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多重国籍

2012年04月26日
なんであんな男が?と見出しにつられた。それにしてもイギリスは多重国籍でよいのですね。
<引用開始>
英国で“猫ひろし論争” 五輪代表1割が海外出身者ら
ロンドン五輪の開幕まで3カ月余り。前回の北京五輪と同じメダル数4位を目標に掲げる開催国の英国で、「にわか英国人」論争が過熱している。海外生まれの選手がにわかに英国籍を取得したり主張したりして、英国の代表で五輪に出場することに関し、英保守系大衆紙が「英国オリンピック委員会(BOA)はメダルの数を増やしたいだけ」と批判キャンペーンを展開したのがきっかけだ。

日本でもタレントの猫ひろしさんがカンボジア国籍を取得し、同国のロンドン五輪男子マラソン代表に選ばれた。英国では多重国籍が認められているとはいえ、ロンドンが五輪開催地に選ばれた2005年以降に英国籍を取得したり主張したりして出場権を獲得した選手は、代表約550人のうちおよそ50人に上る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120426-00000526-san-spo
<引用終了>
移民を積極的に行なう一方で、保守的な人もそれなりにいるのですね。しかしこの流れはもう変えられないのではないか。サッカーの場合、ヨーロッパ各国でもアフリカ系人種の選手も少なくない。旧宗主国との関係から、例えばフランスだったらアルジェリアやモロッコ、ドイツならガーナ、イギリスならナイジェリア、イタリアならエチオピアやリビアからの出身者が結構いる。もっとすごいのは卓球だ。あちこちの国で中国出身者が国代表選手として試合を戦っているではありませんか。日本も男女とも中国出身選手がいましたね。それが、いい悪いという次元ではなくなってきている。

彼ら保守派によれば、英国で生まれ育ったアングロサクソンが国を代表するに好ましいということにおそらくなるんでしょう。メダル獲得に奔走せず、参加することに意義があるという原初の理想を求めるならばそれもありでしょう。

でも、それで選手が納得してくれるかどうか。五輪での成功と栄達を求める人は多い。日本のフィギュアでも、出場機会の拡大を求めて、ロシアやアメリカに国籍変更する選手が出てきている。少し前ならば考えられなかった行動ではありませんか。

ラグビーのように、国籍に拘らずにその地域で一定年数プレーした人間が代表になるってのもひとつのあり方だと思ってます。

猫ひろしのように、日本人から国籍変更した人間で、また日本人に戻りたいとなると、どうなるか調べてみました。すると、一定年限に国内で生活・居住実績が確認されれば案外簡単に戻れるのだそうです。わりと手軽なようですね。
ナショナリズムとパトリオティズムの違いみたいなことを考えさせられます。

日本人対決

2012年04月25日
早朝の地震で起こされてからの今朝の日本人対決、見どころが満載でした。
<引用開始>
ダル満塁でAロッド手玉に「思った通りの投球」
好調のヤンキースを手玉に取った。ダルビッシュは九回1死一塁、無失点でマウンドを譲るまで119球。本拠地のファンは名前を呼ぶ「ユー」の掛け声とともに総立ちとなり、ダルビッシュも右手を軽く挙げて応えた。

 最速156キロをマークしたストレートに加えて、変化球も切れていた。三回無死満塁で2番グランダーソンを緩いカーブで三振に仕留めると、続く打者は大リーグ最高年俸のロドリゲス。1ストライクから内角に鋭く沈む速球で三塁併殺打に打ち取った。

 七回は2三振を奪い、2死一塁で迎えたのはジーター。速球で真っ向勝負を挑んで空振り三振を奪うと、思わずグラブをたたいて喜んだ。この日、大リーグ入りして最多となる10奪三振をマークした。

 開幕当初は制球に苦しんでいたが、次第に適応してきた様子で、「前回(19日のタイガース戦)から制球が定まり、きょうも思った通りに投げられた」とダルビッシュ。黒田との日本投手対決の舞台で大型右腕は期待に応え、ファンの心もがっちりとつかんだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120425-00000035-mai-base
<引用終了>
投げるたびに内容がよくなっていますが、ボールが滑りやすいのを克服しつつあるということなのでしょう。それと、今朝はセットポジションから投げていましたが、あれもコントロール復活に役立ったと素人目に思えました。

黒田も前回より数段よかったけれど、初回に浮いたボールをやられてしまいましたね。七回で二点どまりなら、十分に合格です。

それにしてもだ。共和党の地盤ともいえる保守的なテキサスで、日本人同士が対決するというのもなかなか考えられない出来事です。リメンバー・パールハーバーの念を抱き、人種的偏見を隠そうともしない人だっているでしょう。しかもダルビッシュは、アメリカの仮想敵国イランの血もひいている。
そうしたまつろわぬ人が快刀乱麻の活躍を果たす。そこに一種の痛快さを覚えるのです。

想像力

2012年04月24日
他人の不幸は蜜の味、と思っているわけではないのだろうが。そう信じたくもないけれど。
<引用開始>
4月23日 マスコミの人間に心はあるのか
本日,京都府亀岡市で悲しい事故が起こりました.当ドクターヘリも出動し対応しています.検証されるべき事項は沢山ありますが,1つの命をすくい上げようと誰しもが全力をしくしました.結果,望まない終末になることもあります.その後のご家族の心のケアには人として,医療者として十分な対応を心掛けております.当然,院内や病院敷地内に勝手に入り込み,勝手に取材,写真をとるマスコミには取材の許可を出しませんし,取材拒否の旨をきちんと伝えております.もちろん必要があれば病院から情報を伝えます.

しかしながら,読売新聞,毎日新聞,朝日新聞など各社の記者(個人名を出しても良いと思いますが)は霊安室の前にカメラをかまえ,お帰りになるご家族の映像を勝手に撮影していました.再三にわたって取材はお断りの旨を伝えていたにもかかわらず,一番大切にしたい瞬間に,ズカズカと土足で割り込んできました.

ご家族,医療者,関係者の心情を考えられないくらいマスコミの人間の心は腐っているのでしょうか.このブログが多くの方に読まれていることは十分に存じ上げております.だからこそ敢えてここで述べます.
http://teccmc.blogspot.jp/2012/04/423.html?utm_source=feedburner&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed:+TeccmcsBlog+
<引用終了>
強く憤っているけど当たり前だ。想像力、思いやる気持ちと言い換えてもよいが肝心な場面で欠落しているようで、腹立たしいというより哀しくなってきます。自分の周囲でそんなことが起きても同じように振舞えるのでしょうか?そういう想定は高貴なお仕事のまえでは消し飛ぶんでしょうね。高い禄を食み、安定した地位に高圧的な姿勢で下々を指導したつもりになっているマスコミ官僚の皆様には。それにしても霊安室の前に張り込むってのは人倫としても問題があるように思う。なかには、奥さんと子供をいっぺんに亡くした人もいるのに。下衆ってこういうときに使う言葉ですかね。

加減

2012年04月23日
痛ましい事故が最悪の事態を迎えてしまった。
<引用開始>
重体の妊婦と小2女児の死亡確認 集団登校に暴走車
 京都府亀岡市の府道で集団登校中だった市立安詳小学校の児童ら約10人の列に軽乗用車が突っ込んだ事故で、京都府警は23日、重体だった4人のうち同小2年、小谷真緒さん(7)と、負傷者の保護者で妊娠中だった松村幸姫(ゆきひ)さん(26)の死亡が確認されたと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120423-00000556-san-soci
<引用終了>
このところ十代の暴走が目立つような気がします。八王子のバスジャック未遂もそう。昨晩起きた江戸川区の十六歳少年暴行死もそう。些細なことで暴発する子供が多くなっている。無知と未熟さに由来する行動に悲惨な結果が付随しています。ひとの痛みを想像できない子が増えているように思う。
喧嘩でも、昔は手加減を知っていた。これ以上やったらまずいという。今は喧嘩が少ないのか加減しらずで相手に壊滅的なダメージを与えてしまう。ナイフを所持するのも人を刺すのも手軽。加減がわからないから、たいてい滅多刺しにしてしまうのですよね。ドラマや漫画と違って、実際の刃物はすっと体に刺さりますから、リアリティがないのだといいます。

痛みを擬似的に体験することができないか?例えば車の運転に対しては学校の授業で採り上げられないだろうかと思うことがあります。運転シミュレータってありますよね。あれを借り出すか、教習所にて課外授業を行い体験することができないか。そのときに事故衝突時の体感を確認できることができないかと思う。塀やガードレールにぶつかったとき、犬等の動物を轢いたとき、はたまた人間にぶつかってしまったときの衝撃が体感できるような装置が作れないだろうか。ゲームセンターで似たようなマシンがありますから、すぐにできると思うのです。地震の震動を擬似的に体験できる車が消防庁にありますが、自動車運転で事故シミュレーションできる仕組みが作れないか。
将来、運転免許をとれる年齢になる前に運転の怖さを先取りして知るというのは有益だと思うんですけどね。格技やヒップホップダンスを授業で必修化するよりはるかに役立つと私は思います。
今朝のニュースでヒップホップが授業で必修化されると初めて聞きました。
しかも、厚労省所管で実技検定まで取り仕切るそうな。これはひどい。

事実と真実

2012年04月22日
弁明を聞いてちょっと笑ってしまいました。
<引用開始>
2月の埼玉県新座市議選で初当選したタレント立川明日香さん(27)が20日、市選管から「市内に居住の実態がなく、被選挙権は認められない」として、当選無効の決定を受けた問題。

