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埋め草

2013年03月01日
因果関係をはっきり証明しているわけでもない。ただ、個人の感想でまとめてあるだけです。
<引用開始>
男の身長が1cm違うと年収にどう影響する?
「独活(うど)の大木」「大男、総身に知恵が回りかね」というが、長身を良しとする価値観が根強いのは事実。とはいえ、周囲を見渡せば、目端が利いて結果を残しているヤツに、小柄な男は多い。いささかのムチャは承知ながら、「山椒は小粒でもぴりりと辛いのか?」を考えてみた!

男の身長コンプレックスは根深い。16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者のモンテーニュは、「もしも私がこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた人生を再び繰り返したい。過去を悔やまず、未来を恐れもしないから」なんてカッコいい言葉を残している。が、その一方、「私は身長が平均よりやや低い。この欠点は単に醜いばかりでなく、ほかの不愉快の種で、負担となる」なんてことも口にしていたらしい。偉大な哲学者サマですらこうなのである。

◆身長と収入には、切り離せない関係が!?

では、身長に関する各種の統計調査をチェックしてみよう。欧米では身長に関する調査や研究が盛んだ。その結果はというと……期待に反し、こちらの新説を否定するものばかり。あれ?

●大阪大学教授で経済学者の大竹文雄教授らが行ったアンケートを、同大学大学院の福澤洋樹氏が検証したところ、「学歴、勤続年数、企業規模、親の学歴、育った家庭の生活水準などをコントロールしたとしても、1cm身長が高くなると時間当たり賃金は約1.5%高くなる」とか。(2005年)

これらの調査はあくまでも“平均”の話で個人にあてはまる話ではない。が、背丈が高いことは収入にプラスに働くらしい……。

さらに、アメリカで、ほぼ同じ能力で身長が異なる2人の男性が140人の人事採用担当者の前で架空のポストを競うという実験を行ったところ、72%の採用担当者が185cmの男性を選び、170cmの候補者を選んだのはたった1人だったとかで、身長は“機会”の損失も招いている!?

このほか、アメリカ空軍の入隊試験の合格者のうち、180cm以上の者は入隊後25年たつと、180cm未満の者より年間23万円収入が多くなるとか、アメリカ大統領選では勝利者の8割が背の高い候補者とか。探せば探すほど、「背が低い男は成功する」という仮説を立証するどころか、身長が高いとお得♪という「身長プレミアム」の存在を裏付けるものばかり!? あれれれ?

しかし、だ。銀座のクラブで数々の成功者を見てきたエッセイストの蝶々さんは、「IT企業などを自分で立ち上げて急成長させた人には、小柄な方が多かったですね」と振り返りつつ、成功者の条件についてこう語る。

蝶々さん「背の低い男性は、渇望感を抱きつつ、人の気持ちがわかる」
「私が考える成功する男の条件というのは、体力があること。頭がいいこと。人の心理を知っていること。現場を知っていること。そして、渇望感を持っていることだと思うんです。女性が考える以上に身長って男性にとって“聖域”なんですよ。だから、背の低い男性というのは、傍から思う以上に渇望感を抱きつつ、人の気持ちがわかる。成功者の条件を持っているんです」

実際、かつて蝶々さんが働いていた店の社長は背の低い「桂小金治みたいな人だった(笑)」そうだが、中卒で地方から上京、一代でそのクラブを築いたというひとかどの人物。

「その社長は、自分が欲しいと思ったものに対しては、とにかくひたむきでしたね。欲しいと思ったものを得るために、必要ならば相手の靴でも舐めるくらいの勢いがありました」

つまり、各種データが示すとおり、「身長プレミアム」は根強く存在する。が、だからこそ人一倍、背の低い男は努力する。そして、成長し成功する人物が出現する、と考えるのは強引だろうか。

「背の低い男性が大好き」で、165cm以上の人と付き合ったことがないというある女性(31歳)は、「歴代の彼氏は、皆、起業家か経営者でした。企業に入って、『ま、楽しく働ければいい』みたいな人ではなく、『稼ごう』『抜きんでよう』という意識の強い人たちでしたね。まあ、私がそういう人しか目に入らないのかもしれませんけど(笑)」
http://nikkan-spa.jp/387206
<引用終了>
新聞の紙面を組みあげる場合、余ってしまう欄ができることがあります。そういうときに紙面を埋める軽い記事のことを埋め草と呼びますが、これなんかは典型でしょうね。

背が高いとか低いという主観をさも面白おかしく紹介しています。データ上でこうこう、でも夜の蝶から見れば実際はこうこう、と書いています。科学的な因果関係を求めるわけでもなんでもない。

誰から見て背が高いか低いかによっても変わるだろうに。
背が高ければ成功すると言い切るのなら、平均身長が世界一のオランダは成功者の集まりの筈です。また、夜の蝶から見て成功者に背が低い人が多いというのも、個人の主観であって、厳密な統計をとったわけでもない。
それに、背が低いから人一倍努力するならば、顔のいい悪いでも当てはまる筈です。理屈と膏薬、どこでも貼りつくのよね。
安直な誌面づくりはいけません。

国境の雪

2013年02月28日
柴田哲孝の新刊「国境の雪」(角川書店刊)を読了しました。
<引用開始>
2010年冬、喜び組の崔純子は国家最高機密とともに脱北、中国に入った。
亜細亜政治研究所長・甲斐長州の意を受けた工作員・蛟竜は、ハルビンで純子を確保し、中国から脱出を図る。
しかし、北朝鮮国家安全保衛部の朴成勇と中国国家安全部の厳強幹は、純子と蛟竜の行方を執拗に追い続ける。
次第に追いつめられる二人。
さらに純子の持つ国家機密をめぐり、各国の諜報機関が暗躍する。
日本を目指す二人が国境で見たものは何か…。
純子と蛟竜が手にした国家機密が明るみに出た時、世界が大きく揺れ動いた…。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201106000238
<引用終了>
670ページもある長編ですがこれは面白かったです。つい先日読んだ同じ柴田の「チャイナインベイジョン」が今ひとつだったので、ほぼ同じ題材を扱っているこちらはどうかと少し気になってました。その心配が杞憂に終わってよかったです。

本作は、実際にここ数年起こった国際的事件を縦糸に、その嵐の中に翻弄される人々の物語を横糸にした小説ですが、逃避行にして恋愛小説でもある。
面白くないわけがありません。

いつもながら、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか判然としない。そんな虚実皮膜な物語を、ミステリーとアクション仕立てで進めていきます。

主人公は蛟竜(コウリュウ)というコードネームを持つ諜報員の設楽正明と、元喜び組団員で日本人の血をひく崔純子の二人。広大な中国大陸を北から南まで逃げまくります。
それを追うのが北朝鮮保衛部と中国国家安全部、そこにCIAと日本の内閣調査室、韓国KCIAに旧日本軍の残党が絡み合って複雑な因果を作り出していく。

面白い話で一気に読み終わりましたが、あとからジワジワと恐怖感が湧いてきました。
このなかの何割かでも現実となれば、大変なことになる。いや、もう既に始まっている?

