« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

スバルの思い出

2012年02月29日
スバルが軽自動車辞めるのか。サンバーにはいろんな思い出があります。
<引用開始>
軽自動車の生産終了 サンバーのラインオフ式
富士重工業が54年におよぶ軽自動車生産を終えることになり、28日に同社群馬製作所(群馬県太田市)で最後の軽自動車「サンバー」の生産を終える「ラインオフ式」が行われた。

サンバーは、てんとう虫の愛称で親しまれた「スバル360」に続くヒット車で、1961年以降に369万5677台が生産された。他社との業務提携が進み、事業再編で製造中止が決まった。

運送会社などの駆け込み需要でフル稼働だったラインは今後、スポーツタイプの車の製造にあてる。吉永泰之社長は「寂しさも感じるが、新しい時代を切り開く一ページにしたい」と語った。
http://mainichi.jp/photo/news/20120229k0000m020047000c.html
<引用終了>
殆どの自動車会社と仕事やりました。富士重工も、本田技研とともに重要顧客であり、いろんな縁があった。新宿西口の本社をはじめ、原動機の大宮、乗用車の群馬・伊勢崎、バス・トラック・飛行機の宇都宮製作所・・。他の自動車会社と異なり、関東に事業所が集中していた。戦前の中島飛行機の流れをくんでプロペラ飛行機も作ってました。(BMWと同じ出自ですね。BMWの青白のエンブレムは飛行機のプロペラを表しています)昔は三鷹にも事業所があった。国際基督教大学に隣接してました。

同じ自動車を作っていても、自動車会社の個性は人材の面で強く出ました。
保守的・官僚的な組織の会社もありますが、スバルは明るくて話しやすい、気持ちのよい人が集まっていたと思います。本田も似た雰囲気だな。

大宮製作所の担当者と仲がよく、同い年だったこともあって行けば盛り上がりました。友人が仕事用に軽自動車のワンボックスを購入検討した際、目の前で地区ディーラーに連絡して仲介してくれ、結局サンバーを買いました。70万円くらいで買った。友人はそのサンバーをなんと19年間も乗り続けました。これ、紹介者冥利につきるのではないかな。

大宮の担当者は独身寮と会社の行き来にレオーネを使ってましたが、内緒で「カムリを買っちゃいました♪」と白状してくれました。ご存知のとおり、自動車で同業他社の製品を買うなんてのはご法度。まして当時はスバルが日産系列だったこともあり、ばれたら大問題になるところでした。せめて日産車なら申し開きもできたんですがトヨタはまずいだろって。

別の仕事で日立製作所に出向いたとき、会社のいろんな場所に「車を買うなら日産車にしよう」なんてポスターが貼ってあったことを思い出します。
芙蓉グループの結束を目の当たりにしました。さしづめビール飲むならサッポロ、車は日産、家電は日立、入る保険は安田生命ってことなんでしょう。合併と再編が進んだ現在の状況ではとても考えられない状態が当時はありました。

企業を集めてのセミナーでも、懇親会でどこのビールを出すのか真剣に悩みました。たとえばNECが来ればビールはアサヒでなきゃダメとか細かいところで気を遣いました。日産が来たらサッポロを出す。一番間違いないのはビール四社を全て出しておくことですが。

スバルは今は業務提携もしているからトヨタに近い。日産はゴーン時代で悪名高い系列切りをやりましたからね。カルソニックカンセイ、市光、厚木ユニシアに橋本フォーミング。技術も実力もあった宝会は総崩れと相成りました。系列って、悪い表象をまとっているイメージだけど決してそんなことだけではない。麗しい互助もあったと確信してます。

スバルには、今後も個性的な車を出して欲しい。文字通りプレアデスの綺羅星として。

よりによって

2012年02月28日
明日車検の入庫なのだが、大丈夫だろうか。万が一積もるようなら延期しよう。
<引用開始>
四国と関東甲信、大雪の恐れ=都心も積雪、交通注意―気象庁
 気象庁は28日、四国では同日夜から29日朝にかけて、関東甲信では29日未明から昼すぎにかけて大雪になる恐れがあると発表した。低気圧が本州の南海上を北東へ進んでいるため。29日は東京都心でも1、2センチ程度の積雪となる見込み。路面の凍結や交通の乱れに注意が必要という。
 29日午後6時までの24時間予想降雪量は、四国の多い所で、山間部が20センチ、平野部が5センチ。関東甲信の多い所では、山梨県東部・富士五湖と神奈川県西部山地が20センチ、関東山沿いと甲信が15センチ、関東北部平野部が10センチ、関東南部平野部が5センチ。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120228-00000087-jij-soci
<引用終了>
せいぜい家から700メートルくらいの場所だから、最悪は雪の中を押していくことも想定。最悪のイメージさえ描ければ、案外乗り切れるのではないかと甘い見通しを持ってみたりしてます。一度だけ、雪の日にすーっと路面を滑走した経験もあるのであの恐怖も思い出す。ジムカーナの要領で、おっかなびっくりの超徐行状態でじりじりアプローチするというのがいいかなあ。午後から溶けてくれるといいのだけど。ともかく積もらないことを祈ることにします。

二律背反

2012年02月27日
そういう人たちの集まりが出来ることだってそりゃあるだろうと思いました、が。
<引用開始>
ヤンキー・不良は「絆」を大切にするんだぜ!
株式会社tasukeはヤンキー・不良SNSサイト『ヤンキー愛羅武勇』をリリースした。

史上最狂SNSサイト「ヤンキー愛羅武勇」では日記機能のほか、ヤンキーや不良が大切にする「仲間の絆」を深めることができる機能が搭載されている。

24日のオープンから1週間は登録者全員、通常1000ポイント必要な「ゴールド会員」が無料で利用できる。

株式会社tasukeはimode、au、SBの3キャリア公式サイトで「ヤンキー夜露死苦!!」を10年間運営してきた実績を持つ。

本家「ヤンキー夜露死苦!!」では仏恥義理な感じのヤンキー待受けや着せ替えパーツが掲載されている。コアではあるが、確実なニーズを持つ分野のようだ。SNSにもさぞかし濃ゆいメンツが集まることだろう。

これからはヤンキーも地元のみならず全国制覇を目指す時代になったようだ。

仲間との「絆」を大切にする彼らのネットワークをナメてはいけない。震災時には物資支援で全国のヤンキーやギャルママがあっという間につながったのは記憶に新しい。

「ヤンキー愛羅武勇」が新しい社会の流れを作る……かもしれない。
http://www.field-pr.net/news_axwD1tO3fu.html?right
<引用終了>
携帯で交流サイトがもともとあったんですね。いわゆるアレか?プロフとかいうやつか?
う~んとね。突っ込みどころ満載というかね。携帯から発展してスマホとかPCで呼び込む?

会員見込みのご当人たちがそういうリテラシーを持った瞬間に、もうヤンキーとはいえなくなるんじゃないのかね?
そういうのが苦手だから、できないからヤンキーというカテゴリーにやむを得ず身を置いておられるんじゃないのかね?

そういう人たちを糾合して一儲けしよう、そう企む人たちだけが集まってくることになりはしないか?流行らないけど、なぜか人がいるディスコというね。よく見ると従業員ばかりがフロアで踊りまくっている店が昔よくあった。

だいたい、全国制覇なんて概念など持ってないでしょ。地域をシメるなんて感覚すら希薄そうだもの。せいぜい河原で上半身裸になってタトゥー見せびらかしつつ、徳用肉でバーベキューするくらいなんでないかな。
そんな人間が金払ってまでSNSに血道をあげるなんてとても思えないです。
汚れた大人の思惑には振り回されねえ!って反撥くらいそう。ま、そんな元気もないかな。

車検

2012年02月26日
poloの車検期限が来月に迫り、相見積を近所の工場やGS、ディーラーでとっています。
登録から七年経っているので、いろんな点で費用が嵩むことを覚悟していましたが思ったよりも費用が少なく済みそうなので一安心です。

基本的にはブレーキとエンジンのオイル類等の交換と補充で大丈夫そうです。
足回りやライト、ステアリング周辺は今のところ問題なし。唯一交換必須なのがタイヤ。前回車検時に、前後のローテーションを行ないましたが溝は残っているものの、側面のタイヤウォールにヒビが散見されていてまずい感じ。特に前輪部の切れ込みは深くて、早く交換しないといけないようです。そんなに乗ってないのだがと言ったら、そのほうがかえってよくないのだ、と。硬化して劣化が早まると指摘を受けました。ついでにタイヤの空気圧も低かった。考えてみればこの二年間、タイヤ圧を意識したことがなかったわな。ダメじゃん!