 立川さんは取材に、「『ここに住んでいる』と住民票が表している。居住の実態がないとだめ、というのは疑問」と不満を口にした。

 立川さんは決定を不服として、県選管に審査申し立てを行う考えだ。

 公職選挙法は、市町村議は「引き続き3か月以上、選挙区内に住所がある」ことを被選挙権の要件とし、「住所」について最高裁は、生活実態が必要、との見解を示している。

 立川さんは昨年9月に東京都練馬区から新座市に転入したが、市選管は、水道が使用されていないことなどから、「成人女性が生活しているとは考えにくい」とした。

 市選管によると、立川さんの家族は、「新座市に移ったのは当選後で、それまで(練馬区に)一緒にいた」と証言したという。また、立川さんは「新座市には寝泊まりに行っていた。水道水は飲まない。トイレも行かない」と弁明したという。これについて、立川さんは記者会見で、「(事実関係については)弁護士と相談して対応する」と明言を避けた。

 他の市議らは、複雑な反応を見せた。亀田博子議長は「市選管が出した結論でありやむを得ない」と話し、26日の同市議会全員協議会で意見を求め、今後の対応を考えることを明らかにした。

 一方、立川さんが所属する市議会会派「市民と語る会」代表の高邑朋矢市議は「母親をしながら選挙を行い、芸能活動も続けてきた立川さんの努力が認められなかった。寝るために新座市に帰っていたということが生活実態にならないと判断され、残念」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120421-OYT1T00259.htm
<引用終了>
何をやっている人かと思ったら、タレント活動をしているのですね。お子さんもいる。
これ、当選したらしたで『美人すぎる市議誕生』なんて囃すつもりだったのでしょうね。
市長とか国会議員だとうるさく言われませんが、地方議員の場合、選ばれるその地域に居住し続けている状態が必須なんですよね。で、この人は隣の練馬区に住んでいて引っ越したあとも殆ど居住していないという。

「新座市には寝泊りに行っていた。水道水は飲まない、トイレも行かない」
「『ここに住んでいる』と住民票が表している。居住の実態がないとだめ、というのは疑問」。ここはすごく笑ってしまった。住民票があるのは事実であっても、生活の痕跡がないという真実が揺るぐわけでもない。面白いから是非その線で異議申し立てを完遂していただきたい。

でも当選するなんてことは二義的な目的なのかもな。このことで名前が売れていけばタレントとしてはOKなのかもしれない。不愉快な話ではありますが。

しかしそろそろ「美人過ぎる」という前置きは止めてくれないだろうか。
「美人過ぎる市議」「美人すぎる海女」「美人すぎるアスリート」とかさ。
これ、二重の意味で無礼。その職業と容貌とは相関関係がないじゃないか。
「市議」とか「海女」に美人などいないという思い込みがあり、一方で美人がつく職業にはそうした選択肢はないものだという決め付けがあります。

それに「すぎる」という逸脱を戒めるような物言いが不遜。何様のつもりなんだろうか。
つまり『俺様』ってことか。そういう自意識の持ち方が広がっているんでしょうかね。

望まれぬ末期

2012年04月21日
目の前に突然出てきたら、それは恐怖だったでしょう。
<引用開始>
秋田クマ襲撃:雪面登り脱走か…壁際に4.5メートル
ヒグマの脱走で20日、従業員とみられる女性2人が犠牲となった秋田県鹿角市の秋田八幡平クマ牧場。オリの中には高さ約4.5メートルもの残雪が放置されており、ヒグマがここをよじ登って逃げた可能性もある。施設については以前から、動物愛護団体が管理上の問題を秋田県に指摘していたといい、県幹部は「事故がどう起きたか把握できるまでコメントできない」と言葉を濁した。

「女性従業員がクマにかまれたようだ」。鹿角広域行政組合消防本部によると、午前10時5分ごろ、通報を受けて出動。現場に着くと、オリ近くで、従業員の館花タケさん(75)とみられる女性を複数のクマが襲っていた。オリの中と外には長靴が1組ずつ落ちていた。

同牧場の経営者、長崎貞之進さん(68)は事故後に現場を確認。6頭が逃げたオリには高さ4.5メートル近くの残雪があり「そこから乗り越えたのかもしれない。水を使って除雪をしていたが、気付かずに残されていた」と話した。残雪がある側の囲いはコンクリート壁と柵を合わせ高さ約6メートル。クマの体長は2メートルを超えていたという。射殺された6頭以外の脱走は確認されていない。
http://mainichi.jp/select/news/20120421k0000m040093000c.html
<引用終了>
この間のアミメニシキヘビの例もそうですが、熊に襲われて死ぬというのも凄く嫌ですね。理不尽で納得できないもの。おそらくは覆いかぶさって来たのだろうな。熊は視力がよくないので、眼下で動くものには本能的に前足を出して探ってくるそうです。
特にヒグマだもの。走力、跳躍力、腕力、噛む力の全てで人間は敵いません。仮に子連れだったり、冬眠できない彼らであったら最悪。車でもあれば別ですが、森の中などで狙われたらまず助からないといわれてます。

どうもこの牧場の管理に問題があるようで。亡くなった方と地域を考えると苦しい地方の断面が見えるようです。八幡平なら奥だし、交通は不便。自然以外には目立った観光資源がないから、こういう施設を作ったのだろうな。でも、慢性的な人手不足でもある。都会ならとうにリタイアしている年代の方が働くというのも、働き口と人手の双方が不足しているという矛盾を現しています。行政も片目を瞑って黙認していたのではないですかね。痛ましいです。

野放し

2012年04月20日
何故、詐欺罪が適用されないのか全く理解できません。
<引用開始>
レギュラーを「ハイオク」、GSが偽装販売2年

 レギュラーガソリンを「ハイオク」と偽って販売したとして、消費者庁は19日、ガソリンスタンドを運営する「エム・ワイ産業」(茨城県龍ヶ崎市)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。

 同庁によると、同社は昨年末までの2年間、ガソリンスタンド「竜ヶ崎給油所」で、看板やガソリン計量器には「ハイオク」と掲示していたが、実際に販売したのは大半がレギュラーガソリンだった。

 この2年間で「ハイオク」と称したガソリン計7万4000リットルを販売。同スタンドでの昨年の平均小売価格は、「ハイオク」が1リットル当たり146円に対し、「レギュラー」は同131円だった。同社は「悪いことだと認識していたが、利益を出すためにやった」と釈明している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120419-OYT1T00970.htm
<引用終了>
何が措置命令だよ!公務員の「訓告」「戒告」と同じくらい無意味な言葉です。営業停止も廃業もペナルティは何一つないじゃないか。
『次から気をつけてくださいね』。しかも言外に「次は見つからないようにね」とニュアンスを含ませているじゃないか。

昔、高校生のときに地下鉄神保町駅で拾った切符で出ようとしたらバレて料金を払わされたことがあります。昔は切符に鋏を入れたのですが、その鋏の切れた形で入場した時間帯が分かるという。「だからばれるんだよ。騙そうたってそうはいかないよ」駅員は勝ち誇ったように言いました。「次からはもっとうまくやれ」と変な激励を受けました。禁止を申し渡してはこない。
なるほど、わからないようにやればいいのね・・。きちんと学習しました。
ってそういうことではないんだよね!

大体、ガソリンにかかる暫定税率が問題を根深いものにしています。重量税とか道路税とか売値に付加しているんですよね。極めて不当なお金。もともとはそれも廃止するってマニフェストじゃないか。

これ、被害者に返金とか請求されたらどうするつもりなんだろう?地域で不買運動とか起こされたらどうするんだろう?やり過ごしってことかね。
皆、やられっぱなしでいいのかよ。俺だったら絶対黙ってないぞ。

それにしても表示をごまかさないで、少しは真面目に働いたらどうなんだ?
「油を売る」仕事だけに、真面目にはやれませんってか。

観測気球

2012年04月19日
観測気球ではないかと思いましたね。世に再び出る間合いをはかるための。
<引用開始>
紳助さん 芸能界復帰の意思なし「もうやり尽くした」
 昨年8月に暴力団関係者との交際を理由に芸能界を引退した島田紳助さん(56)が「芸能界への未練はない。もう仕事はしない」と復帰する意向がないことを明らかにした。19日発売の「週刊文春」に告白したもので、取材に応じたのは引退後初めてだ。

 所属した吉本興業の大崎洋社長(58)が今年1月の年頭会見で復帰を熱望していたが「もうやり尽くした。死ぬまで質素に暮らしていける。芸能界は恋しくならへん。もう戻らないから東京のマンションも引き払った」と明らかに。噂される政界入りについては「ありえない」と強く否定した。

 引退会見で「芸能界のてっぺんに立てた」と表現したその時期については、自らプロデュースした音楽ユニット「羞恥心」が人気を集めた08年ごろと説明した。

 約90分間にわたって心境を明かし「引退して緊張感がなくなったせいか、ここにしわがなくなったと言われる」と眉間を指さしたという。一方、吉本興業は記事について「特にお話しすることはない」とコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120419-00000037-spnannex-ent
<引用終了>
戻ってくる気満々。復帰の意思がないのならインタビューに出ないだろうと思います。
仮に取材に応じたとしても「今後は勘弁してくれ」と断りを入れる筈。しかも誤解を与えられないように短時間で切り上げるものでしょう。
それを90分も時間を割いてもらっているというあたりから怪しい。騒動後に初めてのインタビューだし、報じてもらった後で世間からどう見られているかを知りたいと思ったのでしょう。事務所の威光があらたかなのか、一部の週刊誌を除いて、ネガティブ報道は出てきません。「禊は済ませた」ということで子飼いのメディアに待望論でもうってもらい、震災後の日本に元気を与えたいとかそんな理屈をつけてカムバックを期しているんじゃないかって。考えるだけで憂鬱になります。
才能はあるといわれるが少なくとも私は全く笑えない。他人を貶して笑いをとるスタイルには嫌悪感しか持てません。最初は洒落で仲間内だけでやっていると思っていたが、違った。何年か前に空港で「ハロー!」と呼びかけた一般人にキレて凄んだ話を聞いて以来、大嫌いになりました。品がないし。
どうかこのまま戻ってきませんように。

