野球の底力を」と名言を残しました。誰かに作ってもらったわけでもなく自分で考えたのだろうと想像できます。
(ちなみに、この人学校の成績も優秀で中学ではオール5だったそう)

長らく人の記憶に残る言葉を聞けたと感謝したい気分でいっぱいです。

まさかね(4/29)

え?このひとの友人なの?

田中実さんの突然の死に、友人・彦摩呂がブログで悲痛の叫び…「オカンに謝れ!」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1586830&media_id=14

この役者さんには、電車の中で遭ったことがあります。決まって目蒲線(現在は多摩川線)の中で。しかも筆者の正面に必ず座りました。取引先であるキヤノンの本社が下丸子にありましてそこへの行き帰りでこれまでに三度くらい遭遇しました。ラフな服装で帽子を目深に被っていましたがわかるものですね。確か下丸子か鵜の木で乗ってきたと記憶。恐ろしく高確率で出遭っていたことになります。それだけのことなんですが。

しかし彦麿呂・・・。友人って・・・まさかなあ。
折角の大型連休だし、あまり変なことは考えないでおこう。

撤退(4/28)

拙宅の近くに、オーガニックを売りにした軽食を出す店が昨年十一月末に開店しました。
森のダイニングという店名で、天然酵母を売りにした生地で作るピザやパスタを売り物にしていたのです。
今日店の前を通りかかったら「閉店します。今まで有難うございます」と張り紙がしてありました。心配していた通りで、半年持たなかったなあ。

店は隣が弁当屋のほっともっと。強大な競合店が隣ですw マンションの一階の半分を占めており、広さはバックヤード含めても70㎡くらい。客席が20席弱。調理場は、外からガラス越しによく見えます。一度入ろうかと思ってましたが「そんなに美味しくない」という評判もあって今まで行きませんでした。

ただ、いつ見てもお客さんが殆ど入っている様子がありませんで、開店当初から先行きを危ぶんでいました。持つだろうか?って。

11月28日開店だったのですが、開店前に周囲の家にPRなどは殆ど無く、一度だけチラシが投函されていたのみでした。開店当初にどれだけ周囲の耳目を集められるかで、食べ物商売は決まると思うのですけど、店主はこのあたり読み誤ったのではないかなあ。
商業地でなく宅地。駅からは遠い。オーガニックだけを売り物にするのはつらいだろうと想像していました。

その店が入る少し前までは、確かそろばん教室だったと思います。スケルトンリフォームして、厨房を作ったり中の構造をすっかり変えていたので、設備一式を用意したのも含めると700~800万程度は改装費がかかっているのではないかな。

木曜日・祝日が定休日で営業時間が11:30~15:00と17:00~21:30という設定。
売り物のオーガニックピザが600円。飲み物が単体で300円、セットで800円程度。夜のセットでも950~1200円といった価格レンジでした。

それで、店舗家賃が一月あたり34万円だと。共益費が高いらしいが全戸が8世帯しかない建物です。水道光熱費が月々三万円はかかるとして40万円弱が毎月出て行きます。
お店のスタッフは、二人は確認できたので人件費に毎月40万は出て行くとするとこれだけで80万弱。これに材料の仕入れだなんだとおそらく月に30万はかかるでしょうから、100万が毎月キャッシュアウトしていくという感じでしょうか。

で、筆者が通りかかるたびに見えていた客が平均で二人。仮に営業時間八時間で30人が来店し、平均単価が800円とおくと24000円。月に25日営業としても500000円にもなりません。
コストは高め、売上は低めに厳しく見積もっていますが、開店に要した初期費用の償却を考えると、閉店は遅すぎたくらいかなあ。

天然酵母だオーガニックだ、とこだわりを持って仕事をするのはいいんですが、あまりにもマーケティングとか考えてない。住宅地では特に、風評=レピュテーション・ビルディングが重要だと思うのだけどそれも腐心している様子が見えませんでした。

最初の一ヶ月やってみてこればまずい、と思ったのだろうけど一度始めてしまった以上、慣性(惰性)の力学がはたらいて引くに引けなくなったのかね。合理的な決断が出来そうでできない。撤退が如何に難しいものか、あらためてよくわかりました。

※写真はこの店の実際の内部です。

大映テレビ(4/27)