相見積して、近所のGSにまたお世話になることにしました。勿論正規ディーラーでもいいのだけど、やっぱり割高ですしね。VWディーラーの担当セールスを長年信用していて時々話しだけを聞きに行ったりしてます。彼のいいところは無理やり売ってこないこと。他社の車もよく知っていて誉めるところは必ず誉めること。取り留めのない話に長い時間付き合ってもくれる。もともと車雑誌の仕事をしていて好きが昂じて売る側に転身したというから筋金入りです。

そんなわけで、彼からしか車を買わないことにしているのです。それゆえのpoloオーナーだったりします。しかし他の人たち、特に整備の人たちは時々顧客対応を誤ってしまうことがあって、何度か注意しているんですよね。口頭・電話・手紙・メールでお店と本部にも連絡したことがある。私としては「本人のため」「学習と成長の視点提供」でやっているつもりなのですが、親身すぎる指導はもしかしてクレーマーに擬せられているのかもしれないです。

たまに店にいくと、スタッフの顔に緊張が走るのがわかります。お茶出しさえもぎこちないw でも、お客によって育てられるお店、幸福なことじゃないか♪仕事を通じて伸びるなんて♪
そう思って、これからも親身に指導してさしあげようとの決意を日々新たにするのです。

29日入庫で翌一日には出庫予定。それまでタイヤもってよな。というか、乗るなよ、自分。

応酬話法の歪み

2012年02月25日
ある生命保険会社の営業マネージャーの指導を手伝いました。名前を言えばほぼ誰でも知っている会社で、しかもその親会社は世界有数企業です。しかし、ここの人材がひどかった。ちょっと近来にないクオリティです。

グループ演習で、職場での課題点を挙げさせてみようとしたがこれがなかなか出てこない。
「部下が消極的で覇気がない」とやっと捻り出して来た。少し安堵。では、貴方はそれに対してどう指導しますか?と訊ねてみたら返ってきた言葉が以下のもの。
『何事も積極的に振舞うように、と働きかける』だって。

・・・何これ?脊髄反射しただけ?考えて答えてるのか?たまりかねて再度問いかけました。

「消極的なものを積極的にする、では反語で返しただけ。具体的な行動を伴った形で貴方の採るべき対策を説明してみてくれませんか?」。・・・すると。

「コミュニケーションを密にして『よっしゃ!やってやる』という気持ちにさせる」だって。

この答えを聞いて、果てしなく徒労感を覚えました。いや、絶望感のほうが正しいか。

後で聞いて見るとこの保険会社、顧客との対面状況を想定した応酬話法については散々トレーニングを積んできているのだそうです。彼らの会社に寄れば沈黙は悪、間髪を入れずに相手に反応することが尊ばれるそうな。しかし「消極的だから積極的にさせる」じゃ、まるで答えになってない。

そんな人材じゃ会社なんて伸びようがないじゃないか、と思ってたら業績は堅調なんだという。40歳そこそこでも年収1000万は軽くいくのだという。
・・・なんか、すごく間違ってるよ。国立大生が平均わからないのと同じくらいまずいよ。

我慢して少しだけ彼らにとっての目標とかキャリアについて訊ねてみました。
すると「インセンティブを出来るだけ稼ぐことが第一です」と殆どの人から同じような反応が返ってきました。
会社と保険商品と、顧客及び見込み客をどうやって篭絡するかしか関心を払わないのだと、世界がどんな動きをしているのかとか、企業の戦略がどうだとかも全く関心がない。

「競合情報とか興味ないのか?」と聞くと「インターネットで出ている保険比較サイトが脅威になってきてますが何か彼らについて知りませんか?」とそのときだけ目をらんらんと輝かせて問い返されてしまいました。
そんなの自分で調べろよ。

ああ言えばこう言う。人間のやり取りを極めて勝手に単純化して恥じないその姿勢は大問題だ。手痛いしっぺ返しをそのうち喰らうぞ。というより、手痛く喰らってほしいです。

BOP

2012年02月24日
Bop 51mlsus5c6l__aa300_
助けていることにはなるのだろうが、最貧困「ビジネス」なんて名は複雑な気分になります。いや、はっきり言うと気分が悪くなりました。
彼らの言う途上国支援なんて後付けのエクスキューズじゃないかって思った。
<引用開始>
ターゲットは最貧困層 日系企業 アフリカで商機拡大
アフリカ大陸を舞台に日本企業が最貧困層を対象とした「BOP(ベース・オブ・ピラミッド=ピラミッドの底辺)ビジネス」を加速させている。従来は欧米企業が中心だったが、日本も電機や機械メーカーを中心に環境・健康分野などで事業展開や調査に乗り出した。未開のBOP市場を開拓し、途上国の支援にもつなげる新たな挑戦だ。

「村人の病気がなくなった」。浄水装置が作り出す水をくみに来た女性たちが笑顔を見せる。アフリカ西部にあるセネガルの無電化地域、ジャウドゥナール村。フランス風の街並みで世界遺産に登録された同国北西部のサンルイ島にほど近い漁村に2011年11月、浄水装置を設置したのはヤマハ発動機だ。

 ヤマハ発は国際協力機構(JICA)の制度を利用し、アジアで小型浄水プラントを手がけてきた。アフリカでも農業用灌漑(かんがい)ポンプと浄水装置を組み合わせたシステムの本格展開を目指し、現地調査を続けている。
・・・・( 中 略 )・・・・
BOPビジネスはかつて、仏ダノンやスイスのネスレなど欧米の食品・日用品メーカーが中心だったが、日本企業もこぞって途上国に乗り込んでいる。

 だが「未開の大消費地」では欧米企業とともに韓国勢や台湾勢が先行する。とりわけ、アフリカ大陸のほぼ全土で製品を展開する韓国のサムスン電子は、15年までにアフリカ事業の売上高を10年比で8倍以上の100億ドル規模にする計画を持つ。

 「カネを稼ぎ、スマートフォン(高機能携帯電話)を手に入れる」。職につけない若者が多いギニアの首都コナクリで、モハメッド・カマラさん(24)は携帯電話店のサムスン製品を指さした。経済成長とともにBOP層はやがて中間層に移行する。需要獲得に向け、日本企業には調査力の強化や意思決定のスピード向上が求められている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120223-00000000-fsi-bus_all
<引用終了>
企業の味方であるサンケイの記事だからか、大事なことが抜けているか隠されている。確かに経済合理性のみでの判断なら、進出にはイエスです。
しかしJICAと組むということは即ち、ODAに乗っかって商機を広げるということでしょう。
そのODAが現地で十分に望まれているものなら問題ないが、現実はそうはなってない。事業機会として捉えて利得判断のみでの行動になる。国益とか途上国支援という美辞麗句で相当なことをやってのける。要らないものも売りつける。例えばダノンやネスレが現地に進出するということは、水と食料を支配するということとほぼ等しい。

ネスレは日本ではコーヒーの会社ってイメージですが、世界№1シェアの冷凍食品企業です。水のブランドも多い。ネスレにはペリエ、コントレックス、ヴィッテル。ダノンならエヴィアンやボルヴィックといったブランドを傘下に抱えています。
現地では食べ物や水に選択の自由が与えられず、言い値で購入し続けなければならない。彼らが発展途上国で何をやってきたかを思い出すと、日本企業の進出もシンプルに応援する気になれません。

助けられるのだから手段は問わなくてよい、という意見もあるでしょう。しかし食生活はその国や地域の文化でもある。穀物や豆類中心だった地域にパン食や加工食品しか支給されないとしたらどうだろう。それがずっと続くとどうなるか。例えば沖縄の食文化に根付いたスパムなどもそう。健康食として知られる沖縄の料理のなかではきわめて異質な存在ですよね。

BOPという呼び方も嫌な響きです。当初はBottomOfPyramidの略称だったが、Bottomでは差別意識があるからと今ではBaseOfPyramidと替えたんだそうな。言葉を変えても、上から見下すような印象は変わらない。それどころか言い換えによってそんな視点が余計に強くなっているようにも感じる。

記事では、最貧困層はいずれは中間層に移行すると予測されている。そうなった暁には、手痛いしっぺ返しを喰らうんじゃないかな。なって欲しい。

なかったことにする

2012年02月23日
北公次が亡くなった。このところ、淡島千景・左右田一平・三崎千恵子と立て続けにいい俳優が亡くなっていますが、この人たちとは異なる感慨を彼に持ちました。なぜなら、強烈に旧所属事務所に楯突いた人だったから。
<引用開始>
北公次さん、肝臓がん63歳で死去
男性4人組グループ、フォーリーブスのリーダー、北公次(きた・こうじ=本名・松下公次)さんが22日午前1時19分、肝臓がんのため都内の病院で死去した。63歳だった。同日付本人ブログに“遺言”が掲載され、「北公次としての人生を全う出来た僕は幸せでした」と感謝の言葉が綴られた。2009年に同じ肝臓がんで他界した青山孝史さんに続くメンバーの死に、都内で緊急会見した江木俊夫(59)とおりも政夫(58)は無念の涙を流した。
http://www.sanspo.com/geino/news/120223/gnj1202230507019-n1.htm
<引用終了>
破滅の匂い。優等生イメージの青山孝へのカウンターパートを任されたかもしれないが、他の三人と比べても当初から種族の異なる感じがした。ギラギラしていて狂的な瞳だった。フォーリーブス主演映画にも関わらず、最後は刺し殺されて亡くなるなんて役もやっていたな。もう還暦過ぎていたとは信じられなかった。

「踊り子」「急げ若者」「地球はひとつ」「ブルドッグ」。印象に残る曲が多かった。
個人的には「新しい冒険」という曲が好きでした。

♪青空へ 飛んで行こう 自由なふたりで

 青空を つかんでみよう 果しなくても

 嵐吹いて 君が消えても

 晴れた時に きっと

 翼ひろげ 君を探して

 僕のすべて あげよう♪

作詞が北公次本人なんですね。アーティスト指向があったのかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=1lReDSxoQjg

彼はご存知のとおり「光GENJIへ」という内幕暴露ものの本を出して、ジャニーズ事務所と対決する道を選びました。この本を読んだけど、おぞましい内容であった。社長の男色趣味については昔からよく言われたことだがそれを証明してました。そういえば女性タレントっていない事務所だな。

