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手帳といえば

2013年05月08日
これ、てっきり母子手帳のことで、リニューアルされるとかそういう話だと昨日までは錯覚してました。
<引用開始>
政府、10代から「女性手帳」導入 骨太の方針で調整 何歳で妊娠? 人生設計考えて
政府が、女性を対象に10代から身体のメカニズムや将来設計について啓発する「女性手帳」(仮称)の導入を検討していることが4日、わかった。医学的に30代前半までの妊娠・出産が望ましいことなどを周知し「晩婚・晩産」に歯止めをかける狙いだ。6月に発表する「骨太の方針」に盛り込む方向で調整している。

政府は少子化対策として産休や育休を取りやすくする制度改正、子育て世帯中心の施策を優先してきたが、晩婚・晩産化対策も少子化解消には必須と判断した。安倍晋三内閣はこれを重点政策に位置づけており、骨太の方針に反映させた上で、来年度予算に調査費などを計上したい考え。

内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」(議長・森雅子少子化担当相)は、妊娠判明時点で自治体が女性に配布する「母子健康手帳」よりも、早い段階からの「女性手帳」の導入が効果的とする見解を近く取りまとめる。子宮頸がん予防ワクチンを接種する10代前半時点や、20歳の子宮がん検診受診時点での一斉配布を想定している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130505/plc13050511030006-n1.htm
<引用終了>
違うんですね。読んでみると実態とかけ離れた上滑りな方針が見て取れます。端的に酷いと思う。
当然、相当な批判も出ていることもわかります。一方で「男性手帳も出すべきだ」という極論も出たようですが、そういう話の本質をずらすのはダメです。結局、女性手帳出すことに賛同する意見だ。
よくある「右も左もない」とか「原発や反原発でない第三の道」だという、一見もっともらしくて実はスカスカな言葉と同じ眷属です。

私が気に入らないのは、啓蒙を装っていながら、教化指導といったニュアンスが強いことですね。こうしたほうがいいよでなく、ああしろ、こうしろ、早くやれという。命令する感覚です。何様のつもりか。

森雅子がプロジェクトの座長ですか。東北大出身の弁護士兼任議員。闇金の執拗な取り立てで父親が破産した過去がある。過酷な生い立ちと弁護士を目指した初志からすると、何故自民党入りになるのか?まして町村派というのがまったく理解できないひとです。弱者の気持ちが分かりそうで、反対の方向に行きました。わかるからこそ、効果的な痛みの与え方も知っているってことかもね。

手帳による教化指導として、思い出すのは毛沢東語録ですね。中国の文革のときに配られた冊子です。厳密にいうと手帳ではないが、見た目は手帳そのものです。
これを右手に掲げて「造反有理」と叫びながら、敵対階級を次々糾弾していったのだった。
権力闘争を階級闘争と偽装して、民衆を煽った結果、中国の近代化は20年ほど遅れてしまう。

しかし馬鹿馬鹿しい。女性手帳とか読まされて、ああそうですかってなるのかね。改心するの?

女性の社会進出とか晩婚化とかそんなこととは違う事情だろうと誰しもが思います。
あるいは少子化って、もしかしたら理屈を超えた動物としての本能から来ているんじゃないか。今、子供を生むことは危険だというような直感がはたらくのかもしれません。

そういうことを省みるわけでもなく、ただ結婚しろ出産しろではねえ。納税者の数を維持したいから、そういう安易な発想に行き着くのか。

そういえば女性を「産む機械」と発言した議員も少し前にいた。何も進歩がないんだなと嘆息です。

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