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身の丈を知る

2012年08月20日
001harukas
とりあえず、大阪本社の引越しは撤回すべきですね。
<引用開始>
シャープの再建が正念場…黒字事業売却は否定

シャープの経営再建がヤマ場を迎えている。
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業との資本・業務提携で液晶パネルやテレビなど不採算事業を立て直しながら、資産売却で財務体質の強化を図る。ただ、当面の資金繰りを支える銀行から一段のリストラを迫られる可能性もある。

液晶パネルを生産する堺工場(堺市)の稼働率は、鴻海との共同運営の開始前の3割が、7月以降は8割に改善した。鴻海の出資を受けた同工場が連結対象から外れたことでシャープは400億円の負債も切り離した。メキシコ、中国のテレビ関連工場も鴻海に売却する方向だ。

携帯電話事業では、両社で共同開発する中国向けスマートフォン(高機能携帯電話)を当初予定から半年以上前倒しし、今秋に発売する。亀山工場(三重県)は需要増が見込まれるスマートフォンやタブレット型端末用パネルの生産拠点に転換した。こうした情報機器端末用パネルが事業の柱となるまでは、複写機や白物家電、発光ダイオード(LED)などの黒字事業で支える。

シャープは2012年3月期連結決算で375億円の赤字となった営業利益を12年度下半期(10月~13年3月)は黒字に転換させる計画だ。このため、複写機など黒字事業の売却や亀山工場の分社化を巡る報道や観測は「再建に逆行する」と強く否定している。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20120820-OYT8T00271.htm?from=yoltop
<引用終了>
シャープに技術力があるという話は液晶関連だけでしか聞いたことがありません。どこの家電店に行っても、シャープの評価を聞くと「デザインとか見た目に力を入れている会社です」と判で押したように同じ答えが返ってきたものです。

たとえば「縦型コンポ」なんて面白いステレオを作ってた。レコードプレーヤーを縦にしたやつ。それから両開き可能な冷蔵庫もシャープが始祖だったと記憶してます。狭い日本の家屋を考慮したスマッシュヒットだと思った。

それがいつの間にか液晶世界一とか亀山ブランドだとか、高品質な製品をものす会社としてイメージが先行していきました。

一時期は確かにそうだったが、これらがコモディティである以上、競争も陳腐化も早い。優位はたちまちに崩れてしまいました。液晶の画素は正確な色素ごとの配列がとても難しいそうです。光の三原色、赤・緑・青をシンメトリカルに安定的に組み上げる技術ですね。ブラウン管では大きいから目立たないが液晶だと色ムラが出てしまう。それを30年前に諏訪精工舎(現エプソン)が世界で初めて克服したのです。当時、カラー液晶の腕時計を出してました。輝かしい技術立国時代の記憶です。

それはともかく、出来ることだけやったほうがいい。身の丈にあったことです。身近なところでは、大阪本社の移転の取りやめだ。現在、阿倍野区の長池に本社があります。この四階建てのビルから、近鉄が天王寺のすぐそばで建てている「あべのハルカス」という超高層ビルに移転するプランがある。
これは止めたほうがいいんじゃないか。引越し費用だけで数十億はかかるでしょう。今のビルでいいじゃないか。身の丈にあわすべきです。
三田工業(現京セラミタ)だって、木造建築の古いオフィスを長年大切に使ってましたよ。

それにしてもあべのハルカス。完成したら日本一の高さになるビルというが、近鉄みたいな慎重な会社がよくやろうと思ったものです。成算はあったんだろうか。シャープが撤退したらテナントは大誤算でしょう。地場には他に大手会社は見当たらない。自社で使い切るのかな。
http://www.abenoharukas-300.com/

フル規格の謎

2012年08月19日
そうまでして通したいか?西海の果てに。工事のための工事だな。こんなの誰が得する?
<引用開始>
長崎新幹線、長崎―諫早間が起工 開業は10年後

国が着工を正式認可した九州新幹線・長崎ルート(長崎新幹線)の諫早―長崎間(約21キロ)の起工式が18日、長崎市であった。同区間を含めて「フル規格」で整備することになった武雄温泉―長崎間の建設費は約5千億円。開業は10年後の見通しで、長崎―博多間は現行の特急「かもめ」と比べて最速1時間48分から1時間20分に短縮される。

長崎ルートは在来線も走れる「フリーゲージトレイン(軌間可変電車)」を導入し、新鳥栖―武雄温泉間では在来線を使用する。

起工式は長崎県とJR九州、工事を担う鉄道・運輸機構が主催し、約300人が出席した。中村法道知事は「39年を経てこの日を迎えることができたのは大きな喜び。新幹線という大動脈で結ばれたことは、時間という効果以上の可能性を秘めたものだ」と話した。羽田雄一郎国土交通相は「整備の妥当性をしっかり確認したうえで着工の判断に至った」と説明した。
http://www.asahi.com/national/update/0818/SEB201208180013.html
<引用終了>
武雄温泉から長崎までが66キロ。それの新幹線化に5000億円を積んでいます。ちなみに北陸や北海道を含めた整備新幹線計画に費やされる予算が確か三兆五千億円。さらに今、問題になっている韓国との間で取り交わされている通貨スワップに五兆円。
これらの予算はいずれも国会の審議を経ずに特別会計からすんなり支出されています。それでいて歳入がない、将来に禍根を残すな、子孫にツケを回すな、と増税しようっていう犯罪行為がまかり通ろうとしている。許せません。

つくづく思う。たかだか28分の短縮で長崎に新幹線延ばす意味があるのかと。仕事で佐賀にも長崎にも何度もいってますが、かってのL特急かもめ・みどりで、有明海を望みながらブラブラ行くのが楽しいのに。乗っているとわかるが、海岸線が車窓の右と左と双方に現れてきます。ああ、半島の先に向かっているんだってわかって旅情をそそられるわけだ。肥前山口で佐世保行きと長崎行きに特急は分岐する。いくら出張でも在来特急だと旅という感覚がある。普段乗らない路線だから。けれど、新幹線は“移動”したって感覚なんですよね。車窓風景も大概面白くないし。無理して峻険な場所に線路を通してトンネル掘るからでしょうが。

今回のミソは、“フリーゲージトレイン(軌間可変電車)を導入し、新鳥栖―武雄温泉間では在来線を使用”するというところ。
長崎県だけが突っ走って、新幹線開通の恩恵に殆どあずかれない佐賀県が反対したから線路の拡幅工事ができない。新鳥栖-武雄温泉は佐賀県のエリア。だからフリーゲージトレインを走らせると言ってるわけだ。フリーゲージトレインとは、幅の違う線路を走れる電車のこと。つまり車軸の長さを調整できるんですよね。それ、すでに新幹線じゃないぞ。

いいじゃんか。山形とか秋田新幹線でやってるミニ規格新幹線でさ。親の田舎に行くのに使ったけど、山の中の踏み切りを新幹線が通過するってのはホノボノしていい感じだったぞ。
それを、フル規格とかおかしなことに拘るからそういう弊害が出てしまう。

長崎どうするんだろう。かえって寂れるような気がしてしょうがない。

高野連

2012年08月18日
明日の甲子園。仙台育英対作新学院戦があるんですね。
野球と別なところで話題の両校。仙台育英は、部員の七名が昨年四月に大地震で被災した仙台市内のリサイクルショップに侵入して窃盗。発覚して書類送検されていました。

それと、野球部ではないが虐めで、根性焼きを20箇所も入れられる虐待行為があったがなぜか虐められたほうが退学勧告を受けるという話がありましたね。(現在は撤回された模様)

作新学院は、二年部員が女の子を押し倒して金品を奪ったとかで逮捕。おそらく姦淫目的もあったのだろうが果たせなかったのでしょう。

いずれの事件も“一部の生徒が犯したことで全体に責任はない”式の理屈でお咎めなしとなったようですが、高野連って一体何の役に立っているんでしょう。

以前は違った。甲子園予選が始まる段階で、野球部員でない生徒が喫煙したとか飲酒したとかでも、出場辞退が当たり前のように行なわれました。全体に責任を負わせていました。どうして寛容になったのかがよくわかりません。

いずれも野球強豪校だから大目に見るようになったのか?一部生徒の不祥事を全体に負わせるべきではないと私も思うけれども、一方で全国から野球のうまい生徒を集めてくるやり方はそろそろ目に余るものがあります。

今回の出場校でも光星学院、仙台育英、明徳義塾、香川西なんて露骨ですよね。光星学院は八割が近畿出身選手、明徳は東京出身までいました。香川西は公立っぽい名前ですが私立ですしね。強いものが選ばれるのは仕方ないとしても、高知だったら土佐、高知商、高知高校、香川だったら高松商業に丸亀商業あたりを久しく目にしていません。いずれも野球学校といわれればそれまでだけど、なんだか寂しいです。

「東京電力」研究~排除の系譜~

2012年08月17日51s5haodtsl__ss400_ 
斎藤貴男「『東京電力』研究~排除の系譜~」を読んでいます。
<引用開始>
安全神話を守るために安全を度外視する逆説

保守論壇を扶養し、最強の労働組合を潰し、カリスマ経営者を賞賛する――。
我々はなぜ、原発を選んだのか。なぜ、巨大企業の支配を望んできたのか?
3・11が暴いたノーリスク・ハイリターン体質。この国の本質が初めて明らかになる!

アメリカへの一方的従属。管理・監視の自己目的化。そして分割・民営化の先駆「東京電力」その本質!

この国の本質に関わる酷評のことごとくを、東電という企業体と、同社が運営する原発という存在は見事なほどに体現し、私たちに突きつけている。

<本書の内容>
序章 人災と「中国ツアー」
第一章 安全神話のパラドックス
第二章 保守論壇のタニマチ
第三章 木川田一隆「人間開発」の欺瞞
第四章 幻の電源爆破
第五章 「勲章を拒否するほど偉くない」平岩外四
第六章 驕慢なる統治機構
最終章 せめてもの希望を
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2174170
<引用終了>
優れた作家の文章は、それがどんなに深刻で重苦しい内容であっても引き込まれて読み進めてしまいます。
特にノンフィクション、とりわけ斎藤貴男の遠慮会釈ない文章は大変惹きつけられます。
国の電力を司るということがどういうことなのか?それが公共を冠とした私企業であるとはどんなことか、その私企業が如何にして強大な権力と影響力を私たちの社会に敷設してきたか。本書では詳しく書かれています。
それは裸一貫とか徒手空拳から育ってきた企業では決してない。国策とアメリカの意向にしたがって、相当な作為性をもって発展してきたことが詳しく書かれています。タイトルにもなっていますが、“排除”によって不健全な成長を遂げたのだとよくわかります。
個人的には、東電中興の祖とも目される木川田一隆とその弟子平岩外四を活写してる第三章・第五章が大変興味深く読むことができました。
財界の良心などとも呼ばれることの多い二人だが、これまでずっと違和感がありました。
第四章「幻の電源爆破」も、初めて聞く話ですが大きな謀略として震えながら読みました。こういう過去があるから、現在の惨状があるのだと納得です。
経営者とその周辺を強く批判しながらも、時折見せる筆者からの憐憫が余韻を残します。
いい本。是非ご一読をお勧めします。

~という部分では・・・

2012年08月16日
月曜に終わったロンドン五輪。最終日の男子マラソンで解説者の話し方に戸惑いました。
高岡寿成という人の話し方が結論をはっきりしない、実に回りくどい言い方だったのです。

アナ:「藤原選手、先頭集団にうまく残っていると考えてよいですか?」
高岡:「そうですね。下がでこぼこな路面という部分では考えて走っていると思います」
アナ:「全体にスピード感があるレースですが、この先どういう展開になるでしょう?」
高岡:「そうですね。気温が高いという部分では、このペースは長続きしないでしょう」

