« 2011年6月 | トップページ | 2012年2月 »

カウンターの向こう

2012年01月31日15:20
これ、またまた行政の怠慢だとか多くの人に浅慮されてしまうんだろうな。
<引用開始>
職業相談7割が記録せず ハローワークに改善勧告
公共職業安定所(ハローワーク)の職業紹介業務をめぐり、求職者から相談を受けながら内容をまったく記録しないケースが全国で常態化しているとみられることが31日、分かった。総務省の抽出調査によると、延べ相談件数のうち71%は「白紙」で、次回以降の職業紹介に活用できない状態だった。

希望する勤務地や仕事を把握しないまま放置したり、受講させた職業訓練とは無関係な仕事を紹介したりした例もあり、総務省は同日、厚生労働省に改善を勧告した。

ハローワークを通じた就職率は30%程度と低迷。総務省は求職と求人のニーズが一致しない「雇用のミスマッチ」の解消に向け、10年12月~12年1月に行政評価を実施。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012013101001222.html
<引用終了>
別に相談員が怠慢だとかということばかりではない。相談に乗るほうのスタッフも大半が契約職員でいわゆる非正規雇用の方だもん。都内のハロワで平均で一箇所80人程度の職員がいるなかで正規職員は10人もいない。失業認定とかは正規職員が多いけど、就職相談のコーナーは大半が契約職員という実態があります。つまり、いつカウンターの外側に座る立場になってもおかしくないわけだ。彼らの多くはキャリアカウンセラーの資格をもっています。

これは、30万そこそこの高い授業料をかけて講習を受ければほぼ取れる。年収で300万程度で、八時半~五時の勤務に就いています。資格は持っていても、その人がどういう会社が向いているかなんて、相談者以上にわかる状態ではない。しかも何も指示などされてなくて、その場で対応するしかない。となると、ただただ時間どおりにこなすしかなくなってきます。

相談者の側でも、通うべき施設を明らかに間違えている人もいる。そして、求人を依頼する企業も無料で載せられてあまり罰則らしきものもないから、求人票と実際の条件を異にしても平気。違法なはずなのに労災や保険に加入していないところもある。そんな三すくみの状態での就職率30%なんだから、案外健闘しているともいえます。総務省が厚労省に改善勧告だなんて縦割り行政そのものではあるな。けれど、絶対に必要な仕組みではあります。

メモランダム

2012年01月30日14:55
どんな会議体であろうとも、議事録は、自分を守るためにも必要なんだけどな。
<引用開始>
政府・民主三役会議議事録の有無「言えない」
民主党の樽床伸二幹事長代行は29日、首相公邸前で記者団に、政府・民主三役会議の議事録の有無について、「事務方が入っているが、公の政府の会議でもない。(あるかどうかは)明確には言えない」と述べた。
 政府・民主三役会議は野田政権発足後、主要政策の最高意思決定を行う会議として設置された。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120129-OYT1T00487.htm
<引用終了>
会議やミーティング議事録は、どんな体裁であっても、内容がどんなに低レベルあろうとも、作っておいて公開しておくべきなんです。
団地の管理組合で出席した会議では議事録を作る役割を昨年ずっとやっていましたが、検討中の議題や、方針が示された議題について必ず後からいろいろ言ってくる人がいるものです。そのときのやり取りを細大もらさずメモし、時間を置かずにメモランダムとして公開する。それが強力なエビデンスとなって決まったことが守られる。よくある「言った言わない」が解消されて理解と協調が進むし、何より会議体によい緊張感が出て、議事進行が捗ることになります。必然的に茶飲み話のような、多少脱線することは減少していきます。
政府の場合、官僚が出席しているとすれば何らかのメモランダムは必ずある筈。それが自分の身を守る場合があることを彼ら自身がよくわかっているし、そもそもノートテイカーとして自らの役割を規定している人種が多いから、やらないわけがないのです。おそらく今回は「作らなかった」のではなく「出さない」ことにしたのでしょう。

でもこちらには、知る権利がある筈。そうした怠慢は本来厳罰に処するべきと考えます。ところが公文書管理法には罰則規定が存在しないのだよな。激しいジレンマを感じています。

予算獲得

2012年01月29日16:25
立て続けにこういう話が出てくる。そして今の時期に出るのが特徴です。
<引用開始>
茨城県沖、ひずみエネルギー蓄積の可能性
東日本大震災で、これまでは海溝付近に蓄えられないとされてきたひずみのエネルギーが、日本海溝付近で蓄えられていたことが、筑波大の八木勇治准教授(固体地球物理学)の研究で分かった。また、プレート(岩板)が破壊された場所はこれまで「南北460キロ、東西180キロ程度」と大まかにしか分かっていなかったが、その中でも急激に破壊されたのが宮城県沖約250キロの日本海溝に近い深さ約10キロ、直径約30キロの領域と特定した。筑波大東京キャンパス文京校舎で28日開かれた「研究成果発表フォーラム」で発表した。

八木准教授は理論的に計算された波形と地震波観測データとの相関関係を使って地震波が放出された領域を初めて特定。解析の結果、地震発生から36秒後、プレートが大きく破壊された領域付近で大きな地震波が放出されていたことが判明した。

この領域では約15秒、地震波の放出が続いた後、75秒間は地震波をほとんど出さず、ずるずると滑るようにひずみを全て解放したという。滑りのきっかけについて八木准教授は「摩擦熱でプレートの間にある水の体積が膨張し、潤滑油のようになって強度が低下した可能性がある。証拠をしっかりと把握したい」と説明した。

八木准教授は、茨城県沖の日本海溝付近には巨大なひずみが蓄えられている可能性が大きいとし、「今後、大地震につながる恐れがある」と、警戒を呼びかけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120128-00000076-mai-soci
<引用終了>
少し前にも「首都圏直下型地震の四年以内の発生確率が70%」と東大が発表しましたね。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120123k0000e040167000c.html?inb=yt
記事をよく見てみると「より高まった可能性がある」という学者の言い分を記事見出しで煽っているという構造ですね。殆どが類推。なんだかなあ。
これ以外にも、南海トラフの断層が発見されただの、北海道沖に地震の痕跡があったとかいずれも大学発でいろんな発表がなされていますが、では彼らにあらためて聞いてみたい。「今まで何を研究してきたのですか?」と。

思っていることを正直に書くと「研究予算がそんなに欲しいのですか?」となります。
ちょうど来年度の予算折衝の詰めの段階に来ているから、大義名分が立つものは全て利用して予算を多めに取ってしまいたいという国立大学の魂胆が仄見えるんですよね。
地震予知では地震予知連絡会、通称「予知連」という組織がありますがこれがあまり役に立っていない。何より、東日本大震災も予測できなかった。それでもなんのかんのと不安を煽り立てて毎年巨額な国費を投入させています。
独立行政法人として一本立ちを促されている国立大学も、この組織のやり方を真似ようとしているのではないかと勘ぐっています。
不安を煽って金を毟る、ときけばいわゆる霊感商法と構造が同じではないか。

世界を語る言葉を求めて

2012年01月28日18:26
41hbizb2r9l__ss500_
辻井喬と宮崎学の「世界を語る言葉を求めて」を読了しました。
<引用開始>
東日本大震災によりこれまでの世界観に大きな変更を強いられたという二人が、3・11以後の世界を捉えうる切迫感のある思想と言葉を求めて交わす注目の対話。

目次:
第1章 3・11以後の言葉(3・11以後の世界を認識するための言葉
左派の認識の限界 ほか)
第2章 共産党という経験(共産党と原発と科学的社会主義
対ソ連交渉と女性問題 ほか)
第3章 日本と中国(中国の権力の特異性
知のあり方の違い ほか)
第4章 丸山眞男と「ならず者」(丸山眞男が定義した「ならず者」
近代的市民か、「ならず者」か ほか)
第5章 新たな結合へ(新しい自治体を構想する
左派の脱原発運動への違和感 ほか)

http://mainichi.jp/enta/book/mainichi_hon/archive/news/2011/10/20111027org00m040023000c.html
<引用終了>
辻井喬とはつまり堤清二。セゾングループの総帥だった人。宮崎学は作家。生き方も何も全く異なる二人の共通点は、元共産党の活動家であったこと。宮崎学については「突破者」等で人となりをよく知っていますが、辻井喬については実はよくわかっていませんでした。本作で初めて彼の考えていることの一端を垣間見た次第です。
面白いと思ったが200頁もなくて、もっと読んでみたいと思いました。二人の話しぶりからするとこれが第一弾的な扱いだというから、次回の対談も楽しみにしてみたい。ただ、第四章以降は私には理解が難しい箇所もありました。丸山真男を中心にして論じられているので、予め彼の著作に触れてないと読者にはつらいと思います。

それでも談論風発。登場人物だけでも徳田球一、樋口篤三、田村隆一、辺見庸、三輪太郎、村上春樹、西山太吉、橋田信介、大川周明、古在由重、松本清張、藤田省三、ハンナ・アーレント、丸山真男、島尾敏雄、中野重治、金天海、北一輝、三島由紀夫、渡辺恒雄、荒岱介、加藤周一、T・S・エリオットにホイジンガなんて名前が双方からぽんぽんと出てきます。
一括りにできない人名ですが、一人でも関心がある人がいれば面白く読めると思います。
ご一読をお勧めします。

シューマンの指

2012年01月27日13:47
41bpaahjpl__ss400_
奥泉光の「シューマンの指」をようやく読了しました。図書館で予約して10ヶ月も待ったぞ。
<引用開始>
高校3年の春、彼の前に現れた天才美少年ピアニスト。その白く艶めかしい指が奏でたのは、≪殺人の序曲≫だった――。
甘美なる調べ。衝撃の結末。
生誕200周年・シューマンに捧げる、本格音楽ミステリ

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――
シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「私」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、指にピアニストとして致命的な怪我を負い、事件は未解決のまま30年の年月が流れる。そんなある日「私」の元に修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。修人の指に、いったいなにが起きたのか。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2163446
<引用終了>
300ページちょっとの物語ですが、はっきり言って前半は読むのに難渋しました。ロマン派の大作曲家であるロベルト・シューマンについて多少の知識がないと読み進めるのには苦労します。シューマンの残した楽曲について確かな知識があり、楽想がイメージできる人でないと最初はなかなか大変でしょう。
「トロイメライ」「子供の情景」「子供の領分」という作品があること、クララ・シューマンという優れたピアニストが奥さんであること、晩年に精神を病んで悲惨な死に方をしたこと。そのくらいしか知らなかった私は、物語の節目節目に出てくるシューマンの楽曲解説と楽想には苦しめられました。なに?この作家の衒学趣味は?と途中で読むのを放棄しようとさえ思いました。

物語が動くのは150ページを過ぎたあたりから。過去の事件の詳細がようやく少しずつ浮かび上がってきます。天才ピアニスト永嶺修人をめぐるある事件と事故の真相が浮かびます。

ああ、そんな話だったの・・・。語り手の性向もなんとなく想像がついていました。シューマンの音楽がどうのこうのという衒学趣味があったわりには物語の骨格は貧弱だったなあ、これはお勧めできないなと最後の10ページ程度を残して考えをまとめようとしていた矢先、えーっ!と驚かされる真相が出てきました。・・・そういうことだったのか。

最後の驚愕の10ページのために、前半の冗漫な物語がわざと用意されていたたのかと思わせるに十分な内容です。

ご一読をお勧めします。

経年劣化

2012年01月26日15:16
火曜のドラマ「本日は大安なり」を見るつもりで早い時間からNHKにチャンネルを合わせていたところ直前に始まった「タイトロープの女」を視聴しました。
<引用開始>
東京で売れないピアニストをしている十倉由梨(池脇千鶴)は、父の訃報に八年ぶりに芦屋の実家を訪れた。喪主を務めるのは、父の愛人で今は由梨の継母となっている恭子(高岡早紀)だった。いらだちを覚える由梨に、十倉家の顧問税理士の永沢(小澤征悦)が遺言を開示する。そこには、父が創業した会社「十倉ワイヤー」の株券を由梨に遺(のこ)すと書かれていた。現社長の小野田(笹野高史)から、父の思いをくんでやるべきと言われた由梨だが…。
http://www.nhk.or.jp/drama10/rope/index.html
<引用終了>
物語は謎めいていて、思ったよりも期待できそうです。高岡早紀が底が知れない後妻を演じていて興味深い。ファム・ファタルというか、決して近寄ってはならない人にみえる。しかし、一番の問題は主演の池脇千鶴だ。貫禄でた、というよりえらく年取ってみえるなあ。まだ30歳なのに生活の苦労が顔に出ているようだ。佐藤絵梨子とか内山理名と同い年には見えない。

初めて知ったのだが、税理士って遺言執行ができるのですね。ドラマではよく弁護士がその役割を演じていますが。一同勢ぞろいで遺言を読み上げられる場で、それぞれの思惑や遺恨が生まれ、やがて事件へとつながるプロローグになる。それにしても小沢征悦は髭が似合わないな。軽くみえます。こんな税理士いるかな?
もう一回は見てみます。

準々決勝

2012年01月25日15:25
610vr24eg8l__sl500_
全豪テニス。急遽NHKが中継することになってちょっと見ました。強敵ゆえ苦戦しています。
錦織圭が四大大会でベスト8にいったことが80年ぶりだと聞き、そのときの選手を思い出しました。佐藤次郎ですね。佐藤については深田祐介「さらば麗しきウィンブルドン」(文藝春秋文庫)という評伝が出ています。

不器用でテニスを全くやったことがありませんが、この本はかなり前に読んで感銘を受けました。昔、出張の帰りの新幹線でのこと、通路を挟んで隣の席に三笠宮寛仁親王が座りました。いわゆるヒゲの殿下ですね。警備はおらず、侍従みたいな人が後席に二人ついてました。その彼が東京までの車中ずっと読んでいたのがこの「さらば麗しきウィンブルドン」。夢中になって読んでいらした。

帰宅して、すぐに同じものを買って読みました。全英・全豪・全仏でベスト4まで進み、世界三位となり、フレッド・ペリーを破ったこともある天才選手佐藤次郎の栄光と悲劇です。競技人口が当時と今とは違うとはいえ、世界三位とはもっと賞賛されてもよい筈ですが、多くの人が佐藤次郎を知らない。彼の情熱と無念に触れていない。錦織の活躍でそのことにも光があたるといいなと思いました。

スポーツ・ノンフィクションには時々傑作が出てきます。
同じテニスでは、清水善造を描いた「やわらかなボール」(上前淳一郎著)もありますし、山際淳司「たった一人のオリンピック」も捨て難い魅力があります。

中国毒

2012年01月24日10:43
20111117_2151319
柴田哲孝の最新刊「中国毒」(光文社刊)を読了しました。
<引用開始>
絶対にないと言い切れるか?
徐々に明かされる事実から目が離せない!!

厚生労働省健康局疾病対策課の尾崎裕司が轢き逃げにあい死亡した。
その三日後、東京医学大学教授・小野寺康夫が自宅で殺害される。

二人はともに、近頃激増しているクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の
特別調査研究班のメンバーだった。
CJD問題を追う週刊誌記者・奈村由美子は、二つの事件のつながりを疑う。

一方、警察庁の外事情報部国際テロリズム対策課刑事・間宮貴司は、入国が伝えられるテロリスト・毒龍を追っていた。同じ手口での殺しが続く。

一連の事件は、毒龍の仕業なのか?
毒龍の背後には、誰がいるのか? 目的は?
 
国民の気づかないところで、何かが進行している。CJD大流行の原因はいったい・・・!?
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334927868/
<引用終了>
夜中の二時まで一気に読みました。本作はフィクションなのですが、事実を土台にしていて具体的な組織名や人名も登場してきます。そこで一瞬、ルポとかスクープかと錯覚してしまいそうになります。ごく最近に起きた中国産の毒餃子事件など織り込まれているので、リアリティがあります。
本作は、作家の他の作品でいうと「QED」や「THE WAR 太平洋戦争異聞」といった虚実が見事にない交ぜになった系統群にあたります。

一方で、ミステリーであり謀略小説であり、夫婦の哀切な愛情物語でもある。また、国家とは一体どういうものであるか、でなければならないかを考えさせられました。
作中では、大脳皮質が徐々に萎縮していって死に至る「クロイツフェルトヤコブ病」が採り上げられていますけど、とても絵空事とは思えない。私たち自身がいつなんどき罹患しても少しはおかしくはないと確信させる内容でした。面白いけど、すごく怖くなってきました。
是非、ご一読をお勧めします。

ミスキャスト

2012年01月23日15:27
Nisijima2
画竜点睛を欠く、という言葉があるけど昨夜はそれを実感させられました。
夜十時からNHK教育「日本人は何を考えてきたのか第三回」を見ました。
<引用開始>
今から100年前、森と水を守ろうと奔走した二人の男がいた。「生命(いのち)の思想家」田中正造と「知の巨人」南方熊楠である。
足尾銅山鉱毒事件で 田中正造は、被害民のいのちを奪う鉱毒の実態を知り、政府と企業の責任を追究する。議員を辞職し、直訴した後、田中は、強制立ち退きに抵抗する谷中村に入った。自ら「谷中学」と称して村民に学び、水と森と共に生きる思想を生み出していく。原発事故以後、晩年の思想家・田中正造の再評価の声が日本のみならず、韓国でも高まっている。
一方、南方熊楠は、政府が打ち出した「神社合祀令」が地域の生態系や文化を破壊するとして反対。地元の熊野の森を危機から守ろうと闘う。南方は粘菌などの生物学の研究から民俗学、宗教学など幅広い知見を得て、南方曼荼羅とも呼ばれる知の体系を編み出し、100年前に独自のエコロジーの思想を究めた知の巨人だった。
番組では俳優の西島秀俊さんが足尾、旧谷中村、熊野を訪ね、田中正造、南方熊楠の思想と闘いを見つめていく。
http://www.nhk.or.jp/nihonjin/schedule/0122.html
<引用終了>
予想に違わず全体に良い内容でした。出演は俳優の西島秀俊。アナウンサーは高橋美鈴。にやけた三宅民夫でなくてよかった。西島秀俊はわりとインテリなんですね。加藤雅也、稲葉孝志(B`z)とともに横浜国大出身。三人ともイメージが被るところもある。そういえばテレビのバラエティに出てきたことはないんじゃないか。

前半は田中正造研究。足尾鉱毒事件で一生を捧げた人。遺した言葉にこうある。「真の文明は人を殺さず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」。百年経って今の状況にぴったりと符合する箴言です。しかも、足尾銅山の鉱毒を認めながらもときの明治政府は「少量の銅は、かえって体に良い」とまで言ってるのです。あれ?「少量のセシウムはかえって体によい」なんて言わなかったっけ?恐ろしいまでに同じ思想。成長も改善もない。これまで散々その機会はあっただろうに。
正造研究で熊本大学の小松裕もなかなかよかった。

一方の熊楠はというと、中沢新一が出てたのがなあ・・・。熊楠研究ということで呼ばれたんだろうがこの人、軽薄な感じがあってどうもダメです。一体本当は何が専門なんだろう、宗教人類学者って触れ込みでしたっけね。西部邁にすがり、梅原猛にすがり、太田光を唆して憲法九条の新書でよみがえり、今また明大を誑かして研究所の所長に収まっている人間。最近など、反原発で日本版「緑の党」で代表に就いたらしいけど、調子が良すぎる。またどこかで裏切ったりするんでしょうね。

番組は十一時半までだったのだけど途中でつらくなって止めて『妄想捜査』を見ました。おもに桜庭ななみ目当てで見たのだけど主演の佐藤隆太は気負いこむ役柄ばかりだな。
それはともかく来週の内容は「幸徳秋水と堺利彦」です。これも見ないといけません。

パブ記事

8eb88676 6e602862 2012年01月22日09:49

進研ゼミの宣伝で、実にひどい漫画があることが判明しました。朝から大笑いです。
絵のタッチは、しりあがり寿に似ているかな。中学生の男の子の顔だちは、ちょっと小島功っぽい線の使い方にも見えます。黄桜の味わいもあるか。でも、絵はともかくもストーリーが実に粗雑です。

「鬼退治にいくから日本一のキビ団子を作れ」と祖母に無茶ぶりしつつ、学年末テストに気付かないって中学生がすごい。二枚目に出てくるキジ?らしき人物もいい味を出しています。

しかし、こんなことまでしないと集客ってもはやできないのか。自分も進研ゼミやったことがはるか昔にありますが当時の受講生が三万人だったと思う。今はその数十倍はいるんでしょうけど。添削指導はわりと丁寧でしたね。

この漫画でモチベーションがあがる人って見てみたいです。

グローバルという欺瞞

2012年01月21日09:55
見出しだけ読んでいる分には「それもいいかな」と考えてましたが、実態を知りとんでもないなと思うようになりました。何が国際競争だよ。
<引用開始>
秋入学、36国立大が検討…本紙全国調査
秋入学への移行を学部で検討するかどうか、読売新聞が全国の国立大学に緊急アンケートを実施したところ、回答した73校のうち、49%の36校が検討しているか今後検討すると回答した。

 東京大が呼び掛けた協議会に参加する大学は、すべて検討するとしている。

 一方、秋入学を検討する予定はないとしたのは30校(41%)。7校(10%)は未定と回答。

 東北大、名古屋大などは一部の学部で、留学生や帰国生向けに秋入学をすでに導入していると回答した。

 秋入学に慎重な大学は、地方の大学や教育大、医科大に多かった。理由は、「日本の社会の仕組みにマッチしていない」「教員養成課程は幼稚園から高校までの入学時期に合わせる必要がある」などが挙げられた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120121-OYT1T00073.htm?from=popin
<引用終了>
最初にこの話を聞いたとき、単純に「2セメスター」にするのだろうと思ってました。春と秋の二回入学時期を設けて四年間過ごすという方式ですね。
私の卒業した学校も、この方式を採用した学部があり、東大もてっきり柔軟な2学期制にするのだと思ってたら違うのですね。完全に秋入学に固定するつもりだね。

世界の大学の大半(七割強)が秋入学だからそれに合わせる、そうすれば国際化競争に勝てるというのが大きな理屈。バカだなと思った。時期をただ揃えば留学生が来るのか?違うじゃないか。魅力あるカリキュラムと教員がいるから行こうと思うのじゃないか。東大の教員といえば一種の「あがり」のポジション。よほどの不始末を起こさない限り、定年(65歳)までは居続けることができます。社会的なステータスも勿論高く、周囲から仰ぎ見られる存在で過ごすことができるわけだ。となれば、チャレンジングな取り組みをわざわざしないでもいい、冒険しないでもよい、となる。そういう固着した思考を持つ教員が果たして世界に伍していけるか、と考えると甚だ疑問です。

世界基準だとかグローバリズムとか唱える人は二言目に必ずそういう。そういう情報は押さえておくべきだとは思うけど、尺度を全てそれに合わせることがよいとは思いません。それを徹底するとどうなるか?今度は「講義もゼミも全て英語だけでやろう」「日本語で生活するのはやめよう」ということに行き着く。オリジナリティだの、日本らしさなんてものは見いだせなくなる。グローバルに全て則るということは、自らのアイデンティティもコンパチブルにされて構いませんというのと同じです。そこまでの覚悟が東大側にあるかというとそれは多分ない。自分たちが秋スタートで周囲が全て春スタートだとしてもいいくらいに考えていそう。社会システムのほうから自分たちに歩み寄って調整してくれるだろうと期待しているはずです。また、呼びかけたら賛同しちゃう大学も哀しいかな少なくはない。権威にやられるというか、東大もそのあたりは見切っているんだな。そして国立がやったら私学でも定見なしに追随するところがいくつも出てくるでしょう。

大学院が秋入学をやるのはまだ理解できます。世界と競うと本気で思うのならむしろこちらでしょう。大学で秋入学に固定するというのは弊害が大きいように思いました。

警告

2012年01月20日15:08
120115_a
朝から小雪。非常に冷たい陽気。海に近い河口部がベランダから見えるのだけど、今朝方、白い小さな航跡が二つ描かれていました。
舞浜大橋の真下あたり、ジェットスキーらしきものが二台出ていてグルグル川面を旋回しています。
この陽気に水遊びか何かか?豪儀なもんだなあ。大したもんだと単純に感心しておりました。それとも、近くに小船も出ていますが警察関係だろうかな?
以前に、水難事故があってジェットスキーとヘリが総出で事故被害者の捜索をやっていたことがありました。その様子に似ているので、だったらいいのだが、単にレジャーで水遊びだったら自殺行為に等しいですよ。

この陽気で入水したらいかにウェットスーツを着込んでいてもダメージが大きい。
しかも普通の水だったらまだしも、現時点で江戸川河口は非常に危ないことを思い出した。先日の日曜日のNHK特集で「海からの緊急警告」で紹介されていたが、この河では上流部で福島の倍の濃度で放射能が検出されたりしています。ちょうど流れの湾曲した箇所にセシウムが堆く積もっていることが確認されている。除染とは、問題物質を滅することではなく、単に移動させられるに過ぎない。すなわち、海に撒かれた放射性物質は風や海によって絶えず動いているということです。現在は河口付近に沈殿しているらしい。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/120115.html
拙宅の間近ですから戦々恐々です。八王子では、この雪からセシウムが検出されているというし、自然現象でいちいちこんな思いをしたくないけれど。

海峡封鎖

2012年01月19日15:56
Iran
やだなあ。ガスがまた値上がりし出してるじゃないか。
<引用開始>
イランの海峡封鎖警告、米軍は「準備万端」=国防長官
パネッタ米国防長官は18日、イランが原油の主要輸送路であるホルムズ海峡の封鎖を警告していることについて、米軍は万全の準備ができていると自信を示した。そのうえで、現時点では同海域の軍備増強に「特別の措置」を講じていないと述べた。
パネッタ長官は国防総省での記者会見で、米軍の再編が行われたかとの質問に対し、「この状況に対処するため、現時点で特別な措置は取っていない」と明言。「完全に対処できる準備ができているからだ」と述べた。

また長官は、米国は域内ですでに「強力な軍事的プレゼンス」を維持していると強調。「この地域の平和を確かなものとするために必要なことは何でもする」と語った。
http://jp.reuters.com/article/jpIran/idJPTYE80I00Z20120119
<引用終了>
道理の通らない制裁にお付き合いする義理なんてないのに。アザデガンも放棄させられ、今また原油を買い付けるなときた。そんなの無視すればいい。
パネッタの発言とは裏腹に、この地域でのアメリカのプレゼンスは下がる一方ではないか。
地図であらためてみるとよくわかります。イラクはともかく、ペルシャ湾の北側の一帯、イラン・パキスタン・アフガニスタンは全てアメリカと距離を置いている国ばかり。赤い線で囲った地域はアメリカの威光が通じにくい。

南側のサウジ・カタール・ドバイにバーレーンにオマーンが友邦だが、まったく好対照。でもドバイは石油産出がないし、バーレーンも国土が狭い。親米といえるのは国内を抑えているサウジくらいか。
ホルムズ海峡を封鎖されたりすると、ソマリア沖なんかよりずっと嫌なんだろうな。石油メジャーが困るんだろう。

でも、イランとわざわざ敵対なんかする必要はない。千夜一夜物語を生み、麻酔による外科手術をやり、火薬を作り、識字力も中東で最も高い国。世界の警察官を自称する国のご機嫌をとることなどありません。

正しい態度

2012年01月18日15:14
表現者たるものの気概をあらためて教えられたような感じがしました。
<引用開始>
芥川賞「都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる」 田中慎弥さんの受賞会見

「共喰(ともぐ)い」で芥川賞を受賞した田中慎弥さん(39)は、ジャケットに紺のタイ、デニムパンツという服装。5度目のノミネートを経ての受賞だったが、その顔に笑みはなく、浮かない表情で会見場に登場。脱力したような、斜に構えたような態度で席についた。

 --まず一言

「確か、(米女優の)シャーリー・マクレーンが何度もアカデミー賞にノミネートされた末にようやく取ったとき、『私がもらって当然だと思う』と言ってたらしいが、だいたいそういう感じです」

 《会場、爆笑》

「4回も落とされたので、断るのが礼儀といえば礼儀。でも私は礼儀を知らないので、(芥川賞を)もらうことにした。断って、気の小さい選考委員-都知事が倒れて都政が混乱してはいけないので。都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる。もう、とっとと終わりましょうよ」

 《体をひねって嫌がる田中さん》

 --今回は東京ではなく地方在住の作家の受賞が目立つが

 「感想はありません」

 --他の受賞作については

 「読んでないのでわかりません」

 --5度目の候補で受賞したことについて

「1回目で受賞するのが一番いいんで。5回目だとまぬけです。もうやめましょうよ」

 --田中さんは「自分は働いたことがない、働いたら負けだ」と以前話していましたが、いま仕事の見つからないニートの方に一言あれば

「人によって状況が違うので他の人に言うことはありません。私は本を読んで小説を書いて、小説家になっただけです」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120117-00000653-san-soci
<引用終了>
どうも一杯入った状態で会見に臨んだらしいが、それはまあいい。作家たるもの、うそうそとした良識なるものはとっとと祓ってしまえと私も思う。そういう意味ではいい態度だと感服しました。

親が情報LIVE!ミヤネ屋という番組を見ているらしく、音声だけ聞こえてくるのですが「どこまで本気でいってるんでしょうか?」「これからは世の中と折り合ってやっていくんでしょうかね?」「今まで全部疑似体験で過ごしてきたってことなんでしょうか?すごいわね」などと司会者とコメンテーターが話してます。宮根誠司とコメンテータは大宅映子だな。何を白々しいことをぬかしているのだ。

有名人の隠し子だのスキャンダルだのは眉を顰め、ときには面白がってはやす。けれど同じような時期にキタのホステスと関係して婚外子を成した人間がきいたふうな口を使うんじゃない。まあ、口を開けば弱い者いじめしかやらず、政府関係の要職に就くことだけに腐心している大宅映子なんてはなから論外ですけどね。

そして吉報が飛び込んできた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120118-OYT1T00613.htm?from=tw
田中慎弥グッジョブ!いい仕事したねえ。乾杯したいです。

風評

2012年01月17日16:15
Sk_steama
ステマ。この単語を聞いたとき、新しい歯磨き粉かなんかだと思ってました。
<引用開始>
ステマ 口コミサイト、やらせ書き込み相次ぐ
■「不当表示」恐れ 業者特定急ぐ
 飲食店の口(くち)コミサイト「食べログ」で、やらせ業者が好意的な口コミ投稿を有料で請け負っていた問題で、飲食店以外にも矯正歯科やエステサロン、美容外科などの口コミサイトで同様の“やらせ書き込み”が相次いでいることが14日、分かった。こうした行為は「ステルスマーケティング」とも呼ばれる。消費者庁は、やらせ書き込みについて景品表示法の「不当表示」に抵触しないか調査に乗り出しており、サイト運営会社もインターネットの接続業者側に投稿者の情報開示を求める方針だ。

“やらせ書き込み”とみられる口コミが相次いだのは「クインテット」(東京)が運営する投稿サイト「口コミ広場」。

クインテットは、美容外科▽矯正歯科▽エステ▽整体▽岩盤浴▽美容院▽ヨガ-などのジャンルごとに、利用者が感想を書き込む掲示板を運営。月間利用者は延べ200万人に上る。

同社によると、平成22年冬から海外のサーバーを経由した書き込みが相次ぐようになった。同一のIPアドレス(ネット上の住所)から特定の歯科医院やエステ店、美容外科への好意的な書き込みが続いたため、不正な書き込みと判断した。同様の書き込みは、削除後も、国内の別のIPアドレスから続いたという。

クインテットの担当者は「店舗側から『なぜ削除するのか』と問い合わせが来ることもあり、やらせ業者の関与は明らか」と話す。このやらせ業者は、約30の店舗や医院、クリニックから依頼を受けていたとみられるという。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/542035/
<引用終了>
ステマ=ステルスマーケティングっていうのか。いろいろ考えさせられました。
主観の積み重なりは、客観には辿りつかないのか。正確には積み重なりだけではダメ。
『主観なら主観を徹底すれば客観に行き、客観なら客観を徹底すると主観に行き着く』。これ、予備校の現代国語の先生が言ってた言葉です。受験はともかく、最も印象に残っているフレーズです。判断に迷ったときいつも思い出します。
外部情報を与えられたとき、どこまでそれを信用するか、どの点で折り合えるのか?最終的に判断するのは自分なのだから、かりに上手くいかなかったとしても、考え抜いた結果だったら納得もいく(かもしれない)。勿論、明らかな嘘をつかれたらこの限りではないけれど。

受け取る側の心持ち次第なのだろうと思う。いつも「決められない」自分がいてどこかで「背中を押してくれる」誰かを探している。依存したいと思っている。そこで風評をサイトに求める。そこでも、賛否等分に意見を見てはおらず、実は自分の見たい意見しか見ていないのではないだろうか。「見ぬもの清し」で済ませているんじゃなかろうか。そんな気がしてます。
結婚詐欺にも遭いやすいタイプが多そうです。

五日市憲法

0115 2012年01月16日10:14
昨晩はバイオハザードⅢとか漫然と見ていたので、途中からこの番組に気付きました。
NHKのETV特集で「日本人は何を考えてきたのか」第二回を十時から放映していましたがこれが実に素晴らしい内容でした。
<引用開始>
明治10年代、国会開設を求めて全国にひろがった自由民権運動。福島は高知と並んで運動が盛り上がった地域だった。河野広中らを中心に地方分権を求める声が高まり、士族から豪農そして農民へとその担い手は拡大していく。しかし、1882年の福島事件を機に運動は政府の厳しい弾圧を受ける。いま、原発事故で警戒区域となった福島県浪江町にも当時、苅宿仲衛(かりやどなかえ)という民権運動家がいた。苅宿は投獄されるが、厳しい拷問を耐え抜き、自由を求めていく。
この頃、植木枝盛を初め民間でも多くの私擬憲法草案が作られたが、東北では、五日市憲法を起草した宮城出身の千葉卓三郎、岩手出身の小田為綱らがいた。小田は戊辰戦争で疲弊した三陸海岸の復興計画を何度も建白したが、採用されなかった。こうした東北の民権運動家はその後埋もれてしまい、再評価されたのは第2次世界大戦後のことだった。
3・11以後、復興と再生という課題に直面した日本。かつて戊辰戦争の敗北の中から立ち上がり、東北の人々はどのような未来を思い描いていたのか。
番組では、宮城県出身で大河ドラマ「獅子の時代」では会津藩士役を演じた菅原文太さんが、東北各地に民権運動家の足跡を訪ね、民主主義、地方分権の可能性を考えていく。
http://www.nhk.or.jp//nihonjin/schedule/0115.html
<引用終了>
何よりも出演者がよい。菅原文太は昨年の震災以降、東北で起きている各種「棄民」政策について何度もそれに憤り、憂う発言をしています。東北出身としてはもう黙っていられないというところでしょう。ドラマの彼もいいけど、こういう発言を続ける彼も実に魅力的です。今年79歳。父親と同い年。

番組ではあの「五日市憲法」についても採り上げられていました。民衆の手で草稿がなされた私的憲法案です。現行日本国憲法の下敷きの一部にもなっている。臣民ではなく「国民」という言葉を初めて用い、当時としては(現在においても)先進的な内容の憲法案でした。私はこのことを中学校の国語教科書(光村図書だったか)で知りました。五日市憲法が出るということはそれを見つけた色川大吉も紹介されるだろうと思ってましたがなんと本人がテレビに出てきて驚きました。色川大吉、健在であったのか。今年で87歳になるというがとてもそうは見えません。元気そうで安心しました。
あまり知られていませんが無頼派作家として有名な阿佐田哲也こと色川武大とは実は親戚なんですよね。色川という名前は珍しいし。

ああ、バイオハザードなんか見るんじゃなかった!再放送を探してちゃんと見直さないといけない。来週日曜日は足尾鉱毒事件の田中昭造と南方熊楠を採り上げるし、再来週は幸徳秋水と堺利彦だというからこれも必見。こういう稗史を学ぶということ、実に貴重です。

脱出

2012年01月15日15:52
いまさら、山田長政のアユタヤでも真似たわけじゃあるまいし。
<引用開始>
インドに「日本品質の街」輸出…大規模都市開発
日本政府は、官民一体のインフラ(社会基盤)輸出として、インド南部のチェンナイ近郊で、大規模な都市開発を行う方針だ。

中小企業向けの工業団地と、日本人好みのショッピングセンターや病院なども併設した5万人が生活できる街をまるごと「輸出」する。

政府の新成長戦略に基づくインフラ輸出で、都市開発事業が具体化するのは初めて。
枝野経済産業相が10日、チェンナイを訪問し、州政府に支援要請する。

みずほコーポレート銀行とプラント大手の日揮が現地開発会社に計40億円を出資する計画だ。工業団地は2・3平方キロ・メートルで今夏から販売を始め、2013年に進出工場の稼働を予定している。

併設される居住地区は2平方キロ・メートルで、インド洋を望む高級マンション群が中心の「リゾート都市」を13年以降、順次開発する。日系のショッピングセンターやゴルフ場、日本人医師が常駐する病院なども整備する計画だ。日本人駐在員が家族で暮らせる高品質な街づくりを目指す。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120105-OYT1T00638.htm?from=main1
<引用終了>
何気なく読み飛ばしたけど、後から考えて少しおかしいなと思いました。
社会基盤の輸出なんて成長中のインドが求めるのだろうか?って。しかも日本のそれを評価しているなんて話を聞いたこともない。

これ、実はノアの方舟。脱出先を確保したってことじゃないだろうか。日本に住めなくなるとわかったから、エスタブリッシュメントだけが逃げられるように確保したってことなんじゃあるまいか?中小企業向けの工業団地なんてとってつけたように言うのも怪しい感じがしてきます。移り住むのは政府・大企業・官僚・マスコミ・富裕層に限定されてそう。大掛かりな棄民にみえてきてしょうがありません。下衆の勘ぐりで済めばいいのですが。

座談会

2012年01月14日13:46
座談会に出席してきました。「フェースブックを利用しているがリアルな友達は少ない人」で「友達を増やしたいと考えている人」に選ばれたのです。
一時間半で好き勝手に話して一万円くれるというので応募したら運よく当たったのでいってきました。
いわゆるグループインタビューというやつですね。私の他には四人の同年代と思しき男女が一緒でした。社交的な人、生き辛そうな人、オタクっぽい人、隣近所の目が気になる人、そしてなにかとややこしい私という五人。

集められた基準が基準だけに、フェースブックの効果については懐疑的な人ばかり。もちろん、実名主義でリアルな顔写真を曝すことまで求めてくるFBに違和感を持つ私もその例外ではありません。このシステムを考え出したマイケル・ザッカーバーグはハーバードの学生。口が達者で小利口で、何でも単純化して考えようとするオポチュニスト。いかにも彼等らしい仕組みです。その仕組みにはしがらみだの人付き合いだのというウェットな肌合いはありません。誰もそんなに単純に割り切れるような人生など送ってはいないだろうに。

会合では実名で出すことのデメリットを指摘するものが殆どでした。とくに会社勤めをしている人の場合、上司からの友達リクエストを拒める勇気がない、だから認めてしまうという。認めると、そこはかとない敗北感がありますよね、と発言したら大うけしました。何か大事なものを失ったみたいな、秘密の隠れ場所を暴かれちゃったみたいな感じがする、のだと。

そしてメリットも享受できない。実名登録することで同窓会的な機能を期待する人もいます。しかし自分たちの年代で登録している絶対数は非常に少ない。自分だけは登録しても、かっての同級生でやっている仲間はまず見当たりません。たまに寄ってきても、宗教とか儲け話の勧誘であり、動機そのものが不純であることが殆ど。これは私もやられたのでよく実感するところです。

だからmixiのほうが何倍もまし、そんな話を散々ぶって盛り上がって終わりました。座談会を仕掛けた会社は、SNSをもとにした新規事業の構想がありヒントをとろうとしたのだけど、うまく行かなかったようです。自分の匿名性を担保しつつも他人の内実は丸ごと見たい、というニーズを如何にビジネス化できるか、前途は多難でしょう。楽でいい思いをした90分でした。

理想のマネジメント

2012年01月13日15:04
鳴らしたやつに怒るよりも、指揮者に感心してしまいました。
<引用開始>
NYフィルの公演中に携帯の着信音、指揮者が演奏中断
ニューヨーク(CNN) 米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートの最中に観客の携帯電話が鳴り響き、指揮者が演奏をストップするハプニングがあった。

観客席で携帯電話が鳴ったのは、10日夜に同オーケストラがマンハッタンで行った公演でマーラーの交響曲第9番を演奏している最中だった。会場にいた観客がツイッターやブログで伝えた話を総合すると、交響曲は最後のクライマックスを過ぎて「音楽と静寂が入り混じる」極めて繊細な場面。タイミングは最悪だったという。

鳴っていたのはステージ左型の最前列に座っていた高齢の男性の携帯電話だったが、この男性は身じろぎもせず、マリンバの音の着信音は3~4分あまりも鳴り続けたという。

音に気付いた指揮者のアラン・ギルバート氏は手を止めて演奏を中断。会場には着信音だけが響き渡った。ギルバート氏は持ち主に向かって「終わりましたか?」と尋ねたが、返事がなかったため「結構です、待ちましょう」と言い、指揮棒を譜面台の上に置いた。着信音はさらに何度か続いた後、ようやく鳴りやんだという。

苛立った観客からは「1000ドルの罰金だ」「そいつを追い出せ」と叫ぶ声も上がったが、大半の観客の「シーッ」といさめる声に制された。

ギルバート氏は「通常であれば、このような妨害があっても止めない方がいいのですが、今回はひどすぎました」と断った後に、オーケストラの方を向き、「118番」と指示して演奏を再開。観客からは拍手が上がった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120113-00000008-cnn-int
<引用終了>
名前に聞き覚えがあったので調べてみたら、アラン・ギルバートは日系アメリカ人ですね。
父親はNYフィルのバイオリン奏者で母親が同じヴァイオリニストの建部洋子だった。昨年は都響の客演指揮もやっていました。

最大の実績を最高のタイミングで出そうとする決意、些細な事故を果断に乗り越えていく勇気。そして、プロフェッショナルとしての誇り。
どんな人と組織にもあてはまる、理想のマネジメントを見る思いがします。
勿論、指揮者の真情を瞬時に理解していたNYフィル楽団員にも感謝します。
戦火の中でもタクトを振るのを止めなかったフルトヴェングラーを思い出しました。

舞い戻る?

2012年01月12日18:39
これ、わりと近所にいた人間のようです。東京に舞い戻って潜伏してたら嫌だなあ。
<引用開始>
広島刑務所:窃盗団の一員 中国籍の受刑者が脱走
騒然となる広島刑務所=広島市中区で2012年1月11日午後1時11分、寺岡俊撮影 11日午前11時25分ごろ、広島市中区吉島町の広島刑務所で、中国籍の李国林受刑者(40)が行方不明になったと、広島県警に110番があった。県警は脱走事件として県全域に緊急配備をし、捜索している。李受刑者は殺人未遂や銃刀法違反などの罪で懲役23年の判決を受け、約2年前から服役中。

 同刑務所などによると、所内の運動場で午前10時半ごろから受刑者約50人が運動をしていたが、約10分後に姿が見えなくなり、同11時の点呼の際にもいなかった。11時15分ごろ、近所の住民から「白い服を着て倒れていた人が立ち上がって東の方に走っていった」と通報があった。

 受刑者用の服が運動場に脱ぎ捨てられており、監視カメラの映像に、午前10時半ごろに受刑者服を脱いだ人物が塀を越える様子が映っていたという。

 李受刑者は身長173センチで中肉、丸刈り。同刑務所では、外壁工事など老朽対策工事が4カ所で行われ、足場などを使って脱走した可能性があるという。

 李受刑者は金庫破りを繰り返し、警察官と発砲事件を起こした窃盗団の一員として有罪判決を受けた。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120111k0000e040157000c.html?inb=yt
<引用終了>
怒羅権(どらごん)と名乗る愚連隊が都内の盛り場を中心にいます。中国残留帰国日本人の三世や四世が中核メンバーなのだけれど、学校で差別されたり、日本語がうまく話せなかったりして孤立し、仲間同士で集まって凶悪化。もともとはバイクで暴走行為するだけだったのですが、恐喝・窃盗・薬物犯罪となんでも手を染め出しています。福建のマフィアみたいに大ぶりの包丁で耳を削いだりという残虐な手口が特徴です。暴力団のバックがついたとも。
で、この愚連隊の支部みたいなのが拙宅から三キロほどのところにあったようなのですね。一応は解散させられた形になっているけど隠微に活動をしているようで地元のキャッチバーとか昏睡強盗とかやっているとも。

脱走の手引きしたやつがいるような気がします。早く捕まってくれるといいんですが。地元で追放運動に関わったりもしたのでよもやお礼参りとかされやしないかとひやひやしています。

名の響き

2012年01月11日13:33
これはとばっちりもいいところだよなあ。
<引用開始>
AKBグループ警備強化!殺人指名手配犯来場で「早急に対策を」
東京都台東区で台湾人留学生の女性2人が刺殺された事件に絡み、AKB48グループが国内4劇場の警備強化に乗り出すことが10日、明らかになった。同事件の張志揚容疑者(30)が、9日に名古屋市で任意同行中に隠し持った刃物で自殺する直前、ファンだったというSKE48の劇場直近に現れていたことを受けての措置。この日、SKE48劇場では警備員を増員して公演が行われた。

殺人容疑で手配中の男が刃物を持った状態でSKE48劇場近くに現れていた事態を受け、AKB48グループが東京、大阪、名古屋、福岡の4劇場で警備強化に取り組むことが分かった。

この日、SKE48運営事務局は、前夜の出来事について「我々も報道で初めて知ったばかりです」と困惑。劇場支配人名でブログ更新し、事件の早期真相解明を望んだ。その上で、関係者は「現状を含め、警備の詳細は明かせませんが(東京などと)連携をとりながら早急に対策をとることになります」と、グループ全体で警備強化に取り組む方針を明かした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120111-00000005-dal-ent
<引用終了>
この犯人、SKEのファンだったんでしょうね。
まさか異国で護送中に自刃して果てるなんて思いもよらなかったであろうな。
勿論、凶器携帯を摘発できなかった警察の大失態ではあるのだけれど。

しかし、張志揚という名前を聞いて、え?と耳を疑いました。聞き覚えがあるその響き。
「ちょうしよう」と聞けば「趙紫陽」を思い出す。そう、およそ20年前になる天安門事件の責任を問われて失脚した中国の指導者です。たらればは禁物ですが、趙がそのまま指導部にいれば中国はおそらく今より早く経済大国になっていたことでしょう。禍福はあざなえる縄の如し。
天安門事件の直後に中国にいったとき、若い人が悉く鄧小平を支持していてちょっと異様な感じを受けました。弾圧を避けるために苦肉の対応をしていたのだろうと今にして思う。

クラス替え

2012年01月10日09:40
昨日も例年と同じようなことがあちらこちらで起こりました。
<引用開始>
<成人式>酒飲み騒ぎ逮捕 公務執行妨害容疑で
 成人の日の9日、東京都立川市錦町の市民会館「アミューたちかわ」で開かれた同市主催の「成人を祝うつどい」で、一部の新成人グループが壇上で踊ったり、酒を飲んで路上で騒ぎ出す混乱があった。このうち会社員の男(20)1人が駆け付けた警視庁立川署員に暴行したとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120110-00000012-mai-soci
<引用終了>
騒ぎを起こす人も大人しく参加している人も、数年前までは同じ地域や学校で一緒だった。なかにはクラスも同じだった同士もいる。話したことはないにしても顔ぐらい知っている関係が数多くあったでしょう。互いに五年前までは確実に同じ集団にいた人たち。15の春から進路は細かく分かれ、互いの生活環境は変わり仲間もどんどん入れ替わる。それを成人という節目で再び参集する機会を設けられたら、人によっては辛い時間になるでしょう。隣の芝生は青く見えるし、虐めっ子と虐められっ子の関係も解消している。最初で最後の示威行為のチャンスだ。ケとハレのケジメだ、となって飲酒して騒ぐのかも。その日が終わればそれぞれのクラスにまた戻っていく。とっくのとうに「クラス替え」は終わっていることにはっきり気付かされる。ほんとはとっくに分かっていたのだけれど今まで答えを見たくなかった。身勝手で子供じみた彼らの屁理屈を一切省いて考えてみると、そんなところですかね。本来は、乗り越えなければならないことだろうにね。

仮想儀礼

01月09日14:41
51mkb2basnzl__ss500_ 41xlwt9ez3l__ss500_
篠田節子の「仮想儀礼」を読了しました。今から四年前の作品ですが面白かった。
<引用開始>
この国には、「救われたい」人間が多すぎる――。現代人の本質を抉る渾身長篇!
男二人が金儲けのために始めたネット宗教。しかし、信者の抱える闇は、ビジネスの範疇を超えていた。家族から無視され続けた主婦、愛人としてホテルで飼われていた少女、実の父と兄から性的虐待を受ける女性……居場所を失った女たちが集う教団は、次第に狂気に蝕まれてゆく。圧倒的密度と迫力! 二十一世紀の黙示録的長篇サスペンス。
http://www.shinchosha.co.jp/book/313361/
<引用終了>
宗教を興して、のし上がっていくというストーリーはかなりあります。近くは荻原浩「砂の王国」もそうだし、かっては高橋和巳「邪宗門」などもありました。
「信者が三十人いれば、食っていける。五百人いれば、ベンツに乗れる」。こう考えた主人公鈴木正彦は自ら教祖となり、聖泉真法会という宗教団体を作ります。当初は順調に信者を増やし組織を拡大していくかにみえました。しかしこの組織には正彦の想定をはるかに越えた『生きづらい』人たちが集まってくることとなり、次第にコントロールできなくなっていきます。やがて訪れる大きな災厄・・・。このあたりの経過が、読んでいて実に怖かったです。

私自身は「怪力乱神を語らず」の立場でこうしたものを敬遠してきました。友人をカルト宗教に攫われたときも腰がひけて奪還することができなかった。読んでみてあらためて思う。近寄らないでよかったのだと。ミイラ取りがミイラになるところだったと。詐欺と同じで、絶対に取り込まれないという保証はないのだと痛感しました。

長編ですけど全く苦になりませんで一気に読めました。さすがに篠田節子。
ご一読をお勧めします。

決勝戦

2012年01月08日16:25
ラグビー大学選手権決勝戦見ました。帝京対天理大学。両校のOBでもファンでもないけどつい最後まで見入ってしまいました。好試合でした。
体格差が歴然とあるのだけれどそれを殆ど感じさせない内容で、剛に対して柔、豪放に対して巧緻という両校の性格がよく出ていました。

もうひとつ気付いたことがあります。他競技との審判の権威の違いが際立っていることです。
ラグビーの審判には「マネジメント」という役割が色濃く出ているのです。プレーに対するジャッジや反則の宣告する以外に「こういうことをやったらいけない」「相手に対してだけでなく君も危険だよ」「次にやったらカード出すよ」「同じ反則続いてるのでフォワード同士でよく確認してね」などと選手に話しています。そしてゲームをストップさせないようになるだけプレーを継続させる努力をしています。

タスクを遅滞なく執り行いながら、反省と成長の視点を与えている。まさしくマネジメント。
ただゲームを進行させてジャッジをするだけならばマネジメントではなくてコントロール。
自前のマネジメントが如何に優れているかを語る人は実に多いけれど、実際は殆どが「コントロール」だと思います。成長を期待する思想は持ち合わせず、失敗にはただただペナルティを課すのみ。信賞必罰を宣言する人の殆どが賞賛はしていません。恐怖政治を敷いてたりするんですね。
マネジメントが言葉以下のレベルで喋々される現実はそろそろ断ち切らないといけません。
今日の審判を見ていて、ベスト審判賞を与えたいなと思いました。

観測気球

2012年01月07日18:12

様子を見ようとやってみたんでしょうけど、ちょっとなあ。実現したら嫌です。
<引用開始>
「紳助さん復帰待望」吉本社長発言に疑問の声
産経新聞 1月4日(水)22時5分配信

引退会見からわずか4カ月。新年あいさつを兼ねた吉本興業の創業100周年記念プロジェクト発表会見の最後に飛び出した大崎洋社長の発言に、それまで華やかだった会見場の空気は一変した。

「時期尚早ではないか」という疑問はもちろん、暴力団関係者との交際を理由に、人気絶頂の中、芸能界を引退せざるを得なかったタレントの「復帰」を、本人の意思も確かめないまま、なぜ公の席で発言したのか。批判は承知の上だったとはいえ、その真意を確かめるため、この発言直後、大崎社長に取材した。

「(報道陣から紳助さんについて)質問が出ると思ったので、(先に)お答えした。吉本は良くも悪くも、門を叩いてから死ぬまで“吉本の子”という認識、“つながっている”ということをまずお伝えしたかった」とし、「不安がっているタレント仲間や社員にも(復帰させたい)気持ちは同じだと伝えたかった」と大崎社長は答えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120104-00000546-san-ent
<引用終了>
あの男にまだ商品価値があると考えているセンスが理解できない。そういえば吉本はMBOで上場廃止したんでしたっけね。株主の意向を気にしないでいいわけでフリーハンドの度合いが増した証拠ってことなんでしょうかね。

で、違和感があったのが『良くも悪くも、門を叩いてから死ぬまで“吉本の子”という認識、“つながっている”ということをまずお伝えしたかった」というくだりです。ならばかっての横山やすしへの仕打ちは何なのだろう。

酒で道を謝ったとはいえ、功労者としての価値もあったわけで、事務所として扱いを考えるべきだったろうに契約解除で知らんぷりをしていた。
紳助にラブコールして、やすしを放り出したその判断基準がわかりません。

声優として彼の声だけを使うというニュースがすぐ後から出たけれど、これに対する観測気球でぶち上げたのだろうか。本気で復帰を考えてるとしたらすごく嫌ですね。才能はいくらかあるのかもしれないが、鈴鹿の八耐参戦あたりからおかしくなりましたね。

透ける魂胆

2012年01月06日15:24
一代限りといわれてもなあ。
<引用開始>
典範改正議論、女性宮家創設に限定 政府、「一代限り」案有力

 政府は5日、2月から本格的な議論に入る皇室典範改正について「女性宮家」創設だけに限定して検討する方針を固めた。女性・女系天皇容認にからむ議論に踏み込めば、男系継承の堅持を求める慎重派の反発を避けられないと判断した。さらに皇位継承議論と結びつかないよう、女性宮家は一代限りとする案が有力となっている。

 また、女性宮家の当主と結婚した男性には皇族の身分を付与する方向で検討している。女性皇族の婚姻による皇籍離脱を定めた皇室典範12条を軸に改正案をまとめ、今年秋の臨時国会にも改正案を提出する方針。

 政府は、有識者会議などは設けず、竹歳誠官房副長官が内閣官房や宮内庁など政府部内で検討を進める予定。2月から有識者へのヒアリングを始める前に女性宮家創設に反対する安倍晋三元首相らにも意見を求める方針だという。

 政府は、天皇の娘、孫娘に当たる「内親王」に限り、女性宮家の対象とする方向で調整しているが、女性宮家の子息が婚姻した場合、どのような地位となるかなどについてはさらなる議論が必要だという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120106-00000079-san-pol
<引用終了>
皇室というあり方には言いたいことが山ほどありますがそれはおいときます。
女性でも宮家を作ろうというような動き、皇統を絶えさせてはならないという並々ならぬ意志を感じさせるものではないように思う。
単純に宮内庁として更なる権益と予算を確保したいがための方便に女系宮家創設を持ち出しているように思えてしかたがありません。
だって、役人がいったり政府がいったり、はたまた有識者を立てて検討させたりと動きはあるけど、肝心要のご本人たちの意向は確かめたのか?おそらく何も聞いていないだろう。国民統合の象徴であり、政治的な意見を述べさせてはいけないとか見え透いた理由をつけてスポイルしている。宮家創設もいいけど、彼女たちの側にも選ぶ権利をはっきりと示すべきだろうと思う。今度から皇籍にはとどまっていただくことになりました、で済ませてはあまりにも失礼ではないか。さらにそれは一代限りだという。一体誰にとっての都合なのか?あまりに人を馬鹿にしているなと感じました。

前言撤回

2012年01月05日18:19
元旦の日記で平田信出頭を、教祖の死刑逃れかと書きましたがこれを撤回します。
あまりのグダグダぶりに絶対にそんな宗教的帰依などないだろうと確信した次第です。
仮にマインドコントロールなどあったとしてもとっくに解けているでしょうし、元来が小心な人だったらしいから、車の運転以外で重要な仕事に就いてなどいなかったのでしょう。残る二人もひっそりと生きていそうです。
<引用開始>
オウム真理教元幹部平田信容疑者(46)が警視庁丸の内署に出頭する直前、警視庁本部で門前払いされた問題で、警察庁の片桐裕長官は5日、記者会見で「対応として適切でなかったと言わざるを得ない」と述べた。
 平田容疑者は昨年12月31日午後11時35分ごろ、警視庁本部を訪れ「特別手配の平田です」などと何度も名乗ったが、いたずらと思った警戒中の機動隊員に門前払いされ、丸の内署か交番に行くように指示された。
 片桐長官は「緊張感を持って職務に当たるように指導する」と述べ、再発防止を徹底する考えを示した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120105-00000048-jij-soci
<引用終了>
現場の警察官だって若い人が多くて今から20年近く前の事件なんてケアしてないんだろう、にしても対応がまさにお役所そのもの。なんだかんだいっても公務員なんですよね。武装はしているとはいえ、殆どの職員は使うこともなく定年まで務め上げるのでしょう。
今回の門前払いを「桜田門前払いの変」と言うんだそうですね。誰がうまいことをいえと・・。

平日と休日

2012年01月04日18:41
一月四日、いい感じです。ケとハレ、平日と休日との間(あわい)というヌエ的な立ち位置。
三が日が過ぎ、世間的にはそろそろ動き出そうかとする時期ですがまだまだ休んでいる人も店も少なくない。
そんな日に外を歩いていると、当たり前のように営業再開した店やオフィスを目にします。自分だけ休んで悪いなあという思いと、こんな早くから仕事しなければならないのかという若干の憐れみを持ったりするわけです。
毎年、一月四日や五日はそうしたいわく言いがたい感情を抱くときですね。

最初に勤めた会社の年始休暇は五日まででした。それに慣れていたこともあり、三が日で四日から通常勤務になる事務所なんて冗談ではないなと思ってました。
で、次に入った会社では一月四日までが年始の休み。一日損したような気分だったけどまあいいかなんて思っていたら次の年から「年始は三日までの休みにします」と通達してきやがりました。げ、労働強化か?と身構えていると「四日の休みは他の日に振り替えることにします。新しい休日は皆さんの誕生日とさせていただくことにしました。ゆとりを持って休んでください」。新しい福利厚生のあり方だとかなんとか自画自賛の説明が続いていました。

あの、困るんですけど。おれの誕生日って11月23日でもともと祝日だけどさ。
「祝日が誕生日の人はどうしたらいいんですか?」と総務に尋ねてみたら「そのことは考えてなかった」だと。なんかそれって不公平じゃない?どうにかしてくださいよ、いいアイデアを出してくださいよと頼んでましたが誕生日が来る前にそこを辞めてしまったのでした。今、どうしているのだろう?祝日が誕生日の人はいわく言いがたい不公平感を持ちながらまんじりともせずに年を重ねている予感がしてます。うるさく言わないと変わらなさそう。

伝説の名勝負

2012年01月03日17:18
昨晩NHK-BSで「伝説の名勝負」を視聴しました。素晴らしかった。いろいろ思い出しました。
<引用開始>
1985年1月15日、史上初めてのラグビー日本選手権7連覇を目指す王者こと“北の鉄人”新日鉄釜石と学生チーム最強の同志社大学との因縁の対決が国立競技場で行われました。
今も、ラグビーファンに留まらず、多くの人たちが最ももう一度見たいと言うラグビー界の伝説の名勝負が、様相を新たにフルタイムでよみがえります。

あの名勝負は何故生まれたのか、両チームの強さの秘密は、等々、試合にいたるまでの両者の様々な舞台裏も取材。当時の選手たちしか知らない様々な葛藤や駆け引きが新たになっていきます。
番組の核は、新日鉄釜石を率いた松尾雄治さんと同志社大学を率いた平尾誠二さんが共にフルタイムで試合を見ながら戦いをもう一度振り返っていくこと。今だからこそ語ることのできる秘話や真実を明らかにしていきます。
生中継では味わうことの出来ない、名勝負の奥深さが見えてきます。
http://www.nhk.or.jp/bs/densetsu/
<引用終了>
85年一月十五日。この試合、実際に見に行ったのです。西側のポスト(ゴール)裏に座って寒さに震えながら見続けました。初めてホットウィスキーを作って持参した。何度も国立競技場には行ってますが、あんなに人が入ったスタンドはあとにも先にも見たことがありません。

当時、Jリーグが始まる直前でしてまだサッカーは人気がそんなでもなかった。フットボールといえばそれはラグビー。大学を中心に最も人気がありました。
スタンドから見ていて、前半は同志社が押してました。スクラムでもうまく力を分散させ、ラインアウトでもみ合い、接点でもいいファイトをしていた。平尾も切れのある動きだったので、今日は同志社が勝つのかもと一瞬思ったくらいです。松尾雄治の調子もよくないとはっきりわかりましたし。

しかし前半の終わりあたりから徐々に釜石がリズムを取り戻し始め、接点でも何回もターンオーバー(ボール奪取)が見られました。
後半に入るとスクラムで強烈なめくり上げを何度も果たし、同志社スクラムの要、三番の森川を押し捲りました。彼は、終了後に口惜しくて泣いていたなあ。

ダミー、抜き、パス。松尾雄治の天才を後半は何度も見ることができました。そこだけフレアーが立ち上っているかのようでした。両チームが正々堂々とファイトしたいい試合でした。

試合終了後に即入院した松尾雄治。病院を抜け出して試合に出てました。
飯田橋の厚生年金病院に入院していたのだけど、知り合いがいたので、色紙にサインを書いてもらいました。繰り返しますが、実にいい試合でした。

開拓者たち

2012年01月02日15:00
NHK-BSドラマ「開拓者たち」を昨晩見ました。
<引用開始>
第一回「新天地へ」
 宮城県の寒村に育ったハツは、貧しさから「口減らし」として、大陸の花嫁となることを求められ、昭和11年、梅子、チエ、鶴子とともに旧満州(中国東北地方)の千振へ渡り、初対面の速男と結婚する。
 速男は「まあいい」が口癖で、ハツに無愛想だったが、助産師になるための勉強をしながら、必死に働くハツにしだいに心を開き、ハツの願いだった、弟の金次、史郎、妹の富枝を呼び寄せることを承諾する。
 史郎は、宮城でも満州でも、いつもいじめられていた泣き虫だったが、助けてくれた中国人の小作の子の春岐と仲良くなり、やがて馬との出会いが、史郎にたくましさを与え、やがて酪農に夢を見出すようになった。金次は憲兵隊に入隊するが、中国人への拷問を命じられ苦悩する。病院で働いていた富枝は、看護師をめざして北安へ旅立っていった。
 太平洋戦争が始まっても、旧満州では目だった戦闘もなく、食糧も確保されていたが、昭和20年7月、速男ら働き盛りの男たちは突然召集される。最後の朝、ハツは速男が帰ってきたら山を見に行こうと約束する。そして8月9日、ソ連軍が侵攻、前線にいた速男は、砲弾で重傷を負う。千振の人々には避難指示が出た。ハツや史郎は駅に向かうが、目の前を列車が発車していく。
http://www.nhk.or.jp/program/kaitaku/
<引用終了>
すごい内容だった。一時間半釘付けでした。満蒙開拓団は知っていましたが、千振という名前も帰国してからの入植開拓の苦闘も恥ずかしながら全く知りませんでした。現代史に疎いのは人としてまずいですね。ドラマ終了後のドキュメント「証言記録 開拓者たち」も見て、不足していた理解を深めました。
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=11w18720111231

主演は満島ひかり。彼女目当てで見ましたが、すごい演技をしますね。
共演陣も、よいキャスティングをしています。満島の夫役が新井浩文、弟役に綾野剛と、なかなかくせのある役者を配してます。他にも石田卓也、大地康夫、木下ほうか、平岳大、芦名星に前田愛まで出てる!前田愛は梨園に嫁ごうが子供は産もうが、仕事そのものは続けるのですね。山下リオも久々に見た。最初、志田未来が背伸びたのかと思っちゃった。

ドラマは重い内容ですが、必見ですね。現代まで続く「棄民」の歴史なのだな。「蒼氓」「大地の子」「ワイルドソウル」に通ずる世界です。

戒め

2012年01月01日15:53
年明けて最初のニュースが平田信逮捕になるとは思いませんでした。
<引用開始>
逃亡17年、平田容疑者「区切りつけたかった」
1995年2月に発生したオウム真理教による目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68歳)拉致事件で警察庁に特別手配され、17年近くにわたって逃亡を続けていた平田信容疑者(46)が31日深夜、警視庁丸の内署に出頭、1日未明に逮捕監禁致死容疑で逮捕された。

 平田容疑者は「区切りをつけたかった」などと供述しているという。同庁は、逃亡中の足取りの解明を進めるとともに、現在も逃亡を続ける特別手配犯2人の所在についても事情を聞いている。

 同庁幹部によると、平田容疑者は31日午後11時50分頃、ダウンジャケットにジーパン姿で丸の内署に出頭。宿直の警察官に「平田信です。出頭しました」と告げたという。リュックサックには下着や着替え、シャンプーなどが入っており、所持金は数万円だった。髪は肩まで伸びていたが、変装はしていなかったという。同庁が指紋を確認したところ、平田容疑者と一致した。

 平田容疑者の逮捕容疑は、95年2月28日夕、東京都品川区上大崎の路上で、仮谷さんをレンタカーで拉致し、山梨県の旧上九一色村(現富士河口湖町)の教団施設に連れ込んで薬物を大量に投与し、翌3月1日に死亡させた疑い。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120101-OYT1T00193.htm?from=main3
<引用終了>
まるで忘れ物を取りに来たみたいな突然の出頭に驚きました。しかし江川詔子が指摘するように「時間稼ぎ」だと私も思います。教祖の死刑執行を延ばそうという意思がある。一連の裁判が全て終わり、刑罰が確定したから次はその執行になる。これを躊躇わせる理由はあまりないから教祖側からするとリードタイムはあまり無い。そこで、出て行って調べをさらに続けさせようということではないか。平田の調べが終了したら、残る二人も一人ずつ出てくるのかもしれない。それにしても、国内で逃亡していたなら時効はどうなっているのでしょうね。破防法適用になってたか?よく逃げ続けたと思うけど、世田谷の一家殺害も解決できない捜査能力の低下も関係してそうです。警察側から見ても、事件が長引いたことで公安関係の予算が取りやすくなって案外喜んでいそうです。

話は変わって、二時半に地震があって怖かった。まず、縦揺れからきましたよね。これは戒めなんじゃないかって、迷信をもってしまいそうです。
収束宣言なんか出しやがって、まだ終わってないぞって地球の怒りと思わせた。
平田逮捕も地震も戒めなんじゃないかって。年があらたまって何となく区切りつけて忘れがちだけど、何も問題解決してないぞって警告みたいに受け取りました。

どうでもいいことですが、フジテレビのお笑い番組。生中継ということでしたが、地震の際に出演者が全く騒がなかった。まもなくしてテレビ画面隅にあった「LIVE」の表示が消えていたんですけど、録画どりだったんですね。
与えられた情報を鵜呑みにしてはいけないっていう戒めにしないといけません。

今年もよろしくお願いします。

PS:逮捕監禁致死の公訴時効は20年に一昨年改正されていました。それだけでもあと三年で、共犯者の公判中はさらにこの時効が停まるそうです。

空ろな言葉

2011年12月31日11:11
まさか、大つごもりにこんなこと書くとは思わなかったけど、これは酷いですよ。
<引用開始>
離党届9人 新党「きずな」結成へ
民主党に離党届を提出した9人の衆議院議員は、年明けに発足させる新党について名称を「きずな」とし、代表に内山晃元総務政務官が就任することを決めました。
民主党の小沢元代表に近い衆議院議員や鳩山元総理大臣に近い衆議院議員、合わせて9人は、野田政権が目指す消費税率の引き上げは、先の衆議院選挙の政権公約に反しており、容認できないとして、今月28日に離党届を提出しました。そして、政権公約の実現を旗印に、年明けに新党を結成するため、調整を進めた結果、新党の名称を「きずな」とし、代表に内山元総務政務官が就任することを決めました。また、幹事長に渡辺浩一郎氏、政策調査会長に斎藤恭紀氏、国会対策委員長に豊田潤多郎氏が、それぞれ就任する方向となりました。内山氏らは、今後、党の綱領や政策などについて調整を進めたうえで、年明けの来月4日に総務大臣に新党結成を届け出ることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111231/t10014993911000.html
<引用終了>
四日に結党届出をするということは政党助成金を受け取らずにやるということですね。そのやせ我慢は評価するとしてもこのネーミングは酷いなあ。

「きずな」だって。まるでエグザイルあたりがやりそうな間抜けな歌みたい。あの連中なら「KI・ZU・NA」なんて表示して悦に入りそう。やだやだ。絆って漢字が書けないからそうしたとかな。「絆される」(ほだされる)なんて絶対に読めないだろうな。それはともかく。

今年一年をあらわす言葉に選ばれているけど、感覚的に全面同意できかねるのだよな。「がんばろう日本」と同じ響き。公的扶助に頼るな、家族親戚や知り合いをまず頼れって言われているような気持ちにさせられる。英語でいう「レッツ」のニュアンスが含まれず「他人事ですよ」と宣言しているみたい。
ほんとは言うべきではない。口から出た瞬間から安っぽく空疎な衣装をまとってしまう。心に留めおいて各々が意識しておくのがよいのでしょう。
したがって、公党の名称に使うなど言語道断な振る舞いです。志がしれる。

だいたい「きずな」が大事ならば離党しないだろう。縁を断ち切っておいて未練がましく縋るんじゃない。
無論、やらずぶったくりのあんないんちき増税なんて絶対反対ですけどね。

レコ大

2011年12月30日20:39
レコ大ちらっと見ました。最優秀新人賞はFAIRIESって何者?全くわかりませんでした。
<引用開始>
年末恒例の音楽賞『第53回日本レコード大賞』の最終選考会が30日行われ、今年9月にメジャーデビューした、7人組ガールズグループ・Fairiesが最優秀新人賞を受賞した。平均年齢13歳、メンバー全員が現役中学生として話題を呼び、群雄割拠の次世代アイドル戦線を制した。メンバーの伊藤萌々香は「この賞に恥ずかしくないよう頑張っていきたいです!」と涙ぐみながらに語った。

 Fairiesは、安室奈美恵、SPEEDを先輩に持つ、歌って踊れるアイドルグループとしてデビュー。平均年齢13歳とは思えない完成されたパフォーマンスでデビュー前から注目度が高かった。日本テレビ系情報番組『スッキリ!』のスペシャル企画でグループ名を公募。多数の応募が寄せられ、“妖精達が舞っているかのような踊り”のイメージから「Fairies」(フェアリーズ)と名付けられた7人。番組では日々過酷なレッスンに取り組む姿にも密着するなど、着実にファンを拡大させていった。

 先ごろメンバーの藤田みりあが右足首骨折の骨折の大怪我を負ったが、この日のステージでは怪我を感じさせない完璧なパフォーマンスを披露し、中学生とは思えないプロ根性を見せつけた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111230-00000316-oric-ent
<引用終了>
もう、レコ大なんてまるで見なくなったな。大晦日の九時前まで放送してて大賞歌手が紅白のあとのほうに出てくるという風物詩は懐かしいけれど。会場は帝劇でしたよね。
大賞で覚えているのは71年尾崎紀世彦「またあう日まで」に翌年のちあきなおみ「喝采」くらい。最優秀新人賞だと84年の岡田有希子くらいに遡ります。