ご一読をお勧めします。

弘法も算盤の過ち

2013年02月27日
これ、普通の社会人やら会社がやる分には問題ないのでしょうけれどもねえ。
<引用開始>
高野山真言宗、6.8億損失か お布施など運用に失敗

空海(弘法大師)が開創して約1200年の伝統を持つ宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺〈こんごうぶじ〉、和歌山県高野町)が、資金運用に失敗して少なくとも6億8千万円の損失を出していたことが、関係者の話でわかった。約3700の末寺から集めた檀(だん)信徒からのお布施も含まれている。

26日に始まった宗派の議会にあたる宗会には、宗会議員を務める僧侶35人が参加。庄野光昭宗務総長は、多額の損失を出したことについて「運用が思いにまかせず推移している。無念で慚愧(ざんき)に堪えない」と説明した。

宗会は年2回、全国から宗会議員が集まり人事や予算などを決める。庄野総長は内閣の役割を果たす「内局」トップだ。
http://www.asahi.com/national/update/0227/NGY201302260021.html
<引用終了>
資金運用をお寺さんがやってもいいのかね?
いや、運用自体はキャッシュフロー上からして必要なんだろうな。
でもそれなら普通預金や定期預金、国債や公社債といった低利でも安全確実な方法に振り分けるべきであって、六億もの損失を出す投機的なことやったら駄目でしょう。
末寺とか檀家さんに対して失敗したからまたお布施くださいとか?

これ、大学でもかなり失敗しているんですよね。少し前にニュースになったけど駒沢大学がすごく焦げ付かせたとか、慶応大学がマイナスになったとかありましたね。
一時的に莫大な金が溜まる大学と大学人にありがちな失敗でしょうか。
ご存知のとおり、大学は二月三月四月にどーんと入金があります。二月三月が受験料、三月か四月に入学金が入るわけです。
で、五月から一月にかけて溜まったお金を使い続けていくというパターン。

そこに、資金運用どうですか?財務体質強化しましょうよ、攻めの大学経営しましょうよ!と悪魔の囁きをしてきた連中がいるんでしょうな。

宗教法人については、創価学会とか立正佼成会が大きな資産運用をやっているのが有名ですね。学会は三菱東京UFJ銀行がかなり深く食い込んでいるらしいし。長年やっていてノウハウも豊富でしょうから、ポートフォリオ分散もきっちりやれているんでしょう。しかし既存仏教はそんな経験もあまりなかった。これまでは放漫財政だったんじゃないかな。そこに付け込んだ連中がいる、と。

やったのは銀行か証券会社かなんでしょうが、この連中を晒してやることができないんでしょうか。なんとか道義的責任が問えないものでしょうかね。

大差ない

2013年02月26日
一番引っかかったのは「味に大差ない」という言葉ですよね。その通り、なんだけどね。
<引用開始>
安い酒に「大吟醸」ラベル…社長「味大差ない」
大阪府阪南市の酒造会社「浪花酒造」が、製造・販売する日本酒に実際とは異なる銘柄のラベルを貼って販売していたことがわかった。

安い酒に「大吟醸」などの高級品のラベルを貼っていたほか、「高い酒に安い酒のラベルを貼ることもあった。品切れになった時、商品を確保するため場当たり的にやった」と同酒造は説明。1月以前に製造した商品の自主回収を始める。

同酒造によると、不正表示は大阪国税局の調査で発覚した。自主回収の対象は大吟醸、吟醸酒、純米酒など6種類。在庫がない銘柄の注文があった際、瓶に別の銘柄のラベルを貼って出荷しており、5年前から繰り返していた。こうした不正表示は年間1000本に上っていたという。

また新酒を造る際には、味の調節のため同じ銘柄の古い酒を少し混ぜていたが、足りない時は別の銘柄を混ぜていたという。同酒造は江戸中期の1716年創業。年間20万本を生産し、自主回収対象の6種類はうち3割を占める。成子和弘社長(52)は「味に大差はなく、問題ないと思った。認識が甘かった」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130226-OYT1T00234.htm?from=main5
<引用終了>
・・味に大差はない。ごもっとも。だが、それは私達消費者の言葉であって、酒会社の経営者が口にしていい言葉ではないと思うぞ。
で、この不正があった場合のペナルティというのが罰金で最大50万円といいます。健康被害を及ぼすものでもない、と他の新聞には書いてもありました。

でも、最も重要な信用を著しく毀損したことについてどこもきちんと書きません。平たく言えばこれ、詐欺でしょう?大吟醸だ純米だと称して、不当に高い価額での販売を長年にわたってやっていたんでしょうから。

300年間続いている老舗というけれど、始終そんなことをしていたわけでもないでしょう。飲む人が飲めば純米か吟醸かなんて一発で分かること。
むしろ主務官庁の対応が問題だった。酒会社の場合、なぜか農水省でなく国税庁。利権があるのか。業界に慣れきっていて何も指導などしてこなかったんでしょう。単に徴税の道具としてしか見てこなかったのがバレバレです。

ただ私も反省しないといけないことがある。これまで醸造アルコールの入らない日本酒ばかりを好んで買っていましたが、はっきり言ってそんなに美味しくないものもなかにはあるんですよね。味がボンヤリしているというか。

醸造アルコール=不純な混ぜ物、という偏見が目を曇らせていた。飲み口とか風味とかいった点で醸造アルコールを混ぜたほうが美味しくなることもあるのだと最近ようやく実感しだしました。
こうした混ぜ物、江戸時代の頃からやっていたそうですね。焼酎って蒸留酒ですけど何故醸造アルコールになるのだろう?ちょっと気になるところです。それはともかく。

酒の吟醸はできても、世間の吟味はできなかったというオチですね。

ドレスコード

2013年02月25日
また、帽子の恥ずかしい被りかたをしているようですね。
<引用開始>
朴大統領が就任「北朝鮮、核放棄を」
韓国の朴槿恵(パク・クネ)第18代大統領(61)が25日、就任した。任期は5年。朴氏は午前11時(日本時間同)からソウルの国会前広場で開かれた就任式で宣誓し、「国民の幸福」を重視する政権運営を進めると宣言。北朝鮮による3回目の核実験などで安全保障が喫緊の課題となる中、北朝鮮には「一日も早く核を放棄し、平和と共同発展の道に出てくるよう願っている」と呼びかけた。