聞いていて、ぐったり疲れました。この人、まともなことを言おうとしているのだろうけど「~という部分では・・・」「~の部分で・・」という口癖があるんだよな。
ときには“部分”にこだわる話があってもいい。でも、部分に言及するのなら“全体(マス)”がどんな状態であるのかをまず示すべきでしょう。マスが置いていかれてパーツのみに拘るというのでは、真実を見誤ることにならないか。余計なお世話でしょうが心配になります。

おそらく、間違ったことを言ってはいけない、という観念が彼には強くある。そこで慎重な物言いをしようとしているんでしょうが、本当は別に言いたいことがあるんじゃないかって思っちゃう。マスのことに言及しないから、誠実ではあってもはっきりしない。ふわふわした自信なさげな意見に聞こえてしまう。“部分”ではなくて「点」とか「場合」とかそういう言葉を選んで話したほうがよほどすっとするのにね。

野球解説の工藤公康も同じ話し方をします。報道ステーションのコーナーに出てきますが彼も“部分”という言葉を連発します。そのせいか、彼の話は本当に聞きづらい。長い間プロ選手であり、そこで培った経験や勘所を聞きたいと思っているのに、いつも“部分”ばっかりこだわる。だからか話し方も冗長でまとまりがない。誰か注意してやればいいのにな。

“部分”にこだわるのは結論づけるのが怖いからかな。少し前まで頻繁にあった「~みたいな・・」とか「わたし、●●なひとなんです」とか。こういう曖昧な言い方ばかりが流行る。「○○してもらっていいですか?」とか。

個人的に堪らないのは「○○でよろしかったでしょうか?」と注文品をもってこられること。もう取り返しがつかないみたいじゃん。そんな過去形で言われるとその日一日気分が沈んでしまいます。来るんじゃなかったって思わせないでよね。

愛国無罪

2012年08月15日
ああ、そうか。このひと、「愛国無罪」を演出したいのだなと気付きました。
<引用開始>
竹島への言及避ける=慰安婦問題「責任ある措置」要求-韓国大統領
韓国の李明博大統領は15日、ソウルで開かれた日本の植民地支配からの解放記念式典で演説した。日韓で領有権をめぐり対立する竹島(韓国名・独島)を10日に訪れたばかりで、対日関係への言及が注目されたが、竹島問題には触れなかった。一方で旧日本軍の従軍慰安婦問題については「責任ある措置」を日本側に要求した。
 李大統領の竹島訪問に対し、日本政府は猛反発し、竹島の領有権問題の国際司法裁判所への提訴を検討すると表明した。大統領府は「既に行動で示したので演説に盛り込む必要はないと判断した」と説明しており、竹島への言及を避け、極度の対日関係悪化を避けようとしたとみられる。
 ただ、李大統領は14日、天皇陛下の訪韓には謝罪が必要との考えを述べ、日本側のさらなる反感を買っており、日韓関係は冷却局面が当面続くとの見方もある。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012081500247
<引用終了>
「愛国」を唱えながらデモや示威活動をする分には、その咎は免れる。中国でよく見聞きする話です。日系企業や大使館前に押し寄せる人たちが使う手ですね。
李明博の場合、親族や周辺人物がかなり逮捕されているので、大統領を辞めたあとに逮捕・訴追の可能性が囁かれています。そのときに備えて今の内から愛国的行動を示しておいて「こんなに頑張ってました」「国につくしました」「韓国のためにやった」ってアピール訴求したいんでしょう。内政のゆがみを逸らすには外交面で瑕疵を攻撃すればよい。そんな判断だろうかな。軽率すぎるけど。竹島上陸に関しては「三年前から計画してた」ってつい漏らしてますけど、そうすると去年首脳会談で宣言した「未来志向の韓日関係」ってのが嘘だったってことになる。突っ込みどころ満載です。

それにしても韓国大統領って末路は悲惨なケースが多い。朴正煕は射殺、全斗煥と盧泰愚は逮捕投獄、金大中は拉致され死刑判決受けてるし、盧武鉉は自殺している。無事だったのは金泳三くらい。呪われたポストなのかな。

で、振り返って我が方だ。67年前の敗戦記念日の今日。二閣僚が私人として靖国に参拝しましたね。「個人の資格で」「信念を曲げず」参拝したのだと。でも「みんなで靖国神社に参拝する会」ってまるで小学生みたいな集団でやった。今日、集団で来て、カメラの有無を確認し、その映り具合を気にしながら、正装して参殿に詣でたわけだ。これが人気取り、私益の極大化、選挙目当てでなくて何だ?英霊をだしにするんじゃないよ、と言いたいです。「愛国心はならず者の最後の拠りどころ」。国を問わずそうだよなと思う昼下がりです。

取り消し機能

2012年08月14日
誤送信については技術的な対応策をしっかり考えていく時期だろうと思います。
<引用開始>
記者が取材メモを誤送信 諭旨退職に
読売新聞西部本社(福岡市)は14日付朝刊で、暴力団関係者との癒着疑惑があった福岡県警警部補に対する捜査状況の取材メモを、誤って他社の複数の記者にメール送信して取材情報を社外に流出させたとして、社会部の後藤将洋記者(33)を諭旨退職処分とすることを発表した。この問題などに適切な対応を取らなかったとして、井川隆明取締役編集局長(58)を役員報酬の2カ月30%返上した上で更迭、井川聡社会部長(53)を降格などの処分にするとしている。

同社朝刊によると、後藤記者がメールを誤送信したのは7月20日。のちに収賄容疑で逮捕される警部補に関する捜査関係者への取材メモだったが、誤って福岡司法記者会に加盟する新聞・テレビ・通信社計13社の記者に一斉送信した。後藤記者は他社からの指摘で約10分後に誤送信に気付き、送信先の全員にメールの削除とその内容を外部に出さないよう依頼した。

一方、読売新聞西部本社は7月21日付朝刊で「警部補 組関係者に捜査情報」との記事を掲載。その後、取材メモとされる内容はインターネットのサイトにも流出した。
http://mainichi.jp/select/news/20120814k0000e040163000c.html
<引用終了>
諭旨退職処分といったら相当に重いですよね。懲戒免職の次くらいか。
誤って送信してしまった以上に、その中身が問題にされていたのではないでしょうか。
取材メモという状態だから、文章としてもまとまりがなく、関係者への遠慮ない物言いやら悪口雑言やらが盛大に記録されていたのではないかと邪推します。
この記事、毎日新聞が書いているのですが文章もどことなく嬉しそうに見えます。なんだか他人の不幸は蜜の味とでもいうような浮き立つ語調ですよね。
まるで文章の端々から♪の記号が浮かんでくるようです。

北九州の警察と暴力団は、こちらからとても想像できないような根深い対立があります。地元の指定暴力団である工藤会が大変に挑戦的なんですよね。
いつでもこい、みたいな剣呑な雰囲気がある。一方で、組織対策課と組関係者との恒常的な癒着もある。これがあるからこそ、警察が強気に出られないともっぱらの噂です。いざとなればばらすぞ、というわけ。
北九州に仕事で出張したことが何度もありますが、二回くらい発砲事件に出くわしたことを思い出します。ホテルの前が赤色灯で埋まってました。

メールの誤送信。送信してから短時間なら特定の場所に留まっていて、取り消しが可能とかそんな技術的なサービスができないものでしょうか?
かってニフティサーブは、ニフティ同士のやり取りだと、送受信状態が確認できて、送ったあとに取り消しとかもできたんですけどね。やり直しが効くって素晴らしい。メールのコミュニケーションってただでさえ一方的で乱暴な手段であること、あらためて思い知らされるようなニュースでした。

追いつける

2012年08月13日
五輪は終わってしまった。最後にバスケット男子の決勝を見ましたが実にいい試合でした。アメリカ対スペインです。
<引用開始>
2連覇達成でレブロン「最高のチーム」、コービーは代表引退へ
ロンドン五輪の男子バスケットボール米国代表は、現地12日の決勝戦で107対100でスペインに勝利。2大会連続、通算14個目の金メダルを獲得した。

 試合は第3Qが終了した時点でわずか1点差という、決勝戦にふさわしいスリリングな展開となったが、最後は米国が金メダルを死守した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120813-00000311-ism-spo
<引用終了>
五輪の性格がはっきり変わったのが84年のロス五輪からと思います。コミッショナーを務めたピーター・ユベロスが大規模なコマーシャリズムに舵をきって財政難に悩む国や招致都市を助けた。いわゆる五輪の商業化。それは同時にナイキとかアディダスとかスポーツメーカーが大っぴらに選手を使って商売しだした時期と符合します。
あれから少し経ってから、あのナイキエアとかが大流行したと記憶してます。
今から思えばそんなに大した靴ではないんですけどね。だいたい、コンクリートやアスファルトの上を歩くためのスニーカーってろくに開発されてないっていうんです。あくまで競技者用で、街着で履きこなすためには作られてない。

それはともかく、商業化と同時にアメリカは威信をかけてあるスポーツの盟主たる地位を死守しようと思い始めます。プロ選手の五輪参加ですね。
ひとつはバスケットで世界一を守ろうとプロ解禁を働きかけた。よく覚えていますが、ミュンヘン五輪の男子バスケット決勝。アメリカ対ソ連で残り数秒で逆転のシュートを放ったソ連が優勝したという事件がありました。バスケットはご存知の通り、アメリカ発祥のスポーツ。アマチュア規定があるのでNBAの選手は呼べない。大学生中心のチームがアメリカ代表となった。対するソ連はステートアマと呼ばれる半分プロのような選手で構成されていたので毎回非常にいい勝負になった。NBAは世界最高峰と自負してても、五輪で二位以降に甘んじるというのはよろしくない。というわけで92年のバルセロナからプロ解禁となり、ジョーダンやジョンソン、バードにバークリーという超一流選手でドリームチームが組まれた。ご承知のとおり、敵なしで波乱もなく優勝しました。それから毎回ドリームチームが組まれ、今回もコービー、デュラント、レブロンといった凄い選手が派遣されました。

しかし今回の決勝戦スコアは107対100という僅かな差で終わりました。諸外国がレベルアップしていると同時に、決してアメリカが磐石とはいえないとわかり、非常に面白かったです。自国に有利なようにルールを変えたのだけれど、20年経って諸外国に追いつかれてきたという事実。なんというか、スポーツの魔法を見る思いです。ああ、そうだ。柔道も同じだったな。

伏兵

2012年08月12日
意外、といったら失礼になります。しかしながら、この勝利には驚きました。
<引用開始>
メキシコが初優勝
ロンドン五輪サッカー男子決勝はウェンブリー競技場で行われ、メキシコが2-1でブラジルを破り、初優勝した。08年北京大会銅のブラジルは、初の金メダルに届かなかった。メキシコは開始早々、ペラルタが先制ゴール。後半30分にもペラルタが2点目のゴールを奪った。ブラジルは後半46分にフッキが1点を返し2-1としたが力尽きた。
http://london.yahoo.co.jp/news/detail/20120811-00000092-mai
<引用終了>
プレミアリーグに属するドス・サントス選手を除いて、主力選手は国内リーグより派遣されていたメキシコチーム。かっては小柄な名GK、カンポスなどしか記憶がありません。はっきりいって少し侮ってもいました。しかし結果はあのとおり。
今回、ブラジルを破ったことであらためてその強さを思い知った次第です。
ブラジルにはネイマールの他に、懐かしいフッキ選手もいる。この人は惜しかった。もう少しJに残ってもらって帰化申請してもらえば面白いことになったかもしれない。アモローゾに続く大魚の取り逃がしだったと思う。
やっぱり組織プレーが個々人の能力を上回るということを証明してみせたメキシコの勝利。この意味は決して小さくないと思いました。おめでとうございます。