去年の最優秀がハロプロのスマイレージであったのか。つんくの気まぐれで今年無理やり増員したけど、オリジナルメンバー二人がモチベーション無くして脱退しちゃったんだよね。そういう些細なことは覚えているのだが、FAIRIESなんて全く聞いたこともありません。

沖縄出身で、安室・SPEEDの後輩か。ならばエイベックスなんだろな。スパガを除き、アイドル路線は殆どやらない事務所だからダンサブルユニットかなんかだろう。確かエグザイルが賞レースから辞退するとか噴飯ものの発表してたけど、そのバーターで最優秀新人賞に押し込んだってところかなあ。

賞自体の権威も大分なくなってきてるから全く気付きませんでした。そういえば歌謡大賞なんてのもありましたっけね。レコ大はTBS独占で歌謡大賞は他民放局の持ち回り放映だったな。近藤真彦が大賞とって卒倒した記憶があります。文字通り「愚か者」で。お母さんが亡くなった直後で多分に情も働いたかな。そういう情実があっても別にいいと思いますが、この頃から権威がどんどん落ちていったという感触がありますね。

大賞は、売上枚数からすればAKB以外は考えられないけどどうなるかね。別に見ないけど。

やっつけ仕事

2011年12月29日21:11
大掃除が終わった。壊れた除湿機を粗大ゴミで一旦は出そうとしたが思い直して自分で分解することにした。そうすれば燃えないゴミで普通に出すことができます。で、ドライバとペンチで分解していたのだが、何かのパイプを切ったらシューと気体が出てきて驚いた。除湿機って冷媒だもん。フロンガスか何か残ってたんだ。危ないのなんの。罰が当たったのだろう、分解中に手を二箇所も怪我してしまいました。環境汚してすまん。業者に頼むべきだった。

年末のテレビを見ても環境を汚してそうなのが多くてちょっと辟易。昨晩は原発×反原発のバトルをTBSが番組にしていたけど、最悪でしたね。企画も安易なら出演者もミスチョイス。反原発側に勝谷誠彦なんかがいて、推進派に飯田哲也や菅谷松本市長が陣取っていた構図が理解に苦しみました。年末進行だし、とりあえず出てくれればいい、という制作側の底の浅さが仄見えてくるようでした。討論でもなんでもなく単なるバラエティでしたね。昼間のフジでは、ブータン国王の真似を劇団ひとりがやったとかで騒ぎにもなってたようですし。

そんな中、NHKは異色の番組をやってました。昨晩と一昨晩の「追跡!真相ファイル」です。
一昨晩は「パチンコにハマる女たち」を放映していました。
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/index.html
<引用開始>
市場規模19.4兆円。参加人口1670万人。
圧倒的な存在感で君臨する“娯楽の王様”。それが『パチンコ』だ。
およそ60年前、庶民の娯楽として始まった『パチンコ』。
今や、パチンコ台はITを駆使した高性能マシンに姿を変え、さらに女性の集客を見込んで全館禁煙のホールが登場する等、従来の「暗い」「汚い」といったイメージは様変わりしている。

しかし、ストレス解消や余暇として楽しむ人がいる一方、パチンコにのめりこみ、問題を抱えるケースも少なくない。
パチンコをする金欲しさに消費者金融に手を出したり、たび重なる家族からの忠告に耳を貸さず、離婚や一家離散にいたる事態も起きている。

さらに最近、注目されるのが、女性の依存症だ。
去年、厚労省が発表した統計によると、女性のギャンブル依存患者は推計75万人。
そのほとんどを、パチンコとパチスロが占めるとみられる。そこで、ギャンブル依存に悩む女性の回復を支援する施設や、パチンコ業界が自ら進める依存症対策などを取材。
さらに、ギャンブル依存症の急増が社会問題となり、国を挙げて対策に取り組む韓国の事情を通して、私たちの社会がこれから『パチンコ』とどうつきあっていくべきかを考える。
<引用終了>
これは驚いた。民放であれば絶対に放送できなかったでしょう。様々なしがらみがあり、大スポンサーを失くすかもしれない。扱いを間違えれば、警察をも敵に回しかねない。放送内容は個人的にはまだまだ突っ込んでもらいたいところでしたが、健闘していたのは間違いありません。パチンコ依存症という病理的な観点から分析したのがよかった。それと韓国では廃止された事実も伝えていてよかった。これは、知らない人が多いのでしょう。
この番組、春からまたレギュラー化してくれるらしいから楽しみです。

個人的には現在のパチンコは無くすべきだと思っています。昭和40年代までのささやかな娯楽から一変して、フィーバー大当たりの射幸心を煽りまくる今のスタイルはよろしくない。何人もの子供が駐車場で置き去りにされたり、家庭崩壊が止まない原因ではないか。第一、控除率だって不当に高いもの。三点方式だから、厳密にはギャンブルではないけれども。その立ち位置もまた悪質な感じですね。如何にも官僚の思いつきそうなスキームです。
スキーム(scheme)という言葉、たくらみというニュアンスが本来あるのであらたまった場所では使わないほうがいいですが、この場合はぴったりはまりますね。

平成の走り屋

2011年12月28日20:24
見出しだけで「また珍走団の話題か」とうんざりしかけたが中身を読んでみて爆笑しました。
<引用開始>
「平成の走り屋」ひったくり193件、総額1490万円
 埼玉県警は27日、ひったくりなどの窃盗罪で公判中の住所不定、無職武藤正和被告(35)による埼玉、千葉、東京の1都2県での計193件、総額約1490万円相当の被害を確認したと明らかにした。

 県警によると、武藤被告はひったくりの相手を探して1日100キロほどバイクで走行することもあり「平成の走り屋」を自称。「盗んだ金はフィリピン人の愛人に貢ぎ、ネットカフェの宿泊にも使った」などと供述している。

 武藤被告は、7月3日に埼玉県草加市の路上で、パート女性(28)から現金約1万5千円などが入ったバッグをひったくった疑いで、9月5日に逮捕された。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/12/27/kiji/K20111227002325000.html
<引用終了>
一日百キロ移動なんて長距離ドライバーでもなければなかなか大変。努力家ではある。けれども、努力をかける方向が決定的に間違っていますね。愛人貢ぎにネカフェ宿泊と盗った金の使い方もこれまた『悪銭身につかず』を体現してます。
それより何より『平成の走り屋』との自称に感動です。無職の35歳って、思いっきり昭和生まれじゃんか!一体、何を目指して何に酔っていたのだろう?獄中で考えることはたったひとつ。「次はうまくやろう」でしょう。

熊本市役所で後輩に100万円も昼食代をたかって「教育のつもりだった」と釈明した半年停職の二人もやっぱり「次はもっと巧妙にやろうな」なんて示し合わせているに決まってます。さしづめ「停職をくらって定食をまた喰らおう」ってか。あくまで身銭を切らない。立派でなくご立派。公務員の鑑かも。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111226-OYT1T01196.htm

ガラパゴスを目指す

2011年12月27日16:31
山下達郎のコンサートに行ってきました。中野サンプラザ。11月から来年5月までのツアーで昨晩は年内最後のライブでした。六時半開演で終了が十時過ぎ。例によって、三時間半歌いっぱなし喋りっぱなし。25曲くらい歌った。ファンにはお馴染みですが、初めて見る客には新鮮だったようで『小田さんと違うわね』『声量がまるで違う』なんて帰り道に話しているご婦人方もいらっしゃいました。まいったか。

観客は中高年が多いです。ぱっと見た感じで一番多いのは50代、次に40代が目立ちました。昔は若い人も沢山いたんだけどね。ああそうか。若いときに来て、そのまま続けてくる人が多いからだと気付く。大体、自分も年取っているわけだし。曲は軽めでアップテンポのものが多かったですが、中高年に配慮して最初からオールスタンドでやるなんてことはありませんから安心です。

しかし留意しておかなければいけないことがある。三時間超でお付き合いするためには、体調を整えておかなければなりません。具体的には水分を摂らない。これを知らないで途中で立ち上がって周りに頭を下げながらトイレに駆け込む人が少なくありません。出を防ぐにはまず、入りを調整するのよ。

基本的に、コンサートのある日の午後からは水分を摂らないで過ごす。喉が渇いても唇を湿らせる程度に留め、暖かい格好をしておく。使い捨てカイロを携帯するのが吉。人いきれではじめは暑いのですが、徐々に足元が冷えてくる。(会場で冷房を入れることがあります)

そんな万全の態勢でコンサートに臨む。歌は勿論だけど、この人のMCが面白い。一言言わずにおれない性分らしく、歯に衣着せぬ言葉が続きます。本来ポップミュージックは、コマーシャリズムに大きく依拠する性向があるのですが、そういうような諸々をとにかく嫌うのだな。たとえば、テレビには絶対出てこない。『自分のガラパゴス化を追求します』という発言も出ました。グローバル化を多くの人が口にする時代に勇気あるなと思った。

勿論、それだけの力がある、と恃むところがあるからでしょう。『井の中の蛙大海を知らず』という言葉があります。グローバル化の引き合いで出されるネガティブな有り様を示した言葉ですが「されどその深さを知る」という続きがある、という説があります。この言葉が正しいかどうかはわかりませんが、ガラパゴス化に何らかの正当性を見出すとすれば、なかなか説得力のある言葉ではないかと思いました。山下達郎を見ているとこのことをいつも思い出す。歌手であり間違いなくショービジネスの人なのだけど、浮薄な人気商売とは一線を画した職人を眺めている感覚に囚われます。ともあれ、見ごたえのある三時間半でありました。

ヒポクラテスのため息

2011年12月26日09:45
福田和代の『ヒポクラテスのため息』(実業之日本社刊)を読了しました。
<引用開始>
あなたの町の病院があぶない!?
市で唯一の総合病院院長の父親の急死で理事を引き受けることになった風祭翔。ところが、病院が大赤字で倒産間際であることを知り、医療にも経営にも縁のなかった若者が経営改善に乗り出すことに…消えたアンケートの謎、勤務医たちの相次ぐ退職など、トラブル続発のなか、病院と「医療難民」を救う切り札とは……!? 病院のウラ側がわかる青春お仕事小説!
http://www.j-n.co.jp/cgi-bin/product_detail.cgi?code=4-408-53593-1
<引用終了>
作者お得意のミステリーとは多少肌合いが違い、医者の仕事と病院経営の話が描かれてます。アマゾン等のレビューはよくありませんが私には面白かった。
今の問題になっている医療費高騰、医師の苛酷な勤務、レセプト(診療報酬明細書)の問題点がよくわかりました。なかでも診療報酬点数の基準が厚労省の単なるお手盛りで設定されていること、盛況である人間ドックの本質がわかったことは大きな収穫でした。ドック専門のクリニックは都内にも沢山ありますけど、医者にとってはモチベーションの上がらない仕組みである事に気付かされたのは新鮮。ご承知のとおり人間ドックは健保の対象外であり、医療機関にとっては収益の源泉にもなりえますが、治療行為には結びつかないことで心ある医者にとってはむなしい仕事に映るようです。
ご一読をお勧めします。

野田と申します

2011年12月25日21:20
結局「家政婦のミタ」は二度しか見られなかった。再放送などのどこかで通しで見ないといけません。脚本は松嶋菜々子と名コンビの遊川和彦ですし。
で、ミタの代わりに野田を見てました。野田といっても、しけた総理大臣でなく、NHKワンセグで放映されている「野田と申します2」であります。

野田ともうします。とは?
<引用開始>
野田さんは、埼玉にある東京平成大学の文学部ロシア語科に通う女子大生。「手影絵サークルに所属」「メガネにみつあみ」「トレーナーにGパン姿」。独特なキャラクターを持った彼女は、しばしば級友から浮いてしまう存在です。でも、サークルの先輩や、友人たちは、野田さんのことが気になって仕方がありません。というか、愛されています。

超ポジティブで、好奇心旺盛、決して空気を読まず、わが道を行く野田さん。
「野田ともうします。」は、そんな野田さんを巡る、一話完結の連載漫画。
ワンセグドラマでは、このマンガを「そのまま」実写化しています。
http://www.nhk.or.jp/aoyama-k/noda/index.html
<引用終了>
ワンセグなので小さな画面ですが、五分間の風変わりなドラマを楽しみにしています。時々教育テレビでまとめて放送したりするときは楽に見れます。
それにしても、こういうギミックな女性も珍しくなりました。私等の学生時代はそれでも時々この手の人はいました。いたのですが大抵が人嫌いで扱いにくいったらない。自意識過剰で少し話しかけたらキーっとむきになるのね。
その点、このドラマでの野田カズコは基本的に人が好きで、ズレていてもどこか憎めないところがあります。よく「あの人は天然」と評される人物がいますが、大抵の場合単なる無神経なひとです。それを最大限好意的な表現で「天然」といってるに過ぎません。その点、野田カズコは違います。細かすぎてわからないようなことに拘っていて、他人とのやり取りで大いに笑わせてくれます。
主演は江口のり子。東京乾電池にいたのか。だから、このドラマにも柄本明や息子の時生も出てくるんですね。他にも村松利史とか大人計画の村杉蝉之介、アイキャッチャーとしてAKBの増田有華も出てくる豪華さです。
そして、小林涼子も出ている。うわー「砂時計」以来久々に見たぞ。ちょっと不気味で雰囲気のある大学同級生役で出てきます。あと半分くらい放映が残っているので、忘れないように見ていかなければいけません。

町の気質

2011年12月24日18:32
こいつ逮捕されたんですね。
<引用開始>
信号無視を注意されたことに腹を立て、男性を殴って死亡させたとして、警視庁捜査1課は24日、傷害致死の疑いで、東京都品川区東大井、自称会社役員、山根基久夫容疑者(48)を逮捕した。同課によると、山根容疑者は「相手の言葉に腹を立てて殴ってしまった」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は11月12日午後7時35分ごろ、品川区のJR大井町駅前の歩道で信号待ちをしていた同区大井、無職、小牧信一さん(77)に、信号無視で横断歩道を渡ったことを注意され、「うるせえんだよ」などと言って小牧さんの顔を殴って死亡させたとしている。

 同署によると、山根容疑者は当時、息子と2人で買い物に行く途中だったという。息子とともに現場から逃走したが、目撃者からの情報や防犯カメラの映像から関与が浮上した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111224/crm11122418060010-n1.htm
<引用終了>
注意されたくらいで、逆ぎれして殴殺なんてすごい、と普通は思うでしょう。
でも、私は違った。大井町だからこういうのあるだろうなって思ってしまう。だって大井でしょ。蒲田に平和島に大井町。きつい物言いと乱暴な振る舞いをする人があのへん多いからね。育った人間にはよくわかるぞ。

「相手の言葉に腹を立てて殴る」。おおかた、大井競馬でスッたかなんかの帰り道だったんじゃないかな。注意したほうの年寄りも、あの辺の人間だったら『信号無視ですよ』と穏当に話したのでなく「信号無視だろ、こら!」くらいな激しい言葉遣いをしたのだろうと確信します。売り言葉に買い言葉、となれば大井スタンダードで、つい手が出ちゃったんだろうと推理します。殴り殺すのはよほどのことではあるけど。

息子と共に逃げたってのもすごい。この息子、どんな大人になるのか、親父の年齢からするともう大人なのかな。親とグルで逃げたってのがすごい。皮肉な意味で将来有望です。そのうち15号線を暴走するようになるんじゃないの。

日本を滅ぼす世間の良識

2011年12月23日18:29
森巣博の新刊「日本を滅ぼす世間の良識」(講談社現代新書)を読了しました。
<引用開始>
嘘つきメディア、舐めた政府、踊る国民 そろそろ現実を見ないか?
真の愛国とは、こういうことだ!
世界中の賭場を攻める博奕打ちが、迷走を続ける日本の今を縦横無尽に斬る痛快コラム集。
「世間の良識」が国を滅ぼしかけている事実に、いまこそ刮目せよ!
The Party Is Over.
怪人モリスがこの国の“今”を一刀両断!

どうやら日本国内では、おかしなことに気づかない(あるいは、気づかないふりをしている)ほうが安全なようだ。それゆえ、おかしな部分が見えてきだすと、自動的に制御がかかる。見えているのに、見えないこととする。自衛本能による、メンタル・ブロックなのだろう。知らねば、その事象は存在しないことと同義だ。――<本文より>
無知というのは知識がないことではない。疑問を発せられない状態を指す。――(フランツ・ファノン)
勇気を持って、事実を見る――(チャールズ・ダーウィン)

目次
第1章 この国は必ず沈没しますけど、なにか?
第2章 大手メディアの正体見たり
第3章 嗚呼、すばらしき世間の良識(笑)
第4章 日本はホントに民主国家なのでしょうか?
第5章 被曝上等、御意見無用
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2881268
<引用終了>
森巣博はオーストラリア在住の作家兼ギャンブラー。このキャリアだけでもアウトローの香りがぷんぷんしてきます。「非国民」「蜂起」「悪刑事(デコ)」なんて痛快な作品があります。奥さんはオーストラリア国立大学教授のテッサ・モーリス・スズキですね。
本作では主に、日本メディアのひどさを糾弾していて読んでいて大変痛快です。ではあるけれども、読み終わってそれが現実の問題であることに気付いて暗澹となってしまいました。言葉を選ばずに言うならば、彼らが介在したことで福島被曝も地震復興も何もかも国民の望んでいない方向にドライブされている現実があります。せめてそこに自覚的であれ、というのが彼の主張。彼は言います。「日本には『社会』がなくて『世間』がある」のだと。
そして、真の犯人である奴らに騙され続けるな、と。“After us the deluge,you idiot.”の奴らの本音を決して見逃してはならぬ、と。あらためて肝に銘じたいところ。
ご一読をお勧めします。

難読漢字テスト

2011年12月22日15:08
以前にも紹介しましたが、Yahooアプリの難読漢字テストをこのところ取り組んでいます。一分間で画面に表示された難読とされる文字を正確に読めてタイピングができるかどうかを競うというゲームですね。
http://apps.yahoo.co.jp/-daBkLD6k/YahooFullView/?yap_lang=ja-JP&yap_src=http%3A%2F%2Fmy.yahoo.co.jp%2Fp%2F1.html&yap_dz=852096

最初にチャレンジしたら全国で300位くらい。これは口惜しいので朝起きたらまずこれを何回か取り組むようにしています。間違えると口惜しいのでめきめき上達をしていきました。

ですが、このなかでどうしても納得できない問題があります。
例えば、知悉という文字。これは「ちしつ」ですよね。ところが本アプリでは「ちひつ」とタイプしないと正解にならないのです。おかしいだろ。
それから「素描」という文字。「そびょう」とタイプしたがダメ。「デッサン」とタイプしろという。完全な当て字じゃねーか。引っ掛け問題ですね。

もっともおかしいと感じたのは「熄む」という字。これわかりますか?
『熄》というのは火が消えることを表す漢字だそうで、漢和辞典を調べると「やむ」と読むそうです。ところが本アプリでは「やむわっかない」とされています。そんな読み方あんのか?気になって調べてみました。

すると北海道の地名であるそうな。「止若内」という地名が北海道の音威子府村にある。
音威子府なんて何気なく書いたけどこれも読めない。「おといねっぷ」と読むんだそうです。北海道の地名は特に難しいですね。

多分テストの開発者で、「止若内」を出そうとしていて「止」と「熄む」がどこかで混同してしまったのではないかと推理してます。これ、知識を問うテストでは致命的な間違いだと思うから早めに直さないといけないよね。

一分間で多くの難読漢字をタイプしないといけないから、二つの能力が必要となります。正確に読める知識と正確にタイプできる技術ですね。自分のタイピングが独特なものということもわかりました。「チュウ」と打つ時「chu」でなく「tyu」とやる癖がついているので時間がかかってしまう。

「骨粗鬆症」「帯状疱疹」「苛斂誅求」「造次顛沛」なんてタイプに時間がかかるので連続して出てくると時間が足りなくなったりします。
必死に練習したおかげで六位までにはこれました。トップ5は高得点でこちらから見れば異次元ですね。神のように正確で素早いタイピング能力です。

数学的思考の技術

2011年12月21日15:56
小島寛之著『数学的思考の技術』(ベスト新書)を読了しました。
<引用開始>
もしあなたが「自分の人生に“数学的思考”なんて必要ない」と考えているのであれば、その判断は少し待ってください。「数学的思考」と「数学」は、似て非なるものです。本書には、難しい数式は一切登場しません。数学的思考とは「数学っぽく、ものを見て、数学っぽく、ものを考える」ということ。本書は「給料はなぜ上がらないのか」「年金問題はなぜ起きたのか」など日常的な疑問から、デフレ経済の処方箋、そして村上春樹文学まで、世界の旬な事象を「数学的思考法」で考えるテクニックを伝授します。
http://www.amazon.co.jp/%E6%95%B0%E5%AD%A6%E7%9A%84%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%A1%93-%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B0%8F%E5%B3%B6-%E5%AF%9B%E4%B9%8B/dp/4584123187
<引用終了>
今年の二月に出されましたが結構人気のあった本のようです。著者は帝京大学経済学部教授。数学エッセイストとして文系人間にも分かりやすい文章を沢山書いているようです。数学的思考やその世界とは、自らの極北に位置するものとして長年とらえてきました。食わず嫌いの状態が続いてました。

読む前までに想像していたのは、数学関係で学位をとり大学院で修士か博士をとった生意気な人間が手前勝手な講釈をたれるというものでした。理科系出身の人間のなかには『理科系を出た自分は理知的だ。だから偉いんだ』という論理が転倒したような人が何人かいます。

人を出し抜くことが生きがい、そんな人間の自慢話みたいだったら嫌だなあと思ってました。しかしこの想像は大きく外れました。それも嬉しい方向での誤算でした。

紹介文でもあるとおり、数式にあたるものは全く出てきません。従業員の給料と経営者の報酬との相関関係や年金受給の仕組みとその破たん、公共事業についての著者の考え方など出てきて、おや?と思いました。

読む前に想像していた、自分だけが如何に利得機会を増やすかというネオリベ的な人物像が裏切られたのです。この疑問の答えは第二部「幸せな社会とはどういうものか?」ですぐ見つかりました。
著者は宇沢弘文に師事していたのですね。それも大学時代ではなく、卒業後に就いていた学習塾講師という不遇な時代に関係があったようです。

宇沢弘文は『社会的共通資本』を持論の柱にすえている反新自由主義の学者。「市場に全てを任せればうまくいく」「トリクルダウンを期待する」といった人たちとは立場を異にしています。自分自身もその方向で物事を考える機会が多かったですが、今回の読書でその考えに貴重な骨格を与えてもらいました。

そのほかにも「公共財と社会的共通資本との違い」「物語が市場を動かす」「抜け目ない裁定戦略の方法論」「コモンズの悲劇」などで興味深い話題がいくつもありました。項目だけみると数学ではなく、経済ですけどね。

ただ、第三部の村上春樹を読み解くという章はやや難解。《羊三部作》以降の著作を読んでいない自分にはかなり分かりにくいところもあります。
それでも意欲的、実験的な著作であることは間違いありません。年末に貴重な本が読めた。
ご一読をお勧めします。

呼び込み

2011年12月20日17:19
「巨魁墜つ」から一夜明けて、テレビはずっと38度線以北のニュースで持ちきりです。
よくもまあ、次から次へと同じようなネタを繰り返し報道できるものかと感心と同時に嘆息。
実際に現場に行かない、要人にインタビューもできない状態なのに東京から一歩も動かずに今後が不安だ不安だと騒ぐ。「講釈師 見てきたような 嘘をいい」。その様は安いキャバレーの呼び込みさながらです。何とか不安を煽ろうと「核の管理はどうなる?」「軍部の暴走が心配だ」そして「拉致問題はどうなる」と、最後にとって付け加える。

昨晩のNW9ではあの岡本行夫がゲストで相変わらず米国べったりの持論をぶち上げさせてましたが、報道ステーションでは安倍晋三をゲストに呼んだのでびっくり。いくらなんでもその人選はないよ。
今日の昼過ぎのテレビも安倍はテレ朝・TBSと掛け持ちで出演して、選挙対策兼ねての存在感を増そうと懸命に舌足らずな熱弁を奮っていました。

核問題が心配だ、六カ国協議の席にどう戻すか?ミサイル飛んでくるんじゃないか?って繰り返し言ってるのを耳にしながら、唐突にあの映画のタイトルを思い出しました。

『博士の異常な愛情~または、如何にして私は心配するのを止めて水爆を愛するようになったか~』(Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)。ご存知、キューブリックの佳作です。
ピーター・セラーズの名演ですね。吹き替えはもちろん大塚周夫で。

そうだ、心配すること何もないじゃん。核ミサイルが飛んでくるなんていっても、我々は既に3月11日を経験している。いや、しつつあるじゃないかって。福島医大の山下先生や東大の関村先生によれば『放射能は体に害がないどころか、むしろいい』んだそうだから。もう怖いものはないぞ。(自棄)

緩衝地域

2011年12月19日13:04
訃報が出ましたね。でも、本当に病死だったのか?謎が残ります。
<引用開始>
北朝鮮の朝鮮中央テレビと朝鮮中央放送、平壌放送は19日正午からの「特別放送」で、最高指導者の金正日総書記が死去した、と伝えた。69歳だった。葬儀の日程などは不明。

 北朝鮮は昨年から金総書記の三男で朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長を務める金正恩氏を中心とする三代世襲態勢への移行を推進していた。金総書記の死去が今後の北の核活動を含む対外政策にどのように影響するか、米韓など各国は不測の事態に備え情報の収集と分析に全力を挙げる。

 ラヂオプレス(RP)によると、朝鮮中央テレビは同日午前10時、正午からの特別放送を予告。その際、アナウンサーが悲しい表情をしていたうえ、背景音楽が「将軍」を称える主旨の曲調だったことから死亡したとの見方が有力だった。

 北朝鮮では2010年9月、朝鮮労働党代表者会を44年ぶりに開催し、正恩氏を後継者に選出。健康に不安を抱える金総書記の死後の“金王朝”の安泰をアピールし、国内の安定を図ってきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111219-00000511-san-int
<引用終了>
新聞・テレビメディアはよかったですね、大ネタが降って来て。年末一杯までこのネタで凌いで、何事もなかったように新年を迎えられる。いつものことだけれども。
北朝鮮に目を戻すと、しばらくはトップがはっきりしない擬似集団指導体制みたいになるような気がする。後継者をはっきり決めないで、張成沢が中心になって三男正恩を盛り立てていくスタイルではないか。病死であったとしたら、粛清が再び始まるのかもしれない。病死以外の不慮の死であれば暗闘が顕在化して内乱になる可能性も少しだけあります。いずれにせよ、最大の後ろ盾である中国が判断を間違えない限り、そんなに大事にはならないと思う。
中国が最も恐れるのは北朝鮮崩壊して、韓国が併呑して事実上の統一が図られること。絶対にこれは避けなければならない。何故か?鴨緑江を挟んで米軍と直接対峙することになるからです。北朝鮮には緩衝地域としての役割を期待していた。韓国も崩壊は全く望んでいない。大量の難民が南下してくるリスクを避けたいから、中韓で相当な打ち合わせが進むことと思う。活かさず殺さずで上手く牙を抜こうとするのではないか。
さすがに三代続かせるわけにはいかないだろうから、軟着陸ポイントを鳩首会談で決めていくのでしょう。残念ながらどんな場合も日本は蚊帳の外と確信しますが。現段階で情報収集中だなんて、遅すぎる。

しらない町

2011年12月18日13:54
鏑木蓮の新刊「しらない町」を読了しました。「東京ダモイ」で第52回乱歩賞受賞してます。
<引用開始>
故郷の島根を離れ、映画監督を夢見る青年、門川誠一。今は大阪でアパート管理のバイトで生活をしていた。ある日、亡くなった独り暮らしの老人、帯屋史朗の遺品を整理していた時、誠一は部屋で8ミリフィルムを見つける。映っていたのは―行商のため重いリヤカーで集落へと向かいながら、優しくほほ笑む女性の姿だった。帯屋老人はなぜこのフィルムを大切に保管していたのだろう。誠一はドキュメントを撮ることを決め、映像が撮られた場所とゆかりの人たちを訪ねてゆく…。独居老人の遺品の8ミリフィルムに導かれた青年がめぐりあう、戦争という時代、ありし日の故郷、人と人との絆の物語。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%97%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E7%94%BA-%E9%8F%91%E6%9C%A8-%E8%93%AE/dp/415209253X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1324181704&sr=8-1
<引用終了>
最近、よく使われる言葉である「無縁社会」「孤独死」。でも、本当のところは実はわかりはしない。本人でもなんでもないんだから。たまたま終焉のときが独りだったとして、それまでの人生でずっと独りであったわけではないのだ・・。様々な縁やしがらみで人は人を支えて、支えられてもいる。
本作で語られるメッセージはこんなところです。

「東京ダモイ」でもそうでしたが、鏑木は人と戦争を扱ったテーマでは殊更に冴えを見せてくれます。本作でも、戦争末期に考えられた人間機雷である『伏龍』作戦を題材に用いています。人間機雷とは、海底に潜水服で潜んでいて、上の海面に敵艦がきたら機雷ごと浮き上がって自爆するという滅茶苦茶な武器です。『回天』とか『桜花』とかもそうだが、人の尊厳を無視した兵器をよくも考え付くものだと嘆息。軍人とはいえ幹部のメンタリティはほぼ官僚。こういう発想の延長線に今の原発事故がつながっていく。リスクと損失は常に民草に。自分たちだけは安全な場所にいてやり過ごすという姑息なスタンスですね。

その風味もまぶされていますが、本作は純然たるミステリーではありません。それでも読み終わった後に心が温まるような感じが残ります。これこそ『絆』といえるものではないかと。
ご一読をお勧めします。

承認欲求

2011年12月17日18:49
気を引きたかった。ええ、あなたの企みは成功しましたとも。十分にヒキましたもの。
<引用開始>
千葉の女子大生「切りつけ」はうそ 「気ひきたかった」

千葉県柏市で7日、大学生の女性(20)が「男に切られた」と交番に届け出た事件で、この女性が調べに対し、届け出は虚偽だったと供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は近く、女性を軽犯罪法違反(虚偽申告)容疑で千葉地検に書類送検する方針。

県警によると、女性は7日午前9時55分ごろ、柏市新柏の交番に「自宅近くで、前から来た男に切られた」と届け出た。左脇腹には4カ所の切り傷があり、傷害容疑で調べていた。

しかし、女性が着ていたコートやカーディガンが破れていないのに左脇腹に傷があるなど、女性の説明と傷の状況に不自然な点があることが分かり、県警で調べていた。女性は「みんなの気をひきたかった」と話しているという。
http://www.asahi.com/national/update/1216/TKY201112160803.html
<引用終了>
「みんなの気をひきたかった」。その行為、わかるなあ。前の会社に似た人おりましたよ。
隣の机の島にいた若い女性で、毎週左手首に新しい包帯をしてくるのでした。彼女によればリストカットを繰り返しているらしい。包帯をとると切った跡がギザギザになっていて、目に入ると落ち込んでしまうので包帯で隠すというわけです。殆ど趣味の領域になっていますが、何か神経が昂ぶることがあるたんびに手首をカッターでスパッといくのでした。それも楽しそうに告げる。まあ、そういうことを平然と言い放つ、どうかしている神経ですから我々は遠巻きにしていました。障らぬ神に祟り無し、といいますか。

「Nちゃん、今日はなんだか楽しそうだね?」なんて聞くと「うん。今日はね、お薬飲んでるから大丈夫なんだ♪」。「今日は」ってその条件付けは何?だいたい、その薬って何なのよ?

「Nちゃんはね、向精神薬を服用してるのよ。可哀相な子だけど、理解してあげて」なんて、隣の席の別の女性が解説してくれました。なるほどね。
彼女と少し話しをするようになってわかりましたが、同じ仕事をしてるNちゃんにはライバル意識を持っているのです。で、彼女自身はまともだといってましたが話しているうちに妙な方向に転がっていくことになったのです。

「poloさんは、目に見えないものは信じない主義なの?」とあるとき聞いてきました。「え?それは霊的なものを信じるとかそんなことなの?そんなの見たことないし、基本的に信じないよ」と告げました。すると「今、あの受付ブースのところに白い服の女の子がいるじゃない。あの子は見えないの?」と玄妙なことを言い出しました。彼女によれば、少女の霊が受付ブースの上空に漂っているのだという。
ぞっとしながら「何も見えないよ」と言うと「そう。でも、大丈夫だよ。この子はいい子だから。悪いことしないから安心して♪」と返してくる。
「いい子」って言われてもなあ・・。

で、方針変更してその人にも出来る限り触れずにいようとしました。ところが、何故か気に入られて話したがるので大変困りました。他愛ない話ならいくらでも付き合うけど「主人が浮気している」とか滅茶苦茶重い話を、呼び出した応接ブースで振ってきたりするのです。
浮気相手の女性を呼び出して対決をしてやった、とかどうしてそんな関係ない話を私にしてくるの?職場の同僚というだけで何も関係ないのに、どうして巻き込まれなければならないのだろう。これは苦痛だったが、無碍にしてしまうとどんな恨みを買うかわからない。その会社を辞めることになったときには、正直ホッとしました。その後もしばらく連絡あって、時々話を聞いてあげるだけという交流は続きましたが、それ以上のことは当然何もなし。
彼女にはいろんな修羅場もあったようですが、結局は離婚し、すぐに再婚して転職して退職。波乱も収まり現在は専業主婦として幸せに過ごしているようです。

しみじみ思いますが、結局は自己承認をしてもらいたかったのだと思う。それにしても、自分は相談されやすいタイプなのかね。決してそんなキャラクターではないのですが。肝試しとか罰ゲームとかそんなことなのかね。

誰にも向かわない言葉

2011年12月16日17:22
今年一番の脱力、というか腹立ちと同時に無力感を覚えるニュースであったな。
<引用開始>
東京電力福島第1原発事故で、政府は16日、原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)の会議を首相官邸で開いた。原子炉の冷却が安定して放射性物質の放出が大幅に抑えられた「冷温停止状態」が実現し、事故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了したとする政府・東電統合対策室の判断を了承。野田首相は「冷温停止状態に達し、事故収束に至ったと判断した」と宣言した。
 同原発では3基の原子炉が炉心溶融(メルトダウン)を起こし、溶けた核燃料の状況が確認できない上、放射性物質の外部への放出も完全に止まっていない。避難した周辺住民の帰還のめども立っておらず、反発を呼びそうだ。
 宣言を受け、政府は同原発から半径20キロ圏内の警戒区域と、年間放射線量が20ミリシーベルトを超える計画的避難区域を、新たに3区域に再編する検討に入った。近い将来の帰宅が可能な「解除準備区域」(年間線量20ミリシーベルト未満)、数年間居住が難しい「居住制限区域」(同20ミリシーベルト以上~50ミリシーベルト未満)、数十年間帰宅できない可能性がある「帰還困難区域」(同50ミリシーベルト以上)とする方向で調整している。
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011121600622
<引用終了>
最初はたしか「冷却停止」といってた。冷却が無理と悟ると「冷温停止」という意味不明な言い回しを用いだし、それすら無理となると「冷温停止状態」なんてわけわからん玉虫色の言葉を使いまわす悪辣さ。もっと怒らないといけないんだろうけど、段々麻痺してきたのか、脱力してしまって意欲がなかなか湧きません。
事実として、原子炉は止まっていないし放射性物質は出続けている。大気にも海にも溶け出していて停まってなどいません。拱手傍観ではまずいことは勿論よくわかっている。正しい反論と筆誅をどこかで加えなければいけない。しかし怒りも湧いてこない。隠微で姑息なそのやり方にため息ばかりが出てきます。

人を動かす一番の原動力は怒りとか反感だと思ってます。できるだけ自分とは正反対の考えの人の意見を聞いたり読んだりして「そんなことがあるもんか」と自らの考えをまとめ上げたりします。文章を書く作業で行き詰った際には有効なやり方ではあります。そういう意味では、今回も即刻反論しなければいけないのだけど、なかなかその気になりません。

それにしても「冷温停止状態」なんて一体どこの誰に向けて放った言葉なんだろう?それの意味するところを正確に理解し、なおかつ忖度して次の行動にスムーズに移れる人なんてどれだけいるんだろうか?結局は内輪での話しであって、一種のサインみたいなものでしかないくせに。翼賛するだけのメディアも犯罪的です。

それよりもなによりも、世界からの評価が定まってしまうではないか。
もはやまともに相手をしてはまずい、クレージーな連中だとなる。これほど国益を損ねた発言もないでしょう。「悪妻は百年の不作」といったのはソクラテスだっけ?百年では済むまい。

平成猿蟹合戦図

2011年12月15日10:30
吉田修一の「平成猿蟹合戦図」(朝日新聞出版)を読了しました。
<引用開始>
歌舞伎町で働くバーテンダーが、ニッポンの未来を変えていく!? 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆……一人ひとりの力は弱くても心優しき8人の主人公たちが、少しの勇気と信じる力で、この国の将来を決める“戦い”に挑んでゆく! 思いもよらぬ結末と共に爽快な読後感がやってくる、著者の新たな代表作。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=12984
<引用終了>
吉田修一を読んだのは初めて。芥川賞の「パーク・ライフ」も、映画になった「悪人」も読んだことがありませんでした。最初に数頁読んでみて奥田英朗?と思いましたがすぐにその感想は消し飛びました。

本作には八人ほどの主役が登場してくるのですが、彼らは東京以外の出身。長崎県の五島や秋田県の大館と新宿の歌舞伎町で同時期に起こった物語が段々収斂していきます。とりわけ印象的なのは本人たちのモノローグ描写。それぞれ長崎弁や秋田弁、大阪弁で心中での呟きがあり、本では字体と級数を変えて描かれています。フォークナーとかジョイスがやった「意識の流れ」(ストリーム・オブ・コーシャスネス)手法ですな。これがアクセントとよいテンポを作り出していると感じました。

基本的に善良で素直でありながら、悪辣な世間に翻弄されて不遇の境遇にあるのが彼らの基本的共通項です。その彼らがある事件をきっかけにしてそれとは知らずに一箇所に集合し、やがてある勝利を果たすという話なんですね。最初のうちは、彼らのあまりに辛い境遇にたまらなくなりますが、徐々に前を向いて人生を進んでいこうという意欲を見せ始めてからは快調に読み進められます。
なかでも歌舞伎町のバーテンダー浜本純平と、音楽事務所スタッフ園夕子の行動は目を見張るものがあります。まさかまさかの転身を果たしていく。

そして物語の舞台の後半は秋田県大館市になるのですが、ここを舞台にしたのは作者のある強い思いを窺わせます。消費する首都圏と疲弊していく地方都市、その対比を描き出そうとしている。翻弄されるのは常に地方とその出身者側になる。そして、ほとんど搾取される側にあった地方出身の彼らに、作者はここでそれぞれのリベンジをさせていくわけです。

題名の「猿蟹合戦」の意味が最後に来てようやくわかります。あの童話は狡猾な猿に騙された蟹が、他の弱いメンバーと鮮やかな復讐を果たしていくわけですが、本作も一種のコン・ゲームというか、嫌味のない復讐譚ということなのですね。だから、解説にも書いてあるように読後感は爽快でした。
ミステリー風味の文章もリズムよく読めます。年末に来ていい物語が読めた。
ご一読を是非お勧めします。

痛い思いを

2011年12月14日20:15
こういうの見ると、ハムラビ法典の顰にならって体罰を入れたほうがいいと思ってしまう。
<引用開始>
少年5人、ホームレス男性殴り自転車で引きずる
11日午前2時15分頃、東京都江東区大島の都立大島小松川公園で、ホームレスの60歳代の男性が「少年5人に暴行を受けた」と近くの交番に届け出た。

男性は腹などを殴られており、あばら骨3本を折る重傷。5人は小学校高学年から中学生位だったといい、警視庁城東署は傷害事件として捜査している。

同署幹部によると、男性は同公園のトイレの個室で寝ていたところ、戸の上から少年たちに水をかけられた。トイレから出ると、腹を殴られ、自転車で引きずり回されるなどの暴行を受けたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111212-OYT1T01139.htm
<引用終了>
そう。目には目、歯には歯で身をもって知ってもらおう。同じように腹を殴られ自転車で引き回してやればよいのです。なめているんだ、こういう連中は。自らが決して強く非難などされないとたかをくくっている。社会のゴミを勝手に掃除しているつもりになっていい気になっている。それが弱い者虐めに過ぎないことは気付かないのかもしれないけど。イスラムでは鞭で百叩きとかありますけど、あんなのあってもいいのかも。更生などまず期待できないであろうから。ドイツの徴兵忌避義務のように、数年間社会奉仕の活動をやらせるというのもいいけど、朱に交わって赤くなった人にはやっぱり体にいわせる罰がよい気がします。

うちの近所でも先日、暴行と略奪を繰り返していた子供たちがようやく捕まりました。でも、娑婆に出てきたらまた元通りになっちゃうんだろうな。放置バイクに火をつけたり、車上狙いを試みたり、車持ちからすればとんでもない連中だから、いっそのこと予防拘禁でもしてもらいたいところです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111018/crm11101813360012-n1.htm

停電

2011年12月13日14:52
「午前零時から五時まで停電します」という告知文が一階に貼ってありました。建物内一階をエレベータ一基を除いて、室内も全て電気が停まるという。
災害に備えた古い非常用電源が私の住む建物だけにあり、その受変電設備切り替え工事を今朝にかけてやりました。前からわかっているけど心配でした。寝られるのだろうか?と。
大急ぎで歯を磨いたりして、零時前に床に就きました。零時二分に全ての電気が停止。漆黒の闇の到来。怖くて寝られない。この瞬間に地震でもきたら嫌だなあと考えたりしたら、もうダメです。
仕方ないので携帯のワンセグをつけて真木よう子のNHKドラマを何となく見てたりしました。『彼、夫、男ともだち』ってやつ。それも一時前には終了してしまった。さあ、困ったぞ。長年の習慣で本を読みながらでないと寝られないのです。灯りがないからそれが出来ない。

どうしようか?ふと思いついた。携帯の明かりで読めるかもしれない!早速フラップを開けてみます。本に近づければなんとか字面は確認することができる。読める、読めるぞ。車胤と孫康のエピソードを思い出しました。あの「蛍の光・窓の雪」というやつです。実際に蛍の光で本を読めるか試した人がいますが、彼によれば全くダメだといいます。それよりはいけるぞ。

携帯は節電のためか、操作しないと一定時間で光量が下がって暗くなります。そこでワンセグを立ち上げてその画面で本を照らしながら読むことにしました。今読んでいるのは吉田修一の新刊で『平成猿蟹合戦図』。長編なのでなかなか進みませんがこれは面白い。フォークナーみたいです。

やがて眠気が襲ってきて知らぬ間に寝入りました。けれどもまもなくしてピピピという音がして起きてしまった。三時四十八分に停電の終了を確認。冷蔵庫やポットやその他の電源復旧した各種の音で目覚めたのでした。チカチカと点滅している給湯システムとステレオの時刻設定をやり直してようやく就寝することができました。おかげで今日は殆ど寝ていません。それにしても殆どの機器が内臓電池のおかげで時刻設定をやらなくて済むのが有難いです。

ドラマ二題

2011年12月12日13:51
土曜日も日曜日もNHKドラマを見ました。土曜日が「真珠湾からの帰還~軍神と捕虜第一号~」。これはなかなか見ごたえがあった。
<引用開始>
今から70年前の十二月八日、日本の真珠湾攻撃から太平洋戦争は始まった。
その時、仲間と共に死を覚悟して戦場に向かい、ただ一人生き残った男がいた。
男は捕虜第一号となり、死んだ仲間たちは軍神となった・・・
http://www.nhk.or.jp/nagoya/shinjyuwan/index.html
<引用終了>
真珠湾攻撃で、潜航艇を使って失敗したことは知ってましたが捕虜が出たことは初めて知りました。事実は、五艇が出撃して全て失敗。座礁したり撃沈されたりして他の仲間は死亡。故障した潜航艇を自爆させようとして自らは海に飛び込んで、九死に一生を得たのが酒巻和男という海軍少尉です。米軍に拘束されて捕虜となりますが、他の仲間は「軍神」として本土で崇め奉られる存在になったことを収容所で知ります。あの悪名高い『戦陣訓』によって「生きて虜囚の辱めを受けず」の教えが身についている酒巻は当初激しく抵抗します。その葛藤を乗り越えて生き延びようとしていく苦闘を、主演の青木崇高が好演していました。実在の人物をモデルにしているので物語に深みが増しました。

青木崇高、強面でいいですね。不屈・頑迷な海軍軍人をよく演じてました。役にすごく入り込む様子が外からもよくわかります。共演が蓮佛美沙子、平岳大など。もともとは蓮佛美沙子目当てで視たのですが、硬派なドラマでよく合っていました。平岳大もナイスキャスト。やはり強面でいい感じです。

もう37歳なのか。父と母のあまり良くないところを顔立ちで受け継いだようですが、これがかえっていいと思う。確か、双子でしたね。妹がいる筈だけどどんな顔立ちなんだろうか、想像するだにドキドキしてきます。

一日過ぎて「坂の上の雲」を視聴。日露戦争での203高地の激闘を一時間半も見させられました。戦闘シーンは迫力がありました。でも、それだけ。私が乃木希典という人物をあまり好きでないせいもある。大勢の兵隊を死なせて、頑迷に戦略を変えずに突き進み、明治天皇崩御で後を追うなんてどこまで身勝手なのかと思う。そりゃ息子二人を戦争で失っているけど、だからといって彼を肯定的に評価しようとは思わない。無茶苦茶な戦争しといて、なぜ軍神として崇められるのかがわからない。乃木神社の前を通るたびに複雑な気分にさせられます。軍人とはいえ彼らは、徹底して無謬性を尊ぶ官僚でもあるんだよな。現代に繋がる唾棄すべき生理です。

脚本は、野沢尚など有名どころが担当。総監修が池端俊策だったのか。船頭多くして、というか・・・。来週はバルチック艦隊なんでしょう。
司馬遼太郎はドラマ化を厳禁していたというけど、その意味がよくわかります。

猛牛と呼ばれた男

2011年12月11日12:57
城内康伸の「猛牛(ファンソ)と呼ばれた男~『東声会』町井久之の戦後史」を読了しました。
<引用開始>
ヤクザでありながら、児玉誉士夫の側近として政財界に食い込み、力道山と深い契りを結んだ男。ある在日韓国人二世の悲哀に満ちた人生を追う傑作ノンフィクション。

1960年代、構成員1500人を擁する暴力団「東声会」を組織。児玉誉士夫の側近として政財界にパイプを築き、朴正熙韓国大統領の信頼も得て“日韓を股にかけるフィクサー”と呼ばれた町井久之(韓国名、鄭建永)。力道山やプロ野球選手との交流から美術や哲学への秘めた情熱など、未亡人らの証言は、「黒幕のもうひとつの顔」を浮き彫りにした。ある在日韓国人二世の栄華と凋落の記録。
http://www.shinchosha.co.jp/book/136041/
<引用終了>
著者は東京新聞ソウル支局長にしてノンフィクションライター。現役の記者が書いてます。
町井久之とは、在日韓国人の実業家にして一種の国士です。世間的にはヤクザとして知られているけれど、あらためて全体を眺めてみれば愛国者であったと思います。愛する国家とは当然、韓国です。しかも激烈なまでの。
戦後の日本、特に東京。なかでも銀座や六本木の繁栄に密接に関わってきた男でもある。長い間、この繁栄の裏面に棲みつづけた町井久之のことを知りたいと思ってきました。そしてようやく本書を読むことができたわけです。

現在の『韓流』や『KPOP』の隆盛を見るにつけ、民間レベルで交流が拡大していくことはよいと思っているけれど、どこかにうそ寒い軽薄な空気もあって馴染めないものがあります。と同時に、一連のヘイトスピーチをものする『嫌韓』的な連中だっていやです。どっちも単なる気分で表層的に囃し、深く考えずにそうしているように見えるからです。
町井久之は2002年に死去しているけれど、彼の描いた夢の跡、残骸はそこかしこに残っている。それはまた、この国が辿ってきた歪なルートを体現するかのようです。
戦後の繁栄、数々の疑獄、日韓の水面下での動き、力道山や児玉誉志夫や冷戦の意味など、裏面史からこれだけ考えさせられる本も珍しい。面白い、というより「読んでよかった」と思わせるルポでした。

個人的にも、自分が生まれ育ったすぐ近くに彼とその仲間の痕跡が沢山残っていて、はたと膝をうった箇所も沢山ありました。それにしても児玉誉志夫、やはり最低な人間だな。以前から好かぬ男でしたが、はっきり嫌悪するきっかけになりました。

巻末の青木理の解説まで含めて非常によくまとまっています。非常にいい本。町井久之という怪人物がよくわかる。
ご一読をお勧めします。

空に帰る

2011年12月10日16:06
今年はずっと忘れられない年になりました。特にウルトラマン世代にとっては。
<引用開始>
脚本家の市川森一氏死去
大河ドラマ「黄金の日日」や「ウルトラマン」シリーズなど人気ドラマを手がけた脚本家、市川森一さんが10日、肺がんのため死去した。70歳。葬儀・告別式の日程などは未定。

 市川さんは25歳の昭和41年に特撮番組「快獣ブースカ」で脚本家デビューし、「ウルトラセブン」や「傷だらけの天使」など多くの人気番組を生んだ。映画「異人たちとの夏」(平成元年)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、15年に紫綬褒章、先月に旭日小綬章を受章。日本放送作家協会の会長を務め、コメンテーターとしても活躍した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111210-00000509-san-ent
<引用終了>
つい先日、石堂淑朗の訃報を聞いたばかりなのに今また、市川森一まで失うとは。
小学校入学と同時に「ウルトラQ」が始まった世代としては格別の感慨があります。
実相寺昭夫、金城哲夫、上原正三、小山内実江子、長坂秀佳に石堂淑朗、そして市川森一。現代まで活躍する綺羅星のような作家群が30分の番組を作り続けました。そりゃあ40年代の怪獣ブームは凄かった。けれど子供心にも「子供だましだ」「荒唐無稽だ」と嘲る大人たちの声が当時強かったこともよく覚えています。
けれどもその物語は決して子供だましではなく、大人の観賞にも耐えうるクオリティを確かに保っていました。SFとか怪獣ものとかに携わる人々は常に『如何にして市民権を獲得していくか?』と歯噛みしながら作り上げてきたのだと確信します。今につながる極めてコンテンポラリーなテーマを多くの物語は持っていました。
小松左京が去り、年の瀬に来て石堂も今また市川も鬼籍に入ってしまった。40年代の子供だった私たちが夢見た未来は結局は来ない、という暗示なのか?
ウルトラマンエースの最終回で、去りゆくエースに次の科白を市川森一は与えています。
『優しさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと。それが私の最後の願いだ』。
40年近く前の番組とは思えない。今日の世界を予見した印象的な言葉です。合掌

漢字難読ゲーム

2011年12月09日15:29
横浜ベイスターズの親会社となったDeNA。モバゲーってそういえば知らないよなあ、どこでビジネスやってるんだろ?と思いながらパソコンでパズルゲーム「上海」をやっていたら、なんとこれがそうだったのでした。灯台下暗しです。
で、DeNAの人間は『うちのゲームは高学歴の人はやりませんから』なんて会社説明会で発言しているのね。つまり、ゲームなんて熱中するやつは所詮はダメ。入社しようという人間はそれを支配する側にまわれってことか。ちょっとやな感じですね。と、上海で口惜しい思いをしている自分がいうのも説得力がないですけど。

頭に役立つ内容というわけではないのですが、多少は知的好奇心をくすぐられるゲームがYahooアプリの中にありました。「難読漢字タイピングゲーム」という。
http://apps.yahoo.co.jp/-daBkLD6k/YahooFullView/?yap_lang=ja-JP&yap_src=http%3A%2F%2Fmy.yahoo.co.jp%2Fp%2F1.html&yap_dz=852096
これ、一分間の制限時間内で数多くの難読漢字を正確に読めてかつ正確にタイピング(ローマ字入力)できるかを競うものです。web上でやっているから全国ランキングがあって、ただ今6000人程度の受験者がいて上位者はおよそ35~40の難読漢字を一分間内で正確に読み、タイピングしているというわけです。
やってみたけどかなり難しい。それとタイピングって指遣いで個性が出ますから人によってはかなり時間がかかったりしますね。私の場合は「ん」で終わるものの場合、全てnnと重ねることにしているのでその分入力に時間がかかってしまいます。一分間に20語打つのがやっとです。興味のある方はやってみられると面白いですよ。

マスコミ辞令

2011年12月08日18:43
MLBに正式挑戦ですね。そのこと自体に驚きはなし。やっぱりという感じです。寂しいが。
<引用開始>
プロ野球日本ハムのダルビッシュ有投手(25)が8日付の自身のブログで、ポスティングシステム(入札制度)を利用してのメジャー挑戦を表明した。
「ファンの皆様へ~ご報告~」と題してブログを更新。「この度、ダルビッシュ有はポスティングシステムを利用する事を決めました」とコメントした。

移籍か残留か、その動向が注目されていたが「一番にファンの皆様へ伝えたかったのでここでの発表になりました」とまずはファンに報告した形。

今後の動きについては「まだポスティングの手続きをとったばかりなので、今の段階で詳しいことは話せません。全てが決まってから会見させて頂きたいと思います」とつづっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111208-00000079-spnannex-base
<引用終了>
横浜の村田が読売にいくだの、杉内も狙っているだの聞かされるとあれだけ騒がれていても球界の深奥では相変わらず読売至上主義が蔓延っているようで憂鬱でした。そういう病巣を作った一因は、読売の片棒を担いでるように見えるメディアの報道にあると考えています。彼らが新聞辞令の形で、様々な揣摩臆測を恣意的に広めた結果が選手・球団の行動を縛っているところがあると思う。
そんななかでダルビッシュの行動は好意的に映りました。きっとスポーツメディアが好きじゃないんでしょうね。離婚だのメジャー挑戦だのやられたから。だからブログで出した。自分に関する情報をコントロールするということでしょう。活躍を期待したい、と素直に思います。

ドルチェ

2011年12月07日10:07
誉田哲也の最新刊『ドルチェ』を読了しました。
<引用開始>
まだ生きている誰かのために。それが、不器用な女刑事の決めたルール。
彼女が捜査一課に戻らぬ理由。それは人が殺されて始まる捜査より、誰かが死ぬ前の事件に係わりたいから。誰かが生きていることが喜びだから――。練馬署強行犯係・魚住久江。本部復帰を断り続け、所轄を渡って四十二歳。子なし、バツなし、いまどき肩身の狭い喫煙者……。タフだけれど生き方下手な女刑事が駆ける新シリーズ!
http://www.shinchosha.co.jp/book/465203/
<引用終了>
本書は「ジウ」の門倉美咲、「ストロベリーナイト」「ソウルケイジ」の姫川玲子に続く女刑事のヒロインが活躍する短編集です。
前二者は20代~30代前半の比較的若いヒロインですが、本作の魚住久江は42歳独身。しかしもともとは本庁捜査一課に所属する腕利き刑事でした。
そんな彼女が直面する六つの事件が、物語になっています。事件というよりは「起きてしまったこと」とでもいえようか。それぞれの話は犯罪の匂いがそんなに強くはありません。他の刑事もの、たとえば「ジウ」や「ストロベリーナイト」などを読んでいて、その延長線で期待する物語ではありません。
ヒロイン魚住久江は基本的に明るく、タフで怜悧な頭脳も携えている。しかしどうやら過去に苦い蹉跌があるようで光あるところに影ありというか、味わい深い人生を送っています。
生活のなかでの些細な行き違いやボタンの掛け違いが「事件」として浮かび上がる。渦中にいる人たちは基本的に善良であろう生きてきた者ばかり。読み終わって大変心に染み入る連作集です。個人的には第六話の『愛したのが百年目』が身につまされました。これ、自分のことじゃないかって錯覚しそう。魚住久江というヒロインで今後のシリーズ化を希望します。
ご一読をお勧めします。

痩身

2011年12月06日16:06
昨日はちょっとした面談があったのだけれど、履歴書を予め送っていていざ会ってみたら「書類と違いますね。随分痩せられましたか?」と第一声が。とんでもない方向から感想を頂戴しました。

面倒なので五年前に撮った写真をそのままプロフィールに流用しているのだけどそれと大分違うから別人かと思ったなどという。替え玉受験とか?そんなぁ。こんなギミックな存在は二人もいませんって。

帰宅してあらためて写真と自分を見比べてみる。しかし自分ではどこが変わっているのかがよくわからない。年相応に加齢したということはあるのだろうが幸か不幸か、顔に小皺とかあんまり出ないので実感できないのです。

というわけで試しに体重計に乗ってみたら、10キロも軽くなっている。この間計ったのは何時だったか?半年前くらいに戯れにタニタのメーターに乗ったなあ。

食べるものをただ記録するレコーディングダイエットを開始して二年半。歩く以外に余計な運動をしてないのだが、徐々に効果が出てきたのかもな。

そういえば昨日は久々に背広を着たのだけど、腰周りが緩く感じたのでベルトを締めなおしたら、一番細い穴に適合していました。八センチも短くなっている。
結論。ただ意識するだけでもダイエットは成立するのだと確信します。間違いない。
この事実を受けてこれからどうしようか?新たな課題が浮かび上がってきています。

希少価値

2011年12月05日20:59
これ、フェラーリだからこそファンミーティングが成立するんだろうな。悪いけどあまり興味は湧かない。フェラーリはスポーツカーでなく、レーシングカーだから。

高級スポーツ車が次々…14台絡む衝突事故 中国道
<引用開始>
4日午前10時15分ごろ、山口県下関市小月町の中国自動車道上り線小月インターチェンジ付近で、高級スポーツカーなど14台が絡む衝突事故があった。10人が病院に搬送されたが、いずれも打撲などの軽傷だった。

 県警高速隊によると、追い越し車線を走行していた福岡県筑紫野市の自営業男性(60)のフェラーリがスリップして中央分離帯に衝突。後続車両が追突したり、前方の車をよけようとしてスリップするなどして約400メートルにわたって事故が続いた。14台のうち1台は下り線を走行中で、事故の衝撃で飛んで来た車の部品が当たった。

 また14台のうち、12台が外車で、8台がフェラーリ、1台がランボルギーニ、3台がベンツだった。車の愛好者らのグループが、九州から広島方面に向かっていたという。事故車両も含め、約20台の外車が現場付近を走っていたという。

 現場は緩いカーブで、路面はぬれていたという。事故の影響で上り線の小月インターチェンジ―下関ジャンクション間で6時間以上にわたって通行止めとなった。
http://www.asahi.com/national/update/1204/SEB201112040006.html
<引用終了>
どんな走り方をしていたかわからないが、死傷事故がなくて何よりですよ。
VWでファンミーティングなんてとてもできないしな。ポロ・ミーティングなんてやったら量が量だけに、なんというか政治的な性格を帯びてきそうですし。
レアな車、VWだったら例えばヴァナゴンでやるのも面白そうです。

話は変わりますが久々に都心に出ていてなんか疲れました。知らなかったぞ、有楽町線ってホームにドアが付いたんですね!今浦島の気分です。

破断~越境捜査3~

2011年12月04日09:40
笹本稜平の新刊『破断~越境捜査3~』を読了しました。
<引用開始>
迷宮入り事件を担当する鷺沼は、新年早々宮野から、警察の制式拳銃だったニューナンブが失踪中の右翼の大物が死体で発見された現場から見つかったという話を聞く。捜査に着手する鷺沼らに公安警察が接触してくる。三たび、コンビを組むことになった2人にたちはだかる巨大な陰謀の影。ドラマ化も決定。
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-23740-5.html
<引用終了>
警視庁捜査一課刑事鷺沼友哉と神奈川県警瀬谷警察署刑事宮野裕之のコンビによる第三弾です。
ご承知の通り、警視庁と神奈川県警というのは実際に仲が悪い。共同で捜査体制を敷くということが殆どなく、いつもいがみ合っています。
個人的にもその現場をはからずも目撃したことがあります。第一京浜(国道15号線)で川崎市内を走っていた際、珍走団がパトカーに追っかけられて逃走しているのに出くわしました。もう少しで追いつきそうになってましたが、六郷橋の手前で追走中止でUターンしていた。対岸の大田区側には警察の赤色灯らしきものは目に入らない。ああ、珍走団退治でも連携なんかしてないんだな、とりあえず神奈川県から追い出せばあとはいいんだなって思ったのです。本当に疎遠なんだってわかった。外環道の美女木近くで、千葉県警機動隊がスピード違反の逃走車を捕まえたのも見たことがあるので、要は仁義の問題なんでしょうね。東京と神奈川ではそんな仁義なんて切りたくもないってわけだ。

本作ではそんな組織の弾かれ者同士が何故かタッグを組んで巨悪に立ち向かうといういつものストーリーです。なんと今回の敵は公安警察。刑事や生活安全とは異なって、公安は全国警察で一本の組織を形成しています。警視総監や警察庁長官もたいていは公安出身者が就きます。当然、公安同士なら警視庁×神奈川県警のいがみ合いもなく、指令ひとつで全体が動く。そういう気味の悪さがある組織です。読んでいて今回ばかりは分が悪い相手だなあと思っていて事実、その巨大さに押し潰されたようなクライマックスになります。そこから逆転があるのですが読んでのお楽しみ。そして主犯と目された人物には驚愕。

本作はテレビドラマにもなっていて柴田恭兵・寺島進の二人が演じています。
この話もどうやら制作するようなのでそれはそれで楽しみではありますが。
ただ、テレビ朝日だからな。昨晩の湊かなえ原作『境遇』も寝てしまった。

笹本稜平の作品は大きく三つの分野に分かれる。国際謀略を描くサスペンスもの、本作のような警察官を主人公にした警察もの、そして国内外の山を舞台に据えた山岳ものです。どれも面白いですがそろそろ世界をまたにかけたサスペンスものも読みたいところ。「太平洋の薔薇」なみの超弩級な長編を期待したい。

勿論、本作も面白い。400P超があっという間。ご一読をお勧めします。

恥ずかしいことに

2011年12月03日19:12
齢50をとうに過ぎたのに恥ずかしながらキャバクラっていう場所に行ったことがないです。
ナイトクラブとかスナック、カラオケボックスなどはあるけど。キャバクラって本当にありません。福富太郎さんの「ロンドン」とか「ハリウッド」とは違うの?

政治家の方がいらっしゃるようなスポットだから、さぞや高尚な話題と雰囲気で売っているのだろうと今まで思っていたがどうも違うようですな。

違法キャバ、ブランド品…奔放な政治活動
<引用開始>
違法キャバクラでの飲食代、高級ブランドの贈答品…。30日に公表された昨年の政治資金収支報告書からは、国会議員のセンセイたちの奔放な“政治活動”の姿が浮かび上がった。

岩本司農林水産副大臣の「岩本つかさ後援会」は、64件あった「交際費」のうち35件と半数以上が、高級クラブやキャバクラ、ディスコなど“ナイトスポット”での支出。「組織拡大費」名目でもキャバクラの支出が1件あり、支出総額は約85万円に及ぶ。

岩本事務所によると、いずれも岩本氏本人が同席。後援会幹部と懇談を行ったといい、「不正でない」と回答した。だが利用した店舗には、風営法違反容疑で摘発された「違法キャバクラ」が2件もあるなど、風紀上の問題はありそうだ。

例えば、岩本氏が出席し、飲食代1万8千円を計上した東京・西麻布の会員制キャバクラ店は今年6月、警視庁が無許可営業の疑いで摘発。当時の報道によると、ホステスの胸の谷間に客がチップの一万円札を挟み、奪い合わせるなど過激なサービスが売りだった。「政治家も御用達」と報じられ、話題になった。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/536941/
<引用終了>
胸の谷間に一万円を挟んで奪い合わせるって誰がやるのか?挟んだ女性同士で奪い合いをするのでしょうか?アレか?芸能人水泳大会の騎馬戦みたいなもんか?ポロリもあるのか?
行ったことがないから全くわかりません。ナイトクラブが業態的に近いのだとしたらつまらない場所だなと思う。あれは、何故かこっちが話題を提供してサービスにきた女性を楽しませなければならない。しかもこっちが金払うっていう甚だ不条理な関係が前提となっています。
彼女たちの気に召すような話題に乏しいので居づらいことこのうえない。
政治家はなんでも話題を出して間を持たせなければいけないから大変だなあ。あ、だからそのトレーニングでこういう店に始終出入りしているというわけなんだ。店外連れ出しで成功とかそういう判断基準なのかしら?
このように、縁なき衆生としてはあれこれ不謹慎な想像を働かせてしまうのであります。

ドア交換

2011年12月02日18:35
今日は冷え込みました。
そんな日に玄関ドアの交換を行ないました。
団地の長期修繕プランの一環で、出来てから30年以上も同じドアであり、錆や腐食止めで何度も厚塗りしてすましてきましたがさすがに寿命ということでしょう。海が近いので錆びるのが比較的に早いという環境問題もあります。

午後二時に工事業者が来て作業が開始されました。現在の緑色のドアを外してから、戸当たりを確認して新しいドアを吊っていきます。言葉にするとこれだけですが、三時間もかかった。その間、寒風が我が家を通り抜けてなかなか得がたい経験をしました。ドアが取り払われた珍しい状態も写真に撮ってしまいました。
新しいドアは少し幅が短くなったようです。前のよりは幾分かは軽い。間違えてまだ乾いていないドア枠周りのシーリング材に触れてしまって職人さんの手を煩わせたりしてしまった。なんでも珍しいから触れてしまう悪い癖が直りません。

セキュリティが強化されたようですが、当団地はオートロックではないので当然の措置です。その代わり、新聞紙は居ながらにして受け取ることができる。危険な外界と安全な家庭を唯一隔てる盾ですが、しばらくは操作に戸惑いそうです。

愛玩犬

2011年12月01日15:02
こんな犬がやるのか・・・・。
全国初のトイプードル警察犬誕生…初挑戦で合格
<引用開始>
鳥取県警の嘱託警察犬の審査会で、小型犬のトイプードル2匹が合格した。

 県警によると、トイプードルの警察犬は全国で初めてという。県警は12月上旬に正式に嘱託し、早ければ来年1月頃から行方不明者の捜索などで出動する。

 同県米子市の会社役員細田幸夫さん(64)のフーガ(雌2歳)と鳥取市の会社員井関純さん(34)のカリン(雌1歳)。

 ともに鳥取市内の訓練所で、しつけなどのために預けられていたが、訓練士が2匹の素質を見抜き、今年に入って警察犬になるための訓練を開始した。

 今月18日に開かれた審査会には、大型犬も含め24匹が出場。においを頼りに犯人を追う「足跡追及」などで優秀な成績を収め、初挑戦で合格を決めており、県警は、「大型犬が入れないような狭い場所での活動で才能を生かしてほしい」と期待している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111129-OYT1T00172.htm
<引用終了>
犬は原始時代から人間のよき理解者といわれていますね。そして最後の味方。
で、記事見出しを垣間見て、これは新手の動物虐待かと思っちゃった。こんな愛くるしい警察犬がいたら捜査関係者は仕事にならないんじゃないかな。というより、容疑者を追い立てたりしたら逆襲されて殉職したりするんじゃないかってハラハラしてしまいそうです。
それはともかく、嘱託警察犬制度ってのがあると初めて聞きました。それで警察犬協会といういかにも天下りっぽい組織のWebサイトなどを覗いてみたら、一般家庭で普段は飼われていて、いざ捜査協力となったらその都度借り出される犬を嘱託警察犬っていうんだそうです。勿論それ以外に、警察が直接飼育している警察犬がいるわけですよね。確か将棋の林葉直子のお父さんが警察犬飼育をしている警察官だったと記憶してます。
しかし、警察犬といえばシェパードとかラブラドール・リトリバーとかコリーとかああいう中型から大型犬を思い浮かべますが、トイプードルまで使うんですね。なんだか昔あった映画でイルカに爆弾背負わせて兵器として使うというエピソードを思い出して複雑な気分です。人の役に立つのはいいことだけど危ない現場には行かないで欲しい、なんてこういうのも人間のエゴなのかねえ。
小松左京の「猫の首」を思い出しました。これは怖いよ。ご一読を。

実写化2

2011年11月30日14:30
昨日の今日でこの話題になるとは。みんなの気持ちもよくわかります。

相次ぐ漫画・アニメの実写化、6割以上が「嬉しくない」
<引用開始>
近年のドラマや映画では、人気漫画をはじめアニメ、ゲームなどを原作とした“実写化作品”が多く誕生しているが、この現状を世間はどう捉えているのだろうか? このほどORICON STYLEが10代~40代の男女を対象に行った調査では、漫画等の相次ぐ実写化に6割以上が【嬉しくない】(まったく嬉しくない:16.8%、あまり嬉しくない:48.4%)と回答。実写化の傾向への不満が目立つ結果となった。また、実写化が実現した際に求めることには、【原作に合ったキャスト人選】(69.6%)という声が多数寄せられ、実写化作品の成否のカギを“キャスティング”が担っていることが、改めて浮き彫りとなった。

漫画やアニメ、ゲームは、日本が世界に誇るサブカルチャー。諸国に比べて良質な作品に恵まれているだけに、これらの実写化が増える傾向にあることは、必然の成り行きなのかもしれない。しかしこの流れに反し、漫画やアニメの実写化が【嬉しくない】と答えた人の割合は、男女・世代別とすべてで6割以上。男女別に見ると「男性」(68.0%)、世代別では「20代」(73.1%)がそれぞれ最高値を記録した。一方で、【嬉しい】(とても嬉しい:3.8%、まあ嬉しい:31.0%)と返答したのは34.8%。その中で、実写化に最も好感を持っていた世代は「30代」(39.6%)で約4割を占めた。

 では、漫画やアニメを実写化する際に求められるポイントは何なのか? 最もその声が大きかったのは【原作に合ったキャスト人選】で、男女・世代別のすべてで1位になった。登場人物のイメージが絵としてあるだけに、「あまりにかけ離れているとガッカリ。配役がその作品を見るか見ないかのものさしになります」(群馬県/30代/男性)。さらに、人それぞれに作品への思い入れがあることから、「人選が酷いと原作はもちろんファン心も傷つけられる」(東京都/10代/女性)との見方もあるようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111129-00000337-oric-ent
<引用終了>
実写と漫画・アニメは別物。完全にそう割り切れればいいけど、作品に思いいれがある以上はそれも限度があったりします。
へたなアイドルや何かにキャストを演じられると、こちらの精神世界まで冒瀆されたような気分になってしまうこともよくわかります。

それにしても「ひみつのアッコちゃん」まで実写化するんですね。赤塚不二夫でしたね。混同しがちだが、魔法使いサリーは横山光輝。赤塚不二夫はもともと少女漫画でデビューだったような。横山光輝もそうだっけね?

