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F1復帰

2013年05月17日
待ちに待った復帰ですかね。
<引用開始>
Hondaは、FIA※1 フォーミュラ・ワン世界選手権(以下F1)に、パワーユニットサプライヤーとしてMcLarenとのジョイントプロジェクトのもと、2015年から参戦することを決定しました。

このプロジェクトではHondaがエンジン及びエネルギー回生システムを開発・製造・供給、McLarenは車体の開発・製造及びチーム運営を担当し、McLaren Honda(マクラーレン・ホンダ)として活動していきます。

F1では2014年より、1.6リッターV型6気筒直噴過給エンジンに加え、エネルギー回生システムが採用されるなど、エンジンのダウンサイジング化をはじめとした環境技術が導入されます。これらの技術への挑戦は、内燃機関のさらなる効率化や、ハイブリッドシステムなど、先進のエネルギーマネジメント技術を常に追求してきたHondaにとって、将来技術の開発や技術者の育成などにおいて大きな意義があると捉え、参戦を決意しました。

■Honda代表取締役社長 伊東孝紳のコメント
Hondaは、創業期よりレース活動を通じて、技術を研鑽し、人材を育んできました。自動車メーカーとして環境領域をはじめ一層の技術進化が求められる中、F1という四輪レースの頂点にも環境技術が大幅に導入されることを踏まえ、自らの技術を世界で試し磨くために、この度、参戦を決断しました。
コーポレートスローガンである「The Power of Dreams」を原動力に、世界中のファンの皆様のご期待にかなうよう努めてまいります。
環境技術にしのぎを削る自動車メーカーにとって非常に挑戦のしがいがある魅力的な新レギュレーション導入の英断を下されたFIA、また、F1のブランド価値を高め、常にファンから熱い支持を受ける世界最高峰カテゴリーとして発展させてきたFormula One Group※2には大きな敬意を表したいと思います。特に今回の参戦に向け、多大なご理解とご協力をいただいたFIAのジャン・トッド会長、Formula One Groupのバーニー・エクレストンCEOのご両名には、厚く御礼を申し上げます。
F1界を代表する名門チームであるMcLarenとともに、新世代のF1にチャレンジし、新たな時代を切り開いてまいります。
http://www.honda.co.jp/news/2013/c130516.html
<引用終了>
本田なんか特にそうですが、現場力がある会社っていい会社だと思います。特に製造現場でのアイデアや提案、小集団活動といったものは日本ならではの強みがある。

もともとは欧州の文化でもあったFIのレース。だが今は開催地の半数近くがアジア・中東で占められています。
エンジン・車体などの開発費で数十億円の金がかかりますが、それを補ってあまりある宣伝効果がかの地で発揮できる。また、来季からのレギュレーション変更により、現行エンジンでも十分勝てるとの計算で、再びの参戦を本田は決めたのでしょう。ビジネス上の判断からそうしたこととはいえ、尚その参加決定には現場の熱意も込められているように見えます。そう思いたいという気持ちもある。
和光・狭山・浜松・栃木・熊本の各工場・朝霞研究所・エンジンリングに青山の本社ビル。数多くの事業所に立ち寄りましたが、そのオフィスには他社と決定的に違う風景があります。

ホンダでは管理職だろうが平社員だろうが、机と椅子が全員同じものを使っています。そう、管理職なら当たり前であるはずの肘掛椅子など無い。机も両袖が揃った重厚なものではない。全員が同じ什器を用いている。そして全員、お馴染みの白いつなぎ服をまとっています。

これ、工場(こうば)の発想だと思うのですね。いつでもレイアウト変更が容易にできるようにとの工夫。工場の製造ラインと同じ発想だと思う。或いは、管理職こそ先頭に立って現場で働けという創業者のイズムが顕現しているとも見えます。

このあたりが他社とは違う。日産や三菱自動車とはかなり違います。両社なら管理職になった瞬間から、様々な権限が与えられ、椅子は肘掛、机には両袖がついてくる。上級になれば革張りの椅子になったりもする。見た目から、違う種族として分離されるのです。ルノーが参加して社風もかなり変わってきたといわれる日産も、こんな上意下達の精神風土がいまだに色濃く残ります。大三菱にいたっては当然のコード。上役から「おい、こら」「よきにはからえ」と訓示される気風ですね。

さりとてホンダは現場の統制がとれていないわけでもない。「ワイガヤ」と呼ぶ意思の活発な疎通もあります。
F1帯同チームの人選って、現場から推薦されていくんですよね。限られた優秀なリーダーからの指令で一糸乱れず動くのではなく、めいめいが自覚と責任を持って求められるだろうことを易々と果たしていくという働きぶり。まさにF1のピットクルーの動きそのものです。
自動車業界のなかでは個人的に最も縁の深かった会社でしたので、嬉しいニュースでした。

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