« 2013年7月 | トップページ | 2013年12月 »

正しい強行採決 2013年11月29日

例の「特定秘密保護法」を巡る採決劇。酷かったなあ。徹底的に戦えばいいのに、野党がやってない。
26日も酷かった。民主党の長島昭久とか渡辺周とか、委員長席に向かうときもカメラの位置を確認してから出張るという役者ぶりを発揮です。格好良く映ってるかどうかだけが気になるんだろうな。札付きの彼らに期待などはじめからしてはいないけれども。
Kosikudake
その点、昔の強行採決はまだ戦いとロマンがあった。下の画像は今からちょうど十年前のイラク特措法の際の強行採決の一場面です。
Photo
このぶつかり合いと揉み合い、あたかもラグビーフットボールのモールのようです。
クラッシュし、押し合って、相手を捲り上げようとしている様子がよくわかります。
左端の男性は味方プレーヤーに密着して押し込もうと奮闘。正しいフォローのスタイルですね。
もっとも感動的なのは、真ん中のピンクのスーツ女性。机上にあがっていることを念頭にわざわざ靴を脱いであがるという礼儀正しさと奥ゆかしさを発揮。ともすれば忘れかけられそうな日本の節度とタシナミを満天下に知らしめています。
惜しむらくは、オフサイドの位置ではないかと思いますが。

全身編集長 2013年11月28日

Simaki3 昨晩、NHKBSプレミアムにて「全身編集長~文豪から学ぶ男の生き方~」という単発ドラマが放映されました。
直前まで知らなかったのですが、プレイボーイの名物編集長だった島木勝彦を、新井浩文が演じるという。これは何をおいても見なくてはいけません。
期待に違わぬ見ごたえのある一時間でした。
<引用開始>
日本中が燃えていた80年代バブル前夜。怪物雑誌を作り上げた伝説の編集長と、文豪たちの濃密な交流を描いたドキュメンタリードラマ。
ネットで1日10万件ヒットの人気を誇る『人生相談』がある。「バーカウンターは人生の勉強机」「男はいくつになってもロマンティックで愚か者」……。肉食系の思いに溢れた言葉の数々。語るのはかつて『週刊プレイボーイ』を100万部突破の人気雑誌に育てた、元編集長の島地勝彦・72歳。
1982年に『週プレ』の編集長となった島地は、グラビア、自動車、ファッションなどの情報で、“男の欲望”を刺激する一方で、開高健をはじめ一流の文豪を口説き落として『人生相談』を連載。「グラビアと純文学」という、相反するモノを同居させて新風を巻き起こし、業界トップの100万部を達成する。しかし、膨れ上がった怪物雑誌はやがて島地たちを大きな波乱の渦に巻き込んでいく……。      
【出演】島地勝彦,新井浩文,ダンカン,毒蝮三太夫,堀内敬子
http://www.ent-mabui.jp/schedule/22607
<引用終了>
全身ってタイトルを聞くと「全身小説家」を思い出します。井上光晴を原一男が映像で撮った作品ですね。
あれのオマージュということでもないのだろうが、当時の週刊プレイボーイ(WPB)もエッジの利いた内容でした。
今でもその残滓はあるし、文春や新潮などは勿論、最近すっかりつまらない週刊現代よりも、ずっと踏み込んだ内容を記事にしているとは思いますが、スケールの大きさが違いますね。当時100万部も売れていたというけれど、その時代背景や選択肢の少なさを考慮したとしても、中身に熱気があったからこそそれだけ読まれていたのだろうと思います。
開高健を人生相談の回答者に据えるという発想からして、今の編集者では思いもつかないのではないか。
ドラマでは、純文学にこだわりを持って、本人がいう「パルプ雑誌」に関わってキャリアを汚したくない開高健に対して、すがりつく島木勝彦の鬼気迫る様子が描かれていました。
なるほど、これが人たらしという生き物なんだな。魅力的だけど近寄りたくない人っていますね。
Shimaki2
「あなたは人を狂わせる天才よ」。別のシーンでは堀内敬子演じるバーのママにそう言われる島木勝彦。これを、新井浩文がよく演じてました。開高健をダンカンが、今東光を毒蝮三太夫が演じてましたがこれも好演だった。特にダンカンの抑制のきいた演技には唸りました。こんなことができるんだな。
Shimaki4
開高健。懐かしいので久しぶりに「輝ける闇」でも引っ張り出して読んでみようと思った。
そのうち再放送されると思います。人の熱気を感じさせるドラマはいいですね。

縁のないマチ 2013年11月27日

稀代の悪法「特定秘密保護法」衆院通過の当日にこんなことやってたのか。
<引用開始>
自民に「婚活・街コン推進議連」
婚活中の男女に出会いの場を提供する町おこしイベント「街コン」の推進を目指す自民党の議員連盟「婚活・街コン推進議連」の設立総会が26日、国会内で開かれた。
会長の小池百合子元防衛相のほか、森雅子少子化担当相、野田聖子総務会長、田村憲久厚生労働相ら約30人が加入。各地の街コンの視察などを通じ、開催促進に必要な施策の提言を目指す。婚活の推進を目指す議連の設立は野党を含めて初めてという。
小池氏は総会で「少子化対策と地域活性化という2つの国家的課題をいっぺんに片付けてしまう」と街コンの意義を強調。自身も独身の宮川典子衆院議員は「この議連が昔からあれば、私も34歳まで独身じゃなくてすんだのでは…」と笑いを誘った。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131126/stt13112621390005-n1.htm
<引用終了>
晩婚も非婚も少子化も本質的な問題は別にある。それをあえて避けて出会いの場を作ろうという弥縫策で、顔と名前をさらに売ろうってか。浅ましい連中だこと。
街コンとか、ああいう目的のはっきりした会合は個人的に苦手です。
出席者がぐいぐいきて目がギラギラしているっていうか、出会い頭に仕事とか収入とか聞いてくるなよなって思います。
単純な飲み会なども苦手。不特定多数の人と何を話していいかがわからない。しかたなくニコニコして黙っている→間が持たない→飲んでしまう→つぶれる→早退という感じが続いています。
私が好むマニアックな話題展開にはなかなかならない。黙っている→場が重くなる→居辛くなるという鉄板のシークエンスが待っています。
マチ、と聞いて自らに縁のないマチが三つあることに気づきました。
一つ目がこの、街コン。二つ目がリウマチ。やや苦しいか。
そして三つ目が発言小町。
読売新聞のサイトに掲載されているスノビッシュな人生相談コーナーで、質問者も回答者も、実に鼻持ちならないやつばっかりです。

本物の歌手 2013年11月26日

この曲とアルバム「メロディーズ」が出てからちょうど30年になるんですね。
<引用開始>
【オリコン】山下達郎「クリスマス・イブ」、史上初の4年代TOP10
 シンガー・ソングライター山下達郎(60)のクリスマスの名曲「クリスマス・イブ」(1983年12月発売)の30周年記念盤「クリスマス・イブ(30th ANNIVERSARY EDITION)」(20日発売)が、初週2.0万枚を売り上げ、12/2付週間シングルランキング10位に初登場した。
 同曲のTOP10入りは、2001年1/1付で6位を記録して以来12年11ヶ月ぶり。同一作品が「1980年代」「90年代」「2000年代」「10年代」と4つの10年代でTOP10入りしたのは、シングル・アルバムを通じて史上初の金字塔を打ち立てた。TOP100入りは歴代1位の27年連続(87年~)で、同2位のワム!「ラスト・クリスマス」の10年連続(89~98年)を大きく引き離して独走している。
山下は「30年もの長きにわたり、この歌が生き続けることができましたのは、ひとえにリスナーの皆様の温かいご支援の賜物です。作者として歌い手として、冥利に尽きるとしか申せません。本当にありがとうございます」とファンに感謝。「これからも頑張ります」と気持ちを新たにした。
http://www.oricon.co.jp/news/2031261/full/
<引用終了>
先日、彼のコンサートにNHKホールまで行きました。あそこはどこの駅からいっても歩くのですが、代々木公園駅からなら坂の上りがあまりないので楽です。
会場に着くと、主に40~60代を中心とした男女で一杯。定刻の6:30から始まって10時過ぎまでのコンサートでした。間に休憩はまったくなし。
事前に用足しを済ませておかないと、大変なことになります。
歌の素晴らしさも勿論ですが、彼の場合は幕間のMCが非常に面白い。
今回は「プロンプター」と「口パク」についていろいろ解説してくれました。
プロンプターとは、正確にはテレプロンプター。政治家の講演会などで弁者の斜め前に透明な板が立っているアレです。板には、本人だけがわかるように原稿などが書かれている。それを横目で見ながら、正面を向いて聴衆に直接語っているようにできるわけです。
これが、政治家だけでなく、コンサートなどでの演者MCにもものすごく活用されているということを言ってました。
「桑田(圭祐)くんも『一度使ったらもう手放せなくなった』といってましたよ。私は絶対に使わないように、なんとか踏みとどまってます」等。
口パクについては、悪質な実態を暴露してくれました。生の歌ではオリジナルキーでの高温が出なくなった歌手が、口パクをよく使うのだが一つの曲で数種の口パクバージョンを作っておくのだそうです。
わざと歌詞を間違えて歌うという。歌詞を間違えたことに気づいた聴衆に「間違えたな」と思ってもらう。「間違えるということは、実際に歌っているんだな」と錯覚させるという実に悪質なまねをやっているそうです。
そんなことになってるんですね。
プロンプターはともかく、口パクは明らかに観客への裏切りだという意見はごもっとも。
こんなこと言えるのも芸能のメインストリームとは無縁なスタンスゆえか。
「テレビ出ない」「武道館やらない」「本書かない」人だから。
今年60歳だけど、三波春夫の72歳現役歌手を目指したいといってました。
まだまだ聞いていたいとこちらも願う。
以下ネタばれ注意 
2013.11.22. 
東京NHKホール
セットリスト
------------------------------------------------------------
---oldies before opening--
00.Opening-
01.新・東京ラプソディー
02.SPARKLE
03.Love Space
04.ずっと一緒さ
05.あしあと
06.ひととき
07.スプリンクラー
08.Paper Doll
09.Introduction To "FUTARI"
10.ふたり
11God Only Knows
13.Groovin'
14.My Gift To You
15.光と君へのレクイエム(ピアノ弾き語り)
16.Bella Notte
17.Have Yourself A Merry Little Christmas
18.Dancer
19.希望という名の光-Including with some songs
20.メリー・ゴー・ラウンド
21.Let's Dance Baby-Including with some songs
22.-- 硝子の少年
23.-- I Got A Woman~Let' Dance Baby
24.アトムの子(withアンパンマンのテーマ)
25.loveland,island
<<ENCORE>>
26.クリスマス・イブ
27.Ride On Time
28.愛を描いて-Let's Kiss The Sun-
29.Your Eyes
30.Ending-That's My Desire

放送の使命 2013年11月25日

Aida
昨日の夜中に「母と息子 3000日の介護記録」を再放送されていたのを見ました。
<引用開始>
今年、厚労省の研究班は認知症高齢者が推定462万人、予備軍を含めると800万人に上ると発表した。そうした中、国は今年度から新たな認知症施策の5か年計画「オレンジプラン」をスタート。認知症の人を施設ではなく住み慣れた自宅などで介護する「在宅型」へと大きく舵を切ろうとしている。
もしも、認知症の家族を家で介護することになったら、それをどう支えていくのか。それを考える上で画期的な映像記録がある。記録したのは、元NHKディレクターの相田洋(77)。母親の認知症発見から最期を看取るまで、在宅介護の一部始終を3000日にわたり撮影し続けた。市井の家族が介護に格闘する日々をつぶさに捉えた映像は、これまでにない貴重な資料として専門家からも高く評価されている。
番組ではこの映像記録をもとに、医療や福祉など第一線の専門家が、日本の認知症介護の現実と課題について熱く議論を戦わせながら、認知症800万人時代の処方箋を探ってゆく。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1123/
<引用終了>
23日の九時からやっていたのだけれど、内容的に重そうなのでそのときは見送りました。
誰もが直面するであろう介護。できれば“自分には関係ない”ことにしたいという気持ちでいたのは否めません。
たまたま再放送していたのを見てしまった。力作だった。NHKしかできない内容だろうし、公共放送の使命にあらためて気づかされました。

この現場を撮ったのは、相田洋(ゆたか)。見覚えのある名前だなと考えてて思い出した。「電子立国 日本の自叙伝」をやった人じゃないか!
134157897175313204349_oroka0012_2
「認知症を発症した実母の八年間の介護記録」を撮ろうなどと凄い発想をします。
映像に映る本人は、甚だ人間臭い言動をふるまう。下の世話に苛立ち、実母を怒り、なだめ、文句を言いながら生活全般の介護をしていく。
家を出るのが嫌だ、という母のために身一つでわざわざ実家に引っ越してくる。似たようなことは誰もが体験するけれども、誰もやらない映像記録を残そうとする気力に脱帽する。
Aida2_2
八年間の介護の末に、100歳で実母は身まかる。天寿を全うした、かどうか。それはわからない、やり残したことがあったかもしれない、と素直に述懐する彼に好感を持ちました。

相田洋は現在77歳。1936年に朝鮮半島の生まれというから、お母さんは苦労して引き揚げてきたのでしょう。映像で時折見せる、笑顔と軽口にも重みが漂っていた。

再放送の機会がまたあるでしょう。また、見てみたいです。

異常な暗さ 2013.11.24.