消費は悪徳

2012年08月11日
消費税増税法案が参議院で可決成立しました。噴飯モノ以外のなんでもないが今朝の新聞をチェックしたらどこも「家計の負担はこうなる」などとシミュレーションと、軽減税率や低所得者対策が不透明であることを書き連ねています。
毎回同じことを思う。何故、成立前にそれを書かない?すべて決まってから書くなんておためごかしもいいところです。虐められている級友をその時は助けもせず、いじめっ子が去ってから大丈夫?と肩を組んでくる偽りの友だちのようです。そのくせ、いじめっ子に言われたらきっと真っ先に石を投げたりするんだよな。
腹が立つのは「国民の負担感は大変だが、それ以上に国際的信用が大事」「財政再建と経済成長の両輪がないとダメ」というふざけた主張です。朝日も日経も主張はそっくり。国民生活を破壊した財政再建と経済成長なんて何の意味もないのにそこはスルーしてます。

そっちがそうくるならこっちはもっと過激にやってやる。増税は今までと同程度の消費活動を前提とした試算なんでしょうがこれをもっと下方修正させてやろう。なるだけものを買わない作戦、すなわち消費は悪徳作戦です。ものを買うというのはそもそも罪深いものなのだ。だからそれを戒めるために税金がかかる。今回その税金の率が上がるのは、その罪深さを国民によくよく自覚させんがためでしょう?そう理解いたしました。
ならばその期待に応えるためになるべくモノを買わないようにしよう。食料品と日用品は生きるために仕方がない。それ以外はなるだけ我慢。服なんてもってのほか。消費は罪、消費は悪徳。かっての庶民の智恵、頼母子講とか協同組合の発想がヒントになりそう。分かち合いと助け合いで乗り切る所存です。
その前の選挙でご恩返しをしてやることは当然ですが。

三位決定戦

2012年08月10日
サッカー男子に続いて女子バレーも三位を韓国と争うことになりましたが、非常にまずい時期に当たったな。
よりによって竹島に李明博が上陸しようかってタイミングで両雄が戦う。大手メディアにとっては格好のニュースソースとなるから、いろんな取材して煽るであろう。渋谷・新宿・新大久保・ソウル・釜山。日韓の夫婦の家庭にカメラが入るとか。面白ければいいと彼らは割り切っているつもりなんだろうが、心配。スポーツでの優劣をつける以外に違う意味での闘いと、それに伴う怨嗟が生まれそうで懸念してしまいます。

しかも国民を無視した消費税増税の通過がある。内憂を国外で吹き飛ばせと、竹島だ日韓戦だと騒いでるうちにしれっと通過させてしまおうと政府は考えるだろう。ついでに反原発デモもスルーさせる。日韓を目一杯煽れ、と報道に注文を出すのだろうな。で、増税が通過したらメディアは一斉に踵をかえして「どうなる国民の負担」って記事を明日朝刊二面にしれっと出したりするんですよ。一面は勿論、五輪。もう考えるだけで気分が塞いできます。鉄槌をくださないといけない。あまり、なめるんじゃないぞ。

左投手ばかり

2012年08月09日
五輪の陰に隠れたように甲子園の野球が昨日から始まっています。
で、たまたま何度かチャンネルがあったので気づいたのですが左投げの投手が沢山出ているんですね。
今日なんか二試合を見てたら四人の先発投手全員が左投げで驚きました。
<引用開始>
桐光・松井、大会新22K 今治西を完封
 第94回全国高校野球選手権大会2日目の9日は1回戦4試合。第3試合は桐光学園(神奈川)の2年生左腕・松井が大会新記録となる22奪三振の快投で今治西(愛媛)に7-0で完封勝ち。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120809-00000061-mai-base
<引用終了>
この今日の第三試合の桐光学園と今治西の先発がそう。桐光はサッカーの強豪で有名ですが神奈川でも決勝で桐蔭学園を破って出てきたのです。桐光と桐蔭、名前も似てる。双方とも、ちょっと不便な場所にあるんじゃないか。

今治西は野球も強いが、そこそこ進学校でもあったと記憶してます。
この試合に先立ってやった第二試合の盛岡大学付属と立正大湘南も左投げが先発でした。
なんででしょうね?思うに、利き腕が左の人は基本的に投手か外野、内野なら一塁しかポジションを任せられないから自然とそっちのほうにいくんでしょうか。
広島カープに丸という選手がいますが、この人は生来左利きだったのに、野球好きな父親によって「将来守れるポジションが限定されてしまうから」という理由で右投げに矯正されたと聞きました。おお、可哀相。左利き、嫌われてますね。
巨人の坂本勇人ももともと左利きを矯正。たしか中日の山崎武史もそうです。
近鉄のエースだった鈴木啓示は、父親に逆に左に矯正されたそうですが。

左投げの投手だと全体的に希少種だし、タイミングの取り方や球の出所が慣れないから、対戦相手を幻惑させることができるかもしれません。利き腕で進路が決まるという。甲子園に目立つのはそんな理由なのでしょうか?

それから最近多い右投げ左打ちの選手。これは、一塁への距離が近くなるから出塁率があがるという計算でそうなるんでしょうか?ただ、利き腕と逆の手で振るので、全体に非力なバッティングする人が多いように見えます。

いっそ左投げ右打ちとか、左のアンダースローなんかも見てみたいです。

マッチョイズム

2012年08月08日
男子サッカー、次はよりによって韓国ですか。できれば当たりたくなかった相手です。
中央日報とか読むと今からやる気満々だし、理屈じゃなく勝たなければならないなんて煽っている。しかも、メダル獲得と徴兵免除がかかってるというからモチベーションも違うだろうと報道されてます。

理屈じゃないと言うのは日本だって同じ。隣国同士の試合はどの地域でもヒートアップするものですから、様々な理由でまた煽る連中が涌いてくるのでしょう。純粋に競技として観戦すればいいのに。

そのなかで気になっているのは極めて好戦的な一部の人たち。例えばこんな連中。
徴兵制の復活を公言する11人:
http://matome.naver.jp/odai/2133061857505698401
“勝つ為には傭兵制なんだけども責任を根付かせる為には絶対僕は徴兵制は必要”
橋下徹、このひとは言葉がいちいち乱暴で軽いです。あと、ワタミも相変わらず酷い。

これで韓国が日本に勝ったりしたら、徴兵忌避が彼らのモチベーションの一因となっていることに無理やり着目して「日本の若者にも同じような試練を」などと言い出しかねない。いや、何かあれば持ち出そうとその機会を狙っているのでしょう。

徴兵拒否で自殺する人が少なくないのも、除隊後に心を病んで社会復帰できない人がいることも、二年ちょっと兵役で離れ離れになることで恋人と別れてしまう人がいるのも、こんな人たちには目に入らないのでしょう。

何より、自分と自分の身内は絶対に行かないと確信しているから言えるのでしょう。その勘違いぶりがまた嫌です。

他人を十分にコントロールしたい、しようとする。マネジメントと称して他人を意のままに動かしたいという願望を隠そうとしない人々。ずっとこの先もお近づきにはなりたくないです。

聖地

2012年08月07日
オリンピックサッカーの準決勝が行なわれたのがウェンブリースタジアム。見ていて非常にうらやましい。綺麗で荘厳です。
よく、サッカーの聖地と呼ばれますが、ラグビーのテストマッチが行なわれたりするので、正確には多目的スタジアムです。
さらにロンドンにはラグビー専門であるトゥイッケナムスタジアムという立派な施設もありますが、ここでサッカーが行なわれたことも過去にあります。互いに融通しあって使っているという何か微笑ましい感じです。

日本だとラグビーとサッカー関係者ってわりと疎遠だったりする印象がある。松尾雄治が昔、ラジオ番組で「サッカーなんてオカマのやるスポーツだ」と放言して抗議が殺到したことがあります。放送終了直前に発言を撤回して謝罪したのですが「ご迷惑をかけました。オカマの皆さん、すみません!」とやらかしました。そっちかよ!って。Jリーグが出来たばかりで、観客動員で逆転した頃の話です。

今回は、女子サッカーの主戦場となったカーディフのミレニアムスタジアムも忘れてはならない。多目的施設ですが、ウェールズのホームなので本来はラグビーの競技用に設けられました。芝生の丈がサッカーに比べて若干深いと聞きました。寝転がったり倒れたりしてもダメージを受けにくくするために。天井が開閉するのもいい感じです。

いずれの施設もうらやましいのが天然芝でよく手入れがされていること。そういえばMLBの球場も殆どが天然芝で専門のグラウンドキーパーが管理しているのでした。してみると、天然芝の甲子園とか貴重ですね。

麻酔

2012年08月06日
歯医者にいって麻酔したのですが、三時間経ってもまだ口元が痺れている。何食っても味がよくわからない。
昔は、ちょっと歯を削るくらいなら麻酔しないでやったと思う。けれど最近はリスクヘッジなのかすぐ麻酔するんですね。それは構わないけど、もうちょっと早く切れてくれると有難いのだけど。飯が不味い。

それと診察料だ。ちょっと歯を削っただけなのだが、1600円とかする。金属の詰め物をすると2000円越えです。なんかえらく高いんじゃないか?と訝しく思っていたが、その理由にたった今、気付きました。

健康保険の本人負担率が三倍になっているんだな。前回、歯医者に罹っていた頃は約30年前だから健保は一割負担で済んだ。それが二割となり、三割とあがってきた。この実感がわからないまま来ていたんだな。
それくらい医者にいってないということだけれど。
ちなみに二割改定も三割改定も、いずれも担当大臣は小泉純一郎。さすがに福田派、大蔵官僚言いなりだけのことはあると妙なところで感心しました。

脱資本主義宣言

332461 2012年08月05日
鶴見済著「脱資本主義宣言~グローバル経済が蝕む暮らし~」(新潮社)を読了しました。
<引用開始>
自動車・洋服・自販機・電力……無理やり作られていく需要のからくりとは? そして豊かな国々の浪費こそが、貧しき国々を苦しめる! 経済成長至上主義、過剰消費、食料、貧困、環境破壊――今この世界の“本当の問題”が見えてくる、21世紀必読の書!
http://www.shinchosha.co.jp/book/332461/
<引用終了>
著者の本は「完全自殺マニュアル」以来久々に目を通しました。
直前にナオミ・クラインの大著「ショックドクトリン」を読み終えたせいもありますが、すっきり頭に入ってきました。非常に分かりやすく書いています。
「経済成長なくして国の発展はない」なる言説の欺瞞をデータをもとによく暴いています。
普段はなんでもないけど、よく考えると不思議なことが沢山街中にあります。例えば缶飲料の多さ。世界中で缶コーヒーを自販機で買って飲むのは日本人だけだ、と言われてみて初めてそれに気付く。本当はそんなに必要がないものでも入念に教導されて消費活動のサイクルに組み入れてしまっていることが多いこと、アラル海を抱えるウズベキスタンが綿花栽培のためにその湖の大半を干上がらせてしまっていること、ナイキやリーバイスによる途上国への侵略等など。薄々わかっているようで、平易な説明で初めて気付くようなものもあります。

折りしも原発事故によって、その欺瞞的な均衡が破られつつある現在、著者の示す警告とこれからの生き方にはおおいに学ばせられます。
半信半疑で読んでみたがとてもためになった。ご一読をお勧めします。

フェアプレー

2012年08月04日
五輪中継を見ていてあらためて気付かされることがあります。
イギリス国民の観戦マナーがすごく気持ちいいんですね。たしかに、自国の選手の出番になると熱狂的な応援もしますが、他国の選手がいいプレーや演技をしても温かい拍手と声援を必ずしてくれる。体操でも柔道でもサッカーでも水泳会場でもそう。見ていてちょっといいなと思います。

直近の北京と比べてしまうから尚更に強く感じてしまうのかもしれない。あのときの身びいきは凄かった。それに比べてロンドン。観戦マナーとか感情の抑制とか、あるいは成熟度といったらいいのか。大人って感じがします。
ブラジルでは、また戻ってしまうような気もしますけどね。

