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排水管工事2

2013年05月22日
(続き)

拙宅の棟は14階建てで、2Fから14Fで一斉工事をします。ひとつの縦系統ごとにやっていくので想像以上に大掛かりとなります。
一時的にどこかに転居して一斉にやってしまうというのも、小所帯なら可能ですが、1300世帯もなれば非現実的。そして区外への一時的転居もそれとなく検討してみたら、一体どこで聞きつけたのか区役所から電話がかかってきました。
どうやら一時的転居であっても大人数がいなくなるとすると住民税徴収で困るらしい。そんなことあるんですね。
福島の原発事故で、避難者が県外にスムーズに出れないのも実は税金を逃したくないという噂を聞いたことがあるが、むべなるかなです。

そうしたわけで、住民は居ながらにして工事をやるのですが、工事期間は正味で五日。その間、朝九時から夜六時までの間に、水仕事やトイレは使えなくなります。
排水管が取り外されているので、当然ですがこれはきつい。
そのために、仮設で一階敷地内にトイレや全自動洗濯機を置くという計画までされています。

各戸の希望者にはポータブルトイレをレンタルするというプランも用意されています。
用を足すと、ビニール袋の中に入ってる凝固剤が排泄物を固めて匂いも閉じ込めるのでそのまま生ゴミとして出せるという優れものだそう。

面倒なのは、水周りの不便がありながらも誰かしらが在宅しなければいけないところ。
たとえば工事期間中に、どこかに旅行とかしてはいけないのです。

で、説明会ではそのあたりが丁寧に何度も説明されたのですが、すんなりとはおさまらない住民の方もいるわけです。

計画を担当した水周りコンサルタント(という仕事があるんですね)の説明が一通り終わると質問タイムとなりました。

ところが、出てくる質問が酷い。
「トイレと洗面所の床を剥がして工事するということですが現状復帰はしてくれるんですか?」

「その時間内にお風呂には入れないんですか?」

「うちはリフォームしたばかりだけどそれでもやらないとまずいんですか?」

「得体の知れない工事業者なんて家には入れたくないのだが、管理組合で終日立ち会ってはくれませんか?」

明らかに、今までの説明を聞いてない。そのうえで好き勝手なことを言う住民の多いことに唖然とさせられます。

区内での65歳人口比率が約17%。拙宅の団地になるとこれが26%にまで跳ね上がります。
高齢化社会の先行モデルか。現実のクロユリ団地ですか。
目はかすみ、耳は遠くなるが口は達者になり、論理を遠ざけて、自説にとことんこだわって頑迷になる。話も聞かなくなる。
そう、類まれなる老人力が発揮されているのです。

無論、私たちも黙りません。そういう間抜けな質問が出るたびに「今、説明したじゃん!」とその他大勢で大合唱です。

ところが質問者はそれを聞いてないことにしてさらに畳み掛けてくるのです。
飽くなき執念と自己肯定ですね。現役時代はさぞ煙たがられていたろうな。

後で聞いたら、こうした我儘な質問した人の殆どが、成功したリタイア組だといいます。

海上保安庁・陸上自衛隊・新聞社・製薬会社・生保・損保等など。さぞかし権勢を誇ってたんだろう。

ここまで書いてきて気づきました。彼らにとって重要なことは何か?わからないことを質問するのではなく、質問する自分が重要なのだと。

自分がここにいるという示威行為の場として住民説明会を活用しているんですね。
俺様が聞いてやっているという場が欲しいのだ。

というわけで、彼らのつまらない面子を立てさせてやるということのみで、これから三回以上の住民説明会が各棟ごとに開催されることになってしまいました。
我々は行かないでもいいけど、業者はもっともしんどい思いをすることになります。

話を聞かない相手に、根気よく同じ話を噛んで含めるように、プライドを傷つけずにという忍従のときがひたひたと近づいています。

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