先週金曜日、用事ができて久しぶりに区外に出ました。一ヶ月ぶり。
地下鉄に乗って大手町まで行き、さらに東京駅までの地下通路を歩いた。
メトロに乗るのは半年振りです。それであらためて気づいたことがあります。

地下鉄構内どうしてあんなに暗いのでしょう?蛍光灯を半分もつけていません。
大手町駅は、大規模な駅改装でもあるのかな?
そういえば、メトロのホームにあった冷水機も全て無くなってました。
ケチるなよ。

東西線大手町駅からエスカレーターあがって東京駅への通路、その先の丸の内南口から、国際フォーラムそばの京葉線地下ホームに続く通路まで、ずっと真っ暗でした。
まるで、いつかテレビで見た平壌の地下駅を見ているみたいだ。...

ところが地上に出ると一転して明るい。有楽町東口のイトシア前もすごく明るくなっていて驚いた。しかし地下に戻ると薄暗い。このギャップが凄いです。

行きかう人もどことなく暗い。目を伏せるか、手元のスマホばかりを覗いている。
地下風景は、不況をよく表している。私が普段乗らないから余計にそう思ったのか。
この国の行く末を先乗りしてるってことなのか。

遺産 The Legacy 2013.11.23.

_1_2
笹本稜平の新作「遺産 The Legacy」(小学館)を読了しました。
<引用開始>
水中遺跡の発掘は、旨みのある投資対象だ。
大航海時代、スペインの軍艦を指揮する日本人がいた。
太平洋のど真ん中に沈む、マニラ・ガレオン船を引き揚げろ!
水中考古学を専攻する興田真佐人は、四百年前、祖先・正五郎とともに沈んだスペイン船「アンヘル・デ・アレグリア」号を、太平洋のど真ん中の海底で発見した。スペイン人実業家アントニオと引き揚げの計画を練る真佐人の前に、世界一のトレジャーハンティング会社「ネプチューン」のCEOジェイク・ハドソンが立ちはだかる。
恩師の田野倉教授、同期の片岡亞希の協力を得て、真佐人の“魂の遺産”獲得のための闘いが始まった。
「もう逃げないことに決めたんだ。夢も希望もこの手で掴みとる」
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093863643
<引用終了>
大藪春彦賞の「太平洋の薔薇」から十年。海を舞台にした冒険小説です。
ずっと「太平洋の薔薇」のような活劇を読みたいと思っていたので念願の読書となりました。
著者はもともと海運業界に勤めていた経験があるらしく、海や船、航路といったことに通暁しているようです。
物語の主人公は「水中考古学」を研究している興田(おきた)真佐人。豪華客船でダイビングインストラクターをやりながら生計を立てています。
そしてもう一人の主人公ともいえるのが、彼の先祖で400年前にマニラ・ガレオン船という太平洋航路の貿易船の舵取りをしていた興田正五郎。
現代と400年前を、物語の当初では行き来しながら、彼らがそれぞれどのような道を歩んでいったのかが活写されます。

正五郎は航海中の事故によって船と運命を共にしてしまいます。それを400年経って子孫である真佐人が、サルベージしようというのがこの物語の骨格です。

そのプロジェクトにはいろいろなリスクと災難が降りかかってくる。沈没船は公海上にありますが、近くで火山活動が起きて、火山とともに新島が誕生する。その新島の所有権を巡って、アメリカ・日本・スペイン各国とトレジャーハンティング会社、そして真佐人たちの対立と連衡が描かれていきます。
新島ができるとその領有権は、先占主義という早いもの勝ちで決まります。
そこには国際政治が絡み、一方でトレジャーハンティング会社の背後には、投資ファンドが暗躍し、様々な工作と妨害活動を試みてきます。
海洋冒険小説というつもりで読むと、中盤では市場原理主義と学究活動との戦いなども描かれ、ちょっとした世界を舞台にしたビジネス小説の装いも感じられます。

しかし全体を通しての基調は海の男の誇りや矜持、そして優しさといったところ。それがあるので様々な困難に遭いながらも、ラストは感動的なものになりました。タイトル「遺産」もそういう意味なのかと納得。
これは面白い。長編(555P)ですが一気に読めました。

ご一読をお勧めします。

履歴書.zip 2013年11月22日

とうとう日本語が出てきたか。でも、よく考えれば履歴書って圧縮する必要はないんだよね。
<引用開始>
「履歴書.zip」に注意、「Microsoft Office」の脆弱性を悪用する標的型攻撃(IPA)
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は11月20日、マイクロソフト社が提供する「Microsoft Office」などの脆弱性を悪用する国内の組織に対する標的型攻撃を確認したとして、注意喚起を発表した。この脆弱性(CVE-2013-3906)を悪用する標的型メール攻撃は、件名、本文、添付ファイル名などには日本語が使われており、「履歴書.zip」という名称の添付ファイルを解凍して得られるWordファイルを開くことで、PCがマルウェアに感染する。
この攻撃は、業務上、添付ファイルを開いて内容を確認する必要がある、組織外向けの問い合わせ窓口へのメールを装うという手口が使われていた。IPAでは、今後発生しうる他の攻撃に対しても有効であることは保証できないものの、IPAが入手した攻撃メールに添付されていた検体については、マイクロソフト社が公開している「Fix it 51004」を適用した環境では攻撃が失敗する(攻撃メールに添付された文書ファイルを開いてもマルウェアに感染しない)ことを確認している。
http://scan.netsecurity.ne.jp/article/2013/11/21/32993.html
<引用終了>
日本語表記のウィルス・マルウェアがいよいよ出てきたことには嘆息します。悪意ある側でもさすがに英語では読まれないのだと、学習してきたのでしょう。
ですが、ビジネスマナーとして、メール添付で履歴書を送りつけるというやり方はないでしょう。
メールならば不特定多数が見る可能性があるわけですし、オンライン上のストレージに置いてパスワードをかける、別メールでそれを教えるとかそういう方法をとるのが妥当です。
さらに言うならば、ワードやエクセルで履歴書を作成したファイルをそのまま送るのではなく、PDFに固めて改変不可にするなどのやり方が望ましい。個人・人事情報ならそのくらいの手間はかけておきたいところです。
ただ、圧縮ファイルであるzip形式に変換する意味がありません。元ファイルも大きなものではありませんし、何ページにもわたるものではないでしょう。数十人分などを圧縮するのなら別ですが、それをメール添付などでわざわざ危険な状態におく機会も理由もあるとは思えない。
以上の理由から、履歴書.zipなどの添付ファイルがあればまず怪しいと疑ってかかるのが肝要です。どうしても開くならば、ウィルスチェックなどをしておくほうが賢明ですね。zipの中身が「exe」だったりすれば悪意確定です。
IPA(情報処理推進機構)も仕事がら付き合いがありましたが、専従職員は少なくて大半が電機・情報通信関係各社からの出向社員で構成されています。また、そうでないと仕事が進まないのでしょうね。

Winamp 2013年11月21日

Winamp(ウィンアンプ)がなくなっちゃうのか。90年代後半から散々お世話になりました。
<引用開始>
さよならWinamp、16年の歴史に幕。来月でダウンロード終了&サイト閉鎖
メディアプレーヤー Winamp の開発元 Nullsoft は、2013年12月20日をもって Winamp の配布を終了することを明らかにしました。公式サイト Winamp.com と付随サービスも同日をもって終了し、16年以上の歴史に幕を下ろすことになります。
Winamp といえば1990年代後半に Windows用の無料ソフトウェアとして登場し、もっとも多くダウンロードされたWindows用ソフトウェアのひとつに数えられるほど人気を博したソフトウェア。
それまで円盤メディアを回して聞くものだった音楽が PCでも高い音質で聞けるようになり、しかも小さなファイルサイズでHDDにライブラリを作ったり、ネットを介してやりとりできる......という、mp3フォーマットの普及と一般化に大きな役割を果たしました。
1990年代末の普及期には、自由に作成して配布できたスキンやプラグインによるカスタマイズも流行し、mp3と同じく革新的な新技術だったSHOUTcast ストリーミングによるネットラジオの一般化にも一役買っています。当時の一時期、ファイル関連付けの関係から .mp3 ファイルといえば「菱形に稲妻」のアイコンになっていた人も多いと思われます。
http://japanese.engadget.com/2013/11/20/winamp-16/?ncid=jpYNewsEN
<引用終了>
気がついたら私もすっかり忘れてました。三台前のPCまではこれを格納していたんですが、iTunesが出てきてからすっかり失念しておりました。
Winamp。mp3プレイヤーとしては非常に使いやすいんですよね。
市場を席巻した感のあるiTunesは万能なのかというと全くそんなことはない。いちいち立ち上げるのに時間はかかるし、ポッドキャスト登録するといつまでもダウンロードしてるし、重たいし。
ポッドキャストを貯めこむのはいいけど、再生には向いてないです。
そこで再生したいときは、別のソフトを使う。私の使っているのはGOMプレイヤーというソフト。
軽くてすぐ立ち上がるし、音楽だけでなく動画も再生できる優れもの。
中国のソフトですが、インストールの際にバンドルされたマカフィーなど余計なソフトを外すことだけをしっかりやれば大丈夫です。
先週の片付けで十年以上も電源を入れてないPCを起動させたら、Winampだの懐かしいソフトを見たばかりなのに、今日のこのニュース。栄枯盛衰のスピードがより増していますね。
これからは当たり前のように、中国由来のソフトを使うようになっていくのでしょうかね。

安いひと 2013年11月20日

はじめから辞めるつもりはない。首相に慰留されたという図が欲しかっただけ。安い男だ。
<引用開始>
三木谷氏、競争力会議議員の辞意撤回 首相と会談
安倍晋三首相は18日午後、首相官邸で楽天の三木谷浩史社長と会い「規制改革をどんどん進めていきたいから、産業競争力会議を通じて貢献してほしい」と述べ、医薬品のインターネット販売解禁を巡る政府方針に反発し同会議の民間議員を辞任する意向を表明していた同氏を慰留した。三木谷氏は会談後、記者団に「他の規制改革も進めるうえでもう一度考え直したい。方向性としてはおそらく辞任しない方向になると思う」と語った。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS18016_Y3A111C1000000/
<引用終了>
安いわりには経歴は華やか。先ごろ亡くなった父親は大学教授。一ツ橋大学から興銀へ入行してそこから企業留学でハーバードビジネススクール。MBA取得後に興銀を退職して楽天を起業。大学ではテニス部主将で後輩に非常に厳しく指導していた。体育会のノリだそうです。楽天でもそうなんだろうね。
一ツ橋で興銀でハーバード。前の職場では彼の先輩後輩が何人もいました。
基本的に温厚なのだが、プライドは皆さん高かった。そこを刺激しないように持ち上げることに徹した。そうしないと仕事が進まなかったから。
そっくりかえって歩いているような人もいたっけ。何様って思ったが。
今回のネット販売規制は、市販薬のうち僅か0.2%に規制をかけるという合意。そのなかに劇薬指定された五品目が含まれていた。ほぼ解禁に近い。
しかし彼が狙っていたのは市販薬、いわゆるOTCにとどまりません。医師の処方箋がついた医薬品までネット解禁を主張していたというから恐れ入る。
語るに落ちる、と思ったのは今回の辞任騒動で安倍に直接会って面談した理由を記者に質されての言い分です。
「非常に大きな問題なので、今まではどちらかというとメールとかでのコミュニケーションだったので、対面でしっかりお話したうえで」などと釈明したのです。
「ネットと対面販売と何が違うのか!既得権益だ!」と吠えていたのは何?
最後までネットで解決しようよ。
西和彦さんに言われた言葉に「メールで人は動かない」ってのがあります。
問題もある人だったけれど、時折鋭いことを言うので、唸らされます。
メールよりは電話、電話よりは直接会う。以来、私もこれを肝に銘じてます。

自爆営業 2013.11.19.