朴氏は、韓国初の女性大統領。1960~70年代に政権を握った朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の娘でもあり、親子2代の大統領も韓国初となる。朴氏はこの日朝、父を含む歴代大統領が眠る国立墓地に参拝した。就任式後には、小学生時代の63年から父が側近に射殺された79年まで暮らした青瓦台(大統領府)に34年ぶりに戻る。

「希望の新時代を開く」と題した就任演説では「国家がいくら発展したといっても、国民の生活が不安であるなら何の意味もない」と強調。経済成長とともに福祉拡充を重視する姿勢を示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000029-mai-kr
<引用終了>
招待された麻生太郎が式で並んでいる映像を見ましたが、帽子をまた斜に被っていますね。しかもボルサリーノ。首にかけただけのマフラーとコートの前をはだけてました。コートはさすがにファー付きではなかったようですが、もう少しなんとかならんものだろうか。

公式の場では、襟元の開いたチェスターコートを着込むのが無難ですよね。
帽子も無難にソフト帽を正面から被る。そういうドレスコードは守ろうよ。
なにかとグローバリズムを崇めているわりには基本の身だしなみがなっていません。TPOを考える理性が備わっていないのが致命的です。

これがかってのソ連なら西側のエスタブリッシュメントに反発してか、ステンカラーコートにソフト帽を目深に被っていたりしていましたね。

私自身はチェスターコートを持っていません。甚だしく似合わないのですね。試着してみると、品格が備わっていないなという感じになります。
着るものは人を選ぶということがよくわかります。

出る勇気

2013年02月24日

これは、個々人の根本的なドライブテクニックが問われる道ですよね。
<引用開始>
信号いらず丸い交差点、日本に定着するか?
信号機を使わない「ラウンドアバウト」と呼ばれる円形状の交差点が注目を集めている。

構造上、進入する車は必ず減速しなければならないため、重大事故が減らせるほか、信号機いらずで停電時の心配もない。欧米ではすっかり定着しているが、ドライバーは信号機任せにできない分、合流のタイミングなどで「判断力」が試される場面もしばしば。果たして日本では――。

合流難しく「慣れ」必要
◆維持費も安く
信号機を撤去してラウンドアバウトに生まれ変わった長野県飯田市の「東和町交差点」 長野県飯田市の「東和町交差点」は今月5日、直径30メートルのラウンドアバウトに生まれ変わった。信号機を撤去して交差点を改修した全国初の試みで、同市は「交差点で減速するので、『以前より安全になった』という声が多い」という。

信号機にかかる維持費、電気代も削減でき、約20年ごとに必要な信号機の交換も不要。信号待ちが不要になるため、市では、この交差点での二酸化炭素(CO2)排出量を1割程度削減できると試算している。

名古屋大の中村英樹教授(社会基盤工学)は「交通量が少なく、用地を確保しやすい場所では効果を発揮しやすい」と指摘。地方都市を中心とした導入を提言している。

◆被災地も注目
信号機が不要になるため、東日本大震災の被災地も関心を寄せている。震災当時、停電で信号機が全面ストップしたため、交通網が混乱。津波から逃げ遅れたため車中で亡くなったとみられるのは、岩手、宮城、福島3県で少なくとも677人に上り、停電で信号機が消えた交差点で交通整理にあたっていた警察官30人が死亡・行方不明になった。

岩手県は、津波で大きな被害が出た、陸前高田市内の県道交差点での導入を検討中。津波発生時は「徒歩で避難」が原則だが、高齢者を連れて避難する際は車が必要なケースもある。市内にラウンドアバウトが増えれば、「スムーズに避難できる」と期待する。

マグニチュード9級の南海トラフ巨大地震で津波被害が予想される東海地方などでも、ラウンドアバウトへの関心が高い。このため、国土交通省は自治体や警察などと導入に向けた勉強会を重ねている。

◆左折で入り左折で出る
いいことずくめに見えるラウンドアバウトだが、不安材料もある。従来の交差点では、止まるか進むかの判断は信号機任せで良かったが、ラウンドアバウトになれば、交通法規に従ってドライバー自らが判断しなければならない。

導入されたばかりの長野県飯田市でも、「合流する際に方向指示器を出さない車がいる」「危ない思いをした」などの声も上がる。中には不慣れなため、環状路に入ったものの、曲がるタイミングをつかめず何周もグルグルとまわってしまうケースもあるといい、戸惑う人も少なくない。

「結局は慣れの問題」と語るのは、国内外の道路事情などに詳しい、モータージャーナリストの清水草一さん(51)。「最初は慣れないかもしれないが、基本動作は『左折で入って、左折で出る』だけ」と助言する。信号機がなければ、横断する歩行者にもより注意を払うようになるとして、「いっそ環状路の幅を狭めて心理的にも速度を出せないような工夫をすれば、安全性はさらに高まるはず」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20130223-OYT8T00700.htm?from=yoltop
<引用終了>
ヨーロッパでは非常に多いですよね。土地が広くてあまり車が多くない町の中心地とか。
でも、自分なら、出るタイミングがつかめずに何周か回ってしまいそうです。
例えば縄跳びで飛んでて、縄の外に出て行くタイミングがつかめないというイメージです。

写真の飯田市のケースならいいと思うのです。それは車線がひとつしかないから。
進入する際に必ず減速しなければならないし、入ってからの車線変更が要らない。

ただ、日本では効率とか規模を考えてしまってラウンド内の車線が複数になってしまうのではないかって気がします。そうなると直進と左折右折の車で大混雑する。

要は慣れの問題なのでしょうが、混みあった中での車線変更といった運転技能を教習所でみっちり教えないといけなくなるんでしょう。勇気と決断と安全を等量に捉えるのね。
混んだ首都高環状線をイメージした車線変更とかそんなのでしょうかね。
本格的に導入するためには結構、大ごとになるような気がしてなりません。

記事の中で「左で入って左で出る」と言った清水草一。この人、清水一行の息子ですね。

アクアマウス

2013年02月23日
ポロのディーラーから「当選のお知らせ」なるメールが届きました。
“厳正なる抽選の結果、貴方様にアクアマウスが当たりました。そこでご都合のよろしいときにご来店ください。期限は三月末までです”と書いてある。

アクアマウスとは、PCのマウスでして、胴体部が透明で水か油が充填されているなかに小さな車が浮かんでいるというものです。(写真参照)

丁度今使っているのが調子悪くなってきたので買い換えようかと思っていたところでした。
上下にスクロールするホイールが反応良すぎて、下に向かっているつもりが上に跳ね上がったりしちゃう症状が出だしてました。