残念!この人にまだまだシナリオを書いてもらいたかったです。

脚本家、安本莞二さん死去 「赤いシリーズ」手がける
<引用開始>
安本莞二さん(やすもと・かんじ=脚本家)が21日、大動脈解離で死去、66歳。葬儀は親族で行った。喪主は妻洋子さん。
 山口百恵さん主演でヒットしたテレビドラマ「赤い疑惑」など「赤いシリーズ」の作品や、「スチュワーデス物語」、映画「おさな妻」などを手がけた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0426/TKY201104260517.html
<引用終了>
66歳で身罷られたとは、思ったより若かったのですね。

安本莞二といえば大映テレビ!
「赤い」シリーズ、「スチュワーデス物語」「ポニーテールは振り向かない」「何が少女に起こったか」「スクールウォーズ」「ヤヌスの鏡」等など。
これでもか!という悲(喜)劇の連続、顔をいっぱいに使った大げさな演出、ジェットコースターのような運命の変転と都合のよい運び、そして憎まれ役も最終回には必ず改心する予定調和の大団円ときました。

伊藤かずえ、松村雄基、宇津井健、松村達雄、石立鉄男といった濃い面々が、磐石の態勢で脇を固める。そして危機に瀕する主演者を取り囲むわけです。
増村保造亡き後、こういう話を紡ぐのは安本莞二しかいなかった。

これ、今のような不安定な時代なら、たとえばAKBの誰かを主役に立ててドラマやれば、当たるんじゃないかな。かえすがえすも残念です。合掌

秋葉原事件~加藤智大の軌跡(4/26)

中島岳志「秋葉原事件~加藤智大の軌跡」を読了しました。
著者は気鋭の社会学者で北海道大学准教授。自らは保守思想のスタンスをとりますが、いわゆる御用学者だとか体制的な立場に依拠してはいません。
彼の考える保守とは、漸進的な改善によって社会を進歩させようというもので、急激な変化による社会的混乱を容認できないという立場です。
<引用開始>
秋葉原の歩行者天国で7人が殺害された無差別殺傷事件の判決が3月24日に下される。加藤智大を事件に駆り立てたものは何だったのか? 事件の動機として、「派遣切り」になりそうになったから、あるいは、彼がのめり込んでいた携帯の掲示板で「荒らし」や「なりすまし」が出たから、という説も出たが本当にそうなのか。気鋭の政治学者が裁判を傍聴し、彼の故郷や職場周辺を訪ねて、事件の背景を探る。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=12461&PHPSESSID=1t0rp9f5es76lvj71bdvj1cap4
<引用終了>
ご存知の通り、三月二十四日の一審判決では死刑。一週間後には高裁に控訴しました。
加藤の起こした事件は社会に震撼を与えましたが、それは恐怖と嫌悪だけでなく、少なくない同情や共感も生み出しています。非常に複雑で根が深い事件であり、決して他人事とは思えませんでした。もちろん「社会生活不適応者が、些細なことで見当違いな恨みを抱いて起こした」「自己責任なのに社会に逆恨みしている」などと断定的に解釈・処理してしまうことも可能です。また、そういう解釈を採るほうが楽でもあります。
けれど、「わかりやすさ」とはイコール「単純さ」では決してない。

そのように割り切れる人たちはおそらく、相対的に幸せな位置に居られるのでしょう。
ちょっとしたコミュニケーションの不全を、忌まわしきものとして糾弾し続ける現代。
意見を言わなければ軽んじられるが、周囲の情勢を読まなければ疎んじられてもしまう。
誰もがそこそこ気が利く、要領のよい人ばかりではないのです。不器用に動かざるを得ない一群の人たちもいる。無論、昔からそういう人たちはいましたけど、様々な手段でそれを解決しようと足掻きました。ある者は克服し、ある者は乗り越えられずに挫折感を抱いたままその後を過ごしました。
無業の恐怖を迫る新卒就職活動や、恋愛至上主義を煽る婚活等でまたまた彼らは追い落とされていきます。彼らからすれば、さながら罰ゲームに思える試練でしょう。

しかも現代では、彼らのはけ口としてインターネットがあることが事態をより複雑にしています。現実で周囲との軋轢を解消できぬ彼らは、自己承認の代替手段としてネット掲示板などに本音を吐露します。しかしそれとても楽園では決してない。様々な悪意が彼らを取り囲んでいきます。

中島岳志は、結論めいた意見を本書では用意していません。だからといって表面的に事件をなぞるだけではいけないと考え、丹念に時系列で周辺取材を進めたうえで本にしています。迷ったけど、読んでみて本当によかった。
ご一読をお勧めします。

