« 目線 | トップページ | 世襲失敗 »

牽強付会

2013年06月11日
オバマと習近平との会談について、日本メディアの報道の量が物凄く多いです。のべ八時間話しただの、会食の様子や散策での会話、令夫人の装いにいたるまで細かくどうでもいいことまで知らせてくれます。
ただ、その視点には明らかなバイアスがあると感じられる。強かな中国相手にアメリカが譲歩しやしないか、力関係がどう変わっていくのかのような憶測が“専門家”の分析によって有難く論じられる。
中国は油断ならない敵であり、民主主義の代表者たるアメリカは易々と妥協することはないだろうといった論調が多いのですね。ニュースウォッチ9や報道ステーションをはじめ、朝やお昼のワイドショーも大体そう。対峙する両大国には親密になって欲しくないのだといわんばかり。そこにはある種の脅えとか悲鳴のようなものが感じられます。オミットされる恐怖。日米同盟堅持を態度であらわし、様々な譲歩しているのに、どうしてこんなにツレないのかというところでしょうか。ドラえもんに喩えると、ジャイアンから、今後は庇護しないと一方的に宣言されたスネ夫みたいなものかな。
今こそ、自立のチャンスでもあるのに。二大国に挟まれた小国って、巧妙に外交の舵取りしていくところが少なくないんですけどね。インドと中国に挟まれたネパールとか実に上手い。見方を変えれば、アメリカ・中国と北朝鮮にもその関係が当てはまると思います。

自前で、自分の頭で考えていくしかないのにそうはしない。自分にも似たような経験がありました。
数年前にインターンの面倒を見たことがあります。ランチ時で、たまたま未成年者の凶悪事件に話になり、社会全体が荒んできていると彼らは言いました。『凶悪な殺人事件が増えていますよね。未成年者によるものが』と言ったので「戦後しばらくから30年代くらいにかけての時期よりかなり減ってきているんだよ」と話を添えました。決して増えてはいない。そう感じさせる要素は別にあるよ、と。
ところが「いえ、でも増えてきているんですよ。やっぱり」と断定してきたのです。根拠は?と尋ねてもとにかくそうなんです、という一点張りになりました。もう、見たいことしか見ない。自分が思いたいことのみが真実になる、という感じでとりつく島がありませんでした。あれでは社会に出るときに大変だなと思いましたよ。狭い範囲の判断が全ての基準になる。もうすこし広いところで関心持ちましょうよって。

« 目線 | トップページ | 世襲失敗 »

2021年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