よし、折角だから貰いに行こう。そう決断して店に向かうことにしました。
いつもは車で行きますが、運動をかねて歩いていくことにします。
店までの距離がバス停五つ分程度なので二キロ程度歩くことになるが大丈夫だろう。そう軽く考えました。これが後々の後悔へとつながります。

店側としては、これはプロモの一環。モノ釣りして来店頻度をあげてもらいながら次回の有効商談につなげたいという思惑もあるのでしょう。しかしタイミングが悪いのか五回の来店で担当セールスに遭遇できる確率は一度程度しかない。まあ、何日の何時に行くと連絡をしておかない私がいけないのだけど。

歩き出して予想以上に風が冷たいことがわかる。しかも環七の脇を歩くので空気も悪けりゃ、騒音もひどい。すぐに後悔しました。それでもバスに乗るのも距離的に勿体無い。我慢我慢、と思い直しながら目的地を目指します。

歩き出すと、閉店している商店がわりあい多いことに気づく。人気といわれたラーメン屋も閉まり、各種小売店も元気がなさそう。チェーン店とコンビニばかりが目立っている。ガソリンスタンドがあった場所にはカラオケボックスみたいなのが進出している。地域にお金を落としそうでそうではない業態ですよね。景気浮揚なんて嘘だってよくわかります。

等と考えながら30分弱でディーラーに到着。受付の女性に「マウスください」と切り出して座って待ちます。あれ?コーヒーとか出してくれないのかよ?まあ、いいや。展示車に次々と乗り込んでみます。

来年車検だから、そろそろ離すか。次はなんだろうか。全体的にハイブリッドが持てはやされているんだけど、なんだか気が進まないのですね。あれはあくまで過渡的な仕様で本命は電気なり水素なりに落ち着くんではないかとにらんでいます。それまでのつなぎなら、違う道もあるのではないか。

本当のところ、ディーゼル車が欲しいです。ポロでもゴルフでもいい。
二年以内に日本投入という情報が出ているのだけど、早くに出てくればいいのに。
担当セールスはやっぱり不在だったのでそのあたりの情報は取れなかった。十分程度待ってようやくお目当ての品物を渡され、来た道を再び歩いて戻ります。

帰宅してPCにつなぐ。・・・動かないよ。壊れたの寄越しやがったな。

ディーラー本部のフリーダイヤルに早速文句の電話を入れました。

すぐに代わりを送る、との言質を獲得。今日もクレーマー健在であります。

いつまでもショパン

2013年02月22日
中山七里の新作「いつまでもショパン」(宝島社刊)を読了しました。
<引用開始>
ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し……。
http://tkj.jp/book/?cd=02055101
<引用終了>
中山七里は2010年に『さよならドビュッシー』によって宝島社の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞していて、本作はこの続編に当たります。
といっても、独立した話ですので『さよなら・・』を読んでいなくても大丈夫です。
物語はミステリーなのですが、クラシックが材料なので音楽や音楽史の勉強にもなります。
感心するのは、演奏の描写シーン。この作家は自身では楽器をやらない、と何かで読んだことがありますが、とてもそれが信じられないような表現の豊かさがあります。

それは、例えばこんな感じ。

“一曲目。スケルツォ第一番。
最初のかん高い一音がヤンの胸を貫き、次の低い一音が身体にずん、と圧し掛かった。
あの弱々しい腕のどこからそんな音が出るのだろう。たった二つの不協和音で金縛りに遭ったように身体が動かない。
苛立ちと悲痛が不規則なリズムに乗って迫りくる。左手の鋭い旋律に右手のパッセージが応える。戸惑うような和音を挟んで、今度は左手と右手が交錯しながら不協和音のパッセージを走らせる。ショパンの不協和音はただ不協和ではなく、くすんだ響きが仄かに美しい。だから抵抗なく胸の中に入り、聴く者を緊張に誘う。不協和音がそのまま痛みとなって心の内側を刺す。
スケルツォ第一番はショパンがポーランドを離れて最初に手がけた曲なので<革命のエチュード>と同時期の作品になる。第一番全編を支配する怒りと悲しみは<革命のエチュード>に漂う祖国への想いと同じものだ”
(P112より引用)

こんな描写が随所にあり、音楽が全く分からない人でも多少かじった人でも楽しめるのではないかと思います。
巻末を見ると監修を仲道郁代に依頼しているというから本物でした。

「さよならドビュッシー」から読んでいる私にとっては懐かしいキャラクターが出てくるので、非常に嬉しく思いました。
物語終盤では、ドビュッシーの楽譜を携えた少女が出てきておお!となりました。こんなところに出てきてくれたのか・・・。「さよならドビュッシー」は今、映画になっているんですがこちらも見たくなったな。主演の橋本愛、実に不思議な魅力があります。

タイトルがなぜ「いつまでもショパン」なのか謎でしたが、最後の最後でその意味が判明。

そうだったのか・・。危うく落涙しそうになりましたが、ぐっと持ちこたえました。

ミステリーだから詳しくは書きませんが、『戦争の狂気に唯一対抗できたのは君のノクターンだけだった』という印象的な言葉が温かく心に残ります。
本当にそう思う。
ご一読をお勧めします。

勝敗と競争

2013年02月21日
33-5=28か。合宿地までわざわざ選手を呼びつけてから落とす意味がわかりません。
<引用開始>
侍ジャパン28選手発表!中日勢3人と村田、聖沢が外れる
侍ジャパンの山本浩二監督(66)が20日、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する最終メンバー28人を発表し、主将の阿部慎之助捕手(33=巨人)、エース・田中将大投手(24=楽天)らが順当に選出。

33人の候補から、浅尾拓也(28=中日)、山井大介(34=中日)の2投手と、村田修一内野手(32=巨人)、大島洋平外野手(27=中日)、聖沢諒外野手(27=楽天)の野手3人が外れた。

昨季右肩の故障を経験した浅尾は今月11日にも右肩の張りを覚え、この日になっても回復せずに紅白戦登板を直前で回避。守護神候補として期待されていたが、最終メンバーに残ることはできなかった。山井は17日の広島との強化試合で2回4安打2失点3四死球と乱調で、この日も1回2安打1失点とアピールのチャンスを生かせなかった。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/20/kiji/K20130220005237320.html?feature=related
<引用終了>
選ぶ側も選ばれる側も、釈然としないまま進むのではないですかね。こういう選出方法は。
大勢の中から60人くらい候補選手を選んでおいてそこから28人に絞りこむ。あらためてその結果を発表する、くらいでいいんじゃないかと思ってます。