自爆営業って凄い呼び名だな。年賀状のノルマも相当きついらしいですね。
<引用開始>
年賀はがき「自爆営業」 局員、ノルマ1万枚さばけず

「年賀状買い取り42円」
今月1日夕、首都圏の金券ショップに貼られた値札を、両肩にそれぞれリュックサックをかけた30代の男性がみつめていた。リュックには、その日売り出された年賀はがきが、3千枚以上詰まっている。

男性は、中部地方に住む日本郵便の非正規社員。上司から年賀はがきの販売ノルマをつきつけられていた。配達の合間に客に買ってもらうものだが、売り切れない分は、自費で買い取る。「少しでも自腹の負担を減らしたい」。首都圏の金券ショップは地元より買い取り額が10円近く高い。新幹線を使ってでも持ち込む「価値」がある。

2600枚を店員に渡し、10万9200円を受けとった。通常の50円との差額の計約2万円は自費になるが、「しょうがない」。残りは自力で売る覚悟だ。

同じ日、長崎県内に住む30代の正社員男性は、4千枚を北海道の金券ショップに宅配便で送った。「足がつかないように」と遠方の店を選んだ。店の買い取り額は1枚40円。4万円の損になる。数年前から毎年4千枚を買い、転売する。職場では1万枚の「目標」が示され、約100人の社員の8割が達成する。「多くが自腹を切るからだ」
http://www.asahi.com/articles/TKY201311160403.html
<引用終了>
先日、一階のポストを確認していたときに、ちょうど日本郵便の女性が配達に訪れました。
30代くらいの女性、いわゆる非正規社員なんでしょうか。

「こんにちは、郵便です」
「ありがとう」
「あの、お宅様では年賀状のご用意はまだでしょうか?」
「え?まだですけど」
「そうですか!でしたら、是非私参りますので買っていただけませんか?」
グイグイといきなりの売り込み攻勢です。

「ええっと。必要枚数とか、欠礼のチェックとかしなければいけないからしばらく後だね」
気圧された私は、なんとか体勢を立て直してやんわりと固辞。
「そうですか・・・またお願いします」。見るからにしぼんでいく彼女です。

「あの、あなたにも販売目標ってあるんですか?年賀状の枚数って」
「ええ!あるんです。なかなか売れなくて大変なんですよね・・・・」

「一発で解決する手があるじゃないの。チケットショップに持っていったらいいよ」

「え?ええ。ま、そういう話を聞いたことがあるような気がしますけれど・・・」。明らかに戸惑い始めた彼女。相当考えていたんだな。

「もし、アレなら私が手伝うよ。売価の一割を私にくれる約束で、都心の金券屋さんに私持っていくよ。貴方がやったとは思われないよ。私は口が固いからね」。悪魔からの提案です。

「ありがとございます。い、いえ、でも大変そうですからやっぱり結構です」。突然の私からの提案に明らかに当惑している彼女。どっちが得か値踏みしている表情です。

「や、やっぱりよく考えてみます。どうもありがとうございました」。ポスト投函作業に戻る彼女。
ああ、踏み出せなかったのか。楽なのに。

引用記事によれば、在職地から遠い場所の金券屋に持っていく日本郵便社員が多いようです。
でも、関係ないって。横領しているわけでもなんでもない。ましていくらかは自腹じゃないか。
堂々と、売りに出せばよいのよ。

私は年賀状を少数書きますが、毎年金券屋で買います。郵便局で正価で買うのって、なんとなく負けたような気分になってよろしくないからです。そういえば、ここ五年くらいは有楽町ガード下の金券屋で買っていました。風情がいいやね。

私が購ったなかには、日本郵便の皆さんが持ち込んだものも、きっと入っていたことでしょう。
お勤めご苦労様です。

僥倖あるいは小確幸 2013.11.18.

小さくても確実な幸せ、略して小確幸(しょうかくこう)。村上春樹の造語と聞いた。昨日、それらしいことがわが身に起こりました。

大規模改修の一環で先日、家じゅうのサッシを取り換えました。
その過程で窓際の家具や什器を移動したり整理したりしていたのですが、壊れたと思っていたPCが一年ぶりに復活したのです。
昨年の十二月に、突然ブルー画面になったと思ったら突然固まったり、再起動を繰り返したりしました。
ブルー画面とは穏やかでない。ハードディスクやマザーボードの不具合なら一大事です。セーフモードから、ハードディスクのエラーチェックを繰り返しても異常なし。
おそらく、ブラウザのアドオン機能かウィルス対策のセキュリティソフトが問題を起こしているのだろうと決めて、ブラウザのアドオンをすっかり外したり、セキュリティソフトを入れ直したりしたのですが症状が改善せず。
年末の繁忙期に来て使えないのは困るので、やむなく一台買い増しして事なきを得ました。

壊れたと思っていたPCはそのままずっと放置していたのですが、今回の大掃除で念のためと電源を入れてみたところ、最初はグズグズしていたのですがネットに接続されるや、Windowsのアップデートを58個もやり出し、セキュリティも更新して、何度か再起動をしたら、正常に動くようになったのです。

現状一台だけだったので、バックアップ用にもう一台は欲しいとずっと思っていただけに嬉しいカムバックとなりました。無論、用心はします。いつまた突然死するかわかりませんがファイル類のバックアップと、メールの同期用にまたしばらく活躍してもらうことにしましょう。

孝行息子、よく戻ってきてくれました。

ここは横並びで 2013年11月17日

ナイジェリア人に頼まれた、ってどうして引き受けたんだろうか?中国ビジネスが長い人なのに。
<引用開始>
愛知・稲沢市議拘束:「ナイジェリア人から預かった」
愛知県稲沢市の桜木琢磨市議(70)が中国で覚醒剤を所持していた容疑で拘束された事件で、市や市議会は15日、情報収集に追われた。議会関係者によると、桜木市議が中国当局に対して容疑を否認し、「ナイジェリア人から預かった」と説明するスーツケースの中から違法薬物が見つかったとの情報が外務省から入ったという。ただ、真偽を確認する手段は現時点ではほとんどなく、市や議会は対応に苦慮している。
市議会事務局によると、議員が海外渡航する際、休会中は行き先を議会側に連絡する義務はないが、ほとんどの議員は休会中でも口頭や文書で渡航先を知らせていく。加島和典議会事務局長によると「桜木議員については何の連絡もなかった」という。
市議は本会議や委員会の欠席が続いても、月額48万円の議員報酬は満額支払われる。一方、月2万円の政務調査費は実費精算のため、議員活動停止が続く現状では支給されなくなるという。
議会は、強制力のない辞職勧告決議や強制的に失職させる除名も可能。しかし15日に開いた会派代表者会議では「情報が乏しい」等を理由に議論はなかった。議会側が必要と判断すれば政治倫理審査会で協議することになるが「情報が全くない中では判断できない」との声もある。
http://mainichi.jp/select/news/20131116k0000m040177000c.html
<引用終了>
情報が少ないので軽々に論じられないことではあります。しかし、この人は中国でのビジネス経験が長い。中国の国情についても当然わきまえている筈。麻薬類の取扱について大変に厳しいことなども勿論、分かっていたでしょう。なのに正体不明な、しかも六本木あたりでは偏見で見られがちなナイジェリア人からものを預かるという行為がとても理解できません。軽率では済まされない。
先ほどテレ朝の報道ステーションでは、コメンテーターの後藤謙次が「アヘン戦争の記憶が残る中国ではことのほか麻薬類の扱いについて厳しい態度で臨んでいる」などと、相変わらずの見当違いな発言をしてました。
だから中国は「必要以上」に厳しいのだ。日本での刑罰が標準なのだ、と言いたげでした。
中国を貶めて日本の立場を相対的に持ち上げるための格好の材料を得たぞ、というとこかな。
御用ジャーナリスト今日も健在なり、か。
日本の場合、覚せい剤所持については最高刑で懲役10年。
でも、日本周辺国での麻薬類の使用や運搬に対する刑罰はどこも非常に重い。
中国:薬物犯罪の最高刑は死刑。
インド:所持したら、最低でも懲役10年
インドネシア:薬物犯罪は死刑、終身刑などの重刑対象
大韓民国:最高刑は死刑、使用しなくても所持だけで1年以上の懲役
マレーシア:所持量によっては死刑、それ未満でも無期懲役
シンガポール:一定量の所持、密売等は死刑、微量の所持等でも重罪
周辺国以外でも
フランス:
運搬、所持などに関与した者は10年の拘禁刑及び5,000フランス・フランの罰金刑
イギリス:
麻薬などの密輸について最高刑は無期懲役
アメリカ合衆国:
薬物などの栽培、販売、所持は連邦法、州法によって禁止され、厳しく処罰される。たとえばマリファナ1本を所持していても多額の罰金を課せられたり、実刑に処される。
カナダ:
薬物の不正売買は、通例7年以上の懲役に処される
相対的に日本での刑罰は軽めです。単純所持の場合は不起訴になることもしばしば。
「知らなかった」「頼まれた」という、性善説が一切通らないのが諸外国での規範なのに。
ここは刑罰を各国並みに引き上げたほうがいいんじゃないか。全滅は無理でも抑止は高まる。
それこそグローバルスタンダードに適うみちだと思います。

二の舞にするな 2013.11.16

Tanaka 最も懸念するのは、二年前の岩隈久志のようになってしまうことです。監督が札付きだから。
<引用開始>
マー君のメジャー移籍白紙!MLBが新ポスティング案を拒否
米大リーグ機構(MLB)は14日、日米間で合意に達していたポスティングシステム(入札制度)の新制度を取り下げて修正案を提出すると発表した。この日のオーナー会議で、入札額の高騰を懸念する声が上がり、日米間で合意寸前だった新ルールの修正が決まった。合意すれば、今月中にもポスティング申請可能になるはずだった楽天・田中将大投手(25)のメジャー移籍のスケジュールも、完全に白紙に戻った。
http://www.sanspo.com/baseball/news/20131116/mlb13111605100002-n1.html
<引用終了>
今年のサイ・ヤング賞の記者投票でダルビッシュと共に第三位の票を集めた岩隈投手。もはやメジャーを代表する投手となっていますが、去年のシーズン初めまではあまり調子がよくありませんでした。私は前年までの星野監督の酷使が祟ったと思います。
2010年、ポスティングを利用してアスレチックス移籍を試みて交渉失敗。2011年度は楽天イーグルスに残留することとなった岩隈は、監督に酷使されました。星野仙一からすれば「出て行く」という人間が居残った。ならばこき使ってやるという感じだったのではないか。

当初から故障がちだった彼がさらにこじらせたのは交流戦での巨人戦。先発で五回まで無失点できましたが、不調を訴えて降板。そのときの試合をテレビで見ていて凄いピッチングだと思った。調べてみると五回を投げて珠数が僅か39球。無論、無失点でした。本調子でないがゆえ、あらゆる球種とコースを上手く投げ分けて巨人打線を翻弄しつづけた。しかし、五回までで投げられなくなった。試合は中継ぎ以降の楽天投手陣が打たれて敗戦。岩隈はここから二ヶ月間を故障で休みました。そして二ヵ月経った復帰後も星野に酷使された感じになった。散々休んで迷惑かけたんだからわかっているな、という監督の口ぶりを覚えています。

上手く行ったら「わしが育てた」。ダメなら「本調子でなかった」「気持ちが逃げていた」と釈明するつもりだ。

24勝0敗という驚異的な成績を残した田中将大。万が一、来シーズンも日本に残るとなったら星野仙一は今年以上に起用することを躊躇わないでしょう。
中日監督時代にあの与田剛、郭源治を酷使しすぎて選手寿命を縮めてしまった前科が甦る。
田中には、なんとか首尾よくメジャーに渡って活躍して欲しいです。

原発ホワイトアウト 2013.11.15

1916037613_168 若杉冽(れつ)著「原発ホワイトアウト」(講談社)を読了しました。
<引用開始>
キャリア官僚による、リアル告発ノベル!『三本の矢』を超える問題作、現る!!

再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!
目次
第1章 選挙の深奥部
第2章 幹事長の予行演習
第3章 フクシマの死
第4章 落選議員回り
第5章 官僚と大衆
第6章 ハニー・トラップ
第7章 嵌められた知事
第8章 商工族のドン
第9章 盗聴
第10章 謎の新聞記事
第11章 総理と検事総長
第12章 スクープの裏側
第13章 日本電力連盟広報部
第14章 エネルギー基本計画の罠
第15章 デモ崩し
第16章 知事逮捕
第17章 再稼働
第18章 国家公務員法違反
終章 爆弾低気圧
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2186179
<引用終了>
真保裕一に「ホワイトアウト」という映画にもなった小説がありますが、あれは水力発電所を乗っ取って、堰きとめた水を放出すると脅す話でした。
今回の「原発ホワイトアウト」も“テロリスト”らしき存在が出てきます。
全体的にノンフィクションでありながら、一部でミステリーっぽい味わいもあります。
しかし一番のテロリストとは、三度のメルトダウンを経てもなお再稼動を果たそうとする連中とシステムであることは間違いないでしょう。

この本ではそうした連中を、日本の裏支配者或いはモンスターシステムと呼んでいます。
現役の官僚が書いているとのことですが、文章がこなれていて読みやすい。また、全部で300Pあまりで19章もの構成というのも読みやすい要因となっています。担当編集者が優秀なんでしょうね。

