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ノマドの虚構

2013年04月27日
たまたま目に止まったこの東洋経済オンラインの記事。ひどいなあ。
<引用開始>
非エリートでもハイパーノマドになれる

ノマド議論が続いている。これほど賛否が分かれるトピックも珍しいかもしれない。通常は、ここまで批判が盛り上がる前に、関心も示されずにやり過ごされてしまうからだ。

ノマドとは、いろいろな定義はあるが、ここではまず、生活する場所や働く場所を自由に選ぶワークスタイルやライフスタイルと定義しよう。今、こうしたノマドな生き方、働き方がどんどん広がっている。

フリーランスとして会社を離れている人はもちろん、会社に所属しながらもカフェやコワーキングスペースなどで仕事をする人が増えている。私の会社(ブルームコンセプト)も渋谷のコワーキングスペースに入居しているのだが、平日はほぼ満席だ。

■ なぜアンチノマドが生まれるのか

こうしたノマドな生き方、働き方に対して、アンチノマド派の人は、ノマドな働き方の厳しさを指摘し、「ノマドになれと安易に勧めるのはいかがなものか? 」と疑問を呈する。それに対して、ノマド肯定派は「新しい生き方、働き方がある。多様な選択肢のひとつだ」と反論するものの、アンチノマド派の納得は得られない。なぜか。

答えは簡単だ。アンチノマド派は心の中では、場所に縛られずに働くノマドに嫉妬していて、彼らの反論はすべてそこから出てくるからである。ノマドを「カフェで仕事をする迷惑な人」などと議論を矮小化して批判する人などは、まさにその典型であろう。

実際、どこでも働ける環境を得たら、これほど快適なことはない。通勤時の満員電車に乗る必要もないし、平日に仕事をしながら、ぶらりと旅行だってできてしまう。温泉入りながら仕事をこなすって、最高ですよ。ノマド万歳!  みんな会社辞めてノマドになろう! (ただし、ノマドになれる人に限る)。

 いや、ちょっと待てよ。もちろん、事態はそれほど単純ではないのだ。
・・・・・・・・・以下略
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130426-00013809-toyo-nb
<引用終了>
この後、延々と記事は続きます。フランスの高名な学者ジャック・アタリがノマドをこう定義しただの、ノマドはハイパーノマドと下層ノマドに分かれていく云々。途中で読むのを止めてしまいました。

東洋経済を読む人って基本的に会社勤めで、思想的には穏当で保守的な意識ですよね。でも、ちょっとだけ背伸びはしてみたい。冒険を味わいたい。オフィス以外での自己実現を夢想しているといったところでしょう。
素直なそんな人からすれば、こんな記事があればああそうかと信じてしまうのではないでしょうか。

一般の人にはない高い能力があり、高度なITスキルを持ち、高い語学力が備わって初めてノマドたる条件に到達する筈なのですが、ここではそうは書いてない。

ちょっとしたソーシャルネットワーキングがあり、人脈を辿って、力まないマーケティングを志向すれば、自然と仕事は増えてくるのだといわんばかりの内容です。うそだろうが!

ちょうど今、谷本真由美「ノマドと社畜」(朝日新書)を読んでいる途中ですが、ここでは上記記事と正反対のことが書いてある。読み終わったらあらためて感想を書いてみたいです。

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