何故、わざわざ選に漏れた人を晒すのだろうか。彼らにとっていいことが何かあるのか?
プロだからこのくらいは当然という見方もあるだろうが、そういう問題ではないと思う。
それとも、あと一歩で代表を逃した、というドラマが必要なんだろうか?番組作りとかスポンサーサイドにとって望ましい材料となるのだろうか。
ならば、彼らの自尊心や意欲はどうなるのか。プロとはいえ、そんなことまで切り売りされる謂れはないだろうと思います。

でも、多いですねこういう選び方。思い出せば、サッカーも柔道もそう。W杯直前で落とされた三浦知良が金髪で帰国したし、柔道なんか五輪選抜の発表をテレビ中継までしました。で、その結果がチームの躍進や勝利になにか結びついたのか?なってはいないですよね。

単なる言い訳づくりではないかとも思えます。敗退した際でのエクスキューズというか。
ここまで絞り込んで万全を尽くしたが天に味方されなかった、とか何とか。

今話題のレスリングの「ロビー活動」なるものも同じかな。吉田沙保里とカレリンを連れまわして、IOC委員にネゴに行くなんて息巻いてるけど、あれも「ここまでやったけど駄目でした。どうもすみません」の壮大な前フリなのかって。

都合よく勝敗と競争をダシにしやがって、選手はいい面の皮だと思います。

バッテリーチャージ

2013年02月20日
買い物に出かけようとしたら、車のエンジンがかかりません。キュルキュルと唸るのみ。
え?バッテリー上がり?三日に一度は乗っている!車検点検も一年弱前に済ましているぞ。
寒いからだよな。駐車場も日陰だし。今までこの車にしてからこんなことはないのに。
ふと思い出して家に戻る。バッテリーチャージャーというのを前に購入していたことを思い出したのです。冬などでかかりにくいバッテリーにつなぐと補充電を行なってくれる優れものだ。

簡単な解説書がついています。付属のブースターケーブルをバッテリーの両極に取り付けて、ACコンセントを入れてスイッチを押すとあります。

ACコンセントだと?どこからとる?ああ、あれか。シガーソケットだな。コンセント用のアダプター持っているからそこにつなげればいいな。

そしてコンセントにつなぎ、ブーストというスイッチに切り替えてイグニッションを回す。

・・・・かからない。かからないよ。キュルキュルといったまんまだ。

よく解説を見るとチャージャーを取り付けてから急速充電に30分かかるとある。駄目じゃん!

寒い中、屋外駐車場でいい加減に飽きてきました。日陰の立体駐車場の北側二階に留めているので、辛抱できません。

そこへちょうど同じ場所に留めている見知った男性がやってきました。見るなり「バッテリー?私のにつないでよ」と言って下さった。助かる。

車をニュートラルにして二人で押し出し、フロントを突き合わせる。万が一を考えて持っていたブースターケーブルを取り出して、バッテリーにつなぎます。ええっとどっちだっけ?黒と赤に分かれたケーブルに+-の表示がありません。

「逆だよ!」と一喝されて気づく。そう、赤が+でしたな。危なかったぞ。
両極にしっかりつないで再びイグニッションを回す。おお、かかった♪

「よかったね。このまま30分程度は動かしたほうがいいよ」とありがたい助言をいただき、ケーブルを外してお礼を言いながら車を発進。

すぐ止めるとまたかからなくなってしまうので、ぐるぐると周回に入りました。途中、アイドリングしたまま西友でカップラーメンを、河内屋でカルーアと日本酒の菊水を速攻で購入。環七、湾岸、補助道路をぐるぐる回りながら30分以上を流してから、帰宅。

所定位置に駐車して、ドアミラーも畳んでイグニッションを戻してエンジン停止。しばらくしてもう一度イグニッションを入れて回す。おお、かかったぞ。

完全にバッテリーが上がりだと二度とかからないことを体験しているので少し心強く思う。

しかしバッテリーチャージャーは役に立たなかったのか?帰って調べてみたら「ACコンセントのある場所でご利用になれます」とある。

ということは、シガーソケットプラグ経由のコンセントじゃ駄目なの?というか、ACコンセントが使える駐車場って都会じゃ限られるじゃんか!

仕方ないか。もう七年以上も前にオートバックスで買ったやつだからとうにエクスパイアしていたのかもしれない。モヤモヤとしたまま本日のドライブ終了。

頼むから、明日はかかってくれよ!

いつもの場所

2013年02月19日
漫画サンデー、とうとう休刊ですか。
<引用開始>
漫画サンデー : 54年の歴史に幕 「湯けむりスナイパー」など完結
「静かなるドン」などのヒット作を生み出した実業之日本社のマンガ誌「漫画サンデー」の最終5号が19日に発売され、54年の歴史に幕を下ろした。最終号では、昨年、完結した「静かなるドン」のスピンオフ「賑やかなるドン」が掲載されているほか、「蒼太の包丁」「湯けむりスナイパーPART3」などが完結した。

同誌編集部は、最終ページで「長い間、本当にありがとうございました。またお会いしましょう」と読者に感謝の言葉を述べ、今後の展開について「新しい時代にふさわしい漫画企画を検討しております」と記している。
http://mantan-web.jp/2013/02/19/20130218dog00m200035000c.html
<引用終了>
漫画サンデーと邂逅する場所と時間って実は限定されてました。
日本中のあらゆる場所で本屋やコンビニの殆どにあるのですが、手にとって眺める機会というのは殆どなかったりします。

私の場合、場所的には新橋とか水道橋、飯田橋といった橋由来の町が多かった。時間はだいたい昼下がり。仕事合間に食後のコーヒーを啜りながら、他に何もやる気が起きずに時間つぶしで手に取るのが漫画サンデー、週刊漫画、ゴラク、アクションといった類だったかと思う。それもスポーツ新聞とか週刊誌のあらかたの見出しを読んだ後、というきわめて優先順位の低いポジションです。

いよいよすることが無くなって、ぼうっとしているのが何となく怖い。そんな心の隙間に入り込んでくるのが漫画サンデーなどの成年漫画誌だった。

書かれている内容も、人間の欲望の根幹に関わるものが多く、悪く言えば下世話な趣味で溢れていました。それらを冗長にただ眺めていく。

しかし、そういうアイドルタイムが実は、豊潤なひとときではなかったか。
人生の滋味を味わっていたのではないか。今になってそんな気がする。

タバコの脂やラーメン汁の跡が裏表紙に残るこれらの雑誌。決してstuffではなかったぞ。
同世代として別れを惜しみます。

僕たちの時代

2013年02月18日
青木理・久田将義著「僕たちの時代」(毎日新聞社刊)を読了しました。
<引用開始>
気鋭のジャーナリスト二人が、警察・検察の腐蝕、原発の闇、ナショナリズムの暴発、東京の闇社会、芸能界のタブーなどをめぐって徹底討論。