この実写化。その背景には深刻なコンテンツ不足があるんだろうな。素材となる物語が書き起こせないということなのだろうか。一から作るより、伝統とそれなりの実績がある漫画・アニメを加工して、楽して作っちゃえというものすごく後ろ向きな発想が見え隠れするのが嫌な感じです。

このアンケート、40代までとなってるけど、50代まで広げても可。
というよりも、最初のテレビ世代にして漫画・アニメ世代なんだから面倒がらずに調査して欲しいものです。最も長く漫画・アニメに触れてきているジェネレーションであるからして。

実写もの

2011年11月29日14:28
ワイルド7、なんと実写化するんですね。
http://wwws.warnerbros.co.jp/wild7/index.html?wild7=top
まさか実写化すると思いもしなかったですが、飛葉大陸役の瑛太はスポットオンです。
まさに昭和の香り。原作のイメージを上手く保ってくれていると思います。原作と映画は別物である、と頭では理解できているといえ、ワイルド7の熱烈なファンは多いでしょうから中途半端な人を用いたら非難轟々だったでしょう。

セカイ役に椎名拮平、中井貴一の草波勝役もまずまず。ユキ役が深田恭子というのもまずまず。どうせならイコ・しのべえの姉妹が出てもよいのに。今なら、しのべえは芦田愛菜とかもあり。

残念なのは、オヤブン役が宇梶剛士である点。そうかなあ?エンペラー出身でもともとバイク乗りの彼を生かす役どころは他にあると思いました。むしろヘボピーでないのか?

原作ファンとしてはあの「八百」が登場しないのも残念。クールできざだった彼を演じられる人はなかなか思い浮かばないから、きっと実写しづらいのでしょうね。ああ、八百のバイクってノートンをめちゃくちゃ改造したやつで、横に伸びるタイヤで壁も登れるやつなんだっけ。それが難しいから出なくしたのかもしれないな。

で、原作ではセカイは『コンクリートゲリラ事件』でチャーシューと共に早々と殉職してしまうから七人でなくなってしまう。飛葉・八百・両国・オヤブン・ヘボピー・ユキ・(テル)・(デカ)と多くの物語では入れ替わるので、隊長の草波を加えてワイルド7と呼んだりもします。

嬉しいことにまだ漫画は不定期ながら続いている。来月にも別冊漫画サンデーで新しい物語が描かれるというからちょっと楽しみにしてます。

コンプリート

2011年11月28日14:45
結局一月の放送開始から昨日の最終回まで、全放送を見てしまいました。
<引用開始>
女優の上野樹里さんが主演したNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」の最終回が27日、放送され、平均視聴率は19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。関西地区は18.6%だった。

ドラマは、大河ドラマ50作目に当たる作品で、織田信長の妹・お市と近江の戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井三姉妹”の三女・江が、波瀾(はらん)万丈の戦国時代をしなやかに生き抜き、江戸時代の幕開けを見届ける様を描いた。脚本家の田渕久美子さんが原作小説を執筆、オリジナル脚本を手がけた。初回は1月9日に放送され、平均視聴率は21.7%(関東地区)、瞬間最高は25.8%だった。番組平均視聴率で最高を記録した回は1月23日の放送で、関東地区が22.6%、関西地区が23.4%。全46回の期間平均は関東地区が17.7%、関西地区が17.8%だった。

 最終回は、1時間15分の拡大放送。秀忠が、徳川の世継ぎを竹千代と定め、千の嫁ぎ先も決まった。一方、秀忠に隠し子がいることが発覚。怒る江だったが、正室の子も側室の子も、徳川の子として育てたいという気持ちが芽生え、その気持ちが後に江戸城大奥を誕生させることとなる。その後、竹千代と国松は元服し、それぞれ家光、忠長と名を改める。そして1623年、ついに家光の将軍宣下の儀式が執り行われ、江と秀忠は互いの人生について語り明かす……というストーリー。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111128-00000004-mantan-ent
<引用終了>
日本史、特に戦国時代周辺の知識が殆どなかったのでそれを補おうと思って見始めましたが、夏以降はほぼ惰性でチャンネルを合わせていた感じです。
夜八時の総合テレビではなく、六時からのBS放送でほぼカバーしました。放送直後のBS時代劇がわりと面白かったので、その楽しみの前座という位置づけでしょうか。とにかく脚本には唖然茫然とさせられることが多かった。戦国時代で、はたして武将の夫に妻が意見などできるものなのかって。それと、これ以上犠牲を出したくないから姉君を討った、などという秀忠の詭弁を受容するなどの理解し難い振る舞いもありました。わかりやすくするために現代人の感性を吹き込もうと、江や秀忠の言動を変に忖度したような脚本に仕上げたゆえでしょう。それはともかく、あの時代の動きがあらためて勉強できたのは個人的には収穫でした。そして、つくづくあんな不自由な時代に生まれてこないでよかったと思います。いや、今の時代に生きていて幸せかと問われればまだわからないけれど。
次は清盛か。これは古すぎるからパスしましょうかね。

左効きの内野手

2011年11月27日
監督として通算1000勝以上している。よって名将であることは間違いありません。
<引用開始>
阪急、近鉄など3球団で8度のリーグ優勝を達成した西本幸雄(にしもと・ゆきお)氏が25日午後8時40分、心不全のため兵庫県宝塚市の自宅で死去した。91歳。葬儀告別式は未定。西本氏は50年に毎日へ入団。現役生活はわずか6年間だけだったが、60年に大毎の監督として優勝すると、その後は弱小球団だった阪急、近鉄を常勝チームに育て上げるなど、20年間の監督生活では華々しい成績を残した。

 昭和の名将が、この世を去った。20年間の監督生活で、8度のリーグ優勝。3球団を優勝に導いたのは、西本監督と三原脩監督の2人だけだ。日本一になれなかったことから「悲運の名将」と呼ばれたが、輝かしい功績が色あせることはない。

 厳しく、そして愛情あふれる指導で、弱小球団を常勝チームに育て上げる。63年、阪急の2軍監督から1軍監督に就任した当初は、それまでBクラスしか経験のないチームの改革が思うように進まなかった。6位→2位→4位→5位。だが、地道な土台づくりが5年目で一気に開花。67年からの3連覇を含み、73年までに5度の優勝を達成。福本豊、山田久志らが活躍した黄金時代の礎を築いた。

 74年からは同じ関西に本拠地を置く近鉄の監督に就任。阪急同様、弱小球団をイチから鍛え上げ、79、80年には連覇を成し遂げた。

 「江夏の21球」で有名な、79年の広島との日本シリーズ第7戦。1点差の九回、無死満塁と攻め立て、監督生活初の日本一が見え始めたが、1死からのスクイズを見破られるなどして、そのまま敗退。「まず同点にして、なお勝ち越しの走者を残せる。積極戦法だと考えた」。日本一に届かず、またも悲運を味わうことになったが「それはオレだけのこと。選手の頭の上にかぶせるのはかわいそう。責任は、すべて自分にあるのだから」と潔かった。
http://www.daily.co.jp/baseball/2011/11/26/0004643253.shtml
<引用終了>
現役生活はほんとに短く、記録らしいものもあまり残していないのですが私が個人的に気に入っているエピソードがあります。今から30年以上前に近藤唯之が週刊ベースボールに連載していた「人生ヒットエンドラン」というコラムで次のようなものでした。西本はもともと一塁手であるのですが、試合が進んで選手が足りなくなってしまい、やむなく二塁を守ったことがあるのですね。普通なら「ふぅん」で終わるのですが彼は左利きなのです。それが急造で二塁を守った。日本プロ野球で一塁以外の内野を左利き選手が守るというのは殆ど例がない。
急造で守りなれてないうえに、一二塁間に打球が飛んできた場合、左利きなら逆シングルとなって守りにくくなってくる。打撃の巧みな人間ならそこをついて右打ちに徹してくることでしょう。急造の左利き二塁手である西本には幸い?にも打球は飛んでこなかったとのこと。このエピソードは彼の性格を二つの点で物語っているように思う。ひとつは、人間その気になればできないことはないという闘争心からくるもの、もうひとつは頼まれたからには何とか役に立ちたいという人間としての優しさではないかと感じました。

阪急に山口高志という速球投手が入団してきた際、近鉄監督だった彼は「内角高めは絶対にバットを振るな」と厳命しました。にも関わらず若い三塁手の羽田耕一が内角に引っかかって三振するとベンチで殴ったんですね。今なら大問題になっていることでしょうが、彼なら許せるという雰囲気があったのではないか。厳しさの背後にきっと優しさが感じられるから恨まれることもなかった。

激情家のように見えるけど、解説など聞いていると実に知性があるように思いました。後輩だった大沢啓二もそう。立教大学のDNAか?長嶋は例外だけど。
決して悲運であるとは思わない。よい人生だったのではないか。合掌

参考:左利きの内野手について
http://www16.plala.or.jp/dousaku/hidarikikinaiyasyu.html

人生教習所

2011年11月26日13:19
垣根涼介の新刊「人生教習所」(中央公論新社)を読了しました。
<引用開始>
ひきこもりの休学中東大生、南米へ逃亡していた元ヤクザ、何をやってもダメな女性フリーライターなど―人生に落ちこぼれた人間たちが目にした「人間再生セミナー 小笠原塾」の募集広告。錚々たる団体・企業が後援し、最終合格者には100%就職斡旋。一体、主催者の目的は何なのか?遙かなる小笠原諸島で、彼らを待ち受けていたのは、自分たちが知らなかった日本と世界、そして美しい自然。今、彼らの中の「なにか」が変わりはじめた…。清々しい読後感へと誘う物語。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E6%95%99%E7%BF%92%E6%89%80-2011-09-30T00-00-000-%E5%9E%A3%E6%A0%B9-%E6%B6%BC%E4%BB%8B/dp/4120042774/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1322278704&sr=1-3
<引用終了>
一読してこれは傑作だと思った。垣根涼介には大きく分けて三つの作品群があります。まず「ヒートアイランド」に始まる『泥棒』が活躍するもの、次いで「君たちに明日はない」に始まる『リストラ請負人』もの、そして「ワイルドソウル」に始まる南米移民など「まつろわぬ民」の活躍(暗躍?)を描くものの三つです。

本作はこれらとは若干離れた位置づけにあり、派手な犯罪も殺人もリストラも起こりはしない。同じ垣根作品では「真夏の島に咲く花は」の設定に近いです。「真夏・・・」はフィジーが舞台ですが、本作では小笠原諸島が物語の場所となります。絶海の孤島でそれぞれの人生が交差しあうわけです。
登場人物は能力を秘めながらも不器用さゆえ周囲との軋轢を起こしがちだったり、徹底的にあくどく強かだったり、妙に達観していたり、どれもこれも魅力的です。(現実に傍にいたら困惑するでしょうけれど)

嬉しかったのは他の作品で書かれたキャラクターが本作で登場してくること。相変わらず強かに拗ね者として生きていってることが確認できました。

それにしても小笠原が舞台とは。大学同級生で卒業間際になって小笠原村役場に就職していったやつがいました。そのまま卒論出せばよかったのにわざと出さずに中退しやがった。「大学中退で役場勤務ってかっこいいじゃないか」。ただそれだけの理由で、縁もゆかりもない小笠原父島に意気揚々と赴任していきました。さすが文学部、そうこなくっちゃ。武道館で卒業式があった後、証書を受け取りに学校に戻ったら何故かそいつも来ていてそのまま飲みにいったっけ。それ以来30年も小笠原に暮らしているわけですが、この小説世界にそのまま出てきそうな味のある人物です。

文句なく面白い。私のなかでは「ジェノサイド」(高野和明)と今年一番を争う。
ご一読をお勧めします。

間の悪さ

2011年11月25日17:56
立川談志のことを日記に書いてみたいと思ったりしますが、論考足らずでなんとなく浅いもので終わってしまいそうなので控えています。
そんな私でも目に余る「間の悪さ」を見かけてしまいましたのでそれを書きます。
水曜日夜七時からTBSで「海老名さんちのちゃぶだい」とかいう番組があります。三平を襲名した次男坊とその嫁国分佐智子、お母さんの海老名香葉子の三人がメインの番組で、彼らをオーディエンスとして芸人がいろいろ出てくるバラエティです。http://www.tbs.co.jp/program/ebinasan.html
それを一昨日の放送で、ついていたテレビでたまたま見てしまったのでした。

この日にゲストで出た芸人がテツアンドトモ。コンビで一人がギターを弾いて『なんでだろー♪』と歌うやつですね。旬は過ぎている二人ですが例によって『なんでだろー』と素朴な疑問をネタにしてやっていました。それを先ほどの三名がただ見て笑って、愚にもつかない感想をコメントしたりするわけです。

で、録画なんでしょうけどテツアンドトモの芸を延々とやっていて、彼らの持ちネタのひとつである立川談志の物まねを一人がやったんですな。バンダナを巻いて眼鏡をかけて口をひん曲げて声音を真似したわけです。その数時間前に逝去のニュースを聞いていましたから、当然何かテロップでも出すのかと思った。でも放送ではテロップなどは出なかったです。

テツアンドトモに責任は直接はない。にしてもいかにも間が悪いったらない。
この場合、テレビ局もそうですけど三平一家がケアしないといけないんじゃないの?本放送のオンエア日などわかっているのだから、談志の逝去がわかった時点で一家がすぐに手を打つべきだったと思う。それが出来なかったというところに、彼らの中途半端さがあります。同じ落語家をやっていて談志と絶望的な距離があります。間の悪さは即ち彼らの未熟さである、と私は感得した次第です。

大体、三平は気に入らない。日テレ馬場典子にNHK荒木美和という私のお気に入りと交際していたという事実だけでも非常に腹が立ちますw 芸はともかくそっちの精進は欠かさなかったってか。 そのうえに国分佐智子ときましたか。元ワンギャルだけにTBSに恩返しをしたいってことなのかね。彼女、東條英機の縁者かなんかでしたよね。ワンギャル同期として釈由美子の歯軋りが聞こえそうですw

握りつぶす

2011年11月24日13:13
ひどいなあ、これ。どこ見て仕事しているのかよくわかる。身内の事情が最優先ときたか。

ロシアの再処理提案文書を隠蔽 「六ケ所」の妨げと
<引用開始>
ロシアが02年、日本の原発の使用済み核燃料をロシアで一時的に貯蔵(中間貯蔵)したり、燃料として再利用するため処理(再処理)するプロジェクトを提案する外交文書を送っていたことが関係者の話で分かった。内閣府の原子力委員会や経済産業省資源エネルギー庁の一部幹部に渡ったが、六ケ所村再処理工場(青森県)稼働の妨げになるとして、核燃サイクル政策の是非を審議していた国の審議会の委員にさえ伝えなかった。当時、漏水事故の続発で再処理工場の安全性を疑問視する声が高まっており、不利な情報を握りつぶして政策を推し進める隠蔽(いんぺい)体質が浮かんだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111124-00000005-mai-soci
<引用終了>
握りつぶすってすごい。こういうことを意思をもって行なえるのがすごいけど、黙ってやってたってのがなんとも卑劣です。いろんな面でロシアとはもうちょっと仲良くしていたほうが得なのに。領土問題だって案外こっち方面から前進したりしてね。
あそこは自らの資源を買ってもらいたくてしかたがない国。シベリアの天然ガスだってよそに売りたくてうずうず。サハリン2プロジェクトなど不安定な要素はあっても諸々な条件からすると最優先で日本に売りたくてたまらない。
コーカソイドでは最も日本人について敬意をはらうのがロシア人ともいわれてます。機会損失は思ったより大きいかもしれない。この一部幹部とやら、のうのうと禄を食んで、高額な退職金をせしめていくとしたら憤懣やるかたない。

義務化だと

2011年11月23日16:00
リコールやって来ました。センターエアバッグのセンサ配線の取り付け直しというやつで、一時間半ほどもかかった。その間、時間つぶしでディーラーで二台も新車試乗してきました。大きめのとコンパクトなやつ。
そして、悪い虫がまた騒ぐ。新しい車に乗ると買い換えたくなります。それぞれにいい。

作業終了でその場を離れようと意気揚々と向かうと「お客様」と呼び止められます。「タイヤ側面にひびができてますのでそろそろ交換を・・・」と提案される。今ならミシュランで六万円でやりますとも。以前に比べて安くはなったけどそれでも高いよなあ。どうしても交換しないとダメですか?

「トレッドは十分に残ってますけど、このひびが大きくなってきたら安全面からはお勧めできない」と。そう言われてタイヤ表面を見てみてもどこが悪いか素人目によくわかりません。「三月の車検までほうっておいてはダメです」とまで言われた。仕方ないどこかのタイミングでやっておこう。

帰宅してネットをチェックするとETCでこんなニュースが。いかん、血圧上がりそうです。

ETC搭載の義務化検討を 国交省有識者座長が見解
<引用開始>
 高速道路料金に関する国土交通省の有識者委員会座長の寺島実郎日本総合研究所理事長は22日、道路管理を効率化するため、通行車両にETC(自動料金収受システム)の搭載を義務化するよう検討すべきだとの考えを記者団に示した。

 同日の有識者委員会の会合後、寺島氏は、ETCの導入などにより、きめ細かい料金設定や交通量の管理が可能になっているとした上で「自動車損害賠償責任保険の加入義務のように、ETC搭載を前提に管理していかないと、コスト面で問題が出てくるのではないか」と述べた。
http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011112201002544.html
<引用終了>
このやろう!義務化とはなんだ!取り付けと機器代が無料になったとしてもおかしいだろう。専用のクレジットカードにも入らなければならないだろ。大体、高速無料化目指すのじゃなかったのかよ?効率化とか適当なこと抜かすんじゃない!車は減ってきているのに何を今更。それにしても寺島実郎、つくづくがっかりさせてくれます。リベラルな親米派を装っているけど、単なるジャパンハンドラーの手先だろ。政府や公的機関の役職はなんでも尻尾を振って飛びつくのにね。「有識者」が聞いて呆れます。なめるな。

入団拒否

2011年11月22日15:56
来年首尾よく、子供の頃からの夢をかなえたとしても、活躍できない気がする。

リスク大きい“浪人生活” 江川でも「元に戻るには3年はかかった」
<引用開始>
 日本ハムからドラフト1位指名を受けた東海大の菅野智之投手(22)は21日、神奈川県平塚市内の同大野球部合宿所で会見を行い、日本ハム入団を拒否し、1年間浪人することを表明した。今後は東海大の施設などで練習し、来秋ドラフトで伯父の原辰徳監督(53)率いる憧れの巨人入りを目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111122-00000065-spnannex-base
<引用終了>
本人がそうまで拘るなら、外野の我々が何もいうことはない。ないけれども残念です。
一年間の実戦回避は容赦なく運動能力を殺ぎ落としてしまう。多分、その時伯父もいない。
入団拒否選手は圧倒的に読売絡みであることが多い。例外的に福留孝介(PL)とか、小池秀郎(亜細亜大)とか、かっての黒田真治(崇徳高→リッカー→ヤクルト)など思い出すけど、彼らの場合も不人気球団には行きたくないという計算が働いたように思う。入団拒否というと我々のイメージは江川卓であり元木大介で固まってます。そこには共通して第三者(読売)の入れ知恵が想像されます。

重要なのは両選手とも思ったより活躍ができなかったこと。大いに期待された江川など150勝にも届いていない。いろんな理由が考えられるけど、目標を喪失したような感覚もあったのではないか?つまり、何が何でも読売に入団するということが第一義の目的であり、それを達成した後のことはきちんと想像できなかったのではないか。そのうえで活躍するための努力はしないでもよい。引退後だって元ジャイアンツの肩書きでどこでも食っていけるだろうとでも考えたのかね。

私が信じられないのは、あれほど問題を抱えていて病的な組織の球団を強く希う心理です。
新聞報道とかまったく読まないのか。見ぬもの清し、で済ませているのか。球団代表解任の一件など自分には関係ないってことなのか。でもこれらはあの組織の体質で、全部通底していると思う。

昭和46年のドラフトで読売に指名された湯口敏彦(岐阜短大付属)の悲劇を知ってからこの球団に対する見方は大きく変わりました。
織田淳太郎の「巨人軍に葬られた男たち」というノンフィクションがあります。大変に哀しい話。これを読むとむしろ、絶対この球団にだけは行くべきでないと思えます。

ドラフト拒否の現役選手では、内海哲也が今年最多勝だけどこれがピークかもしれません。逆に、12球団どこでもといって活躍した選手は数多い。野茂英雄にはじまってダルビッシュや田中将大などなど。判官びいきな我々の心情的な応援も彼らの励みになっているように思えるのです。

シリーズ終了

2011年11月21日10:21
日本シリーズが終わってしまった。双方とも贔屓チームではないが全ての試合を見ました。
いずれも接戦だった。特に昨日の第七戦は気の休まるイニングがなかったと感じられます。
シリーズMVPが小久保と聞いてあれ?っと思ったけど確かに要所で打っていた。MVPは点が絡むのでどうしても打者有利な選定になりがちですが、シリーズ全体を通してみれば投手戦だったと感じられます。両チームの投手ともよかったし、何よりも緊張感があった。第四戦の森福登板を筆頭にして素晴らしかった。

テレビで中継があるときは迷わずにNHK-BSにチューン。CMが入らないとかアナウンサーが低レベルでないとかありますが、解説者の質が違うと思います。
与田剛・小早川毅彦・伊東勤・武田一浩。いずれも理論的で納得のいく話を紹介してくれる。そして、試合の流れに棹差すような余計な一言を言わない。
同じNHK解説で大島康徳もまずまずですが、彼は口数が多すぎる。現役時代は寡黙な内野手と想像していたがどうしてどうして、話し出すと停まらなくなるのが難点。能弁は罪。NHKの他の解説者では鈴木啓示・村田兆司もいるけど彼らはとにかく忙しなく感じられる。言いたいことが山ほどあるのだろうけど落ち着いて画面に集中できません。この場面では黙っていて欲しいと思わせるところが沢山ありました。今シリーズでは小早川・与田・伊東で担当していたので落ち着いて試合を眺めることができました。

対して民放はひどい。TBSの衣笠・山田久志、テレ朝の栗山はダメだった。NHKの中継がないとき我慢してTBSを見ていたけど勉強してないことがよくわかる。例の第四戦、ノーアウト満塁で森福登板の際も『すごいね、このピッチャー・・・』と衣笠が絶句してて、それまで知らなかったことが丸わかりでした。
地上波で巨人・横浜メインでしか中継と解説しかやっていなかったから他のリーグなんてわからないんでしょう。テレ朝の栗山も同様の頓珍漢な話をしていた。ゲスト解説のダルビッシュの話のほうがよほど説得力がある。彼はもう来年日本に居る気はないんだろうなと感じた。
野村克也の「キャッチャー中心論」「昔はよかった・違っていた」という懐古調の話も耐用年数がオーバー気味。民放野球中継は本格的に地上波からは撤退したほうがよいと強く思った。

面白い情報が聞けるから、と80歳を過ぎた老人にどこまでもついていく覗き見趣味でしかない番記者が書き散らす造反茶番をシリーズそっちのけでメインコンテンツに載せ続ける。そんなくだらない連中など淘汰されればよい。

試合後の優勝インタビューで、『この後にアジアシリーズがありますが抱負を』と問うた稚拙なインタビューアーを遮って「その前に、三月の地震に遭われた皆さん・・・」と震災被災者を労った秋山監督のスピーチは感動的でした。事前に原稿など用意せず、その場で思ったことをそのまま言葉で出してきたことがよくわかりました。開幕での楽天嶋選手の「見せましょう。野球の底力を」という言葉とともにずっと記憶にとどまってくれるでしょう。
印象に残る2011の野球シーズンでした。

ラスト・フライト

2011年11月20日15:51
清水保俊の「ラスト・フライト~ジャンボ機JA8162号機の場合」を読了しました。
<引用開始>
在来型ジャンボ機が日本の空から消える!
航空機関士が書いた迫真のジャンボ機ノンフィクション・ノベル!
「ラスト・フライトのコックピットでアクシデントが発生!?」ニューヨーク・成田便のジャンボ機操縦室がリアルによみがえる!

1990年 ジョン・F・ケネディ国際空港/テイクオフ、滑走路「13R」/上昇中/巡航高度3万1000フィート/羽田空港オペレーションセンター/北緯55度157西経82度158/アンカレッジの北/航空路ロメオ220/ローパス準備/成田空港整備技術本部/房総半島銚子VOR局の東方/成田空港アプローチ/成田空港上空4000フィート ほか
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2692783
<引用終了>
著者の清水保俊は日本航空の元フライトエンジニア(FE)。FEとしてジャンボ機に長年乗り込んできた経験を小説にまとめたのが本書です。小説の体裁をとっていますがノンフィクションに近いといってもよいでしょう。
本作では、60歳を目前にしたパイロットのニューヨークから成田への最後の搭乗を物語の主軸に置いています。機長は自分ですが、コーパイに自分の息子をリクエスト。そして親子で最初で最後の搭乗を果たすというわけ。作者もこの機にFEとして乗り合わせていて、コックピットの様子がリアルに描かれています。

とはいってもILSだのINSだの専門用語がそこらじゅうに散りばめられていて飛行機の予備知識のない読者にとっては読み進めるのに辛いところもある。
けれども、フェイル・セーフと呼ばれる『二重安全』の思想や危機管理、そして緊急場面での意思決定といった、仕事や快適な生活を進めるうえでのノウハウを読み取ることは十二分に可能であるかと思いました。そこには技術の前に謙虚でありながらも、正しい知識と経験の積み重ねによって自信を失わない人々の物語が書かれています。
私自身は乗り物なんでも好きなので大変興味深く読むことができました。

フライトエンジニア、かっては航空機関士なんて呼ばれてましたっけ。でもフライトエンジニアが同乗する機種はかなり前から無くなってきてます。
ジャンボそのものも今年の春先で就航が終了してますし、電子化が進んだこともあってコックピットは機長・コーパイの二人体制が当たり前になってますね。今は計器を監視する仕事が操縦者の役割として大きくなっている。職人的な見せ場が無くなってきているがその分で安全はより担保されている、というか。今やフライトの殆どが自動制御操縦ですしね。
それでも操縦シーンの描写はやっぱり面白い。自然と技術の対峙を見るような思いもします。
本作は今年春に講談社文庫でも再刊されて出ています。ご一読をお勧めします。

滑走

2011年11月19日17:49
今日初めて体験しました。ハイドロプレーニング現象ってやつ。車が道路上を滑走するやつ。水陸両用車かと思った。
駅まで人を迎えにいってたんですが、環七に出る曲がり角ですぃーっと車が停まらない。
ゲリラ豪雨みたいな雨だったから、タイヤが道路をグリップしなかったのでしょう。幹線に出る瞬間で止められたけどすごく怖かったです。
おかげで駅までは徐行につぐ徐行。それで幹線左端を道路作業車のように慎重なドライブ。迷ったときはキープレフト。ほうほうのていで送迎完了しました。

雨に祟られたのはまだある。漬物にするために、ベランダに白菜を四つ切にして干していたのですが、全て雨にあたってしまった。一からやり直しです。
普通の漬物と、余った分はキムチを漬け込んでみようと計画していたのに。市場にいって漬け方を教えてもらったのだけど、これで一週間程度は作業工程が伸びてしまいます。

それにしても生暖かい風ですね。

実在

2011年11月18日14:22
今日、スーパーに買い物に行った帰りの駐車場で生まれて初めて見ました。
海賊のような義手の男性とすれ違いました。手の先が鍵型になっていてフック船長のような形態をしていました。てっきり物語でのことだと今まで思ってましたが、実際にあるのですね。
気になって調べてみたら、親指と人差し指の動きができれば殆どのことはできるといいます。確かに薬指は滅多に使わない。PCでも使わない限りはそんなものかもしれません。
その人は車から降りてきたので、おそらく運転もされるのでしょう。勉強になります。

顧客満足

2011年11月17日13:50
ポロのリコールを告げる葉書がきました。エアバッグのセンサが、配線が不適切で万が一の作動の際、それが遅れる可能性があるから配線を組みなおすという。
この車に乗り出してリコールをもらったのが初めてです。早速入庫の予約をすることにしましょう。ついでに新車情報もいろいろ仕入れてくることにします。現状、とても買い換えるような余裕はないのだけど今後の参考にしたいところ。

もうひとつ郵便がありました。こちらは筆記具のパイロットからの封筒です。
先日、使っていた「消えるボールペン」に不具合があり、不良品を同封して代替品をよこして欲しいと郵送した返事ですな。
使っていた消えるボールペンは「eーGEL」という2009年に生産終了した代物。その前年に10本まとめて購入していた最後の一本が、インクが固まって書けなくなった。それを送って「なんとかして欲しい」と頼んだのです。

この消えるボールペン、現在の売れ筋は「フリクション」というシリーズ。この製品に行き着く前に何度も試行錯誤をパイロットはしているんですよね。「D-ink」に「e-GEL」。それらの試行錯誤品をずっと使っていたのですが、インクが固まって書けなくなるというトラブルはこれまでもありました。
そのたびにパイロットのお客様相談室に品物を郵送して問題点を訴え続けたわけです。
いつも検査の結果とお詫びを書いた丁寧な手紙と代替品、それに郵送でこちらが負担した同額の切手が封入されています。顧客満足がどんなものか知っている会社と担当者で本当に助かっています。売上至上主義の人や組織だったら、無視して終わりかもしれないがこういう心遣いは嬉しいところ。当たり前のことを当たり前にやる組織が一番信頼がおけます。
しかも今回は代替品が二本もある!最新のやつです。買うと一本200円近くするんですよね。
顧客満足から顧客歓喜(CustomerDelight)へと遷移しそうです。
さすがにパイロットと名乗るだけはある。お客を巧妙にナビゲートしてくれます。

完全敵地

2011年11月16日15:17
昨日のサッカー試合はしびれました。異質なものや人々との遭遇を目の当たりにできた。デジタルテレビを続けてよかったと初めて思いましたよ。

国歌演奏であんなに騒いでくださるのは、そりゃ無礼だけど新鮮な感じも受けました。立派。というかご立派です。大きな花丸をあげたい気分です。憎悪をあそこまで持ち続けることはなかなかできません。その気になればどこまでも狂えるものなのかもしれませんが。
マスゲームといい、イギョラ(頑張れ)という人文字と言い、この日のために周到に準備してきた様子がよくわかりました。うん、頑張ったね。
たしかアリラン祭もあの会場でやるのだったな。

若い女性が多かったこともびっくり。四時キックオフであれだけ集まるって仕事はさぼってきたのか?いや、仕込みか。で、そもそもあれが仕事だったのね。ビッグサイトの展示会ブースに派遣される人みたいなもんか。(違うか)

雰囲気に押しつぶされて負けたという要素も少しはあるかもしれませんが、素人目にはDFが問題だったように見えた。栗原が危なっかしい感じでしたね。

李忠成が途中出場した際は、一瞬悲鳴のような声が聞こえたような。愛憎半ばというか。朝鮮学校出身の四世に対しては含むものがまた違うのか?でも、鄭大世だって国籍自体は韓国です。それはいいのか?
いずれにせよ、純粋に試合を皆が楽しめるように早くなればいいと思った。

空気入れ

2011年11月15日14:38
スクーターに乗っていて、センターラインなどの表示物を踏み越す際、タイヤが持って行かれるような感覚がずっと続いていました。まるで眩暈するような感じ。

あれ、おかしいな?どうしてだろう?後輪タイヤを触ってみても空気圧は低くないし、シャフトも緩んでなく締まっている。眩暈でもしているのか?とずっと気のせいだと思っていて、ふと前輪のタイヤを触ってみたら、ベコベコになっている!こっちだった。
気付かずにこのまま乗っていたら・・・。ぞーっとしました。早速空気入れを用意します。

ところが、ノズルとバルブが合わない。何故?あ、バイク用のアダプターか何かをつけないといけないんだっけ?どっかにあったよな。今日はもう遅いから明日にしよう。翌日、引き出しの中からそれらしいアダプターを発見。よかった。これさえあれば空気入れられる!安心して就寝。翌日あらためて空気を入れようとするとそれでも合わない。何故だろう?ノズルの先の金具が小さくてバルブに合わないのです。

散々悩んだ挙句、もしかして?と思ってノズルの先の金具をとってみたらばっちり合いました。しばらく入れてないから忘れてしまってた。そうです。
タイヤのバルブの企画は世界で三種類なんですね。自動車やバイクで使う米国型、自転車に使う英国式、一部の自転車に使うフランス式です。米国式は一番、径が大きいので何もアダプターをつけない状態でバルブに適合したのでした。・・・これだけのことに気付かずに二日も悩んでしまった。新しい空気入れを買わないといけないとまで悩んだ無知な私。とりあえずよかった。

足踏み式空気入れで楽々作業終了。空気入れもいろんなのがありますがバルブが横になっているのがよい。縦型のやつは安定していないんですね。踏み込むとすぐ転倒するのです。気をつけないといけないのは空気圧。前輪は後輪よりも圧は低めにしておく。そろそろスリップサインが出るから交換しないといけないことにも気付く。

よく、パチンコ屋やゲーセンの前に停まっている原付でタイヤがスリックタイヤのごとくツルツルなやつがあります。すごく怖い。雨の日などはスリルありそう。そんな日はどっちみち乗らないのか。
乗って欲しいなあ。間抜けな男気を見せておくれ。英語で暴走族をScreamin' Nite Hog(夜中に吠える豚)と表すそうですが、ぴったりな形容です。

ともかく気をつけよう。

総会出席

2011年11月14日13:28
昨日、団地の住民による管理組合通常総会に出席しました。
代議員の任期は先月末で終わってますが、同時に務めていたフロアの自衛消防班班長が昨日までで、総会終了を持って交替となり、区切りのケジメをつけたいと考えて出ました。

住まう団地の所帯数は1366戸。出席の代わりに済ます議決権行使書の提出が896戸。当日の総会出席者が私を含めて261名で過半数を越えて総会は成立しました。管理組合と自治会はよく似ていますが、性格が全く異なる組織です。

建物の保全や資産としての維持などの活動を行なうのが管理組合、主に住民相互の交流をはかるのが自治会、という区分けになります。
管理組合は一定以上の規模の集合住宅では設置運営が義務付けられております。住民が面倒に感じる場合はマンション管理会社などに委託します。現在はその比率が多いのではないかな。当団地は、住民相互の自主管理で行なっているので細かいニーズは拾いやすい半面、様々な意見やクレームに対してそれを収拾することに時間がかかってしまいます。民主主義のコストとでもいいますか。

管理会社に一任してしまえば、一定のレベルでのサービスを享受できます。しかしきめ細かい対応についてはほぼ諦めなければなりません。仮にそれをやって欲しいと求めれば、ではその分のお金を支払えとなる。当団地でも外注という意見が出ることもありますが、一旦管理会社に頼んでしまうとそこを止めるという判断はとても難しくなる。しばらくは自主管理で頑張るしかないという判断をしていますが、高齢化と独居が進む当団地では大変に悩ましい話ではあります。

七つの議案に対して趣旨説明があり、メインは来年の活動方針と予算処理をどう扱うかという問題です。毎年、特に問題となるのが駐車場代金です。
600台超の駐車スペースが団地の敷地内にありますが、屋根なしで月に18000円。屋根付きで20000円、ペア駐車では一台15000円で月々に使用できます。
この金額、現在の駐車場は段々借り手が少なくなってきて、空きも出ており現時点では40数台分が余ってます。で、借り手がなくなっているのだから月々の代金を下げろという要求が何人かから出ました。素直に下げればいいのですが、周辺の駐車場代金などの世間相場と乖離させてはまずいという判断も理事会側にはあり、ここ数年の主要な争点となっています。

そんなわけで、午前十時に始まって休憩なしで一時半まで総会は行なわれました。
駐車場以外では、管理費+修繕積立金として毎月16000円を各戸が払っていますが、このお金の扱いについても問題となりました。1300戸あまりが毎月払うので年間に直すと26000万のお金が動くことになります。駐車場の代金はこれとは別に特別会計として組んでおります。ただし、駐車場を整備するときの予算の一部に修繕積立金を充てており、その返済で毎年特別会計から一般会計に500万弱を繰り入れており、そこが問題だと文句をいう人も出てきて議事は紛糾しました。毎年同じ問題を扱っています。一般会計とか特別会計とか国と変わらない。計算式には官庁会計でなく、複式簿記を取り入れて、経年変化などをわかり易く示せと質す人も出ました。ごもっともではあるが、それをやると今度は読めない人が出てくるということを忘れています。

そんなこんなで、百家争鳴で議論は出ますが収拾できないまま、お疲れ様終了となりました。一日経ってもまだ疲れが残っている。来年は出るのは控えることにしましょう。ようやく全ての管理組合の仕事から解放されました。

諌死

2011年11月13日09:32
主君の不手際を臣下が糾し、お詫びに腹を切るという「諌死」(かんし)という言葉があります。陰腹とかで、予め腹切っといて諌めるという超人的な技もありますね。
今回の件は、臣下としては諌死をアピールしたいのでしょうが、周りからは「死なばもろとも」「差し違え」と見えています。面白いからいいんですが。

巨人内紛「清武君に謝罪を求めます」渡辺恒雄球団会長が反論
<引用開始>
巨人のコーチ人事などをめぐり、清武英利球団代表に批判された渡辺恒雄球団会長は12日、反論した。同会長の反論文全文は以下との通り。

 去る11月11日の清武巨人軍専務の声明及び記者会見は、事実誤認、表現の不当、許されざる越権行為及び私に対する名誉毀損(きそん)が多々あるので、私の立場から正確な事実を説明します。

 私が大王製紙やオリンパスの経営者と並ぶコンプライアンス違反をしているという表現がありますが、両社のケースは巨額の金銭の私物化や経理の不正操作に関する刑事犯罪的事案であって、巨人軍の人事問題とは次元の異なるものです。これを同列に扱うのは、読売新聞社、巨人軍、私個人に対する著しい名誉毀損であって、清武君に謝罪を求めます。

 私の一存で桃井社長からオーナーを突然剥奪したというのも、著しい誤伝です。本来、プロ野球球団のオーナーは、親会社の長がつくものですが、私は「一場事件」で当時の代表らが学生選手に小遣銭を与えたという事実を知り、彼らを解任した際、読売新聞東京本社社長だった滝鼻卓雄君をオーナーとし、今年6月、滝鼻君が「巨人軍最高顧問」に就任した際、緊急措置として桃井君をオーナーに任命しました。

 その後、シーズンが終了したので、読売新聞グループ本社代表取締役社長の白石興二郎君や読売新聞幹部及び桃井君本人とも相談の上、白石君をオーナーとすることを内定しました。しかし桃井君のこれまでの功績と権威を損なわないよう、巨人軍の代表取締役は桃井社長一人とする方針です。白石君は、巨人軍では私と同様平取締役です。この人事は85才となる私が巨人軍の経営から、将来的に身を引き、20才若く、桃井君の先輩である白石君に読売本社と球団とのパイプ役を委ねる意図であって、桃井君の「降格」では全くありません。桃井君は私のもっとも信頼する人物であり、この人事が「多くのファンを集める伝統球団の名誉をおとしめるだけでなく、会社の内部統制、コンプライアンスに大きく反する行為である」との“清武声明”はまことに非常識で悪質なデマゴギーであります。この人事はまだ発令していませんが、桃井君の事前了解を得ております。

 また、清武君からクライマックスシリーズ(CS)開始前の10月20日にコーチ人事を示されたのは事実ですが、CSで惨敗した以上、多少の変更が必要になったのは当然のことです。

 清武君については、読売社内や巨人関係者から厳しい批判が私に届けられていました。たとえば、「マスコミ関係者の間では、GM就任後、さらに尊大になったと悪評が立っている」「決断力がない。トレードがなかなか成立しない。“エビで鯛を釣る”ことばかり要求するため破談になった話も少なくない」等々。責任あるポストにいる人からのこういう報告を聞いて、GMは適任でなかったと思いました。

 事実、今年の「清武補強」のほとんどは失敗しました。原監督も、清武GMから事前連絡なしに勝手な補強をされたことに不満だったようです。そもそも、「GMをおいたほうが良い」と私に提案したのは原君でした。「誰か適任者がいないか」との私の問いに対し、原君は何人か人物をあげましたが、「オビ・タスキ」で、最後に「清武さんでもいいですよ」と言ったので、清武君をGMにしたというのが実情です。

 私も、「育成選手」制を作ったことなど、清武君の功績は認めていますが、「巨人の場合は外国人穫りでほとんど失敗し、選手も穫りすぎている。米国の方程式でいえばGMはクビ」という広岡達朗さんの言葉(12日付サンケイスポーツ)はもっともだと思います。

 江川君の起用構想は、最近原君と会談しているとき、原君から提案されました。私は江川君を昔からよく知っており、現役時代の実績、引退後のわかり易く鋭いテレビ解説などを高く評価していたので、名案だと思いました。しかし、岡崎ヘッドコーチとの関係もあるので、「助監督」として原監督のご意見番役になってくれればとも考えました。しかし、それは私の思いつきで、社内的に正式手続きをとっていないし、第一江川君が受けてくれるのかどうかもわからず、今日まで江川君と何の接触もしていませんでした。これは構想段階ゆえの企業機密であるにもかかわらず、球団専務の清武君が代表取締役社長たる桃井君にも無断で電撃記者会見を開き、公表してしまったため、“江川助監督”を直ちに実現することは困難になってしまいました。

 今回の清武君の行動は、会社法355条の「取締役の忠実義務」違反に該当すると思います。しかし、記者会見の直前、彼から電話でGMの仕事はさしあたり続けさせてほしいとの要望があったので、これは了解しました。今後の対応は、本人の反省次第であり、現時点ではただちに処分を求めるつもりはありません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111112-00000562-san-base
<引用終了>
長い!突っ込みどころ満載です。でも、一番衝撃的だったのは次のセンテンス。
『・・・この人事は85才となる私が巨人軍の経営から、将来的に身を引き・・・』。
まだ、やるんだ!生涯現役・・・。あんたは歌舞伎役者か何かなのか?
老境の枯淡とか、老いの気骨とかそんな綺麗な言葉では表されないわな。なんとも生臭い。
『江川君の起用構想は、最近原君と会談しているとき、原君から提案されました』
嘘をつけ。原が江川を引っ張ろうと思うわけがあるまい。仲悪いし、自分の介錯人になるやも知れぬ仮想敵を陣営に組み入れるわけがないです。まして江川は現場を離れて長いし、日テレでしか野球の仕事はやらない。倒産した第一不動産に取り入って顧問の仕事をしたり、こちらも生臭い仕事ばかりしているではないか。
個人的には、あんな後ろ暗い人にプロ野球に関わって欲しくはないな。
大学のときがピークだったのではないかな。浪人したりして体のキレが戻らないまま引退しちゃいましたからね。それにしても金光・植松・楠原・島本・徳永・袴田・江川。法政49年組はほんとに凄かった。

今朝のサンデーモーニングではこの問題にふれて張本勲が『大体、GMなんて制度は日本プロ野球には似合わないんだ』と相変わらずの古臭い持論をぶっていましたっけ。
日本ハムが高田GMで大きな成果を挙げたことも認めようとはしなかったし。現実を見定められない、情念だけで動く人なんだな。そりゃ人望ないよな。
同席していた高木守道は話を振られて『私は、それどころじゃないんですよ』とかわしてました。じゃ、なんでゲストで来たんだろう?と思いましたが、まあいいや。

しかし新聞社やテレビ局社員って全然マネジメントができないんだな。
ビジネスパーソンとしてフラットに見た場合、普通の会社員と比べてもその能力が格段に落ちると判断してもよいでしょう。切磋琢磨する機会がないんだろうからな。競争除外されたフィールドで偉ぶっているだけなのがよくわかります。
差し違えでこのまま会長が引退してくれたら、清武さんはGJですけどね。

それと、文章書くのに参考になります。こういう釈明めいたものはなるべく短く書くべきですね。長いと、どんなにロジカルで精緻であったとしても印象として、言い訳の羅列としか見られないでしょうから不利です。他山の石です。・・でも、新聞記者って書くのが仕事のはずなんですけどね。

ハードラック

2011年11月12日13:07
2005年に「天使のナイフ」で乱歩賞受賞の薬丸岳の新刊「ハードラック」を読了しました。
<引用開始>
人生をやり直したい、と願ったネットカフェ難民相沢仁(26)は、闇の掲示板で仲間を募り、応じてきた四人の男女と話すうち金満家襲撃話が持ち上がった。が、決行中に相沢は頭を殴られて昏倒。結局一人逃げるはめになった彼は、報道で邸から三人の他殺体が発見されたと知る。家人には危害を加えないはずが、俺は仲間にはめられた。三人殺しでは死刑は確実。得体の知れない仲間を彼は自力で見つけねばならなくなった……。
http://www.tokuma.jp/book/bungei/30cf30fc30e930c330af
<引用終了>
汚名を着せられて逃避行を続けながら、真犯人を追いかけるという展開はテレビではよくありますが小説ではあまり聞きません。
薬丸岳の作品では未成年が起こす犯罪や冤罪、心神喪失による致死など、現実的で深刻なテーマがしばしば採り上げられます。
犯罪被害者やその家族の心情を色濃く書くことが特徴のひとつでもあります。
そのエッセンスを入れつつ、重層的な構造の物語を上手く書き分けていると思いました。

どの作品を読んでいても、得体のしれない不気味さが立ち上がってきます。その霧のようなもやもやが、ラストの10ページくらいで一気に晴れるというのが彼の作品には多いと思う。
乱歩賞の「天使のナイフ」しかり。「闇の底」も「虚無」もそうです。
本編380Pの長さの300Pくらいで真犯人は見当がつきました。残すはその動機です。

そこから先は、実に重い。現実にもありえるし、そう考えて行動することもそりゃあるだろうなと、真犯人に同情しつつ読み進めました。
これは面白い。ご一読をお勧めします。

今浦島

2011年11月11日17:59
どうしても出て行かなければならない用事ができて、朝から溜池まで出かけてきました。
電車に乗るのはしばらくぶり。こんなに変わっているとは思わなかった・・・。

地下鉄駅には、各駅に「整理員」みたいな制服みた人が等間隔で並んでいます。「ドアが閉まります!お気をつけ下さいー!」一斉に唱和して乗客を見送っていきます。乗ったのは九時に近い八時台だったけど、あと30分早ければこの人たち、尻押し要員として活躍していたんだろうな。

そして車内を見渡してまたビックリ。皆、スマホじゃん!揃って画面をソロソロしています。
三ヶ月前に乗ったときから比べてスマホ率が明らかに高くなっています。何だかなあ。
まだ携帯のままの自分が時代遅れという感じがひしひしです。でも、電池消耗が早いし、アプリは別途買わなきゃいけないしな、と必死に自分を鼓舞します。

赤坂見附駅で降りて待ち合わせ、駅出てすぐのコージーコーナーで下打ち合わせをして、ふと見上げるとクリスピー・クリーム・ドーナツの看板が。おお、はじめて見ました。誰も並んでないじゃん!帰り道に記念に買いました。帰宅してから食べてみて、思ったより、普通の味だったのでがっかりです。ミスタードーナツとの違いがよくわからない。場所で売ってるのか?赤坂とか六本木で食べるから美味いのか?スタバが江戸川区には一店もないってことと理由は同じなのか?群がる疑問に襲われています。

たまに外出すると本当に刺激になります。

顔は履歴書

2011年11月10日14:27
打ち合わせで「あなたの経歴書を持ってきてくれ」なんて言われてしまった。この手合いのもの、前は手書きで作っていましたが、そんなの作り手の拘り以上に何の意味もないことがわかったのでDOCファイルで作成してあります。で、久しぶりにそれに載った自分の顔写真を見てみてびっくり。ふ、太っている。

今も大して変わってないつもりでいたら、過去は確かに太っていたことがわかる。頬が膨らんでいる。なんだかリスの頬袋みたいだ。というわけで撮り直しました。写真館みたいなところでもいいんだけど、自動撮影機で撮りました。町のDPEショップみたいなところで撮るのはかえってダメですね。あっちは撮り直しができません。自動のほうが600~700円で撮り直しOKなので納得いくまで顔を作ることができるのです。で、撮ってから気付いた。これをファイルに保存しなきゃいけないんじゃん!ばかばか。デジカメで慎重に接写してファイルとして取り込むという二重手間をしでかしました。

我ながら、怖い顔つき。貧相とは思わないが近づきたくない佇まいです。念のためにパスポートの写真も見たけど、これも丸い。丸いよ。顔立ちは生活で作られる。意識して顔は作らないといけないなと痛感しました。

「改革派」官僚とかいわれる古賀茂明という人間がいます。正統なことも言ってるのだろうけど、この人を見ていると何だか腹が立つ。殴りたくなる。
どうしてだろう?としばらく考えていて理由がわかった。

前の会社の嫌味な先輩社員に似ているのです。しかも二人も該当者がいる。
眼鏡で眉毛が濃く、口元が曲がり、ヌメヌメとした唇の質感。考えるだけでダメ!

最初の会社にいた三年年上のIさん、二社目にいた二年年上のMさん、両方とも陰険でそれはそれは嫌な人だったなあ。通り過ぎるときとかボソリと「部長にあんな態度とっちゃダメだよ」とか囁くようなタイプでした。反論できないタイミングで捨て台詞を残していく。言われた日は口惜しくて眠れない。そういえば二人とも顔が古賀茂明にそっくりです。I≒M≒古賀って関係だな。
となると古賀も相当に嫌なやつ、という論法が成り立つのでしょう。本能的に敵を察知していたってかもしれない。会う機会なんてないだろうけど。
あの手の顔はとにかく苦手です。

藁にもすがる獣たち

2011年11月09日10:09
曽根圭介の新刊「藁(わら)にもすがる獣たち」を読了しました。
<引用開始>
あの金さえあれば。
大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。
金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は――。
乱歩賞作家の、傑作長編ミステリー

何が3人の人生を狂わせたのか! 大金を手にできるのは誰?
赤松寛治・59歳・サウナ店アルバイト
寛治が夜勤をしていたある日、店に不審な男が現れバッグを預けたまま消えてしまった。中身はなんと大量の札束。バッグの中へ寛治の手が伸びる――。
江波戸良介・38歳・P県警牛ヶ沼署刑事
地元暴力団・郷田組に借金をしていた良介は、組長の呼び出しまで受けて、いよいよ生命の危機を感じ始めていた。そこへ大金を背負った「鴨」の話が!
庄田美奈・32歳・主婦
外国為替証拠金取引で負債を抱えた美奈は、週2日、デリヘルで働いている。夫のDVに耐えながら。そんな折、客の若い男に夫の殺害を持ちかけられ――。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2171341
<引用終了>
曽根圭介は2006年に「沈底魚」で江戸川乱歩賞受賞しています。本格推理もかける作家ですが、ホラー風味の作品も非常に味わい深い。「鼻」とか「あげくの果て」とか。ただ、読んでいて気が滅入ることもままあります。

本作も、それぞれの事情で金に困った三人の登場人物の物語が並行して語られますが、ある一本でつながっていき最後は壮絶な大団円を迎えていきます。
他の作家でいうと、奥田英朗の「邪魔」「最悪」「無理」といった作品に似た感じがしていて、逼塞した地方都市での登場人物の暮らしがこれでもかと書かれています。それも現実感がある重い話ばかり。

ともかく、救いがないのよね。登場人物たちも悲惨な末路を辿りますが、それでもエンディングでは一筋の光明を見出せた気がしました。ミステリーとして読むと物足りないかもしれませんが、人生への教訓を引き出すつもりで最後まで付き合うとよいように思いました。
ご一読をお勧めします。

病巣を探る

2011年11月08日18:14
ひどい話です。
監視委がオリンパスを本格調査、虚偽記載の疑いで
<引用開始>
オリンパスが過去の損失計上を先送りしていたと発表したことに関連し、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、証券取引等監視委員会が本格的な調査に乗り出すことがわかった。関係筋が8日、明らかにした。監視委は、個別の事案へのコメントは控えるとしている。

複数の関係筋によると、オリンパスが設置した第三者委員会がまとめる調査結果なども踏まえ、必要に応じて関係者に事情を聴くなどの調査を進める。悪質性が高いと判断すれば、検察当局への刑事告発を検討する可能性もある。監視委は夏ごろにはすでにこの問題に関心を寄せており、金融商品取引法に照らして適切な対応がとられたかどうか、開示面を軸に検証を進めていたことが明らかになっていた。

オリンパスは同日、不明朗な資金の流れが指摘されていた過去のM&A(買収・合併)に関し、1990年代ごろから有価証券投資などの含み損を先送りし、その穴埋めのために買収資金などを利用していたことが判明したと発表した。森久志副社長執行役員が損失計上先送りに関わっていたとし、同日付けで副社長執行役員を解職した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111108-00000401-reu-bus_all
<引用終了>
おおかたドレッシング(粉飾)しまくりだったのでしょうね。バブルに踊ったツケを延々と隠し続けていたってことだ。そういえば、あそこは労務管理でもいろいろ問題を抱えていたなと思い出す。セガみたいに座敷牢が社内にあったと聞いた。仕事のない社員を狭い部屋に集めてどこにも出かけられないようにしてたとか。内部告発した社員を逆に追い込んだりして裁判になり、敗訴してましたっけね。本社も伊那も辰野事業所でも仕事したけど、現場はいい人ばかりだった。地味で堅実という印象だった。どうして経営陣だけ腐るのだろう。人の腹のなかを読み取る内視鏡の会社のくせに、自分の痛くもない腹を探られるのは苦手だったか。あ、痛かったんだね。

悪人

2011年11月07日14:29
昨晩、テレビ朝日で映画「悪人」なんかやっていたので見てしまいました。
あんな話だったんですね。想像していたよりはるかに重い内容でずしりと残りました。
<引用開始>
保険外交員の女(石橋佳乃)を殺害してしまった一人の男(清水祐一)。
彼は再び別の女性(馬込光代)を連れ、逃避行に及ぶ。なぜ事件は起きたのか?事件当初、捜査線に浮かび上がったのは地元の裕福な大学生(増尾圭吾)だったが、拘束された増尾の供述と、新たな目撃者の証言から、容疑の焦点は祐一へと絞られる。この事件をめぐって加害者と被害者、そして残された彼ら家族たちの揺れ動く日常が克明に描かれていく。彼の凶行は何によるものなのか?その背景に潜む、母と子の出来事。関係者たちの心情によって織り成される群像劇はやがて、二人の純愛劇へと昇華していく。何故光代は祐一とともに逃げ続けるのか?二人は互いの姿に何を見たのか?そして悪人とは誰なのか?
http://publications.asahi.com/akunin/
<引用終了>
当初は、逃避行を描いたロードムービーみたいなものだと思っていたのです。妻夫木聡ですと「約30の嘘」というロードムービーの佳作がありましたしね。
ところが違った。加害者・被害者双方の家族の重い人間模様が描かれている。満島ひかりがあんな演技が出来る人だと初めて知った。フォルダー5出身という彼女のキャリアからすると相当なステップアップを果たしている。岡田将生も劇中で嫌味な大学生をよく演じていました。勿論、主演の二人も熱演です。
吉田修一は最新作の「平成猿蟹合戦図」も大変評判が良いので、近々読む予定でいます。

火車

2011年11月06日08:48
テレ朝が必死にPRしていた土曜ドラマ「火車」。なんとなく最後まで見てしまいました。
<引用開始>
刑事・本間俊介は、犯人確保時に負った傷のために休職していた。そんな彼に、亡くなった妻・千鶴子の親戚で銀行員の栗坂和也が意外な事を頼み込む。謎の失踪を遂げた和也の婚約者・関根彰子を探し出して欲しいという。

和也の話によれば、クレジットカードを持っていないという彰子にカード作成を薦めたところ、審査の段階で彼女が自己破産経験者だということが判明した。事の真偽を問い詰められた彰子は、翌日には職場からも住まいからも姿を消していたとの事だった。

休職中で警察手帳も使えない本間は、彰子の親戚や雑誌記者を装って捜査を開始する。最初に彰子の勤め先を訪ね、社長から彰子の履歴書を見せられた本間は、写真を見て彼女の美貌に驚く。美しいながら、夜の仕事には染まらない清楚な雰囲気が漂っていた。次に、彰子の自己破産手続きに関わった弁護士を訪ねたところ、「関根彰子」は会社勤めの傍ら水商売に手を出しており、容貌の特徴は大きな八重歯だという。勤め先での関根彰子と自己破産した関根彰子は、名前が同じながら容貌も性格も素行も一致しないのだ。

和也の婚約者だった「関根彰子」は、本物の関根彰子に成りすました偽者ではないのか?
だとすると、その正体は?
また、本物の関根彰子はどうなったのか?
http://www.tv-asahi.co.jp/kasha/
<引用終了>
ご存知、宮部みゆきの代表作で、原作はかなり前に読みました。カード破産やサラ金の話だったので身につまされつつです。
当時は強烈な取立てが社会問題になっていました。
と、ここで気付きました。サラ金だのクレジットカードの暗部を映す内容をよく民放でやれたな、と。多分、昨年のグレーゾーン金利改正前なら企画に挙げられることもなかっただろう。なんたって大スポンサー様ですからね。
気になって本編途中のCMもチェックしてましたが、サラ金関係もクレジットのスポンサードはなし。それだけ広告出稿が減って、彼らの威光に振り回されることもなくなってきたってことでしょうかね。
尤も番組が終わったらすぐ、プロミス・アイフルのスポットCMが入ったのはご愛嬌でした。

同じ時間にやったNHKのドラマにも後ろ髪を引かれつつ、こちらを選んだ理由のひとつに佐々木希が取り上げられていたこともあります。
この子、演技ができたっけ?ガムと携帯のCMと、深夜ドラマ「土俵ガール」しか記憶がない。しかもこの深夜ドラマは頭が痛くなる内容でしたし。

全編を見終えて納得。一言も科白のシーンがないんでやんの。モデル立ちしていて終わり。主演の上川隆也たち芸達者に全ての物語を作られて科白なしに済ませたのでした。ミステリアスな美女という設定ですから、サイレントでもよかったのです。その手があったかとちょっと感動。わりによく出来ていたと思う。笹野高史が演じた弁護士は宇都宮健児がモデルなんだそうですね。

でもNHK見ればよかった。http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/
こちらは再放送を楽しみにしています。

生卵はいかん

2011年11月05日18:23
よりによって生卵はいかんぞ。食べ物を粗末にしてはいけない。
暴走族と誤解し生卵投げる 兵庫県警が巡査書類送検
<引用開始>
交番勤務中にバイクの少年に生卵をぶつけたとして兵庫県警は4日、特別公務員暴行陵虐の疑いで、三木署の男性巡査(24)を神戸地検に書類送検した。暴走族と勘違いし、巡査は「生卵ならけがはしないだろうと思った」と話しているという。県警は同日、本部長訓戒の処分とした。

 書類送検容疑は、8月31日午後11時55分ごろ、兵庫県三木市の同署緑が丘交番前の交差点で、バイクで走行中の少年ら4人を狙って生卵3個を投げつけ、うち1個を神戸市西区の会社員の少年(18)の右胸に命中させたとしている。

 県警監察官室によると、巡査は直前まで交番内で勤務していたが、暴走族とみられるバイクの音を聞いて外に出たところ、交差点でバイクに乗って信号待ちをしていた少年ら4人を発見。通過しようとした4人を制止させようと、食事用に購入していた生卵を投げたという。4人とも暴走族とは無関係だった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111104/crm11110418570013-n1.htm
<引用終了>
気持ちはよくわかる。私も夜中に公園内を蛇行してスロットル吹かしている連中に天誅を加えたい衝動にかられます。いつもバットを振っている。でも、やらない。お礼参りが怖いからww というのは冗談で、こちらが正義を行使したつもりでも暴力と認定されればこちらに過失があったように扱われてしまうからです。
いつも言ってることだが、何故「暴走族」などとちょっとカッコ良さそうな名称で呼ばわるのか?「珍走団」を一刻も早く定着させるべきだ。『俺、昔悪かったんだ』といって粋がるバカを付け上がらせることもあるまい。そういう勘違いを助長させるのが「暴走族」などという奴らに阿った言葉なんだと思います。

そういえば、暴走族に変わる新しい名称を警察が募集していたことがあったな。あのとき決まった新名称が「ダサイ族」で脱力。何?この中途半端な感じは?中途半端に相手側に接近してどうするんだ?まずここは敵視だろう。
それに、これでは誇り高いマサイ族に対して失礼ではありませんか。ダサイ族は勇猛果敢でもなんでもないし、運動能力だってマサイ一般に対して劣る。
トルコ風呂をトルコの抗議でソープランドに変えたように、ここは関係者の猛省を促したいところです。

で話を戻して、この警察官は生卵でなくて何をスローすればよかったか?
腐った卵がいいんじゃないかな。それも「お前らと同じだ!」の科白つき。
だって生卵では勿体無い。・・・余計に揉めそうですが。

楽しいの?

2011年11月04日19:10
一人でやっても気晴らしになるのか?なるんだろうなあ・・・・。
ヒトカラ好きに朗報! 1人カラオケ専門店が神田に登場
<引用開始>
「何名様ですか?」「1人です」という、あのちょっと気恥ずかしい瞬間なしで“ヒトカラ”(1人カラオケ)できるようになる――1人カラオケ専門店を、カラオケボックス「カラオケ本舗まねきねこ」を運営するコシダカが11月下旬にオープンする。

 その名も「ひとりカラオケ専門店 ワンカラ神田駅前」。1人からでも手軽に立ち寄れる新業態のカラオケルームとして顧客のニーズに応えるという。全24室の個室のほか、共用のカフェスペースも設ける。場所は東京都千代田区、JR神田駅東口から徒歩1分の共伸会館ビル5階。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111104-00000022-it_nlab-sci
<引用終了>
歌でも楽器でもそうですが、音楽って聞き手がいないと本来は成立しないと思うんですよね。
それでも、成立するということは健康にいいってことなのか。歌うってことは腹筋使うし、ストレスや鬱屈を飛ばすにはいいんでしょうけど。
いや、いいのか。いいんだよね。強要されるよりはよほどいい。

思い出します。最初に勤めていた会社でカラオケを強要されたことを。もう30年近く前だから、カラオケっていっても悲惨の一言。演歌とか懐メロ中心で、当時の自分が歌えるものがまるでない。

それでも酔った上司や先輩が「歌え!」と厳命してくる。あれは辛かった。しかもカラオケボックスがまだ出始めの頃で大半はスナックでの歌唱強要。会社の人間だけでなく、全く見知らぬ酔客の前で披露しなければならない。これは相当辛いことでした。結局美空ひばりの「東京キッド」を知ってたのでそれを我慢して歌ったのです。そしたら、人が歌ってるのに自分たちが知らない曲だからと誰も聞いてなどいない。あれには腹立ったです。
カラオケ強要って、今にして思えば一種のパワハラですよね。

仲のいい同士で行くのはいいんです。会社帰りにたまたま一緒になって洋楽カラオケに行ったとか楽しい集まりもいい思い出です。
ギミックな派遣社員女性と「大都会交響楽」(ピチカートファイヴ)なんてデュエットしたな。マニアックで、誰も知らないでまごついてました。
今聴いてもとてもいい曲ですが。
http://www.youtube.com/watch?v=av4Idbl78yo

蜜柑

2011年11月03日15:41
ベランダの鉢植えに、蜜柑の低木があるのですが実が大きくなってきました。
先月末には五センチ程度でしたが今は七センチ程にも。しかも黄色く色づいてきています。
でも一個しか生っていない。七月時点では小さな果実が五個程度確認できたのですが、青虫が葉っぱを食べたせいか皆萎えてしまいました。この青虫もどこからやってくるのかまったくわからない。
しかも蜜柑の葉っぱを狙ってくる。柚子の鉢植えもあるんですがこちらはあまり被害はなし。蜜柑の葉は、おそらく青虫には美味いのでしょう。コブ蜜柑の葉はトムヤムクンに入れたりしますね。

しかしここ十一階なのにこの連中はどこからやってくるんだろう?可能性でいえば鳩とか鴉にくっついてくるのかもしれません。来年の対策を今から立てないといけません。

時々ベランダで一夜干しを作っているのですが、鳥はその匂いで寄って来るのですね。招かれざる客です。金の笊で蓋して干しているのですが鴉はクレバーなので、器用に嘴で開けようとしてきます。鳩はそこまでは頭が回らないみたい。

落果しないように気をつけて、正月までこの状態を維持しておきたいものです。

リテラシー

2011年11月02日14:59
うーん、とね。これは単純に利用者がバカなんだと思います。
<引用開始>
衆院のコンピューターがサイバー攻撃を受けていた問題で、ウイルスが情報送信先として指定していたメールボックスに、衆院議員だけでなく参院議員のメール情報も流出していたことが1日、関係者の話でわかった。

 これらの議員の公用パソコンが感染していた可能性も考えられる。衆院のウイルス感染発覚以降、参院事務局は「感染の事例はない」と説明してきたが、流出経路の特定が迫られそうだ。一方、情報送信先に指定されていたメールボックスの画面に中国語の簡体字が使われていたことも判明した。

 関係者によると、衆院に送りつけられたウイルスは、感染端末の内部の情報を外部に送信するようプログラミングされ、送信先の一つが米国のネット会社が提供するフリーメールのアドレスになっていた。

 このメールボックスの「受信箱」のフォルダには、8月上旬以降に送られてきた数百通のメールが保存されており、送信者のメールアドレスの中には少なくとも、参院議員2人、衆院議員1人のものが含まれていた。攻撃者が盗み取ったとみられる情報も暗号化された状態で入っており、メールの件名や本文の可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111101-00001330-yom-soci
<引用終了>
正体不明な添付ファイルを実行するなとあれほどいっているのにやるんだ。
慢心と無知がそういう恥ずかしい行為を正当化する。おおかた、アレだ。
アダルトな画像とかをせっせとダウンロードとかしてて、後ろ暗いところがあるから添付ファイルを見ても中身はそれだ!と思い込んじまうのだろう。
私にはわかる。

どうにも救いがたいバカです。同時に「簡体字が使われていた」とかさりげなく中国が発信元であると示唆しているけど、プロキシサーバなんか使ってもそうなるじゃん。ましてプロキシを何重にも挿していたら、本当はどこから来ているかなんてなかなかわからんじゃないか。
内部のゆるゆるな管理体制やリテラシーの低さにフォーカスせず、中国という分かり易い仮想敵を持ってきて問題のすり替えを行なう。それを嬉々としてメディアが手伝う様は恥ずかしいの一言です。
国会議員がPC使うなんて二十年早い。いちから勉強してこい。

三人寄れば

2011年11月01日19:06
三人寄れば文殊の智恵だけど、これが女三人となると「姦しい」となります。

女性主役の群像劇が今クールのドラマではなんだか目立つなあ。
月9「私が恋愛できない理由」で、香里奈・吉高・大島優子・稲森でしょう。
NHKの「ビター&シュガー」で、和久井・鈴木砂羽・りょうと同世代が揃うと。
今夜のドラマ10「カレ、夫、男友達」で真木・木村多江・夏帆だっていうもの。
うーんと、いろいろありますがお腹いっぱいではありますよ。しかもドラマ10は江國香織の原作だと。なんていうか、NHKあざといよな。

個人的には、和久井が出るとドーンと重苦しい雰囲気になるんだよね。不幸のオーラというか。木村多江もちょっとそんな印象があるけどまだいいか。
決して嫌いな女優さんではないのだけれども、見ていてつらい展開を想像してしまいます。
もし一緒に飲んでたりしたら、生い立ちの秘密を延々とカミングアウトされそうな感じです。鈴木砂羽だと、そんなのもカラッとしてそうですね。あくまで印象ですが。

いずれのドラマも第一回を見逃してしまったけど、今夜のドラマ10はちゃんと見てみることにしましょう。とりあえず夏帆目当てです。
個人的に今クールでは『11人もいる!』が面白いかと感じてます。あと「ウレロ未確認少女」ですかね。

沢村一樹の「DOCTOR~」も見忘れてしまった。しまった。これに比嘉愛未が出ていることを気付かなかった。離婚騒動渦中の高嶋政伸という隠し玉もあるけど。ここは比嘉です。
コードブルー、最上の命医に続いて再び白衣の彼女を見られることに至福を覚えます。

読む・見るの違い

2011年10月31日16:08
どうもいけない。本は読んでも理解が深まるという感覚があるが、WEBではなかなかこの実感が生まれてきません。
これは「読む」「見る(眺める)」というこちら側の姿勢の問題なのだろうか。
本は「見る」ことも「読む」こともできますが、WEBでは「読む」という行為がなんだか成立しない気がします。これは情報の手触り感で差が出てくるのだと思う。
Webの場合は、PCなりスマートフォンなりのガジェットを介して情報に触れますが、本の場合は直接手で持って情報を読む。この「介する」という作業が、情報を遠いものに実感させる気がしてなりません。隔靴掻痒というかな。主体的に取り組めないというか。本がいいとか合うとかいうことではなく、この差をどうかして乗り越えられるのだろうか、慣れてきて克服ができるものなのか?ということをここしばらく考えています。

以前にWebを通じたeラーニングの仕事をしていた際、Webで見られるコンテンツに制限を加えて、コピーできないような仕様にしていました。
複製を避け、著作権を護るという意図をもってしたことだけど顧客からの反応は芳しいものではなかった。学習したことが定着しづらいといわれました。
そこで、思い切ってhtmlのページを受講期間内に限り、PDFで出力できるようにしたところ顧客満足がもの凄く高くなって驚いたことがあります。
これは、私と同じような情報の手触り感を多くの人が持っているということだと思う。すなわち、Webでいくら眺められても、それは読むこととは違うという感覚でしょう。

紙版と電子版の二枚看板で日経がサービスを開始して一年ちょっと経ちますが、これってうまくいってないんだろうなあ。でも、とりあえず電子書籍の方向は睨んでないと乗り遅れるから、最近は朝日新聞もデジタル版を追随しましたね。見出し部分だけをasahi.comで流して「続きは朝日デジタルで」などと出しているのを見かけるようになりました。

最終的にはリテラシーとコンテンツの両方で進化がなければ今の状態での電子化は間違いなく失敗するだろうと確信します。紙の発想と方法論で電子化に乗り出しても読者にはヒットしないことでしょう。
それに最近の紙面のひどいこと。先ほども図書館で日経を久しぶりにまとめて読んでみたけど文末が「思われる」「見られる」「可能性がある」「なお不透明である」ばかり。何これ?
調査報道衰退して、発表報道ばかり。そこに当て推量を付け加えるから質が低下してます。

私にとって新聞と出会うポイントはもはや二つだけ。図書館と、電車の網棚だけですw
ビジネスマンなら日経購読が当たり前、この定義が如何に的外れなものであるかは身をもって思い知っております。

電子書籍もどのように変容して受け取られていくか。その点は引き続き関心があります。

ダブルスタンダード

2011年10月30日15:46
これ、東スポだからこそ、騒いで記事にしたんだろうなと類推します。

東スポに求人広告…実は振り込め詐欺受け取り役
<引用開始>
振り込め詐欺事件の現金受け取り役として静岡県警に詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された東京都の無職男(41)が、スポーツ紙「東京スポーツ」の求人広告を見て応募し、雇われていたことが県警への取材でわかった。

 職種には触れず、「日当1万8000円以上」と書かれており、県警は詐欺グループが高額な日当で受け取り役を集めていたとみて調べている。

 男は今月26日、静岡市葵区の女性(77)から現金を受け取ろうとした際に逮捕された。捜査関係者によると、男は調べに対し、「広告を見て今月中旬に都内で男の面接を受けた後、この男に呼び出され『静岡に行って』と言われた。その後、『400万円を取ってきて』と携帯に電話があり、取りに行った」と供述しているという。広告に具体的な仕事の内容は書かれていなかったという。

 東京スポーツ新聞社広告局は「代理店を信頼して広告を掲載したが、詐欺事件に利用されたことは誠に遺憾です。今後、このようなことがないようにチェック体制を強化したい」とコメントを出した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111029-OYT1T00758.htm
<引用終了>
少し前にも、違法風俗の広告を掲載したとかで日刊ゲンダイが警視庁の家宅捜索を受けるなんてこともありました。東スポだからゲンダイだから、という価値判断がそうさせたのでしょう。これらは報道スタイルについて政府系報道機関とは一線を画しているから、一度かましておきましょうということだな。軽い脅しで黙らせようというわけだ。