内申書裁判(4/25)

世田谷区長選で保坂展人が当選。ちょっと驚きました。もともと保守層が多い区域で、自民の実質分裂などの要因もあったのだが、これは目出度い。築地移転で、レイシストと裏取引して予算通過させた裏切り者の花輪が落選して慶賀の限りです。世田谷の良識を示したと思う。原発震災報道で鬱々していたがちょっとだけ気分が晴れました。

さて保坂といえば、内申書裁判。内申書に中学校での政治活動がしたためられた結果、受験した高校全てに不合格となってしまった彼は学校を相手取って裁判をおこします。
思想・信条と内心の自由を争ったこの裁判は結果的に原告敗訴となります。
(このときの原告側弁護士が仙谷由人というね)

この裁判について、心情的に原告を応援してました。中学時代、自分も内申書をたてに取られて、教師に散々恫喝されてきた経験があるからです。
「逆らったら内申書に書くぞ」「目立つような真似はするな」「調子に乗るな」なんて毎日言われ続けました。

で、内申書って普通、本人が見ることができないんですよね。高校受験のことを思い出して欲しいのだが、公立の場合はまとまって願書を出しにいくけど、私立受験だと、封筒に「緘」と押印されて個別に内申書を渡されてる筈です。

これを何とか中身を確認できないか?いろいろ考えた末に、捨て受験する学校をひとつ設定しました。受験するといって願書を出したことにして、当日は風邪で欠席しちゃえばいいや。
それで、出したことにした内申書を見ちゃおうという荒っぽい作戦です。
ところが、未受験者の願書一式は中学にそのまま返送されるという情報を聞きつけました。
まずい、受けなかったことがばれてしまうかもしれないぞ。

考えた末に、緘印された封筒をそれとわからぬように中身を取り出すことを研究することにしました。そして名案を思いついたのです。
緘印されている上の綴じ目を開けるのは自殺行為。そこを避ければいいのだ。
そこで封筒の下部の綴じ目に、薬缶の湯気を根気強くあてて、ふやかしました。糊のききがなくなって難なく綴じ目を開けることができました。
中から、内申書を出して読んでみます。緊張する一瞬。
成績判定はすっ飛ばして、行動面での評価欄を凝視。「やや協調性にかける面もあるが概ね情緒は安定している。また、思慮深い面もある」と書いてある。
おいおい、穏当すぎるじゃないか。拍子抜けしちゃいました。だけど正確には「面もある」じゃなくて「思慮深い」でいいんだけどな。

なんだ、散々脅かしやがって。まったく、素直じゃないんだなあと担任の態度に安堵。なに?自分をはるかに凌駕する能力を持った生徒に嫉妬してたのか?

備考欄には「生徒会役員を二年間務めた」とも記してあった。他薦でやらされたんだけどな。これ、受験では案外威力があるんですよね。面接では必ず確認されました。

封筒を十分に乾かしてから、内申書をそのまま戻し、綴じ目に注意深く糊して再び封入。完全犯罪も密封されて今日に至ります。って犯罪じゃないけどな。

全線開通(4/24)

過疎化やストロー現象など問題もあり、整備新幹線計画に全面的に賛同するものではありませんが、こういうのを見ると通じてよかったなと思ったりもします。
個人的に懐かしい風景もちらほら出てきます。博多の手前で九州松下がチラッと出てきて、ああ何度も通ったよなあとか。それにしても鉄道って単なる移動手段ではないのだよね。
http://youtu.be/g5kU6mImUh0

感染遊戯(4/23)

誉田哲也の最新刊「感染遊戯」を読了しました。
<引用開始>
『ストロベリーナイト』のガンテツ。
『シンメトリー』/「過ぎた正義」の倉田。
そして、捜査一課姫川班最若手だった葉山。

捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、
製薬会社サラリーマンの殺人事件。

息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、
倉田修二がかかわることになった、二人の男女を襲った路上殺傷事件。

姫川玲子班解体直前、
殺人犯捜査第十係に所属していた葉山則之が担当した、
世田谷の老人同士の小競り合い。

事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点が、ひとつあった。
それは、被害者の個人情報を、
犯人は何らかの手段で手に入れているらしきこと。