建前と本音が違和感なく同居し、単なるシガラミを絆などと呼んで美化するこの社会。読んでいて寒気がしてきたのは、近頃の陽気のせいだけではあるまい。

ここに描かれたカタストロフ、決して荒唐無稽ではないこと私たちは気づいています。

勇気ある、そして戦慄を覚える内容。
ご一読をお勧めします。

謎の卒業文集 2013.11.14

今は団地の大規模修繕の最中です。今回はサッシを全て取り替える工事で、半日ほど在宅しなくてはいけません。かつ、サッシ近辺の家具や机、テレビなどを移動させて、作業スペースを確保しておかなければなりません。
ちょっとした大掃除のようなものなのですが、押入れの周りとか机の裏側とか何十年も触っていない箇所の封印を今ふたたび解こうというわけです。
さぞ、懐かしかったり恥ずかしいものが出てくるだろうなとドキドキしながら片付け開始。
おお、高校三年生のときの進研ゼミテキストと答案なんかが出てきました。
1976年の日付だ。モントリオール五輪の頃だ。世界史のレポートが11点なんて素晴らしい自分の爪あとを発見!勿論、百点満点でのスケールです。
そして見覚えのないレザック装丁の冊子が出てきました。「すだち」と書いてある。
開いてみると、私の通ってない小学校の文集でした。隣の学区の小学校です。
何故?そんなものが出てきたんだろうか?ページをめくって見ると昭和45年度の卒業生文集だから、同級生だ。この小学校の半数の人間は同じ中学校に通っている。名前を見ると、覚えのある人たちも沢山いました。
私の通った中学は一学年で十クラスもあった。男子が229名で女子が164名、今でも覚えている。この小学校からは男女で100名近くが私の通った中学に進んでいます。ちなみに何故人数を覚えているかというと中学一年生一学期の中間テストで、私は男子129位だったからです。同じクラスには229番という英雄がいました。次の期末テストが116位、二学期の中間で106位とじりじりあがっていき、三学期のテストで念願のアンダー100を達成したっけ。
で、何故この小学校の文集があるのだろう?仔細に中身を読んでいきます。
もう、読んでいてこっちの顔が真っ赤になってくる。気恥ずかしさが凄い。
小学生だから、言いたい放題書きたい放題将来の夢を書いている。
なかには「大人になる頃に就職してもすぐ解雇されるかもしれない」なんて、まるで40数年後の現在を暗示するような鋭いものもあってちょっと笑わされました。
で、ある同級生の作文を見て思い出した。何故、他所の小学校の文集を持っているのか。
こいつの作文の横に書かれたイラストが、当時中学生だった私の関心をひいたのだった。
あまり勉強ができない奴だったのだけど、中学に進んだら勉強頑張ると決意を書いていて、その脇にあったイラストの机の絵に心惹かれたことをようやく思い出したのです。添付の画像がそれです。
あたかもマチスかピカソの影響を受けたかのような、奔放な机の脚に魅せられた。あえて投影法を無視したかのような自由な絵心に感動した私は、同級生からこの文集を借りっ放しにしていたのだった。それも40年以上も。
しかし、堅い決意で勉強を誓ったこの人は高校中退して行方不明になっちゃったんだな。
卒業文集は、自意識丸出しでほんとに気恥ずかしいもの。すまん!返すの忘れてたわ。Photo

タイド 2013年11月13日

鈴木光司の新作「タイド」(角川書店)を読了しました。あの「リング」の続編ですね。
<引用開始>
親友の異変、瞬時に形を変える土偶、鳥からの謎のメッセージ。そして、大島の火口に身を投げた貞子の母・志津子の秘密。予備校講師の柏田は――古代から続く「リング」の謎に吸い寄せられてゆくが!?
http://www.kadokawa.co.jp/product/321301000273/
<引用終了>
「リング」に始まり「らせん」「ループ」「エス」ときて今回の「タイド」となります。
呪いのビデオ見たら一週間後に必ず死ぬ、山村貞子という超能力者が死してなお暴れまわるという話ですが、「リング」は初版のハードカバーで読んだのでもう20年以上経ってます。
だから、山村貞子は怖くて困った人だけど、高山竜司とか高野舞とかリングに出てきた人たちがまた出てくるので、リングを頭に入れておかないと、何を書いているかがよくわかりません。
今回は役の小角(えんのおづぬ)が出てくるので、作品世界がまた広がった感じです。
確かにリングは怖かったです。最初はジワジワと怖くて、中盤でミステリー仕立てでタイムリミットとの競争がありワクワクさせられ、最後のどんでん返しでまたゾッとさせられる。
93年に角川ホラー文庫が出ましたが、未だにホラー文庫中でも代表作といえます。
「リング」と貴志祐介の「黒い家」で、ホラー文庫はそのステータスを確立しました。それ以降で他の作家では残念ながらあまり怖いのがない。鈴木の「仄暗い水の底から」、貴志の「十三番目の人格」「天使の囀り」のほうがよほど怖いです。私は怖いの嫌いですが、怖いもの見たさで読んでしまう典型的な人間です。
終わり方を見ると、まだこのシリーズ続くようです。大丈夫かな?
風呂敷広げすぎて、たためなくなってしまっている、ってそんな状態じゃないだろうな?
とりあえず、リングから順番に読んでから読むことをお勧めします。
「リング」「らせん」「ループ」「エス」ときて「タイド」。図書館で借りるといいです。

偽装を解決する 2013年11月12日

富久娘も混ぜものしやがったのか。純米酒と偽ってたとは極めて悪質です。
<引用開始>
純米酒に醸造アルコール 灘の富久娘酒造
神戸市灘区の酒造会社「富久娘酒造」は12日までに、純米酒に醸造アルコールを混ぜたり、吟醸酒の原料に規格外の米を使用したりしていたことを明らかにした。今年10月以前に製造した約50品目を自主回収する。
同社によると、純米酒に醸造アルコールを入れることは認められていないが、現場の担当者がアルコール度数を調整するために混ぜていた。吟醸酒の米こうじの原料には、農林水産省の規格外の加工用米を使用。飲んでも健康に問題はないという。10月に大阪国税局から指摘され、同社が調査を進めていた。
同社の小島久佳社長は「偽装するつもりはなかったが、欺くことになってしまい、大変申し訳ない」と話している。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1200N_S3A111C1CC0000/?dg=1
<引用終了>
私はビールを買うとき、なるべく米・コーンスターチなどが入ってないものを選びます。
スーパードライが出始めでバカ売れしていた時期に「ビールの味を一層際立たせるためにお米をあえて入れてます」というアサヒ担当社員の意見を生で聞いてしまったことがきっかけです。そんな馬鹿なことがあるかよ!と思ってそれから一切、米やスターチの入ってないビール類を買うようになりました。
確かに醸造アルコールが入ってる酒は、安価な純米酒に比べると切れ味が感じられることがあります。でも、どんな理由があってもそれを偽装するのはまずいだろう。
これだけ誤表記(偽装)が流行ると、もう偽装といわれない方法をいい加減に考えなければならないでしょう。
そこで提案。レストランの場合はメニューの頭書きに「シェフの気まぐれ」と全てつけたら如何でしょう?
これなら、食材が違ってたとしても「気まぐれです」と強弁できる可能性が広がります。
ま、それは冗談ですが。
私はにわかグルメレポーターみたいな人たちの功罪についても考えてみたい。
何を食べても「やわらかーい♪」しか言えない人が多い。あとは「とろっとろっ♪」「ふわっふわっ♪」「こりっこりっ♪」「あっつあつ♪」とオノマトベでしか感想を言えないボキャ貧にも一定の責任があるように思いました。

岩波茂雄 2013年11月11日

中島岳志著「岩波茂雄~リベラル・ナショナリストの肖像」を読了しました。
<引用開始>
われわれ社員にとって岩波茂雄とは,岩波書店の創業者であり,近代日本の出版業界の創建者である.入社したその日に社員に手渡されるのは,安倍能成『岩波茂雄伝』(2012年新装版刊行)と社史『岩波書店八十年』だ.毎年年頭の全社員を前にしての社長挨拶では,必ずと言っていいほど『茂雄伝』からの挿話が語られる.私は編集活動で壁にぶち当たった時などはいつも,『茂雄遺文抄』(品切中)にある,「「吉田松陰全集」を出す心持ちとマルクスの資本論を出すことゝに於ては一貫せる操守のもとに出づる事に御座候」という言葉に自らを鼓舞してきた.
 『茂雄伝』が茂雄の「正史」だとすれば,社員で会長を務めた小林勇が書いた『惜櫟荘主人――一つの岩波茂雄伝』は「私史」となろう.となると気鋭の政治学者の手になる本書は「評伝」ということになろうか.茂雄にとって「一番無遠慮な友人」とされた安倍とは100歳近くも歳を隔てた中島岳志さんが,茂雄の自筆原稿,100名を越す知己による回想文,往復書簡,社内文書など,1957年に安倍が茂雄伝を執筆した当時とほぼ同じ膨大な原資料を読みこんで同一人物の評伝を書くと言う,かなり過酷な課題にチャレンジしてくださった.
 お原稿を拝読すると,むろん取り上げる事績や評価において安倍のものと重複する部分はあるが,目の付けどころや強調ポイントがかなり違っている.中島さんが抱えた問題意識とは,西郷隆盛と吉田松陰を敬愛する愛国青年が,なぜ『資本論』の邦訳を公刊し,三木清らに強い信頼を置いたのか.「日華親善」に努めながら,両国が敵対する現実に苦しみ,日中戦争から大東亜戦争への展開になぜアンビバレントな思いを抱えたのか,である.このナショナリストにしてリベラリスト,リベラリストにしてアジア主義者というある明治人による広角度の出版活動を,分裂ではなく統合の位相で捉えようというのである.
 われわれ社員にとっての茂雄像は,もしかしたら戦後の左右対立的な思考回路によって,戦後の自社の出版活動から類推して,都合良く切り取られた茂雄像だったのかもしれない.
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0259180/top.html
<引用終了>
この本の版元は勿論、岩波書店。ここの本を手に取るのは堤未果の「貧困大陸アメリカ」を読んで以来です。
確かに吉田松陰とマルクスを出す出版社というのは他にはない。
日本で初めて「文庫本」を出し、「新書」を出した岩波書店。当初は神田一橋の古本屋であった岩波書店は出版事業に進出して瞬く間に成長していきます。
知識人或いは知識人たらんとする者の知的渇仰に応えるかのように東西の古典を出していきます。夏目漱石の「こゝろ」を初めて出したのが岩波だったんですね。
東大・岩波などと呼ばれることもあり、単細胞な右翼方面から目の敵にされることも多い出版社ですが、岩波茂雄本人は東大卒とはいえエリートとはかなり毛色の異なる人間であることがわかります。
長野県諏訪の出身の彼は高等小学校を出ると諏訪実科中学に進学。これは今で言う実業学校で進学を前提としたものではありません。若くして父親が早世。一家の大黒柱として働かなければならなかったのですが、学問の志絶ちがたく母親を説得して東京の中学に入りなおす。ここから、第一高等学校入試に挑戦するも不合格。内村鑑三の講演を聞いたり、神経衰弱になりながら翌年あらためて受験して一高に見事合格。ところが一高で2年続けて落第してしまい除名処分となってしまう。
そこから24歳で東大文学部哲学科選科に入学。ここまででも、寄り道の多い人生であることがうかがい知れます。
諏訪郡中洲に出生とあるが、これは諏訪湖の南側にあたりますね。冬はとても寒くて冷たいところです。軽井沢や小諸は雪、諏訪や茅野は氷の寒さという印象です。
芥川龍之介も岩波もそうだが、当時の神経衰弱ってのは今でいう鬱病に当たるのかな。
悩み多い青春を送っていたようです。でも、この人は周りの人たちに何度も救われている。その人脈がまた凄い。
安倍能成、倉田百三、西田幾多郎、和辻哲郎、三木清、矢内原忠雄、津田左右吉、頭山満等など大正から昭和にかけての重要人物がずらりと並びます。
また、当時官憲から監視されていた中野重治に岩波で仕事させようとしたりもした。理非曲直を正しながらも情に厚く、至誠篤実の人であったのだろうと思います。
中島岳志の問いと同じく、私も岩波茂雄の人物像に昔から興味があった。岩波茂雄については安倍能成「岩波茂雄伝」が伝記として著名ですが、50年以上も前の文献をとても読む気が起きなかった。
しかし今回、中島版「茂雄伝」を読んで安倍版も少し知ることができたのは収穫でした。
とはいえ、原典は岩波が遺した昔の書簡であるから、旧仮名遣いで、現代に使われない漢字や当て字なども多く、読み終わるには相当苦労しました。
大人物に近づこうとするからには、峻厳なこれらの山並みを越えてこい、というメッセージだったのかもしれない。何とか読み終えた。
今の岩波の出版物にも確実に茂雄の精神が息づいていると悟りました。
とっつきにくい本が多い、というイメージだった。岩波文庫といえば、昔は薬を包むようなパラフィン紙に覆われた本で、その活字は活版印刷のように見づらいものでした。新書も無愛想な装丁で、読むものをまるで吟味するような、拒絶するような印象を持ったものです。その印象どおりで中身も古かったり、晦渋であったりするものも多い。
確か岩波の本って書店買取だったな。本屋が買い取って返品は受け付けないという本屋泣かせのスタイル。だから、文教堂みたいなチェーンは岩波を置かない。回転率が悪くなるからと。有斐閣も確か買取だった筈。短期利益を無視して岩波を棚の一角に収めようという本屋は少なくなりました。本屋自体が無くなっているのだけれど。
しかし、創業者の息吹の一端を知りえたのでこれからは多少、岩波本に対する印象も変わってくるだろうと期待させられます。
岩波が果たした役割がよくわかって大変にいい本だった。
ご一読をお勧めします。