魂の相克

2012年04月18日
「魂の相克~在日スポーツ英雄列伝~」(大島裕史著講談社刊)を読了しました。
<引用開始>
コリアン両エースが激突した伝説の甲子園決勝、東洋の魔女「日の丸」のエースアタッカー、早稲田ラグビー伝説の闘将……歴史的名勝負に潜んだヒーローたちの知られざるドラマ
二つの祖国の狭間で自らのアイデンティティに苦悩し、葛藤した在日韓国人たちが築いた日韓スポーツの壮大な懸け橋のドキュメント

【野球編】対談 30年前の甲子園決勝を語り合う 金村義明(報徳学園)・韓裕(京都商業)/戦前、戦後を駆け抜けた伝説の野球人/祖国で活躍した在日二世三世たち
【サッカー編】日韓戦の60年/在日コリアンによって始まった中央大学サッカー部の戦後/ドイツを駆けた在日サッカーガール 康裕美
【柔道編】東京オリンピックと在日社会/ヒーローとヒールの狭間に生きる 秋山成勲
【レスリング編】明大出身、韓国レスリング先駆者たちの波乱の人生/プロレスの革命戦士・長州力 魂の叫び/力道山の次男・百田光雄、父親を語る
【バレーボール編】「新魔女」の主砲・白井貴子の波乱のバレー人生
【ゴルフ編】海外進出の先駆者・具玉姫を支えた人たち
【マラソン編】金哲彦が登り続ける人生の山道
【ラグビー編】韓国人、長男としての宿命を負った伝説のラガーマン・豊山京一
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2174898
<引用終了>
興味深く読めました。面白い、というには非常に重い内容でしたが。スポーツは平和への希求・発露であると同時に、個人の成功・栄達の手段でもまたある。そんなことをあらためて思い知らされました。
本書では主に在日コリアンのアスリートを取材対象としていますが、ことの本質は日本と韓国だけの問題では決してない。例えばアメリカやフランス、ドイツでの同じ問題。はたまたアルメニアとかルワンダとかウイグルとか。その地域で嫌悪や侮蔑を媒介した人間関係を見せられる度、その重い課題に沈黙してしまいます。ただ、確実なことはひとつだけある。断ち切れない関係にあるということです。単細胞なレイシストに出番がないことは間違いない、そう信じたい。いい本。本の表紙は握りこぶしですが裏表紙がなんだかいい。
ご一読をお勧めします。

入れ知恵?

2012年04月17日
どっちなんだろう?二つの可能性がありますよね。
<引用開始>
女児「おじいちゃん危篤、タクシー代を」 長崎で相次ぐ[PR]
 長崎市内で3月末以降、小学生とみられる女児から「おじいちゃんの入院している病院に行きたい」などと声を掛けられ、現金3千円を渡したという相談が長崎県警に相次いでいることが16日、わかった。

 浦上署によると、同市の平和公園近くで「女児にお金を貸したが、だまされたかもしれない」という相談が、これまでに3件あった。いずれも女児が「おじいちゃんが危篤で急いでいる。タクシー代を貸してほしい」「家に帰りたいが、お金がない」などと、高校生や大学生ら女性ばかりに声をかけたという。

 近くにキャンパスがある長崎大では、複数の学生が女児から声をかけられ、お金を渡したといい、同大が注意を呼びかけている。

 同署は、女児の背後で指示する大人がいる可能性もあるとみて調べている。
http://www.asahi.com/national/update/0416/SEB201204160024.html
<引用終了>
二つの可能性がある。
1.背後に大人が絡んでいる。
2.子供が単独で行なっている。
犯罪としてはどちらも悪質ですが、性格がかなり異なります。
1の場合、大人。まずは親が子供を操っている。入れ知恵で一種の寸借詐欺ですね。
そういえば、最近のニュースで子供に万引きを繰り返しやらせていた親がいました。この可能性が高いように思う。いう事を聞かなければ折檻する、で子供は従うしかないパターン。

でも、おそらくは違うだろうが2の可能性もある。女児というけどいくつくらいなんだろう?小学校低学年くらいかな?悪賢い子がいることは確か。でも、そうであるならこれは恐怖です。仮に補導されても改心などしないでしょう。「次はもっとうまくやる」とひそかに誓わせる機会になってしまう。

私も似たようなことがあった。学校の裏の錦華公園にいたとき中学生の男の子から「横浜まで帰らないといけないのだが定期を失くしてしまった。交通費を貸してくれませんか?」。で、3000円貸して欲しいという。高いだろ?

このとき、幸か不幸か3000円の持ち合わせがなかった。そこで「交通費なら事情を話せば駅前交番で貸してくれる筈だから、駅まで一緒に行きますよ」と持ちかけたら、「いやそれは結構です。有難うございます」と行ってしまった。真面目そうな子に見えたけどあれは何だったんだろうかといまだに思う。

善意や好意に付けこむというのは最低。もし捕まってもいろんな言い訳をして恥じないんだろうな。この場合の言い訳は人に対してでなく、自分に言い聞かせて自らを鼓舞するためにのみ使われる。空しい言葉が響くのだな。

もらい事故

2012年04月16日
この場合、事故責任はどこに行くのだろう?
<引用開始>
車道で寝込む人発見!急ブレーキで追突事故2件

12日午前2時50分頃、埼玉県越谷市南荻島の国道4号で、大型トラックの運転手が、車道に人が横たわっているのに気付き急停止した。

後続のトラックなど4台も次々と急ブレーキをかけたため、車列の前後で2件の追突事故が起き、国道4号上り線が約3時間半、通行止めとなった。

現場は片側2車線の緩い左カーブ。越谷署の発表によると、同市内の男性(62)が酒に酔って、中央分離帯から車道に頭がはみ出した状態で寝込んでいた。男性にけがはなかった。相次いで急停止した5台のうち、最後尾の大型トレーラーはトラックに追突した後、道路左側の電柱に衝突し、40歳代の男性運転手が両ひざに軽傷を負った。

調べに対し、男性は「酒を飲んで記憶がなくなってしまった」と話しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120412-OYT1T00338.htm
<引用終了>
最初に停まった大型トラックの責任比率が大きいのかなあ。こういう場合はなんとなく、寝込んでいた人に賠償が及ばないような気がしてしょうがありません。歩行者は王様。この場合、寝込んでいただけだけど。
とりあえずは、轢かれなくてよかったけど、つくづく酔っ払いに寛容な国だなと思う。

公衆の面前で飲酒することが憚られている国や地域は世界中に沢山あります。よく映画などで出てくるシーンで、紙袋に酒瓶を隠しながら飲むというものがありますが、あれです。日本はどうか?昼日中から缶ビールやワンカップを飲みながら歩いている人はよく見かけます。酔うという行為が、社会的にどう評価されているかの彼我の違いなんでしょうかね。私は迷惑なのでこういうの大嫌い。そういう気分が顔に出るせいか、酔っ払いに何度か喧嘩を売られたこともありますが、もみ合うと何故かすごく強いんですよね。普段の何倍もの力が出るみたい。痛覚が麻痺しているのかもしれない。掴まれたらほぼ勝ち目がないので、全速力で逃げることにしています。

それから、運転していてすごく怖いのは子供。最近目に付くのは、歩道の脇にしゃがみ込んで、縁石を椅子代わりにして足先を車道に出している子達です。夕方なんかは冷や汗が出る。いつでも、避けてくれるなんて思うなよ。

立川談志の落語で「猫とか犬を轢くと後悔してしまう」何故なら「人を轢いた際の充実感がない」からというのがあります。ブラックですが、歩道の脇に座る子供たちを見ると少しだけ気持ちがわかったりします。

身の毛も

2012年04月15日
身の毛もよだつなあ。もしも想像どおりだとすると。
<引用開始>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120415-00000340-yom-soci
14日午後11時5分頃、茨城県牛久市神谷、酒類販売業藤田正二さん(66)が、自宅敷地内にあるペットショップの飼育場で倒れているのを妻(70)が見つけた。

 藤田さんは飼育中のアミメニシキヘビに襲われたとみられ、病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。

 県警牛久署の発表によると、藤田さんは同日午後10時半頃から、爬虫(はちゅう)類などがいる飼育場の室温確認に行っていた。帰りが遅いため、妻が見に行ったところ、体長約6・5メートルのアミメニシキヘビが木製のオリ(幅1メートル、高さ1・7メートル、奥行き1・85メートル)から出ており、近くで藤田さんが頭や腕から血を流して倒れていた。オリの南京錠がはずれていたという。