でも、日経や読売新聞だって五段組全面広告で怪しげな投資ファンドの情報を掲載したとかかなりやっているじゃないか。安愚楽牧場なんかもそう。それに怪しげな求人広告なども多く、実際に面談してみて広告を全く違う条件であることが再三ありました。日経に載っているから大丈夫、という推定が如何にあてにならないかは身をもって知っています。はっきりと詐欺の片棒を担いでいるのだけど、彼らは責任を感じてなどいない。有難い広告主に対して詮索しようなどとは夢にも考えないのでしょう。麻痺しているところもあるんだろうな。今や紙の時代ではないのにな。

チェック体制を強化したいなんて言い草も笑止千万です。今度、問題を起こしたらおたく(広告代理店)はもう使わないからな!という単なる責任の押し付けしかやらないつもりでしょう。
そういう態度があるから、購読者が漸減しているのだということに何故気付かないのかね。

サクリファイス

2011年10月29日13:07
近藤史恵の「サクリファイス」「エデン」「サヴァイヴ」三作を読了しました。

<引用開始>
ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。
勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。
http://www.shinchosha.co.jp/book/305251/
<引用終了>
上記は「サクリファイス」の説明文で「エデン」「サヴァイヴ」はこれに続く物語です。
自転車競技というものがなかなか理解できませんでした。先行逃げ切りや追い込み型があるのはわかっても、エースとアシストに冷厳に分けられている仕組みがよく納得できなかった。ツール・ド・フランスなどを見ていると、チームスポーツであっても表彰台にあがるのは個人でしかない。このあたりがなかなかわからなかったが、本作を読んでようやく腑に落ちました。

勝敗も優劣も確かにある、しかしそれが全てではない。一位になれない人間でも尊敬を集めることはできる。そして、エゴイスティックに勝利にのみ拘る人は心底軽蔑される、ということもわかりました。
いわば中世の騎士道みたいなものがベースにあるという感じ。例えば白黒をはっきりつけたがるアメリカでそんなに流行らないのもわかる気がします。
勝敗を越えた名誉もまた重んじられる世界なんですね。

競輪はあるけど、自転車ロードレースは日本ではなかなか馴染みにくい。一方でヨーロッパでは、フランスでもイタリアでもスペインでも自転車競技が盛ん。知らなかった世界がまた広がった。読んでみてよかったと思います。
ご一読をお勧めします。

グッジョブ

2011年10月28日18:38
就社ではなく、単なる就職と考えればいいじゃないか。
菅野、相思相愛ならず 「今後は両親らと相談して」入団交渉不透明
<引用開始>

“相思相愛”だった巨人との縁が成就せず、日本ハムが交渉権を獲得した東海大の菅野は、事態を飲み込めないでいた。口を真一文字に結んで会見場に現れると、時折笑ったかと思うと目もうつろに唇をかむなど、落ち着かなかった。「(明治神宮大会での)日本一を目指してがんばっているので、そちらを優先したい」。第一声に、1位指名への思いはなかった。

 「巨人の原監督のおい」という肩書きを、重圧ではなく励みに変えてきた。現役引退の試合にも足を運び、プロを目指す原動力にした。おじの後を追うように東海大相模高、東海大と進学。最速157キロ右腕に成長し、「小さいころは『一緒にできたらな』くらいだったけど、大学で実績も積んで現実になる日を思い描いていた」。今年1月には一緒に初詣をし、その日がくることを誓い合った。

 球団へのあこがれも培われた。巨人から昨年12月に早々と1位指名を公言され、今月22日の登板でもワインドアップに挑戦するなど常にプロの舞台を意識した投球を見せてきた。抽選結果が出ても、巨人を「自分の中ですごい特別な球団」といってはばからなかった。

 日本ハムが指名した瞬間の思いを聞かれても、「多くの球団に評価してもらえたのはうれしい」としかいえなかった。今後については「(東海大の横井)監督や両親と相談して決めたい」と明らかにせず、入団交渉は不透明な状況だ。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111028/bbl11102801170002-n1.htm
<引用終了>
何が相思相愛なんだろうか?直接、希望球団を本人が口にしたわけでもなんでもないのに。
日本ハムはいい仕事をしたんじゃないか。グッジョブといいたいです。
複数球団から指名されるということはそれだけ実力を評価されているということを本人はしっかり自覚する必要があります。
長野・沢村と、これまで片八百長のような入団騒ぎを続けていてドラフトが形骸化してしまうところだったから、個人的にはよい結果だと思います。
(長野については、本人はどこでも行くつもりだったが、日大側で制限を加えた模様)
それに、希望する球団にいったとしても活躍できるかはわかりません。
特に読売についていえば、希望して入ったその後で不本意なパフォーマンスしか示せなかった人が多いように思えてならない。特定のバイアスがかかるよね。常勝だの紳士たれだの。そういえば伯父さんの原辰徳も巨人と日ハムで競合したんでなかったかな。いくつかの球団でクジでしたよね。
あのとき、日ハムは球団社長の三原脩が引き、読売は監督の藤田元司だった。三原脩がクジが見当たらないとか気になることを言ってたのを覚えています。ズルがあったのか?今となってはわからない。
とにかく、浪人などしないでどこに行っても活躍できることを示して欲しいと思います。
それからFAなり利用して希望球団に進むことを考えたほうがはるかに建設的だと思うのですよね。横車の挙句、読売入団とかなれば伯父さんが監督のうちはずっと縁故であることを騒がれることになります。それは本意ではないでしょう。貴重な才能を存分に活かして欲しい。同じ名前のヨシミでそう思う。

効率化の果て

2011年10月27日14:58
その発想には唖然とするばかりです。
外国語学部の非常勤講師3年でゼロ 阪大、リストラ提案
<引用開始>
4年前に大阪外国語大学が統合されてできた大阪大学外国語学部で、教育担当理事から、同学部の非常勤講師を3年でゼロにするリストラの提案が出された。講師が担ってきた年間900コマ以上の授業がなくなることになり、教職員組合は「教育の質が維持できない」と反発を強めている。

 大阪大の東島清副学長兼理事が19日に提案した。外国語学部は、モンゴル語やインドネシア語など25の専攻語を使ってその国の歴史や文化を学べるのが特色で、そのほとんどと英語の授業を非常勤講師が担い、今年度は915コマの授業を行ってきた。だが大阪大は2004年の法人化以降、一般教養に当たる全学共通教育科目以外では原則として非常勤講師は雇用していないことから、「基準にならい、非常勤講師は3年をめどにゼロにしたい」と提案した。

 これに対し、教職員組合は24日、「外国語学部は各言語10~40人の少人数編成で、非常勤講師なしでは運営できない」などとする抗議声明を出した。削減計画を知った学生にも動揺が広がる。1年の女子学生は「マイナーな言語をしっかり学べる大学は全国にもほとんどない。非常勤講師の持つ少人数の授業がなくなれば、ここを受験した意味がなくなってしまう」と心配する。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201110250043.html
<引用終了>
国立大学が独立法人化されて以来、何かといえば効率化が叫ばれていましたが、そろそろ悪しき影響が出てきたようです。
たしかに大学という組織自体、非効率で不合理な制度や仕組みを色濃く持ち合わせていますが、独法化されて以来これまで続く徹底的な効果・効率化は本来的に馴染まないことではないか。いつまでも追い求めるべきではないといい加減に気がつかないのだろうか。
大体、無駄ってことを誰がどうやって決定するというのだろう?短期的には無駄と決められても、あとから役に立ったなんてことも沢山あるわけです。短期的な利得手段のノウハウだけを大学は教えればいい、なんて誰にも決め付けられないだろうに。利得に聡い、エゴイストばっかりが出来る予感です。

おそらく阪大の外国語学部として『英語だけ充実してればいい』ってことを発想していそうです。人口比からすればあとはせいぜいがスペイン語に中国語でもやればいいってとこか。フランス語やドイツ語にイタリア語は趣味で、韓国語なんかは余暇に学べばよいとでも考えていそう。その思考スタイルには吐き気がします。しかも押し付けてくるというのが悪質です。
2セメスターで、秋入学をデフォルトにしようと東大などでは考えているとのことですが、足元の語学教育がこれでは、一体何がグローバル化推進なんだろうな?と思ってしまいます。

戦意喪失

2011年10月26日16:31
プロ野球のCSはまだやらないのか。とっくに公式戦は終わっているのに何をぐずぐずとやっているのだろう。公式戦終了日から数えて三日後には開始するとか決めておけばいいのにそれをしない。いきなりやると切符が売れないから。
MLBはさっさと地区、リーグ決定戦ときてワールドシリーズで王手までかかっているというのに。このスピード感のなさが、一位チームが真のチャンピオンたりえない理由なのかもしれない。全力で走ってきて、小休止どころか大休止してしまうからテンポが狂ってしまうのではないだろうか。つくっていた体が冷えるというか。調子を狂わせて戦意がなくなる。

去年、ロッテが三位から下克上で日本シリーズまで制したけど、これも間延び感あるプレシーズンの影響が少なくないと思います。
そこにきて明日のドラフト会議では、原の甥である東海大の投手がドラフトで読売単独指名なんて横紙破りがまかり通るという脱力。盟主づらした勢力に、長野・沢村ときてまた片八百長みたいな選手獲得を許していいのか。
各チームの監督人事もご立派というか。優勝しても解任される人間がいる一方で親会社受けのいい人物と派閥が丸ごと起用されるという非論理的決着。誰かの恣意によって成り立っているというのがなんともやるせないです。
日本ハムの次期監督が栗山英樹って何だよと思った。

一方でニュージーランドのオールブラックスの監督選びは凄いです。
監督はなんと公募で選ぶというのだな。公募した人物が、選挙で選ばれる。それも票を持っている人たちの前で「こうして私はチームを強くする」というプレゼンをやってその内容で選ばれるという。これだと、話しぶりが上手い人だけが得をしそうだけどそうは決してならない。それまでの実績も当然考慮されてくる。例えば日本代表の監督をやっていたジョン・カーワンではまず次期監督には選ばれません。他国とはいえ、一勝も出来ない人物に代表監督は任せられないと判断される。厳しいが、だからこそやりがいもあるし尊敬も集まるのでしょうね。

名誉欲

2011年10月25日14:16
その名前を見て脱力してしまいました。
<引用開始>
政府は25日、11年度の文化勲章受章者と文化功労者を決定した。文化勲章は、半導体電子工学の赤崎勇氏(82)▽陶芸の大樋年朗氏(83)=本名・奈良年郎▽小説の丸谷才一氏(86)=本名・根村才一▽日本政治外交史の三谷太一郎氏(75)▽分子遺伝学・分子生理学の柳田充弘氏(70)--の5人に贈られる。文化功労者は、日本政治外交史・国際交流の五百旗頭真(いおきべまこと)氏(67)▽俳優の大滝秀治氏(86)▽小説の加賀乙彦氏(82)=本名・小木貞孝▽文化人類学・学術振興の山口昌男氏(80)--ら15人に決まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111025-00000026-mai-soci
<引用終了>
丸谷才一だと?「たったひとりの反乱」「裏声で歌へ君が代」等は読んだ。
正直にいうと生理的に受け付けない。政治的活動が巧みな人という印象が強いですね。旧仮名遣いで文章書くのもなんだかなあ。
それより何より、五百旗頭真の文化功労者はひどくないか。復興会議の迷走ぶりを見ていて強く思う。彼は議長ではないですか。
大滝秀治、加賀乙彦、山口昌男の叙勲に異論はありません。

ある少女にまつわる殺人の告白

2011年10月24日09:36
佐藤青南著「ある少女にまつわる殺人の告白」を読了しました。本作は2011年宝島社「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞です。
<引用開始>
長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわしい事件。10年前にいったい何が起きたのか。元所長、医師、教師、祖母……様々な証言が当時の状況を明らかにしていく。大ベストセラーとなった『告白』形式の語りに、大きな謎が加えられたミステリー。関係者を訪ねてまわる男の正体が明らかになるとき、哀しくも恐ろしいラストが待ち受ける!
http://tkj.jp/book/?cd=01800501
<引用終了>
全編が登場人物のモノローグによって構成されているという凝ったつくりです。
解説にもありますとおり、モノローグ形式では『告白』(湊かなえ著)という傑作もありますが、本作も負けず劣らずの内容ではないかという感想を持ちました。
全体の殆どが長崎弁で語られているところもリアリティがありました。仕事で何度もかの地に訪れたことがありますが、よく雰囲気を出していると思います。例えば九州の方言でよく言われるとされる『たい・ばい』は実は日常ではそんなに用いられませんが、長崎では比較的多いこととか思い出して懐かしくなりました。
モノローグで物語を構成しようという場合、リーダビリティはともかくとして伏線の張り方とか、結末の付け方などに余計に注意しないとしまりのないものになってしまう可能性があります。
作者は周到に内容を構築して、かつ方言を巧みに用いつつリーダビリティもしっかりと保証しています。
おそらく、物語の構想をまとめるために設計図のようなものも作っておられるのではないでしょうか。そんな気がしました。

物語の中核となるのはドメスティックバイオレンス(DV)です。普段、身近なようでいて事が起こるまでは殆ど意識もしないことではないでしょうか。
虐待のあまり乳幼児が死亡するとか、躾のつもりで暴行したとか痛ましい話を日頃のニュースで見るにつけ、気の毒だとは感じてもなかなか自らの問題として捉える機会はありません。そうした関心の無さがさらにこの問題を深刻なものとしているにも関わらず。

『因果はめぐる』という言葉がありますけど、本作を読んであらためてそのことを痛感した次第です。深刻で哀しさもありますが、最後のモノローグでおぞ気を奮ってしまいました。
ミステリーの体裁をとっていますが、私にはホラーにも見えた。文句無く読ませます。
ご一読をお勧めします。

好試合

2011年10月23日20:11
緊張して金縛りにあったように成り行きをブラウン管で見守っておりました。

NZ、6大会ぶり優勝=フランス破る―W杯ラグビー
<引用開始>
ラグビーのワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会最終日は23日、当地のイーデンパークで決勝が行われ、地元ニュージーランドがフランスを8―7で破り、1987年の第1回大会以来6大会ぶり2度目の優勝を果たした。
 NZは前半15分、ラインアウトからプロップのウッドコクが先制トライ。後半にPGで加点した後、フランスにトライ(ゴール)を許して1点差とされたが、粘り強い防御で逃げ切った。フランスは3度目の決勝進出だったが、初制覇は成らなかった。
 今大会の最多得点は南アフリカのSO、M・ステインで62点、トライ王はフランスのWTBクレールとイングランドのWTBアシュトンが6本で並んだ。
 次回は2015年にイングランドで開催される。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111023-00000062-jij-spo
<引用終了>
一点差で勝敗が決しました。NZとしては、地元開催でもあり、戦力からいってフランスを圧倒するであろうと予想されていましたが、豈はからんや拮抗したゲームになってしまいました。
「フランスは何を起こすかわからない」。昔からよく言われている言葉でしたがそのとおりになりました。出足よくNZの攻撃の芽を摘みながら、ジワジワと力を蓄えてゴールに迫りました。NZとしては負け戦の感覚ではなかったかと思う。両国関係者でもなんでもないけど、トイレに行きたいのを我慢して最後まで見切ってしまったのでした。

奇しくも同じように震災にあい、復興途上ではある二国。しかし、かの国には原発は一基もない。電力は殆どが水力で賄っていると聞いています。
産業らしい産業がなく経済成長が期待できぬから、多くのひとがタスマン海を渡って豪州へと出稼ぎに行く実態があるとはいえ、それでも復興すればまた農産物などの輸出ができるでしょう。それに比べてこっちは・・・。
これで、NZ国民は少し元気になるでしょう。おめでとうニュージーランド。
そして、ありがとうフランス。ボール支配もテリトリー確保も上回っていた貴方たちの勇猛な戦いを長く覚えていることになりそうです。

ほんとうに素晴らしい試合でした。
地上波では今晩零時五十分から、日テレにてオンエアがあるようです。

こだわりだと

2011年10月22日15:44
ツィッターで足立区が少し話題になっているというので、そのことを書いたブログを見てみました。問題ある書き方だなあ。足立区に謝れ。

フリーランスのセルフブランディング―名刺、住所、服装、場にもこだわろう
<引用開始>
・・・・・・・・実際に名刺交換を日々していると、

フリーランスの「残念な名刺」に出会うことがあります。

例えば、梅津さん命名の「オノレプリント」。

自宅のコピー機で間に合わせの紙で(自分で)印刷した、ぺらぺらの名刺。

ひどいときには文字がかすれていたり、ずれていたりなんていうことも。

「名刺」は自分の看板でもある大切な営業ツールなのだから、これでは配らないほうがまだマシ!

そして印刷されている「住所」。

「クリエイティブな仕事をされているのに、足立区」

なんていうのじゃ、もったいない。

もちろん足立区が悪いのではなく、「クリエイティブな仕事」から連想する

イメージにそぐう住所であるほうが、ブランディング的には強いということです。・・・・・・・・・・・・
http://ameblo.jp/andomifuyu/entry-11052850029.html
<引用終了>
足立区はクリエイティブな仕事を否定する環境だととられかねない書きかたですな。
イメージブランディングというからには、見た目が大事だと言いたいのでしょうけど、穏当な書き方というのがあると思うのですね。
クリエイティブな仕事に就いている方なら、名刺などの小物も気をつけておく必要がある、なかには名刺に記された住所などがあなたの評価につながってしまうことがあるとかなんとか。
それなしにいきなり「足立区」なんて実名を名指しされたら、住んでいる人や関係者は一言言いたくなりましょう。
自分らしさを大事にして、仕事先なども自ら選んでいるとこの方はおっしゃっているのですが、それは個々人の生き方だから構わない。
しかし、足立区住民からしてみたら最初の段階からこの人に好印象は抱く可能性は少ないとも思うのです。
そういうことを含めてセルフプロデュースって本来考えるべきではないかと思いました。
それにですよ、もしかしたらクリエイティブな仕事をするための条件を足立区は備えている可能性だってあるのです。長らく陸の孤島が続いたが、つくばエクスプレスや舎人ライナーといったインフラの先駆けも整ってきました。ヒト・モノ・カネが高速で移動し、足立区からさらに日光街道を通って北へと伝播していく状態になったのです。いわば情報の中継点となった。足立区が次世代でクリエイティブなコミュニティづくりを狙っている可能性もゼロではないでしょ。そういうプロバビリティを今の段階で捨象するのは勿体無いと思うんですけどね。余計なお世話でしょうが。

不足を魅力に

2011年10月21日10:36
ダイヤモンド・オンラインを眺めていたら、懐かしい名前が出てきました。

ジョブズの何が本当に優れていたのか?
熱狂的な偶像化を排し我々が学ぶべき実像に迫る――早稲田大学ビジネススクール教授 根来龍之
<引用開始>
スティーブ・ジョブズは偉大ではあったが、あらゆる点で天才である人間がいるはずはない。偶像化は、時にスーパーマン化を意味する。しかし、我々が学ぶべきは、偶像ではなく実像であるべきだ。

ジョブズは、製品コンセプト・デザイナーとして、そしてビジネスモデル・イノベーターとして図抜けた能力を持っていたというのが、私の観察である。ジョブズは、経営者としても、あるいはコミュニケーション能力においても天才だったということはない。

 ジョブズが1985年にアップルを追放されたのは、彼の独断専行とそれによる業績の急降下が原因であり、このことは、少なくとも当時30歳のジョブズが、経営者としての能力やコミュニケーション能力に問題を抱えていたことを意味する。・・・・・・・(以下続く)
http://diamond.jp/articles/-/14488
<引用終了>
根来龍之さんとは、過去に何度もお仕事をさせていただきました。出合った当時は産能大の教授であった。学生相手ではなく、夜間や土日に社会人担当の講義とゼミをいくつも持っていらした。専門は一応は経営学。慶応ビジネススクールを修了しているけれど、実は経営学という学問体系を軽蔑しているところもあり、人間的にとても信用できる方というのが私の見立てです。
「経営学なんて浅薄ですよ。私は早く定年になって好きな哲学をやりたいんです」が口癖でした。京大文学部の哲学科卒業ですからね。

根来さん曰くジョブスの秀でた能力は二つ。製品コンセプト・デザイナーという点と、ビジネスモデルイノベーターという点であると喝破されている。
詳しくはWEBサイトをご一読いただければと思いますが、わがアップル体験を振りかえって十分に得心できる内容でした。
アップル製品の最大の強みとは、不足を魅力に置き換えてしまうデザイン性にあるのではないか。この考えが確信に近くなってきました。
私がアップル製品を初めて買ったのは初代iPod。2003年にWindows版が出てそのときに20Gのを入手しました。と同時にあまりの素っ気無さに驚いた。

「音楽を盗まないでね」とおためごかしなメッセージがある中箱を開けると出てきたのは本体とイヤフォンだけ。あれ?取説がないじゃん。どこ見りゃわかるの?という戸惑いが出ました。確か付属のCDのなかにあったと思うけど、その指示すらない。当時はiTunesが出ておらず、ミュージックマッチというソフトを介して、音源を本体に貯め込んで行ったと記憶してます。

しかもインターフェイスがUSBではなかった。まだ馴染みが薄かったIEEEを使え、という。次世代のインターフェイスはこうなるのか?と訝りながらも作業を進めました。(事実はUSB2.0が出てきてIEEEはまたマイナーな位置に戻るわけですが)
ミュージックマッチとiPodとの相性も万全とはいかず、何度もつっかえながらようやく音楽を入れることが出来た。使用しはじめてみて不足や不満は徐々に引っ込んでいった。スピーカーもなければ、電池交換もできない重い筐体だけど、すっきりしたデザインと何よりも沢山楽曲が携帯できる点は私にぴったりと思いました。

不足や不満が『シンプル』と肯定的評価に脳内変換できる。そうした秀逸なデザインがマックを支えているのでしょうね。

話はいきなり飛びますが、ミロのヴィーナスの魅力に近いものがあるかも。
あれは両手が欠損してわからなくなっているでしょう。どんな状態で手と腕があったのかわからない。でも、それをあれこれ想像することによってヴィーナスの魅力はよりましてくる。謎が魅力度を深めているというわけ。
足る、とつまらなくなるのかもしれませんね。安心はするけれど。

ご興味のある方は記事を詳しく読んでいただくとして、根来さんがいうのは『カリスマ視するな』『拝跪するな』という戒めでしょう。これは肝に銘じたいところです。

京急

2011年10月20日15:28
TBSがDeNAに球団を売却する話が詰ってきていますが、新たな候補者が出てきました。

京急が横浜買収名乗り 地元企業で連合
<引用開始>
大詰めを迎えている横浜の球団売却問題に、新たな動きが浮上した。横浜市内にも路線を持つ京浜急行電鉄(本社=東京・港区)やミツウロコ(本社=東京・千代田区)を中心として、横浜市に縁のある複数の企業が連合チームを作り、球団買収に乗り出すことが19日、明らかになった。自治体からの支援も約束され、今後は球団の親会社であるTBSホールディングス(HD)と交渉を本格化させたい考え。TBSHDは現在、ゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)と、今月中の決着を目標に交渉を続けている。地元の動きで、今後どのような影響が出るか注目される。

 横浜球団の売却問題が新展開を迎える可能性が出てきた。TBSHDとDeNAの交渉が大詰めを迎えている時期に、地元に関係の深い企業が立ち上がった。京浜急行電鉄やミツウロコ(エネルギー関連企業)を中心とする、横浜に関係の深い複数の企業が協力し、TBSHDに対し球団を買収したい意思を伝える。

 京浜急行の石渡恒夫代表取締役社長は19日、取材に対し「そんな話は聞いていません」と否定した。ただ、ここまで水面下で検討していたものの社内の意見はまとまっている。今後は本格的な交渉に移りたい考えだ。

 構想では将来的に横浜駅に程近い「みなとみらい地区」にドーム球場の建設を実現し、本拠地にするというもの。現在の横浜スタジアム付近に京急線の駅はないが、新球場になれば本業へのメリットも大きくなる。すでに市内の会社経営者らで「横浜ドームを実現する会」が活動しており、球団買収により、これらの動きを加速させたい考え。横浜市など自治体から「全面的に協力する」という言質を得ているという。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20111020-852255.html
<引用終了>
ちょっと出遅れた感もあるかもしれませんが、DeNA保有に関しては反対する球団も出てきているようだから、もしかしたら面白い戦いになるかもしれません。
あのフィクサー気取りの老害がしゃしゃり出てくるかもだけど、京急+ミツウロコなら、伝統ある会社だし申し分ないだろうと、元沿線住民としては思うわけです。心情的に応援します。関東を代表する高速私鉄ですし。

京急は沿線地帯の発展に積極的で、国際空港が成田に移転した直後から、羽田の再国際化を訴えて「京浜地域新聞」なんてタブロイド紙を配布していましたからね。
近距離の国際線が羽田に戻ってきてまた営業収益が多少改善されているんじゃないでしょうかね。
でも、全長の営業キロが90キロもないし、横浜から向こうは坂が多くなるから宅地開発にも限界がある。
このうえベイスターズが居なくなったらなんて恐怖感が今回の名乗りを決意させたのかもしれません。
その上で、思い切った策を提言したい。従来、横浜スタジアムに行くには電車の場合、JR根岸線の関内駅から歩いて向かう人が大半だろうと思います。
ところが、少し歩くだけで京急の駅からも行けちゃうのです。それは日の出町駅。横浜から二つ目で各駅停車しか停まらない駅です。駅前から少し歩けば、伊勢佐木町に出るので横浜スタジアムまではわりと近い。
試合の前後では、裏の中華街で食事してもいいし、休日の昼間なら野見山動物園に行ってもいい。迷える男性諸氏におかれては途中の福富町や寿町の悪所に消えていってもよい。斯様にいろいろ道草が出来る場所なんですよね。ここを訴えて、周辺の整備に少しお金を京急で出したりしたらいけると思います。そしてこのルートを積極的にPRするのだ。
JRを使うと地元の人間以外には割高になるんだよね。書いているうちに確信してきました。いける、いけるぞ。

ガッツポーズ

2011年10月19日14:55
このニュースを見た瞬間に、よし!と声が出ちゃいました。思わず拳を握っていたし。この吉報を待ち望んでいた自分がいました。満願成就なるか?

石原都知事 体調不良
<引用開始>
石原慎太郎東京都知事が、体調不良のため今週中の公務を休む。予定されていた会議やイベントへの出席もとりやめる。

石原氏は19日の都議会本会議に出席。最終日の採決を見届けた後、休暇を決めた。知事本局では「かぜで体調を崩し、万全を期すため」と説明している。

22日の三宅島エンデューロレースも出席しない。石原氏は三宅島オートバイイベントの大会名誉会長として、4年間連続で出席を続けてきた。当日は佐藤広副知事が代理を務め、レーススタートは三宅村・平野祐康村長が行う。

また、20日に初会合を予定した教育再生・東京円卓会議は延期。同日の消防褒賞贈呈式は代理出席、21日の定例会見が中止となる。
http://response.jp/article/2011/10/18/164017.html
<引用終了>
まさかResponseにこんな記事が載っていると思わなかったです。いつものように車関係の記事を斜め読みしていて、このニュースが目に入ったのでした。

人の不幸に付けこむのは最低なことだとどこかで理解はしているのですが、申し訳ないけど元気百倍です。ご飯三杯はいけちゃいます。
祝祭だ、カルナバルだ。こうなりゃバローロワインでも抜栓しようかしら。

不謹慎だよな、とちょっと頭の片隅を過ぎりましたがそれでも気分は悪くない。
この元記事をベースに、スレまで立っているのも確認しました。この掲示板を見てしまうのは久しぶり。それにしても皆同じ気持ちだったんだなあ。

石原慎太郎が死にそうだって?
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2011/10/post_4139.html

良識だと

2011年10月18日09:26
朝から元気の出る記事を読んでしまいました。私の場合活力の源は怒りであることが多い。こんなやつ↓

日本に良識取り戻そう 日本会議福岡、松尾会長就任記念大会開催
<引用開始>
日本の伝統や文化を守り誇りある国づくりを進める「日本会議福岡」は16日、松尾新吾会長(九州電力会長)の就任記念大会を福岡市中央区のホテルニューオータニ博多で開いた。松尾会長は式典で、「日本人が忘れかけている良識を、力を合わせて取り戻そう」と呼びかけた。
                   ◇
 今年5月に就任した松尾会長は、会場に詰めかけた1千人以上を前に、「日本では戦後、経済大国に成長する過程で、従来備わっていた『徳』がおろそかにされてきた」と指摘。「国を愛する心をベースにした社会の発展や、国への貢献の意欲などを取り戻すことが一番大切」と強調した。

 そのうえで、「私たちは右翼でも左翼でもない。ど真ん中だ」と語ると、会場から大きな拍手がわいた。

 さらに、「会員数はまだ少ない。活動を多くの人たちに知ってもらい、賛同してもらうのが私の役割」と決意を語った。

 式典には、麻生太郎元首相や福岡県の小川洋知事らも出席。麻生元首相は「われわれが運動をしなくても、国民が普通に(誇りある国づくりを)やれるようになることを願う」と話した。小川知事も「日本人としての心を取り戻し、将来の国づくりに邁進しなければならない。日本会議にはその先頭に立ってご活躍いただきたい」と述べた。

 このほか、日本会議の活動を推進する福岡議員連盟(福岡県議会、福岡市議会、北九州市議会)が設立され、計約100人の議員が連盟に参加したことが報告された。式典後には、作家の曽野綾子さんが「今改めてたくましさを考える」と題して講演し、大勢の人たちが熱心に聞き入った。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111017/fkk11101702120001-n1.htm
<引用終了>
松尾新吾が会長というのに目が点になった。これ、原発やらせメールと報告書改ざんの実質主犯と目される人物じゃないか。それでいて臨時役員会を開いて自分と真部社長はそのまましれっと続投したやつ。枝野行男がさすがに怒って『国民の理解は得られないと思う』とコメントしても『大臣のコメントは重いが、役員人事は取締役会で決めるもの』となめた発言をしてたのがこの間ですよ。何様のつもりなんだろう?俺様ってとこですかね。

そういう人物の説く「良識」や「徳」。さぞ立派な価値を内包しているんでしょう。
感動のあまり、体が震えてきますよ。まるで高橋名人の16連射なみです。
大体、「私は右翼でも左翼でもない。ど真ん中だ」なんてほざくのは決まって極右しかない。しかも自分の意見に本当に自信があるならば、立ち位置なんて関係ないだろうに。そこは社畜の成れの果てらしく姑息な逃げをうちやがる。

日本会議なんて笑止千万だし、ゲストも札付きの曽野綾子だから、語る価値もないが、こういう連中にいつまでも世迷言をほざかせておいていいのか。恥を知れ。

国技

2011年10月17日18:56
BSスカパーの開局記念で無料16日間サービスをずっと見ています。
地上波に比べて魅力的なコンテンツが多いですが、特にJSPORTSは出色な内容です。
現在はラグビーワールドカップがやっていて昨日は準決勝をテレビで見ることができました。それもニュージーランド対オーストラリアです。事実上の決勝戦と言う人もいます。

スコアは20対6でオールブラックス(ニュージーランド代表)の勝利。点はあまり入らず、トライも双方合わせても一つだけ。しかし、密度の濃い試合でした。

勝敗を分けたのは、主に二つか。ひとつは空中戦の勝利。キックされたボールをいち早くNZ選手が確保していました。
もう一つはブレークダウンでのボール確保。スクラムやラインアウトなどのセットプレー以外でのボール争奪戦でNZが優位に立っていたことです。

緊張感が全編に漲り、いい試合でした。試合前の国歌斉唱もハカも凄く感動しました。両国民でもないのに涙が一筋出てきたくらいです。

しかし、こんな試合がやっているのに。テレビでも新聞でも殆ど出てこない。
唯一あったのが時事通信の記事だけ。
<引用開始>
オールブラックス(ニュージーランド代表)は地元でより光り輝く。本拠イーデンパークでは1986年の敗戦を最後にオーストラリアには負けなし。元代表のカーワン前日本代表ヘッドコーチは、こう説明する。「ここでは激しいファイア・パワー(闘志)が出る」
 観衆6万人。満員に膨れ上がったスタンドの大声援を受け、すさまじいラッシュをかけた。相手のキックオフミスからのスクラム。猛然と攻め、CTBノヌーが先制トライを決めた。足のけがを押して出場した主将のマコウは「80分間、集中できた。それぞれが体を張った」と誇らしげだ。
 今大会はけが人が続出した。大黒柱のSOカーターに次ぎ、SOスレード、FBムリアイナが戦線離脱。だが、層は厚い。この日は代役SOの22歳、クルーデンが攻守に活躍した。正確なハンドリング、突き刺さるタックル、瞬時のサポート。豪州との力の差は小さいが、小差の積み重ねが予想外のスコアとなった。
 「来週も全員で相手を圧倒する。われわれはオールブラックスのジャージーを着ている」とマコウ。24年前と同じフランスとの頂上決戦。「事実上の決勝」を制し、開催国優勝へと突き進む。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2011101600236
<引用終了>
代わりにスポーツニュースのトップが「G沢村、森アナと今オフ結婚へ」。何だそれ?
野球もいいけど、そんなどうでもいいこと流すなよ。果てしなく脱力しました。

今週末は決勝戦です。ニュージーランド対フランス。こういうときのフランスは強いから、必ず好試合になるであろう。
無料期間中にギリギリ見れるのでよかった。ついています。

外車二題

2011年10月16日13:58
団地の代議員としての仕事が本日無事に終了しました。
一応、来月の定期総会までの残り一ヶ月程度をフロア代議員として従事しますが、代議員が持ち回りとしている非常用持ち出し袋(メガホンと懐中電灯入り)を次期代議員の隣のお宅に無事渡すことができました。

お隣は男二人の所帯。ご主人は運転手の仕事をしていて昼夜逆転です。息子がいるのですが引っ越してきてから十八年、彼とは一度も口をきいたことがありません。廊下であっても挨拶なし。目を伏せて足早に通り過ぎます。フロアの誰に対してもそうらしい。いつしか私も挨拶しなくなって、彼の姿を見かけるとつい避けるようになってしまった。
彼は仕事もしていない、いわゆる引きこもり。もう40歳に近いと思うのですが大丈夫かしら。大丈夫じゃないよね。
ご主人の不在中に伺ったのですが、何度インターフォンを押しても出ない。灯りも点り、何やらトランス系の音楽が聞こえてくるので息子のほうの在宅は間違いない。
人間の相手はしたくないということなのでしょう。変に騒いで、おかしな逆恨みされてナイフでグサッは嫌なので、穏当にご主人に遭う方法を考えないといけません。

で、いろいろ話していたらマイ父が「隣のひとは車で出勤している」と言ったのです。
車が駐車場にあれば在宅している筈だから、そのときに伺えばいいというわけ。なるほど。

拙宅のベランダからは、ポロが停まっている駐車場が真下に望めます。お隣のご主人の車も、その並びで何台か離れたところにあるという。それを確認してから訪問すればいいということになりました。

で、どんな車か聞いたら「プジョーに乗ってる!すぐわかる、横浜ナンバーだし」とマイ父。
よし、じゃあ一応確認しておこうっと。というわけで時々駐車場を見ることになりましたが、一向にプジョーの現れる気配がない。

「プジョーってどんなプジョーなの?」と念のために聞くと「あれだよ!左ハンドルのスポーツカータイプ!横浜ナンバーだしすぐわかるよ!あそこんちは、前もフォードのでっかいやつに乗ってたし!すーぐわかるよ!」
色は?と聞くと、グレー系かなあとそこはぼんやりした返事。それからしばらく待ってみたが一向にプジョーは登場しません。

訝しく思ったので実際に駐車場にいって確認してきました。外車は拙宅のポロを含め、そのスペースには四台程度しかない。フランス車なんてないじゃないか?

そのとき一台の車が目に停まりました。外車で左ハンドル、横浜ナンバー。
え?と思って携帯で撮影。帰宅してから、父親を問い質すことになりました。

「ねぇ?お隣の車ってこれ?」。携帯の画面を、パソコンの麻雀ゲームにかれこれ四時間も熱中している父に見せました。

「おお、これこれ!あっただろ!目立っててすぐわかるだろ!」。

・・おぅ、ダディ・・。これ、プジョーじゃない。これは、ポルシェカレラよ・・・。

「んぁ?これ、プジョーっていうんじゃないのかぁぁ?」。ああ、情けないよパピー。

どうしてプジョーにわざわざ間違える?何ゆえにフランス車?漠然とした憧れ?エスプリ?
群がる疑問が私を押し包むのでした。要するにリアにあるPorscheのつづりをPeugeotと取り違えたのだろうとわかりました。物凄い空目じゃん!
PeugeotをPorscheと間違えることはあっても、逆はなかなかないぜ!

大体、Peugeotなら103とか405とか小粋な車じゃん。何故にゲルマンを乞う?
ああ、ワーゲンではポロでは不満なのか?FFは卒業してRRに乗りたいか?
買い替えしろ。俺に対する密かな密かなアピールなのか?

そんなわけで、お隣を在宅確認できたのでピンポン♪して無事に持ち出し袋をお預けして、無事代議員の業務終了となりました。ほっとしました。

安堵したのでスーパーに買い物に行きました。駐車場に留めて歩いていると珍しい車が。
おお、これ・・・。サーブの900ES。珍しい、センソニックじゃん!初めて目にしました。ノークラッチのマニュアル車!といわれる特殊なミッションですね。
でもノークラッチってどんな構造か?アクセル踏み込みで調節するのかな?運転してみたいな。ちょっとした眼福を味わいました、はい。

老醜

2011年10月15日13:51
いい加減いなくなってくれないだろうか。この不愉快な老人に退場宣告したい。

横浜売却先「今月中決まる」渡辺会長明言
<引用開始>
 巨人の渡辺恒雄球団会長(85)は14日、都内で取材に応じ、横浜を保有するTBSホールディングス(HD)が球団売却の交渉を続けている件について、今月中に交渉が成立する見通しを明らかにした。TBSHDが来季も球団を保有する可能性について「まずないと思う。TBSはもう限界だ。どこかに売るよ」と明言し、「今月中に(売却先が)決まるんじゃないか。だけど大変だなあ。経営者が変わって監督をどうするか、選手補強をどうするか、いろいろやっていかなきゃいけないだろう」と話した。

 ただ、具体的な売却先については「どこかというのはギリギリのところでTBSも考えている。ごく少数の幹部で考えているから、僕もとやかく言えないし、言わない」と控えた。TBSHDは、ゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)など複数の企業と交渉中とみられる。かねて球団保有の条件に「品位」を挙げた渡辺会長は「TBSにも言ってあるから、大丈夫だと思う。品位ある企業が買うということだ」と話した。

 野球協約では球団を譲渡する場合、11月30日までに実行委員会とオーナー会議の承認が必要だが、「そこまでには決着する。規則だから。曲げるわけにはいかない。TBSは決めるよ」と明言。難航とみられていた球団売却の動きが一気に加速し、11月10日の実行委員会、その後のオーナー会議を経て決着の運びとなるかもしれない。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20111015-850067.html
<引用終了>
原理的にはリーグで六分の一の存在に過ぎないのに、他所の経営に臆面もなく口出しするとはどんな了見なんでしょう?
大体、球団保有条件に「品位」が求められるなら、読売ジャイアンツは真っ先に退場しなければならないと思います。
どこまで勘違いしているんだろう。長年の慣習だか愛称だからか知らないが球団の略称に巨人なんて使うのはおこがましいというもの。勘違いは度を越していて巨人『軍』ともいいますな。「日本赤軍、救世軍、巨人軍。日本の三軍の一角でも担ってるつもりか?」。かって野坂昭如がそんなことを書いてましたっけ。
ドラフト会議のときだけは正気に戻ってか仕方なくか「読売」という正式名称を用いています。『第一回、選択指名選手・・・よみうり!』。伊東一雄の甲高い声が懐かしいです。
野球は好きですし、読売ジャイアンツの選手が特に嫌いということもない。ただ、どうしてもあの老人のことを思い出すとダメです。最近は阪神の監督に落合を横滑りさせて『巨人阪神でプロ野球人気を盛り返す』なんて世迷言を吐いてるそうだけど、現実を見たくないのかね。
プロ野球が二リーグに分裂した当時、南海の鶴岡一人がいみじくも言いました。
「我々は、巨人の入らないリーグを作ったんだ」。黒い霧で潮目が変わってから、パリーグは不遇の時代がしばらく続きました。長年の間にこの言葉が、引かれ者の小唄では決して無くなっている事実を直視すべきです。

外来種遭遇

2011年10月14日13:54
なんだかサイトが書きにくくなったなあ。重くてなかなか次のページに遷移しない。
大分、陽気もよくなったので外に出歩くのも楽。着ていないスーツの仕立て直しを依頼してきました。
具体的にはズボンのウェスト詰め。出しじゃなくて詰め。直近で誂えた背広のズボンが、ストンと落ちてしまいます。
まるで、頭の悪い高校生男子の腰穿きみたいになってしまう。ベルトでどんなに締めていても自然と腰骨あたりまでずり落ちるので厄介です。ずっとそのままでいると、革靴でズボンの裾を踏んでしまうのだよね。
そこで四センチ詰めてもらうことにしました。毎日のウォーキングの成果か。
ただ、腰まわりだけ詰めると、渡り幅や裾幅がそのままだとおかしなシルエットになる可能性もあるとのこと。仕方ない、予定していなかったけどそれらも含めて全て補正することにしました。二本で五千円足らずかかるが、新たに作ることを考えればまだいいや。

テーラーに依頼終わっての帰り道。徒歩で公園を横切って自宅に向かっていた先ほどです。前方に大きな猫のような動物を目撃しました。
三匹くらいで、どうも親子か何からしい。近寄ってみても逃げない。でも、よく見ると猫の目ではない。つぶらな瞳で、犬か?と思ったが犬とも違う。
あ、狸?まさかアライグマ?いや、狸はわからんがアライグマではないな。

不思議に思いつつも帰宅して、先ほどの動物の顔を思い出しながら検索してみて判明しました。ハクビシンという動物ですな。日本固有ではない外来種といわれてます。
ペットとして飼われていたものが野生化したりして社会問題にまでなっているらしい。
公園に棲んでいるのかもしれません。野球場二面、サッカー場一面、ゲートボール場にフラワーガーデンなどもある広大な場所で沢山の木も植わっています。
どっかに巣穴でもあるかもしれない。性格は凶暴なんだろうかな?見た感じは友好を結べそうな顔立ちではありますが。
中国では食用にもなるらしいが、あんなの食べるんだ。
餌付けしようか?なんだか怒られそうです。

覚悟

2011年10月13日16:29
サイトが重いです。長文の日記を書くのもこれから一苦労になるのかな。
さて、横浜の大倉山、世田谷の弦巻に続いて今度は船橋ですって。

船橋アンデルセン公園で5マイクロ・シーベルト
<引用開始>
千葉県船橋市金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」の一角で、市民団体が12日に放射線量を測定したところ、毎時5・82マイクロ・シーベルトが検出されていたことがわかった。

 市民団体によると、2階建ての施設の雨どいから雨水が流れ落ちる地点で、地面から1センチの高さを測定した。

 これを受け、市が13日午前、同じ場所を測定したが、1・41マイクロ・シーベルトだったため、再度調査を行うという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111013-00000678-yom-soci
<引用終了>
船橋ならわりと近い場所です。しかしアンデルセン公園なんて初めて聞きました。
調べてみたら北部ですね。市の面積が広いので一瞬迷ってしまいます。
しかし最近になって相次いで高線量の地域がわかってきてますが偶然なんでしょうか。そろそろ覚悟しておけっていうメッセージなのか。
雨とか降ると、ちょっと外に出るのに躊躇してしまう自分がいます。
否応なく付き合わざるを得ない困った連中ですね。

20年は早い

2011年10月12日15:49
以下は、人気漫画家が残した辞世のツィッターです。
“まあ、やり残したことや、やりたかった夢などはいっぱい残ってはいるけど、「思い残すこと」はあまりないのだ。僕は、僕が生きた32年に、結構満足しているのだ。”http://twitter.com/#!/aoyama_kei

いやいや、そう判断するのは最低20年は早いと思うぞ。
50を過ぎても未熟な自分からすれば、30そこそこで見切ってほしくはない。

<漫画家>青山景さん自殺か 東京の自宅
漫画家の青山景(けい)さん(32)が9日夜、東京都狛江市の自宅マンションで首をつった状態で発見されていたことが警視庁調布署への取材で分かった。青山さんはすでに死亡していた。遺体に目立った外傷はなく、施錠もされていたことから、自殺とみられるという。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/suicide/?1318392984

仕事の特性上、籠もる作業だからどうしても突き詰めて考えたりすることがあるのかな。
『キャプテン』のちばあきおさんが亡くなったときもそんなことを思ったものです。
それにしても、サルト・モルタレのきっかけは何だったのか。
答えの出ない、今更詮無いことを、残された我々はあれこれ思い悩むのです。
合掌

よろずのことに気をつけよ

2011年10月11日15:06
今年の江戸川乱歩賞受賞作「よろずのことに気をつけよ」(川瀬七緒著)を読了しました。
<引用開始>
呪いで人が殺せるか?
変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る、長編ミステリー
呪術研究が専門の文化人類学者、仲澤大輔の許へ砂倉真由という少女が訪ねて来る。彼女の祖父は一ヶ月前に何者かに惨殺されていた。事件後に縁の下で偶然見つけたという札を彼女は差し出した。札に捺された三人分の血判を見て、本物の呪術符だと仲澤は確信する。真由は驚き、仲澤に事件の真相を暴く手助けを依頼するが・・・。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/ranpo2011/
<引用終了>
先日読了した「完盗オンサイト」とのW受賞として評判が立った本作ですが、なるほど。少し時間がかかりましたがなかなか読ませました。
題名は、次の念仏の一節です。

“表の中に裏があり、裏の中には表ある
 西を向いては五郎子に、
 東へ向いては前鬼、後鬼
 北へ向いては剣の護法童子
 南を向いては谷の底
 師走の月に雪なくば
 よろずのことに気をつけよ”

奇抜なトリック、奇想天外な仕掛けや動機といったことは本作には出てきません。
例えば横溝正史、内田康夫、坂東眞沙子が好きな人には大変面白く読めると思います。
舞台は福島県西白河郡西郷村。忌まわしい伝奇的世界が登場する半面、歪さを内在したこの国のシステムについてもあらためて考えさせられてしまう物語です。
舞台は福島で作家も福島出身。直接物語りに出てくるわけではないが、今回の原発事故をめぐるお粗末な対応などにも思いが及んでいきます。

例えば次の一節などは大変印象的です。
“平和に生きる。それは、こんなにもくだらないことなのか。誰も得をしない厄介事には蓋をして、さらには地中深くに埋めてしまう。そして何も見ない、考えない。もっとも今更騒ぐほどこんな事例は珍しくもないんだろう。・・・ふざけるな、馬鹿野郎だ。”(本文324P)

乱歩賞の締め切りは今年の一月末だったので、3/11よりはるか前です。でもまるでその後を予言したかのような書き方にちょっと心惹かれました。

乱歩賞は「基本的に」外れなし。本作もそう。次回作も期待したいです。
ご一読をお勧めします。

はっきり書こう

2011年10月10日13:33
今日はまた暑い。しまいこんだ扇風機をまた出したい欲求にかられます。
そんななか、すごく脱力する求人を見つけてしまいました。

≪急募≫短期!日給24000円!!被災地復興作業員募集!!
.被災地復興作業
瓦礫の仕分けと撤去(1チーム50名で作業)
※2ヶ月働いた人は、1年間同じ職に従事できません。

未経験者大歓迎!
経験・年齢不問です。
*男性活躍中!
待遇・福利厚生 *着替えや、日用品は持参してください
http://www.baitoru.com/jobDetail.do?jobcode=13942468&media=twitter
楽しそうな笑う男女のスナップが使われています。

男性活躍中!だって・・・。このひいた感じのキャッチがたまりません。
そりゃ女性はこないですよ。原発付近での瓦礫処理作業なんて。

ここまで書かれていて応募するまで福一での作業だと気付かない人っているのかな。
それにしても日給24000円とありますが、いくらくらい周旋屋でピンハネしているのでしょう。ほんとは倍くらい支給されていたりしてね。
作業員で三人目の死亡が確認されているのに、命の値段と考えればそれでも安いです。

短くすればいいのか

2011年10月09日19:31
少し前のニュースで「すごい」を「すごっ」、早いを「はやっ」とか短縮する言い方について多くの人が許容しているというのがありました。文化庁かな。
個人的には話し相手でそんなやつがいたら、間違いなく頭突きか小突いてるでしょう。
億劫がらずに「い」ぐらい付けろって。俺をバカにしているのかよって思う。
話さなくともお互いの胸のうちがわかるという高コンテクストとは明らかに違うであろう。
しかも、使わなければ言語能力が低下するだろうに。小松左京か筒井康隆の短編で、言葉を殆ど話せなくなった未来人類が出てくるというのがあった。知性を失ってほとんど獣のような存在になってるって悲惨な話でした。
敬語があるうちは大丈夫なのかな。でも、マニュアル敬語とかおかしな言い回しも市民権を得てきているからそうとも言い切れないのか。
「よろしかったでしょうか?」なんていわれてもなあ。済んだ過去のことを魔術かなんかで取り返せるのかよっていつも思うんですよね。
「してください」を「してもらっていいですか?」っていうのも腹立つ。判断をこっちに投げる卑怯な物言いするな!って怒ったらきょとんとしているからな。
ああ、だめだ思い出したら腹が立ってきた。熱まで出てきてしまったので寝ます。

ウレロ未確認少女

2011年10月08日18:07
秋クールのドラマ、なんとなく食指が動かないのばっかり。第一回をそれぞれ見てから決めようかとは思っていますが、とんでもない方向から視聴続行を決めたコンテンツがありました。偶々サトエリのドラマを見ててそのままチャンネル替えずにいてわかってしまいました。
それは金曜深夜のテレビ東京「ウレロ未確認少女」というドラマです。というかコメディですね。スタジオセットでのカメラ撮りです。
<引用開始>
江東区サンサン商店街にある弱小芸能事務所「@川島プロダクション」。
そこでは、デビューを明日にひかえたアイドルグループ“未確認少女隊UFI”についての最終確認が行われていた。
「最高のアイドル6人が見つかった」とプロデューサーの升野と楽曲担当の角田が士気を上げる中、社長の川島が「今からメンバーを一人入れ替えられないか?」とメチャクチャな要求をし始める。
結局、デビュー当日まで結論は出ず。そこにさらなるトラブルが…
http://www.tv-tokyo.co.jp/ufi/index.html
<引用終了>
シチュエーションコメディ、というらしいですが出演者がよいです。
劇団ひとり、升野英知(バカリズム)、東京03の三人に早見あかりですから。
http://www.youtube.com/watch?v=IaSboj2ijWk
キング・オブ・コントで優勝した東京03が出ているというだけで信じられます。劇団ひとりの暴走ぶり、バカリズムの切れぶりがそこに重なるから爆笑の連続でした。
早見あかりは、今年の六月までももいろクローバーのメンバーでした。アミューズの仕掛けるアイドルユニットでしたから、大変くせもあったのですが、バラエティ馴れしていることが今回は吉と出たように思います。
アミューズといえば冨田靖子をはじめ、上野樹里、仲里依紗とどちらかといえば同性ウケを狙ったタレントが多い印象。それに続くのかなと思っていたのでこういう転身は嬉しい誤算です。
テレビ東京は侮れない。これから金曜深夜が楽しみですね。

縁はないが

2011年10月07日16:28
縁はなかったし今後もないだろうが、無くなると聞けばさびしく思います。
喩えれば、近くの女子高のマドンナという感じで、常に遠くから仰ぎ見る存在ではあった。
<引用開始>
マツダは7日、ロータリーエンジンを搭載したスポーツカー「RX-8」の生産を来年6月に終了する、と発表した。ロータリーエンジン車は、現在マツダだけが手がけており、今回の生産中止で、世界的にロータリーエンジン車の生産がストップすることになる。

同社は、ロータリーエンジンの研究・開発は継続するとしている。RX-8の後継車種についても「鋭意開発中」(広報)としている。だが、現段階ではプロトタイプなども出展されておらず、製品化は早くても数年後になるもようで、マツダを代表するロータリーエンジンから一時撤退となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111007-00000527-san-bus_all
<引用終了>
一時期、マツダのディーラー展開で「アンフィニ」があった当時、フォードに援助されてウォレスが来る前にいろいろ趣味的な車を出していましたっけ。
その中に当然のようにロータリー搭載車があって嬉しくなりました。
それから、ルマンを制覇したこともありましたね。寺田陽次郎とか専属のドライバーが活躍していた時期でした。
それがフォードに一律に組み入れられ、面白い車を失い、結局売れ筋はデミオだけになっちゃったような今日までの辛い状況があります。
ハイブリッドから電気、あるいは水素エンジンなんてことになれば、いくら新奇性があるロータリーでもガソリン車では開発が進まないという事情があるにせよ、折角の技術なんだからどこかに芽を残しておいてほしいと、外野の私は思う。
以前に新幹線に乗ったとき、偶然に隣の席に当時会長であった山本健一さんが座ったことがあって、ふとしたことから話が弾みました。あれからもう随分経つけど、クルマ屋そのものといった熱のこもった弁をたまに思い出します。
また、このエンジンに会いたいですね。

盟友

2011年10月06日18:33
今日はこのニュースですね。
<引用開始>
オバマ米大統領は5日、スティーブ・ジョブズ氏の死去を受け、「彼は最も偉大なアメリカの革新者の一人で、大胆にも世界を変えられると信じ、それを実行するのに十分な才能を持っていた」との声明を発表した。

 大統領は「彼はガレージから、地球上で最も成功した会社をつくり上げることで、アメリカ人の創意に満ちた魂を実証した」とたたえ、「彼はわれわれの生活を変え、人類史で最もまれな偉業の一つを達成した」と最大限の賛辞を贈った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111006-00000037-mai-int
<引用終了>
マックで外貨獲得に大きな貢献をしたのだろうからな。これくらいは持ち上げるわな。

そしてビル・ゲイツのメッセージ。
<引用開始>
「スティーブ・ジョブズ氏の悲報をうけ、ひどく悲しんでいます。メリンダと私から、彼の家族そして友人の方々、そして彼の功績に関わった全ての人に謹んでお悔やみの言葉を申し上げます。
スティーブと私が初めて会ったのは30年近く前のことでした。それからずっと同士として、競争相手として、そして友人として、人生の半分以上を共に過ごしてきました。
スティーブほどインパクトのある人間が現れるのはそうありません、その影響は多くの世代に受け継がれていくでしょう。
彼と一緒に仕事をする機会があった我々は本当に幸運でした、とても光栄なことでした。スティーブ、君がいなくてとても寂しくなるよ。」
http://www.thegatesnotes.com/Personal/Steve-Jobs
<引用終了>
ゲイツとジョブス。会社同士もこの二人もけっして仲が悪くはなかった。同い年でしょ。
Microsoftといえば「EvilEmpire」(悪の帝国)としていろいろ叩かれるけど、草創期には結構行き来があったのだと西和彦さんから聞きました。

何度か書いたけど、officeのExcelはもともとマッキントッシュ用に開発されたアプリケーションですしね。言われてみればマックに合いそうな感じはあります。ExcelはWordなんかに比べても奥が深いですよね。マニュアルもガイドブックもWordより分厚いし。マクロを考えると深遠な思想まで行き着きそうです。

ゲイツと西和彦が一時期疎遠になったとき、彼への面当てでしばらくマックを西さんが使っていたこともありました。そういえば彼も同い年ですな。
社内であの二人が歩み去る後ろ姿を見かけましたがまるでセサミストリートのアーニーとバートのようでした。ゲイツは高身長だけど、ジョブスもかなり高かったですよね。
それにしてもすい臓がん(パンクレアス・クレブス)であったとは。無念だったろう。それとも充足感があったのだろうか?今となってはわからない。
合掌

古物商

2011年10月05日15:52
鼻の奥が相変わらずひりひり痛い。風邪を召したようです。
気分が悪いまま、玄関先を箒で掃いていたら声をかけられました。

『こんにちは~♪』と朗らかな声の若い男性です。とても胡散臭い感じ。
『はい?』と尖った目つきで応対するも、気にしない素振りでこう続けました。

“お宅で、ご不要になった宝石や貴金属などありませんでしょうか?よろしかったら是非買取させていただきたいと思いまして”。悪徳業者決定♪

また、きやがった。三日前にも『いらなくなった貴金属があったら買います』とインターフォン越しに言われました。
最近この手の押し売りならぬ「押し買い」が多いんですよね。あの手この手で家の中の貴金属を二束三文で買い叩くという。あとから返せといっても「溶かしてしまった」とかほざいて返還には応じない。そもそも連絡もつかないという極めて悪質な連中です。押し売りならいろいろ撃退の方法もあるのですが押し買いだといろいろ面倒なことになる。例えばクーリングオフが効かないとかもあり、被害にあったらほぼ泣き寝入りするしかないのです。

「お父さん、如何でしょうね?おうちにありませんか」。・・・俺は、誰のお父さんだよ?

「ん?あんたたちはアレ?要らないものを買い取ってくれるっていう業者さんなの?」。後の至福な時間のために、必死に無知な中年を装います。

「はい!そうなんです。ご不要な貴金属類を使って発展途上国に役立てようという仕事をさせてもらってるんです」。滅茶苦茶なことを言い出しました。

「じゃあ、アレだな。ちょっと見てもらうものもあるなあ」と人の善い中年を装います。
「はい!是非よろしくお願いします!早速、伺って宜しいでしょうかね?」と目がますます輝いてきました。
「うん、いいよ。その前に許可証を見せてくれないかな?」。

「は?許可証?なんの許可証ですか?」怪訝な顔をしだしました。

「古物商の許可証だよ。買取を仕事でしているっていうなら古物商の免許が要るじゃないか。念のために見せてくれよ」。しれっと逆襲開始。

「・・・・・。すみません。許可証は車のほうにありまして・・・」嘘つけ!
「じゃあ、後でもいいから見せてちょうだいな。あれって区役所から一人ずつ支給されるはずだよね?」

「そ、そうなんです。区のほうに登録しているのです。後でお見せします!」再び喜色満面となる男。ふふ、引っかかったな。

「古物商は区じゃないよ。警察に届けるんじゃないか!」とどめです。

そう、古物の買取などをする古物商の申請先は各地域の警察なんです。
それを区役所です、と適当な嘘をついたわけだ。私が誘導したんだけど。

「おたく、名前はなんていうの?警察に今から確認・・・・」。言い終える前に踵をかえして脱兎のごとく走り去っていきました。

来月13日までは、管理組合の代議員だ。今しばらく団地の治安を護らなければなあ。

もうひとつの衣替え

2011年10月04日15:41
少し鼻の奥が痛い。油断して風邪をひいたのかもしれません。
ここのところの温度低下で、服の選択を失敗してしまったようです。
何せいまだに半袖ですからね。今日の最高気温が22度で最低が14度。
まだ、いけると浅慮したのがよくなかったか。だって面倒なんだもの。
長袖は押入れの奥にしまってあるからなあ。というわけで、昨日は扇風機だけはようやくしまいました。結局、三ヶ月しか使わないんですね。

と同時に原付のヘルメットの衣替えを行ないました。ヘルメットを三つもっています。
首から上を全て保護するフルフェース。顔前面に風防(シールド)を下ろすジェット。頭頂部だけを護るシールドなしの半帽(いわゆるヘルメット)を持っていて、季節に合わせて使い分けています。(画像:左からフルフェース。ジェット。半帽)

安全面を考えるならば原付であっても常にフルフェースが望ましいのですが、気温が高いとアレなんです。中は蒸し暑くて我慢会みたいになってしまう。
厳冬期はフル、初冬と春先はジェット、夏は半帽と使い分けることにしてます。
一番束縛なくて、風をまともに受けるのが半帽タイプ。でも、これから段々北風が強くなると向かい風のときは大変に厳しいことになります。一応、ゴーグルがついているのですが、ほとんど飾りみたいなもので目しか護らないし露出した顔は寒いのであまり意味がありません。

というわけでトランクのヘルメットを交換しました。ここでまた思い出しました。ジェット型ヘルメットのシールドを留めるビス(ねじ)が右側だけどっかに無くなっているのです。当然、ブラブラしてしまう。
メーカーのサイトでオプションパーツを確認したら、当該品は生産完了となっていました。同じくらいの径と寸法のねじとワッシャーをどこかで見つけないとなあと気にしていたことを半年振りに思い出したのでした。そういう課題があったの忘れてた。

ブラブラするのでやむをえず、応急処置で黒色のヘルメットと同じ黒いテープで貼り付けています。ただ、これだとシールドが固定されてしまい、今一歩使い勝手がよいわけではありません。遠目にはわかりませんが、見映えもよくない。

いっそ買い換えればと思いましたが、これ高かったんだよな。SHOEIだし。
三万円弱のを、今は無きダイクマのバーゲンで19000円で買ったのでした。

少し悩んだ末に、一度メーカーに問い合わせてみようと思いました。
オプションパーツを久しぶりにサイトで確認しましたが、よくわからない。
お問い合わせ欄に「ねじありませんか?ヘルメット型番は○○ですが、代替できるものがあれば教えてください」と送信したのです。

すると一時間もしないうちに返信がきました。「当該型番のものは無いが共通部品なら、△△があります。これを販売店さんなどで注文してください」と丁寧な説明がきたのです。調べてみたら価格が500円くらい。安いじゃないか!いろいろ調べたらアマゾンでも買えることが判明しました。というわけで早速注文をしておきました。少し時間がかかるけど、不具合が解消する目処が立ったのでとても気分がいいです。さすがSHOEIですね。

ヘルメットも経年劣化するそうなのでほんとは買い換えるのが正解なんだけどまあいいか。

こういうの

2011年10月03日15:45
おためごかしというんですね。

朝霞宿舎、5年間凍結=首相が財務相に指示
<引用開始>
 野田佳彦首相は3日午前、埼玉県朝霞市の国家公務員朝霞宿舎の建設現場を視察した。この後、首相は首相官邸で安住淳財務相と会談し、「少なくとも震災の集中復興期間の5年間は事業を凍結するように」と指示した。政府は東日本大震災に伴う復興財源として臨時増税を求めており、「宿舎建設は税金の無駄遣い」と批判する野党や世論の理解を得るためには建設続行は難しいと判断した。
 会談で財務相は、(1)中央、港、千代田3区の公務員宿舎について危機管理用を除き原則廃止(2)幹部用宿舎は建設しない―の2点を提案。首相は「ぜひそうしてほしい」と述べた。
 本格的な復興対策を盛り込む2011年度第3次補正予算案の早期成立には野党の協力が不可欠だ。9月26日の衆院予算委員会で自民党の塩崎恭久氏が朝霞宿舎の建設取りやめを要求したが、首相は変更しない意向を表明。しかし、与野党から批判が強まり、首相は同月30日の記者会見で「実際に現場に行って自分なりに考えをまとめた上で、最終判断する」と述べていた。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111003-00000040-jij-pol
<引用終了>
凍結は廃止ではない。ほとぼりが冷めるまで実施を待機するというわけです。
凍結には解凍が必ずセットでつくのだから。現地を通ったことありますけど、あんな絶佳な環境に無機質な団地を建てるなんて、乱暴だなと思いました。

そういえば、拙宅の近くにも公務員の高層住宅があります。中央官庁、たしか財務省か経産省だったと記憶してます。この間の地震で液状化したあたり。
そのことが影響しているか分かりませんが、近くの区立中学校は進学率が大変に高いです。
なんでも、区立中学の御三家というのになっているそうな。他の二つが麹町中と文京六中というから妙にリアリティがあります。
公務員宿舎に加えて、近くの団地が商社とメーカーの借り上げ社宅になっていてそこそこ教育熱心な親が多いのだそうです。
団地の域内にはコンビニもあるのですがなんと夜十一時で閉店してしまう。
24時間営業を認めていないのです。そういえば繁華街でもないのに、いち早くスーパー防犯灯を設置した場所でもあったなあ。
そのことから考えて、これから朝霞の宿舎が出来たら、おそらく成績のよい子供は来ますよ。人間性まではわからないけど。

BS増殖

2011年10月02日16:33
新聞のテレビ欄を見ると「BSスカパー」なんて見慣れない局の名前が出ている。
おお、昨日からBS放送の局が12から24に倍増したのですね。しかもいつもは見られないWOWOWが無料放送で36時間やるのだという。BS全体で何となくリッチになったように見えます。
福山雅治とかやっている。BSスカパーのほうは小倉智昭と加藤浩次の司会で無料放送でいろいろとあります。こんなに面白いから受信契約しろってわけか。
こうして見られるのもあと数日の命ですが、マーケティング的にはどうなんだろう。スカパー傘下のJSPORTSというチャンネルが現在見ることができます。
ひっそりとラグビーワールドカップの全試合を放送しているではないですか!
つい、四試合も見てしまった。いいなあ、世界のラグビーって面白いんだよな。

地上波でも昨日は「ゴールデンスランバー」とかやってて豪華でしたが、夜中にザッピングしたらBSスカパーで岩井俊二の手がけたドキュメンタリーなんかやってるじゃありませんか!

「friends after 3.11」という二時間番組で、ぼんやり見てたら出演者が凄い。小出裕章、武田邦彦、後藤政志、吉原 毅、飯田哲也、鎌仲ひとみ、上杉隆、岩上安身に藤波心までそうそうたる面々が登場してきた。それ以外には小林武史、山本太郎に松田美由紀など。内容は私から見て、かなり真っ当。胸が詰るような気がしました。でも地上波テレビではこんなの絶対にアウトなんだろうなとあらためて暗澹たる気持ちにもなりました。朝日ニュースターの制作らしいけど、英断を評価します。
BS、大変魅力的なコンテンツを出せるじゃないか。しばらくこの余韻を楽しみたいと思います。受信契約はまだ、しないけどね。

完盗オンサイト

2011年10月01日14:08
今年の乱歩賞受賞作である玖村まゆみの「完盗オンサイト」を読了しました。
<引用開始>
第57回江戸川乱歩賞受賞作
どこまで真剣? ホントにできるの? 550歳の人質を皇居からいただいちまえ!
報酬は1億円。皇居へ侵入し、徳川家光が愛でたという樹齢550年の名盆栽「三代将軍」を盗み出せ。前代未聞の依頼を受けたフリークライマー水沢浹(とおる)は、どうする? どうなる? 不気味な依頼者、別れた恋人、人格崩壊しつつある第3の男も加わって、空前の犯罪計画は、誰もが予測不能の展開に。
最後に浹が繰り出す、掟破りの奇策とは?
アイデアは馬鹿馬鹿しく、動機は不条理。特異な才能の出現を感じた――<東野圭吾氏>
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2171325
<引用終了>
今までまるで知らなかったのだが、「完登オンサイト」という言葉があるそうです。これは、初見で初めての山とか岩を登りきってしまうことだという。
クライマー(主に岩登り)にとって大きな栄誉なんだそうです。確かに登山でも初ルート登頂は大きなニュースになります。本作では水沢浹というフリークライマーが主人公です。
この人は大変な岩登りの技術を持っているのですが、ふとしたことでその能力を目撃した人物によって運命が大きく変わっていきます。
家光が丹精した五葉松「三代将軍」を皇居から盗み出せというリクエストに応えよと。そこで題名がひねられて「完盗オンサイト」というわけですね。

そんなことあるのかよ?と思わせながらもぐいぐいと読ませていきます。純粋なミステリーというよりは、エンタティメントに近いですかね。もちろん、そこは乱歩賞ですから謎に満ちたサブセットもあちこちにあり、怖さを覚えつつ物語を楽しむことができます。
タッチだけでいえば「このミステリーがすごい大賞」でもおかしくはない。

若干、登場人物の描写について物足りなく感じる面もないではありませんが、大掛かりな仕掛けの前にはあまり気にはなりませんでした。選者の一人も「物語を収束させる技術など、これからいくらでも身につく」(東野圭吾)と評しています。

久しぶりの女性作家での乱歩賞受賞とのこと。しかも今回は二人もです。
確かに珍しいです。『乱歩賞受賞の女性作家を五人挙げてみろ』と脳内からテストの命令が下ったのでトライしてみました。ひねり出します。

仁木悦子「猫は知っていた」、戸川昌子「大いなる幻影」、栗本薫「ぼくらの時代」、渡辺容子「左手に告げるなかれ」、桐野夏生「顔に降りかかる雨」・・・だったと思う。

乱歩賞受賞者一覧で正解を確認。なんとかこの五人をあてました。あとは新章文子とか、山崎洋子とか何人もいません。

文句なしに面白い。続編も期待したいなあ、出ないだろうけど。
ご一読をお勧めします。

記憶にとどめる

2011年09月30日10:09
ダメだ。朝から血圧があがってしまう。
わざとらしく作業着なんか身に纏いやがって。一人残らず作業着ってことは示し合わせたのだろう。仕事してますって白々しい演技。この連中のことを忘れないようにしましょう。

食品の放射線基準値「厳し過ぎ」 8知事が見直し要望
<引用開始>
東京、千葉、茨城、栃木、群馬5都県の知事は28日、枝野幸男官房長官と蓮舫・食品安全担当相を訪ね、現状の暫定基準値は「非常に厳しい基準だ」として、食品安全委員会の評価に基づく新たな基準づくりを急ぐよう求めた。福島、埼玉、神奈川の知事も加わった8知事でまとめた緊急要望書も手渡した。

知事たちは、農産物の出荷・摂取制限についても、基準値を下回った場合は解除を急ぐとともに、制限方法を県単位ではなく一部地域にとどめる形に変えるよう求めた。

蓮舫氏への要請後、大沢正明群馬県知事は報道陣に「風評被害がひどい。数値が下がったのにいつ解除してくれるのか、しっかり示してほしい」と述べた。石原慎太郎東京都知事は「日本一の消費地の東京でもモノが足りなくなり、上がってきている。県単位でバサバサ切るのではなく、政府はもう少しきめの細かい措置をとってほしい」と語った。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201103280513.html?ref=reca
<引用終了>
この連中のいう「風評被害」とはつまり何かというと、放射性物質を被っている食品について、正しい報道がなされているということなのでしょう。
汚染されてようが消費者はおとなしく買って黙って食べればいいんだ、ってことですよね。
決して、実際に放射性物質は検出されなかった食品を護るための言葉ではない。その連中を護るための行動など何にもしていないのに、あやしい有象無象を包めて風評被害の被害者でくくろうとする。卑怯千万です。

求められる対策を何らとらないのなら、せめてカイワレ大根を山盛りで会見の場で食べてみるとかしてはどうか。多少セシウムやストロンチウムが入ってたって老人なら大丈夫だ。

ヨットがご趣味の都知事閣下にあらせられては東京湾内の東京南部スラッジプラント(城南島)の近くでセイリングするとか。
そうしたら、実現性乏しい東京五輪開催にも多少弾みがつくかもしれません(嘘)

劣化の兆し

2011年09月29日16:58
朝日新聞のニュースサイトで「WEB論座」ってのがあります。日経ビジネスオンラインとか、ダイヤモンドオンラインといったのと同じ専門家の意見を載せたサイトだと思って、レジストしにいったら驚きました。

ここ、お金とるのね。全ての記事を読む場合、月額で735円の購読料をとる。特定の分野のみ購読する場合は262円で済むというね。http://webronza.asahi.com/
日経もダイヤモンドもお金なんかとってないじゃないか。何故、朝日ができない?