第一章:噂の真相から実話ナックルズへの30年
第二章:警察と検察に斬り込む
第三章:六本木アンダーグラウンド
第四章:管理と排除を求める社会
第五章:芸能界のタブーに踏み込む
第六章:死刑論
第七章:メディアと差別
第八章:原発とジャーナリストと官邸デモと
第九章:僕たちの時代
http://books.mainichi.co.jp/2012/12/post-9dd5.html
<引用終了>
青木理は共同通信出身で「日本の公安警察」「絞首刑」といったルポを著しています。
一方の久田将義は雑誌「実話ナックルズ」の元発行人。コンビニの雑誌ラックにビニールで綴じてあるその手の雑誌の編集者です。

タイトルの「僕たちの時代」とは、66年生まれの青木と67年生まれの久田のことを言ってるようです。バブルの恩恵にもっとも与かった世代ですね。

200ページちょっとの対談本なのであっという間に読めます。言いたいことや書いてあることは日頃に自分が考えてるあたりなので何らの引っかかりもなく読めました。

ただ、この二人。馴れ合いで対談をやっているというわけでもなく、意見の違いが明らかになるような場面も出てきます。青木は硬派ジャーナリストで久田はアングラな話題を主に扱ってきたという経歴の問題ばかりとは言い切れない。生きてきた出自が全く違うというのが大きい。生活感覚がまるで違う二人。しかしそういう多様性を担保していられることが実は大事ではないのか?という本書の隠れたテーマに気づかされました。

「3000万円の原発広告に平然と出てくる勝間和代」や「キャスター辞めた直後にCMに出まくる滝川クリステル」を許せないという意見には全く同感。
自己利益の極大化を狙う様は、経済人としてはもしかしたらアリだが、一種の公人として世の中に与える影響から見れば彼女たちの言動は罪深いと私も思う。

青木理は月曜日の朝に「モーニングバード」にレギュラーとして出てくるのですが、硬派ぶりは変わらない。他の出演者と際立って違っていて、同じ日に出てくる石原良純の能天気な言動に釘を刺しまくる。官僚や国会議員の無駄遣いについてぼやこうものなら「お父さんかお兄さんにまずよく言って聞かせてください」みたいなことを言って、見ていて実に痛快です。

ご一読をお勧めします。

ちなみに「僕らの時代」だと栗本薫こと中島梓の乱歩賞受賞ミステリー。
「ボクらの時代」になるとフジテレビの同世代トーク番組となりますね。

鬼教官

2013年02月17日
嫌味な人はいたが鬼教官はいなかったな。それは都市伝説じゃないかと思ってました。
<引用開始>
免許離れで競争激化の教習所 鬼教官消え接客業の意識高まる
卒業・入学シーズンを控えての一大イベント。「とりあえずクルマの免許でも取らなきゃ……」という“国民皆免許”の時代は、とうに終わりつつある。

ライフスタイルの変化により、とりわけ都会で暮らす若者の消費意欲は、高額な車を買うよりもケータイやパソコンなど情報機器へと向かう。ケータイ1台持てば、買い物もネットで済み、自宅に商品が届けられる。移動手段として車を持つ必要性がなくなれば、「免許離れ」が加速するのも当然か。

警視庁発表の「運転免許統計」によると、都道府県の公安委員会が認定した指定自動車教習所の卒業者数は約156万人(2011年)で、2002年と比べると約40万人も減っている。それに伴い、教習所はこの10年で100校以上が廃業に追い込まれた。
http://www.news-postseven.com/archives/20130217_172354.html
<引用終了>
とにかく免許を取らないといけない、と受ける側は思ってる。それで、相当なストレスを抱えているので教官の言動には敏感に反応する。

教える側でも、受講生の事情はわかる。まさか途中で逃げるとは考えない。絶対君主よろしく、ひとときの万能感を発揮することができる。日ごろの憂さも多少は晴らせるかもしれない。
双方のこんな事情が重なって、鬼教官云々といった話が胚胎してくるんでしょうか。

でも、モノを教わっていて、教わる側が屈辱を感じるのは教習所以外には聞かないですね。

居丈高なだけの人は困るけど、安全運転に厳しい人ならいてもいいんじゃないだろうか。
そういう当たり前な人はかえって話題になりにくいのかもしれない。極端なキャラの人が後々まで口の端にのぼるってことだろうと推察してます。

私の場合、合宿免許で取りに行ったのですが殆どが親切な教官ばかりだった。嫌味だなと思う人は一人だけいたけど、他は皆さん、熱心に教えてくれました。教習所のことを思い出したくないからと、免許取ったら二度と運転しない人もなかにはいます。自分の場合は運転が嫌いにならなくてよかったと感謝してます。

ただ、上の記事での論の立て方は疑問。他に投資するものがあるから高価な車に乗らなくなったとする、消費意欲の問題だけではないだろう。だいたい、都会ならいざしらず地方は車がないと生活が成り立たないではないか。

購買力の低下といった問題があるでしょう。車が欲しくても買えない状態。
無論、本体を買うだけでは済まない。維持費用、税金、保険に駐車場に燃料代。それらを引き換えにできる魅力も車にはある。けれど無い袖は振れない。ライフスタイルの変化というもっともらしい理由だけではあるまい。

ただ、教習所という世界は面白い。いろんな人が来ます。社会勉強ができる場所でもあるから、なんとか工夫しつつ生き残って欲しいと思う。

リスペクト・ユア・ゲーム

2013年02月16日
「Respect your Game!」テレビでラグビーを見ていたらそんな言葉が飛び出してきました。

レフリーが選手に向けて言った言葉です。今日の東芝対神戸製鋼の試合で、神戸製鋼の軽い反則でフリーキックをなった直後に、東芝の外国人選手が何やらスラングを呟いたのをレフリーが逃さなかった。品のない言葉を誰にともなく言ったのだろう。

ところがそのレフリーは、オーストラリアに居たことがあって英語が堪能だった。ニュージーランド出身のその選手が呟いた言葉を、試合に対する冒涜ととって逆に東芝へペナルティを課した。

その後に件の選手を呼びつけて英語で説明。最後に「リスペクトユアゲーム」と諭した。この感じ、見ていてなかなかいいなと思いました。
厳しく見逃さない。けれども頭ごなしに恫喝しない、退場扱いとはしない、あくまで大人として扱いながら、ゲーム全体を統率していく感じがします。

考えてみれば、こういう教導的なジャッジの仕方はラグビー以外にはないのではないか。

フルコンタクトで危険の伴う競技という性格があるせいか、選手のプレーひとつひとつに対して、細かく口出ししてきます。
スクラム組んでも「頭を下げるな」。ブレークダウンでは「手を使うな」「ボールを出せ」。倒れこんだら「後ろへ下がれ」といちいち注文をつける。