 同署は、傷の形状から藤田さんがかまれたとみており、司法解剖して死因を調べる。

 ペットショップは近くに住む長男(42)が経営。爬虫(はちゅう)類を多く取り扱っている。アミメニシキヘビは東南アジア原産の世界最大級のヘビ。毒はないが、動物愛護法で特定動物に指定されている。
<引用終了>
ヘビというと、とにかく嫌われモノ。特に毒ヘビが嫌な人が多いでしょう。確かに友好的でないし、噛まれたりすること考えると怖い。でも、個人的には大きなヘビがとても嫌です。
なんとなくイメージだと、蝮だのハブだのコブラだのが人間に攻撃的な感じがしますけど、恐ろしいのは実はニシキヘビ類といわれてます。アナコンダとか水辺にじっといるようなやつ。なかでも凶暴なのがアミメニシキヘビといわれてますね。この被害者の男性、血を流して亡くなっていたというけれど恐らくは噛まれたのが直接原因ではあるまい。もちろん、毒はないのだけれど長い胴体で絞めつけてくるのですね。山羊とか子牛とか鹿とかを絞め殺して食べたりする。人を食べることもあるというけど、はっきりと確認された例は実際にはありません。でも絞められて骨や内臓が粉砕されて亡くなった例というのはあるので、怖いです。
それにしてもヘビに絞め付けられてじわじわ殺されるだなんて想像しただけでも嫌です。
柴田哲孝「RYU」(徳間文庫)を思い出します。ご一読をお勧めします。ぞっとします。
http://www.amazon.co.jp/RYU-%E5%BE%B3%E9%96%93%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9F%B4%E7%94%B0-%E5%93%B2%E5%AD%9D/dp/4198929629

フライング衣替え

2012年04月14日
昨日は気温が高いので冬着で外を歩いてたら思い切り、汗をかいてしまった。
もう着れないよな・・。そこで一念発起して冬物衣料を全て片付け、春からの合着を用意したら今日の陽気で思い切りフライングです。
もう一度、冬物を引っ張り出して着込んでいる始末。そろそろ旗幟鮮明な陽気にしていただけないだろうかと切に願うのです。

しかも服を出し入れしているうちに体が温まってまた汗をかいてしまうという悪循環までおきた。もう観念して薄着で過ごすことに。最初からそうしていればよかった。風も相当強いので、外には出ずに様子を見ておくことにしましょう。

さて、「キンドル」が日本に来るのか。
<引用開始>
米インターネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムは13日、タブレット型多機能携帯端末を使った電子書籍事業「キンドル」を日本で年内に始めることを明らかにした。同社は昨年から複数の出版社と書籍販売や価格設定について交渉している。ネット通販で培った顧客基盤を生かし、電子書籍市場を開拓したい考えだ。
 同社は書籍数など詳細は明らかにしていない。国内ではソニーなどが端末を発売しており、価格帯は2万円台が主流。アマゾンは価格を他社より安く抑えて提供する可能性がある。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120414-00000010-jij-bus_all
<引用終了>
私は、電子書籍って巨大なマーケット足り得ないと思ってます。紙の本の代替と考えると必ず失敗する。全く別物と捉えていないと痛い目を見る。デバイスが乱立しているのに加え、デファクトも確立されていないから。これでグーグルが本格的に出てきたらまた混乱するだろうな。革命的な価格、本体で一万円程度なら試しに買ってみてもいいとは思ってますが。

ヒートアップ

2012年04月13日
ミサイル発射したの失敗したのと、朝から喧しいことこのうえありません。
それに『事実上のミサイル』ってなんだそれって感じ。アメリカ国務省のサイトを見てみましたがどこにも「missile」の表記がなく「satellite launch」となっている。http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/04/187737.htm#DPRK
怪しい。何かを隠すためのフレームアップかと思いましたがもしかしたらこれかもしれない。
<引用開始>
4号機燃料プール、冷却停止=配管で水漏れ20リットル―東電
 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却システムが自動停止したと発表した。停止前の同日午前11時の水温は28度で、東電は1時間に0.5度ずつ上昇するとみているが、当面は問題はないという。
 東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、12日午後2時45分ごろ、4号機燃料プールの冷却システムでポンプが自動停止した。調査したところ、廃棄物処理建屋1階で、燃料プールとつながっている配管接合部から放射性物質を含む水が約20リットル漏れているのを発見。建屋外への流出はないという。
 配管には燃料プールの冷却水が流れており、東電は「放射性物質濃度は1ミリリットル当たり数10ベクレル」と説明している。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120412-00000155-jij-soci
<引用終了>
で、一日経った今も復旧していない。現在の水温は55℃まで上がっているという。大丈夫かね。「事実上のミサイル」に熱くなるより、こっちを冷ましたらどうなのかって思いますよ。

価格修正

2012年04月12日
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Huluが値下げするんですね。今、無料トライアルやっています。
<引用開始>
動画コンテンツ配信サービス Hulu が月額料金を980円に値下げ

国内外のテレビドラマ、映画などの動画コンテンツを配信している Hulu は4月12日、現在1,480円のサービス月額利用料金を980円に価格改定すると発表した。なお、既にサービスを利用している会員に対しては4月12日以降の初回請求から500円をディスカウントするという。また、新規会員に対しては2週間の無料トライアル期間を提供する。

Hulu は米国で創業し、2011年9月に初の海外展開として日本国内向けにサービスを開始。同社によると、日本版 Hulu で視聴できるコンテンツは、開始時と比べて213%増加し、725本以上の映画と5000話以上のテレビ番組が視聴可能となっているという。現在国内におけるコンテンツプロバイダーは、ユニバーサル、20世紀フォックス、ディズニー、ワーナーなど20社で、最近ではテレビ東京と提携し人気ドラマ8作品や人気アニメの視聴が可能になるなど、国内のコンテンツホルダーとのパートナー提携を進めている。

また、Hulu が視聴可能なデバイスは、スマートフォン、タブレット端末、スマートテレビ、ブルーレイプレイヤー、PlayStation 3、Xbox360など日本国内で約2900万台。同社は発表の中で、年内には任天堂の家庭用ゲーム機 Wii においても Hulu の視聴が可能になると明らかにしている。
http://japan.internet.com/busnews/20120412/7.html
<引用終了>
Huluを念のために説明しますと主にPCで見る動画コンテンツサービスですね。洋物のドラマや内外の映画を高画質で見ることができます。
画質は回線の幅に応じて四種類くらいから選択できますが、高画質の720Pですと、私のPCでは画面がカクカクとなってスムーズにコマ送りがされません。しかし480Pに設定するとストレスなく、画質の劣化も殆ど感じられずに楽しむことができるのです。
現在、無料トライアルで一ヶ月間利用することができるのでその最中です。

たしかに月々1480円をチャージするといわれると尻込みしてしまいます。WOWOWが2450円で見放題ということからすると、デバイスがスマホだったりすると見劣りしちゃうでしょうね。

980年なら魅力度が上がりそう。あとはHuluがどこまで我慢できるのかです。アメリカ企業って撤退も素早いですからどうなりますかね。私は無料トライアルの間に、散々見倒してしまおうという魂胆ですから関係ないけど。

ウォーキングデッド面白い。怖いの嫌いだけど人間ドラマが面白い。アメコミ原作なのに全然お気楽でなくてダークだ。オランダとかポーランドの映画みたい。シーズン2まで全て見てしまいました。FOXTVで秋に始まるシーズン3までどうして過ごそうか。(仕事しろよ)

世界最悪の鉄道旅行

2012年04月11日
下川裕治著「世界最悪の鉄道旅行~ユーラシア横断二万キロ」(新潮文庫)を読了しました。
<引用開始>
炎熱列車、爆弾テロ、ストライキ、ビザ切れ潜伏……。車中26泊、乗継27回、15国境越え、シベリアからポルトガルまでボロボロ旅。
鉄道でユーラシア大陸を横断できないだろうか。そんな案が頭に浮かんだのが、災難の発端だった。シベリアの大地をのろのろ走るロシアの車両に始まり、切符の購入も死に物狂いの中国、中央アジアの炎熱列車、紛争の地コーカサスでは爆弾テロで停車し、Uターン。フランスではストライキに巻き込まれ……。様々な困難を乗り越えながら、最西端ポルトガルを目指し西へ向かう鉄道紀行。
http://www.shinchosha.co.jp/book/131553/
<引用終了>
ユーラシア大陸を鉄道のみで横断しよう、マニアにとっては見果てぬ夢であったりもします。
それを実際にやってみたのがこの旅行記。最初にサハリンに飛行機で渡り、間宮海峡をフェリーで渡って、ユーラシア最東端のソヴィエツカヤ・ガバニ駅から中国、中央アジア、トルコからボスポラスを跨いで遠くポルトガルのカスカイス駅までののべ四ヶ月になる内容です。
途中で二度ほど、飛行機で帰国していますが、通しで行くのはまず不可能でしょう。

特にカザフからトルコにかけての中央アジアは、隣接国家が領土や宗教で揉めていたりするとこが多い。また、旧社会主義国の場合、鉄道及びその職員の権柄づくな言動にはある種の懐かしさすら覚えます。そういえば日本の国鉄もそうでしたっけね。顧客満足に慣れてしまった現在の日本ではなかなか味わえない感覚ではあります。いい思い出よりも不愉快な思い出はいつまでも記憶に残りますね。

作者の下川裕治も私と同様の思いを抱いたらしく、旅の始まりでは一車輌に一人ずつ乗っていた車掌が、トルコ領内から消えて近代的で快適な車輌となってしまうことに戸惑う。そして乗客と乗務員との濃密な人間関係が失われたことについて「それは心の中に秋風が吹き込むような感覚でもあった」(P333)と綴っています。本来はしんみりするシーンなんでしょうが、私はつい爆笑してしまった。書き手の確かな文章力に酔わされたのだと思います。