一度、JJS(ジャニーズジュニアスペシャル)に女性二人が加わってVIPというグループを70年代に出したことがあるが長続きしなかった。JJSは林正明・畠山昌久・板野俊雄の三人。板野は俊ちゃんのバックで踊ってた。畠山は劇団四季などのミュージカルでその後に活躍。ほかにオレンジシスターズっていう女性三人組もあったなあ。
ほんと、調べもしないですらすらと記憶に出てきますw

それはともかく。フォーリーブス再結成するなんて想像もしなかった。生活できず、背に腹はかえられないってことなのか。芸能以外での仕事ではまるでダメってことを証明した。江木俊夫も何かで捕まったっけね。マグマ大使のマモル少年ね。再結成にあたっては当然、事務所に頭を下げたわけでしょう。再結成からコンサートでの回数や曲数まで様々な細かい注文と要請が事務所から出されて全て呑んだと聞いています。どんな気持ちで仕事していたんだろう?屈辱があったことは間違いないでしょう。そして青山孝が亡くなり、歌の面でグループが成立しなくなって解散状態。それからしばらくして今回の訃報ときた。

あらためて思うのはこの事務所の強大な力。所属タレントの離反も暴露も全くないものとして済まされようとしていることです。メディアもあまり触れない。太平シローのときにも同じことを思いました。松竹から吉本に移籍し、離反して東京で一旗あげ、たけしに支援してもらいながらも行き詰って吉本に再び頭を下げる。屈辱的なオファー条件を呑んで再出発。そんな成り行きが全てなかったこととして見送られた太平シロー。

でも、彼らの反抗や抱えた煩悶は生きた証のひとつでもある。それは覚えておきましょう。

ルサンチマン

2012年02月22日
Wata
もうね、この会社の経営者の性根が腐っているとしか言い様がありませんな。
<引用開始>
居酒屋チェーン運営「ワタミフードサービス」(東京都大田区)の従業員だった森美菜さん(当時26歳)が08年に自殺し、神奈川労働者災害補償保険審査官が長時間労働によるストレスが原因として労災認定していたことが21日、分かった。遺族代理人の弁護士が明らかにした。

 森さんは08年4月に入社し神奈川県横須賀市内の店舗に配属されたが、同年6月に同市内の自宅近くのマンションから飛び降り自殺した。決定書によると、深夜の調理担当の森さんは、抑うつ状態となる5月中旬まで1カ月の時間外労働が約140時間に上り、過労で自殺したと認めた。

 遺族は横須賀労働基準監督署に労災申請したが「ストレスが大きかったと言えない」と棄却され、同審査官に不服を申し立てていた。ワタミ広報グループは「内容を把握しておらずコメントを差し控える」と話している。
http://mainichi.jp/select/today/news/20120222k0000m040081000c.html
<引用終了>
残業が月に140時間というと土日なくて、毎日十六時間労働を繰り返すって感じですね。わが妹が勤めていた大手印刷会社で月の残業135時間を達成したと言ってため息交じりに自虐的な自慢したことを思い出します。さすがに説得して四ヶ月で辞めさせました。家族として目の当たりにした経験から断言しますが、残業140時間では日常生活は完全崩壊です。

今から13年前の冬、職場のアルバイト男性に「いい本だから是非読んでみてくださいよ」と勧められて貸してもらったのが高杉良『青年社長』という上下巻本でした。そう、居酒屋ワタミの創業物語です。
http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%92%E5%B9%B4%E7%A4%BE%E9%95%B7%E2%80%95%E8%8B%A5%E3%81%8D%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E7%86%B1%E3%81%8D%E5%A4%A2%E3%81%A8%E6%8C%91%E6%88%A6%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E9%AB%98%E6%9D%89-%E8%89%AF/dp/447893035X

高杉良は金融腐食列島とか内幕暴露や財界の暗部を描くことが多い作家で、清水一行亡き後の第一人者ととってもよいのですが、これは珍しく企業パブ記事的な前向きな起業と経営者の苦闘の物語になってます。一読して、凄いとは思いました。

自分の理想の会社を作るために、わざわざ大学を出てから佐川急便に勤めてお金を貯めるって発想が出てこない。いや、出てきたとしても実行に移そうとは思いもしません。

そして死に物狂いで働いてお金を貯め、佐川急便の強い慰留を振り切って、居酒屋開業にまい進する主人公。当初の起業仲間は大学のサークル仲間が中心でしたが、離合集散を繰り返しつつ会社は次第にその体を成して行きます。

本を紹介してくれたアルバイトの彼は結構インスパイアされてたみたいでしきりに感動したと言ってましたが、年もとって汚れた私には話半分で、彼の抱いたとされる志とか理念とかいうものを読み飛ばしていました。
この本の通りに書かれていたら凄いとは思うけどそううまくいくかよ、って。けれども私の思いと異なり、ワタミは勢力を伸ばしていきました。
成功した経営者として様々な特集やインタビューをテレビで目にするようになりましたが、そのときの彼の横暴ぶりを見て大きな衝撃を覚えました。

月曜朝一、六時からの本社幹部会議。居並ぶ幹部社員を怒鳴りつける彼。特定の地区幹部社員を延延と「このタコ!」呼ばわりです。ユニクロの柳井さんの幹部会議もよくテレビに出てきますけれど、あれなどはるかにお上品に見える。もはや叱咤とか指導ではない、恫喝とか脅迫とか強要でありました。

それが経営者の果たすべき「リーダーシップ」であるとも嘯く彼。村上龍のカンブリア宮殿にゲストで出たときも「無理、という答えは嘘つきです」と決して与えられた目標を断念させることを許さない異常な姿勢を堂々と見せました。そりゃ、年取った経営者連中にはウケがいいだろうなと思った。

自分が過去に死に物狂いでお金を貯めて、死ぬ気で頑張ってきたのと同じ、いやそれ以上の労苦を社員スタッフに求めて倦まない執念。『俺がこれくらいできたんだからお前たちに出来ないわけがない』といういつものお約束ですね。神話や伝説の創造。

自分が味わった苦しさとか不幸とか諸々をお前たちも横並びで甘受しろよというわけだ。その苦境や煉獄を通らなければ未来はないのだと言いたいかのようです。なんていうか「失敗するのを待っている」んですよね。
その瞬間にそれみたことか!とほくそ笑みたい暗い愉悦をもつ。こうなると底知れない人間不信の塊としか見えません。そんな人間が会社組織を作るのはもう犯罪だと思う。

何が彼をそんな非道に誘うのか?世の中への一種の復讐なんだろうと思います。若くして綺麗なお母さんを亡くし、その後お父さんは会社経営に失敗する。世の中の不幸の一切を自分が引き受けさせられたとでも思ったか。確かに起業等には大きな原動力になりえますが、そんな負のエネルギーの近くにはダークサイドが口を開けてるんですよね。

よく似た人物では橋下徹や折口雅博がすぐ思い浮かびます。そういえば折口氏とは、互いに強く意識しあっているとも。眷属って言葉が浮かんでくる。絶対に近寄ってくるなよ!

一駅惜しかった

2012年02月21日
結局、事件性はなしか。それにしても、このまま騒がれなければ捨てる気だったんだろう。
<引用開始>
「ニュースになってしまった!」 代々木公園のサメ、放置者特定で一件落着

 東京都渋谷区の代々木公園で19日朝、サメの死骸(しがい)が放置されていた問題で、港区の男性会社員(26)が「自分が置いた」と警視庁代々木署に認めていたことが21日、同署への取材で分かった。男性は「翌日には取りに行くつもりだったが、ニュースになってしまった」と説明したという。

 同署は、廃棄物処理法違反などの疑いもあるとみて調べていたが、男性に不法投棄の意思がなかったとして立件を見送った。

 同署によると、男性は15日、渋谷区のすし店で展示されていたサメを写真撮影のために譲り受け、友人宅で保管。18日夜に同公園に運んで撮影した後、そのまま放置して帰った。通報を受けた同署が聞き込み捜査などから男性を特定。任意で事情を聴いたところ、「すいません」と謝罪した。

 男性に譲ったすし店は「自称芸術家の男性が『処分するなら芸術に役立てたい』と申し出たので譲った」などと説明していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120221-00000547-san-soci
<引用終了>
根性ないっていうか、持っていけるなら最後まで持って帰ろうよ。ふと思ったけど、代々木公園って夜に入れましたっけ?門が閉まって確か入れなかったような記憶があるんですが。
家の近所の臨海公園は夜でもOKですが、暗くて海とか変質者とか危ないので誰もいきません。特に女性は絶対に寄り付かない。
それにしても、一駅違いでしたね。代々木から新宿まで足を伸ばしていただきたかった。
新宿ならば「新宿鮫」を名乗れたのに残念です。
それにしても、鮫って美味しくないよ。そんなもの何で店頭に飾ったんだろうな。タイとかブリとかマグロならいいのに。

あ!まさか、これはすし店側の周到に用意されたステマってことはないだろうな?