ガス抜きとせず

2012年08月03日
毎週金曜日に官邸前で行なわれている首都圏反原発連合主催によるデモ。当然、今夕も挙行されますが総理大臣が急遽、デモの主催者と面談する意向があると伝えられました。
30日に菅・辻元・福山などの国会議員と反原連が面会し、その席上で話しが出て、当初は三日すなわち今日にも面会するとなった。
さすがに、いろいろな準備があるようで来週以降に延期となったようですが。

政府側は面会したという事実を作っておきたいだけ。その場でどんな提案がなされようが曖昧な答弁に終始して、時間だけをとったというエビデンスを残す。
一度それができてしまったら「面談した」「討議した」「こちらの立場を十分に説明して理解と協力を求めた」「同意が得られず残念」「やることはやった」「責任をもって実行する」とこうなってしまう。

面談を投げられた側は、十分に警戒をしないといけません。単なるガス抜きとさせず、政治的に意味有る面談にしないといけない。
そこで考え出されたのが、今話題となっている人事案。新設する原子力規制委員会のメンバー選定に対する異議申し立てと委員差し替えといいます。

委員長に就任予定の田中俊一が中立公正な来歴ではない、と懸念しこの政府案を撤回しろという申し出ですが、当然政府は蹴ってくるでしょう。

その次のアクションで、今後もデモ呼びかけは止めないとなるでしょう。
しかし、原子力規制委員会の設立趣旨からすると、反原発の立場の参加はあまり意味がないことがわかりました。

設置法第一条によれば「確立された国際的な基準を踏まえて原子力利用における安全の確保を図るため必要な施策を策定」とある。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18001019.htm
つまり、推進するという前提がある。脱原発の立場からすれば組織自体が不当で有害です。
まるで、IAEAとかWTOと同じ。公正中立をそれらしく装う羊頭狗肉です。

したがって人事介入だけでは、相手の土俵に乗ったことになる。
国会同意人事で五年間は不可蝕領域となり、絶対の権限を持つこの委員会を牽制する仕組みを考えないといけない。思案のしどころです。

難しいリアクション

2012年08月02日
リアクションが難しい体験をしてきました。
今日も、予約していた歯医者にいってきました。
で、家を遅れ気味に出て約束の時間ギリギリに着いたわけです。
ご承知のとおり、今日の日中も非常に暑い。正午すぎで33℃です。

五分遅れで診察券をカウンターに出し、冷たい麦茶を給茶機から注いで一息つきました。
すぐに呼ばれて診察台に座ると「ああ、ちょっと空調下げましょうね」と汗まみれの私を見るなり、看護師に指示してエアコンを下げてもらいました。
私は汗をかくほうなのでさぞ大変そうに見えたのでしょう。実際はそうでもないですが。

そこまではまあ普通です。それから型とった金属を被せる作業を始めたのですが、医者に向けて口を開けたり、噛み合わせしたり、歯軋りしたりしている間中ずっと、看護師さんが私の脳天にずっとエアーを吹きかけてくれたのです。
あの、高圧空気でシューっと歯に吹きかける機器です。ブロアっていうのね。

頭から湯気でも立ってみえたのかな?確かに涼風は感じることができましたが、冷静に考えるとかなり間抜けな絵面です。しかもこっちは口を開けているから、話すことも笑うこともできないし。新手のエステとか増毛サロンにお邪魔している気分になりましたです。

看護師さんは大真面目でやってくれたようなので、感謝しないといけないんでしょうね。さすが区内で№1の評判だけのことはある、のか?

そうこうするうちに本日の処置は終了。「ああ、ようやく温度が下がってきましたけど終わっちゃいましたねぇ」とさも名残惜しそうに彼女が言う。よし、ここだ。

「じゃあ、折角冷えたんですから今のはリハーサルということで、もう一度始めからお願いします」とすかさず返して爆笑をとりました。

別海から来た女

51ll0jb1rjl__sl500_aa300_ 2012年08月01日
「別海から来た女 ~木嶋佳苗悪魔祓いの百日裁判~」(佐野眞一著)を読了しました。
<引用開始>
殺人3件・未遂多数。北海道・別海町の名家に育った女が、男たちを次々と毒牙にかける――女と男の闇を射る佐野ノンフィクションの真骨頂!
「これは、私の書いた『東電OL殺人事件』を超える事件だ」――著者

戦後犯罪史上ナンバーワン「首都圏連続不審死事件」の全てを描いた力作!
私たちはこの事件からなぜ目が離せないのか。それはおそらく、この事件に関心をもつすべての人が、木嶋佳苗に、そして木嶋佳苗にだまされた人に、いくらかずつ似ている自分に無意識のうちに気がついているからである。――本文より

あなたも、木嶋佳苗の魔力から逃れられなくなる。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2177641
<引用終了>
通称キジカナ。婚活サイトで知り合った男性から金品を略取し、短期間に次々死亡させたとされる木嶋佳苗の百日に及ぶ裁判所での記録を中心に、そんな彼女が生まれ育った北海道別海町での取材で本作は構成されています。

別海町の司法書士事務所の長女として何不自由なく育った木嶋佳苗が、如何にして稀代の毒婦となっていったのか、そんな精神の軌跡が読めるかと思っていましたがとてもそんな次元で捉えられなかったことがよくわかりました。
早くも小学校のときに親戚の預金通帳を盗むという真似から始まって、まるで呼吸でもするように万引き・窃盗・詐欺などを繰り返していきます。先天性犯罪者とでもいうごとく。

被害者家族が慟哭する法廷で顔色一つ変えずに聞き流したかと思えば、検事からの質問には、老獪さまで感じさせる答弁に終始します。社会に出てから殆ど働いたことのない彼女は、犯罪こそが天職とでも割り切っているかのようでした。

そんな彼女の有り様を佐野眞一は厳しく断罪し、文章に表していく。ときとしてそれは被害者の有り様にも向けられる。いい年をした男がそんなことも分からなかったのかと慨嘆する。
普通のライターが極力感情を押し殺して事実のみ淡々と挙げていく手法とはかなり異なります。いわゆる“佐野節”という独特な文体ですね。
読者の好悪を分けるものでしょうが、私は好意的に受け取れそうです。

勿論、この犯罪や犯人を産み出した環境がどんなものであるかも書いています。印象的だったのは本作後半部分での次のくだりです。長いですがそのまま。

“だが、私たちは万人を発信者に変えたインターネット社会の到来をもう少し懐疑の目で見たほうがいい。(中略)結婚詐欺は数年前まで男の専売特許だった。それが木嶋佳苗に完全にお株を奪われた。(中略)やはり男のポテンシャルが急速に衰えている証左ではないか。殺された三人には申し訳ないが、彼らにもう少し女性に対する抵抗力や、人間を見る洞察力があれば最悪の結果だけは免れたような気がする”

“急速に進む高齢化社会のなかで、男たちはそれとはまったく逆ベクトルの幼児化に向かって進んでいる。この事件はそのことを大きな犠牲を払って日本社会に教えてくれた。それは逆に言えば、エイジレスの大合唱のなかで、歳をとらせない、というより歳をとることがみっともないと思わせる社会が急速に進行している証左のように思える。歳をとらせない社会とは、考えてみれば恐ろしく残酷な社会である”

“この事件はそれと同時に“妹(いも)の力”の偉大さも教えてくれた。木嶋の魔手から危うく難を逃れることができたのは、決まって姉や母が木嶋を見て出す警戒警報のおかげだったからである。この世には、木嶋のような女ばかりがいるわけではない。それがこの事件のせめてもの救いである。そう言うのは、あまりにもわびしい結論だろうか”(以上 本文p272~274)

被害者は私と同年代の方もいる。基本的に性善説でそれゆえかなり痛い目も見てきているわが身からすれば、彼らの言動はあまりに不用意に見えます。しかしそれが年寄りの頑迷さと解釈されて遠ざけられることも多い世の中でもある。深く考えないでも、ひらめきを信じて、自分らしく・・・なんだのといわれて。短絡で浅慮な言動が「自分らしく」「シンプル」などと誤変換される。

死刑判決が出た直後の裁判員への記者会見、27歳の裁判員が百日にも及ぶ裁判を終えた感想を聞かれ『達成感がありました』との発言に佐野眞一は頭が真っ白になる。勿論怒りでです。同感ですね。死刑台に人を送る決定に携わってて達成感はないだろ、と思う。

本文300P弱。佐野眞一の取材する行動力に圧倒されつつ、あっという間に読めました。
別海は北海道の町ですが、実はこれダブルミーニングなんだと今気付きました。
つまり“別界から来た女”であったんだ。ご一読をお勧めします。

渋谷からきました

2012年07月31日
“こんにちは!渋谷で洋菓子店をやっている者なんですが、本日ご紹介に伺いました”。
うだる暑さの昨日午後、若い男が拙宅の前で佇立しています。風通しがよくなるので、在宅時は半分ドアを開けた状態にしているのです。
ネクタイはしていませんが白いシャツに紺のスラックス、黒い大きめの鞄を提げています。

母親が玄関先に向かうと「こんにちは!渋谷で洋菓子店をやっております。本日はこちらの地区の皆さんにお菓子を紹介にあがらせていただいてます」にこやかに同じセリフを繰り返すではありませんか。

新手の訪問販売か・・・。洋菓子を売り物にするなんて珍しい。オートロックではなく、誰でも戸口の前までは入れますが、訪問販売の場合管理棟で許可証をもらわないといけないのです。勿論、そんなマネをする業者はほぼいません。悪徳業者にほぼ決定。香ばしいです。

「うちは洋菓子なんて食べないんでね」。見え透いた嘘をいって、やんわりと拒絶にかかる母。しかし男はひるまずに「そうですか。美味しいお菓子なんですが。渋谷でお店やっておりましてですね」と畳み掛けてきます。

「さっきお菓子食べたばっかりだし」。またまた、見え透いた大嘘をつく母。しかし彼はひるまない。「そうですか。では、美味しいお水は如何でしょうか?こちらも評判は宜しいんですよ♪」と応酬話法マニュアルそのままの受け答えをしてきます。ますます、香ばしいです。

「うち、親戚に水屋がいますんでね」。とんでもない飛躍した嘘をつく母。
水屋って何だ?そんな親戚本当にいるのか?だんだん心配になってきたぞ。

「そうですか。是非、一度お試しいただいてですね。月ぎめなどでご検討いただけませんでしょうか。なんでしたらサンプルを置いてまいります。うちは渋谷で店をやっていますから」。
話がループしてきました。そろそろ引導を渡してやらなければいけないぞ。

「おい、あんた!管理棟から許可をもらったのか?さっきから渋谷で店がどうだとか言ってるけどさ」。母の背後からやおら登場してやりました。

そのときの彼の引きつった顔は見ものでした。蛇に睨まれたカエル。あるいは松本薫に威嚇された対戦者という感じです。

「い、いやいや。けっして怪しいものではありません。渋谷で店をやってるのも本当です」

「あのな、渋谷で店やるのはオタクの勝手だ。そこに何らかの自信を持つのも自由だよ。でもな、そんなの渋谷でいえよ。こんな東京の端っこきてて、渋谷からきてやったなんていわれても価値がわかんねえよ。年寄り相手だから、煙に巻いてやろうって思ったんだろうけどな。あいにく、渋谷って場所にそんなステータスなんてこっちは感じないんだよ。日本橋とか銀座にあるってんならともかくさ、渋谷だろ?中央林間や栗橋や伊勢崎にも直通している辺鄙な谷底の町じゃんか。こんなとこで油売ってないで、地元で商売してろよ!だいたいなあ、副都心線と東横が乗り入れるんだろ。西武線ともつながるんだろ。この先、どこの馬の骨かわからないやつが余計いっぱい来る町にべったり密着して商売したほうが、こんな遠征しているより余程ましじゃねえのか?」。なんとか一息で言い切ることが出来ました。