ヘイトスピーチとネット右翼 2013年11月10日

安田浩一らの共著「ヘイトスピーチとネット右翼~先鋭化する在特会」を読了しました。
<引用開始>
暴力的で差別的表現はどこまで許されるのか!? 
ネット右翼と呼ばれてる人たちは、何を考えているのか? 
左右の立場を超え若き論客たちが挑む! /
・正義感の暴走~先鋭化する在特会とレイシズム~ 安田浩一。 
・嫌韓とネット右翼はいかに結びついたのか。 古谷経衡。 
・「ネトウヨ」を産み出した日本社会の現実。 森 鷹久。 
・大衆運動が先鋭化した「増悪の共同体」としてのネット右翼。 岩田 温。
・座談会 ヘイトスピーチが日本社会に突きつけたもの~ネット右翼とナショナリズム~。
http://www.oakla.com/htm/newbook.html
<引用終了>
オークラ出版って初めて聞く版元です。ロマンス小説が多いんですね。
執筆者のうち、安田浩一以外の三人は初めて知る人たち。この本で書かれたことを見ている限り、保守の側に近いようです。
ライターの森鷹久にいたっては「ネトウヨ」を自称していますね。
左右対立で考えれば安田対三人という構図ですが、終始穏健に議論しています。
安田浩一は「ネットと愛国」「ルポ 差別と貧困の外国人労働者」など優れた仕事がありますが、本書は安田以外の視点、主に右側からの意見を提示することによって、いわゆる在特会の意味について考えています。
簡単に在特会をおさらいしますと正式名称が「在日特権を許さない市民の会」。外国人の日本社会からの排斥、とりわけ在日韓国・朝鮮人が不当に各種の権利を得ているとして糾弾する団体です。
しかも穏健な表現ではなく「良い韓国人も悪い韓国人も両方殺せ」「毒飲め、ビルから飛び降りろ」とプラカードに書いて、大久保や鶴橋あたりをデモ行進するという困った人たちです。
主張は私からすれば首を傾げたくなるものが殆ど。非論理的で情緒的な衝動をそのまま出しています。つまり「気に入らない」。自分たちより幸せで、穏やかに暮らしている外国人が許せないというわけ。しかし、やってることは弱いもの虐めそのもの。
と、私の理解はそんな程度でしたが、ネトウヨを自称する人たちの意見をあらためて冷静に読んでみて新たな発見もありました。
いわゆる「嫌韓」という言葉や思いがどのあたりから出てきたのか?これは2002年の日韓ワールドカップに源流がある、というわけです。
日本単独でほぼ決まりかけているとされたが急転直下、共催という形式に持ち込まれた経緯や、本大会でのファウルまがいのプレーや扇情的な応援スタイル、ベスト4まで残った韓国に対するある種のいかがわしさ、そうしたモヤモヤが韓国への嫌悪という下地を作っていったのだというのです。
さらに、韓国国内の事情もあるとする。東西冷戦が90年前後に終息し、東側の主敵を見失った韓国が、その矛先を日本に向けたというわけです。内政の不満を国外の身近な存在に向けさせようとするよくある政治手法ですね。
これは、たしかに多少あるかもしれない。現在の朴政権は意図的にそれを使っているように見える。父親とはかなり違う。(日本の総理が極めて劣悪であることに間違いはないけれど)
だとしても、日本に住んでる人には殆ど何の関係もない。そんな人たちに嫌がらせをする大義などはない筈です。私たちは彼らのことを無視しすぎたのかもしれない。鬼っこを生み出した責任の一端はこちらにもあるだろう。
そんなことをいろいろ考えさせられました。いいレポートだったと思います。
ご一読をお勧めします。

商道徳再び 2013年11月09日

今日こそは本の感想を、と思っていましたが再び商道徳について書きます。
昨日夕方五時過ぎ。ピンポンとインターフォンが鳴りました。この時間帯には真っ当な訪問者はまず来ない。警戒しながら受話器をとって話します。
「あ、もしもしぃ。すみません。先日ご連絡しましたNTTの電話設備のリニューアル工事が終わりましたので、そのご報告なんですが・・・」
「ああ、そうですか。ご苦労様でした」
「それで、チラシは目を通していただけましたか?」
「え?」
「私ども、新しいサービスを始めていまして本日はそのご案内だったんですが・・・」
「・・・・。どういうことです?」
「ええっと。お宅様ではインターネットはやられておりませんか?」
「インターネットはやっておりません」
「え!(びっくりした様子)。あ、パソコンもやられてないですか?」
「パソコン、やっていません・・」
「あ!そうですか!すみません!工事完了のご案内で各戸にご連絡さしあげておりました。お時間とらせました!失礼します」。
ドアを開けずに撃退。しばらく経ってそぅっとドアを開けて外を見ると、同じフロアを順繰りに回っている背広の若い男性を確認しました。
おそらく、auあたりのプロバイダのセールスなのでしょう。私は腹が立ってしかたない。
こちらを騙しているから。「NTTの電話回線のリニューアル」なんてどうでもいいことをわざわざ戸別に連絡してくるわけがない。さも、大事な工事が行なわれていたと錯覚させてドアを開けさせる。
おそらくこの工事自体も、ない。突っ込まれたら定期点検とか適当に誤魔化すつもりだ。
そして「チラシを見ていただけましたか?」という確認も卑怯です。そんなもの分かるわけがない。あれ?そんなチラシ見てないけど、でも、わざわざ来てくれるということは大事なことなのかも、とやはりドアを開けてしまう。あとは、インターネットが安くなるとか毎月の電話代がお得だと戸口で売り込みをするつもりでしょう。
チラシなんて、はじめから配ってなどいない。そもそも大事な連絡は掲示板に貼る筈です。
こういう錯誤とか錯覚を利用して、面談に持ち込もうというセールス。最近すごく多いようです。人を騙して恥ずかしくないのか?それに、会えさえすればあとはなんとかなる、という浅薄な思い込みも情けない。客を馬鹿にしてないか?君らの商売って騙すことなの?
彼ら自身も多少は後ろ暗いのでしょう。会話の初めに「すみません」という言葉が必ず入るもの。ここで謝ったつもりで、自らの気分を軽くしてから本題を切り出すわけだ。
だが、錯誤や錯覚を利用されたこちらはいい感じを受けない。絶対に買うまいと思う。
私見だが「すみません」を多用するビジネスパーソンに優秀なやつはいない。あとは「お疲れ様です」を連発する輩も同様。ホスピタリティの欠片も感じさせない。不誠実の塊です。
とにかく商売とか、仕事をなめてるよね。もっとも必要な洞察力も足りないようだ。
最初のドア越しでの話しぶりで、彼の正体と用向きが分かった私はどうあしらうかに集中しました。相手の言葉尻を利用して、返しに専念です。
「インターネットやられてますか?」
「インターネットはやっていません」。・・・インターネットは利用はするけど(やってはいない)。だって、私はプロバイダじゃないもん。
「パソコンはやられてますか?」
「やってません」。・・・パソコンは使うけど(やっていない)。私は電器屋さんではない。
管理棟に連絡し、NTTを騙ってセールスしている奴がいるから注意してくれと頼みました。
本人のためだ。這い上がってこい。次は建造物侵入で通報してあげる。今から楽しみだ。

商道徳 2013年11月08日

何冊か本を読んだ感想を書こうと思ってましたが、今日はこれに呆れました。
<引用開始>
楽天:プロ野球Vセール不当表示 20店舗1000点 「一部、勝手に便乗」
プロ野球楽天の日本一を記念したインターネット仮想商店街「楽天市場」の優勝セールで不適切な価格表示があった問題で、楽天は7日、不適切表示が約20店舗の商品約1000点に上る可能性があることを明らかにした。この20店舗は閉鎖した。楽天は全店約4万2000店舗を対象に調査を開始し、半月後をめどに調査報告をまとめる。
問題があったのは今月3日夜から7日未明まで開催していた優勝記念セール。星野仙一監督の背番号77にちなんだ「77%引き」などが売りのセールで、店舗が事前に楽天側に申請する仕組みになっていた。ところが、一部の店舗が独自判断でセールを実施し、大幅な値引きをしているように見せかけて販売していたという。
例えば、大根5キロが通常価格1万1125円とされ、セールで2540円となっていた。別の通販サイトで6万円台で売られている米アップル「iPhone(アイフォーン)4S」も「通常価格43万3915円のところ、セールで9万9800円」となっていた。
消費者庁の景品表示法のガイドラインによると、セールなどで値引き率を掲げる場合、元の値段となる「通常価格」はセール直前の2カ月間のうち半分以上の期間で販売したという実績が必要だとしている。
同日、東京都内で開かれた楽天の2013年1~9月期連結決算記者会見で三木谷浩史会長兼社長は「便乗して勝手にセールをやっている店舗があったので調査をしている」と述べた。
楽天によると、事前申請してセールに参加した約8000店舗の506万点の商品については不適切な価格ではないことを確認しているという。
http://mainichi.jp/shimen/news/20131108ddm041040100000c.html
<引用終了>
記事が酷すぎます。iPhoneを43万円と表示してセールで98000だと。こんな輩に対して商道徳は、利益や売り上げの前には無力なんですな。
売ったら逃げろってことかしら。泥棒市場とかそんな感覚かもしれない。
今回の場合、折りよく百貨店やレストランなどの悪質偽装(彼らは誤表記と言い張る)がブームなので、妙に知恵がついて「誤表記だった」と言い逃れるつもりですね。これを出店者と胴元の楽天の両者が言い募るという醜いことになっている。
おそらく出店した側に事情を聞けば「テナント料がバカ高い」「楽天は何もケアしてくれない」という文句を用意しているんだと思います。
高い寺銭とりやがって!だったらもとをとらせてもらうぜ、ってな感じで今回の蛮行に及んだのではないかしら。無論、全員が悪徳業者ではないけれど。楽天側のマネジメントがやっぱり不足しているんでしょうね。
今回の事件で、楽天のイメージもすごく悪くなりました。ただ、これは偶然ではないんじゃないかと思う。私は、政府に近い筋からのリークで始まっているとみます。
つい先日まで、医薬品のネット販売について、劇薬五品目を除いたものが緩和されることになりました。ところが三木谷さんはこれに怒り、政府の委員を辞任するとまで息巻いている。約束が違うじゃないかというわけです。
安倍政権は、三木谷のご機嫌をとったふりをして最終的に切り離した。彼いうところの既得権勢力の側に立った。それに怒った彼に対して、これ以上騒ぐなら黙ってないぞ、という威嚇がこれだったんじゃないか?
経団連をあえて退会して、新経連なる組織を作った三木谷浩史。とはいえ政治献金もそんなに多くはなく、切り捨てても大勢に影響なし、と踏んだのでしょう。
これ以上はつけあがるなよ、という政権側からのサインだったのではないか。宮内義彦に続いて、平成の政商にならんとして失敗しました。
折角の優勝もケチがつきましたね。近鉄の流れを汲む球団の日本一だったのに。選手はいいのだが、監督と球団親会社がちょっといただけないなあ。

歯の根 2013年11月07日

左上の奥歯がここ数日、シクシクと痛むので一年ぶりに歯医者に行きました。
これが、虫歯だとわかってショック。前に手痛い虫歯を治療して以来、30年以上毎日歯磨きを励行してきたのに!
しかも、ブリッジで被せものしている歯が罹患。医者もなかなか見つけられなかった。被せものと歯肉の間から虫歯菌が入り込んだようです。
最も奥の歯のしかも真裏。歯ブラシが最も届きにくい箇所から、敵に侵入されました。
痛みが出たとき、てっきり親知らずだろうと判断してました。たまにシクシクと痛むことがこれまでもあったからです。痛んでもせいぜい二日くらいだが、今回は長いのでおかしいと思いました。結果的に虫歯だったと発覚。歯磨きは報われなかったのか。
まず、被せものを取って、虫歯部分を削り、神経を抜く。神経があるから痛みを感じるわけです。神経を抜くとその歯は「死んでしまう」のですね。
ところが歯は人の体で唯一「死んで」も使えるパーツなのだそうです。
死んだパーツなので、酷使するとダメになってしまう。噛む力を加減するなど食事には気をつけなければならないと因果を含められます。
ところが、抜歯よりは数倍まし。歯を一本抜くだけで人間の咀嚼力は20%も落ちてしまうそうで、こうなると生命力にも関わってくる。したがって、歯の根だけになろうが、抜くよりは土台を温存しようと努めるのが最近の治療だという。
しばらく歯の根の治療に通わなければなりませんが、場合によっては抜歯も覚悟してくださいと因果を含められました。幸い、土台はしっかりしているが万が一、細菌感染してしまうと手がつけられなくなるようです。
ただ、口を開けてされるがままの時間をこれから何度も過ごすことになります。嫌だなあ。

バスに乗り遅れるな! 2013年11月06日

こう連発すると最初にどの会社が偽装を発表したか、一瞬忘れてしまいました。
これだ。これこそが彼らの狙いだな。「いつ言うか?今でしょ!」だな。
<引用開始>
食材偽表示:5百貨店で 高島屋系「フォション」供給
 高島屋やJ・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店、小田急百貨店など大手百貨店各社が過去に販売したおせち料理で商品名と異なる食材を使う虚偽表示があったことが5日、明らかになった。いずれも仏高級食品店「フォション」ブランドのおせち料理のメニューで「車海老(くるまえび)のテリーヌ」とうたいながら実際はブラックタイガーを使っていた。日本百貨店協会(会長・茶村俊一J・フロントリテイリング会長)は同日、加盟各社に社内調査を要請した。阪急阪神ホテルズ(大阪市)での発覚を端緒とした食材虚偽表示問題は、「品質の高さ」が売り物の名門百貨店にも波及した。
http://mainichi.jp/shimen/news/20131106ddm001040045000c.html
<引用終了>
後ろ暗いことも横並び一線にしよう。うちもやったが他もやってる。ニュースはそのうち雲散霧消する。皆でやれば怖くない。っていう感じですか。
むしろ、後から発覚したほうが罪深いイメージを与えてしまうので今いっちゃえってか。
いずれにしても、客というものをなめきっていますね。
“偽装”でなく“誤表記”と言い張る面の皮の厚さといったらない。
何が「おもてなし」だよ。おもてはなくて「裏がある」んじゃないか。
だが世界中から呆れられている。これから税金も上がるし客足は鈍るだろう。
百貨店の長期低落傾向に、また拍車をかけちゃったな。