受け身だけで十分

Headgear 2012年02月20日
彼らがいう伝統とか文化やら、如何に軽くてうそ寒いだけの偽物なのかがよくわかります。
<引用開始>
4月から武道必修…公立中66%が柔道選択

 今春から中学1、2年生の体育で始まる武道必修化に伴い、全国の公立中学校の約66%が、柔道を選択する見込みであることが読売新聞の全国調査でわかった。

 授業中の事故に不安の声も上がる中、24都道府県と11政令市の教育委員会が柔道の指導計画モデルなどを準備する一方、13府県市教委は指導未経験者を把握しておらず、研修も義務付けていないことが判明、対応に温度差がみられた。

 調査は47都道府県教委と19政令市教委に実施した。来年度の柔道選択校数を聞いたところ、47道府県市が予定校数を回答し、19都府県市は最新の実績校数を答えた。これを集計した結果、全国の公立中学校約9800校のうち、あわせて約6500校が柔道の選択をするとみられる。

 都道府県別では、こうした学校が全体の8割以上となるのは12府県におよび、特に山形、秋田、千葉の3県は90%を超えていた。

 一方、3割未満は沖縄、岐阜、高知、徳島、佐賀の5県。沖縄では空手、他4県は剣道などが多いという。 .
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120219-OYT1T00826.htm
<引用終了>
中学体育で、武道の必修化。武道といっても剣道・柔道・相撲。どこかで聞いたことがあるなと考えてたら思い出した。
私たちの中学時代も必修でした。剣道・柔道・相撲を格技と呼んで、どれかを体育の時間割に組み入れてました。その必修とどう違う?ああ、今度は男女に関係なくやらせるということなのね?

うちの中学は柔道。講道館の師範か何かのえらい先生が体育の教師であった。高校ではこれに加えて剣道までやらされて、大学の体育実技もまたまた柔道にあたったというね。好きでもないのに柔道に六年近く付き合わざるを得ませんでした。悲惨だったのが高校時代。組み合う相手は体格で決められるのですが、クラスで二番目に大きかった私は一番の巨漢と組ませられて大変だった。177センチ72キロの自分の相手が180センチ100キロなんて、もう罰ゲームです。寝技では相手の圧し掛かりに死ぬかと思いました。体臭が酷くて。ポマードべっとりぬりやがって。

それはともかく武道というと何故剣道・柔道・相撲なんでしょうね?限定する意義とか理由ってどこにもない。何故、合気道とか空手とかは入らない?特に合気道だったら、護身術としても有効で実生活でもすごく役立つと思う。海外に行くと合気道は凄く人気あるんですけどね。日本では政治力がないからダメなんだろうか?流派の問題があるのかもね。柔道だと講道館で済むけど、空手は流派が沢山あるから争いが凄いのかもしれない。ならば組み手でなくても、「型」だけを授業に入れればいいじゃないかな。競技もありますしね。

柔道が必修の学校が大勢になりそうだけど、体育教諭でもやったことのない人も多くて、専門教員が圧倒的に足りないのだそうな。深読みする私はここに利権が絡んでくるような気がしてしかたがない。講道館利権?まさかね。

柔道が多くなると最大の懸念は、怪我・事故ですね。二月6日のクローズアップ現代では専門家が「受け身だけでも十分なんですよ」と言ってたから、それでいいんじゃないかな。無理やり投げ技をさせる意味などあまりないように思う。せいぜい体落しで十分で、受け身の難しい大外刈りは禁じるとかね。寝技も危険なのが多い。前三角だとか何とか十字とか止めて、袈裟固めだけにするとかね。時間の多くを受け身で畳をバタバタ叩けばいいんですよ。それでも、頭や頚椎関係の事故はケアしなければならない。ならば、あれはどうだろう?ラグビーのヘッドキャップを被らせるとか。高校までのラグビー競技では着用義務があるので、学校柔道でも被ればいいと思うんです。これで大抵の悲惨な事故を防止できる筈です。なんか「うつくしくない」「伝統を冒瀆する」なんて言われそうだ。でも、子供の安全と成長が第一なんだから、ガタガタ言うなって思う。

武道の必修化は2006年の国会で決められました。安倍内閣か。教育基本法の改悪とセットで、うつくしい国を夢想した挙句の現場強制ってわけだ。
導入の理由は情緒的で論理性の欠片もない。こうして後々までツケが巡ってくる。
決めた人たちはその痛みを学ぶためにいっぺん、青畳で投げられればよいのに。

乗員保護

2012年02月19日
これ、すごいなあ。雪中で二ヶ月も過ごしたっての。
<引用開始>
奇跡の生還か 雪中の車に2か月
北欧のスウェーデンで、およそ2か月にわたって雪に埋まった車の中に閉じ込められていたとみられる男性が救出され、奇跡の生還が話題を呼んでいます。

スウェーデンの警察が18日に発表したところによりますと、北部のウメオ近郊で、およそ2か月にわたって雪に埋まった車の中に閉じ込められていたとみられる45歳の男性が発見され、救出されました。
車は、大きな通りから2キロほど離れた森の中にあり、スノーモービルで通りがかった人が見つけました。
救出された当時、男性は車の後部座席で寝袋にくるまっており、話をすることが困難なほど衰弱していましたが、搬送された病院では容体は安定しているということです。
男性は、警察に対し、去年12月半ばから何も食べておらず、時折、雪を口にして飢えをしのいでいたと話しているということです。
一方で、なぜ車が雪に埋まってしまったかなど、詳しい状況はまだ分かっていません。
ヨーロッパでは、この冬、記録的な寒波に見舞われ、北極圏に近いスウェーデン北部では氷点下30度程度まで冷え込むこともあったということで、奇跡の生還が話題を呼んでいます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120219/t10013125071000.html
<引用終了>
何らかの事情で住居を失くした人ではないかと思う。いわゆるホームレスですが、北ヨーロッパで屋外生活は物理的に無理。それで、車で寝泊りをしていたんじゃないか。後部座席に寝袋というあたりからそう窺えます。
具合が悪くなって寝込んでいて雪に蔽われたとかそんなことだったかな。

私が最も興味があるのがどんな車だったのかということ。ボルボか?確かボルボは凍死を防ぐ工夫を各車に凝らしていると聞いたことがあります。ヒューマンセーフティの発想がある。

たった今、テレビのニュースでその車が雪に埋もれた状態で映りました。黒いSUVだ。シルエットでいえばボルボのXCかベンツのGL、VWのトゥアレグあたり。車高がそんなに高くなさそうな感じからするとボルボではないかと思えます。
人間を守りきる堅牢さを示したことになる。これ、いい宣伝になりますね。
個人的にはやはり、次も欧州車だな。その前に車検切れが迫っているから何とかしないと。

贖罪の奏鳴曲

2012年02月18日
Cover
中山七里の新刊「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」を読了しました。
<引用開始>
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2173778
<引用終了>
もうひとつ、特設サイトに書かれた著者のメッセージを以下に紹介します。
<引用開始>
人を殺すのは罪であり、その行為には罰が与えられる。当たり前の話だ。しかし世の中には人を殺しても罰が与えられないケースがある。戦争、刑法三十九条、少年犯罪、緊急避難、そして死刑である。だが、罰が与えられないからといって罪そのものが消滅する訳ではない。法廷では罰せられなかった咎人たちも、法とは別の何かに断罪され、そしてゴルゴダの丘を歩かされる。
罰せられない罪を背負った者――それは物語を作り始めた頃から脳裏を離れないテーマの一つだった。そして、重大事件の発生するたびにフラッシュに焚かれる代理人弁護士を見ているうちにストーリーが出来上がった。考えるだに重いテーマだが、それをエンターテインメントに仕上げるのが小説家の腕であり、デビュー二年目の無自覚な駆け出しには格好の材料にも思えたのだ。
作家と弁護士を兼業されている方は珍しくない。そういう方々がいらっしゃるのを承知で、弁護士が主人公のミステリーを書くのは地雷原を下駄履きで走破するにも似た行為だったが、これも新人ゆえのあさはかさとご寛恕いただきたい。
長々と書いたが、今はとにかく本書をお取りの方には眠れぬ夜を約束したい。それこそが、私が私である唯一の存在証明なのだから。
<引用終了>
この本の主人公は、御子柴礼司という弁護士なんですが大変に悪徳です。
世間の敵のような被告を好んで弁護し、逆転無罪を勝ち取ったりもします。
腕利きではあるのですが、被害者やその周辺、世間の良識は彼を憎悪して止みません。
彼の隠された過去や、タイトルにある贖罪の意味が読み進めるうちに段々と分かってくるのですが、総292Pのうちの最後の50Pでやられました。
それも、どんでん返しが二度もあった。そんなことだったの?と圧倒されました。
しかし、こんなことが本当にあったとしたら救われない話だなあと思いました。
最高裁の法廷シーンが出現して、御子柴が判事と検事を相手に意表をつくレトリックとそれを支えるロジックで、実質の勝利を入手していく様も圧巻の筆致でした。
これは面白い。しかし、人間にとっての悪とか罪とかいろいろ考えさせられてしまいました。
また、常識を一端振り切ってみる、ということが日常生活において如何に難しいか、あらためて思い知らされもしました。
ご一読をお勧めします。

排除と2:6:2

2012年02月17日
大阪市長が職員に出した「組合活動に協力したか」等と問うた文章をPDFで見ましたが酷い。
公務員の怠惰とか非効率とか無駄とか、大いに議論すべきこともあるでしょうが非常に乱暴であり同時に恐怖も覚えます。ジョージ・オーウェル「1984」のビッグブラザーの様。さぞかし全能感に打ち震えているのだろうか。
そりゃ、組合専従やダラ幹なんてのも多少はいるんでしょうが多数であろう大人しい職員を萎縮させるような真似をしておいて、活力ある組織なんて作れるわけがない。必罰だけがあって信賞がない。よいブレーンに恵まれないか、他人を信用していないかのどちらかなんでしょう。その両方かもしれません。