日経電子版がSTARTしたときも感じたけど、紙とのカニバリに恐怖している感じがありあり。
新聞購読と電子版をセットにするとお得だとかそういう後ろ向きのキャンペーンしかできないし、やる気がない。
出版社の端くれにちょっとだけいたから分かりますが、紙で出すのが偉いというおかしなプライドをここまでずっと払拭できていない。新聞社はこの意識が殊更に強いと思う。

一見した印象では、無料の日経やダイヤモンドとのクオリティの差がわかりません。無料のリード部分を読んだだけでは。『続きを読む』をクリックすると購読料徴収の情報をさっさと入れやがれとくるんです。

経営的には紙とWEBとのカニバリに恐怖していると同時に、記者連中の『自分たちの記事は金払う価値があるんだ』という態度もそこはかとなく感じられます。なんともスノビッシュで笑っちゃうけどね。しかもお下げ渡しの発表報道ばっかり。文章のお手本といわれた天声人語も今は昔で、どんどん劣化している。

この間のラグビーW杯の日本惨敗の記事で、松瀬学と久田将義が書いていたので読もうと思ったのですが萎えました。
専門誌のラグビーマガジンを読めば済む話なのですが、論座のサイトで採り上げられていたからちょっと読みたかっただけ。お金まで取るなら嫌です。
新聞紙屋風情が勘違いするなよ、って思う。

炎の放浪者

2011年09月28日11:23
乱歩賞作家、神山裕右の最新作「炎の放浪者」を読了しました。
<引用開始>
帰るべき場所のために戦う人々に捧げる物語。

14世紀初頭、端麗王フィリップ四世が統治するフランス。パリに暮らす鍛冶屋ジェラールは、ある日突然、妻と共に投獄される。無実の罪を訴える彼に王の腹心が出した解放の条件は、神殿騎士団逮捕直前に失踪した、一人の神殿騎士を探し出して捕らえるというものだった。妻を囚われたジェラールに選択肢は無く、わずかな手がかりを頼りに、謎の騎士を追う旅に出る――。

妻を救うため、男は理不尽を受け入れ、旅に出た。幾多の苦難を乗り越え、使命を果たした彼が最後に見たものは――。

江戸川乱歩賞作家・神山裕右の才能がついに放たれた、慟哭のサスペンス。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2172135
<引用終了>
最年少での乱歩賞受賞した傑作「カタコンベ」。続く「サスツルギの亡霊」も大変面白かったので、期待しました。しかし・・・。
本作はミステリーとは言えない。14世紀初頭のフランスが舞台で感情移入が難しいのです。
十字軍とか、ダヴィンチコードとかのあの時代ですね。
世界史は受験科目でしたが、ところどころ思い出しながら小説の筋を追いました。
一種のロードムービー、あるいは復讐譚と考えればよいと思います。
脳内での置き換えが多少厄介ですが、股旅物と思えばすらすらと読めるかもしれない。
ただ、400Pの作品は私にはそれでも少しきつかった。しかしながら新たな発見もありました。

つまり、ヨーロッパには夥しい量の血が流れていること。その血と骸の上に、いわゆる民主主義が根付いているという事実です。

その暴虐と殺戮の只中にあったのが中世と思えばよい。十字軍とか言ってることはかっこいいが、やることはならず者以下の侵略者でした。

この時抱えた、ある種の「後ろめたさ」が後々の民主主義に繋がってきているのでないか。
そんなふうに思えてなりません。

日本もそういう犠牲を払わないといけないのかな。錯綜する政治や、進まぬ震災・原発問題、さらには先日の「推定有罪」の滅茶苦茶な司法判断を見るとそんなことを噛み締めるのです。
神山祐右。まずは「カタコンベ」のご一読をお勧めします。これは面白いですよ。

愚に始まり悔いに終わる

2011年09月27日13:00
『怒りは愚に始まり悔いに終わる』。これ、ユダヤの格言でしたっけね。

<引用開始>
大阪市交通局の職員が26日、市営バスの事務所で刺されて死亡し、交通局とトラブルになっていた男が、その場で逮捕された。
26日午前10時半ごろ、大阪市天王寺区にある市営バスの事務所で、市の交通局の助役・江本聡志さん(48)が、男に胸を包丁で刺され、その後、死亡した。
この事件で、その場にいた自称アルバイト・森岡泰臣(ひろしげ)容疑者(20)が現行犯逮捕された。
警察によると、森岡容疑者は26日、交通局に苦情を訴えにきていたが、その発端は9月22日、市営バスにクラクションを鳴らされたと勘違いしたことだった。
22日のトラブルの目撃者は、「(森岡容疑者は)バスをぼこんとけっていた。走ってバスを追いかけていた」と話した。
森岡容疑者は、取り調べに対し、「半殺しにしようと思った」と供述しているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110927-00000383-fnn-soci
<引用終了>
「半殺しにしようと思った」っていうけど、包丁をもった時点で全殺しのやる気満々じゃん!
殺す気満々なら、量刑服役も当然覚悟なんでしょうな?まさか「勘違いしてました、すみません」とか今更、情状をねらうことはないよな?

15年くらいは服役かな。死刑ではないだろうからいつかは当然出てくる。貴重な20代30代をムショ暮らしに費やすわけですよ。
でも、更生の可能性は、あまりないな。私見では100%死刑が妥当だと思う。
そこで仇討ちの復活ですよ。「目には目を」のハムラビ法典に則る。絞首刑でなく、同じように包丁で刺されて苦しみながら絶命するっていうかな。

以前に環七で都バスに乗っていたとき、路肩にいたベンツが急発進してきた。先行する私が乗ったバスに進路を一時遮られた形になって、信号待ちのときにパンチパーマの運転手が降りてきて、バスの腹を何度も蹴ってきてたな。
白いSLだった。何のとりえもないチンピラでも大事に乗ってるつもりなんだろう。でも、バスの運転に問題はなかった。おそらくベンツの運転者に技量が下手だったのです。もう40代ではあったな。

見栄はって左ハンドルだったし、見切りがきちんと出来なかったのだと思う。多分逆恨みだよね。それとも、自分の車でなくて兄貴分の借りて乗っていたかなんかで、擦ったりしたら半殺しにされると震えてたのかもね。

まるで川島透の映画『チ・ン・ピ・ラ』ですかね。柴田恭兵・ジョニー大倉のコンビが、川地民夫扮する兄貴分のカマロに乗ってて暴走族に絡まれるってシーンを思い出しました。

話を戻して、いつどんなタイミングで誰に恨みをかわれるか分かったものではない。これは恐怖ですね。

管理組合の代議員を隣の人に引き継がなければならないのだが、一度も口をきいたことがない。隣に越してきて18年も経つのに、廊下であってもいつも目を逸らす。挨拶もしてこない。こちらももう諦めて、目礼も挨拶もしないようになった。でも、激情的な人格だったらやだなあ。何かのタイミングで恨みを買わないようにしないとなあ。今から引継ぎで声かけるのが憂鬱です。細心の注意を払って言質をとられないように、最初の第一声を現在練っているところであります。

忖度します

2011年09月26日18:11
昨日、防災訓練は滞りなく終了し、最後は防災会で振舞われたカレー炊き出しを頂いてから、買い物にとヨーカドーで繰り出しました。
なんで訓練終わりにカレーの配布があるのかと思ってましたが、古いやつを消費して新しいのに替えるという一環の試食だと気付きました。なんだ、管理費から出てるってことじゃん。お代わりしておけばよかったとプチ後悔です。

連休最後のスーパーは混んでいて、芋を洗うが如きでした。目ぼしい買い物がないのでそのまま引き返そうと駐輪場に向かったときでした。

駐車場から、デコレーションしたワンボックスが低い排気音とともに出て行こうとしているではありませんか。ほら、アレです。ハイエースとかボンゴとかあの類の車で、フロントとリアに馬鹿でかいフェンダーとかウィングをつけている車ですよ。なんていうか、アレな人たちが好む車です。

添付の画像のような車です。たとえば16号とか水戸街道や日光街道で時々ご覧になることもあるかと思います。

近くにいた親子連れの父が、五歳くらいの息子に向かって「ほら!すごいね!今にも飛んで行きそうだね!」「トランスフォーマーみたいだね!」とそそのかしていました。
子供の歓心を買おうという純粋な親心に、文句はありません。でもお父さんが口をつぐんだその後の科白を、私は忖度したいと思います。

「ああいう車に乗るような人になっちゃ駄目だからね!」。こう言いたかったに違いない。

休日にこういうワンボックスで大型スーパーに乗りつけ、家族四人でお揃いのジャージにサンダル履き。ゲームコーナーとスナックコーナーに入り浸り。両親は金髪か茶髪で、子供は男の子だと襟足を長く伸ばされて金色のたてがみのようにされている。「心愛」とか「翔○○」とか明らかに長じてから虐められるトラウマになるような名前を持ってたりするのです。

それにしても、トランスフォーマーは誉めすぎだろう。

防災訓練

2011年09月25日16:10
今日は朝から防災訓練。管理組合としてはほぼ最後の仕事です。
朝の八時に管理棟に集合して、簡単な説明を受けてから一旦帰宅しました。
九時にサイレンが鳴って訓練開始。フロアの他の住戸に「訓練です。地震です。避難して下さい」と声をかけながら廊下を歩く。誰も出てきません。
ドアの外側に「避難完了しました」というマグネットステッカーを貼ることになっていますが、それも我が家を含めて二つだけ。寂しいものです。

訓練なのでエレベータは使えない。十一階から内階段で降りて広場に集合します。地元の消防隊と区の担当者と団地の防災会の人たちでごった返しています。参加人数は400人程度か。年に二回開催で20年間もやれば仕方ない。

四つのグループに分かれて「放水訓練」「AED訓練」「煙くぐり・通報訓練」「防災講義」の四つをそれぞれ25分ずつ、グルグルと廻って受講しました。
天気がほぼ曇っていたのでまだよかった。去年は炎天下にやったので途中で倒れた人もあり、放水訓練ではホースを捕まえそこねて怪我してしまった人もいた。
お昼前に訓練は終わり、防災会の炊き出しによってカレーをもらって終了。
お米の炊き出しは、自衛隊が使っている大型の釜を用いた本格派です。

いろいろと勉強になりましたが、防災講義では地震などのときのトイレの使い方について聞きました。大きめの45Lゴミ袋を便器に二重に入れて用足しに使うなどなど。これ、いまだに浦安市の一部で実践されている方法だと知って唖然。まだ、下水道が復旧していないのか!
子供や老人用紙おむつの「中身」を取り出して直に使うと水分吸着がよくて効果的だとか、トリビアな知識も入れられました。

拙宅のある団地は、住民の防災に対する意識が比較的高く、自主管理でここまでやるのはあまり例がないと思います。大臣表彰まで受けています。
(添付画像は二年前の新聞記事よりの引用です)

これで今期の代議員としての任務はほぼ終了となりました。ふぅ。

でも“天災は忘れた頃にやってくる”(寺田寅彦)を肝に銘じておきます。

新しい冷戦

2011年09月24日14:02
アメリカ・イスラエルがどうでるか?

「パレスチナの春」訴え=交渉の用意にも言及-国連総会演説でアッバス議長
<引用開始>
パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、国家としての国連加盟申請後、国連総会で一般討論演説し、停滞してきた中東和平交渉でのイスラエルの姿勢を非難。「アラブの人々が民主化を訴える『アラブの春』が到来した今、『パレスチナの春』、独立を求める時だ」と強調した。
 同議長は昨年9月にオバマ米政権の仲介で始まった交渉に関し、「われわれは心を開き、相手の話に耳を傾け、真摯(しんし)な姿勢で臨んだ」とし、「関係国の努力をイスラエルがつぶした」と批判。イスラエルがユダヤ人入植活動を続けていることが交渉行き詰まりの最大の理由だと述べ、国連加盟申請に踏み切った背景を説明した。
 一方で、「平和構築のためイスラエルに手を差し伸べる」と表明。占領や入植政策、戦争をやめ、公正さに基づく協調関係を築こうと呼び掛け、交渉の用意があることにも言及した。http://www.jiji.com/jc/zc?k=201109/2011092400086&rel=&g=
<引用終了>
P5、いわゆる国連常任理事国五つのうち、パレスチナの加盟に賛成が中国。反対がアメリカ・イギリス・フランス。ロシアがやや中国寄りのスタンスですね。申請は国連の安全保障理事会によって採決が成されます。
安保理は上記のP5に、非常任理事国として下記10ヶ国を加えた15ヶ国です。
ガボン/ナイジェリア/ブラジル/ボスニア・ヘルツェゴビナ/レバノン/インド/コロンビア/ドイツ/ポルトガル/南アフリカ共和国
賛成には、常任理事国含めた票が九票ないといけないらしい。現在、熾烈な政治的駆け引きが行なわれていることでしょう。

アメリカは常にイスラエル側に立ちますから、今からオバマもいろいろ牽制した発言を繰り返しています。ヨーロッパのイギリスとフランスも反対の立場だが、これはやや温度差がある模様。ドイツも反対の立場なんですね。

この結果が仮に加盟賛成になったとしてもアメリカが拒否権を発動したら申請は撥ねられるのですが、果たしてオバマがそこまでやれるかどうか。国際世論の反発は必至です。

パレスチナ対イスラエルではなく、中国対アメリカの冷戦なんでしょうね。権益をねらってロシアがどっちつかずのポーズをとり続けるという状態か。
いずれにしてもアメリカ一国で中東和平を演出するのは難しくなったということでしょう。マグリブ諸国から中近東にかけての親米国家の崩壊も後押ししているということもあり、アッバスは勝負に出たというとこでしょう。

日本はどうするのか。いつまでも付いていきます下駄の雪でアメリカにまた追従するの?
しかし思い出して欲しいのです。イスラエル国の日本大使館は、どこにあるのかを。
首都とされるエルサレムにはない。テルアビブに日本大使館があるのです。
イスラエルのエルサレム侵攻に国際社会は抗議をする意味で、殆どの国でエルサレムに大使館は置かないのです。
国連は何度もイスラエルに非難決議を上げているし、その原則は曲げないで欲しいのです。

加盟が認められたら世界は一歩前に進みます。注目しておきたいです。

お悔やみ二題

2011年09月23日14:42
田島謙作が亡くなってしまった。
<引用開始>
ドラマ「父の詫び状」などで知られ、深みのある演技で活躍した俳優の杉浦直樹(すぎうら・なおき)さんが21日午後7時23分、肺腺がんのため自宅で死去した。79歳だった。愛知県出身。葬儀は親族のみで行う。喪主は妻仁美(ひとみ)さん。
 日大芸術学部中退。新演劇研究所の舞台で活躍後、「俺は待ってるぜ」で映画デビュー。「錆びたナイフ」の敵役で注目された。その後はテレビドラマに数多く出演、向田邦子さん脚本の「あ・うん」、山田太一さん作の「岸辺のアルバム」など数々の名作ドラマで印象に残る夫や父を好演した。舞台「あ・うん」で2002年、菊田一夫演劇賞受賞。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110923-00000037-jij-soci
<引用終了>
杉浦直樹というと温厚で、実物もさぞかしよき家庭人という感じを受けるけど実は生涯未婚で独身のまま亡くなったんですよね。昭和六年生まれ。
善人も悪人も演じ分け、最近はコミカルな役回りも多かった。だが、私のなかでの彼の代表作はやっぱり田島謙作。「岸辺のアルバム」(山田太一作)の田島家の主です。
妻役が八千草薫。国広富之、中田喜子が子供。この家族それぞれに秘密がある。例えば八千草薫は内緒で不倫しているんだけど、この不倫相手がそういえば竹脇無我だったなあ。
最近はあまり出てこないから、雰囲気がちょっとだけ似てる志賀廣太郎を見て思い出したりしてました。体が悪いとは聞いていたが残念。合掌

そして、この訃報を見つけたサイトにすぐ下に「辺見じゅんさん死去」とある!

「収容所から来た遺書」辺見じゅんさん死去
<引用開始>
「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」などで知られた作家で歌人の辺見じゅん(へんみ・じゅん、本名・清水真弓=しみず・まゆみ)さんが21日、死去した。72歳だった。

告別式は近親者で行う。

角川書店創業者の故・角川源義氏の長女として、富山市に生まれた。

早大卒業後、執筆活動に入り、1984年、映画化もされた「男たちの大和」で新田次郎文学賞。89年の「収容所から来た遺書」では戦後の過酷なシベリア抑留生活で、人間性を失わなかった無名の日本人を丹念に取材、講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。

2002年には、出版社「幻戯書房」を設立。出版人だった父の精神を受け継ぎ、文芸書などの刊行に努めた。歌人としても活躍し、歌集「闇の祝祭」で現代短歌女流賞を受賞。07年から短歌文芸誌「弦」の主宰をしていた。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000305-yom-soci
<引用終了>
角川源義の長女で、あの角川春樹・歴彦の実姉ですよ。
でも採り上げられ方には不満がある。映画になったりした「男たちの大和」が代表作、では決してないんだよ。
父同様に歌人としても功績があるが、スポーツ関係のノンフィクションはとてもいいんです。
「大下弘・虹の生涯」「夢未だ盡(つ)きず~平木信二と吉岡隆徳」とか凄くいいのに。
例えば「大下弘・虹の生涯」。「赤バットの川上、青バットの大下」と称され、世間では「謹厳実直な川上哲治」と「天才肌だが遊び人の大下弘」という、大下にとってはやや不名誉な対比がよくされます。試合が終わったら他の選手と遊郭に入れあげて斗酒なお辞せず、翌日酔いも醒めぬうちに特大ホームランをかっ飛ばす豪快さ。そんな印象があるが、実際の彼は大変な練習熱心で努力家であったこと、端正な顔立ちだが私生児として生まれて苦労したこと、野球一筋とは思えない達筆であったこと等など、十分な取材によって書かれています。
「夢未だ盡(つ)きず」は、かってあったリッカーミシン陸上部の話。一代で財を成したリッカー社長の平木信二と、その会社で新設の陸上部監督に招かれた“暁の超特急”吉岡隆徳をめぐる話です。
高度成長で多くの人が夢をもて、企業スポーツが隆盛を迎えていた輝かしい時代の記憶。
確か本棚の奥に二冊とも眠っているはず。久しぶりに読みたくなってきました。
合掌

原発のウソ

2011年09月22日16:08
少し前に刊行された小出裕章の「原発のウソ」を読了しました。
<引用開始>
危険性を訴え続けて40年
“不屈の研究者”が警告する原発の恐怖

“安全な被曝量”は存在しない! 原発を止めても電力は足りる!
いま最も信頼されている原子力研究者の、3.11事故後初の著書

著者の小出裕章氏は、かつて原子力に夢を持って研究者となることを志した。
しかし、原子力を学ぶうちにその危険性を知り、考え方を180度変えることになる。
それ以降40年間、原子力礼賛の世の中で“異端”の扱いを受けながらもその危険性を訴え続けてきた。
そんな小出氏が恐れていたことが現実となったのが、2011年3月11日に起きた福島第一原発事故だった。
原発は今後どうなる?
放射能から身を守るにはどうすればいい?
どのくらいの「被曝」ならば安全?
原発を止めて電力は足りるの?
など、原子力に関するさまざまな疑問に“いま最も信頼されている研究者”がわかりやすく答える。
http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD-%E6%89%B6%E6%A1%91%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B0%8F%E5%87%BA-%E8%A3%95%E7%AB%A0/dp/4594064205
<引用終了>
読み易い文章です。『ですます』で書かれていることも少し影響していると思う。本人が書いたというより、インタビューして話した内容を編集者が構成したって作り方なんでしょうか。編んだエディターに多少力量があるのかもしれない。前に読んだ「数式なしで学ぶ物理学入門」の場合は『である』であったから、ついつい比較したくなるという気分も多分にあるのでしょう。
スイスイと一時間ちょいで読めました。

何か新しい発見や衝撃的な事実が露見したわけでもない。ただ、時系列で起こったことを淡々と述べているだけ、なのですがとても怖い。じわじわと恐怖感が湧いてきます。
一読して自分の今までの思いをより強くしました。核発電は、技術的にも経済的にも環境的にも健康的にも決して採ってはいけない道であるということです。
そう、まごうことなき『核発電』だ。原子力という呼び方は実態を隠すためのデオドラントで悪魔的な言い換えにしか過ぎません。
そんなもののために、どれだけの機会損失をこれまで被ってきたことか。太陽光発電しかり、GTCC(ガスタービンコンバインドコージェネレション)しかり。
科学技術立国というプライドと技術優位性は、原発温存によって滅茶苦茶に毀損されてしまったことが口惜しくてなりません。

そこには正力松太郎あたりを頭目としたメディアの大衆操作も色濃く反映されています。本書に収録されている次の文章などは実に象徴的です。
1955年12月31日の「東京新聞」では次のように書いてます。

“三多摩の山中に新しい火が燃える。工場、家庭へどしどし送電。さて原子力を潜在電力と考えると、まったくとてつもないものである。しかも石炭などの資源が今後、地球上から次第に少なくなっていくことを思えば、このエネルギーの持つ威力は人類生存に不可欠なものといってよいだろう。電気料金は2000分の1になる。原子力発電には火力発電のように大工場を必要としない、大煙突も貯炭場もいらない。また毎日石炭を運び込み、たきがらを捨てるための鉄道もトラックもいらない。密閉式のガスタービンが利用できれば、ボイラーの水すらいらないのである。もちろん山間へき地を選ぶこともない。ビルディングの地下室が発電所ということになる”(P125~126)

夢のような未来予想図は夢のままに終わっています。電気料金は2000分の1になるどころか、悪名高い「総括原価方式」によって世界有数の高額に跳ね上がりました。そして、大工場の規模を上回る敷地を必要とし、山間と海沿いの僻地をわざわざ選んで立地されているではありませんか。

そして今回の事故。人を見たら泥棒と思え、くらいがちょうどよいというわけか。哀しいねえ。
ご一読をお勧めします。

こんな日に

2011年09月21日15:29
徐々に風と雨が強くなる関東沿岸の拙宅。早めに買い物を済ませ、小雨のときを見計らって用足しを全て済まし、蟄居していました。
ところがこんな日なのに、訪問販売が足しげく廻ってきたのです。

『こんにちはー!今度駅前にお店を出したエコの○○でーす。私たちのお店の説明をしたいので三分間だけお話を聞いてくれませんか♪』と廃品回収の業者らしき男がきたのだな。

折悪しく、ちょうど揚げ物をしていた母親は「今手が離せないからダメ」とすげなく断ったそうですが、臍を噛んだのは私でした。撃退のおいしい機会だったのに!

ちょうどその時間にスーパーまでお茶を買いに行って家に居なかったのです。
ぱっと見は気弱に見えるマイ母に嵩にかかって攻め立てる居丈高な訪問販売者、そこに奥からやおら出てくる俺だ。形成逆転でこっちが威圧し、警察呼ぶぞ、とそのとき言う科白まで何百回も練習し、脳内を常にこの手の妄想で満たしつつ鍛えていたのに。それを実践する機会を失ってしまったからです。
勿論口八丁な連中だろうから、言い負かされる可能性もある。だったらちょっとくらい暴力を振るってもいいかななんて。玄関先の傘で小突くくらいはOKだろう。と自分のなかではリーガルな線引きも出来ています。どうせ訴えたりなんてできるわけないしな。

千載一遇の機会を逃して意気消沈していた私でしたが、団地内放送が突然聞こえてきてその内容に色めき立ちました。
『四号棟を廻っている訪問販売の業者は即刻出て行ってください!許可なく訪問販売はいけません』だと。おお、四号棟だな!待ってろよ!考えてみれば自分は管理組合の代議員じゃないか。
住民の平和と安寧を破る輩には、正義の鉄槌をくだしてくれる!雨の中を濡れるのも厭わずに飛び出しました。

訪問販売する場合は管理棟によって許可証をもらい、販売の際は常に掲示しなければいけないのです。そんなことをやる業者は丸八真綿を筆頭にどこもいないのでそのたびに排除することになっています。

喜び勇んで現場に急行したにも関わらず、タッチの差で業者は車で退散してしまいました。
残るは、雨に濡れ強風に曝された私。逃げられたと気付いた時より、雨は殊更に激しくわが身を叩いたのでありました。風呂入ろうっと。

安全を守るには

2011年09月20日15:48
市民の安全を守るために福島県産の花火を使わないのだというけど。
<引用開始>
 愛知県日進市の市役所周辺で18日夜あった花火大会で、福島県産の花火に対して市民らから「放射能をまき散らす恐れがある」などの声が寄せられたため、打ち上げを中止したことが19日わかった。

 大会には11万人が来場し、約2千発が打ち上げられた。福島県川俣町の業者がつくったスターマイン1基(80発分)も打ち上げる予定だった。しかし、地元商工会や市職員有志らでつくる実行委員会によると、17日昼過ぎから電話やメールで市民らから「汚染された花火を使うな」など約20件の抗議や苦情が寄せられたという。実行委は放射能を測定する機器がないなど「大会までに安全性が確認できない」と中止を決め、愛知県内の業者の花火に替えた。

 花火大会は昨年、7年ぶりに復活した。今年は東日本大震災の「復興支援」がテーマで、日進市に転居した被災者43人を特別席に招待し、18人が鑑賞した。実行委は「普通は花火の産地まで公表しないが、今回は東北3県の業者名をチラシに入れたことで注目を集めたのかもしれない」という。

 市は花火を含む祭りに850万円を補助して、事務局を担当。萩野幸三市長は「市民の安全を守るのが市なので、実行委の判断を受け入れた。難しい決断だったと思う」と話した。

 川俣町は一部が原発事故で計画的避難区域に指定されているが、花火を作った業者は区域外にあり、敷地内の放射線量は避難の目安となる基準を大きく下回っている。業者は「東海地方に避難している人もおり、福島の花火だと喜んでもらえると思い協力したのに残念」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0919/NGY201109190002.html
<引用終了>
排除の思想というか、自分のわかるところだけ綺麗なら、よしなのか。
その優性思想というかデオドラントな発想には心底吐き気を催しますな。
僅か20通程度の悪戯に近い意見に従うとは、事なかれ主義も極まっている。
そんなの「心配ありません」って自治体や実行委員会がメッセージを出せば済む話でしょう。
それに、花火を使わないなら復興支援という謳い文句も同時に取り下げるべきでしょうに。自分たちは福島県から人もモノも入れません。自助努力で復興は果すべき、と言外に匂わせればよい。世間からどう見られるかはともかく、それもひとつの「見識」ではある。京都の大文字送り火の松拒否に続き、狭量な心根を垣間見せましたな。いや、市民ではないか。復興支援をダシにしながらも、事なかれ主義で結果的に利用だけして助けなかった自治体と実行委員会がダメなんだろうな。

笑ってしまったのが「市民の安全を守るのが市」だとする市長の意見だ。
市民の安全を守るのなら、花火そのものを中止するのが筋ではないのか。
どんなに厳重な管理していても、花火って、危険物・爆発物なんだからさ。

いつまでも「見ぬもの清し」では、いつかしっぺ返しが来るぞ。

テンペスト

2011年09月19日09:17
NHK-BS時代劇の「テンペスト」が昨日の放送で最終回でした。
「テンペスト」は池上永一が2008年に発表した長編小説で、私も興奮しながらあっというまに読みました。ジェットコースタードラマというのでしょうか?日本ではちょうど江戸末期の琉球王朝が舞台となっている点も好奇心を掻きたてられながらの読了でした。
それがテレビドラマになるという。期待半分で全10回を見ましたがさすがにNHK。十分に大人の視聴に耐えうる作品になっていたと思います。

当時の琉球王朝は、日本(薩摩藩)と中国(清王朝)という二つの大国に挟まれた独立国家。双方からくる様々な干渉を巧妙にあしらいつつ、独立を維持している尚家王朝。物語は、琉球王朝の優秀な官僚である孫寧温を中心に描かれています。実はこの孫寧温、真鶴という女性なのですが、自分は宦官であると偽って難関の任官試験にパスして王宮に勤めています。
あの物語世界は、映像に変換されてどのくらいその佇まいを残しているのだろうか?という杞憂はみているうちに雲散していきました。

出演者がいい。主演の仲間由紀恵、塚本隆史、谷原章介、遠藤憲一、高岡早紀、かたせ梨乃、藤真利子など等。キャスティングが豪華。他に上原多香子、平良トミ、藤木勇人にGACKTといった沖縄出身の俳優を配したことが成功の要因のひとつであったように思います。
なかでも高岡早紀。あんな演技ができる女優だったと分かったのは収穫でした。

それから、尚育王を演じた染谷将太、女官思戸(うみとぅ)を演じた二階堂ふみ。どこかで名前を見たと思ったらベネチア映画祭で新人賞を受賞した「ヒミズ」の主演の二人でした。
何気なくでも、演技力の確かな俳優をアサインしていることがよくわかった。ドラマが重厚に感じられる由縁ですね。

10月からは堺雅人が塚原卜伝を演じるドラマが始まるといいます。民放地上波では考えづらいキャスティングですが、大いに期待したいと思います。

打ち上げ

2011年09月18日16:32
団地の管理組合での任期一年を全うし、最後の号棟会議と慰労会に出席してきました。
駐輪・駐車・緑化・長期修繕に玄関ドア交換と懸案事項が多く残ってしまい、さらに地震まであった多難な一年でありました。
始まる前は、面倒くさいなと思いましたが実際にはあっというまに過ぎてしまった感じ。時間を遣り繰りしながらも基本的に全ての会合に皆出席できました。
号棟内に多くの知り合いが出来たことが最大の収穫でした。しかし、まあ皆さん、隣近所の情報にやっぱり相当詳しいのですね。私も気を抜いてたところを随分目撃されている模様。
「poloさんは体が大きいので目立つんですよ」なんて言われながらも、酒や薬やサンダルや肌着などの品物選びに迷いながら購入するシーンをばっちり目撃されていました。黙ってないで、声かけてくれよ。

後半はお酒が入りながらの慰労会。初めてキリンの「淡麗グリーン」と「氷結」というのを飲みました。幹事役の方が痛風だそうで、糖質70%オフを選ばれたとか。

しかし、自分は酒が強くなかったのだなとあらためて思う。淡麗三本に氷結三本で、一時間くらい記憶が無くなっていました。人の話を聞きながら寝ていたのだと思う。七時に飲み始めて気がついたら九時半。十時にお開きでした。実りのあった一年でした。

来週末に、半日がかりで防災訓練のリーダーをやって終わりです。ふう。
画像はベランダから見た今日の積乱雲です。あまりの見事さに撮影。完全な夏雲だぜ。

謝罪で済むのか

2011年09月17日14:33
謝って欲しいということだけど、う~ん。
トイレの訴え拒み、聴取の女性がパト内で失禁
<引用開始>
三重県警四日市北署員がパトカー内で四日市市の女性(50)に事情聴取した際、トイレに行きたいと女性が訴えたのに行かせず、パトカー内で失禁していたことが同署への取材で17日分かった。失禁後も聴取を続けたといい、女性は謝罪を求めているという。

 同署によると、取り締まり中の署員が15日夕、同市山分町の交差点で一時停止を怠ったとして、女性の車を止めてパトカー内で聴取を始めた。女性は一時停止の疑いを否認しつつ、数回「トイレに行きたい」と訴えたが、署員は「もうすぐ終わるので協力してほしい」と行かせなかった。パトカー内の聴取は約1時間に及び、その間に女性は失禁したという。

 深田久司副署長は「配慮に欠けていた。署員から聞き取りをきちっとして対処したい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110917-00000037-mai-soci
<引用終了>
出物腫れ物ところ嫌わずだからなあ。逃げるとでも思ったか。帰ってくるまで待つのが面倒だから、我慢させちゃえって思いついたとかそんなとこだろう。
これって特別公務員暴行陵虐罪に問われないんだろうか?形を変えた明らかな暴力だと思う。しかも、公衆の面前で失禁するに至ったということで名誉や尊厳も著しく損なわれているし。言葉だけの謝罪で済ませていいのかしら。
取り調べたのは婦警かな?男性だったらよりややこしいことになりそう。
謝罪の代わりに、切符取り消しくらいはやらないと帳尻が合わないような。
でも、小用で済んだのは不幸中の幸い?(不謹慎ですねはい)

数式なしでわかる物理学入門

2011年09月16日11:00
桜井邦朋著「数式なしでわかる物理学入門」(祥伝社刊)を読了しました。
<引用開始>
ガリレオの天文学、ニュートンの力学、アインシュタインの相対性理論…。
物理学という学問の成果は、今日の科学技術、文明を作りあげてきたといっていい。
しかし昨今、特に若者のあいだで理科系離れが進んでいるという。
高校の「物理」の教科書を見ると、数式・公式ばかりが並んでおり、それが導き出されるに至った過程や考え方の筋道が述べられていない。
本書では、数式を一切使わず、しかも物理学の本質をつかめるように初歩から解説していく。
第1章 物理学とは何か―自然現象に合理性と法則性を見出す
第2章 力と運動とは―ガリレオ・ニュートンが作りだした力学
第3章 物理現象をどこから見るか―視点の取り方で同じ現象が違うものになる
第4章 さまざまな姿を持つ「エネルギー」とは
第5章 物理学を見る手段―光と眼のメカニズム
第6章 電気と磁気の正体とは
第7章 物質は究極的には何からできているか―素粒子物理学の世界
第8章 物理学の本質を理解するとはどういうことか―残された課題
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4396112424.html
<引用終了>
ということで読んでみました。
う~ん。とても難しい。著者の言わんとするところはわかるし、熱意も感じられる。
しかし、それでも書かれている内容がとても難しく思えてしまうのです。
これは著者の責任というよりも、間に介在しているエディターの技量の問題なのだろうな。
著者は大学教授として確かな卓見と自信のもとに、なるべく膾炙されやすい表現を使って易しく書いているつもりなのだろうが、それでも難しい。人口に広く膾炙したとは言い難いです。

それを、私たち一般人が読んで、中身の半分以上が理解できるように仕上げるのがエディターの重要な役目だと思う。しかし、碩学の前に恐縮したのか原稿そのままの表現を本にしているように感じられます。

どんな仕事でもそうだと思いますが、わかりにくいことを分かりやすく仕立てる人って一番仕事ができてかつ優秀な人だと思います。
難しい概念を説明しようとするのでも、そこを努力するかしないかで成果物のクオリティが良くも悪くもなります。祥伝社の人はわかっているのかな。

また、数式なしと謳っていますが、実際にはいくつかの箇所で公式が出てきます。マイナス何乗なんて書かれると個人的にはそこで理解が止まってしまう。わからないお前が悪いといわれればそれまでなのだろう、けれど。

でも、最後の第八章を読みきるだけでも意味はあると思いました。
理系離れが囁かれる現代の状況について著者は触れ、次のように語ります。

“あえて私は言いたい。これらの教科書を読むとすぐに気付くが、物理現象の成り立ちについて、当たり前のように、簡単に数式を用いて説明してしまい、その現象が成り立っている真の意味を解説していないのである。この本で今まで語ってきたように、数式に頼ることなく、どんな物理現象であっても、その成り立つ理由を理路整然と矛盾なく説明することから、真の理解はできていくのである。このことを忘れてしまうと「数式で表せば・・・」という言い方を簡単にするようになってしまい、物理現象の理解がいい加減なものになってしまうことにつながっていく。勿論、物理現象を量的に見たり、複雑な解析をする場合などには数式は有効であるが、その前に現象の本質をつかむことが必要であり、これは研究者でも同じことである”
(p175~176)

全くそのとおり。強く同感します。と同時に専門家がよく陥る『分からないあんたが悪い』という蔑みの視点もこの際徹底的に排除すべきであると思う。

東京電力の損害賠償マニュアルが156ページもの『大作』であることが騒がれてますが、これもこうした考え方の延長線にありますよね。『徹底的に書いてあるんだから理解できるはず。誤って記入したら絶対払わないよ』。正しく被害状況を認めてもらって速やかに支払うという発想には立たない。むしろ『なるべく払いたくないものね』という悪意を感じるわけです。

すべからく、どんなものでも分かりやすく膾炙できるように心がけるのが専門家の務めであり、同時に読み手たるこちらの責任でもあるのでしょう。
(ただし、分かりやすさ=単純さではないことをしっかり肝に銘じなければいけない)

そんなことまで考えさせられた本でした。第八章を読むだけでも価値は十分にあります。
ご一読をお勧めします。

幕張メッセの罠

2011年09月15日18:50
暑い中、いって来ました。東京ゲームショー。
日本を元気に! さあ、東京ゲームショウ2011が始まった
<引用開始>
コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)が主催し、日経BP社が共催する国内外のテレビゲーム関連展示会が「東京ゲームショウ2011」(以下、TGS2011と表記)だ。TGS2011の会期は、2011年9月15日(木)~18日(日)までであり、会場は幕張メッセ(千葉市美浜区)だ。なお、ご注意いただきたいのは、15日と16日はビジネスデイであり、一般公開日は17日と18日だということだ。昨年、好評だったイラストレーター形部一平(ぎょうぶ いっぺい)氏の斬新かつオリジナリティあふれるイラストを本年もメインビジュアルに採用し、TGS2011の新しい世界感の演出効果を上げている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110915-00000006-trendy-game
<引用終了>
東京ゲームショーと言いながら、開催地は千葉の奥じゃないか、という野暮はいいません。スクーターで357号線を東へ東へと向かって行きました。
一般公開の前で、ビジネスデーだったのですが昔取った杵柄で、関係者として無料で潜入してきた次第です。ゲームソフトを開発していた会社に勤めていたのでこれが役立ちました。それにしてもゲームのブースは熱い。普通のビジネスショーとはえらく違う。来場者もマニアックな人が多い。SCEなんかは特に凄かったです。

自分自身はゲームをやりませんが、熱気に触れるだけでも刺激になると考えて参加しました。ハードウェアの知識はなくてもなんとなく楽しめるというのがゲームフェアのよいところですかね。

で、熱気に満足した帰宅の徒につこうとしたときに狙われました!
会場を出て、駐輪している駅のほうに歩き出したとき『あの、すみません。研修の一環でビジネスマンの皆さんと名刺交換をさせていただいているんですが、お願いできませんでしょうか?』。ボンヤリした顔の若い男性が寄ってきたのでした。
おお、出たな投資マンション業者め。研修と称して、有名企業の名刺を合法的に集めては、会社に電話をかけて投資物件を勧誘するという悪徳手口ですね。彼の名刺には、悪名轟く何とかアセットとか書いてありました。

まあ、いいや。用意もしてきたし。『いいですよ♪』と予想外の答えを返して、そそくさと名刺を取り出して渡して差し上げました。
『どうも有難うございます!』と深々と頭を下げられてしまいました。

『じゃ♪』と返事して手をふってその場を後にしました。さあ、楽しみです。渡した名刺の会社は既に移転して社名も変わっている。電話番号も勿論通じないし、当然私はそんな会社にはもういない。
古い名刺を用意していて大正解でした。社会の苦汁を思う存分味わうがよいぞ。
いいことをした日は気分がいいなあ。

消せない恨み

2011年09月14日16:36
う~ん。いつまでも引き摺っているんだ、と呆れるのは容易いのですが・・。

「いじめ忘れられず」同級生にミクシィで脅迫メッセージ送信 容疑の27歳男を逮捕
<引用開始>
埼玉県警飯能署は13日、脅迫の疑いで、入間市仏子、無職の男(27)を逮捕した。

 調べでは、男は平成22年10月から今年3月にかけて、男性(27)にインターネットの会員サイト「ミクシィ」を通じて「貴様への復讐(ふくしゅう)はまだ終わってないからな。娘もろともナイフでえぐり潰すからな」などと6回にわたってメッセージを送信した疑いが持たれている。

 飯能署によると、2人は小中学校の同級生で、男は「いじめられたことが忘れられず、悔しくてやった」と容疑を認めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110914-00000525-san-soci
<引用終了>
小中学校の同級生というからには15年来の怨念を引き摺っているということですよね。
断言しましょう。この逮捕では終わらない。もっともっと恨みって続きますよ。やられたほうの気持ちはいつまでも晴れないものなんです。虐めた側が目に見えて謝罪でもしない限り。

40年来の友人というのが一人います。小学校一年のときからの付き合いという、あんまりないパターンですね。彼は50歳を過ぎた今でも、中学三年時の壮絶な虐めを忘れていません。やった人間の顔も名前も住所もそのときやられた暴行も全て覚えている。もう軽い変態ね。

当時、集団リンチという名の大勢で襲い掛かって殴る蹴る「じゃれ合い」が休み時間によくありました。大人しく、成績も良かった友人はやられても反撃もせず、音も上げないタイプでした。そういうやつっていじめっ子の格好の生贄になってしまう。卒業間近の中三の二月の頭。期末テストが終わろうかという時期に集団暴行にあった。当たり所が悪くて唇の端から出血もした。それでも彼は黙って帰宅した。しかし彼の顔を見た実姉と母親は逆上し、中学に怒鳴り込んだ。しかしそのことが恥ずかしくて彼は不登校になった。

卒業式だけは出てきたと思う。有名大学の付属校に進学できたんだけど、そのときの屈辱がトラウマになったのか、古文で赤点をとり留年して結局は退学してしまう。それから都立の定時制に入り直したが、高校を出ても三年くらいは何もできなかった。それから仲介を受けて四流私大へ進学。ここでも年若い同級生に全く馴染めずに単位を落としまくり28歳で卒業。まともに就職することも出来ず、また人の仲介で区役所の下働きのような仕事に就く。
真面目に働いていたが、区のリストラにより三年前に失職。その彼が何度も繰り返して、中三での屈辱を言い募る。聞かされるこちらは堪りません。彼にとっては過ぎた過去でもなんでもなく、現在進行形で続く屈辱なのだろうと。まるでイスラエルに対するパレスチナ人のように今でも恨みを抱き続けています。『道で出合ったらぶん殴りたい』と何度も聞かされた。
ただ、やった側はそんなこと覚えていないんだよね。ある日突然、むき出しの敵意にびっくりしたりするんだ。『子供の頃のこと』『大したことじゃない』と決まっていう。けれど、乗り越えられないで40年も苦しむ人間だっているんだ。勿論、いつまでも乗り越えようとしない、甘ったれたそいつもいけない。でも、彼の気持ちひとつで済まされる問題でないことは確かです。

虐める側は大体は卑怯。やるときは大抵は複数で来る。ニヤニヤ笑いながら虐めてくる。『これは冗談なんだ』というポーズをとることで、いざ反撃をされないようにしている。そして『シャレなのに本気で怒るのか!』と逆襲することまで考えている。一人では何もできない卑劣この上ないやつら。

私は目に見えてやられたことはないけど、危なかったことはある。思い出すだに、内股か大外刈りでもかけてやりたい気分にかられます。一度廊下で絡まれて、巴投げをやったことがあったな。綺麗に飛んで行ってびっくりしましたよ。怒りってとんでもない力を出すんだな。

この犯人、まだ30にもなってないんだから、クラス会とかで軽く小突いておけばよかったのに。そうしたら相手だって理解できたかもしれんぞ。早いうちに軽く発散せよ。

きたからきた

2011年09月13日14:26

「きたからきた」と告げてきたそうな。
国籍不明船:脱北者9人が乗船 韓国行きを希望 石川
<引用開始>
第9管区海上保安本部(新潟市)などによると、13日午前7時26分ごろ、石川県能登半島輪島沖にいた地元漁船から、七ツ島付近の海上に「見慣れない船がいる」と118番通報があった。七尾海上保安部(石川県七尾市)などの巡視船4隻や航空機を出動させ調べたところ、午前9時6分ごろ、石川県珠洲市沖約25キロの海上で黒っぽい木造小型船(長さ約8メートル)を発見。同32分に巡視船から海上保安官が乗船し、乗っていた9人と接触した。

 現場海上で巡視船に9人を移し、事情を聴いている。9人は男性3人、女性3人、子供3人で、責任者と名乗る男性は「北(朝鮮)から来た」と話し、韓国行きを希望しているという。病人はおらず、船内にはコメや漬物が積んであった。GPS(全地球測位システム)や救命胴衣はなく、発見時はエンジンで航行していた。

 海上保安庁によると、これまで脱北者が船で日本に漂着した例としては、07年6月に青森県で4人(韓国に移送)、87年1月に福井県で11人(台湾に移送)が見つかった2件がある。いずれも人道的配慮から不法入国などの罪には問われず、希望した先などに移送された。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110913k0000e040046000c.html
<引用終了>
調査官はもしかしたら聞き違えた可能性はないのか?「北から来た」ではなく、「来たから来た」という極めて哲学的で思索に富んだ答えを出した可能性もあるぞ。
それはともかく、命がけの航海ですな。輪島沖で見つかったというが潮の流れが速いので、陸地に必ずしも近づくとも限らないのです。清津あたりからきたか?対馬海流に乗っかって。
私の親は新潟の佐渡出身なのだが、子供の頃に沖合いにいきなり緑の毛布で帆を張った筏が現れたことがあると聞きました。ロシア人の親子が四人で乗っていて漁師が船出して救助したという。おそらく沿海州から流れてきたのだろうが、よく流れ着いたと感心されたそう。救助された後、床屋の二階に一ヶ月ほど住んでいて住民とも和んでいたというが一ヶ月ほどで居なくなったと聞きました。
このとき人道的な解決をしたのかどうかは定かではないが、当時のソ連はスターリン時代だったから万が一にも送還されたら厄介だろうな。日本人の良識に期待したいところです。今回も平和な未来を持たせて欲しいと願う。

呑まれないための方法を考えた

2011年09月12日15:04
これをやられると、相手に呑まれてしまうのでやられっぱなしはよくない。
こちらもやりかえそうじゃないか。反撃方法を考えてみました。

カーワン日本「ハカにビビるな!」/W杯
<引用開始>
1次リーグA組初戦となった前日のフランス戦で、健闘した日本が16日のNZ戦(ハミルトン)へ向け、練習を再開した。IRB世界ランク1位で熱狂的なオールブラックスファンも敵に回す完全アウェーとなるNZ対策として、日本代表・太田治GM(46)はNZが試合前に行う戦いの儀式「ハカ」の迫力に飲まれないように、異例の対策に着手する。

戦う以前から腰が引けたら、結果は火をみるより明らかだ。目を閉じれば脳裏に浮かぶオールブラックスの雄叫びと迫力十分の舞い。前日のフランス戦では一時4点差までせまり、金星をつかみかけた太田GMの頭は、早くも黒衣軍で埋め尽くされた。

 「ハカ対策は考えています。観衆もすべてオール黒衣軍ファン。完全アウェー状態になりますから」。ラグビー王国NZが試合前に必ず行う儀式のハカ。約1分間の荘厳な踊りによって、グラウンド上には黒衣戦士の気合が充満する。直後にキックオフの笛が鳴り、相手はその気迫、迫力に飲まれたまま試合に突入する危険性がある。

 95年W杯で自身もNZ代表と対戦した太田GMは「具体的なことは教えられない」と機密性を口にしたが、例えば、試合前の整列時に本来は着ないウインドブレーカーを着用。最高潮に渦巻く会場の気合をまともに受けないよう上着を脱ぐ時間で「間」をつくるのだ。また、ハカのビデオを宿舎やロッカールームで何度もみてから練習することも検討する。

 ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(HC、46)は前回07年W杯でも敵地・英国で行われたウェールズ戦前、「大音量トレーニング」を敢行した。8万人収容のミレニアムスタジアムは開閉式の屋根を持ち、ウェールズへの大声援が鉄とコンクリートの要塞に反響。選手間の声の連係が難しくなるため、練習中に大音量のJポップをかけて対策を講じた。

 カーワンHCは「NZの多くの人がラグビーに精通しており、プレーですべてを判断される。その環境を楽しみたい」。母国に日本を率いてきた指揮官は完全アウェーの嵐を知っているからこそ、準備の手を緩めない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110912-00000507-sanspo-spo
<引用終了>
日本対ニュージーランドというと、どうしても95年のW杯を思い出してしまいます。
あのときの対戦では145対17という絶望的な点差をつけられて敗れたのだよな。
確か国対抗試合での、ギネスブックだったと思います。万に一つも勝てないと思っていましたが、ここまで点数が離されると何の感情もなくなります。
でも、決して試合をいい加減にしないニュージーランド選手には敬意すら覚えました。あの試合で出たNZ代表選手は控えばっかりで、あそこでいいプレーをしてレギュラーにあげてもらおうというモチベーションが働いたかもしれないが、決してどんな相手にも手抜きをしない、彼我の差を見せ付けるというのはやっぱり立派なことだと思う。
同時に、あの試合に怪我もしてないのに出場しなかった平尾誠二が大嫌いになった。負け姿を見られたくないのかなんだか知らないが、かっこつけやがってと思った。名選手で指導者としても卓越しているとは、思う。でも、どうしてもあの欠場を私は許せないでいる。閑話休題。

NZは国同士の対抗試合では、試合前に必ずハカという踊りをやります。
もともとはマオリなどポリネシア系の人々の戦いに行く前の踊りだったと思いますが、戦う前に戦意喪失してしまったりする。雰囲気に呑まれてしまうのですね。
ハカ:
http://www.youtube.com/watch?v=8_KJyKiyE1I

対戦相手が蛇に睨まれたカエルのようになっている。会場もNXだし、完全アウェー状態だから、呑まれてしまいかねない。でも、こっちも対抗すればいいんです。
選手で、歌舞伎の隈取をして黙って相手を睨みつけるというのはどうか?
実に日本らしいし、一発で会場のNZ人を惹き付けることができるぞ。
それに加えて、ここは相撲の土俵入りの真似をしてみたらどうか?これまた、東洋的な神秘に、選手観客ともども魅了されるに違いない。

観客はあるいは呆然とするかもしれない。国技には、国技だ。試合内容はどうであれ観客は大喜びしてくれるに違いないと確信します。

中東民衆革命の真実

2011年09月11日18:01
東京新聞特報部デスクである田原牧の近著「中東民衆革命の真実」を読了しました。
<引用開始>
英雄も指導者も不在という「新しい革命」の意味するもの
チュニジア、エジプト、シリア、リビア、イエメンなど、イスラーム世界で広がり続ける民衆革命。 二〇一一年、二月十一日、エジプトを三十年間統治してきた大統領、ムバーラクが退陣を表明した。それは、五千年にも及ぶアラブの大国の歴史の中で、民衆が初めて自らの手で体制を打倒した瞬間であった。この革命の余波はシリア、リビア、イエメン、サウジアラビアなど中東に広がり、各地で叛乱の火の手があがっている。エジプトで、ムバーラク政権を追い詰めたものはいったい何だったのか。
 エジプトを軸とする中東の動きを長年観察し、現地取材を続けてきたジャーナリストが、今後の中東情勢を考える。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0601-a/index.html
<引用終了>
個人的に、中東の取材では最も信頼している田原牧の新刊なので読みました。
イスラム教については同志社大学教授の内藤正典、中東の政治情勢については東京新聞の田原牧。二人の双璧がいると思っています。
長年疑問だったのは、エジプトが何故一時期社会主義を目指したのかということ。ナセルの時代に企業の国有化などが進められており、1973年の第四次中東戦争では、シナイ半島をイスラエルから奪還していますがその時のエジプト(当時はアラブ首長国連邦)の戦闘機がミグだったことをよく覚えています。
いくらアメリカがイスラエルの後ろ盾だったとはいえ、ソ連にわざわざ近づいた理由がよくわからない。その後のサダト大統領時代に再びアメリカに接近して中東和平が一時的に成立し、先ごろ崩壊したムバラク政権まで続いていました。
冷戦と宗教、世俗と戒律のはざ間でエジプト国民が大統領追放を選んだ理由が現地取材により生々しく書かれています。
革命でひとつの核であった「ムスリム同胞団」についてもその実相をよく描かれており、よくいう「イスラム原理主義」なるものが如何に幻想でしかないかがよくわかります。
新書でもこれは面白い。ご一読をお勧めいたします。

アンコントロール

2011年09月10日14:03
副操縦士、酸素マスク着けず=全日空機急降下で内規違反
<引用開始>
那覇発羽田行きの全日本空輸便が6日夜、浜松市沖で急降下し客室乗務員2人がけがをしたトラブルで、全日空は9日、副操縦士が社内規定で定められた酸素マスクの着用をしていなかったと発表した。
 全日空によると、トラブルは機長がトイレのため離席中に起きた。当時の高度では、1人しか操縦室にいない場合、安全のため酸素マスクを着けるよう社内規定で義務付けられていたが、副操縦士は守っていなかった。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110909-00000184-jij-soci
<引用終了>
急降下の原因は、方向舵と操縦室の鍵を間違えて操作したという。この副操縦士の技量が単純に不足していたのだな。

飛行機は安全を重視しているため、自動操縦ではあっても必ず二人の操縦者が搭乗します。そして片方が、トイレなどで席を立つ際は残る操縦者が「アイハブコントロール!」と宣言して酸素マスクを付ける。トイレに立つ人も「ユーハブコントロール」と宣言するんですよね。安全指差確認ってやつだ。

そのマスクを付けてなかったという。これって慣れてると誰でもやっているのだろう。面倒だし、おそらく鬱陶しいだろうから。天竜川下りの船頭が救命胴衣を乗客に付けさせないのと似ています。これで機長も資格剥奪されたりしてな。
飛行機の操縦免許って半年に一回の資格審査がある。そこで合格しないと乗れなくなる。しかも一機種にひとつの操縦免許なので、737に乗れてもジャンボは操縦できないとかいろいろ細かいようですね。

・・・いっそのこと私に操縦させてくれないかな。飛行機のことはばっちり勉強しましたからね。内田幹樹さんの小説とか緒川玲の『霧のソレア』とかで予習はバッチリだから。シミュレーションも何度も高得点だし裸眼で1.2は保証しよう。アイハブコントロール!ダメかねえ?

嫌われ者の卒業

2011年09月09日14:52
おお、こんな役立つことがあったとは。嫌われ者卒業になるかも。

オニヒトデ置くだけ…鹿も撃退の可能性
<引用開始>
徳島県牟岐町沖の大島の海に生息する世界最大級のコブハマサンゴ(愛称・千年サンゴ)の天敵で、「千年サンゴと活きるまちづくり協議会」(浅香新八郎会長)が捕獲を進めているオニヒトデが、全く加工しないまま広葉樹の根元などに置くだけで、鹿の食害防止に効果を上げる可能性が高いことが分かった。

 牟岐町沖では、数年前からオニヒトデが千年サンゴを食い荒らす被害が深刻になった。そのため、町の自然財産の千年サンゴを次世代に継承しようと、今夏、同協議会を発足させた。8月には、地元のダイバーたちで組織する「もぐりんサンゴの会」が57匹のオニヒトデを駆除した。しかし、オニヒトデは鋭いトゲと毒を持ち、体の大半が水分。そのため簡単に焼却も出来ず、処分に頭を悩ませていた。

 同協会では、オニヒトデの体内に含まれる成分「サポニン」が害獣の撃退に効果があることを知り、鹿の食害が深刻な同町灘の県有林、愛称「海に恋する森」で、実験することを思い立った。

 同森は昨年春、同町のNPO法人「カイフネイチャーネットワーク」の会員らが整備。クヌギやアラカシなど広葉樹の苗木300本を植樹した。しかし、鹿の食害で大半が枯れ、対策に苦慮していた。

 同協議会では8月17日に捕獲したオニヒトデをそのまま、森の木の近くや、柵の入口付近に置いた。5日後には、オニヒトデから強烈な腐臭が漂った。しかし、10日後には完全に乾燥。捕獲当時にはオレンジ色だったオニヒトデが白化した状態となり、異臭は消えた。その間、鹿の糞などは発見出来ず、9月に入ってからも、鹿が苗木や柵に近寄った形跡は全くないという。

 同協議会は10月にもオニヒトデを駆除し、実験を続ける。浅香会長は「最初はオニヒトデの腐臭に鹿が警戒したかも知れない。白化したオニヒトデでも効果がありそうなので、さらに観察を続けたい」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20110907-OYT1T00354.htm
<引用終了>
オニヒトデの処理とシカ食害の一石二鳥の効果があるとはなかなかです。
それにしても、サポニンってたしか胃薬にも入ってなかったかな。
サポニン抽出して撒いたらダメかしら。ああ、ヒトデの収集と処理も必要なんだっけ。
問題は匂いだよな。生臭い悪臭にしばらく付き合わなければならないか。

古代では、食べ物を貯蔵する小屋でしばしば起こる鼠の害を防ぐために、蛇を入れた籠を中に置いていたそうな。放し飼いでなくて、籠に入れておくだけで鼠が怖がって近寄らない。結果的に小屋の食べ物は荒らされないという。

この話を聞いたときに思い出したことがある。昔、勤めていた会社で管理者から、怖がられていたサトウという常務がいた。あるとき筆者にこう語ったのです。「僕はね、彼らからピラニアって言われてるんですよ」と。「熱帯魚を空輸しようとするとね。そのまま長時間、空の上を飛んでくると魚がストレスで死んでしまう」。「ところが水槽の一角を網で区切ってそこにピラニアを入れるの。そうすると、他の魚は網で区切られているとはいえ、ピラニアがいるおかげてずっと警戒して、生きている状態で空輸できるのよ」。「だから僕は彼らにとってのピラニアなんですよ」だって。だから言いました。「するとポイントは管理者の彼らが網の存在を気付くかどうかですよね?」「そのとおり」。

・・・でも、網はほんとはなかったんだよな。随分、配転とか出向帰任をやってうるさ型を排除してたように思う。網があるように思わせた作戦勝ちなのか。ピラニアなんて可愛いものじゃなかったか。閑話休題。

ヒトデの場合、見た目があまりフレンドリーでないから、その異様な姿にシカが緊張した可能性も捨てきれずにいますがね。

実は間違えて触っちゃったことがあるけど、痛いのなんの。でかいウニかと思って小躍りしたことは秘密です。ナマコとアメフラシも間違えるしなあ。海の中では私、連敗続きです。

居所特定

2011年09月08日16:20

彼ログ、ってソフトウェアがあるんだそうですね。情弱なので今わかりました。
彼氏追跡アプリ「カレログ」が公開 - GPS、通話記録で行動把握が可能
<引用開始>
マニュスクリプトは8月29日、Android端末に対応したアプリケーションをベースとした彼氏追跡情報サービス「カレログ」を公開した。

カレログは、家族や恋人が現在どこにいるかをスマートフォンのGPS機能を用いて把握する位置情報通知サービス。あらかじめ家族や恋人のAndroid携帯電話に、カレログアプリをインストールしておき、彼氏追跡はWeb上に用意されたカレログ管理画面から行うことができる。

同サービスを利用すると、家族や恋人の現在のGPS位置情報を常にチェックすることができる。同社の説明によると「カレがなかなか帰ってこない…事故や事件にまきこまれてるんじゃないの?」「カレのこと信用したいのに、なかなか信用できない…。」といった際に役立つとしている。

サービスの利用に必要なのは、位置を知りたい人の携帯電話がGPS機能を搭載しているAndroid端末(OS2.2以降)であることと、位置を把握したい人がインターネットに接続できてカレログサイトにアクセスできることの2点のみとのこと。

家族や恋人のAndroid携帯電話にアプリケーションをインストールする手順や設定は、同社のWebサイトで詳細が確認できる。あわせて同社では「カレログのお約束」として、必ず相手の同意を得ることなどを挙げている。
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/08/30/103/index.html
<引用終了>
個人的には大変よろしくない、余計なサービスを提供しやがるなと思いました、はい。
どこに行こうがどこに居ようが人の自由じゃないかって。でもこういうソフトが出てくる背景にはそうした需要も間違いなくあるということなのか。

彼氏の行方を案じる彼女だけでなく、彼女に縛られたい、依存したいという男子もまたいるからではないかな。進んでソフトを入れて身の潔白を証明しようなんて、な。彼女に依拠することで安寧を得たい、なんて男も少なからずいるでしょう。使いたくないけど草食系男子ってやつか。あ、草食系だとそもそも女性には近づかないのか。

しかし、こういうサービスを利用しようと思った時点で交際は止めたほうが懸命ですね。
仮に居所を特定したとして、素行に問題がないように見えても相手を管理できているという万能感からどんどんエスカレートしていくように思えます。
それこそ一時間ごとに電話をかけさせるとかそんな作業を課すんじゃないか。
こういうものは際限がなくなり、やらせているほうの不安も決して消えることがない。疑心暗鬼は不仲を呼び、結局は別れるしかないんじゃないかと思う。相手を思いやるというよりは実はそういう自分が好きっていいますかね。

そんなことないだろうけど、仮に私が持たされたとしたらどうするかというと、如何に相手の裏をかくかに集中することでしょう。ロッカーとかホテルのクロークに入れっぱなしにして別の場所に行っちゃうとか。仮に電話かけられても「商談中で出られなかった」とか、嘘八百を並べてやる。言ってるこっちの顔が青くなるほど嘘つきまくるでしょう。
そういうことを企んでいる時点で、私にはまず縁がないソフトだとはっきりしました。

このソフトの嫌らしいところはもうひとつあって、バッテリーの残りがわかるんだそうな。かってに電源を切ることも許されないというね。
しかしこれ、カノログってのはないのかねえ。逆の立場でも使えないのはフェアじゃないんじゃないかなって、そんなことも思います。
しかし暇なんだな。

保水喪失

2011年09月07日15:45
和歌山や奈良の台風に伴う災害を見ていて気になったことがあります。テレビのコメンテーターなどは、地域自治体の警報出しが遅れていたとかお座なりだったという趣旨の非難と、最近では例のない想定外の雨量であったことの二つを報道全体のなかで言い立てて終わろうという気配がしていると感じられます。
挙句は、深層崩壊なる新しい言葉を用いて天災の不可抗力性を強く主張していますが、それだけで説明がつくんでしょうか。もっと別な理由があると思う。

ひとつには、森林の保水能力が大きく失われていたことに原因があると思った。
これにはさらに二つほど原因があって、まず杉などの針葉樹林を山肌に多く植生させていたこと。もともとは照葉樹林帯が多かった日本だが、これらの木材では「商売」にならない。そこで経済性の観点から盛んに杉樹木への植え替えが行なわれていた。杉は広葉樹と比べると根の張り方が弱い。つまり、降った雨水をあまり抱えられないということです。

さらには十分な森林を育てるうえで重要な、間伐の回数が激減したことがあります。林業に携わる人は激減していますね。かっての公務員でいわれた三公社五現業。民業圧迫の悪しき象徴としてイメージづけられたこともあり、今は印刷・造幣・林野の三つ。このなかでも我々都市部の人間には最も馴染み薄いのが林野ですね。結果的に山は伸び放題で荒れていく。杉林ばかりが目立って、どこに行っても同じような風景の山になっていきました。

それから、大きな被害を出した奈良県十津川村の場合、住民は四千人程度ですが広大な面積なんですね。市内で大きな被害を出した和歌山県田辺市も県内ですごく面積が広い。少し前の市町村合併によって大きくなった。大きくなって重複した公務員が減らされた。この場合、現業系に大きな変化が出てきます。結果的に行政サービスの質が低下したとも考えられないか。

ここまでくると、今度の被害は想定外の天災だ、とは言い切れないのではないか。
さらに調べてみることにします。

熱い雑誌

2011年09月06日19:26
神足裕司さん、とても心配だな。何とかもって欲しいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110906-00000003-ykf-ent

さて、講談社にG2という雑誌があります。月刊誌で1200円するのだけれど、ルポルタージュによって成り立っています。
この九月号の項目が凄い。

What's NEW
「全被災地600㎞の取材記録」西岡研介・松本創(2011.09.06)
「世界で一番危険な福島第一原発・原子炉建屋をこの目で見た」今西憲之(2011.09.06)
「エンベッド(埋め込み取材)」内田優香(2011.09.06)
「『放射能除去装置』研究 最前線報告」夏目幸明(2011.09.06)
「東電の研究」斎藤貴男(2011.09.06)
「ルポ・職業監督──常勝こそ我が使命」柳川悠ニ(2011.09.06)
「ビン・ラディン暗殺はオバマ失墜の前奏曲だった」菅原出(2011.09.06)
「幸せな若者たちの時代」古市憲寿(2011.09.06)
「兜町の男」黒木亮(2011.09.06)
「『消化器』とは何か」久坂部羊(2011.09.06)
「第 33 回 講談社ノンフィクション賞 選考会」(2011.09.06)
「小西邦彦『ピストルと荊冠』」角岡伸彦(2011.09.06)
「橋下徹・大阪府知事 脱原発と総理への野望」森功(2011.09.06)
「東電OL殺人事件 ゴビンダ受刑者の肉声」佐野眞一(2011.09.06)
「私たちが死刑囚の写真を撮影・公表した理由」青木理(2011.09.06)

個人的には「福島第一原発・原子炉建屋をこの目で見た」「東電の研究」「兜町の男」「東電OL殺人事件」に非常に関心があります。
「兜町の男」って作家、清水一行のことですね。梶山季之と同じ元トップ屋。もう私たちにはうかがい知れないその世界を追体験してみたいです。

しかもG2の凄いところは、雑誌発売前に先行してこれら原稿がweb上で読めてしまうところです。勿論、無料で全て読めます。もう二年くらい眺めているけど、そういえば一度も雑誌として購入したことがありません。
いけない読者ですかね。是非、webサイトを覗いてみてください。
http://g2.kodansha.co.jp/

東京湾岸奪取プロジェクト~ブレイクスルートライアル2~

2011年09月05日14:11
伊園旬の新刊「東京湾岸奪取プロジェクト~ブレイクスルートライアル2」を読了しました。
<引用開始>
超一流の侵入テクニックを持つ門脇&丹羽コンビ。丹羽の娘、茅乃が何者かに誘拐された。犯人は門脇と丹羽の技術を要求し、3つのミッションを課す。資産家が肌身離さず持つアタッシュケースを奪取できるか?最高責任者の指紋認証が必要な部屋への突破方法は?広大な植物園に隠された小箱の探索方法は?知力・体力を駆使しながら、時には人間心理を逆手にとり指令遂行に挑む!
http://tkj.jp/book?cd=70842101
<引用終了>
「ソリューションゲーム」以来の新刊です。約三年ぶりですね。タイトルに「2」とある通り、「ブレイクスルートライアル」という作品の続編という形をとっています。これは宝島社の「このミステリーがすごい」大賞受賞です。
したがってまず前作を読んだほうがいいのでしょうが、本作からいきなり読んでも大丈夫です。それだけ三年のブランクは長いということでしょうか。

「ブレイクスルートライアル」について簡単に解説しますと、難攻不落なセキュリティシステムを技術と知恵と人間心理の裏をかいて、主人公たちが突破していくという物語です。http://tkj.jp/book/?cd=01567301

セキュリティといっても、専門技術に入り込んだ話は出てこないので物語を十分に楽しみながら結末まで読めます。

また、本作で主人公に課される三つのミッションは相手側に「盗られたことを気付かせず」「侵入の痕跡も残さず」「何も起こらなかった」ようにせよというもの。
このあたりの設定はたとえば、ジェフリー・アーチャー「百万ドルを取り返せ!」や小林信彦「紳士同盟」といったいわゆるコン・ゲームを読み解くような痛快さもあります。

三年の沈黙を破って満を持して戻ってきた伊園旬。はっきりしてきたキャラクターの書き分けや、敵役?っぽい登場人物が出てきてシリーズものになるような雰囲気でとても楽しみです。
是非、ご一読をお勧めします。

新たな学び

2011年09月04日15:46
団地の大規模修繕に関する号棟総会+工事業者説明会があり、午前中出席していました。
築30年も経ったので、各戸に取り付けてある玄関ドアについて交換する提案が出ており、この費用に修繕積立金から取り崩してよいかどうかの賛否を問うものです。正確には今回の対象戸数が872世帯。

交換代金は作業料込みで一戸あたり11万4千円ちょっと。各棟ごとに決議をとりましたが、拙宅の棟では128世帯なので概算で1400万程度の出費です。
結局反対者が殆ど出なかったので承認されました。実質は積立金から支払われるので腹が痛まないという感じなんでしょう。ほんとはとられているのにね。

というわけで来月半ばから、玄関ドアの交換作業に入ります。工事の日は最低でも半日は在宅しなければいけません。今回の落札業者はLIXILですって。
昔のトーヨーサッシ+イナックス+サンウェーブ+東洋エクステリア+新日軽ですな。ちょっと前では考えられない企業合併です。

ところで私は気付かなかったのですが、玄関ドアの下にドアストッパーを付けているのだけど、あれは消防法違反なんだそうですね。火災のときには延焼・類焼を防ぐために各戸は厳重に扉によって閉められなければならず、それを妨げるものはいけないということらしい。

それから、夏場などに多いですが玄関ドアの内側に網戸とかよろい戸をつけている家庭がありますが、これも消防法違反に抵触するのだそうです。

何故こんなことがわかったかというと今回の業者説明会で、でした。
交換作業にあたって、玄関ドア内側に網戸を取り付けているのだがそれは外したりつけたりしてくれるのか?と質問した人がいました。
それに対してLIXILでは「本来は消防法違反なので、着脱に関する作業はできません」というにべもない回答をよこしたのでした。
結構、内側に網戸などを取り付けている人が多いとわかったので驚きました。
拙宅では夏場はドアストッパーを下ろして、風を通す状態にしています。海に近いので都心よりも風があり、かつ高いところにあるので涼しく感じられます。実際にも二度ほど盛夏では毎日の気温が違います。冬場は逆に二度ほど温かくなります。

怪我の功名というか。我が家ではドアストッパーだけを剥がしておけばいいのでした。網戸やよろい戸をつけている家は、別途業者を紹介してもらって作業をしてもらうことになるようです。一戸あたり6300円程の料金がかかるらしい。

ふと気付きました。この構造って、カーナビ装着と似てますすよね。
ディーラーでの純正カーナビは運転中はテレビなどの画面が出ないデフォルトになっています。運転中でも画面が見られるようにしてくださいと正規ディーラーに頼んでも、警察の手前や安全上問題があるからと決して請け負ってはくれない。でも、オートバックスなどに頼むと作業してくれるというダブルスタンダードがまかり通っている。そして、そんな業者を正規ディーラーがこっそり教えているって構造ですね。知らないと損をするってやつ。

作業は来月中旬から開始して十二月頭で引渡しが完了する予定です。

同調圧力

2011年09月03日15:33
「ニートの海外就職日記」というブログがあったのだが、閉鎖してしまってます。
作者は現在30歳位のシンガポール在住。現地企業にデザイナーとして勤めている男性。
でも、日本にいたときは就職をまともにできず、パチプロのようなことをやりながら漫然と生きていた。あるとき一念発起してオーストラリアでの語学留学を決意して、そのまま渡豪。一年間英語をしっかり学んだのちに日系企業に入り、しかしそこでパワハラを受けて退職、現地企業に入り直す。そこで初めて人として認めてもらう。働くとはどういうことかを身をもって知る。
そこからシンガポールに渡って当地でそのまま就職。しっかりとビジネスで戦力になりながら、日本及び日系企業では考えられもしなかったゆとりある生活に感銘を受ける。そのことを他の人にも伝えようとして、日本企業及び日系企業の滅茶苦茶な労務管理、具体的にはサービス残業の強制や出勤強要といったことを、斜めから軽妙に揶揄しつつ、人間らしい暮らしとはどんなものかということを訴え続けたブログでした。素晴らしい内容だと思いました。

ブログではいわゆるモーレツ社員、その生き方を周囲にも強要するやつを社畜と呼んで徹底的に叩いていました。それも軽妙におちょくりながら。
そして、読者には早く英語力をものにするなどして、海外で真の人間らしい生活を取り戻せ、という一種の啓蒙活動をブログで行なっていたのですね。

その素晴らしいブログが八月の頭に突然閉鎖されてしまいました。予告もなにもなく、跡地には「身の危険を感じる出来事があったため閉鎖しました」とだけあります。http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/

「自分と違う意見を持つやつの存在は認められない」ということなのか。
一瞬、怒りも覚えましたがそれよりは怖い、と思います。そこまでやるの?
このブログではたとえば読売の「発言小町」などでの投稿を引用し、「社畜が涌いた」とかおちょくっていたのでその周辺の人間が、作者の居所とプロフィールを特定したのかもしれない。

ただ、意見をいうだけで抹殺まで考えるのかと思うと薄ら寒くなります。
あのブログのなかで作者は「あなたはこう思うのだろうが、私はこう思う」というスタンスを一貫してとりつづけていました。意見はいうが他者の意見も尊重するという「ダイバーシティ」の確保ですね。議論の土台です。
異端を一切許さないという同調圧力は、本当に気持ち悪いし腹立たしい。

働く現場についていえば、ここ十年あまりで職場の人権は損なわれ続けているというのが実感です。とにかく、労基法や労働法違反が目にあまります。
サービス残業あたりまえ、休日出勤あたりまえだ、成果主義だからとかわかったようなこと言われると、百万回でも反論したくなります。そして哀しくもなる。どうして折角勝ち取った権利を死蔵するのか、捨て去るのかと。

前の職場の人間もそうだったな。退職前の残余有給休暇を一斉に取ろうとしたら「常務の佐藤さんに断ったのか?」「そんなのは認められない」なんて横槍いれてきた社畜が何人もいましたっけ。法的に労働者の権利であることをいっても聞く耳持たず。しょうがない、もういいやって結局有給消化を強行しました。当然の権利なのに、そんな嫌な思いをしなければ行使できない仕組みって何なの?と思った。

月並みだけどしみじみ思う。人は違うから面白いんだ。違いがあるから、分かり合おうとする。そこに感動も喜びもあるのだと。皆が全く同じ価値観なんてカルト宗教じゃあるまいし。まず、疑えよって思います。

それにしても楽しいブログをひとつ失ってしまった。付属していたツィッターもない。どこかに魚拓でもないかな。

タキシード

2011年09月02日16:42
マイミクさんの日記を読んでいて、要らない衣類を思い切って整理したことが書かれていたのをみて触発されてしまいました。
足るを知る、という考えがあります。普段に着たり、使ったりしている以外のものは原則不要であるという思想は、そのまま私の根幹発想でもありますが、この逆をいくことは出来ないか?とふと思いついたのです。

飛び切りの贅沢とか、普段まず要らないようなものを入手して思い切り後悔してしまい、発奮を促すといいますか。

例えばタキシードを誂えてみるというのはどうかな?と思ったのです。
タキシード。日本男性ならまずあまり縁がないでしょう。着たとしても自身の婚礼とかに、貸衣装で着るってくらいじゃないだろうか。

それをわざわざ自前のを作ってみたいと思ったのです。
いつものように散歩していてヨーカドーに出向くと、たまたま紳士服売り場の知り合いに見つかってしまい、いろいろ話していたときふと思い立って「タキシードって頼むと作ってもらえるものですか?」と問うたのですね。

そうしたら「お引き受けできます」っていう。タキシードとは、タキシードクロスという生地で裁断するのだそうで、オーダーしてから三週間ちょい。上下で五万円くらいから作れますという。思ったよりもお手軽値段です。

ただ、上下服だけでなくてシャツとかタイ、カマーバンドといった服飾品もろもろが必要になります。タキシード作りは、以前にも検討したことがありますが、課題がひとつだけ残ってしまい、そこで沙汰闇になっていました。

それは靴。普通の洋靴でなく、オペラパンプスって要るんですよね。これをどうにかしなきゃいけないなあと考えていて、脳内でそのまま放置されていたのです。そこで、隣接する靴売り場に行って聞いてみました。「オペラパンプスなんて置いてないですよね?」と。
そうしたら「お取り寄せできます」なんていうじゃありませんか。

それも、リーガルでオペラパンプスって25000円で出しているっていう。
なんだ、早くいってよ。だったら十万以内でカタがつくじゃないか。

自分で言い出しておいて、これは段々外堀を埋められつつあります。
この分じゃ明日あたりでもオーダーを出してしまいかねません。

で、どんなときに着るのか?当然の疑問が浮かんできます。
そういう場に出るために、まず服から揃えましょう、というわけです。
有体にいえば、自分への「叱咤激励」ですね。

婚礼とかでなく、海外での社交の場とか船上パーティとかレセプションとかそんな類です。そういうものに自分が出られるように頑張りましょうという。もう服は揃えてあるのだから、それに相応しい成功とステータスを得ましょうね、という。自分への投資。断じて、よくある「自分へのご褒美」ではないです。
そこには、単なる不要出費として後から死ぬほど後悔するというオプションもつくわけです。
さあ、ドキドキしてきました。張り切っていくか。

防犯カメラ

2011年09月01日15:53
滅多に乗らないタクシー。たまたま荷物が多くなったので近距離を乗ることになりました。
すると、今のタクシーって防犯カメラがついていて客席をずっと映しているんですね。
それだけでなく、録音までしているとのこと。運転手に聞いたら「会社の規定でそのようになりました。普段、私たちが映像を見たり音声を聞くなどといったことはありませんから」などと安心してほしいようなことをいうのですが、じゃあ誰がどんなときに聞くのか?と問うと「防犯担当の管理者が事故などの起きた際に聞くことになってます」なんていいます。
「定期的に聞いたりしているの?」と聞くと「はっきりしたことがわかりませんが、そういうこともあるようです。でも私等もこんなことやりたくないんですけどね。プライバシーとかいろいろありますしね」。じゃあ、作動させなければいいじゃないかというと、それは規則で動かすことになっているという。

「じゃあ、軽口ももう叩けないね」と言ったらそれきり黙ってしまいました。
自分の乗ったのは、タクシー会社のものでしたが、個人タクシーでも普及が進んでいるんですね。個人の場合は組合でいろいろ規定を定めているようです。
http://www.kojintaxi-tokyo.or.jp/data/pdf/32bohan-camera.pdf

気になる箇所がいくつかあります。

[防犯カメラの定義]第2条
この基準における防犯カメラとは、タクシー強盗等タクシー車内で発生する犯罪防止を目的として、タクシー車内に固定して設置した撮影装置で、車内における犯罪等発生の緊急時に、映像を撮影し記録する機能を有し、設置事業者自らでは再生・解析は出来ず、団体責任者及び防犯カメラ管理責任者(以下「管理責任者」という)が再生・解析を行うものをいう。

[映像等の管理]第5条
管理責任者は、次の通り記録した映像等の管理を責任を持って行わなければならない。(1) 映像等の保管は、原則として 1 ヶ月以内の期間とし、管理責任者は不要な映像等及び保管期間を経過後の映像等は速やかに消去すること。但し、法令に規定のある場合又は捜査機関の犯罪捜査に協力する場合はこの限りではない。(2) 映像等の不正利用、外部流失、改ざん及び滅失等を防止するため、映像等の保管期間中は施錠の出来る設備において厳重に管理すること。(3) 防犯カメラから得られた映像等を設置目的外に使用すること、及び本基準に定める場合以外は外部に提供してはならない。但し、法令に規定がある場合又は捜査機関の犯罪捜査に協力する場合はこの限りではない。

さらに運用規定が別にあってその第五条ではこうなっている。
装着した事業者は、設置目的として次に定める事態以外に作動させてはならない。
(1) 身の危険が感じられる事態のとき
(2) 車内犯罪が惹起されそうになったとき
(3) 執拗にからまれる、または、不当な要求をされたとき
(4) その他、業務遂行に支障が出るような事態のとき

私が乗った際に既に機器が作動していたってことは、つまり危険人物ってことなのか?実は私は犯罪予備軍であったのか、そうかそうか。
客を犯罪者扱いするかのようなこういう規程の存在には心底首をかしげます。

一部の不心得者、つまり馬鹿な客の不始末のために我々が嫌な思いをしなければならない。
でもちょっと待て。少し前までは、こちら側も緊張を強いられることってあったじゃないか。
恐ろしく愛想の悪い運転手とか、荒っぽい運転するやつとか、我々はドライバーを選ぶことはできません。だから、段々タクシーを使わなくなったという事情もある。たまたま乗ってみて運転手が無愛想なやつだったら心底がっかりします。飲んだ後の自宅までの長距離でそんなのに当たると悲惨。罰ゲームのようなだんまりの我慢くらべが続くのね。あと、いろいろ嫌味ったらしいことをいうやつ。「こんな時間まで飲んでるの?いいねえ」なんて。
それなら、多少高くても能弁で面白いこという白タク乗ろうってなっちゃうよ。

そしてもうひとつある。防犯カメラの設置や運用の文章を読んでいると、これはつまり警察の介入が容易になっているということだ。利用者、国民の動向を監視する格好の手段にもなりえる。さらに、このカメラ設置に関わる動きには、やっぱりどこか「利権」の匂いがしますよね。

そんなわけで、個人的には移動手段でタクシーという選択ですが、優先順位で、さらに下位に移動させようと思うわけです。内需拡大に貢献しないですまん。

無駄な早出

2011年08月31日14:41
「おい、○○○○って会社はどんな組織なんだ?」と悪友から電話がかかってきました。
昨日今日とセミナー講師を務めるのだが、どうもイメージがはっきり湧かないという。
ああ、・・・あそこな・・。そこでこう答えました。「伝統があり、プライドは高い。変化に対応するなどの柔軟性にやや欠ける。売上で業界二強の一角だが、万年二位だったもう一方に抜かれた。しかしこのことについての危機感が極めて乏しい。もう一方に比べると商品開発やサービス開発の視点がやや弱い。全国の販売店ネットワークに過信しているところもあり、大手スーパー・コンビニと関係が深いのでそこに安住しているような感じもある。また、意思疎通は上意下達が基本であり、現場で使える裁量の範囲が極めて限定されている」。

「お前の言ったとおりだった。トップダウンで数字至上主義であり、ギリギリしめつけてくるような感じがある」と返事がきました。

「一番まいったのは、セミナー開始時間だ。二日間とも朝七時半からやってくれっていうんだもの。おかげで九段下のホテルに泊まってしまった」という。
彼は都内に家があるので、都内実施の場合は通いで済ませているのでこれは異例。
何故、そんな時間に始まる?と聞くと「節電のため」だと。関係ないじゃん。
「で、早く始まったんだから、終わりも早いんだろ?何時だった?」と問うと「五時まで」。
それ、九時開始での標準スケジュールじゃないか。かえって長いし。節電になってない!

