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スカラーシップ

2013年04月23日
画期的なように報じるけど、そもそもは給付型が本来の奨学金のスタイルではあるまいか。
<引用開始>
<給付型奨学金>大学生も対象に 返済義務なし 対象を拡大

 文部科学省が導入を検討している返済義務のない高校生向けの「給付型奨学金」について、大学生も対象に含める方針であることが22日、分かった。下村博文文科相が同日、就職活動に関する意見交換のため同省を訪れた大学関係者に明らかにした。当初は無利子の貸与型奨学金としてスタートさせ、給付型に移行させる考えだ。早ければ来年度から段階的に導入される見通しで、支給額や選考方法など制度の詳細を検討している。

 文科省は、教育再生のためには低所得世帯の生徒・学生が安心して学業に専念できる環境整備が重要と判断。高校生を対象とした給付型奨学金の制度設計に着手していたが、下村文科相が「高校だけでなく大学も含めて制度設計する」と決断した。

 財源は、現行の高校授業料無償化のための予算4000億円を削って充当する。現在の無償化の枠組みは一部見直し、所得制限をかける方針。
http://mainichi.jp/feature/news/20130423ddm001100073000c.html
<引用終了>
高等教育への家計からの支出、世界のなかで日本が際立って高いんですよね。
OECDの統計からみるとわかります。http://resemom.jp/article/2012/09/13/9820.html

奨学金といえば、旧日本育英会(現日本学生支援機構)の貸与型のものが一般的だけど、同級生は卒業後にこの返済で皆苦しんでいましたっけ。最近は高い利子もとるし。そこにはまだ、学生援助の心根があるんだろうか?

そんなところに以下の記事です。

毎日新聞 特集ワイド:続報真相 若者つぶす奨学金
<引用開始>
回収強化する学生支援機構/返済延滞で年10%の“罰則”/「貧困ビジネス」との批判も
 「奨学金は、貧困ビジネスになっている」。先月31日、この問題で初の全国組織となる「奨学金問題対策全国会議」が設立された。共同代表になった大内裕和・中京大教授は冒頭のように語り、社会的な救済が必要だと訴えた。今、非正規雇用の広がりなどで奨学金の返済延滞が急増し、独立行政法人・日本学生支援機構(旧日本育英会)が回収強化に乗り出している。その実態を追った。

 「寒い日でした。高校3年の冬、自転車の荷台にこたつを縛り付けて看護専門学校の寮に向かいました。車の多い環状7号線を通って東京・多摩地区の自宅から北区の寮まで。何時間かかったでしょうか。ようやく到着した時には排ガスで全身真っ黒でした」

 東京都内で看護師として働く恵子さん(33)=仮名=は、18歳の門出をそう振り返る。病院でアルバイトして自活した。所持品はこたつの他にインスタントラーメン3個とお年玉の現金2万円。日本育英会(当時)の奨学金制度を恵子さんは知らなかった。

 それから12年後。

 「突然、裁判所から奨学金の支払い督促が届きました。不思議に思って母に聞いたところ、父の借金返済のために私名義で母が借りていたことを知りました」

 実は恵子さんのような例は決して少なくないという。

 奨学金は、消費者金融のように貸金業法の規制を受けない。有利子タイプはほぼ無審査、無担保で利用できる。現在、大学生の半数以上が奨学金を利用しており、日本最大の奨学金事業者、日本学生支援機構の貸付残高は7兆円を超えている。

 同機構は小泉政権時代の2004年に独立法人化され、国から「延滞額を5年で半減」などのノルマを課せられた。しかし、若者層を中心に非正規雇用が広がり、逆に延滞額は増加。11年度末の延滞者数は33万人、延滞額は876億円に上っている。

 同機構の申し立てで東京簡易裁判所が恵子さんに支払い督促を出したのは10年11月8日。財務省の指導を受けた同機構が、滞納者を個人信用情報機関に登録(ブラックリスト化)するなど回収強化に乗り出した時期にあたる。12年5月までに滞納3カ月以上の1万2281人を登録。支払い督促は00年度の338件から11年度に1万5件と約30倍になった。

 恵子さんが督促されたのは156万円。高校3年間に貸与された元金に、延滞金62万4000円が加えられていた。同機構では毎月の返済が遅れると、割賦金(元金)に対して年10%もの延滞金が課せられるのだ。
http://mainichi.jp/feature/news/20130419dde012100056000c.html
<引用終了>
最近は、奨学金支給終了時の説明会で、延滞金とか利子とか取り立て方法のことを説明するんだそうです。いついつまでに払わないと延滞だ、とか取立てに回るとか、恫喝まがいの説明になっているそうな。
しかも、最初に立てた保証人以外に、もう一人連帯保証人をつけろと説明してくる。それも二週間以内に見つけろという。

こんな金のどこが奨学金なんだろう?若い人を脅かし苦しめて周囲にも迷惑をかけるとは。
もはや奨学金でなくて、単なる学資ローン。それも悪徳が頭につくという。
で、もうひとつ問題がありまして、この奨学金返済での督促や延滞金徴収の方法はなんと、貸金業法の規制を受けないのです。一昔前のサラ金みたいな強引なことをやってても問題にならない。なんとも悪質ですよね。

新しい貧困ビジネスという指摘、あながち間違いではないですよね。
教育立国とか教育問題を語りたがる人ってすごく多いけど、彼らの描くことって教育ではなくてだいたいは洗脳。優秀な人が欲しいのでは、けっしてない。
自分の意のままに動く人を大量に揃えて快感に浸りたいんだな。だから寝首をかくような優れた人は若いうちから摘み取る。その先駆けがこの学資ローンの実態ではないか、そんなことを思いました。

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