人の集まる組織では、2:6:2の原則ということがよく言われます。二割の優秀な人、六割の普通な人、二割の問題ある人といった分類をする考え方です。企業組織論では「優秀な二割の人に先導してもらって六割によい影響を与え続ける」ことが肝要であるとされてます。で、この際に残りの二割をどうするのかという問題が出てきます。どうせ、怠惰だったり無能だったり問題行動ばかり起こす人たちなんだから組織から弾いてしまえばいいと考えがちですが、組織論では決してそれを勧めてはいません。
それは何故か?残った二割+六割の成員によって新たに2:6:2が形成されてしまうからです。組織が元来持つ生理のようなものかもしれませんが、ほぼそうなることが実証されています。これは同時に幾つかの組織を見てきた自分自身の実感でもあります。
蟻の生態を観察していても同じらしく、兵隊蟻と働き蟻でも2:6:2の原則がほぼ当てはまるとのこと。ほぼその比率で動き方が分かれるというから、これはもう一種の業のようなものかもしれない。

そして、問題ある社員とはもしかしたら多面的評価によっては見るべき点があるのかもしれない。仮に下の二割にカテゴライズされてるからといって単純に排除してよいものではないように思うのです。会社の危急存亡の際に、閃きによって救ってくれるかもしれない。異質の発想とか捻くれた観点というのは戦時において価値を発揮することはよくあります。逆転の可能性があるんですよね。

大阪市では「問題ある」と見做された人物を分限免職しようと策謀しているようですが、これは結局は好き嫌いに落ち着く。だから残った人の組織は往々にして活力の乏しい、気味の悪いものになってしまう。異質を認める懐の深さを発揮してもらいたいと思うのだけど、難しそうだな。気鬱です。

江戸前

2012年02月16日
これはうかうか釣りもできないかもしれません。
<引用開始>
東京湾の水・泥・生物、放射性物質を調査へ
東京湾に流れ込む隅田川と荒川の河口付近で、環境省が17日から、川の水や川底の泥について放射性物質の濃度を調べることがわかった。

 文部科学省も4月以降、湾内の海水や海底の泥、生き物の調査を行う。「江戸前の魚を食べても大丈夫か」「子どもを水辺で遊ばせたいが不安」といった住民からの相談が増えていることもあり、実態把握に乗り出す。

 環境省が調べるのは、隅田川の両国橋と荒川の葛西橋付近で、3月末までに最初の調査結果を公表する。文科省は東京湾に流れ込む主な河川の河口周辺や沿岸、湾の中央部分で、表層部分の水や海底土を採取し、濃度を調べる。湾内の海洋生物についても地元自治体と協力して調べる方針。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120215-OYT1T01207.htm
<引用終了>
拙宅の目の前に東京湾と旧江戸川河口があります。汽水域でいろんな魚が獲れます。ハゼ・マコガレイ・セイゴ・鯔。運がいいと高級魚のサヨリもかかります。セイゴや鯔はともかく、ハゼやカレイは普通に食すことができます。東京湾は豊饒の海、相模湾の三倍も魚が棲んでいるのに。

荒川では、葛西橋の上流で大きな天然ウナギが獲れます。獲ったウナギは高級料亭にいい値段で売れます。検査結果によってはそういうこともできなくなるのだよな。というより、風評によって既にダメなのかもしれませんが。
あらためて、罪深い事故だったと思います。

具合が悪くなって一日経ち、大分よくなりましたが朝は胡桃入りパンを一欠けら、昼はリンゴを半分だけ食べて仰臥しています。気分悪くもだるくもないのですが食欲がなくても過ごせることがよく実感されています。
それにしても、中島知子の霊能者問題と休眠預金の活用しか民放ニュースは扱っていないかのよう。こういうときは重大な動きが裏であったりするので要注意でなければなりません。

ノロウィルス

2012年02月15日
朝から、気持ちが悪くて仕方がありません。腹にくる風邪かノロウィルスに罹患した可能性があるので、何も食べずに臥せっております。
木曜締め切りの仕事があったのだけど、昨日のうちに終えておいて本当に助かった。それだけが救いで、具合が悪くなるといろいろよくないことを連想してしまうのでいけません。今日は安静に仰臥したまま過ごすことにします。

聞いてないぞ

2012年02月14日15:44
何時の間にそんなこと決めたんだ。聞いてないぞ。
<引用開始>
政府は14日、国民一人一人に番号を付けて納税記録や社会保障情報を管理する共通番号「マイナンバー」制度を導入するための「個人識別番号法案」を閣議決定した。政府は、平成26年6月に番号を交付し、27年1月の利用開始を目指す。番号制導入当初は、年金や税などの分野に限定するほか、個人情報の保護に配慮して行政組織などを監視する第三者機関の設置や、情報漏洩(ろうえい)に対する罰則を盛り込んだ。

 番号制は、所得や社会保障の受給実態を把握し、個人や世帯の状況に応じた社会保障給付を実現することが目的。納税の公平性・透明性を高めるため、政府が実施を求めてきた。このほか、年金の受給手続きの簡略化や、災害時の金融機関による被災者への保険金支払いなどにも活用できる。

 個人情報の流出や不正利用が懸念されているが、政府から独立した第三者機関「個人番号情報保護委員会」が立ち入り検査などを行う強い権限を持つほか、情報漏洩した行政職員らに最高で4年以下の懲役、または200万円以下の罰金を科すとした。

 政府は、社会保障と税の一体改革に関連し、番号制を消費税増税に伴う低所得者対策に活用することも検討。番号制を使って所得をより正確に把握することで、低所得者に所得税を払い戻したり、給付金を支給したりする「給付付き税額控除」の導入につなげたい考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120214-00000535-san-bus_all
<引用終了>
マイナンバーなんていうから、自動車のナンバーを好きに決められるってやつかと思ってたら全くノーサンキューな番号でやがった。
情報漏えいが大きな問題なのではない。この使用目的に胡散臭いものを感じるのだ。統制しようという意図がありありだ。住基ネットが普及しない理由も同じ。胡散臭さだ。自分の情報を知らないところで覗き見されているのも嫌だし、そんな心配をするのも嫌です。というわけで、実施運用に断固反対する。

住基ネットで思い出した。確定申告の季節だ。住基ネットで電子申告やれば5000円の還付がプラスされる、と毎年案内されるけど登録料とカードリーダーを購入するとかえって足が出るので、損だ。またPDFで打ち出したものを送りつけてやろう。

ためにする取締り

2012年02月13日17:52
法事で雪深い田舎に帰っていた両親を迎えるべく、葛西臨海公園駅まで行きました。
旧江戸川土手に沿った道を南下して右に曲がると湾岸道路(357)上り線に合流します。首都高速の高架下の道で視界がよくて400メートルは信号なしで直線が続きます。しかしここでアクセルを踏んだり、合流地点で停まらないと先に待機している白バイの餌食になってしまいます。いつも高架の柱の陰に葛西警察の白バイが停まっていて、一時停止違反の取締りをやっているのです。これは、まあ卑怯というかセコイというか警察らしいといえばらしい。

駅への道はそのまま環七になります。環七の源ですね。考えてみれば私は環七から全く離れられない人生です。生まれた場所も引っ越して育ったところも目の前が環七、さらに引っ越した現在もすぐ傍に環七がある。この輪っか、何か人を惹き付ける磁力があるのかもしれない。永遠にこのサークルから離れられないのではないかと錯覚させるに十分です。

それにしてもだ。白バイは側道から一時停止違反だけを狙って待機しているだけです。目の前を、自転車が堂々と反対車線をふらふらと走っていても注意すらしない。交通安全はどこにいったのだ?違反切符のほうが点数が高いからって極めて私的な事情によるのでしょうね。雪で電車が遅れているということを知らせなかった、信じられない両親の凡ミスによって、駅までの道のりを三回も往復してしました。二回も出直したぞ。一時間半も遅れるとかそんなことあるのか?何のために携帯電話を持たせたのかわからなくなっています。同じ道を側道から本線に進入するたびに白バイ隊員と目が合ってしまいました。三回目ともなると、こいつは何だ?と訝しげな顔になります。サービスで、一時停止しないでやろうかと危うく思いかけましたがさすがにそれはいけません。

しかし、本当に仕事してないよな、葛西警察。

ゴスペル

2012年02月12日13:13
まだ若いのに。死因は薬物中毒とかではないのかな。そんな気がします。
<引用開始>
ホイットニー・ヒューストンさん死去=米ポップス界の女王
米メディアが11日報じたところによると、ポップス界の女王的存在として世界中のファンを魅了した歌手、ホイットニー・ヒューストンさんが死去した。48歳だった。
AFP通信によると、警察当局が同日午後、カリフォルニア州ビバリーヒルズの高級ホテルで死亡を確認した。死因は不明。1990年代に絶頂期を迎えた後は、麻薬所持などスキャンダルが取り沙汰されていた。
63年、米ニュージャージー州生まれ。母もゴスペル歌手であるなど音楽環境に恵まれ、20代でデビュー・アルバムを発表。相次いでヒットを飛ばし、92年には映画「ボディガード」でケビン・コスナーと共演。主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」は世界的に有名となった。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120212-00000021-jij-int
<引用終了>
天は二物を与えたのか。美貌と歌声。もっとも歌唱力は母親から受け継いだのでしょうね。
シシー・ヒューストン。私には娘よりも彼女のほうが馴染み深い。ゴスペルシンガーとして最初はマヘリア・ジャクソンの後ろで歌い、次いでアレサ・フランクリンのバックコーラスを堂々と務めていました。ソロでも何枚も出している。下地にゴスペルがある人って成功しますね。ジェームス・ブラウンとかもそうですが。
それにしても、娘のほうはつまらない男に引っかかってキャリアを汚しましたね。才能はあるのにあまりにも勿体無い。その結果が急逝なんて惨い。
日本でも、そう。演技力とか注目していたのにつまらない男に引っかかったあの若手女優。
本名が島袋さつきというのね。今から別離の様子がイメージできます。