本の大半は極東ロシアから中国、中央アジアでの鉄道乗車記録なのですが、トルコに入ってからの最後の数十ページが実に濃密。ベオグラードで車掌がついた大嘘とか、イタリアに入ってからミラノの駅スタンドでピザ一切れしか食べられなかったこと、マルセイユで観光客相手の店で24ユーロも夕食で使ったこととか、ちょっとしたおかしみある出来事ひとつひとつに爆笑してしまいました。

そして、鉄道乗車は旅そのものでもあり、平和と安定が寄り添わなければ成立しないこと、移動手段である飛行機とは全く性格を異にすることにあらためて思い知らされました。

ご一読をお勧めします。

試されるとき

2012年04月10日
この騒ぎ、どう決着しようが構わないんですが関係者の名前を見て釘付けになりました。
<引用開始>
慰労金は分割だった…元社長、幸子側に反論「人間性を疑われた」
演歌歌手小林幸子(58)との確執が明らかになった個人事務所の元社長が9日、解任騒動の経緯を説明した文書をマスコミ各社にファクスで送付。騒動が表面化してから、初めてコメントを発表した。

小林側は7日、代理人を務める弁護士名で、騒動の事実関係についてマスコミ各社にファクスで説明しているが、元社長は「解任に至る経緯についての事実に誤りがございます」と改めて経緯を説明した。

今年2月に「退任を勧告」されたという元社長は、その後弁護士を通じて小林側と話し合い、4月入って小林側の弁護士から社長辞任を条件としての慰労金の支払いを提案されたという。

しかしその支払い方法が2回の分割で、理由が「私(元社長)が退職後に何らかのネガティブな情報をを週刊誌などに流すことを疑い、その心配が解消された時期に払いたい」というもの。元社長は「内容を聞いて愕(がく)然としました」「怒りより悲しみでいっぱい」と心境をつづっている。

「33年間、苦楽を共に、人生の大半を一緒に過ごしてきたパートナーの過去や未来を疑うという考え方は私にはありませんでしたので、このような結果が残念でなりません」と明かした元社長。「相手方を疑い、自分の人間性まで疑われたままの状態で辞任することは、いくら慰労金を積まれても私にはできません」と、小林側の態度に憤りを表し、「今回の騒動は慰労金の金額とかの問題では決してありません」と強調している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120409-00000089-spnannex-ent
<引用終了>
小林幸子側の代理人である芝昭彦弁護士ときいて瞠目。華麗な復活だ。元警察官僚ね。
http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/articles/2010102000011.html
神奈川県警外事課長補佐時代に部下の不祥事で引責辞職。その後、三度目の試験で司法試験突破で弁護士奉職。東大法学部出身にして野球部出身です。
実は何度か彼を職場で見かけてます。職場に野球部の先輩がいて、警察辞職まもない頃にその人あてに訪ねてきてました。

しかし今度の案件は、拙劣な裁定ではないか。元社長側に経理など一切の不正が見当たらないとわざわざ発表までしている。となると、辞めさせ方がまずかったということになる。大方の想像通り、小林幸子の亭主なる人物がしゃしゃり出ておかしくしたんでしょう。「マネジメントのプロ」を自認しているらしく、演歌の業界での慣習や派手な金遣いを、一般の企業経営のメジャーメントで推し測ろうとした稚拙さが非難を浴びている主因だ。たしかに、退職慰労金の分割払いはひどい。これは「本当は一銭も払いたくない」と言ってるのと同じだもの。

芝昭彦のブログを見ていると「情念に流されてはいけない」と論理を重視することを訴えているけれど、これ情念そのものだろう。依頼者もよくよく選んだほうがいいんじゃないかなって。余計なお世話だろうが。

守られた伝統

2012年04月09日
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昨日の夜六時半から「元祖!大食い王決定戦-爆食なでしこ乱れ咲き-」見ました。http://www.tv-tokyo.co.jp/oogui2012_4/
結局三時間半も番組まるまる見てしまいました。なんとも無駄で贅沢な時間です。

予選会で日本国内で開催。決選はベトナムで行なわれました。無芸大食ではなく、大食は立派な芸であることをまざまざと見せ付けられます。
ベトナムでの勝負は途中までは見事でした。ソフトシェルクラブの唐揚げと豚の角煮で決勝戦選出の三人が絞られたのです。番組は決勝では大体麺類を持ってきます。場所がベトナムだから、私は当然「フォー」の勝負だろうと期待したのですが、出てきたのが大阪ラーメンなる日本資本の「とんこつラーメン大食い勝負」だったのでがっかり。ベトナムに進出して人気があるとのことですが、何が哀しくてベトナムで日本のとんこつラーメン食すんだと思いました。

このとき私は優勝の行方を危惧しました。この時点で決戦参加者は三名。元エステティシャンでタレントの三宅智子、常連のOL「普通の宮西さん」こと宮西亜紗美、「トライアスロン正司」ことやはり常連で主婦の正司優子です。

国内予選では「Fカップ」「グラビアアイドル」との触込みの22歳のタレントが出てきましたが、ビジュアル面を考慮してか画面に出てくる回数が多かった。
となると、今回も接戦の末、ビジュアルで優る三宅智子の優勝を演出するのではないかって。それで数字がとれるんじゃないかって局が判断するとしたら嫌だなあって心配しました。

しかし、これは杞憂に終わりました。接戦ではありましたが初めて頂点に立ったのは正司優子。非常に雰囲気のある、味わい深いキャラクターといえます。「魔女」菅原初代の後継に相応しいチャンピオンであると申せましょう。
三宅が優勝という展開は、日テレやフジ的メジャー局の構成。愚かな大衆の支持は受けるのでしょうが、大向こうを唸らすことはできない。
テレビ東京は番外地である、麗しい伝統を守って、正司優勝としました。大変に喜ばしいことです。って俺、何を書いているんだろうね。

普遍化

2012年04月08日
「ツィッターやグーグルが80年代に発明されたら・・」という面白い動画を見つけました。
ツィッター
http://www.youtube.com/watch?v=FCvidD5JKBg
グーグル
http://www.youtube.com/watch?v=O8vCEg5k_d4

フロッピーディスクに読みにいって、モデムでピーピーガーガーいっている。非常に懐かしい。そして少しばかり微笑ましい気分にもなるのです。

ネットワークやPCの機能アップ、何よりもGUIの大規模な発展によって誰でも初見で使えそうな、身近なものになる以前のとっつきづらい味わい。正直に言えば当時、仕事にほんとに役立つのかね?と訝しく思いながら覚束ないキータッチを試みていましたっけ。最初にかな入力で覚えてしまったので、ローマ字入力に直すのに苦労しました。慣れとはおそろしいもので、今ではかな入力がまるでできません。

それでも、DOSからWINDOWSの端境期に触れることができてよかったと思う。PCを与件としてではなく、成り立ちからずっと付き合ってこれたのだから。関わり方や役割について考えることができたのは幸運だった。
ゲーム機やスマホから入る世代とは受け取り方が違っていてよかった。
先人の苦闘の息遣いだけでも想像できるから。

入学式

2012年04月07日
昨日、近所にある区立小学校で入学式がありました。式が終わってちょうど新入生たちが校庭に出てきて記念写真を撮ろうとしているときにその風景に出くわしました。

ああ、入学式だったんだとボンヤリ思った次の瞬間、違和感を覚えました。
なんだろう?一瞬の後に浮かんだのは「少ない・・・」というもの。新入生は30名もいなかったんじゃないかって。一クラスしか編成できないってことです。
20年前には一学年で三クラスがあったのに。隣の子が通っていたので覚えています。

自宅から半径500メートル以内に小学校が三つあります。どこも同じようなものだろうか。地区全体の人口が確か24万人と聞きました。面積が凡そ20万平方キロ。そのなかで子供の占める割合が少ない。逆に65歳以上の割合が地区全体で17%程度。拙宅のある団地だけでは65歳以上が25%を越えています。子供が少なくなるわけですね。

と思って調べてみたら、特殊出生率は23区でトップの1.36だと。ほんとかね。
他はもっと際立って減少が実感できるのでしょうかね。

マーシャルの思い出

2012年04月06日
Rmarshal
そうか、このひともう88歳だったんですね。レス・ポールが去り、マーシャルが今また逝く。
<引用開始>
エレキギターなどに使われるアンプのブランド「マーシャル」の創業者、ジム・マーシャル氏が5日朝、英南東部ミルトン・キーンズで死去した。88歳だった。同社のスポークスマンが明らかにした。
マーシャル社はウェブサイトで「敬愛する創業者を失ったのは深い悲しみだ」と声明を発表。米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズに所属していたギタリストのスラッシュは、ツイッターに「マーシャルのアンプは永遠に生き続ける」と故人をしのぶコメントを掲載した。

マーシャル氏は1923年、ロンドン生まれ。ドラマーとして活動を続けていたが、1962年にマーシャル社を創設した。同氏はこれ以前に楽器店を営んでいたが、のちに英ロックバンド、ザ・フーのリードギタリストになるピート・タウンゼントなどの勧めにより、ギターやアンプも販売するようになった。
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPTYE83500420120406
<引用終了>
エレキギターをアルバイトして三万円で買ったのが高校二年生の冬。買ったはいいが、アンプがないと音が出ない。一万円以内で買える格安のアンプを御茶ノ水の石橋で買いました。しばらく鳴らしていたけど、どうにも音がしょぼい。楽器屋に出向いてふとあったマーシャルに繋がせてもらったら素晴らしい鳴りです。これは欲しい!ふと価格を見たら十万円と書いてあってとても無理。しばらく通って、ときどきその楽器屋で鳴らさせてもらった。