「しかも、五時で俺の分が終わっても受講生はそのまま会社主催の労務管理勉強会に夜まで参加させられるんだ」と聞いて絶句。九時まであるそうな。

受講対象者が管理職だというから、まだそんなに大事にならないだけで一般社員でそんなのやったら大問題でしょう。

早出でも終業時刻が変わらないなら、単なる労働強化ですものね。セミナーは会社内施設で行なわれたという。ということは、セミナー全て終わった後に、オフィスに戻って仕事する人もきっと、いるんでしょうね。

節電に隠れてあくどいことをやっている。この会社の名をさらしたい誘惑にかられてます。

小利口なバカよりまし

2011年08月30日16:11
午後から衆議院の総理大臣指名投票を見ていていろいろ興味深かったです。「横粂勝仁君、一票♪」ってあれには議場が沸いたな。(「小沢一郎君、一票」ってのは松木謙公だと推察します)

そうだった。彼は民主党を除名されたんだったね。自分で自分に票を入れたのだなとわかった。周囲から失笑をかってたけど、その意気やよし。行動しなければ何も変わらないということを示したわけです。戦時中の国会でたった一人戦争反対を訴えた山本宣治を思い出す。

野田佳彦、前原誠司、原口一博、逢沢一郎、高市早苗、樽床伸一、玄葉光一郎、それに山田宏に中田宏か。そうそう、宮城の村井嘉浩もいた。松下政経塾って、つくづく最低の連中を輩出しています。

正確には輩出じゃなくて排出なのか。このなかの誰も普通に勤めたり働いたりした人っていないんじゃないのか?仕事で揉まれていないんじゃないか。
理不尽な命令とか、取引先での謝罪とか、同期の昇進、部下の離反とか、目標達成とかクレームの処理だとか、客からの感謝とか、そういう瑣末かもしれないが大切な経験なんて殆どしてないんだろう。

嘘をつくとか謀るとか、マキャベリズムの端っこだけ齧って事足れりとしてきたんだろう。戦術は勿論、戦略だってわかってなどいない。肥大化した自己愛の裏返しで、国家と自己を重ね合わせた故の国家主義まで持つ。そんなのっぺりした顔をしている。端的にいって、心がないんですよね。

語弊がある言い方で申し訳ないけど、このひとたちモラトリアムなMBAホルダーより性質が悪い。だって、お金を払って学ぶんじゃなくて、政経塾では逆にお金がもらえるっていうんだから・・。そりゃ勘違いしてしまう。エリートだと錯覚もしますよ。
今回はよりによってそんな首領を仰がないといけないとは。同世代として恥ずかしい。

ビジネスの世界に行った卒塾生も知ってますが、このひともひどかった。大きいのは自尊心ばっかり。幸之助の唱えた基本理念「感謝報恩」なんて全くない。泉下から現在の惨状を見て「こんな筈やない!」ってきっと思うんだろうな。

尺の問題

2011年08月29日10:18
ウサイン・ボルトが100M決勝でフライング失格しました。いままでは一回は許されていたのだが、故意に起こして他の競技者を消耗・動揺させるやつがあとを絶たないため、2010年にルールを厳しく改定して一発失格にしたそうですね。これは気付かなかった。

でも、この改定にはもうひとつ理由があると囁かれています。テレビ放送の尺にあわせるために、想定外の事態を極小化しようという思惑があるというのね。
つまり、何度もフライングでスタートをやり直したら、予定していたCM放映とかの、時間繰りが難しくなるというわけ。TBSは世界陸上のスポンサー企業でもあるから、今回の改定にはその意向を強く反映させた可能性があります。

バレーボールもテレビ放映にあわせてルール改正をしたといわれましたね。
昔のバレーは、サーブ権があるときでないと得点が入らなかった。でも今はサーブ関係なしに、得点が入ります。その代わり一セット15点を25点にしてドラマ性を増した。サーブ権をどうとるか、さらに相手のリターンをどうやって受けて得点につなげるか、というかっての妙味を味わうことができません。個人的に、つまらない競技になったと感じますね。

その代わりに、時間とゲーム進行のマネジメントが容易になりました。尺がとりやすくなったというわけです。
そして、芸能人に応援させたり歌を歌わせたり、毎年日本で世界選手権みたいな催しをやらせて悦に入ってます。スポイルされた箱庭での栄華という印象です。

ボルトが準々決勝や準決勝で、後半を流して走ってたら、昨日のサンデーモーニングで張本勲が「喝!」と例のアナクロな科白を口走っていました。一流選手ならどんなときでも全力疾走しろ!というわけ。けれど、プロのランナーとして体力温存と、見せ場を決勝まで封印しようという発想がボルトにはあったのでしょう。
誰かが張本に「では、野球では力を抜いたプレーというのはないんですか?」と聞いたら「ありません!」と断言してたな。さすがに、それは言いすぎでしょう。

野球で一番運動しているのは、投手でしょう。次が捕手、それから内野手で外野手って感じで、守備の際の運動量は格段に違います。サッカーやラグビーとはまるで違う。見ていて、総員が全力でプレーしているとは思わない。だいたい、攻撃なんて打者以外は皆ベンチで休んでいるじゃないですか。いつも左回りにスクエアにしか走らないし。いや、野球が嫌いとかそういうことではないんですよ。むしろ好きです。

ただ、競技それぞれに特性があるだろうにそのあたりを斟酌せず、テレビの演出を意識して『喝!』などと口走っている姿は滑稽だし不愉快です。
黙っておればいいのに。昨日は瀬古利彦もゲストで出てたから、彼の意見に任せるとかすればいいのにさ。しばらく我慢してたが、やはり目障りだな。
一流打者であることは認めるが、コーチなど指導者へという話を聞いたことがないのも頷けます。偏屈すぎる。

そういえば、サッカーのワールドカップがアメリカで開催された94年。ゲーム時間を45分より短縮させようか、という話が出ていました。アメリカ人一般にはアメリカンフットボールとか短時間でプレーが途切れるものが好き。
前後半90分で、一点しかとれないようなボールゲームは冗長でつまらない、というわけ。それに、プレー時間を短くすることでスポンサーCMを入れる余地もできると考えてFIFAに提案してきたのです。無論、これは認められませんでしたが、乱暴な話ですよね。当時はサッカーへの冒瀆と感じました。
商業化が成功したロス五輪を経験したアメリカならではの発想です。商売にスポーツが妥協しはじめると際限がない。

今回のフライング厳罰化の流れ。この発想の延長線にないことを願っています。杞憂で済みますように。

アレの名前大百科

2011年08月28日15:24
みうらじゅんの『アレの名前大百科』読了しました。去年の今頃の本ですけどね。
<引用開始>
食パンの袋をとめている凱旋門みたいなかたちのアレ

 耳掻きの先の白いフワフワしたアレ

 足の親指と人差し指の間のアソコ

 ほら! アレなんて言うんだっけ? そう問われて答えられないものは少なくありません。だけどそんな普段目にしているけれど名称をしらないアレやアソコにも必ず名前はあります。

 また、そういうアレやアソコにかぎって、その名前が生まれた秘話が存在します。まあ、なんだそのままじゃないか!というものもありますが。

 本書は奇才みうらじゅんが、写真やイラストを駆使したクイズに答えながら、その名前の謎に迫ります。あなたもぜひチャレンジしてください。

 知らなくても生きてはいけるけれど、知っていると誰かに自慢できてちょっとうれしい。そんなアレやアソコの名前の本です。
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-79178-4
<引用終了>
ふと手にとって見て、あまりにも馬鹿馬鹿しいので爆笑。恥ずかしくなってそのまま買ってきて一気に読んでしまいました。
食パンの包装紙をまとめている留め金みたいなものの名前は何ていうのか?とかそういうどうでもいい下らない話を一杯載せています。

みうらじゅんは、いろんなマニアックなコンテンツを作りますが本書もその一環。これは一種のトリビアリズムになりますかね。
でも、名前がそれぞれある。そして勿論それぞれに由来があります。これを知るとトリビアリズムのこの本の内容が、不要不急のものでなくなってくる。深く含蓄ある世界が我々の周りに広がっていることがわかります。どこかもの悲しくて、でも爆笑もあったり。買うまではないかもしれないが、図書館で借りて、暇つぶしに読んでみてください。面白いですよ。

パンの袋の凱旋門みたいな留め金は、クロージャーというんだそうです。勉強になります。

花火

2011年08月27日15:54
本日、隅田川の花火大会が決行されるようです。
拙宅からは、北西の方向で花火は見ることができます。音も微かに聞こえてきます。
大会開催は危ぶまれましたが、本来は魂鎮めとしても花火を打ち上げていたので、震災の手向けともなるかと思ってます。

問題は天気ですね。今、西の空を見ていると何となく邪な雲が一帯を覆っています。晴れ渡るとはいかない模様。雨はなんとかもってくれるとよいのですが。

七時五分から打ち上げ開始ですが、七時から管理組合の打ち合わせがあるのでそれには間に合いません。紛糾しなければ一時間弱で終わりますが、修繕積立金を取り崩して各戸のドア取替えという重い議題だからなあ。議事進行!と怒鳴って総会屋みたいに急かすか?
やっぱり、皆さんも花火見たいでしょ!って殺し文句を使ってみようかしら。

雲行きが怖い

2011年08月26日14:59
久しぶりに出かけることになりました。地下鉄にしばらくぶりに乗ります。ええっと、三ヶ月は乗ってないと記憶。大体、家の周囲で用事を済ませる癖がついているのと、電車が節電運転だということもあって自然に足が遠のいているのです。
三時現在の今、西の空が果てしなく怖い感じになっています。こんなときに出かけたくないなあ。でも、我慢我慢。ちょっとの辛抱で小遣いが稼げる。一時間お話に付き合うだけで壱萬円もトッパライでもらえるなんてない。

というわけで、これから日本橋人形町まで出かけてきます。
『新参者』加賀恭一郎の出没したあたりですな。絵になる男が行く町。
先方さんと意気投合して、有名な「玉ひで」あたりで奢ってくれないかな。ロイヤルパークでも可。密かに期待しつつ出かける準備をシュクシュク。大ぶりの傘は今日は必携ですな。

二学期

2011年08月25日16:14
近所の小学生が、鞄を持って歩いていたので「お!どうした?勉強できなくて補習か?」と軽く冗談を飛ばしたら「学校始まったんだよ!知らないの?」と思い切り怒られてしまいました。

え!今日から二学期なの!まだ、25日じゃないか!拙宅のある区や東京23区でも殆どそうらしく、今日から学校開始なんですって。

脱ゆとり教育とかそんなこと関係あるのかねえ。八月いっぱい休ませてあげればいいじゃないかって、牧歌的な感想を思い浮かべていたら「土曜が休みだからね、追いつかないんだよ」だって。

ああ、そうか。土曜日って今休みなんだ。なんだ楽してるんじゃん。
「土曜は塾とかあるんだよ」とまたまた稚拙な反論を小学生が試みてきたので「勉強はしなければならない、と思うとダメ。したいと思うものなの!」と相手を幻惑させる答えを返しておきました。

夏休みが短くなった分、冬とか春休みが長くなるの?なんかそうはなりそうにないなあ。身内が隣接区で教員やってるけど、週末は結局出勤だといってた。
なんだか切ない話です。

心の師

2011年08月24日15:26
島田紳助が引退することになり、背景がはっきりしないのでいろんな噂が駆け巡っています。
曰く「表にでないまずいことを出さない代わりに引退した」というような陰謀論ですね。
でも、彼に関してはその暴力的な言動はたびたび問題になっていたし、それでも数字が取れるからという理由で片目を瞑って利用してきたのが所属事務所でありテレビ局ではないですか。レーティング向上ならなんでもやるくせに、反社会的勢力との訣別だなどと、今更何を白々しいことをいうのだろうと思った。

北海道大学の中島岳志が自らのツィッターで興味深いことを言ってました。
“「島田紳助的なるものへの違和感」が、私の中ではどうしても「橋下徹的なるものへの違和感」へとつながる。露悪とナイーブの合一。暴力と背中合わせの純情。「透明な共同体」の希求と「同調しない他者」への排他性。”
http://twitter.com/#!/nakajima1975
確かに橋下徹に通ずるものがあるように思いますがそれは置いといて。

露悪とナイーブの合一。これは、確かに感じられます。
昔、漫才やっていた時のネタで、ツッパリが粋がって啖呵をきったけど、相手が強力で逆襲されたときにどうするか?と竜介に振られ『おれ、体よわいねん』って前言撤回するというのがありましたっけ。

暴力と背中合わせの純情。これも、ヘキサゴンとかで感じられる光景ですね。「透明な共同体」への希求もそう。お馬鹿さん(Ignorance)に対して無条件で純粋さ(innocence)を求めていますね。そして、その思いを否定するものは、同調しない他者として徹底的に排していくわけだ。

後輩の漫才師を宮古島に住まわせたり、自身で何度も石垣島に行ったり、何かのお店も持ってましたっけね。これなんかも透明な共同体を希求した結果として当然の行動かもしれない。純粋な楽園として、これら南洋の島々を捉えていそうです。
人によってはそういう行動を純粋だと評価するんでしょうが、自分はそうは思いません。少しばかり危険なものを感じ取ります。

四年ほど前に、神奈川県にある総合大学の準教授という方と知り合う機会がありました。学生の進路指導の相談も積極的に行なっているこの人は、聞けば心の師がいるという。それが誰あろう島田紳助だと聞いて仰天しました。
「ああいう場つなぎの素晴らしいトークが出来る人はいません!」。プレゼンテーションなどのコマを大学で持っているという彼は、遠い目をして語ってくれました。
「人生のあらゆる局面で彼の言動が私を形作っている」とまで言ってました。

鰯の頭も信心・・・って言葉が一瞬浮かびましたが、「それはよい出会いでしたですねえ」とさりげなくヨイショ。満足げな彼を見ながら、触らぬ神に祟りなしと念じた夏の午後でした。

声の魅力

2011年08月23日10:29
竹脇無我って本名だったのね。名づけた人は勇気と信念がありそう。父親(竹脇昌作)か?
自分の知る限り、これでムガを名乗る芸能人は塚地武雅だけになった。
<引用開始>
ドラマ「だいこんの花」「おやじのヒゲ」シリーズなどで知られる俳優の竹脇無我(たけわき・むが、本名同じ)さんが21日午後2時5分、小脳出血のため東京都大田区の病院で死去した。67歳。東京都出身。葬儀は22日、東京・代田の東京都民教会で親族らで済ませた。喪主は長女友加(ゆか)さん。21日未明、東京都大田区の自宅で倒れて救急車で搬送され、懸命の治療が施されたが、帰らぬ人となった。

知的でクールな二枚目が突然逝ってしまった。

竹脇さんは21日午前3時すぎ、自宅からもうろうとした状態で病院に搬送され、集中治療を受けた。しかし、病状は悪化。97年に離婚した妻との間の長女、次女に手を握られながら静かに息を引き取った。

訃報の発表はまる1日たった22日午後3時すぎで、午後2時から営まれた密葬が終わった後のことだった。親族、親しい友人だけのお別れは、本人の遺志だったという。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/08/23/kiji/K20110823001466110.html
<引用終了>
この人大田区に住んでたのか。倒れて運ばれた先が東邦医大病院だとしたら、住まいは馬込か池上あたりなのかもしれない。個人的には懐かしい一帯です。そういえば小山田宗徳の家も洗足池のほとりにあったな。

「だいこんの花」が代表作だと多くの人はいうんだろうな。森繁との掛け合いが印象的でしたが、個人的には榊原伊織を演じた大岡越前が思い出深い。
ああいうすました役が似合う人だった。清水次郎長に扮した連続ドラマもやったけどこれは似合わなかったなあ。甘すぎる親分だった。

この人、とにかく声がいい。男の自分が聞いても惚れ惚れする声音を持ってました。合掌

生中継するな

2011年08月22日10:29
昨日の日テレはひどかったなあ。といっても24時間テレビではありません。あれはもう30年以上見ていません。第一回だけ見ました。初代パーソナリティはピンクレディで、78年の放送。先輩が日テレでアルバイトしてたので無理やり見させられました。今は無い大学五号館の自主管理していた地下教室で見ました。

話を戻して、日テレでもBS日テレですね。夜七時からラグビーのワールドカップ壮行試合、日本×アメリカ戦をやってたんです。これが拮抗したいい試合で、アメリカはかなり強いんですよね。戦績もアメリカの12勝五敗でかなり分が悪いんです。でも、日本は健闘していました。
サッカーとは異なり、ラグビーは協会主義をとっています。日本代表といっても、日本国内である年数以上プレーをしていれば国籍に関係なく代表選手(スコッドと呼ぶ)に選ばれます。現在の日本代表も、ニュージーランダーやトンガ人などもいてバラエティに富んだ陣容になっています。ヘッドコーチ(監督)も、あのオールブラックスの快速ウィングだったジョン・カーワンですし。

で、今年はラグビーのワールドカップが来月からニュージーランドで開催されるんですね。サッカー、五輪に次ぐ世界三番目の大会規模です。南半球の九月だから春先で、気候のよいときに行なわれます。八カ国が群を抜いて強い。NZ・南ア・豪州・イングランド・アイルランド・ウェールズ・スコットランド・フランス。その次の群にイタリア、アルゼンチン、カナダ、アメリカ、西サモア、トンガ、日本などが続きます。競技人口は旧英連邦と近隣が多いですかね。

で、昨日の試合は六点差をつけて日本が勝っていて、試合終了直前に日本ゴール前での攻防が延々と続きました。あと三十秒ほどでノーサイドだろうと思われたその矢先、画面はいきなり消えました。次の瞬間「ファイトー!いっぱぁぁつ!」とリポビタンDの宣伝が出てきて一瞬にして興ざめ。
時刻はちょうど八時五十分過ぎ。中継時間をギリギリ満たしてしまったということなんでしょう。そしてああ、やっぱり民放なんだよな、これは商業放送なんだよな、とようやく気付かされる。我々は受信料を一銭も払ってないんだ、文句をいう筋合いではないんだ。ひかえおろう!スポンサー様様なんだよなって。

しかし、これは最悪。たかだか数十秒で決着がつく試合をぶった切って、見たくもないリポビタンDのCMを一分間たっぷり見させられた視聴者。次の機会にこの商品を買おうなんて意識付けされる人がどれだけいるんですか?

むしろリポビタンや大正製薬について、強い反感を覚える人が多いでしょう。サッカーのキリンと同じで、大正製薬はラグビー日本代表のスポンサーをずっとやっているんです。
おのれ上原一族、だから同族経営はダメ!となりますよ。生中継なら時間枠をもうちょっと柔軟に対処しろよ。ましてBSじゃないか。
たっぷり一分のCMのあと、ノーサイドの後の虚脱したような満足な選手の顔を垣間見ました。ラグビーで一番興奮するのがトライシーン。次がノーサイドの瞬間なのに!
この瞬間、オアズケを喰らった犬のような面持ちを自分はしていたことでしょう。
画面テロップに申し訳程度に「深夜一時20分から地上波で再放送します」だって。

プロレスをやめ、ヴェルディから撤退し、プロ野球を編成から外し、ベレーザからプロ契約選手を弾き出し、高校サッカーと大学駅伝のみを扇情的に流す罪深い放送局、日テレ。
今またラグビーの尊厳を貶めたその罪は万死に値します。もう中継なんかするな!
でも、ワールドカップもこんな調子でやるんだろうな。気鬱です。

閉じさせない世界

2011年08月21日15:39
昨晩、NHKの「ワンダー×ワンダー」を少しだけ見たら富士山の特集がやっていて、押切もえが富士登山をやっていました。今までのイメージとはちょっと違うけど登山デビューしたのですかね。いわゆる山ガールの格好をしてました。

昔から女性で登山する人がいないわけではなかったけど、山女って呼ばわれ方でそこにははっきりと揶揄が入っていました。ツービートの漫才でも「もう、嫌なのが山女ね!そこらじゅうの地面でもなんでもベタッと座り込んじゃうの!」ってネタにされてた。それが今ではガール呼ばわりで語感もおしゃれだし、ちょっとした尊称ですよね。

山もそうだし、魚釣りも釣りガールなんていって女性の進出が盛ん。登山でも釣りでも本来は男性が大半の趣味だったわけです。ソフィスティケートはされてないどちらかといえば無骨なホビーです。でも、男だけの世界ってのを作るのを女性は許さないんだよな。自分たちばっか楽しんでないで必ず私たちにも参加させろ、とくる。

振り返れば男女共同参画法成立あたりからそうなってきたのかな。中尊寺ゆつ子いうところの「おやじギャル」あたりが先鞭をつけたか。競馬も競輪も女性を迎え入れてきたし最近は競艇もそれにならってきている。どちらかといえば隠微な楽しみだったこれらがいつの間にかおしゃれになってる。そして、立ち飲みにも来れば「センベロ」したいという人も少なくはない。ワインだけでは我慢できずに焼酎にまで進出してくる。

アニメや漫画でも、BLなんて独自のマーケットを構成するまでになっているから、マーケティング的にも無視はできないんだろうな。

別に、それがいけないとは思わない。結構なことだとは思うんです。トイレとか泊まるところ、乗合船も綺麗になるし、何より女性が来るところは追っかけて男が集まりますからね。商売繁盛で結構だと思う。

でも、気持ち悪いからって釣り餌も付けられないんだったら、やっぱり釣り船には乗らないで欲しいんです。ゴカイやらイソメつけでキャーキャーいわないで欲しい。それは最低限のマナーってやつでしょう。

男の閉じた世界ってのはどこにあるんだろう。もはやトイレだけだったりしてね。

郷土の代表

2011年08月20日15:20
日大三高、大勝しましたね。
<引用開始>
 第93回全国高校野球選手権最終日・決勝(光星学院0-11日大三、20日、甲子園)日大三(西東京)が光星学院(青森)を11-0で下し、01年以来10年ぶりの頂点に輝いた。全試合2けた安打、計61得点の強力打線で夏を制覇した。

日大三の主将・畔上は「監督さんを胴上げしたいという思いで戦ってきたので嬉しいです。苦しいときにチームメイトが声をかけてくれて、一人じゃないんだなと思いました」と感無量の様子。最後は「応援ありがとうございました」と球場を埋め尽くしたファンにあいさつした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110820-00000536-sanspo-base
<引用終了>
ピッチャー吉永の投げるスライダーが速くて空振りをかなりとりました。何故か左打者のみに向けて投げるシンカーも効果的に決まっていました。
打線も三巡目にはほぼ全員が相手投手を捉えていたようで、残念ながら光星とは格が違ったようですね。点差はついたが途中まではしまったいい試合でした。

光星学院は青森県代表として42年ぶりに決勝に進みました。あの三沢高校以来。三沢、磐城、仙台育英と東北地区として夏の決勝進出は四度目。またしても真紅の旗の白河関越えはならなかったわけです。本州での優勝旗の北限は栃木県から動かない。作新学院の春夏連覇から半世紀近くが過ぎました。

昭和44年夏の三沢高校は勿論ですが、その二年後の磐城高校の戦いが印象に強く残っています。「小さな大投手」田村ですね。試合は桐蔭相手に僅差の惜敗。途中で雨が降ってきて、田村の涙雨ともいわれました。東北の公立校で県下有数の進学校でもある磐城の健闘はとても価値があるものだったと思います。今の時代にその価値はさらに増しているようです。

今度の光星学院の選手たちについてはいろいろな意見があります。ベンチ入りした選手のなかで地元青森出身は三人だけ。レギュラーの殆どが大阪など他府県の出身で固められ、監督も大阪出身の方といいます。地元の方の反応も様々。外様であっても、三年間青森県で過ごしているんだから代表として応援したいという意見もあれば、助っ人ばかりの編成での決勝進出では素直に喜べないという意見もある。それぞれもっともだと思います。

白河関を越える前に優勝旗は、駒大苫小牧によって津軽海峡を渡っちゃいました。いうまでもなく田中将大の存在がそれを引き寄せた大きな要素です。彼は兵庫県出身で、道内の選手ではない。助っ人ではあるけれどしかし北海道の多くの人は、親しみやすいそのキャラクターもあってか彼と駒大苫小牧を応援しました。そして全国を二度も制覇した。そのことをどう評価するのだ?と問う声もあります。そういうこと考えはじめると、一連の野球留学については軽々しく結論なんて出ないですよね。

ただ、今回の大会でよかった点もあります。朝の九時半開始というのはメイクセンスだと思った。節電とかそういう理由があったとはいえ、太陽が中天に上がる高温での試合でなくて本当によかったです。
今後はもうひとつ踏み込んで欲しいな。夏の大会は全国持ち回りにしてたまに涼しい北海道で開催するなんて奇策、高野連はやってくれないかなあ。
面子と伝統に固執する頑迷なあの姿勢では、果てしなく無理そうだけど。

優勝校

2011年08月19日14:47
甲子園の準決勝で、拮抗していた第二試合。日大三高が七回にいきなり八点も入れやがった。これで決まったかと思ったら次のイニングで関西が三点とって試合が大味化。試合の興趣を著しく殺いでしまってます。

日大三高、あんまり郷土代表って感覚がないです。それに西東京だしな。
もともとは東東京代表の常連校だったんですがね。港区赤坂という都心に校舎があったのに町田に移転。早稲田実業も国分寺に移転したりで有力校の西進が続きます。強くはないけど明治高校まで駿河台から調布に都落ちしたし。
都市というのは世界中どこでも、西へ西へと発展していくのだそうですね。
パリでもロンドンでもベルリンでもモスクワでもそうなんだと。・・・なんか東側が取り残されたみたいで、住民代表としてはプチ不満ですが。

おかげで東東京は帝京の時代が続く。あそこも東東京代表とはいえ板橋区だからな。こっちからみると激しく西に寄っているように思えて仕方ありません。

明日は決勝ですが、光星学院と日大三高×関西の勝者で争われる。でも、自分のなかでは優勝校はとうに決まってます。それはズバリ習志野高校ですね。

いや、野球では敗退しました。でも習志野は凄い連中がいました。吹奏楽部。97人も部員がいるというけど、音が厚い!厚みが他校の吹奏とは全く異なります。それから音色がよい。金管優位ではないような。木管の鳴りが良く感じられます。バランスがすごくいいのでしょうね。黙って応援の演奏を聴いていても、かなりの難曲を扱っていますね。

「チャンチャンチャン♪チャチャチャチャンチャチャーン♪」という例の、チャンスのときに吹き鳴らす面白くもなんともないファンファーレ。多くの学校がやるアレをやらないのもいいです。オリジナリティないものね。

習志野の吹奏楽部。全国でも有数だったんですね。大変お見それしました。
いいものを聞かせていただいた。今夏の甲子園のマイベストでした。

リブート!

2011年08月18日09:19
福田和代の新刊「リブート!」を読了しました。昔の仕事を思い出してしまった。
<引用開始>
銀行の取引システムを支える技術屋たちの奮闘を描く。統合を控えた2つの銀行の、違うタイプのエンジニアが最後に得るのは不信か友情か。度重なるトラブルに立ち向かう熱い人間ドラマ。期待の超大型新人が、毎日を懸命に生きるサラリーマンにエールを贈る!
東邦銀行と合併し、ひびき銀行となった明徳銀行。2行を結ぶ『リンカー』システムの保守を担当する横田は、深夜の電話に起こされた。『リンカー』のサーバーがダウンしたのだ。誤振込が起き、取引が途中でキャンセルされるタイムアウトも発生。懸命の復旧作業も実らず、ATMにはエラーメッセージが…。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%81-%E7%A6%8F%E7%94%B0-%E5%92%8C%E4%BB%A3/dp/4575237337/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1313625348&sr=1-1
<引用終了>
福田和代というからにはこれはミステリーなんだろうという予断を持って読み進めると裏切られることになってしまいます。
舞台となるのは、銀行系のシステム会社で明徳システムサービスという企業。
親会社の銀行が合併をして、もう一方の銀行との間のシステム統合の話が出てきます。SEや周辺の仕事をやっている人だったら、ああ、なるほど、とほんとに身につまされる話が出てきますね。
福田和代自身がもともとSEをやっていた人で、これまでSEが主人公になったSE会社の小説って聞いたことがなかったから、ならばいっそ自分で書いてみようと思い立ったとか。

自分はSEではなかったですが、やはり同じようにWebシステムに関わる大きな仕事をし、コンテンツ開発とASPサービスを軌道に乗せるまでの調整業務を延々とやっていました。そんなわけで、ここに書かれているような話はわりあいによく理解できました。

本作には二人のPM(プロジェクトマネージャー)が登場します。
プロジェクトとかプロマネは、日常であって非日常でもある。会社員の身分でも、課されたミッションは通常のデューティとは大きく異なります。
若い部下を上手く指導しようと頭を日々悩ませる横田大志。出来るメンバーを次々に引き抜いて自分のプロジェクト成功のみを一心に考えて実行していく仲瀬川悟。同世代で対称的な仕事の仕方をするこの二人の葛藤と和解を横軸にし、そして、あるシステムエラーへの対処と克服という話が縦軸で物語が進んでいきます。

そこには殺人も失踪もテロも停電もハイジャックも、福田作品に付きもののこれらが全く起こりません。淡々と業務をこなしていく会社の日常が書かれています。
だからといって、つまらないわけでも波乱がないわけでもない。ビジネスの現場はやはり一種の「戦争」であることがわかります。

性格の違いからか激しく対立する二人。しかし、あるエラーの原因を特定し解決していったことから、お互いの違いに気付くことになります。自分に足りなくて相手が持っているもの。それを初めて実感していく。エンディングは爽やか。

人を育てる、リーダーシップのとり方で、参考になるヒントが自分にもいろいろありました。

是非ご一読をお勧めします。

隠し味の人

2011年08月17日18:18
テレビ東京月曜22時の「IS~男でも女でもない性~」。案外面白いじゃないか。
前日日曜日の昼下がり、このドラマのダイジェスト版をやっていたので何となく見てしまった。その結果として次から見てみようという決意を固めさせました。
今クールのドラマは、男装ものがちょっとした流行り。「イケパラ」に「美男ですね」等。

「IS~」は男装と全く別次元でのInterSexualつまり半陰陽の登場人物を扱っています。採り上げ方を間違えると抗議を呼んだりしかねないし、倫理上の問題も孕んでいますが、今のところ真面目に描かれているようです。
福田沙紀が主演ですが、わりといいじゃないか。顔が少し四角くてボーイッシュなビジュアルだし、台詞遣いも男になりきっていると感じました。
レーティングで苦しんでる二代目イケパラも、彼女が主演だったら結構いい線いったんじゃないかって思いました。

そして共演の剛力彩芽、初めてみました。不思議ちゃんって感じですが、なかなかこちらもいいんじゃないですかね。オスカーでは久々個性を持った人というか。少し先輩の上戸みたいな顔ですけどね。

そして剛力彩芽の母親に扮するのが西田尚美。いい。娘への偏愛から時折ファナティックな言動をとる母親役がよくはまっています。いるよな、こういう猫かわいがりする親って。実例で似た人を思い出してゾクゾクっとします。

そして昨日の火曜日は、NHKのドラマ10「胡桃の部屋」を見てます。なんだか前夜の「IS~」に似たような空気が感じられます。どうして?前クールの『鈴木先生』に出ていた臼田あさ美がこっちに出てるからか?いや、わかった。なんとこちらにも西田尚美が、重要な役どころで出演している!松下奈緒演じる主人公の失踪した父親が身を置く先の居酒屋の女将という役です。普段は物静かですが、時折感情を爆発させています。連日の西田尚美観賞というところです。

また、このドラマには井川遥が出演していますが上手くなってきたなと感心。昔、さんまと出ていたドラマなどを思うとかなりの成長があるようです。最近のCMも吹っ切った感じでいいですしね。

向田ドラマってまともに見たことがなかったですが、過去の作品も見てみようかな。

潔くなさ

2011年08月16日18:46
最近のスケートボードで、真ん中で分離しているやつありますよね。近所の小学生で乗っている子が多いんですがたまに車道に出てきてヒヤッとします。
足踏みするような感じで前後をねじることで進むやつね。昔の一本ものだったスケボーに比べて操作はなんだか楽そうです。ああいうのを見ているとそのうちスノーボードでもこんなものが出てきそうですね。
なるほど、ああいう形だったら、完全ではないがある程度の安全は確保できるってわけなんでしょうな。危ないと思ったら降りられるものな。
でも、潔くないよ。

転ぶときは完全にすっ転んだほうが操作は上手くなるんじゃないのかな。痛い思いをしてこそ技量は上達するのではないのか。たしかに脳天うったら危険だけどさ、そもそも車道で乗っちゃいかんだろ。
さっきもう少しで轢いてしまうところだったじゃないか!いまだにドキドキしてます。それとも轢いたら楽になれるのか?んなわけないよね。

夏休みで単車をそこらに路駐してる10代の少年が多いけど、殆ど全部スクーターですね。
ご丁寧にナンバープレートは水平に撥ね上げているけどさ。マフラーも直管にしたりして、珍走団きどりだけど。でもスクーターだ。これも潔くない。おおかた、ギアチェンジが怖くてしょうがないんだろうな。失敗しながら、エンストしながら覚えるのが楽しいのじゃないか。どいつもこいつも本物とは程遠いなあ。ほんとの楽しみって努力してこそ、と思うのだがな。

動く緑

2011年08月15日15:14
拙宅のベランダには、蜜柑と花柚子の鉢植えがあります。
低木の高さはそれぞれ80センチ程度で、蜜柑は直径8センチの実がひとつ。
花柚子のほうは三センチから四センチの実が八個ほど生っています。

五月の時点では蜜柑も五つほど結実があったのですが、ひとつを残して全て落果してしまいました。去年は葉が全て芋虫に食い荒らされたのでひとつも生らなかったのです。去年のやつは体長10センチ程度。幅も一センチはある偉丈夫で、人が丹精込めて育てていた葉っぱを滅茶苦茶食い荒らしていやがりました。

ここは11階の高さなのにどこから上がってきやがったんだろう?長い間の疑問がこの前晴れました。アゲハチョウが受粉かなにかで拙宅の草木や花の周りをぱたぱた飛んでいるんですね。そのときに産卵したんでしょう。
今年はそれは許さんぞ。早速殺虫剤噴霧、は可哀相なので棒でつついて追い払いました。
そして暇さえあれば、それぞれの葉っぱを確認して異常がないかを確認していたんですが。今日、蜜柑の葉を食べている芋虫を発見しました。葉っぱが風に揺れているなあと思ってたらやつの食事中でした。くそー!図鑑で調べてみると夜盗虫(よとうむし)というやつです。昼間は土のなかに隠れていて、夜になるとあがってきて葉っぱを齧っていくらしい。許さん!

・・・でも、直接手で触るのは嫌なので、ティッシュで包んで潰しました。他にもいないか?周辺の葉っぱと茎、花柚子の葉と茎、植木鉢の表面の土を掘り返しましたがそれ以上は見当たりません。蜜柑はあと二ヶ月くらいほうっておくともっと大きくなるんですよね。どうにか鏡餅に乗っけられる程度です。

それにしても、柑橘類の葉っぱは美味いんですかね。他の草木で害虫は確認されてません。
そういえば、トムヤムクンのスープでは蜜柑の葉をダシに入れるんだよな。

涼しくなるまでしばらく、緑野郎との戦いは続いていきます。

水風呂三昧

2011年08月14日13:50
うだるような暑い日が続きます。昨日根負けして今年初めてエアコンを使ってしまいました。
昨日の最高気温が33.4度。風も止まって湿度も高かったのでつい出来心です。一時間ほど自動運転で六畳間を冷やしてから、運転を止めて寝ました。
・・・朝までタイマーでつけておけばよかった。あまりの蒸し暑さに四時前に起床です。
暑さというのは、脳で感じるわけだから脳が涼しいと判断させればいい筈だ。
そう考えて、沸かしてない水風呂に体をつけました。水温20度くらいでしょう。
10分ほど浸かってから、水のシャワーを浴びて体の火照りを冷まします。
おお、快適な気分。体を拭いて十分に水気をとってじっとしていても発汗しない。これです。
リラックスを司る副交感神経が優位に立っている感じがよく実感されます。
これから一日複数回で水風呂に入ることにしました。

鍵のかかった部屋

2011年08月13日15:33
貴志祐介の新刊「鍵のかかった部屋」を読了しました。
<引用開始>
防犯コンサルタント(本職は泥棒?)・榎本と弁護士・純子のコンビが、4つの超絶密室トリックに挑む。表題作ほか「佇む男」「歪んだ箱」「密室劇場」を収録。防犯探偵・榎本シリーズ、待望の最新刊登場!
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201011000161
<引用終了>
防犯コンサルタントの榎本径と弁護士青砥純子のコンビが難事件に取り組む第三弾です。
第一作「硝子のハンマー」第二作「狐火の家」ときて本作で三度目の登場。本作は四つの物語から構成されていますがいずれも密室殺人もの。奇想天外なトリックがそれぞれに披露されます。防犯コンサルタントといいながら実は泥棒らしい榎本と、彼を難事件に常に付き合わせる青砥弁護士との軽妙なやりとりはときに、クスリと笑わせたりしますが、決してコメディというわけではありません。「狐火の家」でも感じましたが、貴志作品には時折ゾクッとさせる怖さがあります。何度も書きますが「天使の囀り」なんて、もうほんと勘弁してください!って謝りながら怖いもの見たさで読んでしまった。

本作でも、ちょうど一年前に読んだ「悪の教典」のダークヒーロー『蓮見聖司』を彷彿とさせるすごく怖い登場人物が出てきたりします。背筋が凍ったり、腹がよじれそうになったり、ちょうどこの時期での暑気払いには格好な読み物ではないかと思います。

この夏、是非ご一読をお勧めします。

慰霊登山

2011年08月12日15:38
今年もこの日がやってきました。
<引用開始>
航空事故として国内最多の犠牲者520人を出した日航ジャンボ機墜落事故から26年を迎えた12日、群馬県上野村の墜落現場「御巣鷹の尾根」を目指し、遺族らは朝から入山した。「体力が衰えたので今年が最後」「気力が続く限り登りたい」。老いた遺族を、あの夏と同じ強い日差しが襲い、猛暑が体力を奪う。大粒の汗を流しながら尾根に建つ墓標へ一歩一歩、かみしめるように前に進んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110812-00000035-mai-soci
<引用終了>
墜落したのが山の尾根ですから、現場は急峻な場所にあります。
それでも途中までは車で登れるんですよね。最後は徒歩で行くしかないのですが、この時期の車道はマスコミ関係の車でいっぱいになるんです。
その脇を遺族の方が申し訳なさそうに登っていく。「いい絵」を撮りたい、それだけの理由で現場に押し寄せる彼ら。炎天下を徒歩で目指す遺族の方を見かねて、車で送ったりしてくれるところは一社もないといいます。
なんだか、果てしなく間違ってないか。無常を覚えます。

慈雨を乞う

2011年08月11日16:29
今日の拙宅地域での最高気温が32.4℃。練馬36.6、東京35.2、府中36.9、羽田34.6℃といったところよりは低いですが、暑いことは同じ。
と思ったら西の空が急速に曇ってきて派手に雷の音が聞こえ出しています。これは干天の慈雨が期待できるかもしれない。少しのお湿りがあったほうが風がある分、涼しく感じられていいなと思っていたんですが、ない。雨雲が来ません。途中でなくなってしまうようです。

東京アメッシュというサイトがあってそこで実況をやってくれるのですがこれを見るとよくわかる。拙宅に来る前に雨雲がなくなってしまうのでした。
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

携帯に飛び込んでくる天気予報では、ゲリラ雷雨予報とか雨が降るとか散々期待させておいて一滴のお恵みもなしですからね。この嘘つき!
まったく。夜までにいっぺん、シャワーみたいに降ってくれないかしら。

嘘つきといえば、添付画像の連中を思い出します。ネットではよく見かける顔ぶれですよね。もう目つきで真実を語ってないもん。ここだけの話ができないタイプ。
しかもこの47歳自営業の男。10年前から47歳なんだよな。まるでハト屋のCMみたい。

代表作の悲劇

2011年08月10日15:36
テレビCMで女優の満島ひかりが坂道を汗だくで登るスポーツ飲料のCMがありますね。「ウガチャカウガウガ♪」と珍妙な掛け声がかかるやつ。
あれ原曲は「Hooked on a feeling」という歌なんです。
元歌はBLUESWEDE(ブルースウェード)というスウェーデン出身のグループになるもので70年代の前半に流行りました。はっきりいってアイデア勝ちな曲。
http://www.youtube.com/watch?v=3OnMd47ZfWQ
「ウガチャカ」とか、なんかアフリカ人が唸っているような特徴的なイントロですものね。歌自体は平板でさして特徴もありません。

ですが、実は彼らのオリジナルということでもないんです。もともとは60年代後半にBJトーマスによって歌われた曲なんです。こちらを聞き比べていただければ如何にブルースウェードと異なるかがお分かりいただけると思う。
http://www.youtube.com/watch?v=Wqt_iZBvtCo&feature=related
こちらは味わいがある。エレクトリック・シタールを使ってますね。

BJトーマス。本名ビリー・ジョー・トーマス。現在まで活躍を続けている第一級の歌手。主にカントリー&ウェスタンの歌手として人気を博してます。

でも、一般的には映画「明日に向かって撃て」のなかでの「雨にぬれても」を歌ったこととして有名になってしまった人でもある。そのために彼の代表作としては100人中99人までが「雨にぬれても」を挙げるのだろうと思います。

これは、ものすごく口惜しい。ブルースウェードと異なり、彼は一発屋ではありません。
その哀愁ある歌い方によって、数々の名曲があります。「Hooked~」以外にもハンク・ウィリアムスをカバーした「泣きたいほどの寂しさ」「ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG」(心に響く愛の歌)「マイティ・クラウド・オブ・ジョイ」など等。

一方で「雨にぬれても」を提供した側のバート・バカラックにも同じことがいえます。バカラックといえば「雨にぬれても」しかないわけではない。
知られていない沢山の名曲があります。でも「明日に向かって撃て」の大ヒットで消し飛んでしまった感があります。

先日亡くなった小松左京もそう。「日本沈没」を一番の代表作と捉えることは抵抗がある。
あれは「第一部終わり」という書き方で続編の存在を暗示して終わってます。40年近くも経った2006年に谷甲州との共著による形で第二部も書かれています。
「果てしなき流れの果てに」「継ぐのは誰か?」「復活の日」「地には平和を」を押しのけてまで一位に挙げられる作品ではありますまい。

一人の表現者については、できるだけ多くの作品に是非触れてもらいたいと思います。

それにしても満島ひかり。いつの間にか演技派女優になったな。フォルダー5を知る者としては、感慨もひとしおだったりします。

レイジ

2011年08月09日13:41
誉田哲也の最新刊「レイジ」(文藝春秋刊)を読了しました。

<引用開始>
音楽の才能は普通だが世渡り上手なワタルと、才能に恵まれるも、孤独に苦しみ続ける礼二。2人は中学最後の文化祭でバンドを組み、大成功を収めるが、礼二の突然の脱退宣言によりバンドは空中分解する。その後2人はお互いを意識しつつも相容れないまま別々の道へ。紆余曲折を経て、礼二がようやく巡り合った理想のバンドがある事件に巻き込まれてしまい……。武士道シリーズで女子を描いた著者が、今度はロックする2人の男を時代の変遷とともに描いた音楽青春小説です。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163806303
<引用終了>
「グッバイ・ヒーロー」に続き偶然にもバンドを下敷きにした小説を連続して読みました。
さすがに誉田哲也。ただの青春小説にはしていません。「武士道シックスティーン」に始まる明るく切ない剣道部女子二人の話とはまったく別。男同士の二十年を越えた付き合いを描いています。いや二十年の間、ずっと親密であったわけではない。むしろ反目しあって一種の両極にいるような関係です。でも、これもまた一種の友情になるんでしょう。だって互いへの関心がなかったらそんな状態が続くわけないもの。お互いの能力を心の底では認めているからこそ、譲れない一線が自分の中にあって、ときに倨傲(きょごう)な態度をとらせてしまうのでしょう。男とは、ときに厄介な生き物であります。

誉田作品で音楽バンドものというと柏木夏美が主人公である「疾風ガール」「ガール・ミーツ・ガール」が思い浮かびますが、あちらはちょっとしたミステリー仕立てになっているものの、本作ではその要素はそんなにありません。

多少なりとも、音楽をやっていた人なら大変興味深く読めるでしょう。かくいう筆者もその一人。著者の年代と一回り近く違いますが中学で同じように音楽に目覚め、一時は音楽系の高校に進学したいと真剣に考えたことまでありました。芸大付属を狙うも偏差値の高さで諦めました。結構難しいんですね。

そんな経験もあるので、作中で二人の主人公が感じた焦燥感とかスキルアップ、楽理に啓かれた嬉しい瞬間などはすごくよく理解できました。

再会した春日航が心を開こうとしない三田村礼二に向かってこう叫びます。
「誰にも聴かれたくねえ、音楽なんてのはな、この世にゃ存在しねえんだよ。音楽ってのはな、必ず、どこかの誰かに聴かれるために生まれてくるものなんだ。絶対にそうなんだ。今オレが納得できねえのはな、オレの頭が悪いからでも、お前と価値観が違うからでもねえぞ。オレが納得いかねえのはな、たった一つ、お前が嘘をついているからだッ」

ここで、待っているから------- 

友達っていいな。
ご一読をお勧めします。

グッバイ・ヒーロー

2011年08月08日14:13
横関大の新刊「グッバイ・ヒーロー」を読了しました。
<引用開始>
江戸川乱歩賞受賞から9ヵ月――。
「困っている人がいたら助けなければいけない。それが俺のルールなんだ」
ピザと音楽を愛する人気配達人“亮太”と、立てこもり事件の人質“おっさん”が運び届ける、謎と絆の物語。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2169797
<引用終了>
昨年「再会」にて第五十六回江戸川乱歩賞を受賞した著者の受賞後第一作です。
主人公の伊庭亮太は、宅配ピザ屋に勤めている30歳。実はバンド活動をやっていて、何とか売れることを夢み、実家の中華料理屋を継げという親の要請をずっと断り続けています。
そんな主人公がある日ピザを配達にいって突然正体不明な男たちに捉われてしまう。彼らの正体は刑事。近くで発生した人質立てこもり犯の奇妙な要請により、亮太がピザを食料代わりにそこに配達することになってしまいます。「困っている人がいたら助けないといけない」との信念を持つ亮太は戸惑いながらも引き受けて現場に向かう。そして奇妙な物語は幕を開けていき、知り合ったある人質との間で不思議で哀切な友情を育んでいくことになります。読んでいた当初は青春推理もの?という印象がありましたが、徐々に物語は大きくなり、八年もの間このストーリーは続いていきます。

書店の人の読後コメントを紹介します。
<引用開始>
反響御礼!
●何が一番大事かなんて、誰にもわからないけれど、性別も歳も関係なく、手をつなぐことはできる。最後の亮太の叫びで、こらえていた涙があふれ出しました。(紀伊國屋書店横浜みなとみらい店 安田有希さん)
●ポップな文章に見え隠れする、切ないほどの思いやひたむきさが伝わってきました。(文教堂書店浜松町店 大浪由華子さん)
●J-ROCKが好きだった元若者たちよ! こんな話なんてありえない! と思いながらも絶対に涙するはずだ!! 伊庭亮太が好きだ!! (ジュンク堂書店吉祥寺店 松川智枝さん)
●「困っている人がいれば必ず助ける」亮太とおっさんのこのルールが、ずんっと胸にひびきます。チキン・ランナウェイ、そして亮太に胸キュンです。(MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 三瓶ひとみさん)
横関エンターテインメントがいまここに幕を開ける――。
<引用終了>
結構、泣いている人が多いようですね。やわな人が増えたなあ。汚れてしまった自分は泣くまでにはいたりませんでした。でも、感動的な箇所はいくつもあったと思う。犯した罪の大きさを受け止め、贖罪と更生のために陰からずっと支え続けた人物が出てきます。こういう設定、特に男性であればものすごく共感ができるのではないかと思う。

ミステリーとしてより、人情話として捉えたほうが正確な気がします。
勿論、ミステリーの要素もあって自分には十分に楽しめました。

自信を持ってご一読をお勧めします。

春を背負って

2011年08月07日11:09
笹本稜平の新刊「春を背負って」を読了しました。
<引用開始>
主人公の長嶺亨は大学院卒業後、サラリーマンをしていたが、父親の訃報をきっかけに奥秩父の山小屋を継ぐことになった。そんな亨をサポートしているのが「ゴロさん」。父親の大学の後輩で、ひょんなことからホームレス生活をしていたが、亨の父親と再会、父親の死後、亨を手伝い始めた。ある日、年配の刑事がゴロさんそっくりの指名手配のチラシを持って亨の家にやってきた。あまりにも謎に包まれたゴロさんの過去。亨の心にうまれた疑いの灯。豊かな自然を舞台に描かれる山岳連作小説に乞うご期待!
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163805504
<引用終了>
本作は六篇の物語からなる連作集です。奥秩父の山小屋を舞台にしています。物語のなかで山梨県側とか長野県側とか頻繁に出てくるので場所を確認したところ、秩父といっても本当に奥地。埼玉県の西北部で山梨や長野と接する地域の話でした。
埼玉県が山梨や長野と接しているなんて言われてもなかなか理解できないですね。なんとなく東京都の上に乗っかっている(失礼!)のが埼玉県ってイメージだったもんですから。東京の奥多摩山地の雲取山などのさらに奥地での話で、山でいえば甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)や国師岳(こくしだけ)といったところです。(初めて名前を知りました)。山を越えれば甲府だの茅野だのに至るというかびっくり。

笹本稜平というと冒険小説とかミステリーのイメージが強い作家です。感心するのは基本的に何を読んでもこのひと「外れ」がありません。特に山を舞台にした小説では、エベレストを舞台にした「天空の回廊」といったアクションもの、K2を舞台にした「還るべき場所」、「未踏峰」といった感動ものの作品が多く、特に山が好きでなくてもすらすらと読めてしまいます。

能力は高くても人付き合いなどでちょっと失敗してしまう不器用な人っています。それぞれに能力が高く、過去に挫折を覚えた三人が奥秩父の山小屋になんとなく集まって働き出す。簡単に言えばそんな話なんですがしみじみといい内容の六篇です。笹本作品が初めての人にもお勧めできる。ここで彼の世界にはまっていただきたい。「還るべき場所」あたりで涙ぐんでもらいたい、と経験者としては希望するのです。

読んでみて外れなし。是非、ご一読をお勧めします。

クレーマー開眼?

2011年08月06日18:20

暑さが戻ってきました。それでも梅雨明け当時よりは幾分かはましと感じられます。
そのような中、不用品無料回収のチラシが拙宅に届きました。不用品回収と聞くと、即座に悪徳業者のことを思い出してしまいますが今回は様子がちょっと違う。

拙宅ではY新聞を長年購読しています。その長年購読者に対してのみ不用品回収を基本的に無料で受け付けるから、申し込んでくださいとある。回収業者はY新聞の系列であるリサイクルセンターが行なうとある。これなら大丈夫そうだ。

ちょうど映らなくなった18型テレビと窓枠に取り付けたエアコンがある。それを処分してもらうことにしようと申し込みました。これが一週間前です。

回収にあたっては、指定された日に玄関前に出しておいてください、エアコンなどについては取り外した状態でお願いしますとある。テレビについては、処理料金が1000円のみかかります、などとチラシにはありました。
出す粗大ゴミは20キロの範囲まで無料で回収するとある。ギリギリか?エアコンはかなり重いんですよね。

で、昨日はその回収を依頼した日であったのですが待てどくらせど連絡がこない。こういうものは事前に連絡があって決めておくものだと思うのですが、当日に突然来る場合もあるかもしれないと考えて出かけもせずに待っていました。
ところが全く連絡がない。忙しさにかまけて紛れてしまったか何かでしょうが、さあ、準備をしていたこちらは収まらない。また、文句を言う機会がめぐってきた。

回収業者に直接電話をしてもよいのですが、一計を案じました。新聞を配達している販売店が、販促の一環としてこのサービスをやっていることがわかりましたのでそこに文句をいってやろうと思ったのです。
相手が一番嫌がることをやるのが効果があるのだと気付きました。

「新聞購読中止のお知らせ」として連絡不行き届きと不誠実を責め「こうなった一義的な責任は全て貴店にある、これ以上新聞購読を続ける気持ちが萎えた。よって今日の夕刊から配達を中断し、以降配達しないように。当然、来月からも契約はしない。こんなことになって残念。末筆ながらますますの健勝を祈る」と書いてファクスを入れたのでした。

二時間後、震え上がって連絡がきました。早急に業者に連絡をとらせる、購読中止だけは何とか勘弁して欲しいと。過去にもいくつかあった不手際を挙げて、電話口ではギリギリと締め付けておきました。

とりあえず電話では購読中止を保留とし、業者からの連絡を待つことに。すると「今から伺いますので、玄関に不用品を出しておいてください」とタイミングをはかったように業者からアプローチです。

何のことはない。結局、最初の希望通りの日時で不用品を出せたのでした。
やればできるじゃないか。しかも「手数料のかかるものがあれば教えて欲しい」と告げると「それは結構です」と。お、一銭も支払わずにテレビとエアコンを処分することができました。

台車を持って回収に来た若い男性を見て、その疲れた様子にびっくり。そりゃそうだ、いつもこんな感じでクレームに苛まれているのだろうな、とちょっと同情。

とはいえ、一番弱いところに一番嫌がることをしたことで勝ち取ったリターンです。ここは素直に喜ばないといけない。
冷静に振り返ると、文句をいうことについては一定以上のスキルが備わってきたと感じます。クレームの出し方について、講義してもいいくらい。そして逆もまた真なりで、クレームを受ける際の応対についてもいくらでも講義ができそうです。クレーム・コンサルタントみたいなのを名乗ろうか。

クレーム出しでは、相手の一番弱い部分に一番嫌がることをする。一転受ける際にはそこを巧妙に回避するように誘導をしていく。それぞれにテクニックがありますが、商売ができそうな気がしてきました。

・・・でも、よくよく考えるとそれはつまり、暴力団のやり口であることに今気付きました。

劣化

2011年08月05日15:33
朝日新聞の一面を漫然と眺めてて、ある箇所で目が点になりました。
素粒子の欄にこんなことが書かれている。
<引用開始>
兵士は十字を切ってからボタンを押せと教えられるのか。
核兵器は宗教戦争のためか。米空軍で「聖戦論」講義。

「神は永遠なり」と叫び自爆するイスラムのテロリスト。
どっちも人殺しに神の名を使うなと不信心者にして思う。

ミャンマーは仏教国だが37の土着神もいる。怨霊もいる
けど、いつの間にか神様にしてしまうアジア的やさしさ。
<引用終了>
なんだこれ?おそろしくあたま悪そうな文章だな。
三つのパラグラフから構成されていますが、最初のは牧師が聖戦論の講義を米軍内でやっていたとしてニュースになったやつですね。
福音派とか確かに困ったひとも多いですけどね。

二段目は相変わらずのイスラム・フォービアというかな。とりあえず「原理主義」とレッテル貼りさえすれば、ファナティックな狂信的テロリストのイメージづけができちゃいますからね。
何度も繰り返して説明しますけど、これは決してジハードなんかではない。もちろん「六信」でも「五行」でもない。大きな無知と無理解があるのだがそれを「不信心者」と自己規定して、問題に直面することを逃げている。
なんか卑怯な感じです。

そして問題の三段目だ。何故にミャンマーを挙げてくるのか?多神教というなら日本でも出せばいいじゃないか。なにせ八百万なんだから。
わざわざタン・シュエ軍事政権下のミャンマーを選ぶセンスが意味不明。その国の怨霊も神にする?イメージ全然湧かないじゃないか。まさか長井健二さんか?
仮に日本とすれば、菅原道真(天神)だの平将門(明神)だの説明しやすいじゃんか。実在しないけど、あのお岩さんだって稲荷として祭っているぞ!

そして最後のフレーズ。アジア的やさしさ?何だそれ?言葉に酔っているというか、無責任な言い方だなあ。何がどうアジアなんだか説明してくれ。

朝日新聞の劣化が凄いなと思ったのは、先月18日の報道ステーションを見てから強くなりました。古館伊知郎の番組です。これに朝日新聞の解説委員だかの五十嵐浩司ってひとが出てきたのですがこの男がひどかった。

ちょうどなでしこジャパンが世界一になった当日だったんですけど、古館がひとしきりお祝いみたいなことをいって彼にふったとき「アメリカでは、サッカーマムという存在があってですね。現在の代表チームもその流れをくんでどうこう」「ヨーロッパとは成り立ちがそもそも違う云々」という話を突然振り出したんです。それは、全体の流れについて何かを捕捉するという性格ではなく「俺ってこんなことも知ってるんだぞ」「俺ってアメリカに長いこと駐在してたんだぞ」「外信部のエースだったんだぞ」って完全な自慢モードなんですね。髭生やしててスケベそうな顔してね。空気全く読まないわけです。
来年60歳になるのかな。他のニュースの話題を振られても頓珍漢なことばっかりいってる。後日に、食品安全委員会の新しい放射能基準の話でも「彼らはよくやっている」なんて全く流れに関係ないことをほざいてました。

昔からこんなだったっけか?果てしなく疑問が広がっていきます。
深代惇郎、石川真澄、筑紫哲也、江森陽弘に小林一喜。歴代の朝日の記者と比べるとなんてひどいんだって思った。菅沼栄一郎だってもっとましだった。茶飲み話にきてるようで緊張感がまるでない。他の曜日に出る三浦俊章もがっかりするけど、五十嵐浩司はとくにひどいです。

思い起こせば朝日新聞といえば、阪神支局襲撃というテロにあってるではないか。あの後くらいから論調が大人しくなっていったような気がする。保守的で穏健な報道に変わっていった。テロに遭うと日和るのか。まるで中央公論の「風流夢譚」事件を思い出させます。嶋中社長宅が急襲されて後、月刊中央公論の論調は大人しくなってしまう。今や読売の子会社で見る影もなし。

ともかく、一丁あがりの茶飲み話なんて今更見聞きしたくないです。
ニュース9(大越健介)→報道ステーション(五十嵐浩司)はもう我慢会ですね。

天の方舟

2011年08月04日09:41
服部真澄の最新刊「天の方舟」を読了しました。
<引用開始>
「おいしいですね、ODAは」
女性ながらに開発コンサルタント重役にまで出世、怖いものなしの栄転、大抜擢。光を浴びて輝く黒谷七波を襲う悲劇。そこに救いはあるか。
裁かれざる罪との対峙を圧倒的筆力で描く堂々の傑作長編!!