中学生日記

2012年02月11日20:57
Sailorwinter08
中学生日記、放送が終わっちゃうんですね。
<引用開始>
時代の映し鏡として、中学生の心の変化を追い続けてきたNHK『中学生日記』がこの3月、幕を閉じる。

 1962年に前身の『中学生次郎』の放送が始まってから実に半世紀。毎週1回、30分のドラマは、いじめ、不登校といった社会問題や、恋愛、友情、親とのケンカなどをテーマに、思春期真っただ中にある中学生の悩みを映し続けてきた。1970年代には最高視聴率22%を記録、放送回数は約1500回に達する。

 ところが、近年は視聴率が1%以下に低迷し、3月16日の放送「中学生日記最終回スペシャル『命』」(NHKEテレ、19時25分~20時25分)を最後に、終了することが決まった。『中学生日記』を制作するNHK名古屋放送局の滝沢昌弘チーフ・プロデューサーがいう。

「学園ドラマは刺激的なテーマを扱うものが多いんですが、『中学生日記』では、あえて普通の中学生が何を思い、何を感じているのかを描くことに挑戦してきました。結果的には、それが子供たちの支持を集められなくなったということかもしれません」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120209-00000020-pseven-soci
<引用終了>
当然、私も中学生のときに学校で見させられました。同い年のやつが芝居をやっているのをみて、こんな年寄りくさい中学生って近くにいたら嫌だなあと思いました。老成しているというか達観しているというか、諍いや摩擦も描かれてましたが、苦悩がわりとあっけらかんとしていると思えた。
それから、女子の制服のあの白いスカーフが格好悪く見えてしかたなかったです。とにかく大きいし目立つ。どこからでも中学生とわかってしまう。
愛知県はもともと管理教育の厳しいところで、悪名高い三校禁なんてあるし、イメージが悪かったです。「西の愛知、東の千葉」なんていわれてね。

視聴率がよくないのですね。NHKの名古屋って作る番組が基本的に暗いんですよね。あれは名古屋の風土が関係しているのかしら?
ドラマで名古屋局制作っていえば最近だと塚本高史・松下奈緒らの「監査法人」とか小池徹平・臼田あさ美らの「鉄の骨」とかですが、話の骨格が重いせいかな?出てくる風景とか高層ビル群とかがともかく暗い。名古屋の道路ってすごく広いのだけど、逆に寒々しくみえる。撮り方にもよるんでしょうが東京より無機質に見えることもあります。

昔々、夏木陽介が明智小五郎をやったドラマを名古屋局で作ったことがあるけど、なんだか暗くて重々しい画面だったのですよね。東京・大阪局に挟まれて苦吟しているっていうかなあ。独自色を出そうと焦ってうまくいってないっていうか。名古屋制作でしか見られない人っていますよね。役者でいえばお婆ちゃん役の山田昌とか伊藤友乃、事務所なら巣山プロね。

もう一年くらい早い段階で、オスカーに頼んで武井咲に出てもらえばよかったのに。彼女は地元名古屋出身だし、視聴率がとれたと思うのですよ。
地元名古屋といえば、金城学院出身の伊藤麻衣子が先生役で出ていたこともありました。
ああ、それにしても、とうとう三月で思い出に封印されてしまうのか。感慨ひとしおです。

ピョンヤンの夏休み

2012年02月10日20:01
51gbubsqdl__ss400_
柳美里の「ピョンヤンの夏休み~私がみた『北朝鮮』」を読了しました。
<引用開始>
息子とともに、幻の祖国へ
16歳年下の同居人男性と、10歳の息子。奇妙な家族で向かった先は――。ベールに包まれた「北朝鮮」を辿るノンフィクション。

わたしは、ただ見る。肯定的にも否定的にも捉えない。見ることによって現実に近づき、想像することによって現実から離れ、また見て、現実の只中に戻り、見て想像した対象を揺すり起こして文章を書く――。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2172488
<引用終了>
柳美里の北朝鮮への四度の「祖国」訪問記を本にしたもので、昨年の12月に出版されています。最初の訪問が2008年10月、次が2009年1月、そして2010年に四月と八月の二度です。もっと早くに出版できる筈でしたが、去年には三月十一日があり、これまで出せなかったのだとあとがきに書いてあります。

単なる旅行記ととるわけにはいかない。祖国と書きましたが、柳は日本生まれ日本育ちの在日韓国人。つい最近までハングルの読み書きすらできなかったのですから。
そんな彼女が何故、幻の祖国といえる北朝鮮に行く気持ちになったのか?そのことが、旅行記のなかにしばしば出てきます。
考えてみれば芥川賞受賞の「家族シネマ」も含めて、柳作品を読むのはこれが初めて。内省的な内容で、やや難しい言い回しがしばしば出てきて慣れるのに少し苦労しました。
しかし、彼女の独白、その多くが伴侶であり12年前に亡くなった東由多加の思い出を読みすすめるにつれて、その理由がよくわかっていきました。行き場のない懊悩を抱えつつ、東の忘れ形見である息子を四度目の北朝鮮行きに同行させるあたりは実に読ませます。

柳は、旅に出ることについて、それは快適さや便利さをいったんリセットするための機会であると、次のように説きます。

“わたしたちは便利で快適な生活を追い求めるあまり(たとえば風呂だったら追い焚き、浴室テレビ、ミストサウナ、トイレだったらウオシュレット、便座ヒーター、オート開閉、手指乾燥機)と年々便利さや快適さはエスカレートする一方で、もはや何を追い求めていたのかさえ見失っているのではないかちいうこと。しかしその便利さや快適さは自分が必要だと思っているわけではなく、それが「標準」だからという理由だけでそれを甘受し、実際は便利で快適な生活に捕らえられ閉じ込められているのではないかということ。そして、そういった生活ついうものは手に入れるのは容易いが、免れるのは至難の業だということ”(259P)

自由人たる面目躍如というか、あらためて考えさせられます。
私もスマホ購入はもう少し待ってみることにしましょう。
ご一読をお勧めします。

覇権争い

2012年02月09日20:02
Syria
現政権が圧政を強いており、民主化勢力に弾圧を加えているとばかり思っていましたが。
<引用開始>
湾岸6カ国、強硬姿勢鮮明 シーア派勢力圏に楔

■駐在大使を追放、対立先鋭化の恐れ

市民弾圧が続くシリア問題で、湾岸アラブ6カ国は7日、それぞれの駐シリア大使を一斉に本国へ召還するとともに、各国に駐在するシリア大使を追放すると発表した。同国に対する強硬姿勢をいっそう鮮明にした形だ。イスラム教スンニ派が支配層を形成する湾岸諸国には、今回のシリア危機を利用し、シーア派の勢力圏に楔(くさび)を打ち込む狙いがあるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120209-00000104-san-int
<引用終了>
どうもそういうわけでもなさそうです。というのは、アサド政権が強権的な手法で独裁し、民主化勢力に弾圧を加えているという欧米メディアの見立てが未だに証明されていないのです。少し前にアラブ連盟が調査にシリア入りしましたが、弾圧の証拠がどこにも見当たらなかったといいます。
内戦状態になっているのは、政府側とイスラム主義を抱えた反政府勢力との間で、巻き添えを食らった一般人が犠牲になっているというのが真相のようです。

無論、現政権にも責めを負うべき点もあるようですが米英仏と湾岸諸国(GCC)がシリアを非難しているのには、別に理由がある。実はイランを牽制しているらしいのです。シリアとイランの関係は良好。シリア現政権はシーア派に近い宗派です。一方でアメリカ軍が撤退しつつあるイラクでもスンニの力が衰えており、このままいけばイラン寄りの政策で安定してきてしまう。イラン・イラク・シリアとアラビア半島を北から睨む一帯が強力な発言力を持つことに湾岸諸国(GCC)が恐れている。それもあって反政府勢力に支援をしているらしい。彼らの狙いは、できればシリアにスンニ派で新政権を立ててイラクに揺さぶりをかけて混乱させ、イランにプレッシャーを与えたいというものだと思います。
シリアの混乱について、激しく対立している筈のイスラエルは公式に何も発表はしていません。現政権が倒されるほうが望ましいかといわれれば、かえって反イスラエルを煽ることになるかもしれないので下手なことは言えないのでしょう。中国・ロシアの拒否権で国連での制裁決議は不可能になりました。地中海に面したシリアの軍港をロシア軍が租借していて、氷に閉ざされない海路を確保しておきたいロシアの思惑があります。中国はイラン・イラクから石油を大量に買い付けているので、やはり混乱されたくない。
となると、アメリカは軍事予算がシュリンクされつつあるので、結局は英仏の仲介というか介入によって事態は進むのかな。本当は直接に利害が及ばない日本がプレゼンスを示せる絶好の機会だと思うのです。残念です。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