それから友達の家に行ったら、彼はステレオアンプにギターをつないで音を出している。そんなことができるんだ!と感動して、家に帰ってステレオでやってみたけど音は出ない。シャリンシャリンと心細く鳴るだけ。彼はどうやってステレオからギターの音を出していたかわからない、未だに謎です。

マーシャルは、大きくて音量もすごいのでハードロックとかヘビメタとかにわりと向いている。場所をとるので、自分で持つのは大変。そこで小ぶりなヤマハのアンプを買いました。今でもタンスの奥に鎮座してます。

その代わり、貸しスタジオでよく使わせてもらった。仲間数人とたまに使って、ギュインギュイン言わせてたある日、ボンっと音がしてスタジオが真っ暗になった。停電だ。しばらく経って電気はついたが、アンプは鳴らない。スイッチが入らない!詳しく調べたら、どうやら落雷で通電してしまったらしい。内部が焼け焦げているのを見たら、ぞっとして体の震えが止まらなくなりました。
自分も感電していたかもしれない。人体は導体だから、電気を通す。どうして不導体でいられたのかが不思議。神のご加護か?或いは死んだことにまだ気付いてないとかか?
閑話休題。音楽はいい。ただ聴くよりも、演奏する側に身を一度でも置くとそのことがよくわかります。豊かな人生を啓いてくれたひとりです。合掌

レゾンデートル

2012年04月05日
産経らしく、意図の分かりやすい記事を書いてくれている。
<引用開始>
過激派、福島大で暗躍 「反原発」で活動家養成、NPOで資金集め

東日本大震災の被災地で、過激派「革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)」が、勢力拡大に躍起になっている。公安当局は「震災で吸引力を増した反原発やボランティアを隠れみのに勢力を拡大しようとしている」とみて警戒を強めている。

4日、入学式が行われた福島大近くで、男が新入生に反原発集会への参加を呼びかけるビラをまいていた。

この男は2月中旬、福島大の学生食堂で行われた学生有志による原発に関する勉強会で、「原発をなくすには行き過ぎた資本主義を改善しないと」と力説していた人物だ。机上のテキストは「共産党宣言」。プリントには「マルクス主義学生同盟中核派」と記載されていた。男は東北大の学生で、福島大の質問に「自分は中核派だ」と答えたという。

公安関係者によると、勉強会の主催者はデモでの逮捕歴のある中核派全学連幹部で上智大の活動家だった。参加した学生は「原発事故で興味を持っていったが、団体名は伏せられていた」と話す。

勉強会の開始当初、テキストは「全原発を廃炉に」だったが、出版元は中核派の拠点とされる前進社。公安関係者は「いわゆる『オルグ』。受け入れやすいテーマから徐々に引き込む典型的な手口」と指摘。「反原発機運を盛り上げる段階から活動家養成段階に入ったといえる」と分析する。福島大関係者によると、昨年末には別の福島大生が「中核派に入った」と周辺に漏らしている。

過激派が福島大で活動を始めたのは震災後で、福島大では約20年ぶり。学生も大学側も蓄積が少なく、立ち入り禁止などの強硬手段に踏み込めずにいるという。

「オルグ」だけではない。前進社はホームページで子供用診療所の福島県内での建設を主張。別の公安関係者によると、NPO関係者が呼びかけ人の建設推進団体の事務局には中核派活動家が入った。公安関係者は「すでに自治体が診療しているのに不自然だ」として、NPOを巻き込んだ資金集めとの見方を強めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120405-00000104-san-soci
<引用終了>
40年前の感覚で過激派を描こうとしています。怖い、危険な殺人と暴力集団である過激派はあさま山荘以降はなくなりました。私が入った学校には革労協がいた。青いヘルメットだ。学生自治会に影響力があったようだけど、クラスの代議員とは自治をめぐってよく討論もしました。少しだけ口げんかが鍛えられました。ケルンパ(中核派)もゼット(革マル派)も直接見たことはない。

主張こそ過激なものもありますが、暴力的破壊的な活動なぞ無理。中核・革マル・革労協とも一万人もいないし組織維持で精一杯ではないか。メンバーも高齢化してきているし、若い人は嫌がって入らないし。

でも、過激派は危険で怖い有害な存在であり続けなければならない。既得権や恩典を手放したくはないから、そうでないと困る。だから、それを証明せんがために小出しに情報を出していく。それを子飼いの産経あたりに出す。そして自らのレゾンデートルを示そうとする。ついでに、反原発も叩いておこうという産経との利害が一致してこんな記事になったのでしょうね。文字通りの埋め草というやつです。暇なんだね。

ただ、記事の書き方には薄ら寒さも覚えます。これ、過激派を名指しして書いてますけど、基本的な思想の「お上に逆らうな」が根底にある。その暴力的な矛先が、いつこちら側に向けられてもおかしくないと思いました。

後出し情報

2012年04月04日
さらっと書いてあったので、見過ごすところでした。昨日の低気圧のせいか?
<引用開始>
1~3号機の窒素封入一時停止=予備機起動で再開―福島第1原発
 東京電力福島第1原発事故で、東電は4日午前、1~3号機の格納容器と圧力容器に窒素を封入する装置が停止したと発表した。約1時間20分後に予備装置が起動し、封入を再開した。
 窒素は水素爆発の原因となる容器内の水素濃度上昇を抑えるために封入されているが、危険とされる濃度4%に達するまで30時間かかるといい、同社は水素濃度の上昇はなかったとしている。
 東電と経済産業省原子力安全・保安院によると、同日午前10時55分ごろ、1~3号機格納容器などへの窒素封入量がゼロを示しているのを作業員が発見。確認したところ、ポンプがいずれも止まっていた。約1時間20分後の午後0時16分に予備装置を起動し、同0時半に容器内への封入が再開した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120404-00000052-jij-soci
<引用終了>
報道を見たのが一時五分。東電発表が午前中というから窒素封入再開が確定したから流したってことになるのか。さすがにこれは酷い後出し情報です。

予備装置がたまたま正常に作動してくれたからよかったものの、気付かなかったら水素爆発してたってことじゃないか。仮に爆発が起きたら起きたで、別のエクスキューズを用意するつもりだったんじゃなかろうか。何もかも信じられません。
大飯はそんなのでも再稼動するつもりなんだろうか。保安院に暫定基準を作らせるとか滅茶苦茶なことを言い出していて憂鬱になる新年度始めです。

生死のあわい

2012年04月03日
「死んでない」って主張されたら、どうなるんだろう。何かの罪には問われないのか。
<引用開始>
<ミイラ化遺体>東京都小金井市の住宅で発見 身元確認へ
 2日午前10時ごろ、東京都小金井市本町4の男性医師方で、警視庁小金井署員と小金井市職員がミイラ化した遺体を発見した。遺体はこの男性とみられ、生きていれば88歳になるが、死後数年が経過している可能性があるという。同署は身元確認を急ぐとともに司法解剖して死因を調べる。

 小金井署によると、遺体は2階和室の畳に横たわった状態だった。全身がガーゼとラップで覆われており、酸素吸入器が付けられ、点滴の針が刺さったままだった。目立った外傷はなかった。家に暮らしていた男性の長女(61)と次女(58)は署員らに「父はまだ生きている」などと説明しているという。

 今年に入り、近隣住民や地元医師会から市に「男性と1年以上連絡が取れない」と相談があり、先月中旬、署員と市職員がこの家を訪問。娘らに入室を拒否されたため、市は今回、高齢者虐待防止法に基づいて立ち入りを実施した。男性は現在、年金などは受給していないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120402-00000079-mai-soci
<引用終了>
死亡判定は通常は病院で行なわれます。自宅療養中などで死亡した場合は必ず警察がやってきて念のために事件性を調べるのです。この場合は家族が死んでないと主張しているのだからどうなんだろう?死に至らしめたわけでないし、まして遺棄しているわけでもない。犯罪性を立証することが極めて困難な気がしますね。ましてこの61歳の長女は医師免許もあるというからややこしい。高齢者虐待かどうかは、遺体を調べて判断するのかしら?せいぜいいって厳重注意くらいか。なんともやりきれない、気味悪い事件です。

で、このニュースを聞いて思い出したのがライフ・スペース事件です。高橋とかいう代表が、ミイラ化した信者の遺体を「死んでない」と強弁していた事件です。「これが、定説です」「資料が必要なマスコミの方には100万円でお譲りします」とか、ワイドショーには格好なネタを提供してくれましたね。
白装束で、スカラー電磁波がどうだとか北陸山中で騒いでいたパナウェーブとか、おかしな団体もありましたっけね。

オーディオの時代

2012年04月02日
あれま!失礼、まだこの会社があったのですね。
<引用開始>
東証1部の山水電気が民事再生法の適用申請 負債総額2億4765万円
産経新聞 4月2日(月)17時55分配信

 東証1部上場の音響機器メーカー、山水電気は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。昨年末の負債総額は2億4765万円。東証は5月3日付で上場廃止になる予定。