過剰防衛? 2013年11月05日

昔、住んでいたところから近い場所です。倉庫とかばっかりで、休日は人気が殆どないところなんですよね。
<引用開始>
遺体:東京・大田の公園に 血まみれの男性「襲われて反撃」
4日午後6時ごろ、東京都大田区昭和島2の倉庫会社から「血だらけの男性が『公園で刺された』と駆け込んできた」と110番があった。警視庁大森署員が駆け付けると、近くの都立昭和島北緑道公園で20代とみられる男性が胸などを刺されて倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。
東京消防庁などによると、倉庫会社に駆け込んだ男性は同区内の会社員(42)とみられ、顔や腕に重傷を負って入院した。会社員は大森署員に「公園のトイレで刃物を持った男に後ろから刺されたので、刃物を奪って刺した」と話したといい、同署は回復を待って詳しい経緯を聞く方針。
現場の公園は東京モノレール昭和島駅から約300メートル北にあり、周囲は倉庫や工場が多い地域。http://mainichi.jp/shimen/news/20131105ddm041040131000c.html
<引用終了>
近くにモノレール駅があるが倉庫に勤務する人しか使わないから、とても寂しい場所です。
そのわりに道が広いので、バイクに乗った暴走族みたいな連中が走り回ってたりしたこともあるんですが、取締りがきつくなってそれもなくなってた。用事がなければまず、行かない場所です。なんとなく物騒な感じもしますし。
それにしても、襲った相手が悪かったですね。あまり人が来ないから、こいつを狙おうかなんていう強盗まがいだったんでしょうが、思わぬ逆襲をくらったってことでしょうか。
この場合、過剰防衛に問われるのかどうか。目撃者が他にいない以上、生き残った被害者(加害者?)の言い分を尊重するしかないんでしょうね。
しかし、警視庁大森署なんてすごく懐かしいぞ。第一京浜と産業道路の分岐点に本署があった。小学校の同級生は何人も柔道を習いにいってたな。どういう理由だったか忘れたけど高校生の頃、大森署に頼まれて、周辺の交通量調査アルバイトをやったことがありました。朝七時から午後一時の半日をカウンターをカチカチ。牛乳とアンパンが出て、3000円の日当だったことを思い出す。高村薫「レディ・ジョーカー」に出てくる警察署でもありますね。
待機を兼ねた会議室の隣が、霊安室だったなあ。普通の会社とはやはり違うなと思いました。

結果オーライでは 2013年11月04日

楽天イーグルスおめでとうございます。
東北にも久々のいいニュースでよかった。
だが、あの監督の選手起用がなあ・・・・。
結果オーライって割り切れる問題ではないと思いました。
素人目にそう思わせました。
昨日の試合。美馬を則本、則本を田中に代えたのは冒険だった。
美馬より則本、則本より田中にジャイアンツ打線はあっていた。
第五戦で、辛島から則本に代えたのも危ないと思った。
美馬、辛島といった軟投タイプに明らかにジャイアンツは対応できなかった。
しかし、第一・二戦では投手の握力が下がると同時に打ち出した。
則本が打たれて、辛島の勝ちを失くした。もう一イニング続投でもよかった。
私は星野監督をあまり評価できません。
今まで日本一になったことがないのも必定かと思う。
好き嫌いや勘とか気合で選手を使われたらたまらない。
中日時代に、与田剛・郭源治を酷使して選手寿命を縮めさせたこと忘れない。
北京オリンピックでも岩瀬を多投させてたな。
様々なしがらみから解き放たれて、田中にはメジャーで活躍して欲しい。
http://mainichi.jp/graph/baseball/2013NS7/034.html

サイバーコマンドー 2013年11月03日

福田和代の新刊「サイバーコマンドー」(祥伝社)を読了しました。
<引用開始>
使命はサイバー戦争から日本の平和を守ること
2014年、防衛省に《サイバー防衛隊》が設置された。ネットワークを介したあらゆるテロに対処する、官民の精鋭を集めた組織だ。通称サイバー・コマンドー。民間からは若き天才ハッカーの明神海斗と、米セキュリティ企業出身の出原しのぶが参加したーー海斗たちが悪辣ロシア人ハッカーの捜査を進めていた時だった。全国で通信障害が多発し、もの作り日本を支える各地の工場では原因不明の稼働率低下が発覚した。海斗は真相解明のため、急遽、浜松の自動車工場へ向かうが、駅のホームに降り立った直後、後続の新幹線が突如暴走し大破する。惨劇は鉄道だけではなかった。信号、電話…あらゆるライフラインが海斗の目の前で崩壊していった。サイバー攻撃が始まったのだ。誰が? 何の目的で? 
衝撃のラストに戦慄する超弩級エンターテインメント
http://www.shodensha.co.jp/cyber_commando/
<引用終了>
主人公は元天才ハッカー明神海斗。マルウェアを作り、時限爆弾のようにある時刻が来たら、動き出す悪意を持ったコンピュータウィルスを操る外国のハッカーたちと戦うという話です。
でも、そんな時代がくるのかな?ハッカーのキャリアを持つ民間人を自衛隊が迎えるなんて時代が。警察なら一部はやっていますが、自衛隊となるとどうだろうか?そんなことを思いながらも楽しく読み進められました。
作者はもともとシステムエンジニア。そんなこともあってコンピュータやネットワーク周辺の記述は読んでいてとてもリアリティがありました。その一方で、自衛隊の指揮系統や組織の話などはよくわからなかった。プロパーの自衛官と民間人出身の自衛官で、情報の流れ方が違う。そういうことってあるのかどうか。これは架空の話だから、なんともいえないところではあります。
組織の制約をあまり受けない、自由に動ける形なら主人公たちはもっと魅力的になったと思う。
続編を是非読みたいと思いました。
ご一読をおすすめします。

ニューゴルフ試乗 2013年11月02日

先日、車屋に行ったついでに新しいゴルフに試乗してきました。桑田圭祐のCMのやつです。
http://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
ゴルフに乗るのはおよそ10年ぶり。そのときも試乗でした。いつものポロと比べると、視認性がすごくいい。シート調整をして最も低いポジションにしたせいかもしれないけど、ポロより幅があるわりには170度程度を一瞬で確認できるような感じがします。
エンジンが小さくなったのですね。排気量はなんと1200CCしかない。私のポロが1400ccだからそれより小さいです。現行のポロも1200でゴルフと一緒にダウンサイズ。カローラみたいだな。もはや排気量の時代ではないのね。
エンジンブレーキがシフトレバー横にボタンでついていてそれを押して解除。ボタンを押した瞬間にブレーキペダルにかかった右足にボンッとパワーが伝わってきます。え?力がありそう。なんだかGTIみたいな感覚がします。
今回のモデルから、エマージェンシー機能がついているそうで、車間距離保持や衝突回避が一応できるようになってます。信号でブレーキペダルを踏むとエンジンも停止。ペダルを放すと自動的にブルルっとエンジンが始動します。
まるでエンストしたみたいな感覚がして最初は焦りました。慣れるのに時間がかかりそう。
加速は実になめらか。すぅぅぅぅおぉぉぉぉ、という感じで速くなります。今回乗ったのはトレンドラインという普及モデルですが上級にGTIモデルもある。GTIならきっともっと凄いんでしょうね。できれば高速に乗ってみたいです。
曲がり角もスムーズにいく。最小回転半径5.2mだけど取り回しした感覚はポロなみです。
ネックはオプション。このモデル、普通のカーナビがつけられない。タッチパネルが前面にあるのだけど、純正でカーナビがつけられないんだという。
上級モデルのGTIだとつけられるけど、普及モデルではまだ用意がない。
海外製カーナビだと設置できるが、国産の多機能なカーナビに慣れている人なら、かなり不満が出るだろうとのこと。数少ない泣き所ですね。
当然のようにETCもオプション装着でした。車両本体価格が249万円。
ブルートゥース機能があるのでスマホと接続してカーナビとして使うことはできます。また、サードパーティでこの車用のカーナビを開発したところもあるというから、少しばかり様子見ですかね。日本向けに作ってるわけではないからな。
新しいポロならナビ装着大丈夫です、って言われたけど、新しいポロや、UP!はスペアタイヤ搭載を止めてるんですね。車重を軽くしたとか、ロードサービス充実したとかもっともらしい理由をいってたけど、これはケチったのだね。
しかしポロ。私が今乗ってるのは70馬力くらいだが、新しいのは140馬力もある。しかし排気量は1400→1200と減っている。エンジンも小さくなっているというから、こちらはあらためてまた乗ってみたいと思ってます。いろいろ情報が入って有益でした。
ハイブリッドは出ないのかとか、ディーゼルはどうだとかいろいろ話したけど、当面は期待できないみたい。たしかにハイブリッドは過渡期的製品だから、コンセプトの面では冒険になってしまうんだろうな。他社の様子見戦略だといってました。先駆者のリスクを恐れ、その利益は度外視した、と。
大きいから出来ることではあるな、と思いました。

監禁拘束 2013年11月01日

非常に恥ずかしい話です。
昨日、両親を駅まで迎えに行こうと車に乗り込み、イグニッションを回すとエンジンが作動しません。え?一昨日送っていったときは大丈夫だったぞ。
冷え込んだわけでもないし、むしろ昨日は暑いくらいの陽気でした。困ったなあとボンネットを開けて見てみようと、ドアを開けようとしたら開かない。
ドアのボッチを引っ張ってロック解除しようとしましたが、ダメ。動くことも退出することもかなわない。監禁されてしまいました。
どうして?どうして?軽くパニックになりながら、携帯で親に電話。「車が動かない。おまけに閉じ込められた。迎えにいけないからタクシーで帰ってきて」と話しました。さて、どうして出ようか・・・。
ダッシュボードにマニュアルが突っ込んであった筈。取り出して、VWのフリーコールの番号に電話します。「この電話は現在使われておりません」。なにー!もう一つあった番号も同じメッセージ。まずいまずいまずい。
バカヤロー!おまえらCSというものをなんだと心得ているんだー!と心中で怒鳴る。
マニュアルの中に担当セールスの名刺がありました。そこにあった番号に電話すると本人が出たので、現在の状況を話す。どこが悪いのよ?
「落ち着いてください。メーターパネルに何かメッセージはありませんか?」
「ありません。何もついていない」
「リモコンは使えますか?」
「え?リモコンキーかな?」
「そうです。そのリモコンキーで解除ボタンを押してみてください」
あ、今気づいた。ロックされているんだよ。そうそうそう、そうだよ。
解除ボタンを押します。バカっと音がしてロックが無事解除されました。
やった!自由だー!
どうやらイグニッションを回している最中にリモコンキーのロックボタンに触れてしまったようで、知らずにロックしてしまったようです。
あれ、内側からボッチを引き上げようとしてもできないんですね。手動で解除できないんだ。うう、勉強になりました。
で、エンジンが始動しないのはバッテリーのあがりではないかと話になりまして、また連絡することにして電話をいったん切りました。
さて、どうしよう。駐車場で動けなくなっちゃった。あ、こういうときこそJAFだよな、えーっと連絡先は家でわかるかな。と戻りかけたそのとき、偶然同じ階の人に出遭いました。
ちょうど洗車しよう、と駐車場にきたみたいです。天佑だ。エンジンがかからないので、ジャンプをお願いしたら快諾いただきました。車を隣まで寄せていただき、ケーブルをつないでジャンプ。マイナス・プラス・プラス・マイナスだよな?エンジンが始動!やった。
何度もお礼を言って、さてバッテリーをチェックしてもらおうと馴染みのGSに電話。車検もやってもらってバッテリーもチェックしてもらってた筈です。
エンジンをかけっぱなしでGSに到着。前回の点検ではバッテリーはチャージしてもらっただけで、交換まではしてもらってなかったことを確認。
さらに、父親が春先に給油に訪れた際、バッテリーがそろそろ寿命だから交換したほうがいいと進言していたことまで発覚しました。え?そんなこと聞いてないよ!
帰宅して問いただすと父は「商売でああいってるんだ。まだ、大丈夫だと思った」って、それ早く言えよな。
GSでは適合するバッテリーが無く、取り寄せになってしまうと告げられる。ああ、指摘されていたときに動いていればなあ。ジャンプしてくれた彼に、交換でおすすめのGSも聞いていたので、確認するとそこもバッテリーの在庫は無し。これ、外車乗りの宿命だ。パーツが簡単には入手できないという。
仕方ない!もう一度ディーラーに電話です。「今から行っていいですか?」。交換だと純正品だから割高だよなと思いながら久々に車屋に向かいました。
チェックしてもらうと、完全に放電しててお亡くなりに。交換前提で全てチェックしますという。あがった際に、オルタネーターはじめとしたシステムに異常や不具合がないかどうかチェックしてもらう。
結局、二時間超いて、三万円ちょっとの想定外出費でした。痛い!
不幸中の幸いだったのは、バッテリー交換だけで済んだこと。他は異常なし。
しかも、何故かインダッシュで固まったままで動かなかったカーナビも直ってるぞ♪♪
桑田圭祐が宣伝してるニューゴルフも試乗しました。これは予想外によかったなあ。試乗インプレッションはあらためて日記に書きます。
「どんな大きな不幸の最中でも、恋人たちは小さな幸福を見出す」(ディオゲネス)言葉を思い出した夕間暮れでした。そんな相方いないけどな。