ゲームをコントロールしてスムーズに進行させようという役割がラグビーのレフリーにはあるのだとよくわかります。
他の競技では、そうはならない。どの競技を見てもレフリーなり審判は淡々と進行させていて、反則を指摘するくらいです。

オリンピックとは無縁の競技だけど、いいんじゃないか。
マネジメントのやり方を学ぶのに、最適な見本になりはしないか。そんなことを思います。

自家撞着

2013年02月15日
一読して、これはひどいなと思いました。
<引用開始>
片田珠美(23)世の「非モテ男」に捧ぐ

今年1月、この連載の19回目で取り上げた遠隔操作ウイルス事件で、容疑者の男が逮捕された。容疑を否認しており、真相は捜査の進展を待たねばならないが、モテなさそうというのが第一印象である。

そういえば、昨年10月に連載8回目で取り上げたiPS騒動男も、モテそうになかった。彼が性愛的に満たされていたら、虚言によって自己愛や自己顕示欲を満たそうとするようなことはなかったのではないか。

もちろん、モテないから反社会的行為に走るというのはあまりにも短絡的な発想だ。だが、モテるか、モテないかは、特に男性にとって、「レゾン・デートル(存在価値)」に関わる一大事のようである。

たとえば、今日はバレンタインデーだが、チョコがゼロだったらどうしようという不安を抱いている男性が多い。こうした男性心理を利用して、キャバクラなどでは、「あなただけよ」という甘いささやきとともにバレンタインチョコが手渡されるらしい。

なかには、「バレンタインデー粉砕デモ」を実施する「革命的非モテ同盟」のような団体もある。「日本におけるリア充(=現実生活が充実している人)バレンタイン文化に反対するため」という目的には、モテない男の恨みつらみがこめられているように見える。(続く)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130214/wlf13021412420023-n1.htm
<引用終了>
この人、自家撞着じゃないか。自分の立場と言動が矛盾しまくっている。
世の中ってそんなに単純な構造じゃないだろうに。

記事では一歩引いたところから、俯瞰するように分析をしているけど実際は「非モテ」といわれる人たちをからかって面白がっているだけに読める。
こうしたいわれなき迫害と嘲笑に散々晒された身である私にはよくわかるぞ。

記事の終りで「沢尻エリカ並みの美貌を持ちながらも、私も同じような悲哀を味わってきた」と、手編みセーター云々で話を落とし、それなりにバランスをとったつもりでいるんだろうけど、実にイヤミな感じしか受けません。
今回の犯罪者に乗っかった形で「非モテ」を嘲笑して楽しむ。最低だし卑怯だよね。

そして信じられないのは、こういう記事を精神科医が書いているということ。こんなお医者さんのところに通おうなんて誰が思うのだろうか。
名前を言わなければ大丈夫だろう、と患者の秘密を匿名で堂々とバラしそうな勢いです。
経歴見れば、阪大医学部から京大大学院だから相当勉強は出来るんでしょう。けれど品性は下劣そのもの。小賢しくマスコミ界隈を泳ぎ回っているつもりか。

レジ袋いりません

2013年02月14日
これ、ささやかですが悩ましい問題ですね。私はいつも袋を持参して買い物に行きます。
<引用開始>
レジ袋有料化でスーパー二極化 中小は慎重姿勢「客離れ招きかねない」 スーパーのレジ袋有料化をめぐり、大手と中小の二極化が鮮明になってきた。イトーヨーカ堂が今月から、食品を扱う175店舗で1枚2円の有料化に踏み切った。昨年7月には西友も有料化したほか、イオンも有料化店舗を拡大している。ただ、中小では「客離れを招きかねない」として無料配布を続けるところが多く、なかには有料化後に販売が落ち込み無料配布に戻した例もある。有料化の目的は環境保全の観点からプラスチック製品の削減を目指すもので、自治体から要請も受けているが、中小はなかなか踏み切れないのが実情だ。

2007年から46店舗でレジ袋を有料化していたヨーカ堂は今月4日、格安店「ザ・プライス」を含む175店舗に拡大した。新たに加わった129店舗はレジ袋を辞退した来店客に2円値引きしていたが、有料化へと一歩進めた。全買い物客のうち、レジ袋を受け取らない人の割合「辞退率」を、現状の約4割から7~8割に引き上げる計画だ。

07年に大手スーパーで初めて一部店舗で有料化に踏み切ったイオングループは、今年度中に1000店舗に拡大する。ユニー、ダイエーも有料化した店舗数を増やす。
一方、中小スーパーの動きは鈍い。「なぜ無料にしないのかと顧客のクレームも多く、行政の十分な後押しがなければ難しい」と話すのは、首都圏で131店を展開する「いなげや」の担当者。有料化は時期尚早として、現在は条例で有料化が定められている東京都杉並区と日野市の5店舗を除いて無料としており、レジ袋辞退客には値引きサービスで対応する。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130214/bsd1302140811001-n1.htm
<引用終了>
今月の四日から、近所のヨーカドーがレジ袋有料化に踏み切りました。
それまではレジにて「袋いりません」と宣言すると二円引きしてもらえたのです。ご協力有難うございますの感謝の言葉とともに。

一度に大きな買い物もそんなにしないので、うちに大量にあるレジ袋で程度のいいやつを常に携帯しているという状態です。
大事に使えば何度も使えますが、缶詰など重いものを入れると底が切れたりしてくるので要注意。そういうときは袋をあらかじめ二重にしておいて・・と、言ってることが完全に主婦の目線だから気をつけないとなあ。

レジ袋はポリエチレンと炭酸カルシウムでできているのでしょうが、中小スーパーだと破れやすいものが多くなっていますね。それだけ薄くしているのだろうか。袋の質を落として経費節約していることがよくわかります。

今のところ、コンビニで買い物すると袋をつけてくれますのでそれを大事に保管しておいて有料スーパーにて使ったりしてます。
ヨーカドーで買い物して、袋がファミリーマートというビジュアルです。
う~ん。ライバル店舗で無償で宣伝してあげてることになりますね。広告塔として侮れない存在じゃないか。なんだかバイト代金でも欲しいところです。

アルバイトから復讐へ

2013年02月13日
先週土曜日のドラマ「メイドインジャパン」最終回。見終わって未だ余韻冷めやりません。
ドラマのテーマのひとつは「復讐」ということ。日本企業を追われた技術者が隣国で巻き返しを図るというもの。おそらく見た人の多くが高橋克実演じた技術者迫田に心情的な共感を得たのではないかと思います。

