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テンションを上げる

2013年03月27日
話を聞いて、組織活性化にはこれだ!なんておかしな発想を持つ経営者が出てきそうだな。
<引用開始>
水族館イワシに迫る危機 「緊張感を」マグロ軍団投入へ
最近、名古屋港水族館(名古屋市港区)のマイワシがたるんでいるらしい。渦状になってえさを食べる「マイワシのトルネード」が売りの黒潮水槽なのに、群れから離れ、はぐれてしまう。穏やかな環境に慣れたマイワシに活を入れるため、28日に天敵のクロマグロ15匹を投入する。

日本近海を流れる黒潮をイメージした水槽は、高さ5メートル、幅14メートル。体長20センチほどのマイワシから、1メートル以上になるサメやマンボウまで、自然界で共存している魚が泳ぐ。

黒潮が流れる海は沖合で、マイワシが隠れられる岩陰などがない。そのため群れをつくって大きな魚から身を守る。水槽でも群れで泳いでいたが、最近、隅の方を1匹で泳ぐマイワシがいることがわかった。

なぜ緊張感のないマイワシが現れたのか。担当の小串輝さん(46)は「『どうせ自分たちは食べられない』と気づき、油断しているのではないか」と話す。 (以下略)
http://www.asahi.com/national/update/0326/NGY201303260016.html
<引用終了>
記事ではこの後、〝だらけた”マイワシに緊張感を与えるべく水槽にクロマグロ15匹を入れることにした、と伝えています。鰯からすれば、マグロは天敵。逃げ回って元気に泳ぎ回るんではないかと期待しているのだといいます。

よく考えてみると、人間は勝手ですね。自然界から捕ってきて狭い水槽に入れて、鰯らしさがないからと天敵を入れて緊張関係をわざわざ作るというのですから。
捕まった鰯もいい迷惑かもしれません。水槽に入れるクロマグロには特別に餌を食べさせるそうで、半ば満腹状態にして泳がす予定だとか。ほんとに空腹状態になって水槽のなかのマイワシを食べつくされたらたまらないからという理由です。このあたりも、自然界に罰当たりというか人間の身勝手さが出ていますね。

ある組織があって、そのなかの成員が経営者から見て活性化していないと思ったら、彼らにとっての天敵を組織内に入れるなんてこともありそうです。
昔、私のいた会社では元気のいい役員が一人やってきて、古参の中堅社員を叱咤激励して追い立てているのを目撃したことがあります。役員と古参社員とは同世代。話せばわかる、と思うのだが随分無体に責め立てられている、と思えてしかたがありませんでした。

ある日、思い切ってサトウというその役員に聞いてみました。「どうしていつもあの人たちに辛くあたるんですか?」「同世代なんだし、分かりあえる点ってあるんじゃないですか?」と。

彼はこう答えました。「ボクはね、ピラニアなんですよ。で、彼らは普通の熱帯魚。同じ水槽に入れられているけど、両者の間は金網で仕切られている。ピラニアを見て熱帯魚は緊張して油断しないんですよ。飛行機で熱帯魚を運搬するときにやる方法で、これをやると魚の活性が落ちないのよ。やらないと熱帯魚はだらけて運搬中に死んでしまったりするの。会社組織も同じ。金網で仕切られているとはいえ、ピラニアを目にした彼らはいい意味で緊張していて、よく動いてくれるのよ」と。

つまり、組織活性化のために敢えて自分は嫌われ役を演じているといいたいらしいのね。

「でも、同じ水槽に入れられている以上は貴方も誰かに飼われているんでしょ?」と思ったけど、さすがに口には出せませんでした。
だから今書いておきます。スッキリしました。

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