2012年02月08日15:26
330071
増田俊成の最新刊「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)を読了しました。
<引用開始>
昭和29年12月22日----。プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦が、当時、人気絶頂の力道山と「実力日本一を争う」という名目で開催された「昭和の巌流島決戦」。試合は「引き分けにする」ことが事前に決められていたものの、木村が一方的に叩き潰され、KOされてしまう。まだ2局しかなかったとはいえ、共に生放送していたテレビの視聴率は100%。まさに、全国民注視の中で、無残な姿を晒してしまった木村、時に37歳。75歳まで生きた彼の、人生の折り返し点で起きた屈辱の出来事だった。柔道の現役時代、木村は柔道を殺し合いのための武道ととらえ、試合の前夜には必ず短刀の切っ先を腹部にあて、切腹の練習をして試合に臨んだ。負ければ腹を切る、その覚悟こそが木村を常勝たらしめたのである。約束を破った力道山を許すことができなかった木村は、かつて切腹の練習の際に使っていた短刀を手に、力道山を殺そうと付けねらう。しかし、現実にはそうはならなかった......その深層は? 戦後スポーツ史上、最大の謎とされる「巌流島決戦」を軸に、希代の最強柔道家・木村政彦の人生を詳細に描く、大河巨編!!
http://www.shinchosha.co.jp/book/330071/
<引用終了>
長い。タイトルもそうですし、量も700P超ありました。しかも二段組です。持っても、寝転んでもこの本自体がダンベルのようで、手が痛くなりました。
著者作品では「このミステリーがすごい!」優秀賞の「シャトゥーン ヒグマの森」以来となりますが、四日かけて読了しました。
格闘技に殆ど関心がなかったのですが、専門用語や技の解説などが豊富で初心者にも大変読みやすく書かれています。したがって、格闘技に関心がさほどなくても興味を持って読んでいただけると思います。私が格闘技に関心がないのは、特にプロレス好きの粘着質な人にあたってしまったことによります。こちらの知識の不足をつつきながら、持論の長広舌を聞かされることもしばしばあり、些か閉口していたので格闘技全般についての話題を意図的に回避していたということもあります。関心領域が狭いので面白くないのですよね。

しかし、昭和や戦後史を坦懐に眺めようとする場合、世相の一端であるこれら格闘技の内幕を知ることもまた重要だと感じていました。以前に町井久之の評伝を読んだときにも感じた、戦後史の隠れた部分というか、正史に対する稗史の重い存在に気付きました。興行とプロスポーツや芸能の関わりを理解すれば世界はもっと重層的に映ると思いました。

柔道と柔術の違い、講道館のみが戦後生き残ったわけ、プロ格闘技というあだ花の存在。それらを通じて人の生き方、身の処し方、筋の通し方とそうありたい、という希求。それでも時折生じる迷い。純粋な勝利への希求、闘うという勝負事と人生での勝ち負け。青春の躍動と老壮の懊悩。いろんな感情がない交ぜになって私の脳裏を過ぎっていった四日間でした。著者の登場人物に対する並々ならぬ愛情が行間から伝わり、危うく落涙しかける箇所もいくつかありました。

決して軽い話ではありませんが、今風の「勝ち組・負け組」などという皮相な物言いに厳然と楯突くようで、一種の爽快感すら覚えます。
是非ご一読をお勧めします。

尊厳

2012年02月07日15:08
クリアな殺意を抱かせるに十分な発言だな。後から慌てて訂正していたようだが忘れない。
<引用開始>
胃ろう措置はエイリアン!? 
自民党の石原伸晃幹事長は6日のBS朝日番組で、病院で腹部に開けた穴から栄養剤を送る「胃ろう」措置を見学した際の感想として「意識がない人に管を入れて生かしている。何十人も寝ている部屋を見せてもらった時に何を思ったかというと(SF映画の)エイリアンだ。人間に寄生しているエイリアンが人間を食べて生きているみたいだ」と述べた。終末期医療が抱える問題を指摘したかったようだが、患者家族らの反発を招く可能性もある。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120206/stt12020623460012-n1.htm
<引用終了>
で、これがニュースとかで問題にされたら次のように釈明している。
「私は人間の尊厳を重んじなければならないと絶えず言っていて、私自身もそういうこと(胃ろう措置)は夫婦の間で行わないと決めている」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/02/07/kiji/K20120207002587480.html
君たち夫婦の取り決めなどどうでもよい。人の尊厳は意識の有無の問題だけではあるまい。
強く憤りを覚えます。今朝の六時に親戚から連絡があり、一年八ヶ月入院していた伯母が身罷ったといわれました。伯母は風呂場で意識不明で倒れ、一年前からは胃ろう処置を受けていた。でも時々は覚醒して、見舞い家族に早く退院して帰りたいと話していた。やっぱり尊厳はあるのです。政治家とか国会議員以前に、50才過ぎてて恥ずかしくないか。どこまでも他人事で済まそうとするとは。
一度、胃ろう処置を受けてみればよい。国民と痛みを分かち合うのに最適だろうから、この際、麻酔なしで臨んでもらうことを願います。

片手間

2012年02月06日15:19
まるで、片手間で答えているみたい。スーパーボウルのほうが気になっていたんだろうな。
<引用開始>
イスラエル、イラン攻撃の決断は「まだ」 オバマ米大統領
CNN.co.jp 2月6日(月)10時51分配信

(CNN) イランの核開発計画を阻止するためイスラエルが先制攻撃を仕掛けるとの見方が強まっている問題で、オバマ米大統領は5日、イスラエルはまだ決断に至っていないとの見方を示した。

米プロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」直前に放送された恒例のテレビインタビューで語った。

大統領は、米国がイスラエルとともにイラン核問題に懸念を抱き、外交的解決を目指して努力していると強調。イランは国際社会が科してきた「前代未聞」の制裁に痛みを感じているはずだ、と述べた。

一方で、イスラエルとは情報、軍事面で緊密な連携を図っている語り、事態が緊迫した場合は、軍事介入も含めたあらゆる選択肢が検討されるとの見通しも示唆した。

大統領はこのインタビューで、国内政治にも言及。09年のスーパーボウル前のインタビューで、経済政策の成果が上がらなければ1期限りの大統領になると述べた自身の発言を振り返り、米経済は改善していると主張した。当時の発言は今秋の大統領選を前に、共和党候補者らの攻撃材料となっているが、大統領は「これまでの成果を投げ出すわけにはいかない。2期目でやり遂げる必要がある」と力説した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120206-00000008-cnn-int
<引用終了>
よくみたら、この大統領インタビューって恒例行事なんですね。日本国総理の元旦インタビューみたいなもんなんだな。イランも軽くみられている。
しかもイスラエルが単独で攻撃を計画していてそれをアメリカが抑えているかのように言いたいようだ。
で、先制攻撃と聞いてあれ?と思って地図で確認しましたが、イスラエルとイランは隣接しておらず、最短でも1000キロは離れている。他国の領土を陸から進軍するわけはなかろう。ヨルダンはともかく、近くには不安定なシリアもあるし、通れるわけがない。となると空から攻撃するってことか?一端、紅海に出てから北上してイラン爆撃するつもりなのか?核兵器疑惑だけでやるのかな?やっぱりイスラエルがやるというより、イスラエルに頼まれた米軍がやるってことになるのでしょう。きっと、サウジとバーレーンに駐留している連中が担うのですね。

しかし、イランはNPTに加盟しIAEAの査察も受け入れている。開発は進めてたとしても対話する姿勢はあるのだ。一方でイスラエルは長らく核保有を疑われているが、これをずっと否定。ヨルダン川西岸もガザも実効支配しつつ、パレスチナでジェノサイドを繰り返している。理があるようには私には見えない。オバマのアピールだけかな。だったらいいのだけど。

スーパーボウルは接戦。でも、申し訳ないがあのスポーツどこが面白いのかわかりません。

御神渡り

2012年02月05日13:06
今年は寒いからできると思ってたら、久しぶりに出現しました。
<引用開始>
4年ぶり御神渡りを確認…長野・諏訪湖
長野県の諏訪湖で立春の4日、湖面に張った氷に亀裂が入ってせり上がる「御神渡(おみわた)り」が確認された。昼夜の寒暖差で氷が収縮・膨張を繰り返して起きる自然現象で、08年1月以来4年ぶり。

御神渡りの判定と神事をつかさどる八剱(やつるぎ)神社(諏訪市)が4日朝、高さ約10センチの氷の隆起と筋道を確認した。諏訪湖は最低気温が氷点下11度以下になった1月末に全面結氷。宮坂清宮司(61)は「全面結氷した湖面に、幾つかの亀裂と盛り上がりが見られた。4年ぶりに見られて本当にうれしい」と話した。

 御神渡りは地元では、諏訪大社上社(諏訪市)の男神が下社(下諏訪町)の女神の元へ通う「恋路」と言い伝えられる。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120204k0000e040167000c.html
<引用終了>
毎月一度、諏訪には泊りがけで出張してました。当地の企業、主にセイコー・エプソンに出向くもので、これが二年間も続きました。
諏訪湖畔に事業所はありますので近くのホテルに泊まっていましたが、一月の御神渡りの時期になると夜中に「バキバキッ」とすごい音が外から聞こえてくることがありました。気温変化によって、湖上の氷が割れて結氷を繰り返す音だといいます。諏訪では、氷の亀裂や盛り上がりかたによって作物の出来などを占うのですが、あんな音がすると知らなかったのではじめはびっくりしました。
今年は冷え込んでいる時期が東京でも多いですが、それでも84年よりは暖かいようです。あと一歩で東京が終日真冬日(一日の最高気温が氷点下のまま)に迫ったのが84年で、今年はまだそこまではいっていません。
諏訪での仕事終わりにはいつも、当地の清酒「真澄」を飲まされたことを思い出します。

一芸大食

2012年02月04日17:11
120204120829takerukobayashiwingbowl
無芸大食ではなく、立派な一芸大食ではある。あるのだけれど・・・。
<引用開始>
フードファイター小林さん、手羽先で米新記録V
ホットドッグの早食いなどで知られる小林尊(たける)さん(33)(長野市出身)が3日、米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれたチキン・ウイング(鶏手羽先)の早食い競争で30分間に337本を平らげ、新記録を達成して優勝した。