品格を言うひとたち 2013年10月31日

結局、どちらがより品格がないかという問題ですね。制作と経営部門とで。
それにしても絶望的に世の中の空気が分かっていないと思った。
<引用開始>
マツコ休止番組「品がない」TBS社内外から批判 再開は未定
 TBSの石原俊爾社長(68)が30日、都内で定例会見を行い、タレントのマツコ・デラックス(41)が司会を務め22日にスタートしたバラエティー番組「マツコの日本ボカシ話」(火曜・後11時58分)が1回だけの放送で休止に至った経緯を説明した。
 22日の初回放送を受け、取り上げられた生命保険業界を含め「品がない」などと局内外から批判が殺到したという。顔にボカシを入れる演出に「報道番組で必要不可欠な場合にのみ認める」と規定しているが佐々木卓編成局長は「深夜バラエティーのため意識していなかったが、指摘を受け入れた」と釈明した。
 過剰演出やヤラセを否定した上で「発言が過激になり、今後の影響が懸念されるため」とした。マツコに対しては「申し訳ない。猛省しています」と謝罪。打ち切りは否定したものの、再開は未定で「番組タイトルを含め、演出を根本から変えなければいけない」とした。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20131030-OHT1T00266.htm?from=hot
<引用終了>
番組づくりの勘所が分かってない、これじゃダメだと思いました。秘密や内情を暴露していく番組は、テレビ東京がもっとも上手いんじゃないかと思います。それも、皆があまり知らない、でもなんとなく興味関心があり、かつ社会的影響が限定的な人や仕事にスポットを当てるのが上手いんですね。
この、社会的影響が限定的というのがポイントでして、そこでは決して生保の外交など採り上げることがありません。生保レディの多さや、スポンサーとしての生保各社といった影響力がすぐに脳裏に浮かぶだろうから絶対に触らない。その代わりに、ホストだとか深夜営業の店だとか運転代行業者といった日頃は気づかない人々や生業に着目するわけです。これなら多少カリカチュアライズして抗議があってもそんなには広がらないと計算も立つ。何より面白おかしく作れる可能性が大きい。
こういう感覚がTBSには希薄なんでしょうね。半沢直樹で銀行の“内幕暴露”に味をしめたつもりで舞い上がっちゃったんじゃないか。
マツコ・デラックスという異形な人を媒介させることで面白おかしくできるんだろうと浅慮したようにみえます。何かあったらマツコのせいにしよう、と。
語るに落ちる、と思ったのは「過剰演出やヤラセはない」と断言しちゃったところ。なら、ボカシで出ている生保関係者は全員本物で、事実の発言をしていることになってしまう。昨今は偽装が叩かれる風潮ですけど、ここは取り繕う発言が望まれたことなのに。経営者としてのセンスをちょっと疑います。

赤バット 2013年10月30日

ひっそりと亡くなられましたね。
<引用開始>
V9の川上哲治元巨人監督が死去 93歳 川上哲治氏
戦前、戦後を通じ巨人で選手として活躍、監督としてV9を達成した川上哲治(かわかみ・てつはる)氏が28日午後4時58分、東京都稲城市内の病院で老衰のため死去した。93歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで執り行った。
川上氏は1920年3月23日、熊本県生まれ。熊本工時代に投手として吉原正喜(第2次世界大戦で戦死)とバッテリーを組み、34、37年全国中等学校野球選手権に出場。いずれも準優勝を果たしている。
 
38年に吉原とともに巨人入団。同期には千葉茂がいた。プロでは打者として活躍。大下弘の「青バット」と並び称される「赤バット」で終戦直後の球会を盛り上げる。MVP3回、首位打者5回、本塁打王2回、打点王3回のタイトルを獲得し「打撃の神様」の異名を取った。通算18年で2351安打を放ち、生涯打率は3割1分3厘。
61年に水原茂監督に代わり巨人監督に就任。14年間で優勝11回、2位1回、3位1回、4位1回。1066勝739敗、勝率・591の驚異的な成績を残した。特に65年からの9連覇(日本シリーズも)は球史に輝く金字塔で、巨人軍第3期黄金時代を築いた。
10連覇を逃した74年に監督退任。その後は野球評論家として活躍。球界への強い影響力から「ドン」と呼ばれることもあった。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/10/30/kiji/K20131030006912180.html
<引用終了>
当然、現役当時は知りません。背番号77の監督の思い出しかないです。選手としても監督としても一流だったのですが、この人ほどワリを食った人もいないのではないか。ドンなどと呼ばれて。
長嶋茂雄に対する格好の悪役を割り振られたような感じでしたね。それは現役時代もそうだったらしく、大下弘と比べられてなんとなく敵役のようなスタンスで見られていたのではないかな。
基本的に地味なんだよな。実直なんだが華がない、というか。
大下弘の生涯を描いた「虹の生涯」(辺見じゅん著)などを読むと、飲む・打つ・買うなどの破天荒な天才ぶりと同時に、達筆な書家としての意外な一面も見せます。さらに、私生児であったことなども野球人生に微妙な影を落としているのですが、川上哲治にはそういう評伝の類ってないんですよね。私が知らないだけだろうか。
二年前に亡くなった西本幸雄ともそんな関係に見えます。この二人は同い年なんですね。五回挑戦して全て川上巨人に退けられた悲劇の名将。ここでも判官びいきな日本人の好きな物語があります。
中学生の頃、自転車に乗って隣の世田谷区に遠征したことがあります。世田谷区野沢に来たとき、ここが川上監督の家だぞと悪友に教えられて、見た目の前の家は地味だったな。豪邸というのとも違う。勿論、世田谷だからそれなりのステータスはあるんですが、普通の家なんです。
しかも、トイレが水洗じゃなかった。臭気抜きの煙突がありましたもの。世田谷区の下水道普及率が当時60%程度。23区辺縁地域は、どこもそんなものでしたが起伏があって袋小路が多い世田谷はなかなか下水道が通せなかった。それでも浄化槽にすれば水洗トイレにはなった。堅実というか、きっと慎ましい暮らしをしていたんでしょうね。尾篭な話ですみません。
紛れもないスターの資格があるのに、そうはならなかった。大往生といってもいいでしょう。
故人のご冥福を祈ります。

生偽装 2013年10月29日

阪急阪神、リッツカールトンなど偽装ニュースが続きますが、先週末のテレ朝「朝まで生テレビ」も偽装ではないかと騒がれています。
金曜日夜中に地震がありましたね。ちょうどその時間に生テレビが放映されていたのですが、スタジオも出演者もこれにまるで反応せず。録画放送であったことがばれてしまったのです。
放送開始時に「録画です」とでも断っておけばよかったのにね。
「朝まで生テレビ」が地震でゆれず録画とばれる!
http://matome.naver.jp/odai/2138277478590547001
一度、録画放送であるとテロップが流れた回もあったことは覚えていますが基本は生番組。会社の後輩がスタジオまでわざわざ見に行ったこともありました。実際に生放送で編集なく放送されるそうです。今回の一件、偽装を詰る報道をしていたテレビ局そのものが嘘をついていたわけです。生テレビなどという、看板に偽りあり。第一に、最近は朝までやってない。四時くらいで終わるじゃないか。田原総一朗が高齢化したことが原因かな。出演者が耐えられなくなったか。
最近のテーマも、いつも同じような中身で食傷気味ですが、以前は凄いテーマをやってましたね。「宗教」「右翼」「部落差別」をやったときは食い入るように見ました。
「宗教」の回では、麻原・ああいえば上佑・殺された村井秀夫がオウムを代表して出てきて、幸福の科学も大川こそ出なかったが、幹部数人が出ました。もう二度と見られない組み合わせに興奮しましたね。
「右翼」では、お馴染みの鈴木邦男や木村三浩に加えて日本青年社の幹部も出てました。日本青年社は住吉連合の系列ですね。
最も重いと思わせたテーマが部落差別。このときは大手の三団体が出ました。解放同盟・全解連・自由同和会の幹部が出ていて、対立している各々のピリピリした雰囲気がこちらにも伝わりました。部落差別は二度やりましたね。東京に居ると、分からないことだらけでしたが大変参考になりました。
テレビでは普段まずできないテーマ。深夜帯という隙間に仕掛けた勇気は評価できます。番組を始めた日下雄一プロデューサーの手腕が大きいのでしょう。この人が代わってから、番組は面白くなくなっていった。今は惰性でやっているんじゃないか。
舛添要一はあの番組で顔と名前を売った。新しい竹村健一なんていわれてました。誉めてんだか貶してんだかよくわからない呼び名だけど。
みのに続いて、田原総一朗とともに番組は引退してもいいんじゃないかと思います。

大阪府警暴力団担当刑事 2013年10月28日

ノンフィクションライター森功の「大阪府警暴力団担当刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)を読了しました。
<引用開始>
島田紳助も、ビートたけしも、メガバンクも……。彼らの闇社会との接点は、大阪府警暴力団担当刑事たちに記録されていた!
2011年8月に突然発表された吉本興業の主力芸人・島田紳助の引退。その理由は、山口組大幹部との交際だった――。
元大阪府警のベテラン暴力団担当刑事、祝井十吾が目の当たりにしてきた暴力団捜査には、頻繁に著名人、大企業の影が浮上した。ボクシングの亀田父子、多数の一部上場企業、メガバンク、芸能界からは吉本興業の所属芸人、そしてビートたけしまでが……。
紳助の黒い交際を、『週刊現代』誌上でいち早くスクープした著者は、祝井たち捜査員に対する取材で集積した「マル暴事件簿」を丹念に紡ぎ上げた。その作業は、時に戦後日本が奇跡の経済成長を遂げるうえで必要とされた「闇社会との接点」に光を当て、そして裏を返せば、2012年に全国で暴力団排除条例が施行され、彼らとの関係の清算を迫られる各業界の煩悶を描くことでもあった。
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=3528375
<引用終了>
これは今年の二月に出た本。森功を読むのは福島県双葉病院の“脱走事件”を描いた「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか-見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の七日間」以来です。
その書き出しは2011年夏にあった漫才師島田紳助の引退発表会見から始まります。あれは確かに謎の多い会見でした。終始、俺は悪くないという釈明とも居直りともとれる発言をしながら、もうこれからは一般人だから取材するなとか、不本意であることを隠そうともしませんでした。
暴力団とは付き合いはない、と断言しました。しかしご承知のとおり、会見からしばらく経って、暴力団幹部と一緒に撮った写真が出てきて彼の嘘は発覚してしまうわけです。それも山口組若頭の高山清司と写っていた。暴力という威を巡って、利用したり利用されたりという関係が社会のあちこちに色濃く残っていることにあらためて気づかされました。根は深く、とても暴対法なり暴排条例を設けたところで解決する事柄ではないのですね。
開発や事業誘致等などお金の匂いのするところに必ず彼らは近づく。今もみずほ銀行が利用されたの黙認してたのと大騒ぎしてますが、みずほ一行に留まる問題ではないのでしょう。
この本には「ヤクザと銀行」という章があり、腐れ縁が続く彼らの様子がよくわかります。いわゆる迂回融資などが無くならない理由もよくわかりました。
また、別の章で描かれているボクシング興行との付き合いや、芸能界や吉本興業との関わりなども、これまで噂レベルで知っていたことの実態もよくわかりました。現在の視点から見れば、確かに誉められたことではありませんが、仕方のない面もあったのだとあらためてわかります。
確かに暴力団は怖い。できれば関わりたくないと思う。そう思わせる理由は何か?でも、どうして彼らとつながろうとする人がいるのか?人付き合いのあり方、仕事の進め方、はてはこちらの生き方まで問われているような、そんな気持ちになりました。
ご一読をお勧めします。

始発電車 2013年10月27日

Sihatu2 本日、初めて始発電車というものを体験しました。今まで乗ったことがない。最終電車は沢山乗っているのに。
父親が郷里に法事で帰らなければならず、前泊で行きたくないから朝早くにいくという。時刻を調べたらJRで始発に乗らないとダメなので、荷物を持って東京駅までアテンドしてきました。
五時十五分に東京行き始発があるんですが、結構ホームには人がいて驚きました。来た電車は予想通りガラガラ。と思ってたら隣の新木場駅で山のように乗ってきます。乗ってくる客の半数は、着ぐるみを着たり、目の周りに隈取をしたり、キラキラ系のモールをつけてたりしたのでびっくり。
ああ、これはディファ有明で何かハロウィンとかイベントが夜中にあったなと察しましたが、一緒に居た傘寿の父親にはとても理解不能だったようで、終始驚いていました。
帰宅後調べたら、やはりディファ有明のイベントだった。「コスプレヘブン」というハロウィン関連のイベント。しかもコスプレして来場すると、入場料が1000円も下がるとあるから、納得です。
http://www.differ.co.jp/schedule_20131025.html
東京駅に着いて、動く歩道を三つ渡り、新幹線ホームへ。ホームに入るのは入場券が必要なのでパスモを窓口に出したら「現金でお願いします」なんていう。どうしてよ?と揉めている時間もそんなにないので言われたとおりにお金を払う。
待合コーナーで入線を待っていると、他に待っている乗客が八組。そのうち七組が黒い礼服を着ていたので、高い確率で法事なんだなと納得。女性が真珠のネックレスだから多分そうだな。こんな時間に新幹線に乗ろうというのは、やはりお悔みごとが多いのかなとぼんやり思いました。
新幹線つばさが入線。たった七両編成でホームの端っこに謙虚にいます。ところが待合所が南端で、電車が北端だったのでえらく歩かされました。
無事、座席に座らせて荷物を網棚においてアテンド終了。あとは降りる駅で従兄弟が拾ってくれる筈です。
そそくさと来た道をそのまま戻って臨海公園駅に到着。ところが、バスは50分待ち、タクシーは一台も無し、ときた。仕方ないので陽光のなかを25分も歩いて帰宅。食べてなかったので、気持ち悪くなっちゃった。文字通り、朝飯前の仕事だったのだが、食べないとダメってことをあらためて思い知った十月末の日曜日でした。