事件の背後には何があるのか!?
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334927486
<引用終了>
読み始めたときは、四話からなる短編集かと思いましたがさにあらず。独立しているかのような三つの物語が、最後のひとつでまとまるというものです。
本作は誉田作品の系統でいえば、ストロベリーナイトに始まる姫川玲子シリーズに入れられますが、ここでの主人公は彼女ではありません。宿敵ともいえる公安あがりの“ガンテツ”こと勝俣健作捜査一課警部補が中心となって動きます。この勝俣、いわゆる悪徳刑事なのですがそれもかなり性質が悪い部類です。裏金は作る違法捜査はする上司の弱みは握る、となんでもあり。
しかし、犯人逮捕のためになんでもやってのけるというスタンスです。現実にこんなのがいたら許せないでしょうが、なぜか憎めないキャラクターです。当然、姫川玲子とは犬猿の仲で、本作中でもしばしばからんでいます。
本来は主役である姫川玲子が脇に退いている設定なので、ちょっとがっかりしましたが随所に二人の掛け合いが出てきて楽しませてくれました。

本作の主題のひとつに「隠れた巨悪を暴いて天誅を加える」というのがあります。厚生省の非加熱製剤事件、外務省の裏金問題、社会保険庁の年金横領などのエピソードが出てきて、当時の“悪役”であった事務次官OBが次々に殺されていきます。少し前までなら眉を顰めて躊躇無く犯人を糾弾する側に立っていたでしょう。しかし、原発をはじめとしてこれだけ欺瞞と不作為が露わにされた現在では、そんな犯人に喝采を贈りたくなるというのが正直な気分です。健全ではないのは自分なのか、世の中なのか?そんなこともふと思いました。

誉田作品にハズレなし。ご一読をお勧めします。

33年前の春(4/22)

たしか四月四日だったと思う。キャンディーズの解散コンサートがあったのは。
その三日後に大学に入学して、最初のクラスコンパで当日の後楽園コンサートにいったやつが何人もいたと判明しました。
解散について、それなりにショックがあったことも共有できました。

「キャンディーズ」スーちゃん、55歳で乳がん死…田中好子さん、闘病19年
<引用開始>
1970年代に一世を風靡(ふうび)した人気アイドルグループ「キャンディーズ」の元メンバーで女優の田中好子(本名・小達好子)さんが21日、乳がんのため、都内の病院で亡くなった。55歳だった。92年に発症し、昨年10月から体調を崩して入院していたが、この日、午後7時4分に息を引き取った。「スーちゃん」の愛称で親しまれ、78年の解散後は女優として活躍。1989年には主演映画「黒い雨」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、報知映画賞主演女優賞を受賞するなど演技派として幅広く活躍した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000024-sph-ent
<引用終了>
キャンディーズは最初NHKで出たのではなかったかと記憶します。「レッツゴーヤング」で出てきたと思う。
それで「見ごろ食べごろ笑いごろ」でブレークした。しょっちゅう見ました。
伊東四朗、小松政夫とのカラミですね。それにしても、西村小楽天の物まねをはじめ、小松政夫があんなに多芸な人だとは思いもよらなかった。

キャンディーズはアイドルの扱いだったけど、歌もとても上手かった。三人ともスクールメイツ出身で鍛えられていたせいもあるけど、ユニゾンもハモリも綺麗に揃っています。iPodで昔の曲を聞くとそのことがよくわかります。
田中好子は、千住の釣具屋の娘でしたよね。なぜか実家の電話番号まで知ってました。
三人のなかで「推し」を特定はしていなかったけど、最も年が近い彼女には勝手に親近感を抱いたりしていました。

解散当時、誰ひとり戻ってこないだろうと思っていましたが案に相違しました。映画「ヒポクラテスたち」で伊藤蘭が復帰、それから田中好子が何かのドラマで続きました。はては藤村美樹までソロ歌手復帰をしましたっけね。
あの世界は、一度経験したら辞められなくなるのかともしみじみ思った。
演技は、想像以上に上手くて驚きましたね。無常です。

同時に、解散発表のショックで三日で九キロ痩せてしまったわが身を振り返ってみる。
なんてナイーブだったのかと。どうしてあの体重を維持できなかったんだろう、と。
その先に別の人生があったのかもしれないのに、と繰言を述べてみます。

統一地方選後半戦(4/21)