大会は1993年に地元ラジオ局が始めた。初出場の小林さんは、255本の大会記録を持つ米国人ジョナサン・スクイブさん(26)の4連覇を阻んで、賞金2万ドル(約153万円)を獲得した。

小林さんはニューヨークで毎年、独立記念日に開かれるホットドッグ早食い大会で、2006年まで6連覇を果たした。しかし、運営団体との契約を巡る合意に至らず、10年に観客として会場を訪れた際、ステージに近づこうとして警官ともみあいになり、公務執行妨害などで逮捕された。

同年8月、裁判所から6か月の保護観察を言い渡されたが、その後、「フードファイター」として復帰し、数々の大会で優勝している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000251-yom-soci
<引用終了>
写真と動画も見たのだけれど、あれはいけません。ユーモアがない。惚けたところがない。過去の大食漢、それはテレビ東京の元祖大食いシリーズに連なる面々との大きな違いです。赤阪尊子、藤田操、岸義行といった面々にはそれがまだあった。驚嘆すべき胃袋と顎力とともに、どこかに愛嬌もあった。
これが、小林尊、新井和響といった人たちにはあまり感じられないのです。

大会を伝える動画:
http://abcnews.go.com/US/video/kobayashi-downs-337-wings-wing-bowl-15510339
それに食べ方も汚い。口の周りは勿論、手指も服も油でベットリとなっている。形振り構わず、ひたすら数をこなせばよい、と言われているようで見ていて哀しくなってきました。ギャル曽根を見習え。フードファイターと自称したことでおかしな自己規定をしたかのよう。大食いでいいじゃないか。どこかに自省がないといけないよ。プロとしてそこそこ活動しているみたいだけど、私としてはテレビ東京に一度頭を下げて、愛嬌路線でやって欲しいと思ってるのです。

育成放棄

2012年02月03日14:28
岩波の縁故採用宣言。新卒者には受難かもしれない、けれど案外合理的な選考ではある。
<引用開始>
岩波書店:定期採用の応募条件「コネのある人」
 応募資格は“コネ”のある人-。老舗出版社の岩波書店(東京)が、2013年度定期採用で、応募条件として「岩波書店(から出版した)著者の紹介状あるいは社員の紹介があること」を掲げ、事実上、縁故採用に限る方針を示したことが2日分かった。

 同社の就職人気は高く、例年、数人の採用に対し千人以上が応募。担当者は縁故採用に限った理由を「出版不況もあり、採用にかける時間や費用を削減するため」と説明。入社希望者は「自ら縁故を見つけてほしい」としている。

 岩波書店の13年度採用は、大学の新卒や経験者らを対象に実施。書類審査後、4月に筆記試験や面接を行い、若干名を採用する。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120203k0000m040023000c.html
<引用終了>
入社動機を語る際、社内に知り合いがいるいないでは大きく異なってきます。紹介者がいれば、具体的にこんな仕事がやりたい、私ならこう考えるとかいろいろ建設的な提案も入社面接で出てくるでしょう。しかも、紹介ということなら、いい加減な人間を推薦することはできない。自分の評価を落とすことはできないから人を吟味することにもなる。いわば人事部登場の前段階で該当者のエンドースが出来るってことですな。新卒者は可哀相かもしれないが、そもそも新卒で出版社って入るべき世界ではないと思います。世間で揉まれてから門を叩く場所です。新卒で「世界」の編集なんてやって欲しくない。

ところが出版社って人気高いんですよね。大手は勿論、中堅どころも非常に高倍率です。私も出版社に中途入社でちょっとの間勤めていましたが、そこの新卒社員入社倍率が1000倍と聞きました。しかも新卒は給料が決して高くない。条件はそんなによくない。ところが中途入社の自分は、社内に知り合いがいて入社面接も形式的だったし、給与も前職金額を超える形で保証されました。一方では高倍率を潜っても低収入を受忍、なんとも理不尽な世界です。

しかも完全な実力主義というわけでもないし、コネ入社も別枠でありました。有名料亭の子息とか、IBMの役員の娘とかも入ってきた。育ちがいいからか性格は温和だが、仕事能力という点では疑問符のつく人材ばかり。
今にして思えば一種の人質でしたね。テレビ局や代理店には大勢いますね。

岩波書店だったら、想像力とか企画力ってそんなに要らないのではないかな。若い人が持つ独創性とか意欲とかあんまり関係ないコンサバなコンテンツばかりだし。
まして、書店営業は強気の買い取り制だし、返本の悲哀も感じずに済むしな。やっぱり新卒で入ると、世の中勘違いしちゃいますよ。

ところで、この縁故採用。違う観点からみれば育成放棄でもあるんだよな。私たちは人を育てられません、OJTもできればやりたくないって言ってるのと同じです。

ソウルトレイン

2012年02月02日16:58
ドン・コーネリアスが亡くなって75歳だったと知った。
もっと若いと思っていた。まさか自分の親と同い年だったとは。
<引用開始>
「ソウルトレイン」司会者が自殺、ポップ音楽に貢献
1970年代に米テレビで人気を博したダンス音楽番組「ソウルトレイン」のプロデューサーで司会者のドン・コーネリアスさん(75)が1日、ロサンゼルスの自宅で死亡した。検視局によると、銃で自殺したとみられる。

ソウルトレインは70年にシカゴの地元番組として放送が始まり、翌年にはロサンゼルスに拠点を移動。ジャクソン・ファイブやジェームス・ブラウンなど黒人アーティストの人気を後押しし、米ポップ音楽に重要な役割を果たした。

警察は、コーネリアスさんが搬送先の病院で死亡確認されたと述べ、捜査が続いていることを理由に詳細は語らなかった。

作曲家でプロデューサーのクインシー・ジョーンズさんは、「MTVが始まる前にはソウルトレインが存在した。それがドン・コーネリアスの偉大な遺産だ」と、その死を悼んだ。
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPTYE81K1S220120202
<引用終了>
「ソウルトレイン」はその名のとおりソウルミュージックを中心にした音楽&ダンス番組だった。ソウルも様々な変遷があって番組自体の人気も衰えそうになったこともあるけど、20世紀を乗り越えて2006年まで番組自体は続きました。ドン・コーネリアスは番組の司会者だけど、企画構成にも関与していたので、半分は彼の番組だったと言ってもよいでしょう。
エド・サリバン・ショーの黒人版といったらいいのかな。ちょっと違う?それはともかく。

ソウルトレインといえば、テーマ曲がMFSBのあの有名なやつです。
http://www.youtube.com/watch?v=Q9xHSJD8Fug
どうしてもフィラデルフィア・サウンドと関連して思い出してしまいます。
ギャンブル&ハフ、トム・ベル、ヴァン・マッコイという作り手。スタイリスティックス、オージェイズ、スリー・ディグリーズ、テディ・ペンダーグラス、ビリー・ポール、ルー・ロウルズといった優れた歌い手たち・・・。
彼らの曲が頭のなかでずっと鳴り続けています。懐かしいけど、決して古くない。

家庭内暴力で訴えられたり、困った人でもあったけど足跡は偉大です。合掌

残るアイコンはジェームス・リプトンくらいですね。彼にはまだまだ元気でいて欲しい。

いただく

2012年02月01日10:36
「タイトロープの女」第二回も見たが辛かった。地デジになって肌艶とか顔色とか鮮明になった分、容色の衰えもはっきり確認できる。見映えを気にする女優には酷な時代ではあるが。
池脇千鶴、やっぱり華がない。病人に見える。どこが美人ピアニストなんだか。だいたい、ざんばらなあの髪型もいただけない。貞子みたい。

さて、やしきたかじんが病気で休養するといいます。
<引用開始>
やしきたかじん食道がん告白 当分休養
歌手やしきたかじん(62)が31日、自身の公式ホームページで初期の食道がんであることを明かした。

以下、たかじんのオフィシャルサイトに掲載された全文。

「いつもお世話になっています。

突然ですが、弊社のアーティスト、タレントであります、やしきたかじんが、検診の結果、初期の食道がんであることが判明いたしました。

今後は、治療のためにしばらくの間レギュラー番組を休ませていただきます。

毎週お楽しみいただいている皆様には、大変申し訳ありません。

本人はいたって元気で、驚いている次第ですが、食道がんには最もいけないタバコ、お酒もしばらく我慢していただき治療に専念していただこうと思っております。

そして、なるべく早く元気な姿で、また吠えていただこうと思っております」
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201201310225.html
<引用終了>
彼については特段に印象もないけど、なんとなく粗暴な感じを受けます。一度だけ東京にテレビ進出して、上手くいかなかったんですよね。それから東京に対する激しい敵愾心や憎悪が余計に増したようです。自身の番組を関東だけネットしないとか編成に口出ししている。それだけの力があるということにも驚く。
その影響力の一端が、上記の事務所報道にもあらわれていると思いました。

『食道がんには最もいけないタバコ、お酒もしばらく我慢していただき治療に専念していただこうと思っております。』

事務所ってタレントをマネージする立場のはずだけど、我慢して「いただき」専念して「いただこう」と極端にへりくだっている。「させます」といえない。
「いただきいただこう」って文章も、彼の恐ろしさを際立たせているようにもみえる。
で、なるべく早く元気な姿で『また吠えていただこう」と思っている、これもすごいぞ。

「吠えて」で人間の尊厳を見事に消し去りながら「いただこう」とご機嫌をとる。上げたり下げたりビクビクと腫れ物にさわっているようです。
宮仕えは辛いなあ。というより、もうちょっと文章は練れよな。

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2021年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