日本人は仇討ちが大好き。信頼していた組織に裏切られて、リベンジを果たそうという彼の行動に爽快感があることは間違いありません。

一方で、当然ながら企業側は彼を「裏切り者」とも指弾して止まない。会社の設備と金と人員で作り出した固有ノウハウを勝手に持ち出したと捉えます。

組織に勤める人、特に日本人は会社に対するロイヤリティが高いといわれます。
裏切り者を忌避する文化は元々ある、なのに迫田の行動に爽快感を覚えるのは何故だろう?
個人的な感覚でいうと90年代前半に、人と会社の関わり方が変わってきたのではないか。
そんな気がしてます。

その時期、私は知的財産権に関する仕事をしており、ある企業を担当していた際に「週末アルバイト」の話が出ました。

「週末アルバイト」。土日の休みに、海外企業に出向いて技術指導などを日本人エンジニアが、現地スタッフに指導する事などを指しています。

海外企業とは、多くが韓国企業。七割が韓国、残り三割が中国という比率でした。

この時期、最も多かったのは製品の品質向上に関するノウハウの供与です。
技術情報も勿論ながら、むしろソフト面での充実が求められていました。
QC活動が盛んであった日本企業の生のノウハウを獲得したいというニーズが強かった。

その波は、技術者でない人間にも及び、なんと私なんかにまで声がかかったのでした。

ある自動車会社の生産管理に従事する人たち向けに、工程改善やQC活動の進め方について教育指導して欲しいというのです。日本語で構わないという。

一日の謝礼が十五万円で、勿論飛行機代や宿泊代のあご足付き。一回八時間の指導ですが、これには通訳がつくので、実質の稼働時間は四時間というもの。金曜の夜に羽田を経って金浦空港へ、そして日曜の夜に羽田に戻るというスケジュール。

それを月に二回、半年間にわたってやってくれないかと打診がありました。
リツのいいバイトかもしれませんが、私は忙しいから断ってしまったのですね。たまたま本業が忙しくて、疲れが溜まってしまうだろうと面倒に感じてしまったのです。今にしてみると勿体無かったかなとも思ったり。
あのとき、その仕事をしてたら違った人生が開けたのかもしれない、と。

週末アルバイトで味をしめ、そのまま外国企業に転じてしまった人も少なくないでしょう。
打診されると、誇らしく思うし、自らの知識を伝えられるという根源的な喜びもあります。

期待される喜びで済めばよかったのですが、そこへ折からのリストラが彼らに襲い掛かる。これで、がらりと位相が変わってしまった。

思い出しますと、週末アルバイトについて日本企業も気づいてなかったわけではない。むしろ黙認していました。バイトする技術者の側にも、特許や知財関連の流出については十分に留意している気配も強かったです。

終身雇用とロイヤリティによって企業と社員はつながっていた。その関係が崩れてきたのが90年代ですね。悪名高い日経連の「新しい日本的経営」が端緒となった。

誇らしい気持ちのアルバイトが、復讐へと変わりゆく時代。その只中に私たちがいる。
苦い思いを振り返るきっかけともなったドラマだから、こうして余韻が残るわけなのだな。

因みに私に声をかけてきたその自動車会社は無くなりました。事業ごとどこかに売却したのではなかったかな。一時は日産と提携までしていたのに。
その親会社は未だ健在。それどころか、世界一の液晶シェアを持ってます。
あの会社ですね。

人質

2013年02月12日
佐々木譲著「人質」(角川春樹事務所刊)を読了しました。
<引用開始>
5月下旬のある日。札幌大通署・窃盗犯係の佐伯宏一警部補と新宮昌樹巡査は、札幌で起きた自動車窃盗事件に駆けつけ対応していた。一方、生活安全課の小島百合巡査部長は痴漢被害を訴える女子高生の監視を朝から済ませ、その晩は、以前ストーカー犯罪から守った、村瀬香里との約束でピアノのミニ・コンサートへ行くことになっていた。会場となるのは市街地の藻岩山中腹にあるワイン・バー「ラ・ローズ・ソバージュ」。香里より先に店に到着していた小島は、客たちと店の雰囲気を窺いながらひと息ついていた。しかし、少しずつ客が集まって来た頃、帽子を被った二人の男が突然店内に入って来た。「強姦殺人の冤罪で8年間服役していたが、無罪になり釈放された。その当時の県警本部長に謝ってほしい」という要求を突き付ける男たち。そのコンサートの主役は、来見田牧子、当時の県警本部長の実の娘だった――。小島百合と連絡を取れた香里から事情を聞いた佐伯は事件現場へ向かい、機動捜査隊の長正寺たちと合流したのだが……。閉ざされた空間と、限られた時間。迫真のディテールと、圧倒的な緊迫感で描く、ノンストップエンターテインメント!
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=4384
<引用終了>
北海道警察シリーズの第六弾。「笑う警官」など、札幌大通署の警部補佐伯宏一を中心とした警察官たちを描くシリーズですね。
冤罪によって四年間も投獄された被疑者が、逮捕を指揮した当時の県警本部長からの口頭謝罪を求めて、篭城事件を起こします。
篭城したワインバーで、人質となったのは県警本部長の実の娘やその夫と子供、バーの経営者に大学教授など等。

ところが人質とはいえ、犯人たちは暴力や武器によって威嚇するわけでなく、あくまで「謝罪させるために協力して欲しい」と人質たちに懇願します。しかし犯人二人が持ち込んだバッグにはなにやら凶器となりそうな得物が入っていそう。また、犯人のうちの一人は温厚そうに装いながら、時々激情的な物言いとなり、危険な香りを周囲に醸し出しています。

その人質のなかに、偶然居合わせたのが生活安全課巡査部長の小島百合。ひそかに佐伯のことを慕っている彼女が、隠し持っているスマホを使いながら窮地を脱しようと試みます。
その渦中で、謝罪要求とは全く別の狙いが、事件に隠されていることが浮かんできます。

佐々木譲の作品は基本的にハズレがありません。また、作品に通底しているテーマは「大きな力には流されない個人」といえましょう。警察腐敗を座視できずに、告発していくのがこの北海道警シリーズの第一作でした。

他のシリーズ、例えば第二次大戦三部作で名高い「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」「ストックホルムの密使」でもこの基調は変わりません。
どんなに抗え切れない時代の流れにあっても、決して自己を見失うことなく、誇りを持って生きていく人たちを描いています。

その反面、権威や権力におもねる人たちをそれとなくこき下ろすところもある。
今回の作品でも、件の元県警本部長や、その婿であるキャリア官僚などの潔くない生き様、ならびにその妻や娘のスノビッシュな生き方をこき下ろしていて実に痛快でした。

佐々木譲にハズレなし。今回もその法則は生きています。ご一読をお勧めします。

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