「すす、すみません。また、今度よろしくお願いします」ようやく退散していきました。

辺鄙な谷底の町はちょっと言いすぎではあった。渋谷の皆さんすみません。

二つの競技

2012年07月30日
おそらく、柔道とJUDOの二つが並立しているんでしょうね。
<引用開始>
ビデオ審判システムが正しい決定 IJF見解
柔道男子66キロ級準々決勝で審判が旗判定を覆したことについて、国際柔道連盟(IJF)は29日、畳の横でビデオ判定をする審判委員(ジュリー)が旗判定に異議を申し立てたのは初めてだったと発表した。IJFは「審判システムが正しい決定をなし、うまく機能していることを証明した」とコメントした。

IJFによると、日本の海老沼匡(パーク24)と曹準好(韓国)との準々決勝で、ジュリーは2回異議を唱えた。1回目は主審は海老沼の投げ技が有効と判定したが、3人のジュリーがビデオで確認したところ、有効ほどのインパクトがなかった。2回目は旗判定になった時、主審と副審は全員、曹準好の勝利に旗を上げた。この時にジュリーは、海老沼の有効を取り消したことは考慮に入れるべきだと審判に説明し、主審たちが判定を変えたという。
http://london.yahoo.co.jp/news/detail/20120730-00000030-mai
<引用終了>
じゃあ、審判って何のためにいるんだ?って思いますよね。しかも三人もいるのに。野球で同じことが起きたらきっと暴動になりますよ。
おそらく審判たちは、JUDOは理解していても柔道のことは知らないんじゃないかな。講道館に来たこともないんじゃないかって思います。

国際試合での柔道の判定は日本人の感覚からは到底理解し難いものがあります。ソウル五輪の際の判定も凄かったと覚えてます。あれほどホームタウンデシジョンを見せられる機会もそうはないでしょう。

で、日本の側も本家意識が過剰にありすぎて、デファクトを変えるような事態を決して認めない。世界の趨勢についていけてない。それでもカラー柔道着など、細かい改変を余儀なくされてきている。“道”と名づけるものとJUDOでは全く別物だと、いい加減に覚悟しないといけないかもですね。

悲愴感というか

2012年07月29日
柔道男子60キロ級と女子48キロ級。金メダルには届きませんでしたが、よく健闘したと個人的に思ってます。

平岡拓晃も福見友子も、決戦前には引き締まった実にいい顔立ちをしていました。柔道、ことにオリンピックのそれは必勝が義務付けられていて、有形無形の圧力が顔立ちにも出てきてしまうのでしょう。本家だ、国技だ武道だとか、競技以前にいろいろ圧し掛かってくるようです。
平岡に関して言えば、実力を十分発揮しての立派な銀メダルだったと思いますが、福見については実力以前にいろんな問題が彼女を苛んだではないかと愚考します。

つまり、彼女にとっては北京で代表に選ばれなかったことが今日までずっと尾を引いているのではないでしょうか。2007年の大会であの谷亮子を判定で破って優勝したにも関わらず、過去の実績とか政治的判断だとかで48キロ級で谷が北京五輪代表になったあれです。あのとき福見は23才。選ばれていたら活躍していただろうと思います。忸怩たる思いを抱えつつ、同じクラスで浅見八瑠奈とのライバル対決を強いられ、リベンジの物語を無理やりやらされたような感がします。

そんな過去があり、競技に臨んで平常心で何試合もいられるものかどうか。そんなことを思いました。

参加国入場

110384516_flame_arr_320492d 110384597_fireworks_320493d 110377712_towerbrid_320457d 2012年07月28日
今朝は五時半に起床。カーテンを開けたままなので明るくなると目覚めてしまいます。
こうなるともう眠れない。そんなつもりはなかったのだが結局五輪開会式を見てしまった。
ちょうどエリザベス女王とフィリップ殿下が着席したところから見ました。
子供たちが出てきて、病院のベッドを引っ張ってというシーンやらバンドが出てきたり、フィルムが映されたりしましたがこれは案外つまらなかった。
ローワン・アトキンソンが出たり、ハリーポッターのJKローリングが出たりしましたがもう一つでした。

でも入場行進を最初から最後まで見てしまいました。この習慣、考えてみれば東京五輪のときから一度も欠かしたことがありません。見終わるのに二時間はかかりますね。

今回は200を越える国と地域だといいます。世界史や地理は好きだったので、国旗と国名でどこにあるかは大体わかるのですが、去年独立したばかりという国も沢山あってバラエティに富んでました。不案内なのはアフリカとカリブ海周辺の新興国。しかも殆どがかっての英連邦傘下だったところです。行進の先頭に旗手がくるわけですが、多くの国旗でユニオンジャックが旗の左上か右上に象られていて、なんだか複雑な気分になりました。大英帝国の残滓をまだ見させられるのかと。

それと、グレートブリテンという連合体について。イングランド優位で他の三カ国(Wales・Scotland・NorthernIreland)が従者という関係で全体の進行が図られているようにも私には見えました。

ただし終盤にポールが出てきて歌うシーン。あれは印象的でした。五輪のテーマと直接関係していない。最初に「ジ・エンド」を歌うなんて閉会式かと錯覚しそうになった。でも「ヘイ・ジュード」はよかった。これはジュリアン・レノンを励ます歌なのだけど、ポールのジョンに対するオマージュに見えてしかたありませんでした。同じように感じ取った人も少なくないでしょう。

また、思考停止の二週間が始まりますね。用心しないとね。

原発危機と「東大話法」

98895 2012年07月27日
安富歩著「原発危機と『東大話法』~ 傍観者の論理・欺瞞の言語」を読了しました。
<引用開始>
原発を推進してきたのも、原発事故を引き起こしたのも、欺瞞的な言葉を使ってきたからだ! この最悪の事態を好転させるためにはまず、事実を正確に言葉にすること。だが、あのような大事故のあとも相変わらず、欺瞞的な言葉を手放さない人たちがいる。欺瞞的言語体系の中心に位置する「東大話法」の分析と批判を通じて、日本社会の再生を願う現役東大教授、渾身の作。
http://www.akashi.co.jp/book/b98895.html
<引用終了>
安富歩は現在は東大教授ですが、大学卒業後に銀行に就職して二年ほど勤めてから、学究の道に入った異色の学者です。経済学で修士を取得したにも関わらず、現在は東大の東洋文化研究所教授という任についています。

300Pないのですらすらっと読めます。冒頭からウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」の“語りえぬものについては沈黙しなければならない”を引いたりして、興味関心の領域が私とも非常に近いのですんなり入れました。

第一章は「事実からの逃走」というタイトル。これ、フロムの「自由からの逃走」に多分あやかってますね。第二章は香山リカへの論評。なかなか面白かった。たまに鋭いことも言うが、危なっかしい物言いをしがちな彼女を実に的確に捉えてます。第三章が東大話法に関する実例紹介ということで、評論家の池田信夫(通称ノビー)の発言を題材に採り上げ、如何に問題があるかを指摘しています。彼の詭弁を使い方がわかって、大変面白かった。
その半面、第四章「『役』と『立場』の日本社会」、第五章「不条理から解き放たれるために」は読みづらかった。『立場』や『役』という言葉の源流を追って、古典から解説した四章は意欲的ではありますが、浅学な私にはなかなか理解できなかった。第五章は「熱力学第二法則」とかエントロピーといった話題で、その方面をかじってないとこれまた歯ごたえがありすぎる。
それでも、著者の抱く危機感や使命感という強い思いは行間から十分に伝わりました。再稼動や原子力規制委員会人選といった見過ごせないイシューに直面している今だから、読む価値は十分にあります。
ご一読をお勧めします。

ドレスコード

2012年07月26日
消えなかった・・・。どの程度の刺青であったのかが気になります。
<引用開始>
「入れ墨で通学拒否は差別」専門学校を訴える

入れ墨を理由に通学を拒まれたのは人格権の侵害だとして、大阪市の男性(33)が、除籍になった専門学校を経営する学校法人「モード学園」(同市北区)に慰謝料など計約230万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことがわかった。

学校側は25日の第1回口頭弁論で「風紀を乱すもので、通学を拒むのは適法だ」とし、争う構えを示した。

訴状などによると、男性は2010年、柔道整復師の資格取得のため「大阪医専」(同市)に入学。その後、学校側に、背中に入れ墨(縦横約20センチ)があることを告白した。

入れ墨を消すか退学するかを求められて2度手術を受けたが消えず、今年3月除籍されたという。

男性側は「服を着ていれば他人の目には触れず、就学拒否は差別だ」と主張。学校側は、「授業で(施術時の体を観察するため)裸になる必要があり、入れ墨での出席は許されない」と反論している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120726-OYT1T00621.htm
<引用終了>
二度手術を受けて消えなかったっていうことは、カラフルな刺青であったのかと思わせます。手術で消せるのは黒や紺系の色素で、青とか赤とか緑は難しいらしい。皮膚丸ごと切除しても、真皮に届いているものは消せないとか。

刺青、入れ墨、タトゥー。呼び方によって印象が多少変わりますかね。施していることは同じなのだけれど。断じてファッション感覚で考えるものではありませんでしょう。

争いになっている原因がはっきりと分かりませんが、入学金とか授業料を返還しろしないで裁判沙汰になっているのではないですかね。230万円という額はそんな感じを受けます。最初にカミングアウトした際に、消せば在籍を認めてやるとかそのあたりの行き違いが響いているように想像します。

ドレスコードはムラ社会そのものという意見もありますが、ファッションで判断する集まりはまだまだ多いですからね。イスラム社会でのヘジャブなどは規範そのものだし。

イチローがヤンキースに行きましたけど、個人的に唯一嬉しいのは彼のあの似合わない髭面を見ないで済むことです。
ヤンキースのドレスコードは厳格で知られていて、長髪・髭がダメ。刺青もダメ。人によっては入団の際に刺青消すのもいるとか。敵地移動では必ずスーツに革靴を着用とも。NY帽子を後ろ前に被ってはダメ、練習着はNYロゴがはっきり認められるものでなくてはダメ云々と。あのランディ・ジョンソンが移籍から僅か二年でいなくなったのもこれが原因らしい。彼は髭に長髪でしたからね。

他のことはともかく、私はイチローのだらしない髭面が本当に嫌でした。メジャーで活躍すればするほど、早く剃って欲しいと願ってました。東洋人は若く幼く見えるから、とかそんな理由でやっているんでしょうが、私にはバカで貧相にしか見えないんだよな。あろうことか川崎とか岩隈までかぶれてやりだした。勘弁してよと思ってました。

レビューが必要

Tidegi 2012年07月25日
移行して一年が経過。でも、その功罪や長短を考える機会が殆どないようです。
<引用開始>
地デジ1年、目算狂う 視聴者参加の番組や空き周波数活用 スマホ躍進も壁に

東日本大震災で被災した東北3県を除く44都道府県で地上デジタル放送に移行してから24日で1年がたった。テレビのデジタル化や周波数帯の有効活用で新サービスの誕生が期待されたが、現状では思うように進んでいない。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)などの普及で、テレビの目新しさを強調できなかった部分もある。全国16万世帯が依然として地デジ未対応という課題も残る。

デジタル放送の特徴は映像とともに文字情報を送信したり、視聴者が番組に参加し、双方向でやり取りしたりする点にある。このうちドラマの出演者や筋書きなどを表示するデータ放送の導入は進んだ。

しかし視聴者参加型番組は減っている。選局や音量調節に使うリモコンが、番組に参加するには使いにくいことが原因の一つだ。さらに交流サイト(SNS)やスマホが急速に普及、テレビ局は番組と視聴者を容易に連動させることができるようになった。こうした事情もあり、テレビのインターネット接続率は2割程度にとどまる。

1つのチャンネルを複数の映像に分割し、視聴者が見たいコンテンツを選択できるマルチ編成も低迷している。終了時間が読めない野球中継を想定したサービスだが、地上波で放送枠そのものが縮小したためだ。