 山水は2001年に香港のグランデ・ホールディングズ傘下で経営再建を目指してきたが、当のグランデが昨年5月に経営破綻。山水ではグランデに代わる企業からの資金調達を検討してきたが、めどが立たず、3月に入り、監査意見が滞り、予定していた株主総会も開催費用不足で延期。この事態を受けて、東証が監理銘柄(審査中)に指定し、投資家に注意喚起するに至っていた。

 同社は1944年の創業。名門オーディオ機器メーカーとして存在感を見せていたが、オーディオブームの衰退などで経営難に陥った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120402-00000564-san-bus_all
<引用終了>
社会人として働き出した80年代前半に、山水電気も存続しておりそういえば顧客でもあった。しかし、地味な会社というイメージでした。確か杉並のほうに本社があったと記憶しています。
オーディオ機器としては世界的なブランドでもありましたね。はっきり申し上げて、私はオーディオマニアという人たちがあまり好きではありません。
レコード針がどうとか、アームがどうだ、アンプだ、つなぐケーブルだと機器については煩くて、肝心の聞くコンテンツについてはつまらない薀蓄しかない。いい音楽を聴くことが重要な筈なのに、如何に理想的な環境とその状態維持で聴けるのか?そればかりを内輪で争っているように見えて仕方がない。しかもそういう人たちの聞く音楽ってのがかび臭いクラシックとかジャズとかに偏る場合が少なくない。ひいきの引き倒しというか、一体何が楽しいのかと呆れてみていました。
赤井などと同じく、結局はデジタル化にうまく乗れなかったのが響きましたね。CDなら機器の性能をあまり問わなくなってしまうから。レコード全盛の頃なら違った。プリ・メインは例えばマッキントッシュ(アップルではない)かマランツ、プレイヤーとデッキは赤井、スピーカーはJBL。そんな凝り方もできました。そういう差別化を許さなくしたのがCDに始まるデジタル化ですかね。

赤井電機は大田区羽田に本社があります。その頃も斜陽気味ではありましたが、まだ地元のエスタブリッシュメントみたいな位置づけの会社でした。中学の一年先輩で、九段高校から横国大を卒業して赤井電機に入社した人がいます。30分で通勤ができるとか喜んでいたとかいないとか。
赤井も会社としては長く苦境が続きましたが、彼はどうしただろうと思います。真面目で大人しくて、勉強のできる人だったけど入る会社を間違ったのかなあ。いや、これは運ですよね。元気でいて欲しい。

父・金正日と私 金正男独占告白

2012年04月01日
五味洋治の「父・金正日と私 金正男独占告白」(文藝春秋社刊)を読了しました。
<引用開始>
北朝鮮新体制の命運を握る男が弟・正恩に宣戦布告か?
「父は『世襲』を否定していた。弟は北朝鮮の人々を満足させられるのか」。7時間インタビューとメール150通を世界初公開!
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163751900
<引用終了>
全文で250ページ程度なのであっというまに読めます。インタビューを別にすればやりとりしたメール150通の内容が中心なので、すらすらっと読めてしまいます。
個人的には特に目新しい情報は見当たりませんでしたが、金正男は冷静に自己及び北朝鮮の現状を認識できていると思いました。
留学経験があることで客観視が容易になっているのでしょう。冷酷無比で傲慢な独裁者、というのが父親金正日に対する一般的な見方でしょう。
けれど、肉親の情を割り引いたうえでの父親像には一見の価値があると思いました。
彼がリーダーとして問題があることは一連の事件からもその通りですが、それだけが問題なのではない。家父長を尊ぶ儒教的価値観や、両班を始めとする官僚的国家運営システムが根深くその社会に横たわっていることを見抜かなければなりません。
つまり、彼及び一族を利用し続ける勢力が別にあることを仄めかしているわけでして、まるでどこかの国と同じ様相が窺える。「政治主導」と言いながら全くそうはならないどこかと。
自らの写し鏡のような存在じゃないかって思わせるのです。
わざわざ購入するほどではないが、面白い。図書館などで借りられるとよい。
是非、ご一読をお勧めします。

ウォーキング・デッド

2012年03月31日
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雨なら雨、風なら風でどちらかにして欲しい。両方くると傘もさせません。
車で出かけようかとして、視界が十メートルくらいしかなく、危ないと思いました。で、一日家で逼塞していようと思いなおした次第です。

今月一日からBSチャンネルが増殖したのであちこちザッピングしてまわっていますが、最近のお気に入りはFOXチャンネル(238)の「ウォーキング・デッド」です。
<引用開始>
ベストセラーのアメコミ"The Walking Dead"原作。監督はアカデミー賞ノミネート作品『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボン。製作陣には『ターミネーター』のゲール・アン・ハードが名を連ねる。“ウォーカー”と呼ばれるゾンビがはびこる黙示録的なアメリカで、昏睡から目覚めた保安官リックは、ついに家族と再会。リックら生存者たちは、安住の地を見つけ出せるのか!?

シーズン1では、アトランタ市内の病院で昏睡状態から目覚めた保安官のリックが、”ウォーカー”と呼ばれるゾンビの群れから逃れ市外の空き地で生活していた妻や相棒のシェーン達とどうにか合流する。しかし、彼らの存在はウォーカーに嗅ぎ付けられ、仲間は次々と犠牲になる。追い詰められたリックたちは、残された唯一の希望を胸に、治療薬を開発していると噂される市内の免疫対策センター(CDC)にたどり着くが、そこには絶望の淵に瀕したジェンナー博士が残っているだけだった。そして自爆装置が作動し、爆発寸前に脱出したリックたちは、壊滅したCDCを後にする…。

シーズン2では、リックたち生存者が、新たな救いの地を求めて再び前に進んで行く。彼らはアトランタを離れ、この先何処へ向かうのか…?そこに待ち受ける運命とは??
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1348
<引用終了>
早い話がゾンビ映画です。主人公の保安官が事件捜査中に瀕死の重傷を負って病院に担ぎ込まれます。彼が目覚めてみると様子がおかしい。病院は閑散として、庭に出てみると死体だらけ。生存者らしき者がいて近寄ると様子がおかしい。“ウォーカー”と呼ばれる生ける死人と化して、人間を生きたまま喰らいます。で、お決まりのごとく、噛み付かれたり引っかかれたりすると感染して高熱を出して死に、再び甦ってその人間もまたウォーカーになるという、ジョージ・ロメロに始まる一連のお約束ごとを忠実に守ってます。

ところが、ホラーとかパニック映画という装いではないのがこのドラマ。正しくは人間くささを描くドラマというか。人間として生き残っている人たちも、それぞれに深刻な事情があり、克服しきれない葛藤を抱えています。それぞれがどのようにこの先生きていくかを描いてる物語と考えて間違いないようです。それから、このドラマに出てくる女性たちはとにかく面倒くさい。詳細は省きますが、鬱陶しい生き方をしている人が多いです。なんで、そんなことするかなあ・・とため息を吐かせるエピソードが沢山出てきます。

思うに、ウォーカーとは「目に見える災厄」なのだろうな。上手く避けながら、力強く生きていかなければならない。でも、そう上手くはやれない。
そのあたりが非常に味わいぶかいドラマだと思います。

現在、毎週金曜日の九時から一時間。シーズン2が放映されてます。あと四本くらいあるらしい。シーズン3も作られると聞きました。

見はぐれたシーズン1を見ようと探したのですが、無料版のyoutubeなどではFOXが画像をどんどん削除しています。
しかし、huluに入れば無料で見られることが判明しました。加入時にクレジット番号なども聞かれますが、一ヶ月以内は無料会員で済む。その間に解約してしまえばタダで、シーズン1が見られるというので早速入りました。
http://www.hulu.jp/

しばらくはこれで楽しむことにします。

逆効果

2012年03月30日
さぬきうどん駅、でいいんじゃないかと思う。インパクトあるし。
<引用開始>
高松駅が「うどん県」に便乗

高松市のJR高松駅の愛称が29日、「さぬき高松うどん駅」になった。香川県が売り出し中の「うどん県」に便乗した形。駅名の看板も書き加えられた。

駅員はうどん柄のネクタイや、うどんをデザインしたバッジを着用。「うどん県」副知事の俳優・要潤さんを描いた快速列車の運行も始まった。

最初は「さぬきうどん駅」の予定だったが「香川はうどんだけじゃない」との声を受け変更。「確かにうどんだけじゃすぐ冷めますからね」とJR職員。
http://www.asahi.com/national/update/0329/OSK201203290149.html
<引用終了>
「香川はうどんだけじゃない」。言われなくともそんなことわかってるってば!
「確かにうどんだけじゃすぐ冷めますからね」。気の利いたことを言ったつもりでいるな。
でも、さぬき高松うどんじゃ、一体何をどうしたいのかが全く分かりません。
さぬきうどん≒高松って含意はあるわけで重畳でいうとかえって間抜けにみえる。
なんていうか、新幹線の誘致で地元同士がもめた挙句の落としどころとしての苦心惨憺での駅名を思い出してしまうのです。「燕三条」とか「水沢江刺」とか「三河安城」など等。日本語としてもの悲しい響きなんですよね。