少しの度胸さえあれば、億の金が簡単に湧いて出る――
政府開発援助、ODAのからくりを知った七波は、みずからその手を汚すことを決意する。脳裡にうかぶのは、金に困る両親の顔だった。「勘弁してくんなせね、七波……お金が足りねえんら」

裏金の濁流。女の覚悟。
きれいごとでない「国際支援」が、ここにある。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2170582
<引用終了>
500ページを越える長編を午前三時までかかって一気に読みました。
やられた!という印象。今度の舞台はODAですか。

服部真澄には常に勉強させられます。己が迷妄をはらってもらえる。
出世作「龍の契り」では、中国への香港返還、「鷲の奢り」では特許ビジネス、「ディール・メイカー」で企業買収のMBOにLBO(レバレッジド・バイアウト)、「エクサバイト」で情報管理産業、「ポジスパイラル」で環境ビジネス、「KATANA」で銃器規制・・・・。自分ではなかなか調べようとまでは思わない事柄を小説の体をとりながら、懇切に解説してくれます。
少なくとも日経などのメディア媒体を漫然と読むより、はるかに勉強になりました。

本作の主人公は、開発コンサルの黒谷七美。開発コンサルとはODAの現場に先乗りして支援事業を設計する「プロジェクトファインディング」に始まり、実行直前までのフェーズを担当する。そして実行段階からは建設会社やインフラがこの仕事を引き受けていくわけです。
その仕事の舞台はヴィエトナムのホーチミンシティー。大型のインフラ整備をODAとして受注していく。その背後での裏金を掴もうと主人公が動き回るという物語です。そう、悪人なんですね。新潟の裕福でない実家を飛び出して京大に進学。学費・生活費の全てをキャバクラなどのアルバイトで捻出しながら野望を失わないというヒロインです。ピカレスクロマンの範疇なのかと思ったがちょっと違う。むしろ世間的に善行や美談としてのみ捉えられがちなODAの巨大な暗部についてじわじわと暴き出していきます。
読んでいるうちに過去に現実で起きた事件と思しき事柄も次々浮かび上がってくる。ああ、あれはそういう意味だったのね・・・と合点がいきます。

服部真澄作品の優れた点はいろいろあります。文章が精緻でしかも読みやすいこと。コンテンポラリーなイシューについて分かりやすく例示されていること。ひとつひとつの事柄が実は巨大な背景につながっていくという物語性を持つこと。そして、どんなに悲劇的に書かれていても最後には一筋の曙光が見出せること。それが日本人には励みと感得できること。

因果応報なのか栄華の主人公も終盤でそれまでのツケを払わされる結果が書かれてます。
話は逸れますが日本国は、かの地から「扶桑国」と呼ばれていたんですね。初めて知った。

ともかくこれは面白い。本年読んだうちでは「ジェノサイド」(高野和明)と並ぶ感じです。ビジネスパーソン、特にコンサルタント的な仕事をする人には大層面白く読めると思います。
是非ご一読をお勧めします。

タクトをふる

2011年08月03日14:14
頭の中に交響曲五番「運命」の第四楽章が鳴り響いていてなかなか止みません。
月曜日夜に、例によってNHKのディープピープルを見た記憶がなかなか離れないのです。

スーパー指揮者
<引用開始>
100人を超えるオーケストラをタクト1本で魔術のように操り、ドラマティックな音楽を生み出す「スーパー指揮者」。今回は日本のみならず、世界を股にかけて活躍を続ける“超個性派”指揮者3人が東京オペラシティに集結。強者ぞろいの演奏家と繰り広げる壮絶な“駆け引き”や膨大な情報を伝える指揮棒へのこだわり、さらに東京フィルハーモニー交響楽団による演奏で、クラシック界では前代未聞となる「ベートーベン《第9》・指揮対決」など、謎に包まれた指揮の【秘密】をトークと生演奏で徹底的に解き明かす。
http://www.nhk.or.jp/deeppeople/log/case110801/index.html
<引用終了>
今回の鼎談は、小林研一郎、広上淳一、下野達也。オーケストラ指揮者です。
二人は知っていましたが、不覚にも広上淳一を初めて知りました。同い年だ。浪人して代ゼミに通っていたともいう。とすると、どこかで遭っていたかもしれません。

指揮者を野球の監督とか、管理職に喩えることがよくあります。しかし厳密にいうとそういう関係はオーケストラとの間では決して成立しない。
仮に、指示命令はできても、それに従わせることもそのまま従うこともあまりない。オーケストラの側が納得しない限りは。
権威はあっても権力を行使できないといいますかそんな感じか。
過去にも有名指揮者とオーケストラとの間では何度も大喧嘩してますよね。
三者がそれぞれに楽団員との意思疎通について努力していることがわかりました。如何にして誠意を理解していただくか、に尽きるということでした。

社会学者のデューイが、指揮者とオーケストラとの関係について絶妙な表現をしていたのですが、なんといっていたか忘れてしまった。調べておこう。

数々の大舞台を踏んでいるといってもそこは人の子。公演前にはあがるんですね。どうやって、あがることを克服しているのかについて興味深い話を聞くことができました。小林研一郎の場合、控え室では全裸で過ごす時間を持つ。何もつけないでだまって体を弛緩させておく。それから段々身づくろいをしていく。肌着をつけ、靴下を履く。シャツを着て靴を履く。ネクタイを装着して上着をつける。
広上淳一の場合は、本番直前まで正装に着替えないという。早い段階からあの服を着てしまうと、あがってしまうからだそうな。なるほど。開演三分前に着替えるといいます。コンセントレーションとか気持ちの切り替えの参考になる話です。

それからタクト(指揮棒)について。日頃使っているタクトを互いに見せ合ったのですが、小林研一郎のは、折れたやつをテープでぐるぐる巻いてそのまま使っていました。「慣れているし、重さが変わると感覚がずれるから」とかいってましたが、わかるような気もします。
唸りながら体をいっぱいにつかって指揮をするので、指揮台にタクトを叩きつけてしまい、粉々に折ってしまった。その欠片を全て集めてテープで補修して使っているという。なんかいい人。少し泣きそうになってしまった。

そういうわけで、番組中で流れた練習シーンでの五番四楽章やラフマニノフの交響曲二番が、ずっと頭の中で流れ続けているわけです。
本日深夜(1:15~)にNHK総合で再放送があるけど、もう一度見てみようと思う。
それにしても関根勤。どんな内容でも対応できるな。必ずスポーツやお笑いの話に転用していくのも見事。アナウンサーは笑い転げてばかりだけど。

主張のコツ

2011年08月02日13:55
地震がまた活発に。最近は、夜中に何度も揺れているからドキドキしてます。
セミはかなり鳴き始めましたが、しばらくは気鬱が続くことでしょう。

さて、元時津風親方の山本順一氏が「悪者扱い」という著書を出しました。
時津風親方というと、名古屋場所開催時に、新弟子を「可愛がり」という名の暴行で死に至らしめたとして、逮捕起訴され、相撲協会を追われた人ですね。

その彼が、相撲協会などを告発する本を出したというわけですが、キャッチがすごい。
「八百長はやった。でも、弟子暴行死事件はでっち上げられた!」だって。

えもいわれぬ迫力がある。その手があったか、と思いました。
暴行死がでっち上げであろうがなかろうが、人が死んでいるわけでその責任をどこまで負っていくのかという倫理的な問題はありますが、それをひとまず置いておいて。

まず、八百長をやっていたことを認める。その代わりに暴行死を否定するというのは新しいパターンですね。冷静に考えれば、両者には何ら因果関係も相関関係もないのですが、なんとなく信憑性が高くなったように見えるから不思議。

ビジネスでもこの手は使えるのかもしれない。
「会社の備品は持ち帰った。けれど、横領はしていません!」ダメか?

なんだか「ボディは殴ったけど、顔は殴ってない」ってかっての不良が居直る図だな。とりあえずその場の勢いで相手を押し切れるかもしれない。
他のパターンで考えてみよう。
「援交はやったけどあたし、ウリはしないからね」・・・ダメじゃんか。

とりあえず自分の非は認めてしまって、ほんとにやばい問題を曖昧にしてしまうって構図はしかしアレだな。力のあるやつにこの手をふるわれたら厄介なことになるな。全体に暴力の匂いがあるな。

虐めをやってる不良が教師に発覚した際「一度だけ手が出ちゃいました」と謝っておいて、その後はより陰湿な行為に変わるというそのきっかけに使われちゃいそう。小利口なやつが覚えるとさらに厄介な感じになる。

よくあるじゃない。下校途中で無理やり肩を組んできて「俺とお前は友達だよな?」と腕を締め付けて訊ねてくるやつ。真の友達など一組もない。
してみると、いじめっ子側の居直りと遠吠えととることもできますよね。

この本、冒頭が下のサイトでちょっと読めます。
http://ebook.takeshobo.co.jp/contents/sample/9784812446751/

ミケランジェロ

2011年08月01日14:45
伊良部秀輝が先日、自殺しました。自ら天才であることを任じ、天才のままでいたかった、ということがこの帰結を選ばせたのか。そんなことは本人以外知る由もないが、いずれにせよ痛ましい話です。

野球の、投手の、ということに関して言えば一種の天才であったことは間違いないんでしょう。ただ他の面ではかなりな問題を抱えていたようです。
将棋の真剣師、小池重明にも似ている。将棋だけは天才だが生活は破綻して病死した彼に。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1718381015&owner_id=297101

記者会見でも、記者といろんな揉め事を起こしましたが「あんたたちにミケランジェロの気持ちが分かるか?俺はミケランジェロなんだよ」と言い放ったことがそういえばありました。天才であるがゆえの苦悩とか葛藤を、わかったような文章で浅く書くなってことでしょう。

ちょっと感心しました。増長しているといわれればそれまでだけど、ものの喩えにミケランジェロを持ち出すのは凄いと思った。野球では誰にも負けないと、恃むところがあったんでしょう。職人の気質といいますか。

行状を見るにつけ、同情できないところが沢山あります。しかし、彼を見ていると不器用な人だったんだろうなと思います。
笑顔ひとつで器用に世の中渡っていく、というタイプにはなれなかったし、おそらくそんな気持ちもなかったんでしょう。

思い返すと、ロッテに居たときが一番幸せだったのではないか。現在と違って当時は不人気球団であり注目はそんなに浴びない。監督が放任の有藤通世だったし伸び伸びやっていた記憶があります。最初に読売とか阪神のような人気球団に行ってたらあそこまでになったかどうか。散々口出しされて潰されていたように思えてなりません。

それがあの団野村に関わり、散々揉めてヤンキースに行く。確かに活躍したしワールドシリーズ勝者にはなったけど、肝心なあのとき彼自身は投げてないんですよね。ベンチにも入れなかった。

そして、帰国して星野仙一に絡まれる。今頃になって「繊細だった」だの「彼を追い詰めたのはあんたら(メディア)や」なんて発言しているけど、これは疚しい気持ちがあるからでしょう。中日時代の与田剛とか郭源治みたいに酷使したという負い目がそんな発言をさせる。

しかも、去年も電話で泣きつかれたけどまともに取り合わなかったという。親分肌を装っていても、本当に頼られたくはないというわけか。どうしてこのような人物にタニマチや応援者がつくのか、まるでわかりません。

ロッテの先輩であった愛甲猛などはどう考えているのか、声を聞いて見たいです。
今週木曜日の五時に夢中!(MXテレビ)に生出演というから必見ですね。

アナロジー

2011年07月31日13:10
今日は23度しかない。長雨続きでまとまった洗濯物干しができない。たまってきたので仕方なく室内干しをします。これ、殺菌の観点からは常態化させることお勧めできません。

ついでに日用品の買い物に出向きます。日曜だけに人通りが多いのですが不快なものを二度も見てしまった。Tシャツやバミューダパンツで歩く中年が多いのですが、目の前でシャツまくって腹をボリボリ掻きやがった。それも二人だ。
痒くなる気持ちはわかる。普段穿きなれないバミューダとかの、腹回りのゴムがきつかったりして、痒くなってくるんだよな。
でも、女が周りにいないからってこれ見よがしにまくって掻くなよ。生白いカエルのような腹見させられて気持ち悪いったらない。

と、不快な思いをしていたところ、なんとなく自分もムズムズしてきました。

む!これは、まずい・・。痒い、のではない。もっと深刻な問題が襲い掛かってきている。
洗濯物洗ったり干したり、風呂桶掃除したりしたのでついでに水浴びして下着も替えたわけです。その下着のチョイスをどうやら間違ってしまった模様。

ゴムが伸びている・・。パンツのゴムが伸びていて装着維持に十分なテンションが確保されていないようです。古いの穿いてしまった!

穿いているだけなら問題なかったのだろうが、買い物で動き回っているうちに段々下にズレ落ちてきているようです。膝上にまとわりつくとても嫌な感じ。

勿論、外にいるのでズボンは穿いているわけだが、どんどんズレていってどうやら股上のところに引っかかっている状態のよう。よう、というのは実際に見て確認をしてないからで、さすがに今ここではできません。

これじゃ、腹掻きオヤジのことをあざ笑えないじゃねえか。買い物を済まし急ぎ帰宅。

ズボンを脱いで見るとはたして想像したとおりの状態になっています。
恥ずかしい・・。一人で赤面します。こんなの捨てとけばよかったんだ!
ズボン穿いててよかった・・・万が一脱げてたら・・と慄然たる思いです。

その瞬間に、私は衝撃を受けました。
これ、アレと同じじゃないか!

あの原子炉の状態と同じだと気付いたのです。圧力容器(パンツ)がズレ落ちて格納容器(ズボン)に引っかかっている状態。優れたアナロジーが発揮されたのでした。

といっても自分は帰宅してすぐに圧力容器を交換したので事なきをえた。
“燃料棒”が格納容器から漏れ出るクライシスも未然に防げたのでよし。
微妙に下ネタだが、事故の深刻さを忘れるなという天からの戒めであると感得しました。
あらゆる機会に学びは転がっている。大真面目にそう思いました。

金曜ドラマ

2011年07月30日16:32
天気が安定していないので、こちらまで不順になりそうです。
猛暑も嫌ですが雨雲はいい加減に退散してくれないかしら。

さて、テレビ朝日で昨晩の11:15から金曜ドラマ「ジウ」が始まりました。
予想以上によかった。原作にわりと忠実に作られていると感じます。

誉田哲也ファンとしては、どのようなキャスティングをするんだろう、原作のイメージを損ねられたら嫌だなと心配していましたが杞憂に終わりそうで安心。全体としてダークだがリズム感よく、時々コミカルな要素が入ってくる誉田作品をよく研究していました。

対照的な二人のヒロインのうち、伊崎基子役に黒木メイサというのがspot onでした。
イメージと全然違い、演技力のない若手女優などがアサインされたら高岡蒼甫ばりに今テレ朝まじ見ない宣言も考えましたがそうならないでよかった。
世界水泳での翼賛報道もいい加減食傷していたところでしたから。

伊崎基子をどう描くかで演出が問われるだろうと思っていて、自分だったら例えば、尾野真千子に演じてもらいたいと考えました。ゾクゾクっとします。

もう一人の門倉美咲はわりと選択肢は広くなってきます。多部未華子が今回は演じてますが、まあまあか。ほんとうはもう少し背丈が欲しいところです。原作ではわりと大柄なんですよね。「ストロベリーナイト」姫川玲子の原型なのでしょう。門倉美咲も決して陽のあたる人生だけではないところが出てくるのですが、そのあたりをきちんと描くことができるか要注目です。

門倉美咲に大きな影響を与える刑事、東弘樹役を北村有起哉が演じてますがこれは新鮮な感じがします。なかなかいいじゃないですか。
テレビの現代劇では去年初頭の「君たちに明日はない」以来で見ました。
このときはキャバクラに入れあげるダメ男ぶりがすごくよかった。

近いところでは大河ドラマ「江」に豊臣秀次役で出てましたが、先週切腹したので晴れてお役ご免といったところですか。こちらも哀感があって印象に残りましたが、全体の脚本がアレだから代表作には挙げたくないです。

地デジ投資に対するリターンは現状ではほぼゼロ。投資に見合うコンテンツとして今後も楽しませていただきたいと願っています。面白いドラマを見せろ。

SFフォービア

2011年07月29日10:58
栄光と不遇の両方を味わった人だったと思います。

訃報:小松左京さん80歳 「日本沈没」など執筆
<引用開始>
 SF作家の草分けで、「日本沈没」など都市文明を風刺した作品や未来学の提唱、万国博覧会のプロデュースなど幅広く活躍した作家、小松左京(こまつ・さきょう、本名・小松実=こまつ・みのる)さんが26日、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳。葬儀は親族のみで営んだ。お別れの会などは未定。

 1931年1月、大阪市生まれ。京都大学文学部イタリア文学科卒。在学中、高橋和巳(故人)らと同人誌に参加。卒業後、経済誌の記者や時局漫才の放送台本作家などを経て、61年「SFマガジン」の第1回コンテストで、「地には平和を」が入賞しデビュー。64年に長編小説「日本アパッチ族」で、大阪・砲兵工廠(こうしょう)跡から鉄を盗む話を通して戦後日本の貧しかった日常や社会的な問題を庶民性を盛り込みながら描き、注目された。
http://mainichi.jp/select/person/news/20110729k0000m040025000c.html?inb=yt
<引用終了>
十代で星新一、二十代で筒井康隆にはまる。そういう人は多かったでしょう。
自分の場合、星はそれほど読みませんでしたが筒井康隆については同級生に熱烈ファンがいて読まされました。はまる理由がわかるような気がしました。
それに比べて小松左京については、最初はなかなか食指が動かなかった。
日本沈没のことがあったから。カッパノベルスで売り出された日本沈没の上下巻は物凄く売れました。累計で400万部というから今の書籍量から考えてもすごい数字です。我が家にも当然のごとく上下巻が揃っていましたが、これは『皆が買っているから』というしごく消極的な理由であったのでしょう。
『皆が読んでいるから』という漫然とした理由と動機付けで初めて小松作品に接した自分は、あまりの情報過多な内容に一度はギブアップしてしまいます。プレートテクニクス理論なんて平然と作中に出てくるので予備知識が乏しい中学生としては歯が立たなかったのです。

ガーンズバック、アシモフ、ハインラインは小学校の図書館で借りまくりました。SFに対しての素地が出来ているので大丈夫だろうと思って小松左京に取り組んで挫折。SFなど子供だましの夢物語ではないか、そんなふうなSFフォービア(恐怖症)の時代がしばらく続きます。

SFは手法のひとつであって、そこには広大な真理が広がっている。偏見なく読め。このことを気付かせてくれたのが福島正実「未踏の時代」でした。
「星新一が道をつけ、小松左京がブルドーザーで均し、その道をスポーツカーでやってきたのが筒井康隆」。SFファンなら誰でも知っている比喩です。

そうではあっても、中央文壇からは長らく異端としての扱いを受け続け、今でも文学の端に載っているとは言いがたい状態があります。
その、当事者としては歯噛みしたいような状態を福島正実は連綿と綴っていて、ではその苦闘の正体を確かめてみよう、と思い直してあらためて読んだのが「易仙逃里記」(えきせんとうりき)。これは面白いと感じた。題名が実はエキセントリックのアナグラムであることも興趣をそそりました。

「地には平和を」「果てしなき流れの果てに」「復活の日」「継ぐのは誰か?」立て続けに読みました。その該博ぶりに驚きながらも、軽妙洒脱な文章に誘われて読み通してしまう小松作品の魅力に遅まきながら気付いたのです。

また、恩師が福島正実と同級生で友人であったことを後に知って大変驚きました。「SFフォービアになるな」とは恩師から言われた言葉です。

恩師には等価値で物事を眺めるように意識しろ、とも散々言われました。
私小説の辛気臭い話を追い続けるとこちらまで陰気にかぶれてしまう。そんな際に視点を変えて、宇宙とか人類とかそんな広大さを語る小松作品によってどれだけ救われたか知れません。講談の語り口で、専門書をひもとく彼に広い世界を教えられました。
文学の深みをより知ることができた。個人的によい出会いをしたのだと思ってます。
先にいった高橋和巳と向こうでどんな話で盛り上がるのか、想像すると楽しいです。
毀誉褒貶はいろいろあるだろうが、見事な生き方だったと心から思う。

因みに筒井マニアの同級生は卒論も、筒井康隆で申請しました。そりゃ無理だろと思った。国文の先生は皆論文指導から逃げたけど、演劇の先生に特別に指導していただくことになり「脱走と追跡のサンバ」でそいつは卒論を書き、無事に埼玉の中学教師になりました。柔軟な対応を嫌な顔せずやってくれた山田恒人先生に他人事ながら感謝します。

連続殺人鬼カエル男

2011年07月28日14:18
中山七里の「連続殺人鬼カエル男」を読了しました。
<引用開始>
口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。
http://tkj.jp/book/?cd=70808901
<引用終了>
一読して、わー、こんな話だったのかと驚嘆。中山七里は宝島社の『このミステリーがすごい』第八回大賞を『さよならドビュッシー』にて受賞していますが、なんとこのときの最終エントリーに本作も含まれていたそうです。ミステリー含めた文学賞で、同一作家の複数作品が最後まで残るなんて聞いたことがありません。

『さよなら・・・』にはクラシック音楽を基底にした青春ミステリーという面影がありました。トリックは斬新ですが、青春のほろ苦さみたいなのもあって読後感は爽やかであった。ところが本作は、グロテスクな描写が続きます。つい先日も日記に書いた同じ中山七里による『魔女は甦る』に通ずるスプラッタームービーのような凄惨なものでした。気が重くなってきて、読みきれるかと懸念したのもつかの間、中盤からテンポが出てきて最後まで一気に読み通すことができました。
筆者の本の読み方は空き時間を利用します。寝る前に読んで、起き掛けにも読む。そのうちもっともページ数を稼ぐのは早朝。今は空が早くから明るくなるので、その薄明かりで読み進みます。本作も今朝一気に読みました。

登場人物はいずれも、過去に何らかの心理的なトラウマ、外傷を抱えた人ばかり。皆、懸命に生きていますがどこかで世間とズレが生じてきています。

また、刑法第三十九条『心身喪失者の行為はこれを罰せず』。この実例が沢山出てきます。
被害者家族の心情に立つか、人権の側に与するか。いつでも非常に難しい問題ですね。
本作では、このことを悪用する悪魔のような人間も出てきます。悪徳の栄えたためしはないが、こいつはまんまと逃げおおせようとする。
しかし、作中でベテラン刑事が新人をたしなめる「因果応報ってやつだ」という科白がそのまま、最後の一行に暗示となって凝縮されています。

真犯人が終盤に登場してこいつだったか!と説明を期待しようと読み進めると、さらに上部構造があって真の真犯人が浮かんでくるという。これは見事、としかいいようがありません。

単純に怖い話でもあるが、作者のストーリーテリングが巧み。怖いものみたさで一気に読み進めることができます。次回作も楽しみですね。

ご一読をお勧めします。

閾値

2011年07月27日10:26
意味不明な会見が昨日ありました。
<生涯累積線量>食品安全委「100ミリシーベルト」答申へ
<引用開始>
食品を通じた放射性物質の健康影響を評価していた食品安全委員会(小泉直子委員長)は26日、作業部会を開き、内部被ばくと外部被ばくを合わせ、生涯にわたる累積線量の限度を100ミリシーベルトとすることで取りまとめた。同日中にも検討結果を厚生労働省に答申していく。厚労省は暫定規制値の見直しを検討するが、規制値の引き下げが議論になる可能性がある。

作業部会はこれまで、広島・長崎の被爆者疫学データなどを検討し、成人については「100ミリシーベルトを超えるとがんのリスク増加など健康影響が明確」と判断した。また、「大人より感受性の強い子供にも留意する必要がある」とし、子供の健康に配慮した規制値の必要性も示した。

生涯100ミリシーベルトは、人生を80年とすると年間1.25ミリシーベルトとなる。日本人は宇宙や大地、食べ物から年約1.5ミリシーベルトの自然放射線量を浴びており、同程度の被ばくなら、健康への影響は生じないだろうとの考え方だ。

食品安全委員会は3月29日に緊急とりまとめとして、「放射性セシウムは年5ミリシーベルト以下、放射性ヨウ素は甲状腺の線量で年50ミリシーベルト以下」との数値を答申していた。いずれも1.25ミリシーベルトより高く、厚労省が今後設定する規制値は厳しくなる可能性があるが、生涯累積線量を規制値にどう反映するかは不透明だ。

一方、食品安全委は100ミリシーベルト以下なら確実に安全という根拠は見いだせていない。また、食品を通じてセシウムやストロンチウムなどを体に取り込んだ場合の影響は評価するデータがなく、毒性が強いウランを除き、放射性物質ごとに上限値を決めることはできなかった。
<引用終了>
結局何が言いたかったのかがまるでわかりませんが、無責任であることは間違いないです。
生涯100mSvの根拠が薄弱だし、だいいち、自然界の放射線と原子炉由来のものとでは意味がまったく違ってくるじゃないか。本来浴びる機会がないものを受け続けなければならないのに、その状態を甘受せよともとれるぞ。

閾値(いきち・しきいち)とは、任意の境界領域にまたがる数値のことを意味します。ある数値まではこう、それを越えると性格が変わるというもの。単純に、デッドラインと考えておけばそう間違ってはいないでしょう。
閾値。ネットワークの仕事をしてた際に、理系出身の人たちが好んでこの言葉を使っていて自然に覚えました。30代までは全く知らない言葉でした。

本来的には、この100mSvを閾値(いき値・しきい値)としてしか正式に発表しなければならないんでしょうがそうはなってない。あくまでも目安として、誰も何の責任も問われない、実生活から限りなく離れたところからの情報発信であることが腹立たしいです。これを越えようが越えまいが全てはあなたたち次第ですよ、一度しか言いませんからね、こんな感じを受けます。
やっぱり食品安全委員会は御用学者の集まりか。国は責任を負わなくてよいし安全対策なんてしないでもよい。ただちに健康に影響はないのだからいちいち文句いうなってことを言外に示したわけだ。
とりあえず何か動いた、発表したって事実のみが重要なんだろうな。

しかし、放射線の前では閾値らしきものを示すことは本来あまり意味がない。
このレベルまでなら浴びてて安心だよって、そんな心優しい連中じゃないでしょうに。
なんたってプルトニウムの語源はプルート。冥界の王だからなあ。お友達になれなそう。

マニアック脱力クイズ

2011年07月26日15:59
暑さがぶり返してきました。最近は一瞬の涼を求めて旧友と淫靡な楽しみに耽っています。
淫靡といっても背徳的だったり反社会性を帯びているわけではない。若干不謹慎ではある。

他愛ないクイズをお互いがメールし合って、寒いギャグで涼感を得ているのです。ああ、なんだくだらねー!よくそんなの出してくるなあ、とお互いに脱力するのです。

それは名前(名字)を当てるクイズ。

例えば(    )ヨシトモ・ケイ・リョウコ・モモコ と出題する。

この場合の正解は(タニ)となります。佳知・亮子の関係が浮かべば正解は容易ですが、ケイで大抵悩む。対象者は女性ではないかと迷ってラビリンスに陥ります。(谷啓ね。谷桃子は奇矯な言動をするグラビアアイドル)

正解がわからない場合はメールにてヒントを相手に要求することができます。
ヒントでは、その人物を芸能人とか文化人、政治家とかまで種明かしすることができる。わかるまでヒントを出していきます。人によってはノーヒントで通すこともできます。
著名人だけでなく、自分たちの身近な人間を問題として出してもよい。例えば取引先の担当者とか、ヤクルトのおばさんとかビルの管理人なども問題のなかに含めるのです。むろん、自分と回答者が共通に知っている人でなければなりません。名字は同音であればOK(佐藤・左藤、河合・川井など)
有名人と近所のひとが一緒という、このダイナミズム!正解がわかった瞬間の脱力がたまりません。もう20年以上も遭ってない人とか出されてくるので気が抜けません。

これ、実はもの凄く脳の活性化にもつながるようです。回答にいたる際、あのときああだった、こうだった、といろんな糸がほぐれていくような感じで終わった後は心地よい疲れでぐっすり眠ることができます。
そして、問題を考えるときも脳をすごく使います。このときに守るべきコンセプトはただひとつ。くだらねー!って相手に強く感じさせることです。

ここのところ相手の出題で脱力させられっぱなしです。例えばこんな感じ。
共通する名字を答えなさい。

①(     )ヨシト・ノリコ・タケヨシ
ヨシトは政治家。ノリコは女優。タケヨシはノーヒント。

②(     )ヒロシ・アキラ・チカラ
アキラ・ヒロシは声優。チカラはノーヒント。

③(     )キミユキ・カオリ・コウサク・ジロウ
カオリは女優。それ以外はノーヒント。皆有名人。

④(     )カオリ・ヨシコ・ミノル
三人とも最近物故。ヨシコ・ミノルは芸能人。

⑤(     )シゲル・アキコ・ジロウ
アキコはアナウンサー。ジロウはキャスターで故人。シゲルはノーヒント。

50を過ぎてなんてバカなことをやっているんだろう、と思うけど止められません。特に③は正解がわかって、しばらく立つこともできませんでした。
あぁ、馬鹿馬鹿しいから、上の問題は取り組まないで結構ですよ。

皆さんも親しい人と取り組んでみると結構楽しめると思います。

排撃

2011年07月25日09:57
痛ましい事件です。どこの国でも料簡と世間の狭いやつが起こすんですね。
花と国旗で追悼=服喪の日に―ノルウェー
<引用開始>
突然のテロで命を奪われた100人近い若者らを追悼するため、ノルウェーの首都オスロの教会で日曜日の24日、礼拝が行われた。ハラルド国王およびストルテンベルグ首相らが夫人を伴って参列したほか、多くの市民が花束を持って教会を訪れ、服喪の日となった。
 教会前には花束を置く場所が設けられ、赤地に白と青の十字が入ったノルウェー国旗の小旗とともに花が手向けられた。教会に入るまでに長い行列ができたが、市民らはほとんど無口。深い悲しみに暮れた。
 ストルテンベルグ首相は「ノルウェーはまだ、テロの衝撃から立ち直っていない」と述べながらも、「困難に打ち勝つ」と語った。
 未曽有のテロ事件後にもかかわらず、市民らは国王らも着席する教会内にボディーチェックなしで入ることができた。「ノルウェーでは政治家らと市民の距離が近い」(同首相)という伝統を守ろうとの決意が伝わってきた。
 礼拝終了後も教会前では市民らの列が途切れることはなかった。郊外から献花のためにオスロを訪れたニナ・エゲルさん(40)は「多くの亡くなった方、その家族や友人のことを考えると悲しみが止まらない」とぽつり。子供を乗せたベビーカーのハンドルを握り締め、人混みの中に立ち尽くしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110724-00000088-jij-int
<引用終了>
すごいなと思うのはボディチェックをしないこと。日本なら間違いなく同様の事態となったらやるでしょうに。やって安心するか、やらないで市民との距離を遠ざけないでおくか、民主主義の払うべき対価ということについて考えさせられました。

頭が痛いのは犯人の思考。残されたツィッターのログや資料には『日本や韓国はグローバリゼーションに非寛容ながらあそこまで成長している』と言った論調が強く現れている。
外からの労働者流入や移民、特にムスリムの流入が殆どないことを彼は評価したいらしい。
つくづく上っ面しか見てないよなと思う。それに、積極的だったオランダやフランス、ドイツに比べてノルウェーは移民や外国人労働者流入に慎重ではないか。自らの不遇を外を憎むことで晴らそうというのは、本当に自分の意思からの発露なのか、立ち止まってよくよく考えてみる必要があります。
誰かに煽られてないかって。ユナボマーに影響を受けているらしいのも心配。

あらためて気付いたのですがノルウェーって王制(立憲君主制)なのね。
てっきり共和制と錯覚してました。スカンジナビア三国とも王制ってわけか。
しかも建国からわずか100年余りしか経ってません。スウェーデンからの分離独立だと。しかも話し合いを重ねた末での無血分離独立ですって。立派だ。
なんとなく、練馬区が板橋区から分離独立したことを思い出させます。こちらも無血(当たり前だ)。うるわしい東京23区体制の確立ですね。

一歩前進

2011年07月24日10:35
今日はアナログ強制終了日。筆者と同じようにギリギリまで地デジ化しなかった人沢山いたようです。早くから付き合うのは馬鹿馬鹿しいし。自分の場合は5000円で地上波+BSチューナー買ってしのいだけど、HDDレコーダーわざわざ買って繋ぐって人がいました。おお、その手があったか!
いや、待て。もうテレビ番組を録画する習慣が五年以上ないぞ。こうなりゃチューナーかブラウン管が壊れるまで見続ければいいや。
一番の問題は24日で終わるものがある一方、何も新しいものは始まらないってこと。

それにしても『地デジ』。なんと汚い響きなんでしょう!短くすりゃいいってもんじゃない。

ぶり返した暑さとともにアナログ最終日を不愉快に起床。
しかし、一本のニュースで晴れ晴れとした気分になりました。待ってました。

業者名明示、深夜勧誘は禁止…マンション勧誘ルール強化
<引用開始>
国土交通省は、悪質な勧誘が目立つマンション販売の適正化を強化する。8月に宅地建物取引業法の省令を改正。10月から業者に勧誘時に社名や営業目的を明示させ、深夜の営業も禁止する方針だ。

 国交省が22日、有識者でつくる社会資本整備審議会の部会で省令改正案を示した。営業で禁止すべき行為に、業者名と目的を示さない▽契約する意思がない客に勧誘を続ける▽迷惑な時間に電話、訪問する▽深夜や長時間の勧誘で困惑させる――などを追加。従来は即決を迫るといった項目だけだったが、消費者が迷惑だと思う行為を列挙した。

 マンションは、居住用だけでなく利回りを狙う投資物件ともみなされている。深夜まで客を引っ張り回したり、脅迫めいた言葉を使ったりする業者もあり、問題になっているという。
http://www.asahi.com/business/update/0722/TKY201107220594.html?ref=rss
<引用終了>
長年、この悪質商法に苦しめられてきました。むろん一度たりとも会ったことはありません。ただ、電話による最初のコンタクトが筆舌に尽くしがたいくらいにひどい。断っても断ってもかけてくる。何故話を聞かないのだ?と強要する。貴方だからお話しているのに!とがなりたてる。どう対応してもこちらはものすごく消耗します。根負けして契約に応じてしまう人がいますが、馬鹿な人たちだとはとても思えない。もう楽になりたいから応諾するのです。暴力団以上にひどい商売だと思う。
マンション勧誘、投資マンションで検索すると山のように出てきます。

これまで問題になっていたのは関係法令が未整備であったことです。消費者契約法というルールがあり、多くの消費者がクーリングオフなどで保護されているのですが、不動産にはこのルールが直接適用されないのです。
クーリングオフそのものが成立しないように、悪徳業者側もあの手この手で篭絡しようと活動する。その結果が、脅迫めいた長時間にわたる説得という形になるのです。直接彼らを縛るのは、宅建法のみ。それも会社が属する自治体の不動産課からの勧告という緩いものでしかありません。

不動産が投資案件として魅力だと彼らはいうけれど冗談ではない。彼らは都心の安普請のワンルームマンションのオーナーになれというけれど、少子化に景気リセッションが必至の現況を見ようともしない。表面利回りが10%はないと検討俎上には決して載せてはいけません。

最近の勧誘文句で卒倒してしまうものがありました。「ポートフォリオのご提案でマンション経営を是非」というのだな。どこがポートフォリオだ?
この投資の最大の問題は、手元流動性を失うということ。いざ投資してうまくいかないとき、撤退が殆どできないではないか。機動力がまるでない。
「きみ、ポートフォリオって説明してみ?」って思わず聞いちゃった。
なんだかグダグダ言ってたけど長いので受話器をそのまま放置しました。

今回の英断は評価します。けれど、違反、禁止というだけでなく罰則規定を是非設けてもらいたい。営業禁止や刑法上からの訴追も可能にしてもらいたいな。
最近は、このマンション勧誘。テレアポがうまくいかないので突然訪問というとんでもない形に進化してきているようです。押し売りそのものです。
もし次に来たら、110番してやろうと今から心がけているところです。

偉大なる、しゅららぼん

2011年07月23日17:57
万城目学の最新刊「偉大なる、しゅららぼん」を読了しました。
<引用開始>
高校入学をきっかけに、本家のある琵琶湖の東側に位置する石走に来た涼介。本家・日出家の跡継ぎとして、お城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。ある日、淡十郎は校長の娘に恋をするが、その直後、彼女は日出家のライバルで同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海が好きだと分かる。恋に破れた淡十郎は棗広海ごと棗家をこの街から追い出すと宣言。両家の因縁と三角関係がからみあったとき、力で力を洗う戦いの幕が上がった――!
http://www.shueisha.co.jp/makime/top.html
<引用終了>
「鴨川ホルモー」の京都、「鹿男あをによし」の奈良、「プリンセス・トヨトミ」の大阪ときて、今度の舞台は滋賀ときました。次から次へと出してくる。万城目学は近畿地方にこだわって物語の舞台を設定しています。彼自身も大阪出身で大学は京都という出自。作中では、きまって神話的な世界を出現させてきます。また、それぞれに個性がある地域が近接しているのだよな。京都・大阪・神戸。三都物語ってJR西日本が仕掛けているけれど文字通り、近畿にはそれぞれに個性と物語を持つ地方があるな、と感じました。

関東だとこうはいきません。東京(江戸)に対して鎌倉、房総とはめられるくらいか。鎌倉は幕府があったり、房総は将門と八犬伝がある。うん、ちょっと弱いかな。さいたま、千葉は勿論、横浜ですら東京と異なる文化圏を創出しているとはいえません。横浜は昔は多少、気を吐いてましたが今は東京の衛星都市としての性格を強めているように思う。
京浜地区出身としてはちょっと残念な感じです。

長編ですが、ユーモアたっぷりであっというまに読める。ご一読をお勧めします。

地デジの損得

2011年07月22日15:10
あと三日で地上波アナログを停止するといいます。結局、停止の延期もしない。無料でチューナー配布とかもなしか。傲慢で冷酷極まりない沙汰ですよね。
ずっと様子見をして相手が折れるのを待っていて根負けした自分が言うことではないけどな。
三日前にデジサポなるところから封書がきました。地デジに替えて下さいというパンフと連絡先電話番号が載ったもの。これだけ大騒ぎをしていまだ啓蒙活動をしているということは、事態は想像以上に深刻なんでしょうね。それにしても、地デジ化のメリットで画面が綺麗になるだのデータ放送がどうだと嘘八百をチラシに並べられているのを見るとあらためて激しい怒りがこみ上げてきます。

そもそもは小渕内閣のときに景気対策として起案されたプランじゃないか。買い替え需要を人為的に起こすことによって関連業界を潤そうというだけのもの。キー局+系列局の枠組みを死守したいがための地上波温存だしね。

デジサポ、何が0570だ。コールセンターからしてフリーダイヤルじゃないじゃないか!
・・・と、次々と憤懣やるかたないのですが24日以降のテレビを見るにあたって数少ない恩恵はないかと考えてみます。

個人的には、MXテレビのストロングホークスナイター中継が見られることがそれでしょうか。
http://www.mxtv.co.jp/hawks/
これ、ソフトバンクホークスが、放送枠を買い取って東京圏に主催試合を中継しているんです。実際に試合はやっているのは福岡ってことです。
別にホークスのファンでもなんでもないんですが、この放送は実に面白い。

試合の実況中継を長友美貴子というフリーのアナがやっているんです。
これだけでも画期的。プロ野球ニュースのアンカーを中井美穂がやったことなどはありますが、野球中継自体を女性アナが務めるというのは他に知りません。聞いていて新鮮な感じ。数年前から長友美貴子は担当していて、当初は危なっかしいしゃべり方でしたが、最近は落ち着いて聞いていられます。声の質もアルトでいい感じ。NHKのスポーツニュースの山岸舞彩もそう。
MXでの実況は長友アナで、解説にホークスのOBが出演します。山内孝徳・浜名千広・若田部健一の三人が交代で出てくるのですが、なかでも長友・山内孝徳コンビの中継はとても面白いし楽しい。突っ込む長友にボケ倒す山内という関係。毎回グダグダと脱力して、爆笑してしまいます。
前半戦最後となった一昨日の西武戦がこのコンビ。逃すものかとブラウン管を見つめました。
ホークス先発は和田毅。調子がすごく良くて七回までゼロが続きました。打線も松中のHRなどでライオンズ平野から四点をもぎ取っています。

長友「この調子で行きますと和田は完投ペースでしょうか?」
山内「いや、多分七回でお役ご免で次からファルケンボーグでしょう」
長友「む!断言されましたね・・・」
試合が進んで八回表。ブルペン前でキャッチボールを始める和田を見て
長友「あれ、山内さん、和田は出てくるようですよ」
山内「あれ?すみません。僕嘘ついたみたいになっちゃったな。いや、もうね。こうなるといけるとこまでいくってことですよきっと」
長友「予想は見事に外れましたよね・・・」
山内「謝ってるのに、これ以上僕に何を言えっていうんですか?」

文字にするとなかなか分かりませんが、実際に見ていると脱力感満載で非常に笑えます。プロ野球中継で笑えるなんてことはまず他ではありません。

他の民放においては、解説者の昔話と自慢ばっかり聞かされます。張本の喝とかも嫌ですね。比較的まともなNHKでも与田剛・武田一浩・小早川毅彦ならともかく、大島康徳・鈴木啓示・村田兆治だととにかく話がくどく長くなってしまいます。
当たり前だが名選手必ずしも名解説者ならず。一通りの修練を積んでからマイクの前に座って欲しいと切に願う。
それにしてもナイター中継、五時に夢中、ゴールデンアワー、これからはパリーグだ等。
MXTVは自分のなかで日に日にその比重を増してきています。

また冤罪か

2011年07月21日16:26

足利、布川ときてこれか?こう続いていると、嫌になってきますね。
<引用開始>
東京都渋谷区で平成9年、東京電力の女性社員=当時(39)=が殺害され現金が奪われた事件で、強盗殺人罪に問われ、無期懲役が確定したネパール国籍の元店員、ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)の再審請求審で、東京高検が行ったDNA鑑定の結果、被害者の体内から検出された体液のDNA型は、現場に残されていたマイナリ受刑者以外の男性の体毛のDNA型と一致したことが21日、分かった。

 被害者が第三者と現場の部屋に行ったことは「考えにくい」とした確定判決に誤りがあった可能性が浮上し、再審開始の公算が出てきた。ただ、別人が犯人であることを直接示す物証ではないことから、検察側は再審請求審でも有罪の主張を維持する方針だ。

 再審請求審で東京高裁は今年1月、弁護側からの要望を受け、現場から採取された物証のDNA鑑定を実施するよう検察側に要請。東京高検が専門家に鑑定を依頼した結果、被害者の体内から検出された体液のDNA型が、現場に残された複数の体毛のうちマイナリ受刑者のものとは異なる1本と一致したという。

 マイナリ受刑者の公判では、マイナリ受刑者と事件とを結びつける直接証拠がなかったことから、現場に残されていた体毛や体液の血液型など検察側が積み重ねた状況証拠の評価が焦点となった。

 1審東京地裁は12年4月、現場から被害者やマイナリ受刑者以外の第三者の体毛も発見されていることなどから無罪を言い渡した。しかし、2審東京高裁は同年12月、被害者が第三者と現場に行った可能性を否定し、検察側の1審求刑通り無期懲役とする逆転有罪判決を言い渡した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000522-san-soci
<引用終了>
無理筋じゃないかってずっと思ってました。どうして殺さないといけない?
殺されたOLと犯人とされたネパール人の間に、殺害に至るまでの関係性が殆ど見当たりません。
また、犯人とされた外国人は、ちょうどビザが切れて不法滞在状態だったことが災いしたともいえます。国外退去だともし犯人だった場合に取り逃がしちゃうことになるから、面倒だから捕まえておけという検察側の筋書きがあったようにも思えます。そこには外国人に対する蔑視も含まれる。アメリカ人やヨーロッパ人には決して示さないだろうある種の蔑みというか。
その構図に、判事が乗っていってしまったのがこの事件の問題点かな。
しかも逆転有罪を示した高木俊夫という裁判長がまた札付きな人。
足利事件の二審でもあの菅谷さんを有罪にしたり、狭山裁判での第二次再審請求も棄却したりと、とにかくガチガチの体制寄りなんだよな。
そんな『功労』をねぎらわれて四年前には叙勲もされてます。

もし冤罪であることがはっきりしたらどう償うのか。最後まで適切な判断をしたと突っぱねるつもりなんだろうが、なんかやな感じです。

話は少し脱線しますが、この被害者の渡邊泰子という女性。本店の企画部門の管理職社員だったんですが、当時の上司が取締役企画部長の勝俣恒久。現在の会長なんですよね。偶然なんでしょうが、原発と絡めていろいろ騒がれているようです。

この事件については佐野眞一さんのルポ『東電OL殺人事件』が詳しいです。
近い筋の人に聞いてビックリしたことがあるが、佐野さんは毎年年収600万程度だそうです。あれだけの作品群を連発しているのにそんなものなの?お金儲けをしようとしたらいろんなこともできるだろうにそれを決してしない。
本物の物書きとその気骨を見る思いがします。

下流の宴

2011年07月20日10:22

昨晩、NHKドラマ10「下流の宴」の最終回でした。原作もよく読まれているようですが『ルンルンを買っておうちにかえろう』の頃と違い、最近の林真理子の言動にはスノビッシュな違和感を覚えていたのでこれを読んでいません。したがってドラマと小説のエンディングが同じかどうかはわからない。けれど、ドラマとしてはああいう終わり方をするんだろうな、とどこかで気付いていました。
前向きないい終わり方だなと感じました。

福原由美子(黒木瞳)によって福原翔(窪田正孝)との交際を拒まれた宮城珠緒(美波)は、大学医学部に合格することでそれを許してもらおうと奮闘します。受験のカリスマ島田直樹(遠藤憲一)による二年間の指導で見事に医大に合格。ところが、喜びを爆発させた珠緒に向かって翔は「別れよう」と切り出す。
翔との結婚を許してもらおうという動機を端緒にした珠緒の努力はいつしか自分自身のためへと変質していき、自分はいずれ珠緒の足手まといになってしまうと気付いた翔によって別離という意思決定がなされたわけです。悲嘆にくれる珠緒もやがてその決定を受け入れる。お互いを思いやってのこのあたりのやり取りは見せました。翔は自分は絶対に努力とか頑張ることなどできない、このままの自分で今後もずっといくことがわかっているという。
下流の存在のままで行き続けるのだと。珠緒は違った道を選んだのだという。

けれど私たちにはわかる。そのことを自覚できている翔が下流であるはずがないのだと。自覚したうえである種の決定を下す、別離という判断ができる彼もまた、もとの彼ではないのでしょう。少しのBitternessがありましたが爽やかな終わり方をしたドラマだったと思います。

そんな余韻を覚えながら今朝接したニュースでは、またまた現実の下流を見てしまった。
少年7人が出頭 堺のロープ張り自転車
<引用開始>
堺市堺区の市道で15日未明、自転車で帰宅途中の男性が、自転車に乗った若者らとすれ違いざまに首にロープのようなものをひっかけられ軽傷を負った事件で、少年7人が事件に関わったとして大阪府警堺署に出頭していたことが、捜査関係者への取材でわかった。少年らは「誰かをひっかけてみたらどうなるかと思った」と話しているといい、同署は任意で事情を聴いている。
http://www.asahi.com/national/update/0719/OSK201107190177.html
<引用終了>
「誰かをひっかけてみたらどうなるかと思った」ってやる前に気付けよな。
ライターで手のひらを炙るとか、ホームで前の人間の背中を突き飛ばすとかわざわざやるのか?そんな想像力もできない人間が徒党を組むんじゃない。
そういう想像はできないけど、包囲網が狭まれば、自首して情状酌量を狙うことはするんだね。姑息とか卑劣という言葉が頭を過ぎります。そこに正真正銘の下流を見い出します。

心配してたが

2011年07月19日15:10
なでしこジャパンのほのぼのとした記者会見を見てました。その中心は佐々木監督。同い年だから思い出したぞ。佐々木則夫って帝京のキャプテンでしたよね。インターハイで優勝したけど、正月の全国大会は確か準決勝で浦和南に負けたんじゃなかったか。
当時の浦和南は鬼松こと松本暁司監督の時代。遅れてきた赤き血のイレブンは森田、加瀬、そして一年生だった水沼貴史。スターが揃っていましたね。
決勝は有ケ谷二郎擁する静岡学園。確か5×4で浦和南が競り勝ったと思う。
前の試合で有ケ谷はハットトリックしてたと記憶。佐々木主将の代で優勝できなかった帝京も翌年は、早稲田・高橋・金子を中心として全国優勝をしたのだった。あのときも浦和南と決勝であたったな。加瀬仁は何故かその後大成しなかったけど。

なでしこを率いるコツは?と問われて佐々木監督は「立ち入り過ぎないようにすること」と答えました。「選手同士ミーティングの要望が出たらすぐにやらせた」「どんなことが話し合われたのかものすごく興味があったけど、そこは任せて一切聞かなかった」。この辺に人身掌握のコツがあるように感じ取りました。構っては欲しいけど、必要以上に立ち入るなというのが若い人たちの主張ですよね。困ったときだけそれとなく来て、用がないときは邪魔にならない。この匙加減が難しいんですよね。出方を間違えると単なるストーカーになってしまいそう。

・・なんてことを思いながら会見を終わってインターネットを見たら原田芳雄が死去!
この間の痩せこけた姿を見て心配していたんですよ。もう会えないんじゃないかって思ってたけど、悪い予感はあたってしまった。それはないよ。

大小いろんな作品で数々の名演技も印象に残るけど、筆者から見れば類まれなる鉄道オタクとしてのこの人が魅力だった。タモリ倶楽部でたまに鉄道ネタで出て、マニアックに盛り上がる彼は非常にチャーミングだった。

ロケ先移動で「おれぁ、こだまに乗れないならいかねえからな!」なんて言い出すし。合掌

崇高さに学ぶ

2011年07月18日14:23
見ているだけのこちらは何度も諦めました。それだけに、いろいろ学ばされました。

“日本代表チームは、人種・性別・種族的出身・宗教・性的趣向・もしくはその他のいかなる理由による差別も認めないことを宣言します。私たちは、サッカーの力をつかってスポーツからそして社会の他の人々から人種や女性への差別を撲滅することができます。この目標に向かって突き進むことを誓い、そして皆様も私たちと共に差別と戦ってくださることをお願いいたします”

上の文は、13日のスウェーデン戦の前に澤キャプテンが発したノーレイシズム宣言です。
まるで日本国憲法前文の様。“われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ”のような崇高さです。

優勝してみてあらためてこの言葉を噛み締めています。現実にはこういう差別や偏見が消えないからこそ、わざわざ宣言しなければならないということに。
同時に、決して恵まれた環境に置かれてはいない代表選手たちのことにも想いが及びます。彼女たちの戦いは終わったわけではないのだと。

帰国からしばらくはテレビ局をはじめとして持て囃すでしょうが、やがては潮が引くように戻っていくのでしょう。勝手に持ち上げて引き摺り下ろす、視聴率の道具としてのみ利用する。
コストカットとやらでベレーザからプロ契約選手を弾き出した日テレなどは本来採り上げる資格すらないだろうに。考えると忌々しいですね。

かと思えば、65年前の怨念を晴らせという便乗したこんな年寄りもいる。
“「女は強いですな。つくづく(思う)。男はだらしないけどね。結構なことじゃないですか。ただただ、私は称賛したい。彼女たちにごくろうさまと…。とにかく最後にアメちゃんにだけは勝ってもらいたいな。そしたら、日本人は留飲を下げるよ。アメリカが日本に負けろといってくるかもしれないけどね。そんなばかなことはしねえだろうが、とにかくコテンパンにやっつけてもらいたいな。俺なんか古い人間だから、65年の遺恨というのがあるわけだよ。戦にやぶれてからの。君らは全然感じていないだろうが」”
http://sankei.jp.msn.com/politics/topics/politics-14774-t1.htm

もう、言葉のひとつひとつがレイシズムに通ずるようです。
大体あんた、戦に出てないだろう。終戦の年にやっと13歳。山下汽船の重役の子息として何不自由なく育った者の戯言など聞きたくないんだよ。
また、今回の優勝を五輪招致に当て込んで何かほざくんだろうな。

こちらとしては雑音に振り回されず、純粋に彼女たちの偉業を心に刻み付けたい。
おめでとう。それと、ありがとう。

ポイ捨て

2011年07月17日12:24
団地の号棟会議がありまして、煙草のポイ捨ての話題があがりました。拙宅は14階建てで126世帯がいます。建物は南北に長く、正面玄関は西側で道路とバス停があります。反対側の東側に各戸のベランダがありますが、不心得者がいるらしく、吸殻のポイ捨てがあとを絶ちません。いわゆるホタル族っていうのか?屋内で喫煙を禁止されて、ベランダで吸引。そのまま何となく投げ捨てているというわけですが、東側は植え込みと通路が建物沿いにあり、帰宅して歩いている人に火の付いたままの吸殻が当たったりして大問題になりました。
また、植木は定期的に剪定しているのですが、葉の間に吸殻がかなり挟まっていることもあるという。中には燻っていた例までありました。茶葉を炒るんじゃないんだよ。

子どもがいるとか、空気が汚れるとかでベランダ喫煙を余儀なくされているのでしょうが、火のついたまま投げるとは言後同断です。見つけたら器物損壊で告発しようということで話はまとまりました。警察沙汰という抑止力を持たさないと止まないというのは、モラルも地に堕ちたものです。

さて、煙草のポイ捨てというと思い出すことがあります。
浪人時代に高田馬場の予備校に遊びにいってて、講義帰りの学生の投げた吸殻が、通りかかったバイクの人間の胸の間に見事に入ってしまったのです。
バイクの男は激怒し『誰だこのやろー!』と怒りだしました。投げ捨てた男はやがて自分のせいだと気付き、バイクの男に近づき何か説明してました。

投げたそいつをよく見ると、なんと中学の同級生です。たしか榎戸という名前だな。都立の中堅高にいってた。
さて、ストリートファイトでも始まるのかとワクワクしてたけど、結局何も起こらなかった。冷静に考えてみれば狙ってできるものではないんですよね。
バイクの男も予備校に通っているらしいことがわかりました。教科書を抱えていたからね。
なんだ、どっちもどっちじゃん。粋がってバイクなんかで狭い道通るからそんな目にあうんじゃん。
高田馬場をご存知の方ならわかってもらえると思いますが、駅西側で戸山公園や新大久保に至る線路沿いのあの道です。

もちろん榎戸だって誉められたもんじゃない。勉強に来てて未成年の分際で吹かしてポイ捨てしてるんだから。どっちも粋がったうえでの失敗といえます。
榎戸は翌年、大学に進学したとは聞いてないからあまりうまく行かなかったのだろう。そりゃそうだろな。一浪で失敗したら就職ってのも珍しくはなかった時代ですし。

ろくでもない連中だな、とそのとき思ったけど自分も決して誉められない。
予備校に通ってもおらず、授業帰りの同級生と待ち合わせてシチズンボウルに遊びにいってたんですからね。人のことは決して笑えません。

しかし榎戸のやつ、大丈夫だったのかな?その後、報復されなかったかな?
バイクの野郎に恨まれて狙われ続けたことは間違いない、と確信してます。

なんたって“胸を焦がしてくれた男”だもの♪

虚仮の一念

2011年07月16日17:06
まだ、やるのかよ。
石原都知事「勝たないと意味がない」東京五輪招致を宣言
<引用開始>
2020年の夏季五輪招致について、東京都の石原慎太郎知事は16日、都内で開かれた日本体育協会と日本オリンピック委員会(JOC)の創立100周年記念式典で、「招致の戦いに挑む限りは勝たないと意味がない」と述べ、立候補を宣言した。

 東京都は、東日本大震災の被災地で一部競技の実施を検討するなど、復興を世界にアピールする「復興五輪」を開催理念とする。

 2016年の夏季五輪招致では、リオデジャネイロ(ブラジル)に敗退。2度目の挑戦となる石原知事は式典で、「JOCと両輪となって、東京は汗をかいて施設造りに取り組む。JOCは戦いに勝ってこい。頑張れJOC」などと話した。

 この日、都は立候補の意思を表明する文書をJOCに提出。都内で開かれたJOCの臨時理事会で、都が国内立候補都市に正式決定された。今後は、国際オリンピック委員会(IOC)に対しての手続きを行い、招致活動を本格的にスタートさせる。

 20年夏季五輪招致にはローマとマドリードが立候補を表明しており、トルコのイスタンブールも立候補の構え。開催都市は13年にアルゼンチンで開かれるIOC総会で決まる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110716-00000528-san-spo
<引用終了>
誰も止めないのか。こんなに卑怯で情弱で横暴で小心な老害ごときのために貴重な税金をまた湯水のように使うってわけか。心底腹立たしいです。
復興などと手前勝手な理屈を並べやがって。「我欲が招いた天罰」とまで言い切った男が何をいう。平昌の次にどうやったらアジアが来るの?
都民として本当に恥ずかしい。それより2020年の東京はどうなっているのか?考えるだに暗くなってきますよ。

どちらも卑劣

2011年07月15日17:03
どちらも卑劣ですな。ひとつは勿論、ロープを張ったこのガキどもです。
<引用開始>
15日午前4時頃、堺市堺区香ヶ丘町1の市道で、自転車に乗っていた無職男性(70)が、自転車に乗った7~8人の若い男らとすれ違いざまに、前方からロープのようなものを首に引っかけられた。

 男性はのど仏付近に擦り傷を負う軽傷だったが、堺署は重大な事件につながる恐れがある悪質な犯行として、殺人未遂容疑で捜査している。

 発表によると、現場は片側1車線で幅約8メートル。若い男らは15~20歳ぐらいで自転車数台に分乗していた。男性の約40メートル先で左右二手に分かれ、すれ違いざまに奇声を上げながら、道を横切るように、約1・4メートルの高さでロープのようなものを張ったという。

 男性が痛みを感じて立ち止まって振り向き、「110番するぞ」と声を上げた。しかし、男らがにらみつけるように見ていたため、男性は恐ろしくなって自転車で逃げ、その後、近くの公衆電話から110番したという。

 当時、男性は自転車の荷台に空き缶を積み、大阪市住之江区内へ帰宅中だった。

 現場は南海高野線浅香山駅の南約300メートルの住宅街。

 オートバイや自転車に乗った人たちを狙い、路上に針金やひもなどが張られる事件は、今年2~6月、大阪府内や奈良市内などで6件発生した。大阪、奈良両府県警が、殺人未遂、往来妨害容疑で捜査している。
<引用終了>
このガキども、明らかに襲う相手を選んでますよね。自らより弱そうで単独でいる相手にしかやらない。大方、社会のゴミ掃除してやってるくらいの倒錯した心理でいるのではないかな。

それにしてもだ。
“当時、男性は自転車の荷台に空き缶を積み、大阪市住之江区内へ帰宅中だった。”
わざわざこの一行を入れて報じることに書いたやつの底知れぬ悪意を感じますね。
そういうコソコソした生業をしているから狙われるんだ、一般の人間ならそんな危険な目になど遭わないんだ、とでも言いたいのかね。
ガキにそんな判断や峻別などできるわけがないし、そう仕向けてもいかんだろう。
報道する側も卑劣だなと思いました。自分は絶対に被害に遭わないつもりなの?

自分がやられたらどうするか?と考えてしまいます。今の正直な気持ちでは半殺しだけど、実際にはどうなってしまうかな。臍をかんで終わりかな。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110715-00000037-nnn-soci

魔女は甦る

2011年07月15日14:19
中山七里の最新作「魔女は甦る」(幻冬舎)を読了しました。
<引用開始>
埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。被害者は現場近くにある製薬会社・スタンバーグ製薬に勤めていた桐生隆。仕事ぶりも勤勉で質素な暮らしを送っていた青年は、なぜ殺されなければならなかったのか?埼玉県警捜査一課・槙畑啓介は捜査を続ける過程で、桐生が開発研究に携わっていた“ヒート”と呼ばれる薬物の存在を知る。それは数ヶ月前、少年達が次々に凶悪事件を起こす原因となった麻薬だった。事件の真相に迫るほど、押し隠してきた槙畑の心の傷がえぐり出されていく。過去の忌まわしい記憶を克服し、槙畑は桐生を葬った犯人に辿り着けるのか。
http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%94%E5%A5%B3%E3%81%AF%E7%94%A6%E3%82%8B-%E4%B8%AD%E5%B1%B1-%E4%B8%83%E9%87%8C/dp/4344019822
<引用終了>
中山七里といえば「このミステリーがすごい!」大賞の『さよならドビュッシー』、続く『おやすみラフマニノフ』といったクラシックを題材にしたミステリーが思い浮かびます。しかし本書の版元は宝島社でなく幻冬舎だから、内容もまるで違うのだろうと思いつつ読み進めました。

凄絶なバラバラ死体、被害者の苛烈な生き様、勤めていた謎の外資系製薬企業、近所の乳児失踪とペットの行方不明に事件を追う刑事のつらい過去等、いくつもの要素がやがてひとつに固まっていきます。・・・その行き着く先は、ただただおぞましいの一言。第三章のラスト100Pはご飯前には読まないほうがいいかもしれません。
ですが、書き方を工夫すればホラー小説としてもいける。貴志佑介みたいな感じですね。

本書は書き下ろしとのこと。幻冬舎でどんなリクエストが出たのかわかりませんが、もう少しリードタイムがあればさらに良いものに仕上がったように思えてなりません。宝島社で同じ内容を出そうとしたら結果が違ってたかもしれないな。版元選びって重要だなと思いました。

怖いのが好きな方なら、ご一読をお勧めします。

気付きませんでした

2011年07月14日15:02
え?そうじゃなかったんじゃなかったのだっけか?混乱してきました。

道交法施行規則:右折矢印でUターン可 警察庁が改正案
<引用開始>
警察庁は14日、赤信号でも右折を可とする青色の矢印信号について、転回(Uターン)もできるようにする道路交通法施行規則の改正案をまとめた。来年4月1日の施行を予定している。
 青色の矢印信号は、赤信号で他の車の進入が止められている時に、右折車だけを進行させることで交差点での渋滞を防ぐ目的がある。しかし、Uターンは禁止されているため、右側車線の先頭の車がUターンしようとする場合、後ろの車の渋滞を招く状況になっていた。

 矢印信号でのUターンを認める改正案は、車の流れをスムーズにする目的だが、既にUターン禁止とされている交差点ではこれまで通り認めない。交通量や交差点の広さなどを考慮して、危険があると判断される場合もUターンを禁止する。改正案は警察庁ホームページに公表され、15日から8月20日まで意見募集を行う。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110714k0000e040033000c.html
<引用終了>
いわゆる「青矢」ですよね。うーん。ひょっとしたらやってしまってたかもしれない、右折表示での交差点Uターンってやつ。すごくまずかったんじゃないか。周りに流されることが多いので、滅多にUターンはしませんけど。

右折といえば、よくやるのが原付乗っててのダイレクト右折ですね。これはダメ。
基本的に片側三車線以上の道路において、原付が右折するには直進して道路を渡りきって右に方向を変え、青信号で発進するという二段階右折でないといけません。
つい面倒で夜中の環七で、ダイレクト右折してしまうことがあるので注意しないといけません。
有名なところでは、山手通りと甲州街道が交差する初台交差点で二段階右折違反車の取締をしょっちゅうやってますよね。また、つい曲がりたくなっちゃう場所なんだよね。初台に事務所があったとき、原付でなくても駅から歩くのは二回横断歩道を渡らなければなりません。角に吉野家のあるとこ(渋谷区代々木四丁目)にオフィスがあったのですが、初台駅は正反対のオペラシティ直下なので面倒なんです。夜中に突っ切って渡るやつも多い。大抵は徹夜で作業しているエニックスの開発かアスキー編集者のやつなんだよね。今は、どうなったのかな。たまにレストラン木下でも覗いてこようかな。

伝統的な放送

2011年07月13日10:38
日中は暑いが、日没後は南風が強くなり急速に冷えていきます。昨日の夜十一時の温度で25度。扇風機もかけずに寝ることができた。海沿いに住んでてよかったな。東京なのに。

さて、こういうこと言うだろうなとは思ってました。
パソコンからもNHK受信料を 同時配信で調査会が報告書
<引用開始>
受信料制度の在り方を検討してきた「NHK受信料制度等専門調査会」(座長・安藤英義専修大教授)は12日、番組のインターネット同時配信の必要性を認め「テレビを持たず、パソコンなどの通信端末のみで受信する人からも受信料を徴収することが望ましい」などとする報告書を松本正之NHK会長に提出した。 報告書は、ネットについて「『伝統的な放送』の役割・機能を果たすことができるメディアになりつつある」と分析。ネット同時配信は「受信料的な負担を想定するのが相当」とした。番組のネット同時配信を行うには法改正が必要となる。
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011071201000784.html
<引用終了>
これ、現実には無理だろうな。無数にあるPCをどうやって捕捉するつもりなのか。IPアドレスで辿る?まさかね。第一、そうする法的根拠に乏しいからね。個々の機器機能も通信環境も異なるのを委細構わず、一律に料金をチャージしようという役人特有の狭隘なご都合思考には辟易します。
何故こうなったのかの本質を学ぼうとしないのだ?依怙地になりやがって。放送法64条をたてにとってダメなのに、こんな姑息な手段で達成できるわけないだろう。
ネットとの同時配信ってのは口実で、受信料捕捉の網掛け拡大だけが際立ってみえます。
それにしても専門調査会って、斯界の専門家で構成されているはずなんでしょ?今頃ネットについて『伝統的な放送』の役割・機能を果たすことができるメディアになりつつある』などとのうのうと評価するこの不勉強ぶりはなんだろう?果てしない「上から目線」が感じられます。
貴方たちがいってる『伝統的な放送』とは、主に地上波による配信を言いたいのだろうけど、即応性においてまず鈍すぎる。ネットの一日後でようやく出るような感じだ。そしてここが大事だが、放送の恣意性も色濃く感じられます。特に最近は顕著だ。伝えたくないものはネグレクトし、プロパガンダしたい内容だけを短時間で繰り返し喚きたてる。それが『伝統的な放送』の正体ではないのか?違うか?

放送、特に報道情報はこちらが、もはや有難くいただくものではない。決して貴方たちからの『お下げ渡し』を恭しく頂戴などしていない。知りたい情報は自ら探し、検証し、妥当性をはかって解釈する。そういう習慣が身についた人がどんどん増えている。情報提供の主体者が誰であるか?受け取る側の意識がどう変容していってるのか?そういうことを真摯に追求するのが伝統的な放送側に立つ者の責務ではないのか?

勿論、伝統的放送側には良識を持った人もいる。通信と放送の変革期にあって戸惑いながらも対応していこうと考えている、たとえば堀潤(NHK)、金平茂紀(TBS)、高垣大輔(MXテレビ)といった人たち。でも彼らはあくまで少数派なんですよね。

その他の殆どは『ありがたく頂戴しろ』とメッセージを発信。NHKのニュース9で、キャスター大越健介の権柄づくな物言いを見ていてそんなことを強く考えるようになりました。
そして、極め付きは地デジ化だ。やむをえずチューナーを買って最小費用で対応したけど、一体これのどこにイノベーションがあるのだろう?
夜中のBSなんか横一線で通販じゃないか。中年男にチュニックなんか買えるかよ!

デジタル化なら衛星でやればいいのに地上波に拘る理由が納得できない。ひとつは民放における地方系列局の救済と維持が目的なんだろうと想像する。あくまで内向きな事情だ。しかも機器準備には費用援助がない。アメリカだって地デジ化には各世帯に援助金を出した。だのに日本は実質ゼロという冷酷さに唖然。そして地震後にはてっきり停波延期かと踏んだのに粛々と実行しやがる鉄面皮。身銭を切らせての理不尽な強要に、心底頭にきています。

温度差

2011年07月12日10:35
『相変わらずギミックな生き方をされていますね。お元気そうで安心しました』。
登録だけしているフェースブックに突然次のようなメッセージが来ていました。

なんだこの馴れ馴れしい文章は。発信者を見てみるとそこに懐かしい名前があります。
おお、たなか君。たしか16年ぶりじゃないか・・・。
筆者が追い出された会社を去年の春先に解雇されたと聞いていました。
追い出された立場としては、古巣の人間にいつまでも構うことは得策でないと判断してこちらから連絡をとることがありませんでした。いつしか疎遠になり、95年の四月にあって以来の連絡ということになります。

ところが文章はそれだけで終わり。「久しぶり」でも「お元気ですか」でもない。
気安い感じを伝えたかったのかもしれないが、もう少し書き方ってのがあるだろうに。自分の近況くらい伝えたらいいのに。

メッセージを送りました。「16年ぶりですね。元気でやってますか?」と。
彼が会社を解雇されたことも聞いてましたがそこは触れないでおこうと配慮しましたら「会社を経営していて何とかやってます」と返事がきました。

その後何回かやり取りをしましたが、どうも近況は聞かれたくないみたい。
そこに至ってああ、プライドがあるんだな、と悟りました。一緒に勤めていた会社をこちらが追い出されたとき、君はどうする?と問うた際に『俺は俺でやっていきますから』『心配無用です』と残留を決めた彼。

その後、権力者に取り入ってうまい具合に社内を遊泳していると風の便りに聞きましたけど、数年前に配置転換があってからどうも覚えがわるくなっていったみたい。開発から営業職に回されたことで意欲を失ってしまい、サボることが常態化したとも聞いていたので自業自得といえばそれまでなんですが。
営業職に配転されたのも、社内不倫がきっかけだったというから余計に始末に悪い。同じ部署の女性と抜き差しならない関係に陥り、家庭を顧みなくなったとも。奥さん可愛らしいし、なんであんなオタフクみたいなやつを好き好んで・・・。蓼喰う虫も好き好きとはいうけどさ。上昇志向の強い権謀術数に長けたこの女に一泡食わされたというのが真相なのですが、そんなことは気付きもしないのだろうな。

ただな、短いやりとりでわかったけど成長してないよ。もう47歳だというのに。会社を興したといっても、古巣から請負仕事をもらってのものだし、つまりは体のいいアウトプレースメントじゃないか。
それでいて独立の気概を持っているふうにも見えない。
会社の名前がミッドフィールドというらしい。
その名前を見て、ああ、こいつ真面目に考えてないなってわかりました。
自分の本名をただ英語に訳しただけじゃん。しかも田=フィールドって、少し違うぞ。

知り合いに永野さんって方がいまして、この人がやっている会社の名前が「エターナルフィールド」。これはメイクセンスだと思ったけど、ミッドフィールド=田中はいかにも安直だよ。とりあえずつけました感がアリアリです。

しかもまだWebサイトもない。検索すると出てくるのは同名の別会社ばかりです。田中=ミッドフィールドって沢山ある。そんなんで、いいのかい?
古巣からずっと仕事をもらい続けるって頭があるからそうなるのかな。
こういうとりあえず感って、なんだかいやですね。

「近くにきたら飯でもいきましょう」ってお定まりの文句で切り上げられました。もう、鉄板で絶対に成立しない約束だよね。こちらからもしばらくほうっておきましょう。

それに、会ったら会ったで「あの時はこうだった」とか、穏当な昔話だけでは絶対に済まないんだよね。こういう場合は年長者が糾弾されてしまうお約束。この暑いのにそれは嫌だもの。

乗り越えられる

2011年07月11日09:45
電気予報とかふざけたデータを東電が出しています。それによれば昨日の気温が最高だったそうで、でも午後二時時点での消費量は85%程度と公表。
なんだ。電力足りてるじゃん、不足だとかいうの全然嘘じゃんと思ってたら「19時から20時にピークがきますので一斉の節電をお願い」とか出してきやがった。おいおいおい、夏場なんだから昼間の電力消費量がピークだろ。散々、午後が一番費やすって説明を何度も何度もしてきたじゃないか。
でも、意地でも電力不足をアピールしなきゃいけない大人の事情が彼らにはあります。
原発止めていても電気が不足にならないってことが証明されたら一大事だからです。

最も暑く感じられる時期が、梅雨明け十日といわれます。あと五日間くらい経てば体も順応してきて今年の夏をどうにか乗り越えられそうです。
昨日を乗り切ったことで自信を深めております。

ごく私的に今年はエアコンを使わないでいけるかどうかの耐久テストを試みています。
拙宅の地域は、東京都心に比較して1~2度は低い。いつも海からの風が強く、秒速10メートル前後の南風が吹きまくります。
高い場所に家があるので余計に風の通りがよい。シーツとか洗濯モノを干すとその水気が風を喰らって冷気となることも判明しました。
あと、使わなくなった二ℓのペットボトルに普通の水を入れて凍らせます。それを扇風機の前に置いて風を当てるとすごい涼しいです。
昔はエアコンが普及していなかった時代のデパートでは、ロビーに大きな氷柱を置いてあったそうですね。これと同じ理屈だな。

日向さえ長時間歩かなければ冷房を使わなくても平気です。なんとか乗り越えよう。
あぁ、ダメだ。それじゃ東電を助けてしまう結果にもなるじゃないか。ジレンマです。

白き失踪者

2011年07月10日10:08
乱歩賞受賞作家である、末浦広海の近刊「白き失踪者」を読了しました。
<引用開始>
江戸川乱歩賞作家が書き下ろす、受賞後第二作目にして第一級のハードボイルド・ミステリ!