アナログからデジタルへの移行には、もう一つの狙いがあった。テレビ放送に使う周波数帯は約3分の1に減少。空いた帯域でデジタルラジオや高度道路交通システム(ITS)など新しいサービスを提供しようとしたが、今のところ開始のメドが立っていない。

デジタルラジオは2013年秋にも開始する予定だった。しかし最大で1千億円とされる設備投資の負担割合を巡り、NHKと民放各局が対立。車同士の衝突事故を自動で防ぐITSは省庁間の調整が難航し、7月開始予定が延期となった。

4月に始まった携帯向け新放送「NOTTV(ノッティービー)」も空いた帯域の活用策だが、対応端末はNTTドコモの4機種、会員数は約6万人にとどまる。携帯各社はネット映像の配信に注力しており、新放送の存在感は薄い。

計画通りに進んでいるのは「プラチナバンド」と呼ばれる携帯通話に適した帯域の活用ぐらい。ドコモとKDDI、イー・アクセスの3社は15年ごろに同帯域で高速通信サービス「LTE」を始める。「現時点で新サービスとして良かったというのはない」。日本民間放送連盟の井上弘会長は、そう指摘している。
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO44125620V20C12A7EA2000/
<引用終了>
一年経ってこんな情況になっているなんて誰が想像できたでしょう。
個人的にいえば、デジアナ変換チューナーをわざわざ買ってみたけれど、どういうメリットがあったのかを落ち着いて考えてみたい。

まず、データ放送の充実は有難い。具体的には、番組紹介や番組表などがテレビ画面で見られることは役立つ。
それから、チャンネル数が増えた。具体的にはBS放送での視聴機会が昨年七月以前と比べて格段に広がりました。昨年十月のチャンネル増設も大きい。

今年の九月一杯でBSスカパーやFOXチャンネルの無料期間が終わってしまうけれど、その耐性は既にできてもいます。いくつか見たい番組もあるけれど、わざわざ受信料を払ってまで見続けようとは思いません。

メリットはそれくらいしか思いつかないんだよな。一番の付加価値であった双方向性については、全く享受しえないまま今日まで過ごしています。
同じ期待と機能が、ほぼインターネットによって達成されているところが大きいでしょう。

スマホ云々は直接の原因にはならないんじゃないかな。あれは携帯料金頭打ちに対するカウンターだと考えます。使ってみればきっと便利で手離せなくなる、と自身は思うので、余計に手控えてかつ警戒しているところです。
折角月々の利用料を極限まで下げてるのに、上げてたまるか。

今回の思惑外れ、結局はテレビ局が何の反省も改革もしていないんだと思う。やったことは給与水準をちょっと下げたくらいじゃないか。コンテンツの質的向上とか新しい切り込みとか見たことがない。先週のフジ27時間テレビ、とうとう一秒も見ることはなかったけど、そういう人は少なくないでしょう。

難視聴地域解消とかで考えれば、放送のBS完全移行が正しいのに、地上波を優先して生き残らせようとした。各種の「改革」を煽るメディアは自身のシステムを寸毫も変えようとしない。そういう歪な魂胆は視聴者(消費者)から見透かされてるんですよね。メインストリームになるわけはない。

エス

201112000591 2012年07月24日
鈴木光司の新作「エス」(角川書店)を読了しました。
<引用開始>
映像制作会社に勤める安藤孝則は、ネット上に公開されたとある映像を解析することに。その映像とは、男が自身の自殺を中継した衝撃の映像だった。その日から孝則の周囲では奇妙なことが起こり始める!? 今、"S"の呪い
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201112000591
<引用終了>
何も関連情報を入れずに純粋に本屋にあるものを手にとってそのまま読みました。かって鈴木光司の名を一気に広めた「リング」の続編というか新編ですね。したがって「リング」を読んでないと分かりにくいと思います。

「リング」は、呪いのビデオテープを見た人が一週間後に必ず全員死んでしまうという話。対して「エス」は、PC上のある動画を見ると死んでしまうというもの。今度はテープでなくUSBメモリで感染拡大するのです。リングが発表されて20年以上経つのか。今、ビデオテープといっても構造も分からない人たちもいるかもしれない。20年のデジタルデバイドをこの物語で一気に縮めたというわけですな。

角川ホラー文庫の誕生時に最も売上貢献した作家が鈴木光司でしょう。他にも「黒い家」の貴志佑介、「パラサイト・イブ」の瀬名秀明などが挙げられますが、リングのインパクトは当時強烈なものでした。彼にとっては夢よもう一度なのかな。「仄暗い水の底から」は好きですが近作の「エッジ」など個人的には今ひとつでしたし。

と、ここまで書いてきて映画「貞子3D」の原作だと今気付きました。なんだ、角川得意のメディアミックスだったのね。ちょっと白けるな。

でも、新たな恐怖の物語は今後も続くみたいです。ご一読を。

そういえばそうだ

2012年07月23日
予期できましたが、やはり強行搬入されてしまいましたね。
<引用開始>
オスプレイ:岩国基地に陸揚げ 批判の中で強行搬入
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を載せた民間貨物船は23日早朝、米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着し、オスプレイは陸揚げされた。相次いだ墜落事故による安全性への疑念から、地元だけでなく与党内からも批判が出る中での強行搬入となった。

米軍は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を中心に10月から運用開始する予定だが、沖縄県では8月5日に配備反対を訴える超党派の県民大会が予定されており、反発が強まることは確実だ。

貨物船は23日午前5時ごろ、岩国基地沖に到着し、午前6時半ごろ、基地の港湾施設に接岸した。オスプレイは回転翼を折りたたみ、主翼を90度回転させた状態で、午前8時ごろから船倉から順次出され、基地内の駐機場に運ばれていった。
http://mainichi.jp/select/news/20120723k0000e010121000c.html
<引用終了>
よく考えるとおかしい。船積みして海路運ばれ、今日未明に間隙をついて陸揚げでしょ。

どうして飛んでこなかったのでしょう?現行のヘリ(CH-46)に比較してスピードで二倍、航続距離で六倍弱の性能を持ち、一度の給油で3900キロを飛べるんでしょ。

なら、グァムで給油して飛んでくればよいのに。しかも空中給油もできるっていうんだから。船積みってコストがかかるんですよね。
そんなに安全だっていうんなら、実物を空輸してみれば説得力が増したかもしれない。実は危ないから飛べなかったっていう笑えないオチがありそう。

いやだね、物騒で。これから日本列島で訓練中に起こした不具合をデータ化するんでしょうね。バグ出しして不良率の低減化をはかる、と。米国内では反対運動もすごくて低空飛行ができないから、外地でやる。とことんなめられたものです。

顧客満足第一

2012年07月22日
奥歯のブリッジが取れたので、くっつけてもらおうと十四年ぶりに歯医者を訪ねました。前回の訪問も詰め物がとれたのを接着しなおしてもらったものです。
いわゆる、虫歯で歯医者に通ったのはちょうど30年前。そのときに処置してもらったブリッジ部分が、豆ご飯を食べてるときに外れたのです。

歯医者選びに関しては慎重のうえに慎重を重ねました。近所の口コミとネットでの評判などを考え、かつなるべく区内で通いやすいところをポイントに選びました。
その結果、複数の人間から好評の医院に出向きました。なんと区内で一番の高評価でした。

歯科医院といっても、所属する医師が12名もいます。ちょっとした病院並みの規模ですが、機器類はちょっと古いようです。

外れたブリッジを持参し、歯冠部などを見てもらった結果、最も案じていた土台部分はボロボロになっておらず、そのまま接着しなおすことで処置できるとのこと。

ただ、初期虫歯という状態で、虫歯進行止め薬を塗布してからブリッジを付け直す処置をしました。ほうっておいても大丈夫な虫歯ってのがあるのだと初めて知りました。X線をとり、確認したら歯の間に小さな虫歯と歯石があるので後から治すことになりました。毎日磨いておるのだがなるのか。

以上の作業を待ち時間を含めて一時間で終わりました。
担当医制度というのをとっていて、初診だったのでおまかせしたのですがその後の治療も同じ医者が担当するのだそうです。

医者、看護師、受付と接してみて、昔と随分違うなあと感じました。患者第一、顧客第一主義というか、とにかく対応が皆さん親切です。

昔は、もっと怖かった。歯医者と他の医者と最大に違うのは、会話ができないところ。処置をしている間、こちらは口を開けてますから言葉は発せない。電動椅子に座らされて姿勢も自由になりません。それでいてプライベートな部分、口には器具をこちらの意思と関係なく突っ込んでくる。文字通り有無をいわせない。

自由な意思の圧殺、人間性の否定という根源的な恐怖が歯医者の治療にはあるのですね。

しかし時代は変わった。治療行為自体があまり変わらないが恐怖感を覚える瞬間は確実に減ってきている。何より、歯医者が増えすぎて淘汰も始まっているといいます。怖い歯医者や、自由診療をすぐ勧める歯医者は敬遠されてしまう。地道に信頼を獲得していくしかないのでしょう。

中学と高校のそれぞれ同級生で一人ずつ、歯医者になったやつがいます。ところが高校同級生は廃業してしまった。思うように患者が獲得できなかったみたいです。一見、冷たそうに見える男だからしょうがないかな。

外れたブリッジを持っていった際、医者は『これ、大分古いですけどいい仕事してますねぇ。ちょっと調整するだけでまだまだ使えますよ』というので
「82年10月に処置したものです」と告げたら驚いてました。「それはすごい」だって。医者というより、職人に近い意識なのかもしれない。

いずれにせよ、大したことがなくて安心しました。

名誉職か

2012年07月21日
報道の口調をそのまま受け取ると、まるで選手会が金をよこせとも言うように見えますが。
<引用開始>
「日本と引き続き対話を」と主催者=選手会の不参加表明で―WBC
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催する米国の運営会社WBCIは20日、労組日本プロ野球選手会が来年3月に開催される第3回大会への不参加を決めたことに対して声明を発表し、「引き続き対話を重ねたい。第1、第2回大会を連覇した日本が、再びファンが誇れるようなチームを参加させることを期待している」と述べた。
 声明でWBCIは、日本選手の参加については「日本野球機構(NPB)と選手会の間の問題」と強調。その上で、今後も関係者との協議に応じる意向を示した。
 WBCIは米大リーグ機構と同選手会が共同設立した運営会社。代表チームのスポンサー権などを求める日本側に対し、大会参加国の全費用を負担していることなどを理由に拒否する立場を取っている。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120721-00000034-jij-spo
<引用終了>
WBCIとは、メジャーリーグ機構と属する選手会の合弁で立てられた企業。その第一の目的はMLBの発展と維持です。サッカーの場合のW杯はご存知の通り、FIFA開催ですが、ベースボールのWBCは私企業が開催しているわけですね。

実は野球にも国際的組織として国際野球連盟(IBAF)という組織があり、二年に一回ずつ世界選手権を開催しています。しかし知名度が低く、MLBも日本プロ野球も参加していないので盛り上がっていません。

多くのスポーツに世界選手権やW杯といった国別対抗大会が設けられていますがそういえば野球はWBC登場以前には知られてなかった。五輪でも消滅したし、競技人口や、やっている国が限られるという事情もあるでしょう。
イギリスやインドでメジャーであるクリケットについて、私たちが殆ど知らないのとちょうど同じようなことですかね。

WBCIでは、野球の世界的普及と振興ということをもっともらしく喧伝していますが、まずは利益確保してという前提を崩そうとしない。
この日本の参加問題、去年くらいからくすぶっていましたがWBCIでは『たとえ日本が出なくても開催する』と去年までは息巻いていました。

それが今さら「対話を望む」と青くなっている。
まさか選手会が不参加方針を決めるだなんて思ってなかったんでしょう。たかをくくって、なめていたようなところがあります。

まるで金の亡者みたいな、きつい叩かれ方をしている選手会ですがその主張するところはささやかなところのようです。大会運営にあたって日本側から出資した分の収益について適正な配分を求めるというものであり、無茶苦茶な要求をしているとは思えません。↓↓↓↓↓

日経ビジネスオンライン-日本野球界WBCボイコット騒動の根っこにある問題は何か (2011.8.23.)
http://diamond.jp/articles/-/13661

選手会の決断を全て支持できるものではありませんが、言い分は頷けるところもあります。

むしろ交渉や仲裁する側に大きな責任があると思います。コミッショナーのただ狼狽した物言いは非常に残念でした。というより腹が立ちました。
「金よりも大切なものがある」なんてどの口が言うのか。大体、加藤良三って元アメリカ大使で、そのあたりのネゴを期待されていたんじゃなかったのか?お飾りの名誉職にも劣る。それとも、外務官僚ってその程度の能力すらなくても務まるってことなのか?