宣伝カーが細かく走り回って名前を連呼してます。実質一週間の選挙戦が始まっています。今度の24日が投票日なんですが、さて困りました。
今回、誰に入れたらよいのか全く思い浮かばないのです。区議会議員というと日頃最も身近なようでいて、そうでもないんですよね。生まれ育った区では、区議会議員に越境入学の口利きをお願いしたりしてました。ここに住んで何十年にもなりますけどそういう知り合いが全くいない。

手元に選挙公報があるので熟読してみました。誰か合いそうな人がいるかもしれない。公約を見て良さそうだと思っても、地元選出とは言いがたい地区の人だったりするんですね。
住んでいる区は南北に長くて、有力議員は北のほうにひしめいている。自分が住んでいるのは南端といってもいいので、公約が小岩発バスの増発とか、奥戸の手前の環七の拡張とか、中川のスーパー堤防がどうだ、とかこっちにとっては正直どうでもいいようなことばかりなので困っています。
南北問題がそろそろと立ち上がろうとしている気配もある。意識もインフラもおそらく収入の点でもそうとう開きがあるのではないか。

自民党で長い間議員をやっている人の公約は「元気」「信頼」「安心」とか抽象的な言葉ばかりが並ぶし、公明だと図書館増設とか都営住宅の誘致だとかそんな手柄話ばかり。それから、はっきりと反原発を訴える候補がいないのも嫌。ジレンマもありますが、入れようと思う人がいなくとも棄権はしたくないんですよね。
区長選も同時にやりますが、負担ばっかり増やしてくれる現職はNOでいこう。駐輪場が一ヶ月3500円ってどういう理屈だよって。

そういえば「同じ大学のよしみでお願いしますよ」といってきた候補者もいました。といっても毎年6000人から卒業するような学校で先輩面されてもね。

入れようと思う人がいない。この解決策としてはひとつだけ考えられます。
自分が言いだしっぺになる、立候補すればいいということかもしれないな。

持病(4/20)

どうやら、てんかんの病歴があったようですね。

3年前にも児童はねる=「居眠り」原因で有罪-クレーン車事故の容疑者・栃木
<引用開始>
栃木県鹿沼市でクレーン車が歩道に突っ込み小学生6人が死亡した事故で、運転手柴田将人容疑者(26)が2008年4月にも小学生をはねる事故を起こし、けがをさせていたことが20日、県警鹿沼署への取材で分かった。同容疑者はこの事故で有罪判決を受け、執行猶予中だった。
 6人死亡事故で柴田容疑者は調べに対し、「(運転中に)居眠りをしていた」と供述。県警鹿沼署が原因を調べている。
 同署によると、事故があったのは08年4月9日。柴田容疑者は鹿沼市の国道で、自家用車を運転中に対向車線を越え、登校途中で歩道にいた小学5年生の男児をはねた。この後、車は住宅などに突っ込んだ。男児は右足を骨折する重傷を負った。
 柴田容疑者は自動車運転過失傷害罪で起訴され、宇都宮地裁は同年11月、同容疑者に禁錮1年4月、執行猶予4年を言い渡し、判決が確定した。事故原因について、判決は前日の仕事の疲れから眠気を覚えながらも運転し、出勤途中に事故を起こしたと認定していた。
 県警は、柴田容疑者の自宅と勤務先の工事会社を家宅捜索した。同容疑者には持病があるとの話もあり、事故と関連があるか通院していた医療機関からも事情を聴くことにしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000058-jij-soci
<引用終了>
最初にこのニュースを聞いたとき、何らかの薬物常用かと疑いました。反対車線の歩道に突っ込むというのは何らかのせん妄状態に陥ってたと思ったからです。
しかし、当時に意識を失ったのだとすれば説明もつく。事故を起こした人間の責任は重いですが、勤務態度も真面目だったとすると、使用者責任が浮上してきそうです。無論、犠牲者には気の毒としかいいようがないです。

病名がてんかんだとすると、ニュースが病名を曖昧にぼかした理由もわからないでもない。この病歴のある人たちが様々な誤解や不利益を被ってきた過去が厳然とあります。この問題はデリケートであり、近いところでは筒井康隆の断筆宣言に至った「無人警察」の表現問題などが思い出されます。

筆者が気になるのは三年前に事故を起こしながら免許証の交付がなされたこと。てんかんの病歴者は一定の審査を経て、免許証が交付される筈です。各地の警察・公安委員会で判断が分かれる場合もありますが、当時どんな判断がされたのだろう。今後、非常にクリティカルな意思決定が成される可能性も出てきました。

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