謎の女を、愛しぬけ。
銃創が引き寄せた人々の運命は数奇にも激しく絡み合い、闇社会の渦へと呑み込まれていく。正義か。愛か。迫られる、究極の選択。

刑事・瀧野は中国人マフィアに銃撃され、入院していた。退院後、瀧野は入院中に知り合った看護師・芳理に結婚を申し込むが、心を通わせたはずの芳理は、返答をせぬまま姿を消してしまう。同じ頃、革のツナギを着た謎の男女が日本人暴力団と中国人マフィアの覚醒剤取引現場を襲撃した。以前瀧野を撃った中国人は射殺され、野獣のような暴力団幹部・秋元が一人生き残った。謎が謎を呼び、巨大な闇が蠢く中、意を決した瀧野は一人バイクを駆った――。

愛ゆえに苦しみ、愛ゆえに偽わる。真相を追い続けた瀧野を待つのは、悲嘆の真実。戦慄の結末!
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2167700
<引用終了>
読み終わってちょっと物足りなかったかな。最後の終わり方に少し戸惑いがあります。書き下ろし作品というけど、終盤に物語がどんどん進んでいったのでまるで締め切りが近づいた連載作品みたいです。急に風呂敷をたたみだしたというような。もう少し謎解きと人探しに原稿を割いてもよかったんじゃないかって思いました。

この人は今のところ乱歩賞をとった「訣別の森」が一番いいですね。
自分は乗り物好きですが「訣別の森」では北海道知床近辺でヘリコプターを操縦するシーンが延々と出てきて、他の人ならつまらないかもしれないが大変に興味深かったです。予想はしていましたが、飛行機の運転とは全く違う。手足四本をフルにつかって動かさなければならないこの道具を少し愛おしく感じました。
「訣別の森」はご一読をお勧めします。本作は最初に読むのはつらい。

ただ、物語に出てくる中国人マフィアについては興味深く読みました。
少し前に都内で、暴力団の耳をそぎ落として逮捕されたってニュースがありましたね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110706-00000121-san-soci
犯人は怒羅権(どらごん)と称する犯罪集団に属しています。
怒羅権は、中国残留孤児の子女たちによって結成された組織です。本人も親たちももともと日本人ですが、大戦の混乱で引き裂かれて中国に残留。日本語も満足に話すことができないということもあり、帰国してから疎外され、虐められたりもしました。中国にも日本にも居場所がない彼らは横のつながりが強く、自然と反社会的な集団へと導かれていきます。
残留孤児家族の一時収容の施設が江戸川区葛西にあったこともあり、怒羅権はここを出自としています。

拙宅が近所にあるので彼らの悪名は時々聞こえてきます。表面的には地元の暴走族として知られています。今から五年前にいったん解散しているのですが三年前に再び再結成したとも。週末に環七とか357周辺を走り回っているようです。
一度も今までお目にかかったことはないですがとにかく凶暴な連中らしいので、夜中に帰宅するときなどは戦々恐々としてます。

地震にはしっかり耐えた拙宅。頼むから拙宅の資産価値を落とすような行動はするなよな。

信号レベル低下

2011年07月09日18:38
地デジ対策完了、と思ってたら今度はブラビアが調子悪くなりました。
地デジチャンネルで映らない局が四つも出てきました。「信号レベルが低下していて視聴できる状況にありません」なんてエラーメッセージが出てくる。

アンテナ線への接続不良が疑われるがきっちりとF型端子は両側とも差し込まれています。

どうして?どうして?と考え込んでいろいろ検索したら、動画の説明があるじゃないですか。
http://www.sony.jp/support/service/Support/movie/setup/TV2.html

そうか、わかったぞ。HDDレコーダーを経由してつないでいるから不具合が出るんだ。この機種はデジタル対応をしてはいないから調子が悪いんだろうと推定。つまり、アンテナをテレビに直につなげばいけるはずです。

そんなわけで梅雨明けで蒸す中、テレビの裏側に入り込んで掃除機かけながら配線をやり直しました。思い切ってレコーダーを全て外してしまいました。
それからセットアップをやり直し、チャンネル設定をし終えると正常に戻りました。

一息ついて昨日作業し終えたアナログテレビをつけるとなにやらメッセージが出ている。
NHKの衛星を映していたら「B-CASカードの番号を送信してください」みたいなメッセージがずっと消えずに出てきます。ああ、そういえばNHKはうるさいんだった。
というわけでWebサイトから、その番号を入力して送信。メッセージを消してもらいます。

とにかく手間と金がかかる。しかしB-CASカードってのも利権の匂いがしてくるなあ。
今度調べて書いてやろう。

デジタル対応完了

2011年07月08日14:26
連日のカウントダウンテロップの脅迫に屈する形で、地デジチューナーを買いました。
あの「アナログ終了まであと○○日」なるテロップで下の字幕が全く見られないのが痛い。でも、なんか負けてしまったようなのが腹立つのでチューナーをアナログテレビにつける費用出し惜しみで対応しました。

買ったのはピクセラなる会社のPRODIAという製品。地デジ+ BSの二波が受信できます。
地デジのみチューナーだと4000円程度ですが、やはりマニアックなBSも見たいのですね。ところが両方対応するチューナーだと一万円は出費を覚悟しないといけません。おまけに各メディアが煽るせいもあってどこも品切れ状態。

どうしたもんか、とアマゾンをうろうろしていたらこの二波対応のチューナーが7900円で出ているではありませんか。灯台下暗し。これは、買いだ。早速昨日注文しました。今朝方に届いて、説明書を見たら取り付けは簡単そのもの。
赤白黄色のケーブル、いわゆるコンポジットをテレビとチューナーに接続して電源つないで、アンテナケーブルを付け替えれば完了というもの。

接続にはもっとこうマニアックな技が必要ではと勝手に思っていたので少し脱力です。

というのは、アンテナ端子がフィーダー線だった時代に、オーディオとテレビのケーブルを分配してつけているんです。同軸で被覆ビニールを注意深くカッターで剥いて、真ん中の銅線と周辺のワサワサとした線をよじってそれらを接続したりしていたんですね。
それがどうだ。今はF型コネクタってケーブルになっているじゃないか。いわゆるコアキシャルってやつ。簡単になってやがってしみじみ嬉しいよ。

コンポジットを接続するためにテレビの裏側をじっくり見る。埃だらけなので掃除機で吸い取り、プレステやビデオやTVの複雑な配線を見なかったことにして、余っているF型コネクタ端子に接続して終了。そう、プレステをTVにつないでいます。但しプレステはDVDを見るだけ。ゲームは苦手です。

次はテレビの設定。ビデオ入力切替で画面が登場。あとはリモコンのボタンを押していくだけ。おお、綺麗だ画面が。スタジオパークからこんにちはなんか映ってる。・・・青山佑子の額の汗まで見えるのでゲンナリ。

で、リモコンいじって音量調節。あれ?変わらない?何故?故障?よく見て、メーカーリモコンとの調整がまだだったことに気付く。テレビ電源ボタンを押しながら、メーカー対応表にある数字を入力する。おお、こんどは大丈夫です。付属のリモコンひとつで音量もなにも変えられるようになった。

作業時間は正味で10分もかからない。アマゾンで購入したのが7900円で送料無料。これに、当たったアマゾンギフト2000円を消費したので5900円で済みました。予想以上に低額で仕上げられたので非常に満足。

今アマゾンを見たら値上がりしてる。8500円になっています。これから日々値が上がっていくってことですかね。足元を見やがってな。

しかし地デジ。余った地上波のアナログ周波数を開放するという話はいつのまにかなくなっている。民放がここを手放そうとしない。
しかもいわゆるデータ放送も、インターネット回線接続でないと使えないという羊頭狗肉ぶりです。どこにメリットがあるのかな。だって最初に見た絵が青山佑子の額の汗だもんな。

怪物

2011年07月07日09:48
福田和代の最新刊『怪物』(集英社刊)を読了しました。

<引用開始>
定年間近の刑事・香西の心残りは3ヶ月前に時効を迎えた未解決の幼女誘拐殺害事件。「奴の部屋には殺人の匂いが残っていたのに」…香西には、生物が死んだ場所で「死の匂い」を感知するという特殊な能力があったのだ。定年まであと1ヶ月。すでに主軸から外されている香西は、失踪者・橋爪の足取りを単独で捜査中、訪れた最新鋭のゴミ処理施設で思いがけず「あの匂い」を嗅いでしまう。部屋の主は、すべてを溶かす水——亜臨界水の若き研究者・真崎亮。植物のようなたたずまいのこの青年が、「骨も溶かせる」というあの装置を使って橋爪を溶かしたのだろうか。真崎を追い始めた香西に、ある日「幼女誘拐殺害事件の犯人を知っている」という女から電話がかかってくる……。
http://renzaburo.jp/kaibutsu/index2.html
<引用終了>
一読して驚いた。ITやシステムなどハードな領域を素材に用いることが多い福田和代の作品とは思えません。こんな話も書けるんだと思いました。
いい意味で期待を裏切られた感じ。読み進めてうちに本当に彼女の作品なのか?と惑うこともしばしば。喩えていえばまるで雫井脩介。『火の粉』『虚貌』『犯罪小説家』等を読んだときに覚えたゾクゾクっとした怖さと通ずるものがあります。一歩引いてみれば、ホラー小説の装いも感じられます。

しかし、敢えて難を言えば、個々の登場人物の心象についてもう少し掘り下げた箇所があればなあ、と思わせもしました。『死の匂いを感じられる』特殊な能力を持つ香西刑事には、仕事にかまけて娘を病死させてしまうという過去があるし、少女時代に犯罪被害者になり損ねた藤井寺里沙と、一家心中の唯一の生き残りである真崎亮について。彼らの心情がもうちょっとわかる形の描写があれば、より感情移入ができました。それがなかったために、この香西刑事の言動に引っ張られてしまった。それほど奇矯な言動にみえます。そんなわけで、終盤に大きなどんでん返しがあるのかと訝りつつ読んでしまいました。この人はディテール描写がもう少し上達しないといけない。

でも、それら細部に目をつぶれば、物語はなかなか読ませるし捨てがたい魅力があります。なるほど、そうきたかという感じ。次回作も非常に楽しみになりました。

ご一読をお勧めします。

チューナー

2011年07月06日15:10
アナログのブラウン管テレビ用にデジタルチューナーを買おうか、揺れています。
そう、7/24が過ぎたらテレビにさようならと考えていたのですがもうちょっと付き合ってみようかなと思い直したりしています。
BSプレミアムが思ったよりよかったり、MXテレビのマニアックさも捨てがたい。NHK+MX+テレ東に千葉がつくかつかないかくらいでよろしい。

と思って、確か4000円程度でチューナーが出ていたよな、といろいろ調べてみたら唖然。

どこもここも、商品入荷未定となっていて買えないではありませんか。
しかも、ようく調べてみたら地デジで細かいところで金がふんだくられることになっているのに気付いて再び怒りに燃えているところです。

4000円前後で買えるチューナーというのは地上波のみ。VHFとUHF帯だけでBSは周波数が違うので見られない。BS見たいなら、さらに金出せってことらしい。
で、三波(地上波・BS・CS)チューナーになるとぐんと値段が上がってくる。一万円程度まで行きます。最安値で7800円程度だが、これはあえなく品切れ。

さらに仕掛けがあってこれも「見られるが録れない」のだそうな。なんと、そんなことになってたのか!録画できる設定のものだとさらに値段が跳ね上がる。あるいは対応したレコーダーをさっさと買えというわけだ。

しかも録画もあの忌まわしい「コピー10」という軛によって縛られている始末。いや、録画などするつもりもないですが。見たい番組を録りだめる、という行動は既に捨て去って六年近く経ちます。一期一会、その時間に見逃したらおしまい、という真剣勝負を日々繰り返しています。NHKだと途中でトイレにも行けませんw

いや、事情をばらせばネットを探せばドラマやドキュメンタリーなら大抵が見られる。それを探してveohやpandoraやmegavideoで見ればよいのです。

画面左下、九分の一をカウントダウンの忌々しい文字が占拠しているのでテロップが全く読めない。こんな意地悪してどこが楽しいんだろうな。

しかもだ。メインで見ているブラビアも、NHKと日テレ以外の地デジが映らないぞ。「信号出力が低下していて見れません」とかエラーメッセージが出るばかり。団地でとっくの昔にアンテナも何も切り替えしているのになんだこれ。接続をやり直すか、チャンネル自動設定もう一度やればいいのかね。

老親には「TBSとフジとテレ朝は受信料払わないと見れなくなった」と言ったけど納得してくれない。テレビの裏側で設定みるの面倒だなあ。暑いし。延期しろよ、こんなの。

風見鶏の木鐸

2011年07月05日17:30
メディアについて昔から「社会の木鐸(ぼくたく)」と尊称をあたえる見方があります。
嘘ですよね、そんなこと。情勢を読んで常に有利な方向に立ち回ろう、勝ち馬に乗ろうとすることしか考えない連中など、決して社会の木鐸たりえません。
今回の復興大臣の発言に端を発する一連の辞任劇を見ていてあらためて強く思いました。

「今の最後の言葉はオフレコです。書いたらもう、その社は終わりだから」とカメラの前で松本『ドラゴン』は語ったわけです。で、我々は何でそれを見たかというと東北放送が撮影した映像をユーチューブを通じて確認することができました。
その間、在京メディアでそのことについて報じた媒体はゼロ。一日以上経ってから、世論が批難の合唱をしだした頃に初めて採り上げたのです。彼らが内心で軽侮しているところの『大衆の俗情』に乗っかって批難、論難する方向で追随したのです。

そしてユーチューブに挙げた映像、東北放送が地元のニュースで配信した元の映像がなかったら、我々はその情報に直接触れることはできなかった。
おかしなことを言ったらしい、とだけ伝わって。真相を確かめる前になんとなく終わってしまうということになっていたところでしょう。
社会が求めるありのままの真相を伝える。そんな役割を持っている在京大手メディアの意図的な不作為。これはもう、明白な犯罪ではないですか。官邸と一体になったメディアスクラムという吐き気すら覚える紐帯が脳裏に浮かびます。

大体なあ、「今の最後の言葉はオフレコです」って言い方がどこにあるか!
「ここから先はオフレコでお願いします」というのが通常じゃねえのか?
それから、相手がオフレコを守ることを確認してはじめて、オフレコ情報を思わせぶりに開陳するんじゃないのかよ?言い切ってからのオフレコ、成立するもんか。それを「書いたら、その社は終わりだから」と恫喝する始末。九州の恥。ヤクザみたいだ。川筋かたぎかなんかしらんが、人品骨柄の卑しさがにじみ出る言葉だなあ。『だから松本の血筋は…』とか一番言われたくないことを言われちゃうぜ。

でも、もっと情けないのがこんなチンピラのオフレコ恫喝に屈した大手メディアだ。つまり暗黙での報道協定を遵守したってことでしょ。まるで誘拐事件みたいにさ。各社一斉の麗しき横並び。報道利権は皆で分け合いましょうってか。マイケル・ポランニーいうところの「暗黙知」の了解があるわけね。

月が変わって『節電』をずうっとテレビはPRしてるけどさ、そんなにいうなら範を示せよ。午後二時から六時までの放送を休止してみろってんだ。
オフレコ情報の精査もできずに、お上に唯々諾々と従うあなたたち。率先して下々に範を示してみろってんだ、このバカ!ほんとに頭にくるぜ。

客が入る前に待つ?

2011年07月04日09:44
「知恵出さないと助けない」=松本復興相、岩手、宮城で発言

<引用開始>
松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地の岩手、宮城両県を就任後初めて訪問し、両県知事と会談したが、配慮に欠けるとの指摘を受けかねない発言を相次いで行った。
 達増拓也岩手県知事に同相は、「(国は)知恵を出したところは助け、知恵を出さないところは助けない、そのくらいの気持ちを持って(ほしい)」と話し、復興に向け、被災地側が具体的な提案を行うよう注文した。
 このほか、「九州の人間だから東北の何市がどこの県か分からん」とも述べ、政府の事務方が「しょっちゅう(被災地に)入っているのに、何をおっしゃる」とフォローする場面も。
 その後の村井嘉浩宮城県知事との会談で同相は、宮城県が漁港の集約化を国に要望していることについて、「3分の1とか5分の1に集約すると言っているけど、県の中でコンセンサス得ろよ。そうしないとわれわれ何もしないぞ」と述べ、県内での合意形成を急ぐよう求めた。会談の場に知事が同相より遅れて入ったことについても、「お客さんが来る時は自分が入ってから呼べ」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110704-00000003-jij-pol
<引用終了>
やらかしたようですな。なんだろう?政治家でありながら漂うこの果てしない小物感。
きっと祖父の松本治一郎は泉下で泣いておるぞ。無能なひとほど、よく吼える典型だな。
むろん、あんな自衛隊崩れで政経塾出の村井嘉浩など擁護する気持ちには全くならない。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-05-29/2011052901_02_1.html
最初からけんか腰なのは、上の記事や元自民党だっていう意識があったからだろうな。

それにしても、人の上に立つ大臣という発言としては二つほど問題点がありますな。

「九州の人間だから東北の何市がどこの県か分からん」。これはいけない。
視点に蔑みが含まれている、と感じる。だいたい、あんたはその痛みが最もわからなくてはいけない人間のはずではないのか?
覚えておられるだろうか?サントリーの佐治敬三が生前「東北は熊襲の地だから」と発言してしまい、サントリーの不買運動が東北で起こったことを。
東北の人はああいうの決して忘れない。Forgive,But No Forget.ですな。

昔、会津の経営者協会に行ったときもいまだに戊辰戦争の話題を持ち出されて驚きました。
「長州のやつらが・・」。いつの時代だよ?って突っ込みそうになって我慢しました。
それはともかくだ。

「お客さんが来る時は自分が入ってから呼べ」。
そうなの?そうなのか?今まで一度もそうしたことないぞ。俺、社会人失格だったのか?
応接室やコーナーにお通しして、一呼吸入れてもらってから、いらっしゃいとおもむろにこちらが行くのが正当なんだと今の今まで信じて生きてきた。

面接じゃないんだからさ。来客もてなしの手順としてはその考えって間違ってなーい?
多分「俺様が行く前に待っておけ」ってのを、言い換えたに過ぎないんだな。マナー的には変だよな。

初代は不当に見下されることにプロテストして茨の道を戦った。けれど三代目には議員さまになり、人を見下すまでになったか。立場変われば見下される人間の心情なんて思いもよらないってか。よくいう「三代目にはダメになる」のよい例証を拝見させていただいた。
学びになるなあ。

月は怒らない

2011年07月03日13:35

垣根涼介の最新作『月は怒らない』を読了しました。

<引用開始>
梶原33歳●仕事は多重債務者の借財の整理。謄本の代理人申請のために訪れた市役所の戸籍係の女を一目見た瞬間、声を失った。弘樹20歳●バーで女がチンピラに絡まれて目の前で転んだ。助け起こした瞬間、女の顔に釘付けになった。和田34歳●勤務先の交番の前の市役所に自転車で通う女。既婚者のくせに俺はいつもその女を探している――。化粧もしない。服も地味。美人でもないその女・恭子に3人の男たちは、どうしようもなく魅かれていく。一方恭子は男たちの求愛を受け、3人と付き合い始める。接点のない3人だが、それぞれに思う、恭子は不思議な女だ。決してモノを欲しがらない。故郷や家族のことは話さない。会っている時間以外のことは未知。でも魅かれる。理由は何だ、いったいこの女の過去には何があるのか……。3人の男たちの視点を通して、恭子というなぞの女の正体が焙り出されていく。人と人との繋がりの意味を問う著者渾身の挑戦作
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771415-9&mode=1
<引用終了>
同じ作家の系統でいえば「クレイジー・ヘブン」に近いかな?読んでて奥田英朗作品かと錯覚したりしました。
本作には、垣根作品によく出てくる暴力や愛欲のシーンが殆どありません。
全く出てこないわけではないが、きわめて希薄。誰一人殺されずに、淡々と物語は進んでいます。その舞台も殆どが東京の吉祥寺周辺。ちょっとだけ池袋のあたりも出てきます。舞台装置も限られれば登場人物もまた少ないです。
「四角関係」ともいえる男三人+女一人。井の頭公園で亀に餌をやりに現れる短気記憶喪失症の老人、その老人と毎日曜日に必ず現れる件の女との会話を公園の向こう側から見ているホームレスの男。そんな程度です。

となると地味で平板な話になりそうですが、とても濃密な内容になっています。大体にして、同時並行で三人の男性と交際する市役所勤務の女性、三谷恭子という存在が魅力的。服装も顔立ちも平凡な印象に描かれていますが、いわゆる「雰囲気のある」女性なんでしょうね。黙っておれないというか、地味でも人を惹き付ける人って少ないけど確実に存在しますよね。

彼ら彼女らの言ってることは概ね筋が通っているようで、全面的に受け入れられない感じが残る。何故なんだろう?しばらく考えてみてわかりました。
男も女もなんだかんだいって、ろくでなしばっかりなんですね。インモラルというか。でも、全面的に受け入れられないが、彼らの自由さは私たちには魅力でもあるわけです。

「君たちに明日はない」シリーズの村上真介、「ヒートアイランド」シリーズのアキ、「ワイルドソウル」や「サウダージ」に出てくる主人公たちは揃ってろくでなしばかり。表面的なアウトローというのではなく、何がしかの欠落と渇望を持って生きている人たちといえます。

その欠落や渇望とどう向き合っていくか?本作ではその答えの一端が登場人物たちの行動で語られていると思います。
派手なアクションも殺しもエロスも出てはきませんが、非常に面白く読めました。特に中盤161~176Pの記述は印象に長く残りそうです。
『名こそ惜しけれ』という言葉が出てきますが、すごくいいですね。

垣根作品が初めて、という人には別のを勧めますが一作でも読んだものがあれば、本作のご一読をお勧めします。

失態

2011年07月02日18:21
やってしまった。しばらく人前に出られないことになりました。
入浴中にふと眉毛の形が気になり、眉尻を揃えようと剃刀をあてました。うまく整えられたので、調子に乗って眉間にある産毛を軽く剃ろうとゾリっとしてたら、左の眉頭を落としてしまいました。

よくみないとわからないけど、剃ったあとが青いからやっぱり丸わかりだ。
まいった。これは、お前なんかまだまだ世間に出るなという天啓なのかしら?
それともあれか?「空手バカ一代」にて、大山倍達が山ごもりの修行でわざと片方の眉をそり落として下界に降りれないようにした、というひそみにならったのか?

っていうとそのうち、わたしはクマとか暴れ牛と闘わなければいけないってことじゃないか。

鏡でじっくり、見れば見るほど変。眉毛って結構バランス要素だったんですね。ちょっとそり落としただけでえらく間抜けだ。アザラシみたいに見える。

アレだ、アイブロウとかしばらく描いてみるってどうかな。なんか失敗が連鎖しそう・・・。

憚り(はばかり)ながら

2011年07月01日09:52
後藤忠政の「憚りながら」を読了しました。著者は山口組系暴力団の元組長ですね。
<引用開始>
かつて伊丹十三監督・襲撃事件などで日本社会を震撼させた武闘派団体・後藤組の後藤忠政組長。
08年10月に山口組を電撃引退し、翌年には天台宗系の浄発願寺で得度(得度名=忠叡)。日本中をあっといわせたのは記憶に新しい。
それから1年……財界・政界にも大きな影響力を発揮し、山口組の直参として、日本の深層を生き抜いた後藤忠政とは、いかなる人物なのか?
本書は、半年にわたる延べ50時間のインタビューを構成したもので、これまでその人物像が明かされることのなかった伝説の組長の生い立ち、静岡県富士宮を舞台にした愚連隊時代、山口組直参昇格、竹中正久4代目の思い出、山一抗争、伊丹十三襲撃事件、孤高の民族派・野村秋介との交友、企業社会への進出、政界との交流、武富士との攻防、山口組引退の真相、そして自身の人生哲学から女性哲学までが、たっぷりと語られる。
http://tkj.jp/book/?cd=01754701
<引用終了>
静岡に本拠がありますが、東京にも進出していることは聞いて知っていました。
横浜の益田組とともに、山口組東京進出の尖兵となった組織ですね。
直近では、菱和ライフクリエイト社における電磁的公正証書原本不実記載によってこの著者は逮捕されています。
菱和ライフクリエイトは、投資用マンションの販売会社。そう、うちに散々かかってきた。脅迫みたいな電話をかけてきて面会を強要する最低な連中ですね。後藤組が直接関わっているわけではないけど、その言論による暴力は彼らとも一脈通ずる面があるようにみえます。会わなきゃひどい目にあわされる、という恐怖による統治です。

そんなわけで過去から現在までもちろん、やくざは大嫌い。男伊達がどうだとか生き方がどうだとか、はぐれ者が格好いいとかいろいろ言うけど、結局は酔っているだけにしか見えない。
やくざは必要悪という考え方があり、社会の断面で暴力装置として機能している場所があることも十分承知しているつもりです。
だからといって居直ったその自己肯定を、こちらがそのまま受け入れる必要もまたない。というわけで、存在は認識していますが視界に入る場所には近づかないようにしています。

本書を読んでいて救われるのは単なる武勇伝でなく、本人がチンピラでしかないという自覚のうえに本が編まれていることです。チンピラが大所高所から天下国家を論じるのではなく『憚りながら一言だけ』もの申す、というのが本書の眼目。けっして表舞台に立つ人間ではないと覚悟している点だけは評価できる。

愚連隊時代の話、山口組との出会い、創価学会との因縁、野村秋介、竹井博友、佐藤茂、小川薫との交流、東京進出、政界との関わり、山一戦争に内部抗争、引退、得度までが聞き語りで書かれています。

野村秋介や竹井博友の話も色濃くて読ませますが、個人的にはヤクザが肝臓病になりやすい理由のひとつに刺青があるというのは発見でした。刺青が病気を誘因することは聞いたことがありますが、針を体に入れることで何らかの感染症が起きるのかとこれまで漠然と考えていました。違うんですね。

刺青を体の広い面積にいれてしまうと、体表の汗腺が潰されることになり、汗がでなくなって老廃物が体に閉じ込められる。その毒が全て肝臓に集まってしまうから、肝硬変やがんなどの疾病が起こりやすくなるそうな。それでいて、斗酒なお辞せずの大酒飲みが尊ばれるから発病一直線の生活をしているようなもんなんですね。

この季節は個人的にもっともつらいですが、汗かき体質でよかったなあ。

やくざが僧侶になったからといって、全てが贖罪されるわけではない。そのことは本人もよく分かっているのだろうなと読み終わって考えていました。

で、一年前にこの本は出ているんですが、先月に文庫版が出ていましてそれには東日本大震災についてかいた新章が新たに加えられているんですね。
それも読んだら、三月十二日の段階で、南相馬などに支援のトラックを仕立てて援助に向かっていることが書かれていました。
阪神淡路大震災のときもそうでしたが、こういうときにやくざ者は支援してくれるんですね。それも人知れずやる。
あのときも、本家の前に物資を山積にして五代目組長が先頭にたって被災者を支援していました。おむつなんかでも男の子用と女の子用を用意したりして心細やかでぬかりないって感じ。『暴力団に先を越された!』それを知った行政がほぞをかんだのです。当時、兵庫県の貝原知事をはじめとして行政の後手後手対応が散々批難されましたけど、16年前から何も変わってないことを今回思い知ったわけです。

で、支援物資を若い人たちが運んでいくわけですが、そのなかに徐裕行という名前が出てきて目が釘付けになりました。
徐裕行。95年四月にオウム真理教幹部であった村井秀夫。東京青山で衆人環視のなか、刺し殺した男ではないか。よく覚えています。パンチパーマに、ミッソーニのセーター着てたっけ。出所してそんな仕事をやっているんだなと感慨を覚えました。出所してそういうところに集まるのか。さらっと書いてるけど、濃密で強烈な人間関係が出来ているんだろうな。自分にはやっぱろ縁遠いなとあらためて思いました。

ご一読をお勧めします。

生きた証

2011年06月30日14:45
ブログサービスの「さるさる日記」が今日正午に閉鎖されました。有名どころでは「きっこの日記」など様々なブログがありましたが、親会社のGMOの方針によって、惜しまれつつ閉鎖されてしまいました。

で、知り合いがこの「さるさる日記」で五年間ほど書いていた日記があったのですが今から三年前に亡くなられてしまった。勤めていた会社も違えば、生活信条も異なったのだけど何故か気が合うところがあった。年齢は向こうが六歳上だった。2008年の6/19逝去だからちょうど三年が経つけれど、名前を佐藤立志という。

保険評論家として新聞に連載したり、一時期はテレビに出ていたこともあるので或いはご存知の方もいらっしゃるかもしれない。
『生命保険にだまされない本』とかそんなのをものしていらっしゃった。

タイトルからしてお分かりのとおり、大手生保損保会社からは蛇蝎のごとく嫌われていた。一時期テレビには、保険の上手な選び方みたいな専門家で出ていたのだけれども、基本スタンスは「保険会社の口車に乗るな」というもの。したがって民放は、保険会社が大事なスポンサーだから彼みたいな人間を使いづらい。ちょうど、反原発を訴える識者をテレビが使いたがらない今の事情とも通ずる感じですね。

日記は三年前に彼が逝去したという報告をどなたかが代筆したきり、で終わっている。おふざけな内容もあるけど、彼が訴えたかった生保や医療保険、共済などの問題点が随所に書き散らかしてもあった。
みすみす削除させるのもどうかなと思い、書いていた日記を丸ごとコピーすることを決意しました。彼の生きていた証を残しておこう、と。
それが昨日ようやく終了。A4サイズのファイルにコピーしたら960ページにもなった。

読み返してみると、キャバクラがどうとか下らないことも一杯書いてあるが、本来の彼の生真面目さも随所に窺われる日記ブログでした。
十年以上前になりますが「オレンジ共済事件」というのを覚えておられるだろうか?http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%EC%A5%F3%A5%B8%B6%A6%BA%D1%C1%C8%B9%E7
参議院議員が『預けるだけで高利率でお金が戻ってくる!』といういつもの悪辣集金パターンである。これをおかしいと思い、地道に執念深く調べて犯罪性を暴き、とうとう関係者逮捕まで至った。これなどは彼の功績のひとつです。

もともとは日本能率協会にて、ビジネスマン用の学習教材を作っていた人だったんですけどね。一橋大学の野中郁次郎とか慶応の村田昭治とか一流どころに執筆してもらってそれを編集していました。私は競合する会社にいたのだけど、共通の知り合いから紹介されて相談に乗ったりしました。競合とはいえ、おおらかな業界でした。能率協会自体も、温厚でよい人の多かった組織でした。そういうなかでは佐藤さんは異端だったかもしれない。
結局、独立心旺盛な彼は組織に飽き足らずに出奔。独立するけど最初はなかなかうまく行かなかった。そのうち、どういうわけか畑違いなのに彼の編集能力が評価されて、生保の本を書いてみないかと言われてエール出版から最初の本を上梓。タイトルが『生命保険に騙されない本』でありました。

亡くなる二ヶ月前に電話で話したのが最後の会話となった。『こんな仕事するようになったけど今でも、研修講師とかやりたいんだよね』『どっかの会社紹介してくださいよ』『保険関係の仕事は疲れるんだよ』。最後の疲れるんだよ、と語った語尾が弱弱しかったのが印象的だった。それからしばらくして吐血して入院と聞き、驚いてメールすると「poloさんも人が悪いですよw 絶対復活してやるからまた会いましょうね」とこれが絶筆となった。

死ぬ間際には、どうも2chに関しての暴露本を出そうとしていたようだが、果せず。
とにかく日記を全部コピーできてよかった。あと半日遅かったらコンプ出来なかった。
佐藤さん、貴方の生きた証は控えましたからね。

登録だけする

2011年06月29日10:26
少し前から、Facebookにも登録をしています。なんでも実名主義だとかでそちらでは本名をさらしてます。写真もリアルな顔写真をアップしなければならないんだそうですが、それはご飯時などを考えて自粛してこちらの猫画像のままです。

そのエピソードが映画になったり、登録者が続々増えてちょっとした盛況になっているのは事実。でも、やってみて個人的にはなんか違うよなあって感触がずっとあります。
極論すれば、あれは会社勤めをしている人たちの巨大な同窓会名簿みたいなもの。お互いに顔を知っているからこその安心感の上に成り立っているのであって、未知なものや新しい情報に対して必ずしも前向きにいつも開いているわけではないからです。

グラノベッターという学者が提唱する理論に「弱連結」というものがあります。これは組織のなかでのネットワークにおいて、弱いけれども連結することで、かえってしなやかで強靭なネットワークが出来てくるというもの。強すぎる連結だと自由が効かず、危急の際にはかえって危ない、共倒れの危険性などもあるけど、日頃から弱いネットワークであればしなやかだから壊れにくいだろうというもの。硬い木と柳の木って考えればよいかな。

そんな難しいことまで考えてないでしょうけど、『○○と□□さんが友達になりました』とかFacebookに流れる情報を見ていると、参加しているひとたちはとりあえず安心したいんだな、不安だからつながりたがるのかなって思ったり。あとはもともとが知り合い同士ですから、どこそこの食べ物がどうとか何の映画がよかったとかそんな愚にもつかない話ばかりが並んでいます。
同窓会みたいなそういう仕組みですから、やっぱり商売につなげようと考える人も多いんですね。自称コンサルタントみたいな人からしばしば友達リクエストなるものが届きます。本を買えとかセミナーに来いとか。あとは正体不明な若い女性とかもきます。ことごとく無視しているとFacebook自体で「友達ではありませんか?」とつながることを勧めてきます。それも全て無視です。少し知っていて大して仲良くない人から友達リクエストが来ても半数は保留。自分から知り合いを探してリクエストを送ることもなし。したがってあちらでの友達は五名だけです。こんな人間、本来の趣旨からすればやる意味はないんですけどね。でもこの仕組みの帰趨がどうなるかは興味があるので、登録はし続けます。

同じような理由で例のツィッターも登録だけしています。しかし非公開だw
フォローしている人たちの発言だけを読む場と割り切って使ってます。
リンクトインもマイスペースもやってるけど、あんまり動きはないな。
リンクトインはたまに怪しげなヘッドハンターからアプローチが来ますが、英語で書いてあるからよくわかりませんw ますます登録している意味がないじゃん。

Facebookではmixiでたまにつぶやくことをそのまま載せています。しかし、寂として声無し。そりゃそうだ。五名しか友達登録してない。
冷蔵庫の裏で鼠が死んでいるようなもんだ、って我ながらひどい喩えだなあ。というわけでこちらでずっと頑張ります。

トップ営業マン

2011年06月28日11:07
昨夜十時のNHK「ディープピープル」。集まった三人は「トップ営業マン」でした。
一人は女性だったから「営業パーソン」が正しいのだろうけど、トップに力点を置きたかったからそんな表現に落ち着いたのだろうなと類推します。

<引用開始>
不況、そして震災と自粛ムード… 長い低迷を抜け出せず、モノが売れない日本経済。しかしこんな苦境の中でもモノを売り続けるプロたちがいる。
彼らトップ営業マンは売上げという数字が全て。言い訳は許されない厳しい世界で顧客のニーズを巧みにつかみ、タイミングを逃さず契約に持ち込む彼らの手腕にはどんな秘密が隠されているのか。客の心をつかむプレゼンの方法、リピーターを増やす秘策、営業という仕事の醍醐味…。自らの現場で苦闘する全ての社会人に、明日から役立つディープなビジネストークをお送りする。
http://www.nhk.or.jp/deeppeople/log/case0627/index.html
<引用終了>
見終わって勉強にはなった。けれども、それだけか?というのが正直な感想。
自身も営業をやってきたから実感するところ大きいけれども、やはり50分間でまとめられるという話ではそもそもないのだろうな。

“お客の課題を見つけて解決する”という大筋は確かに外していないけれども、昨夜の話では実践において最も大事な「競合と戦う」という要素が欠けていました。
トップセールス三人が、ここにケアしていないわけがないけどそこはぼやかして話すこともなく、話題に上がらなかった。このコツは営業パーソンなら誰でも、いやビジネスパーソンなら誰でも聞いてみたいところ。
“企業秘密ですから”とやんわり断ったのだろうが、公共放送としては詰めが甘いよ。

旅行会社の平田さんは大変有名でいろんなメディアにも出る。この人は確立されたスタイルがあり、自分とはアプローチが違うところもあるが概ね納得できる。
住宅販売の卯木さんは、一見もっとも営業らしくない風貌。でもそういう人が実は最も出来る人という証明のような存在です。“売り込まない”“近づかない”という彼の方法には今更ながら学ばされる点もありました。
困ったとき、聞いてみたいときに初めて近づいてくれる存在。これはポイントが高いんですよね。独特の感度を持って人に接している。

その二人に比べて女性の瀬名波さんは、う~ん…という感じ。営業始めて三年目でしょ。いくら目標を下回ったことがないといってもそれだけでこの場に出るかなと思いました。
ましてリクルートだしな。ブランドは浸透してやることは周知されている。クライアントはエスタブリッシュメントを中心とした大手ばかりときた。よほどの不手際がなければ目標に対してリーチできる位置まではいくでしょう。そこから先は個人の才覚によるものが多いんだろうけど、そこは紹介しない。“プレゼンする事前段階の準備で決まります”といってたけどそれはごく当たり前。紹介映像を見ていて気になったけど、プレゼンの準備やらブレストなどは当然一人でやるのではなく、企画やデザイン担当のスタッフと何度も打ち合わせて決めていました。となると、数字達成は皆でやったことであり、一人でやったと強弁できないだろう?と意地悪な見方をついしてしまいたくなる。まだまだ経験と場数が足りないなと。だから昨夜もあまり話しをしてはいなかった。時折強気な意見は吐いていたけど、一度挫折を覚えるのも大事だと思うんだよ。このままだとどんどん勘違いした方向に進んでいってしまいそうです。
天狗の鼻を折られる、そんな機会がこういう人には必要かなって、お節介に思いました。
とはいえ、人の振り見て我が振り直せ。いい勉強になりました。

ハートに火をつけて

2011年06月27日14:45

ガス欠で放置していたスクーターに給油しようとキックSTARTしたらかからない。イグニッション回してセル押しても当然反応がなし。
あ、やっちまった。バッテリーが干上がってしまった。近場は乗らずにどこに行くでも歩くくせがついたおかげで、健康にはなったが車体の健康は損ねさせてしまったようです。

何十回かキックし続けてようやくエンジン点火。ライトもウィンカーもどうにか着くようです。しばらくは集中的に乗り続けて蓄電していくしかないわな。
バッテリー買い替えろってサインなのか。一万円はする。うっかりして電解液注入を忘れないようにしないと。なんか面倒だなあ。電気スクーター出るまでの辛抱とは思ってるけど、騙しだまし乗っていくことにしましょう。

完全なる首長竜の日

2011年06月26日17:29
乾緑郎著「完全なる首長竜の日」を読了しました。今年始めに発売された本なのですが、ようやく入手できて読めました。
<引用開始>
自殺未遂により植物状態となった弟の過去を探るうち、少女漫画家の姉は記憶の迷宮に迷い込む。意外な結末と静謐な余韻が胸を打つサスペンス・ミステリー。
『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊著)以来の、選考委員が満場一致で選んだ第9回『このミス』大賞受賞作です!朝日時代小説大賞でも『忍び外伝』で大賞を受賞。新人賞二冠を果たすという大型新人の登場です。
少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。
http://tkj.jp/book/?cd=01799001
<引用終了>
先に読んでいたマイミク原口さんからのお勧めもあり、設定の奇抜さもあってどんなものかなと期待しつつ読みました。
「そうきたか」という感じです。意外なところから攻められたといいますか。
サリンジャーの『ナインストーリーズ』や『邯鄲』『胡蝶の夢』などの題材を下敷きにしつつ、奇妙な物語は進行していきます。
そうした材料を使いながら、ミステリーとしてスムーズに筋が追えるというのは著者の文章力が確かな証拠ですね。審査員が満場一致で大賞に推したというのもまず文章が素晴らしかったからなのでしょう。

敢えて「このミス大賞」の系統で探れば式田ティエン『沈む さかな』に近いかな?自らの存在の不確かさとか儚さについて、似た空気を感じます。
因みに題名はサリンジャーの『バナナフィッシュにうってつけの日』にインスパイアされたものです。読み終わってなるほどと感得しました。

真相については、読みすすむうちに実はこうなのではないか?と想像したことがほぼ当たっていました。でもそれはネタバレの醒めた感じでなく、やっぱりなあという納得感と一種の哀切さです。それゆえ幻滅は覚えませんでした。
夢と現実を行き来する主人公たちを見ていて思い出した言葉があります。

「うつしよはゆめ よるのゆめこそまこと」 江戸川乱歩

ご一読をお勧めします。

最果てに生きる

2011年06月25日13:04
小笠原諸島、世界自然遺産に決定…国内4件目
<引用開始>
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は24日午後(日本時間同日夜)、パリで開かれている第35回同委員会で、小笠原諸島(東京都小笠原村)を世界自然遺産に登録することを決めた。

 国内の自然遺産は、白神山地(青森、秋田)、屋久島(鹿児島)、知床(北海道)に次ぐ4件目。世界文化遺産への登録が確実視される平泉(岩手県平泉町)は、25日にも正式決定される見込み。

 小笠原諸島は東京都心から南へ約1000キロ・メートルの太平洋上に位置し、父島や母島など約30の島々からなる。大陸と一度も陸続きになったことがなく、生物が独自の進化を遂げていることから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる。特にカタツムリなどの陸産貝類は、生息する106種のうち100種が固有種とされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110624-00001057-yom-soci
<引用終了>
1982年の初め、小笠原村役場が職員を大募集したことがありました。条件は大学卒業程度で、採用人員が五名程度の予定。小笠原に骨を埋める覚悟をした人に是非来て欲しいといわれてました。
卒業を間近に控えていた我々は、そのまま卒業するか意図的に留年するかで揺れていました。今ほどの窮状ではなかったにせよ、企業の設備投資は鈍くて、役立たずの文学部学生になど教職以外で求人はあまりなかったです。

仲間の一人で、村役場の入職試験を受けてみると言い出した男がいました。
留年するかどうするかで悩んでいた彼は、筆記試験を難なくパスし、スムーズに最終面接も通ってなんと内定をもらいました。
仕事が決まったら、まず本土には殆ど戻ってこれなくなる。そんな悲壮な覚悟を携えながら、結局卒業間際に大学を中退するという選択をします。
まだ小笠原に行ったこともないのに、そこで仕事をして生活していくという決死の覚悟を決めたわけです。毎日のように歓送会をやった覚えがある。
「父島ならまだいいけど、母島に配属されたらどうしよう・・・」大真面目にそんなことを悩んでいたあいつ。「こっちから見れば父島だろうが母島、聟島、どこでも変わんないよ」と慰めにもならないことを励ましていました。
「アメリカマイマイって食べられるのか試してみてくれよ」。そういう名の巨大なカタツムリが島には多くいるんですが、考えてみればひどいことをいっていた。こいつら住血吸虫とか伝染病の媒介者ですもんね。
1982年3月26日。大学卒業式の日。なぜか卒業してないそいつも学校に来てそのまま飲みにいった。それきり直接会うことなく今日までに至ってます。

電話ではちょくちょく話していてわかったけど、小笠原村役場職員といっても東京都の一地域なので、広域研修とかいろんな会合があってしょっちゅうこっちに来ていることもわかりました。でもご存知のとおり、船で25時間もかかる。「移動の時間も勤務とカウントされるのか?」「当然だよ、何やっててもいいんだよ」と聞いて羨ましかったり。

でもよくよく聞いてみるとやはり不便。今は衛星放送やビデオなどで見られるが、赴任した当時の小笠原はNHKが二チャンネルしかない。急患が出たら自衛隊のヘリコプターで八丈島か内地の病院まで搬送されるという。
いろんな犠牲を払わないといけない。でも、当地でしか得られないものも沢山ある。「戻ってくる気はないか?」と問うと「そんなことは考えられなくなる」と答えた。住んでみないとわからない大きな魅力があるんでしょう。
祝世界遺産登録。久々に役場に電話してみるかな。

強制捜査

2011年06月24日12:14
何から何まで嘘ばっかりです。段々慣れてきて耐性がつくのが怖いです。
<引用開始>
 東京電力福島第1原発1号機の水素爆発の直前に行われ、成功したとされる格納容器の圧力を下げるための「ベント」(排気)が、実際には失敗した可能性が高いことが分かった。ベントのためには弁を開けなければならないが、東電関係者は「十分に開かなかった」と証言、東電本店も「弁開放は確認できていない」と述べた。専門家も「データから、いったん開いた弁が閉じたと読み取れる」と指摘している。

 1号機の原子炉建屋内にはベント実施前から水素がたまっていた疑いがあると専門家は指摘しており、ベントの「失敗」が爆発に直接結びついたのかは不明。だが、国際原子力機関(IAEA)に7日提出した政府の報告書には「ベント成功」と記載されており、事故調査・検証委員会で議論となりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110624-00000012-mai-soci
<引用終了>
素朴な疑問なのだが、どうして警察の強制捜査が入らないのだろう。これだけ情報を出し渋り、誤誘導し、朝令暮改で毎日のように言を変える組織。
「計画」「輪番」停電という脅迫行為までして、国民生活を不安に陥れている組織。犯罪要件は十分に構成されていると素人目には判断できるのに。
どうして警察は動かないのか。やっぱり、本店でわかるだけでも32人も天下りを受け入れている企業だから、身びいきとなるのかしら?
トンネル火災を起こしたJR北海道なんかはすぐに強制捜査したのにね。

ドラマ10

2011年06月23日13:31
黒木瞳が主演というので敬遠してたNHK火曜日のドラマ10。「下流の宴」を見てしまった。
黒木の演技は「頑張っているアタクシ」がいつも伝わってきて見てて辛いものがあります。

それに、設定がわが身を思い出させて辛い。「あなたとうちの子は違う。だからもう一緒に遊ばないで欲しい」と母親である黒木が息子の友達にいう場面があります。全くおんなじことを実際にいわれたことがあり、とても悔しかった。子ども可愛さからとはいえ、友達づきあいについて親が口を出すって最低ですよね。40年以上経っても忘れられない。
「中学から私立に行かせるから」「だからもう一緒に遊ばないで」と言われた息子は、期待に応えて大学付属高校に合格。で、そこ留年して退学し定時制に進学。21歳で三流大学に情実入学したあげく28歳で卒業、十年ぶらぶらした挙句、ビル掃除に就いて二年前にリストラ遭遇。現在52歳にして自宅警備の仕事=引篭もりになってるのにな。それらも、なんだかこっちのせいにされてそうでいやですね。

そんなこともあり、いい年をした黒木の無理やりな若作りを見せられるのは忍耐もいるし、原作がスノビッシュな林真理子だしなあ・・・。そう思ってこれまで避けてきていたのですが、よく見るとなかなか面白いじゃねえか。

黒木を見るんじゃなくて、下流代表である美波を見るべきなんだなってわかりました。虚仮の一念岩をも通す、か?
あと、遠藤憲一の塾経営者ですかね。尤も登場する男性で気を吐いているのは遠藤のみ。父親役の渡辺いっけいや息子役の窪田正孝、エリート社員の眞島秀和と皆大人しい。特に息子は目が魚のようです。
それに対して女性は皆強い。黒木、美波、野際陽子、余貴美子に加藤夏希。さながら猛女という感じ。とりわけ美波のそれといったらすごい。

脚本は『ハケンの品格』などの中園ミホ。番組エンディングロールで、和田秀樹監修であることを確認しました。ああ、つまり遠藤憲一は、和田秀樹を当て込んでいるんだなってわかりました。
周囲を見返したくて一念発起して東大医学部を卒業するという役ね。
一種の復讐譚の様相を呈しているんだろうか。今後も注目します。

和田秀樹はブログなどで極論を吐いていて、それにコメントで絡まれてさらに激昂というパターンを繰り返しています。でも、意見の大半は同意できるもので微笑ましくすら思う。同じ東大医学部出身でもあの養老孟司などよりはるかにましです。
三日前も報道ステーションに出てて原発擁護のとち狂ったことをしゃべってたが、上から目線のこの人物がどうして持て囃されるのかが理解できません。

GMO

2011年06月22日13:18
こんな申請が出てたのか。昨日まで、まるで気付きませんでした。

遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集(パブリックコメント)について
<引用開始>
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の隔離ほ場での栽培や、食用又は飼料用のための使用等に関する承認申請(セイヨウナタネ1件、トウモロコシ2件及びワタ1件)を受け、生物多様性影響評価を行いました。学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はないとの意見を得ました。これらの結果に基づいて生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断しました。

これら遺伝子組換え農作物を承認するに先立って国民の皆様からのご意見をいただくため、平成23年5月23日(月曜日)から平成23年6月21日(火曜日)までの間、パブリックコメントを実施します。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html
<引用終了>
つまり、日本モンサントという会社が除草剤に耐性のある遺伝子組み換えのセイヨウナタネを日本に輸入させて欲しいと訴えているわけです。
震災のどさくさにまぎれて、ろくでもないことを考え付くものです。

GMO=Genetically Modified Organism
遺伝子組み換えは品種改良とは全く異なる手法です。自然に大きく依拠する品種改良と異なり、存在しないものを作り出そうというわけですから、後天的にどのような影響が出てくるのかがわかりません。
ひょっとしたら毒性を発揮するかもしれないし、摂取した人の何世代か後に変異が出てくるかもしれない。
安心・安全を声高に言い募るものには、まず警戒心が先立つ。原発によって学ばされた我々の知恵です。
パブリックコメントなので誰が書いてもよい。昨日までだったので急いで懸念する旨をしたためてメール送信しておきました。

さて、モンサントって以前は三菱化成と合弁作ってた会社ですよね。で、化成が撤退して日本法人になってからこの会社、労基法に抵触する派手な従業員解雇をやってて話題になりましたっけ。設楽清嗣の東京管理職ユニオンが前面に出て闘ってましたね。

はっきりいいましょう。人も満足に育てられない会社が作物を育てるなど百年早いよ。

剃るから、滑らせるへ

2011年06月21日19:40
携帯のパケット通信料が尋常でない料金になっていたので、中身を確認すべく携帯ショップ店頭に赴きました。「履歴検索サービス」「web明細書」を確認するにはまず店頭で申し込まなければならないとのこと。面倒なことをさせる。

駅前までの無料バスに乗り、店に入ってお茶飲んで手続きが十分足らずで終了。帰りの無料バスがすぐ来たので退散。30分で往復しおえました。たったこれだけのために出かけるのも業腹ではあります。ところが「本日はご来店いただいたので記念品をさしあげます」と何やら袋をくれました。

開けてみるとジレットの安全カミソリ。プログライドなるもの。
http://www.proglide-challenge.com/
「剃るから、滑らせる」。あ、テレビでやってるやつだ。その新製品をわざわざ進呈してくれました。買うと1000円くらいするから、きっとCMのわりには売れてないんだろうな。
でも、安全カミソリ。自分はたまたま使うからいいけど、電気カミソリしか使わない人には意味があんまりないな。安全カミソリで怪我したりして電気にしている人も少なくないんだろうし。プロモとしては成功とは言いがたいんじゃない?ま、無料だから喜んでいただきますが。

といって、今使っているかみそりは別の会社のだからすぐには使わない。このビジネスモデルの肝は「替え刃」にあるんだよな。電動歯ブラシの替えブラシと同じ。消耗しやすく、それら代替品が高額に設定されている。規格は各社毎に異なり互換性がなく、会社のリプレースが容易でないこと。いつまでも替え刃購入によって自社に繋ぎとめておこうという作戦なんだもんね。
本体がポーランド製で替え刃がドイツ製だって。ジレットってアメリカなのに。
というより、生まれて初めてじゃないか?ポーランド製品を持つって。軽く感動します。

しかし「剃るから、すべらせるへ」。このキャッチはなんとかならんか?
日本人だからか、なんだか縁起がよくない響きに聞こえて仕方ありません。

交差した記憶

2011年06月20日17:09
堀江貴文、収監されてしまいましたね。
<引用開始>
ライブドア(LD、現LDH)を巡る粉飾決算事件で、旧証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)に問われ、懲役2年6月の実刑が確定した堀江貴文元社長(38)は20日、東京高検に出頭した。高検が収監後、刑務所に移される。判決確定までの勾留日数のうち40日が刑期から除かれたため、実際の服役期間は最長で2年5カ月程度になるとみられる。堀江元社長は20日、簡易ブログ「ツイッター」に出頭する意向を書き込み、出頭前に東京・霞が関の弁護士会館前で支援者らに「人生をリセットして帰ってきたい」などと語った。

 確定判決によると、堀江元社長は他のLD幹部らと共謀し、04年9月期連結決算で本来売り上げに計上できない自社株の売却益や架空利益を不正に計上し、約53億円を粉飾した(有価証券報告書の虚偽記載)。また、同年10~11月には関連会社の株価をつり上げるため、企業買収や業績状況についての虚偽の発表をした(偽計・風説の流布)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110620-00000043-mai-soci
<引用終了>
ライブドアの前身であるオン・ザ・エッヂとは因縁がありました。勤めていた会社のEC部門が切り出されて、エッヂ社に人間ごと事業売却されたのを目の当たりにしました。EC部門の人間が羨ましがられたのは事実ですね。

考えてみれば無料ISPの先駆けも、自分の勤め先が最も早かったのだよな。それから「ゼロ」とか「ライブドア」とかの広告付きISPが参入してきた。
そう、ライブドアとはもともとISPサービスの名称でしたよ。

それから彼の快進撃というか、様々なM&Aが始まる。「稼ぐが勝ち」とか威勢がよくなっていったのも間近で見てきた。傲岸不遜で、礼儀知らずという彼の表象が固まってくると同時に、エスタブリッシュメントは難癖をつけて逮捕までしたという。

好きか嫌いかと問われれば、嫌いなほうです。マネジメントが未熟で、ECの人間は殆ど辞めてしまったことが大きい。巷間伝えられるように傲岸な面がまだあったのだと思う。また、例の野口英昭氏の不審な死で、解明されない闇が多すぎます。野口氏を間接的に知っていましたが、何で自殺するのか全く納得できません。したがって堀江氏が後ろ暗いとこが全然ないわけではないとは思う。
さりとて、今回罪に問われたことがどうして実刑に値するのかはよくわかりません。
粉飾決算というなら、日興コーディアル証券など金額的に莫大で悪質性が高いにも関わらず、罪は全て執行猶予がつく「厚遇」ぶりではないですか。
悪しきダブルスタンダードを作ったことになります。堀江がエスタブリッシュメントではない、と判断されての収監なのかなんて思ったり。

今日の会見で着ていたTシャツ。洒落というか皮肉が効いていていいなあ。
日興、カネボウ、山一、長銀、ライブドアにヤオハンだって。
テレビのニュースでどう映像として出すのかが楽しみです。わからないように、首から上だけの映像に加工するのに100ドラクマを賭けます。

ジェノサイド

2011年06月19日20:48
高野和明の最新刊「ジェノサイド」(角川書店刊)を読了しました。

<引用開始>
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89-%E9%AB%98%E9%87%8E-%E5%92%8C%E6%98%8E/dp/product-description/4048741837/ref=dp_proddesc_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
<引用終了>
600ページ近い長編ですが一気に読みきりました。これは面白い。今年読んだなかでは一番だと感じました。自分にとっての面白さとはページを繰る楽しみです。読み始めには、まだ開拓していない頁にどれだけの秘密が隠されているのかと思い、残り少なくなっていくと名残惜しいと感じさせる、そんな本が一番だと考えています。全て読みきったあとに、後戻りしてストーリーを逆引きしていき、その本との別れを惜しむわけです。

高野和明については乱歩賞の「十三階段」以来の読書ですが、こんなワールドワイドでダイナミックな話を書ける人とは思いもよりませんでした。
物語の舞台は主に三つ。日本とコンゴとアメリカ合衆国です。別々の人生と個別の悩みや葛藤を抱えた登場人物が次第に関連しあう様子はスリリングそのもの。主人公の一人が、時限を短く区切ったなかであるプロジェクトを完成しなければならないという切迫感は、死刑が迫った無実の囚人の潔白を晴らそうと奔走する「十三階段」にもそのまま通ずる感覚です。

文句なく面白い。ジェノサイドという題名どおり、目を背けたくなるような血なまぐさい描写も覚悟していただかなければなりませんが、フィクションでなくそれらはまぎれもない現実であることを我々に思い出させてくれます。
ご一読をお勧めします。

場違い

2011年06月18日13:08
いろんな意味で場違いだなあと思いました。

<引用開始>
 17日午後3時45分ごろ、大阪市西成区岸里1のスーパー「デイリーカナート イズミヤ天下茶屋店」駐車場で、ポルシェのSUV(スポーツタイプ多目的車)が突然バックし、駐車場の金網を押し倒して店の壁に突っ込んだ。金網のそばにいた女性従業員(68)がはずみで転び、頭などに軽傷を負った。車内には女児(3)が1人で乗っており、大阪府警西成署は、女児が車を操作したとみている。女児にけがはなかった。

 西成署によると、女児は母親(35)=西成区=に連れられて買い物に来ていた。母親はぐずった女児を駐車場の車内に残し、店に入った。エンジンをかけたまま施錠、シフトレバーはパーキングに入れたが、パーキングブレーキをかけたかどうかは覚えていないという。車は左ハンドルのオートマチックタイプ。女児が1人になって約5分後、車が突然バックし、数メートル先の店にぶつかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110618-00000011-mai-soci
<引用終了>
まず教訓としては、エンジンをかけっぱなしにするな、だな。特にATは動かしやすい。
この車はつまり、ポルシェの「カイエン」ですよね。900万からするやつだ。全く同じストラクチャの同SPECでVWのフラッグシップ車「トゥアレグ」が600万ですむ。この差は何よ?
単純にエンブレムの差か?300万の価値がポルシェエンブレムにはあるのか。オートバックスならレプリカ数千円で買えるのにね。
でも、なんだかんだいってもポルシェはVWの子会社だからな、調子に乗るなよ。

しかし申し訳ないけど、西成でカイエンってありなのか?あの町に実際に行って泊まった身としては、果てしなく風景から浮くように思えてしかたがない。道幅狭いし、取り回しの悪い車だし。しかもわざわざ左ハンドルだと。周囲のやっかみとか気にならないタイプの人なのかしら。或いは単に鈍感なのか?あのあたり、当たり屋さんとかもいるのに。

次の興味は、保険金と損害の賠償がどうなるかってことですね。

報復

2011年06月17日10:19
はじめに聞いたときは、理不尽に憤ったが、よくよく考えてみるとおかしな報道です。

東日本大震災:義援金理由に生活保護打ち切り…南相馬市
<引用開始>
東日本大震災の被災者に寄せられた義援金や東京電力福島第1原発事故の仮払補償金を収入とみなし「手持ち金で生活可能」として、福島県南相馬市が6月になって約150世帯の生活保護を打ち切ったことが分かった。震災前に同市で受給していたのは約400世帯で、打ち切りは4割に相当する。日本弁護士連合会は15日、「福島県や宮城県で義援金等を収入認定した打ち切りが相次いでいる」として是正を求める会長声明を出した。

 生活保護は受給者に収入があれば減額や打ち切り対象になる。厚生労働省は5月2日、義援金や補償金を生活用品や家電購入、住宅補修費など通常の生活を取り戻すために使う場合は、必要額を収入から除外すると自治体に通知した。被災者の事務手続きが負担にならないことも求めた。

 南相馬市によると、義援金や補償金支給が5月に始まったことを受け、4人のケースワーカーが対象者と面談。義援金や補償金などの総額が、生活再建の費用を上回り、そのうえで6カ月間生活が可能な額が残った場合は、打ち切りの判定をした。保護打ち切りで、住宅扶助もなくなる。

 同市社会福祉課は「厚労省の通知に従っており、説明も尽くした。保護が必要になれば相談してほしい」と説明。これに対し、打ち切られた40代男性は「通常の生活のために要する費用とは、どのようなものかや、場合によっては廃止(打ち切り)になることは一切説明がなかった」と話している。

 厚労省保護課は「現時点では不適切な運用があったとは確認していないが、震災に関連して保護が廃止されることについては全国的に調査中」としている。

 生活保護に詳しい森川清弁護士は「将来の生活再建のために、義援金などを手元に残しておくことも可能で、ばっさり切れるものではないはず。しっかりとした説明がなされたか検証が必要だ」と市の対応を疑問視している。
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110616k0000m040157000c.html
<引用終了>
よくある杓子定規なお役所仕事として、一般庶民は徹底的に担当部署なりを糾弾して溜飲を下げるってことなんでしょうが、おかしな話です。
どうして「南相馬市だけ」が挙げられるんでしょう。南相馬のみが打ち切りをして、批難されるような真似をしたんでしょうか?

日弁連は、この一週間ほど前に被災地自治体に対して声明を出しています。

《毎日新聞 六月七日 福島地方版》
東日本大震災:生活保護者への義援金、収入認定しないで 県弁護士会が声明文 /福島
<引用開始>
東日本大震災の被災者に支給されている義援金について、県弁護士会は6日、生活保護受給者の収入として認定しないよう求める声明文を国や県に送付した。

 同会によると、義援金や東京電力の仮払補償金を受け取ったことで、自治体の担当者に「生活保護の支給が停止されると思う」と告げられたとの相談が受給者からあった。声明文は、義援金について「生活基盤の回復や、被災したこと自体に対する慰謝や弔慰(ちょうい)として支給されるもので、全額が収入認定になじまない」などと指摘。

 県社会福祉課によると、義援金や補償金から家屋の修理など受給者が自立更生するための費用を除いた金額を収入として認定。認定された金額や年金で6カ月間生活可能な場合には、生活保護を廃止するという。

 菅野昭弘会長は「今回の震災は甚大な被害をもたらした。被災者の生活を再建するため、実情をもっと考慮してほしい」と訴えた。
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110607ddlk07040199000c.html
<引用終了>
上記の記事によれば、県全体での決定であることがわかります。
生活保護は文字通り生存権を守る最後の砦。まして今回のような危急存亡の事態で、一地方自治体が独断で打ち切りなど決められるものではないでしょう。
それなのになぜ「南相馬市だけ」が打ち切りをしたかのように報じられているのか。

これは一種の報復だろうと思います。
南相馬市長の桜井勝延は、震災直後から国及び県の怠慢な行動に憤り、様々な形でSOSを出していました。救助から捨て置かれ、原発からも近いのに無視に近い対応をされて憤ってました。それらほとんどの主張は十分に説得力がありますが、これが一方の当事者に不興をかったのでしょう。
何かことがあったときに、貶めてやろうと狙っていたふしがあります。
なんという陰湿な連中なんだろう。それに加担して報道する下衆な連中も許しがたいです。

県知事(6/16)

 
報道ステーションに宮城県知事の村井嘉浩が出ていました。
古館伊知郎がわざわざ仙台まで出向いて収録したインタビュー映像です。
地震と大津波の災害を大きく受けた岩手・宮城・福島三県のうち、とりわけ宮城の復旧活動が遅れているという印象があり、どうしてだろうと訝っていましたが原因がわかりました。

多くは、この男の意図的な不作為によるものだったのですね。
曰く「復興には財源の裏づけが必要であり、県単位で賄えるものでは決してない。したがって国にお願いし続けている」
曰く「未曾有の災害であり、単なる復旧では気休めにもならず、地域のリデザインを含めた新しい復興の形が求められていて、その像が完成してはいない」
曰く「高齢化が特に進んだ宮城では、自力更生は難しく、外部の資本を積極的に呼び込んで、大規模な事業として漁業をはじめとした地域産業を興していくことが重要だ」と。
挙句は個人的意見としながら「消費税増税で財源を賄え」「大連立で復興活動を急げ」だと。

地域首長としての役割がなんであるかが全く理解できていないとお見受けしました。
経歴を調べてみて、やっぱり・・。防衛大学から幹部自衛官を経て松下政経塾あがり。県議会(自民党)を経て知事におなりあそばされた方なんだ。

どいつもこいつも、政経塾出身者ってどうしてダメなんだろう。あそこで教えるカリキュラムに問題があるのか?それとも、政治家になろうという心根には、卑しい品性しか宿らないのか?
政経塾出身の経営者とも知り合って、何度か話をしたこともありますが、ダメですね。かん症というのか、辛抱がきかない。それに、細かい計画が立てられない。でも自分をどこかで英雄視する。権謀術数に憧れながら、思い切れない、だから果断な意思決定ができない。上場してますけど、ずっと苦境に喘いでいます。

インタビューでは古館は人が変わったように、知事を問い詰めていました。
『消費税増税というけど、被害にあった人からまでもとるのですか?』
『外から資本を入れるというけど、外資なんじゃないでしょうね?』
これまでの彼からは想像できない、チャレンジングな問いかけに対して
『広く薄くというのが根本で、他が困ったときに今度はこちらが助ける』
『外資、いえいえいえ呼びません。それは国内ですから』とばらしてました。
挙句はお決まりの『技術の進歩に乗り遅れないように地域の産業を変えていかなければならない』って、支離滅裂なことを訴えていました。
こいつは、信用ならない。三陸の産業を守ろうって発想は全くないんだなと感じました。

彼は、東日本復興構想会議の主要メンバーでしたね。五百旗頭に村井か。
災害救助法を吹っ飛ばして、わざわざ郷土を壊そうとしている防衛族。覚えておきましょう

口入屋稼業(6/15)

直接見ていないのが悔やまれます。一昨日の報道ステーションは気仙沼からの中継だったそうで、被災地の真の現状を映し出すよい内容だったと聞きました。
そのなかで、また血圧上がる情報が紹介されていたようです。例によってあの口入屋風情が暗躍しているという話。ああ、見なくてよかったのかも。

何度かニュースにも出てきたこともありますが、気仙沼で従業員720人の水産加工会社があります。当然、大変な被害を受けてしまい、会社の事業再開もままならない有様ですが、経営者は立派な方で「一人も解雇しない」ことを今日まで実行し続けています。
会社が営業できないので、今は国のやる雇用調整助成金の支給を受けているようです。
雇用調整助成金とは、会社が本来支給する休業手当の80%を国が手当てするというもの。解雇となると、会社が立ち直るには相応のコストを要しなければなりませんが、休業の形で留め置けば資産としての人材を失わずに済むだろうというセーフティネットですね。赤字なら即解雇、とリストラ流行りの現在では実はあんまり知られてはいない制度です。

ところが支給にあたっては、面倒があり、従業員は指定された職業訓練を休業期間内に一定程度受講しないといけません。一日八時間の研修を週に三回程度。この水産加工会社も、事業再開のための瓦礫の撤去もできずにマナー研修を受けさせられているという。こんな危急のときにも関わらず、相変わらず官僚の怠慢が発揮されています。杓子定規な対応には言葉も出ません。

そのマナー研修を行なうのは厚労省の指定業者であるいくつかの人材派遣会社。そう、またまたパソナというあの手合いです。筆者とも因縁浅からずの麗しい組織体です。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1705042154&owner_id=297101
厚労省に癒着して、被災地で一儲けしている。言葉を選ばずにいえば、人の不幸に付け入って仕事をしているわけですか。しかも当人たちは人助けだと信じているから性質が悪い。被災地で、何がマナー研修ですか。衣食足りての礼節じゃないか。

この会社で講師をやる可能性がありましたが、向こうの度重なる不手際で消滅しました。そのときの印象からすると、人を扱う会社としては最低の対応だと確信してます。やってることをみると口入屋というより人足とか女衒とか、忌まわしいそんな言葉まで浮かんできます。
でも、今は関わらなくてよかったと心から思う。少なくとも被災地の人を足蹴にするような真似に加担せずに済みましたから。結果的に自分は救われたのだと思ってます。

盗人猛々しい(6/14)

 
これ、一種の脅迫ですよね。計画停電の際にもそう思いました。

電気料金1000円アップ=全原発停止で試算―日本エネルギー研
<引用開始>
経済産業省所管の日本エネルギー経済研究所は13日、すべての原発が停止して火力発電で電力需要を代替する場合、燃料コスト増により、1カ月あたりの標準家庭の電気料金が、2012年度は10度実績に比べ1049円増加するとの試算をまとめた。
 同研究所は「産業の国際競争力への深刻な負の影響、経済成長への悪影響の可能性もある。原発の再稼働問題を真摯(しんし)に検討することが喫緊の課題」と主張している。
 試算では、日本の原発54基のうち、停止中の35基が再稼働せず、19基が順次定期検査に入り運転を停止すると、2012年6月には原発発電量はゼロとなる。この結果、同年夏には発電能力が最大消費電力を7.8%下回り、全国規模の電力不足に陥る可能性がある。
 また、火力発電所を高い稼働率で運転させるため、燃料の石炭、液化天然ガス、石油の消費が増え、3.5兆円の燃料調達コストが追加されるという。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110613-00000156-jij-bus_all
<引用終了>
電力事業法の恩恵によって競争から免れ、さしたる理由もなく地域独占をし続けて小型参入業者を実質的に排除しているくせに「原発なくなればお金があがるけどいいのか?」だって。盗人猛々しいとはまさにこのこと。

大体、地域独占を果す条件のひとつに「電力の安定的供給」があるのに事故起こして守られてないじゃねえか。しかも関電なんか事故もないのに夏場15%の節電なんて訴えて、案の定橋下徹に逆襲喰らってるし。

そろそろ逆襲してもいいんじゃないかと思うけど、我々自身にも相応のリテラシーが備わってなければいけないとは痛感しています。
例えば、このデータを発表した日本エネルギー経済研究所。一見、中立を連想させるけど、経産省所管の組織なんだから原発推進の位置取りで動いているのだと気付かないといけません。公的組織については、公正中立の立場って幻想をつい抱きがちなのでお互い気をつけないといけませんね。
つい誤解しやすいけど、IAEAもそうだしWHOですら基本的には原発推進の立場であります。
そしてこれは、報道する側の書き方や伝え方にも注意しないといけないということにつながる。客観を装いながら、ある意図に基づいた報道(プロパガンダ)する、悪質な連中ですね。最近あったIMFの消費税上げ提言なんてのも、よくみるとおかしな話です。

証拠を提示しながら値上げなら値上げの論陣を張って欲しいところ。
添付した電力料金の一覧とか出しながらでも、勇気をもって訴えてこい。

※イタリアの電気料金が群を抜いて高いのは、フランスから電力買ってるからでしょうね。それでも脱原発を選ぶ彼らがますます好きになりました。

ベルリンフィルへの挑戦(6/13)

土曜日にNHKで「情熱のタクト~佐渡裕ベルリンフィルへの挑戦」を見ました。

<引用開始>
ハイビジョン特集
「情熱のタクト ~指揮者 佐渡裕 ベルリン・フィルへの挑戦~」
指揮者・佐渡裕さんが今年5月世界最高峰のオーケストラのひとつ"ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団"の指揮台に立った。番組では、ベルリン・フィルに挑んだ佐渡さんの3か月間に密着。小学校の卒業文集に書いた夢をかなえた佐渡さんの道のりを紹介するとともに、通常は撮影許可がおりない、本番前2日間のリハーサルのすべてを撮影。世界最高峰の舞台に向けて、指揮者と超一流の演奏家たちの真剣勝負の模様をお送りする。
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/84626.html
<引用終了>
五月の20日にベルリンでの定期演奏会を行なったわけです。曲目が武満徹とショスタコーヴィチ。ショスタコーヴィチはなんと交響曲五番。通称『革命』を客演指揮されました。これは見ないといけないなと決意しました。

番組はその三ヶ月前から佐渡裕に密着してましたが、素晴らしい内容でした。土曜日の本放送は勿論、日曜日の再放送まで見てしまいました。ベルリンフィルは間違いなく世界最高のオーケストラ。音楽に造詣が深いわけではないですが、音の厚みが他とは違うと感じます。指揮者と奏者はしばしば対決とか真剣勝負とか、両者を対比して論じる傾向がありますが、彼と奏者の練習風景(ファーストコンタクト)は、対話と協調をベースにしたものと映りました。緊張感はあるけど、対立といったピリピリした感じは受けなかった。
一度、客演に呼ばれてから次にお呼びがかかる指揮者は二割もいないという。是非、次も呼ばれてほしい。

夢の夢ですが常任指揮者(音楽監督)の候補者にも挙げられればいいですね。
ブレナー、ニキシュ、フルトヴェングラー、カラヤン、アバドに現在のサイモン・ラトルまで錚々たる名指揮者ばかり。

しかしショスタコーヴィチ。久しぶりに聞きました。二十世紀最大の作曲家って評する人もいますが、あながち間違いではないようにも思う。
人と時代に恵まれていれば間違いなく高い評価を確立されたのでしょう。かえすがえすもスターリンは罪深いことをしてくれました。

アンガージュマン(6/12)

昨日、デモ行進に参加してきました。非力な自分も何かやらなければいけないと思って。
<引用開始>
東京電力福島第1原発の事故を受け、各地の市民グループが連動して脱原発を訴える「6・11 脱原発100万人アクション」が11日、全国約130カ所であった。事務局によると、事故後、脱原発を目指す全国一斉の行動は初めて。
http://headlines.