もっと腹が立ったのが昨晩NW9の大越健介。「判断は早すぎる」「ファンの楽しみを奪ったかもしれない」と誰の味方かわからない言い草をほざいてました。真の対峙する相手に向かわず、ファンをだしにする物言いは卑怯です。

架け橋崩壊

2012年07月20日
今日はすごく涼しい、というか寒いくらいです。
昨晩は毛布まで出しました。今の気温も22度までいきません。
寒暖の差が激しすぎるのかどうか、昼飯を食べてたら口中に固いものを感じ取りました。
とても嫌な予感がします。

案の定、歯のブリッジがとれてしまった。右下六番の大臼歯が欠損して五番七番でブリッジ
していた箇所です。これから治療に行かなければならないのかと思うと気鬱です。

仕方ないか。82年の10月に処置していた箇所だ。30年もよく持ったと前向きに考えることにします。
そんなに歯医者が苦手ということはありませんが、やはり通いたいとは思いません。
何か他に楽しいことがあるとか、インセンティブが働けばいいんですけどね。

この日のためにというわけではないが、歯医者の評判をあちこちから集めていたので最も評価の
高いところに予約を今、いれました。どうか痛くありませんように。

イメージ防衛

2012年07月19日
今日の拙宅近辺、最高気温が遂に30℃を越えて34℃になりました。午後一時過ぎです。
すぐ近くの東京ディズニーランドでは、ミッキーマウスが熱中症でダウンしてしまったそう。

なんだ。ネズミのくせに体温調節に失敗したんですね!
それはともかく、このミッキーの中に入っていた人を着ぐるみから衆人環視の下、晒すわけにはいかないという。
夢の国という設定なので、舞台裏とか楽屋裏がわかるような醒めることは絶対にできない。

それで思い出すのは去年の3月十一日です。大地震の際、TDLではアトラクションも緊急停止して、その場にしゃがみ込んでいた子供たちが不安のために次々泣き出した。
このとき、ミッキーたちは咄嗟に総出で登場して『大丈夫だよ』と大勢の子供をあやして笑顔を取り戻させたのだそう。ネズミの分際で、いいことをしますね。

というわけで、今日もドナルドとグーフィーがミッキーを担いで運んでいったとのこと。
倒れた人も勿論だけど、担いだ人もうっかり脱げないから大変な思いをしたでしょうね。イメージ防衛のためとはいえ、ご苦労様です。

は!中の人などいないのか!何をとち狂ったことを書いたんだろう・・・。

スピーチ

2012年07月18日
16日月曜日に代々木公園で行なわれた「さようなら原発100万人集会」に来賓として挨拶した大江健三郎のスピーチがなかなかよかったようです。
挨拶のなかで、師匠である渡辺一雄の言葉などを引いたりしていましたが、圧巻は中野重治の短編「春さきの風」を意識的に採り上げたことでしょう。

「私たちは侮辱のなかで生きています」という結びの一句で終わるこの短編は、1928年3月15日の日本共産党一斉検挙を下地にしてます。ある若い母親が乳飲み子とともに検挙されて留置場に入れられます。その際、具合が悪くなった子供は留置場で死んでしまう。わが子を亡くしたばかりの母親は態度が悪いというので、刑事に平手打ちをくらうという哀しく胸のつまる話です。

酔流帝日乗さんのブログに詳しく書いてあります。
http://suyiryutei.exblog.jp/2278993/

その同じ言葉を昨日のスピーチのなかで大江健三郎はわざわざ使った。この意味は深いと思います。当時と同じように、いや当時よりもさらに深刻な形で強圧的な政治が敷かれているのではないか?そんな投げかけを大江はしたのかもしれない。
現時点で、スピーチの動画もテキスト書き起こしもないのでここに載せられないのが残念です。ちょうどヘリが飛んでいたし、音声が途切れ途切れになったので完全な形で見れるのは時間がかかりそうです。

いずれにせよこのタイミングで中野重治を引用した大江健三郎に敬意を表します。
短歌的叙情との訣別を決める「歌のわかれ」。転向しながらもやはり書いていきたいと思いなおす「村の家」。「お前は歌うな」という挑戦的な書き出しで始まる「歌」。哀切な別れと力強い再会を期した「雨の降る品川駅」等など。
中野の作品を読むと、居ずまいを正すような感覚がいつもあります。お前は真面目に生きているのか?と問いかけるような作品ばかり。私は彼を大学の卒論に選びましたが、今でも読むたびに背筋が伸びる気持ちになります。
私は大江の作品を五本程度しか読んでいないダメな読者ですが、あらためて読み直してみたいと思いました。
文学のない人生でなくて本当によかった。心の底から感謝したいです。

三割の正義

2012年07月17日
内閣府で募集するエネルギー政策に関するパブリックコメント。私も書いて送りました。
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0027.html

2030年時点での原発によるエネルギー依存比率を問うもので示されている案は次の三つ。

1.ゼロシナリオ
2.15%シナリオ
3.20~25%シナリオ

1を選んだ場合、エネルギーに関するコスト高などの懸念を殊更ネガティブに強調してます。また、3を選んでも原発を強力に推進するような記述が目立ち、最終的に2のプランに誘導しようという考えが透けて見えるようです。

2030年に15%にまで比率を“落とす”ようにみえますが、実際はかなり違うようです。2010年現在での原発稼働率が67%程度。これを前提に今から十八年後を見越した場合、老朽化や廃炉が検討される施設がありますので、二つ三つの新しい原子炉を用意するか、四十年超の原子炉稼動を認めないと達成できない数字のようです。となると現在の態勢と変わらない実質の容認ということになる。3は勿論、2も到底認められないプランであります。
というわけでゼロシナリオで送りました。

あとは各地で行なわれている公聴会がくせものだな。それぞれ三つのシナリオに対する賛同者を同数選び出して話させるというものだが、この前提がそもそも不当だと思います。各シナリオに賛同するn数が全く違う。応募総数とそれぞれのシナリオへの賛意数を予め公表するならまだしも、悪しき平等で等しく意見表明の時間を割くなんて通りません。この問題で表面上は各論が拮抗しているように装えてしまう。普段は圧殺してるくせにね。
だいたい、この三案決定の正当性はどこにあるか?5%というプランが盛り込まれてもおかしくはないのに。(最初は35%なんてのもあったようですが)
戦いは続く。どこまで相手の土俵に乗っていられるかですね。

原発集会

2012年07月16日
暑いのと、台所のシンクが壊れたので本日の『さよなら原発十万人集会』をパスしました。代々木公園は拙宅から行くと不便ということもあります。

中継で見ようと思いましたが、音声がブツブツ切れて来賓スピーチがよくわからない。内橋克人はなんとか聞けましたが、次の登壇者であった大江健三郎のスピーチが全くわかりません。
後から、岩上安身さんのところでアーカイブが上がるのを待つしかありませんが、どうも中野重治のことを話したらしいが、これは物凄く気になります。
大江と中野。両者に接点があるとは思えない。政治に積極的に参加したとかそんなことかな?

続く落合恵子のスピーチは半分くらい聞き取れた。話のプロなので緩急や間の取り方がたくみで、大変に説得力があります。
続くは麦わら帽子のおばさん。事務局かな?ここからまた聞き取れなくなってまあいいやと思ってたら、澤地久枝じゃないか!これもリアルで聞きたかったです。この人の書くもの大好きです。凛とした佇まいが感じられるから。

一斉に皆さんで回線を使っちゃうから込み合うんだな。官邸デモみたいにソフトバンクがまた移動基地局でも出前すればいいのに。株あがるよ。

拙宅付近の最高気温は28度どまりでした。東京駅で30度越え、練馬で34度っていうから向こうにいったら、体感ですごかったでしょう。
それでも、行けばよかったかな。歴史的なものを聞き逃したかもしれない。

撤退情報

2012年07月15日
一割も撤退か。自分のとこは大丈夫なのかとドキドキしてきます。
<引用開始>
イトーヨーカ堂 3年以内に1割の店舗を閉鎖
流通大手のセブン&アイ・ホールディングスが、傘下に置くイトーヨーカ堂全173店の約1割にあたる約15店舗を3年以内に閉鎖する検討に入ったことが15日、分かった。営業赤字が3年以上続く地方の中小型店舗を中心に閉鎖し、収益改善を急ぐ。

地方では郊外の大型ショッピングセンターに顧客が流出するなど競争が激化。来年2月に予定しているJR土浦駅前の「イトーヨーカドー土浦店」(茨城県土浦市)の閉鎖を皮切りに、収益が落ち込んでいる不採算店舗の処理を進める。

平成21年8月中間決算で昭和47年の上場以来初の営業赤字となった際、平成25年2月までに約30店の閉鎖する方針を示しており、今回の閉鎖はその一環として実施するとみられる。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/retail/576663/
<引用終了>
図表を見れば一目瞭然ですが、ヨーカドーって関東に出店が偏っているのですよね。かってのダイエーとか、今のイオンなどとは出店戦略がまるまる違う。例えばヨーカドーは秋田県にひとつもないが、イオンなんて55店舗もあります。(ジャスコ、トップバリュ等合わせて)

これはドミナント戦略といって、商品調達などの都合を最優先して店の立地を決めていくからです。例えば江東区木場に店があれば近隣の北砂や葛西、浦安にも店舗があるというもの。配送車は効率よく、商品(生鮮品)を配送することができる。

ということは、近くの店が閉鎖となれば私が偏愛する葛西店も危ないということでもある。
大丈夫だろうなあ?なんたって一日二回は来店しているヘビーユーザーです。ウォーキングを兼ねているので生活の中にしっかり組み込まれている。毎日三キロを黙々と歩く。もし無くなったらと思うと、夜も眠れません。
夏場は涼みにもちょうどいいし。肉魚売り場あたりでブラブラする。

店舗カメラにもしっかり記録されてるだろうから、なんか事件が起きたら、一発で聞き取りに来られるでしょう。ただ、風体が怪しいからとだけで任意同行かけられるかもしれない。そして逮捕・監禁、冤罪となる。妄想は果てなくとめどない。

だから撤退はしないでね。

さざなみ

2012年07月14日
337という識別番号からの命名だそうです。
<引用開始>
<脱走ペンギン>愛称は「さざなみ」に…葛西臨海水族園
葛西臨海水族園(東京都江戸川区)から脱走し、82日間にわたり東京湾を泳ぎ回っていた、雄のフンボルトペンギン(1歳)の愛称が「さざなみ」に決まった。14日に命名式がある。

園で飼育している約130羽のペンギンに愛称はないが、逃走劇で一躍人気者になったことから特例で公募。ペンペン、ボルトなど6433通の候補作から、識別番号「337」番の語呂合わせで決まった。

湾内を転々とし「寄せては返す波のように戻ってきた」(担当者)ことも選考理由の一つ。もちろん、名前を呼んでも反応しない。逃走中に毛がすれて、個体識別リングを外しているのが目印だ。
http://mainichi.jp/select/news/20120711k0000m040073000c.html
<引用終了>
名前候補のうちの「ペンペン」って、新世紀エヴァンゲリオンじゃないか!葛城ミサトの家に飼われているペンギンだ。