コラプティオ

2012年03月29日

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真山仁の「コラプティオ」を読了しました。先日発表された直木賞で最終選考に残った作。
<引用開始>
震災、原発事故の後遺症で苦境が続く日本に、有言実行を旨とする宮藤総理が登場したことで、明るい兆しが見え始めた。内閣調査官・白石は、異能の首席秘書官・田坂と共に、宮藤が掲げた“約束”の実現に向けて奔走する。白石の同級生で大手紙の記者・神林は、先輩の名物記者・東條に叱咤されながら、政府・企業を相手のスクープ取材に身を投じていく。物語の舞台が政情不安を抱えるアフリカの小国、ウエステリアに及んだ時、誰も予想しえなかった危機が幕を開ける。
http://www.mayamajin.jp/books/koraputhyo_t.html
<引用終了>
500ページを越える長編ですが、特に引っかかることもなくすらすらと読み進められます。
ただ、直木賞には届かないだろうなと思いました。真山仁といえばやはり「ハゲタカ」「バイアウト」「レッドゾーン」といった一連の企業モノに真価があるように思います。政治を題材にすると、どうしてもつまらなくなってしまうんですね。現実の政治がひどいからどうしても割り引いて考えてしまう習慣が我々にはついています。
けれど、物語の舞台を永田町だけでなく、西アフリカの仮想国に持っていったのはいいアイデアでした。以前に「ジェノサイド」(高野和明)「天の方舟」(服部真澄)と読んでいたので、想像の翼が広がり、物語の骨格をはっきり掴むことができたと思います。途上国支援。そうした綺麗事では済まない世界を、政治の面からよく描かれていました。支援に名を借りた収奪でなく、分かち合うという著者の訴えたいメッセージがよく伝わりました。

物足りない面としては、二人の若者の描き方。正義を尊び、時に青臭さも見せる首相秘書官と、ライバルを出し抜くことだけを考えていた新聞記者について。政治という大きな化け物の前で自らの生き方を大きく覚醒させていくのですが、もうちょっとそこは読みたかった。特に、スノビッシュな新聞記者であった神林裕太の成長についてはもっと語って欲しかったとは思いました。でも、面白かった。ドラマなどにすればいいのにと思いました。

ご一読をお勧めします。

役割を全うする

2012年03月28日
デジカメが壊れてしまったDsct1_b 。撮った画像を確認するモニタが見られなくなっています。
ソニーのサイバーショット。出始めのDSC-T1で2003年に発売した510万画素の当時最新鋭。発売直後に50000円はしたが、何故かつきみ野のPCデポにて45000円で買えました。
しかしこれは外れだった。CCDに初期不良を抱えているとかで早くからリコール対象製品であり、モニタは以前にも複数回ブラックアウトで修理に出していた。なんだかんだで修理に5万円はかかってしまってます。ビデオとかオーディオでは15年以上は働いてくれるので、カメラも大丈夫だろうと深く考えなかったのが祟ったようです。

それでも、最後のご奉公はきちんとやってくれました。先週水曜日、駐車場に貸し出している我が家の土地調査に行った際、証拠写真を撮ろうと携帯していった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1831676280&owner_id=297101
現地で30枚程度撮り終えて、PCにそれを移し変えた。それから充電し終えて昨日、夜空の月と金星と木星の三連をとろうとしたら壊れていることに気付いた。役目をきっちり果たし終えてから逝ってしまったというわけだ。なんていうか、漢(おとこ)だ。機械に生き方を教えてもらったようです。

でも、もう直さないで新しいのを買うことにしましょう。調べたらデジカメはかなり廉価になってきている。画素数も桁違いで驚いてばかり。今浦島状態です。

玉に瑕

2012年03月27日
この春先で、非常に印象に残るCMがあります。

みらい創造物語
http://www.youtube.com/watch?v=xrOddV-xtLs&feature=related

新入社員がこれから始まる仕事と世界に胸高ぶらせるという内容で、まず俳優がいい。池松荘亮・南沢奈央・小木茂光・田中圭・板谷由夏といった面々。

そしてバックに流れるこの曲は「レイラ」。デレク&ドミノス、というよりエリック・クラプトンがいたことで有名ですね。CMで流れる先にスライドギターの泣き節があってこれがまた良い。
クラプトンの初来日が1974年の十月末。来日二日目の武道館公演に行くために当時高校一年の私は文化祭の準備を抜け出して出かけました。アンコールの一つ前にこの曲をやってくれたことを覚えています。

最初にこのCMが流れたときに、この曲が出て釘付けになりました。ああ、いいセンスしているなと思って、どんな会社なんだろうと、名前を確認した瞬間に愕然。
よりによって日本生命とは。世の中で最も嫌いな会社です。取引してまして、たまたまかもしれないが担当者がそろいもそろって嫌な感じ。保険会社等の金融関係の人は総じて慇懃無礼な人が多いですが日生はそこに傲慢さが加わります。首位のプライドとでもいうつもりなのか、接していてあまりよい印象は受けませんでした。けれどCMはいいんだよな。あざといな。

「自己啓発病」社会

2012年03月26日
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宮崎学の新刊『自己啓発病』社会」を読了しました。
<引用開始>
誰も気づかなかった
「スキルアップ」「夢」「成功」の虚妄(きょもう)!
MBA、英語力、法科大学院、IT技術……
国民総「ポジティブ・バカ」時代が、“さもしい社会”を生んだ。
日本人の精神の貧困を、いま問い糺(ただ)す!

日本人は「自助の精神」を履きちがえた
●なぜ、日本人は「セルフヘルプ」という病(やまい)に罹(かか)ったのか
●スキルアップの「三種の神器」とは
●自分探しと希望探し──「自己」は内へ、内へと向かう
●小泉・竹中「構造改革」は何を壊したか
●かくして日本は「負け組」が主流になった
●ゆがめられたスマイルズ著『自助論』の精神
●漱石が喝破していた「成功」と「独立」
●「3・11」の避難生活者たちは、いかに「自助」活動をおこなったか
●「流した汗が報われる社会」の幻
●バブルを知らない世代は、いかに「あきらめた」のか
●「勤勉と成功の時代」の終わり

■日本人が冒された「自助(セルフヘルプ)」という社会病理
「失われた20年」と軌を一にするように、日本人の間で自己啓発ブームが巻き起こった。合言葉は「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」……。このブームを支えたのが『自助論』という翻訳書だ。彼ら自己啓発に励む日本人は、同書をバイブルとして崇(あが)め立てた。
だが、そのバイブルは、じつは抄訳であり、原著(完全訳)の持つ精神を損ない、たんなる成功のためのハウツー集になっていることに気づく人は少ない。日本人は、いわば「ゆがめられた自助」を盲信してきたのだ。
自己啓発ブームの結果、格差は拡大し、「あきらめ感」が蔓延(まんえん)した。現代日本の社会病理を徹底的に解剖する。
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396112639
<引用終了>
「あ、宮崎学の新刊だ」。「自己啓発」、このタイトルはもしかすると・・・・。
店頭で、ふと手にとったら頁を繰る手が止まらなくなり、買いました。
一読して、自分の想像と期待したとおりの内容でした。よくぞ書いてくれた!
「自己啓発」に最も近しい世界で長年仕事をしてきた身としては、余計に身につまされ、そして励まされる内容でした。
そう、そうなんだよ。読みながら何度、膝を叩いたことか。膝頭が真っ赤になっている。

私は、今の学習ブームやスキルアップ熱には極めて懐疑的な立場を採ります。当然、努力することは大事だし知識習得は重要で、見識をどんどん広めることには賛成です。しかしそれと、巷間囃される「スキルアップ」とはイコールではありません。何かのadvantageを得ようとか、利得局面で優位に立とうというさもしい思いから、そんなものを始めて欲しくないのです。だって、そういう学習は大抵失敗するから。しなくてもよい挫折をするからです。そしてこう思う。「次はもっと『上手い』『効率的な』やり方を考えよう」と。テクニックでなく、初志から考えないといけない筈なのに気付かない。そして何度目かの英会話学校に通ったり、資格取得を目論んだりし続ける。まんまと学習業者に嵌められつづける。

「何故、勉強はしなければならないのですか?」数年前にヒットしたドラマ「女王の教室」の中で主人公の教師が、問いかけられた児童に次のように答えます。

「勉強とは『しなければならない』ものではありません。『したいと思う』ものなんです」。

衝撃を受けた。「家政婦のミタ」で真価を発揮した遊川和彦脚本による科白ですが、これは深いぞ。恥ずかしながら中年になって初めて気付かされた真理。以来、時々思い出しては怠惰になりそうな気分を引き締めています。

そう。本来の自助とはこうした感情の発露からスタートすべきものなのです。

それにしても「自助論」って本、不覚にも知りませんでした。そんなの流行ってたのか。三笠書房とかサンマーク出版といった版元を信用してないという事情もあります。何故って、いたずらに「小成功」を煽るだけの極めて情緒的な内容ばかりだから。春山茂雄の「脳内革命」もサンマークだっけな。この手の本を進める人間は、軽薄で嫌味な人ばかりと宮崎は書いています。「自助論」を勧めるのは竹中平蔵、勝間和代に大川隆法・・なるほどね。
頭は良くても、教養・品格の面からその名前を聞くことはありませんね。

知らない方のために説明しますと、宮崎学は1945年京都伏見生まれの作家。父親はヤクザ。早稲田大学在学中に共産党系のゲバルト部隊に入り退学。その後、週刊現代のトップ屋や地上げ屋を経て「突破者」で作家デビュー。
彼に関する情報で最も有名なのは「グリコ・森永事件」での犯人として疑われたこと。いわゆる「キツネ目の男」というやつ。魅力的な人物です。

宮崎は、本来の「自助」とは社会のなかで相互扶助を伴ってこそ真価を発揮されるものであるとしています。よくいう「自己責任」という、非情な閉じた世界では機能しないのだという。全く同感です。今、この時にこそ必要とされる心構えだと感得した次第です。
是非、ご一読をお勧めします。

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