というわけで、水族園が近くなので実際のさざなみを今日見てきました。

毛がすれてて茶色っぽくなっている。しかも他に比べて大きい。外海で豊富に魚を食べてきたからかもしれない。外界を経験したからかなんだかワイルドな風貌です。だが、愛嬌はさしてない。単なる姿かたちで得をしているといえなくもありません。ちやほやされて努力しないで、消えていくというよくあるタイプかもしれない。自戒しないと。

自主路線

2012年07月13日
品揃えとかすごく努力していたように見えたのですが。よりによってヤマダ傘下ですか。
<引用開始>
ベスト電器、前途多難…ヤマダ傘下へ 創業60周年の転機
■路線見直し必至
 倉庫業として昭和28年に福岡で誕生し、一時は全国を制覇した家電量販店のベスト電器が、創業60周年を迎える今年、ヤマダ電機の子会社となることになった。当面は会社、店舗名とも残る見込みだが、国内市場が縮小する業界だけに、ベスト電器が、価格競争よりもサービスを重視する「自主路線」の見直しを迫られるのは必至で、将来は不透明だ。

 ◆収益悪化止まらず
 ベスト電器の平成24年2月期連結決算は、売上高2617億円(前年同期比23・2%減)、営業利益25億円(同63%減)。アナログ停波に伴うデジタルテレビ特需が終了した反動で、AV商品の売上高が予想以上に減少したことが要因だ。

 さらに25年2月期の業績予想も売上高2383億円、営業利益35億円で、平成22年4月に公表した25年度まで3カ年の新中期経営計画で掲げた目標の未達は決定的となっていた。

 ◆自主路線のこだわり
 昭和54年度から平成8年度まで売り上げ業界首位だったベスト電器だが、価格よりもアフターサービス充実などを重視する戦略が、低価格・ポイント制度を前面に打ち出すコジマやヤマダの前に敗れた。

 平成19年にビックカメラと提携した後もベストは、自主路線にこだわった。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/576137/
<引用終了>
ここは福岡が発祥。九州ではずっとシェア一番だったのに今はヤマダに越されたのですね。
取引ではあまり大きなものはなかったけれど、担当者には本当にお世話になった。福岡や九州の商圏について、取引以外で大変勉強もさせていただいた。中洲にも連れて行ってもらった。いい思い出が沢山あるのだけれど、担当者は年を経るにしたがって顔色がどんどん悪くなっていった。今は、どうしているだろう?ちょうど定年になるかならないかくらいの年周りだと思う。ヤマダ傘下で激変を経験せず、無事勤め上げることができたのかどうか。強かに生き抜いておられることを望んでいます。

ヤマダの品揃えって嫌いなんだよね。売れ筋のみで面白みにかけます。

育児放棄

2012年07月12日
途中で母親が育児を止めましたね。あれはつまり、そういうことだったのかなと思い当たる。
<引用開始>
<赤ちゃんパンダ>「かわいかったよ」 献花台にファン訪れ

上野動物園(東京都台東区)は12日、急死したジャイアントパンダの赤ちゃんのための献花台を園内に設けた。短冊も用意され、来園者は赤ちゃんへのお別れと母親のシンシンや飼育員へのねぎらいの言葉などをつづっていた。園によると、シンシンは体調を見ながら1カ月以内に公開を再開する予定という。

雨模様の動物園には、午前9時半の開園前から花束を持つファンらが集まった。小さな菊をささげた北区の会社員、鈴木有子さん(29)は「繁殖は難しいと聞いていたので仕方ない。赤ちゃんに合わせた大きさの花にしました。短冊に『かわいかったよ』と書きました」。ほぼ毎日、パンダに会いに来ているという葛飾区の松島哲さん(74)は「言いようがないくらいショック。成長を楽しみにしていた」とうつむいた。
http://mainichi.jp/select/news/20120712k0000e040213000c.html
<引用終了>
母パンダは、最初抱きかかえてたりしていたけど、しばらく経って育児放棄しましたね。
あれは「この子はもたない」と野生動物の本能で感知したのではないですかね。それで人の手により、保育器で授乳とかさせて少し元気を取り戻してみたけど、当初の母親の見立てどおり、残念ながら身罷ってしまったと。

残念だけど、仕方ありません。あまりに小さすぎて顔だちなどもはっきりしないうちに亡くなったのがせめてもの慰めかな。多少、育ってて愛くるしいイメージがあると余計にこちらは辛くなりますから。

飼育担当職員はよく頑張った。でも、上野では自然保育に限界があるのだろうと思います。和歌山の動物園では何頭も生まれて元気に育っている。都会の真ん中ではきついのかもしれませんね。

それにしても、パンダって目の周りが黒いから、得をしていると思います。
あれで大分ユーモラスに見える。もし黒ふちが無かったら。今の人気は維持できたかどうか。よく見ると鋭い目つきだし、牙も凄いです。やっぱり熊なんだと思いました。笹の葉常食というけど、基本的には雑食ですしね。

逆行

2012年07月11日
断言するけど、導入によってその会社や集団は間違いなく生産性が落ちますよね。
<引用開始>
Google、地図上で同僚とコラボレーションする「Google Maps Coordinate」を日本でも発表
米Googleは7月10日、都内で開催した企業向けカンファレンスにおいて。米国で6月21日に発表したGoogle Mapsの新サービス「Google Maps Coordinate」の提供を発表したオフィスにいる社員と外にいる社員とのコラボレーションを実現するという。

Google Maps Coordinateは、Webブラウザおよびモバイルアプリで利用できる。オフィスの外にいる社員の現在位置や移動履歴をGoogle Maps上に表示できるほか、業務内容に応じてGoogle Maps Coordinateからメンバーをアサインしたり、メンバーに業務を割り当てることもできる。業務結果のレポートや過去の業務内容・場所などの情報も管理できるようになっている。

メンバーの位置情報はデバイスのGPSデータのほか、Wi-FiのロケーションやインドアGoogle Mapsのデータも反映可能。Google Earthとも連携するほか、企業ユーザーが自社の業務システムと連携できるようにAPIも提供する。休憩や休暇の場合にはGoogle Maps Coordinateへの参加をオフにすることで、メンバーのプライバシーに配慮できるとしている。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1207/10/news076.html
<引用終了>
記事では、コラボレーションがどうだとか業務割当がどうだとかとオブラートに包んで言い方をしているだけだけどさ。

どの地域に誰がいる、何時間前にどこにいた。つまり、サボりチェックができるってこと。
社員の行動監視システム以外のどんな価値があるっていうのよ。今までだって携帯GPSとかもその目的でほぼ導入されているわけだし。
また、断言するけどいわゆるブラック企業が挙って導入するような結末になると思います。離職率の高い、人の出入りの激しい会社ほどそうなる。
ワタミなんて喜んで全店導入するんじゃないか。

実は、自信がないから。自分たちのマネジメント(と信じているもの)に不安を覚えているという真の理由に本人たちが気付かないで、嬉々としてこのシステムを入れていくわけだ。そんなのはマネジメントでもなんでもない。実態はコントロールだ。縛りつけて見張るしか能がない。
しかも「休憩や休暇の場合にはGoogle Maps Coordinateへの参加をオフにすることで、メンバーのプライバシーに配慮できるとしている」なんてある。
逆に言えば「休日でもスイッチを切るな」と厳命して、休日の行動確認だってできるってことだ。ああ、導入するところは絶対にそうなっていくな。

「余計なもの作りやがって・・」が普通の勤め人の感想だろう。そしてその直感は正しい。

例えば外回りの営業活動でいえば、移動や休憩のアイドルタイムが一番大事なのだ。何も、暑いからだけで喫茶店に入ったり一服しているわけではない。

次の訪問先でどんな話から切り出すか?とか、質問を想定しておいて問われたらどう答えるかとか、新たな提案を受け入れられるかどうか打診のタイミングはいつがいいか?滅多に出てこない課長が面談にきたらどんな話題で話を聞いてもらうか?など等。営業活動とは最も創造的な行為のひとつだ。この時間が最も頭を働かさせる時間なのだ。

少なくともかっての私はそうしていた。アイドルタイムは次の準備に充てられる準備時間なのです。また、それくらいの“あそび”がなければ外回りなどやり切れるものではない。トヨタのかんばんじゃあるまいし、杓子定規な動きはかえって不自然であろう。

第一、定時定点方式を尊ぶというのなら、そのダイアグラムを組める能力がなければならない。それができないから、サボりのチェックにしか活用できないんじゃないか。

このことが理解できていない、浅慮な経営者が増えてきている気がします。

ネットと愛国

51hwxkepkgl__ss400_ 2012年07月10日
安田浩一の「ネットと愛国~在特会の『闇』を追いかけて」を読了しました。
<引用開始>
「街頭に躍り出たネット右翼」
差別的な言葉を使って街宣活動を行う、日本最大の「市民保守団体」、在特会(在日特権を許さない市民の会)。彼らは何に魅せられ、怨嗟と憎悪のレイシズムに走るのか。

「弱者のふりをした在日朝鮮人が数々の特権を享受し、日本人を苦しめている」
そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して、在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す、会員数1万人余の「市民保守団体」、在特会。ところが、実際に一人ひとりに会って話を聞くと、その大半は、どこか頼りなげでおとなしい、イマドキの若者たちだった……。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。

●ごくごく普通の若者たちは、なぜ凶暴なレイシストに豹変するのか?
●彼らは、われわれ日本人の“意識”が生み出した怪物ではないのか?
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2171120
<引用終了>
気鋭のジャーナリスト安田浩一のルポ。本書は講談社の月刊誌「G2」のwebサイトに掲載された記事を大幅に加筆修正した構成になっています。
私が在特会を知ったのは、埼玉の中学校に凱旋をかけたのを見てから。不法滞在の両親だけ母国のフィリピンに強制送還され、一人娘だけが日本生まれということで滞在を許されたという事件がありました。いわゆるカルデロン事件ですね。
こんな主義主張を持つことが許されるのか?とそのときはシンプルに感じただけでした。
ところが、この主義主張に共感するやつが身近に出てきた。40年来の友達がいるのですが、こいつがハマったのです。
ある日「なあ、お前、外国人参政権のことどう思う?」と中央林間のコーヒーショップで一服していた際、いきなり問いかけられました。

深く考えずに「さあ、別にいいんじゃないか?」と返したら大変。「そ、そんなこといってたら侵略されてしまう。あ、アメリカにバカにされるのはしょうがないとしても、や、やつら特定アジアの連中にそ、そんなことは許さないってんだよ。だろ?だろ?」と畳み掛けてきたのです。
「お前、それ考えすぎだろ」と諌めようしたが聞こうとしない。延々と如何に連中が特権に胡坐をかいているかということを言い募ったのでした。

「お前、それはネット右翼って連中と同じだよ。下らないこと考えてないでそろそろ働けよ」と諌めたら、火に油をそそいでしまった。「おれはそんな連中とは違う」「どう違うんだよ?じゃあ論理的に説明しろよ」といったら、特定アジアがどうこうとかまた話がループしてしまう。

飽きてきたので「わかったわかった。お前のいうとおりでいいから」と終わらせようとしたらまたガタガタいうので、うるさい!と頭頂部に拳固を食らわせました。50代らしくしろ!それで大人しくなった。相当痛かったみたい。

本書を読んでみてあのときのやつの気持ちが分かりかけてきました。思い切り単純に言ってしまえば「承認欲求」なんですね。基本的には真面目で純粋。でも、世の中と“渡りをつける”のがちょっと不得手。要領よく立ち回るということが出来ない。達成感がなく、疎外された気分になってしまう。そんな人々のなかでこうした考えに共鳴する人がいるのだと。共通の敵を作ることで結束し、意思表明し、何がしかの達成感を味わうことができるのだと。やってることは感心しませんが、少しばかり可哀相にも思いました。
ご一読をお勧めします。

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