五歳児 2013年10月26日

五歳児から義務教育。先日、英語の小3からの導入もニュースになりましたがヒマなんですね再生会議って。
<引用開始>
義務教育5歳から検討、「4・4・4制」可能に
政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)が、現行の学制のあり方を見直し、小中一貫教育を行う「義務教育学校」の創設や、就学年齢の5歳への引き下げなどについて、今月末にも検討を始めることがわかった。
学制については、小中高校間の連携を強めた上で、自治体の判断で「4・4・4制」などの柔軟な区切り方を可能にする方向だ。
自民党教育再生実行本部(遠藤利明本部長)も今年5月、学制改革を提言し、義務教育学校の創設などを求めた。実行会議で論議を進め、来年夏までに結論を出す見通し。
現行の「6・3・3制」については、子どもの心身の成長が早まっていることや、小学校高学年には中学校のような教科担任制が効果的だという見方もあり、柔軟に見直す必要性が指摘されていた。
このため実行会議では、子どもの発達段階に適した学制のあり方について検討を行う。ただ、一律の改革は影響が大きくコストもかかるため、小中一貫の義務教育学校を設置した上で、柔軟に学校段階を区切れるようにする方式が有力だ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131025-OYT1T01477.htm?from=ylist
<引用終了>
小人閑居して不善を成す、か。教育再生実行会議の議論を見ていて浮かんでくる言葉です。
五歳児なんて伸び伸び遊ばせればよいのに。自分が五歳の頃はどうだったかと思うと、まだ幼稚園にも行ってない。満年齢で6歳になる年に通った幼稚園は一年保育でした。二年保育もあったけど、これに通わすのは恥ずかしいという空気が周囲にはちょっとありました。いや、我が家は単に月謝をケチったのだろう。今の三年保育なんて影も形もありませんでした。
後年、小学校にあがって気づいたが、幼稚園にまったく通ってない同級生も少なくなかった。いきなり小学校というやつ。だからといって、勉強が遅れてたやつはいなかった。家庭でしっかり躾けられていた。私も字の練習を家でやらされたが、書き順を間違えると父親にひどく殴られた。理不尽だと当時は泣いた。それが今に生きているかどうかは、まだわからない。
早くに学校にあがったからといって学力が高まるわけでもないでしょう。「子供の心身の成長が早まっている」って何を根拠に言えるのだろう。後付けの理屈の匂いがぷんぷんとします。
同様に小学校三年生から英語の授業を採り入れたところで英語能力が上がることなどまずないと思う。それより、母語の教育をしっかりやったほうが結果的には外国語習熟の早道だと思う。文脈とか構造、主題をしっかりつかまえることを鍛えたほうが他言語への応用でも必ず役に立つ。
目的もはっきり示されないままやるより、英語は必要に迫られたときに学ぶほうが絶対にいい。
義務教育を早めようというその一方では、大学入試から知識偏重の学力テストを外そうかという意見を取りまとめている支離滅裂さをどう説明できようか。「知識偏重でなく、人間力を重視」って人を見る目がない人が必ず言うんですね。なんだかなあ。

亀田音楽専門学校 2013年10月25日

昨晩Eテレを見てたら「亀田音楽専門学校」にチャンネルが合って、つい見入ってしまいました。
http://www4.nhk.or.jp/kameon/
毎週木曜日の11:25から30分番組で、先週は「ヨナ抜き音階の楽曲」についてやってましたがこれも面白かった。
ヨナ抜きとは、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの四番目のファ、七番目のシを抜いた音階を指します。
文字にするとド・レ・ミ・ソ・ラ・ドとなる。日本の歌にはヨナ抜き音階で構成された楽曲が多いということで「北国の春」とかを披露してました。演歌は殆どこのつくりなんだそうです。
意外だったのは「木綿のハンカチーフ」。筒美京平作曲のこれも実はヨナ抜きだったのですね。
昨晩はコードについて。そのなかでもメジャー7(maj7)についての解説でした。ギターやキーボードをやる人にはお馴染みですが、長音階で七度の音を足すことで、透明感を出します。
Cのコードを例にとれば、ド・ミ・ソの和音でCの音になりますが、これに(ド)の七度上のシを当てはめてド・ミ・ソ・シとする。70年代から流行ったニューミュージックの楽曲はこのメジャー7がふんだんに取り入れられているという話でした。なんとなく知っていましたが、あらためて人の口から聞くとなるほどなあ、と納得させられます。大変勉強になりました。音楽をかじった人でなくてもきっと面白く見られることでしょう。あと何回かはやるようです。Eテレ恐るべし。

漂流者たち 2013年10月24日

柴田哲孝の新刊「漂流者たち」(祥伝社)を読了しました。私立探偵神山健介シリーズ。
<引用開始>
荒野の彼方(かなた)へ、追い詰める
逃亡者と探偵二人の辿り着く最果ての地
2011年3月11日、東日本大震災発生───
現実世界を見つめながら苛酷な道をゆく、かつてない重厚な物語。
この世には、弱者と強者しか存在しない。
大地震発生直後、いわき市に打ち上げられた無数の車。その一台の持ち主は、同僚の議員秘書を殺害し、6000万円の現金を手に逃走していた。男は津波に呑まれて死んだのか。金はどこへ? 捜索を依頼された探偵・神山健介は、愛犬・カイを連れ、被災地を北上し始める──。やがて浮上する、権力の影とは!?
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396634179
<引用終了>
「人生を捨てるのは簡単だ」という印象的な書き出しから始まる本作は、福島県白河市在住の私立探偵神山健介が登場するお馴染みのシリーズ。
今はあんまり見られなくなったハードボイルド風味の小説です。大沢在昌、今野敏に堂場瞬一、そして柴田哲孝が得意とする領域ですね。
生き方にこだわりを持ち、持ち物もいちいちかっこいい。車はスバルフォレスターとカレラ4の二台持ち。酒はボウモアを好むというもの。シングルモルトは好きですが、ボウモアの香りはくせが強い。やや無難なマッカランとかラフロイグを普通は好みますが彼は違うんですね。私にはすこし苦手なお酒です。
そんな彼が今回依頼されたのは失踪人探し。しかも6000万円もの金を携えてという。
そこに原子力発電所新規建設がからみ、その最中で東日本大震災が起こる。物語は山口県上関、福島県いわき、宮城県女川、岩手県宮古ときて青森県六ヶ所村、最後は大間に至る。その殆どが原発関連施設のある地域です。
どうしてその男は逃げたか?その6000万円はどういった由来の金か?ミステリーの王道を楽しみつつ、辺境に乱立する原発施設と抗いながらも抑え込まれる人々の悲憤慷慨をよく描いています。無骨ながら実は優しい主人公が今回も健在です。
ご一読をお勧めします。

無料配布 2013年10月23日

おお、ついに無料に踏み切ったのか。
<引用開始>
アップルのパソコン向け最新基本ソフト(OS)、「OS X(テン)マーベリックス」が22日から、無料でダウンロードできるようになった。
アップルはこれまで、既存のマックユーザーに対するパソコン向けOSの更新を有償で行ってきた。ライバルのマイクロソフトも同じく有償だ。アップルのクレイグ・フェデリギ上級副社長(ソフトウエア開発担当)は22日の新製品発表会で、「パソコンのアップデートに何百ドルもかける時代は終わった」と述べた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304856504579152241578997788.html?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesThird
<引用終了>
これなら、アップルを買おうかなとよくよく詳しく見たらこれ、アップグレードからOSが無料になるって話なんですね。もともとアップルのPCとか持ってない人には何にも関係がないんですな。ちょっとがっかり。
アップルで持ってるのはiPod二台のみ。初代と二代目で最大容量の20Gと40Gです。数多い楽曲を入れられるから使っていたけど、一台は壊れてしまって電源入れると修理のアイコンが浮かんできます。
銀座のアップル持って行っていくらかかるか聞いたら「基本料金が23800円かかります」だって高額料金に驚きました。不当な高さだ。新しいの買ったほうがいいじゃないか。もっとも今の主流はiPodMINIみたいで私には用がない。一番容量の大きい160ギガのやつが価格下がったら買おう買おうと思ってて今、18000円台まで下がってます。起動するときにジージーと音がするんですね。考えてみれば、ハードディスクを持ち歩くのと同じだから仕方ないか。
デザインで新奇性あるけど、技術的に真のイノベーティブな製品ってアップルにはない。
でも、とうとう無料配布まではきた。次はいよいよMSの番だな。出し惜しみしないで、OSくらいそろそろ無料配布として、社会に還元しようよ。
それにしてもマーベリックスってすごい名前だ。一匹狼とは意味深です。

辞めさせても辞めさせず 2013年10月22日

従業員を自由に辞めさせられる「解雇特区」について一旦は設立を断念したようです。
<引用開始>
「解雇特区」見送りは地獄への第一歩
(日刊ゲンダイ2013/10/21)
特例を全国に拡大するのが狙い
企業が自由にクビを切れる「解雇特区」の導入が見送られた。メディアは、「野党や労働者の反発に配慮した結果」と報じていたが、それはあくまで表向きの理由。導入の見送りは、企業側が「さらにブラックな特区」を画策しているからでもあり、警戒を怠ってはいけない。
安倍首相が18日、「解雇ルールの明確化」を後退させ、あっさり解雇特区の導入を見送った。この変わりようが何とも不気味だ。
首相の指示で国家戦略特区のワーキンググループが導入を目指した解雇特区とは、①解雇ルールを書面で明確にする(労働契約法16条の特例)②有期雇用の制限撤廃(労働契約法18条の特例)③自由裁量労働制(ホワイトカラーエグゼンプション)――の3つ。簡単に言うと、雇う時から解雇条件を労働者に同意させ、有期雇用が5年を超えても正社員にしなくてもよく、残業代も払わなくてもいいというもの。
ところが、ワーキンググループは各方面の反発に配慮し、導入直前になってやや腰が引けた。
①と②の解雇特区の対象企業は「開業5年以内のベンチャー」「従業員の3割以上が外国人の企業」に限るとし、③のホワイトカラーエグゼンプションは完全に断念。また、②の「5年で正社員になれる権利を放棄して雇用契約を結ぶ」人も、「高度な専門的知識を有し」「比較的高収入を得ている者」と厳しくした。
「これだと、オリンピックまでの7年間だけ建設作業員を雇いたくても、現行制度上はできなくなります。特区に条件をつけたことで、経済界が一気に難色を示した」(シンクタンク研究員)
厚労省も、今年4月に5年以上働けば、パートでも正社員になれるという法律を試行錯誤で施行したばかり。メンツもあって、今さら例外は認めたくなかった。
もちろん、今回反対したからといって、政府や経済界が解雇特区の導入を諦めたわけではない。虎視眈々ともっとひどいことを狙っているのだ。
「まず、解雇特区の〈対象〉をベンチャーと外資系以外にも拡大する。〈ホワイトカラーエグゼンプション〉は、特区としてではなく、全国的に拡大したい。これなら地域で労働条件が変わるのは好ましくないとする厚労省の官僚も納得するでしょう」(前出のシンクタンク研究員) 特定社会保険労務士の稲毛由佳氏はこう続ける。
「そもそも国が法令で解雇規定のガイドラインを策定することに反対の企業は多い。というのも、今でも外資系やブラックといわれる企業は簡単に解雇しています。現行法では、解雇相当の理由があれば、会社は30日前の解雇予告か、解雇予告手当を支払えば解雇できる。ヘンにルールを作ると、和解金などで余計にこじれます」
また、解雇しやすいということは、労働者にとっては“転職”しやすいことにもなる。これがおもしろくない企業も少なくない。
「昨年、同業他社に引き抜かれた外資系生保の社員を元会社が訴えたケースで、〈競業禁止は職業選択の自由に反する〉という判例が出ました。人脈や顧客、企業秘密を他社に持っていかれないよう、競業する会社への転職を禁止する誓約書を書かせる企業もありますが、これがダメとなった。解雇特区では、社員の引き抜きも頻発します。これに歯止めをかける方法も探っています」(稲毛由佳氏=前出)
矛盾するようだが、解雇特区では、社員を勝手に辞めさせない“逆解雇”のルールを盛り込みたいのだ。
好きに辞めさせ、好き勝手には辞めさせない。そんな人権無視を許していいのか。
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-10091.html
<引用終了>
ダブルスタンダードはいかん。まるで一国二制度で、中国にとっての香港みたいです。
噴飯もので語るに落ちる話なのですが、なかでも「解雇しやすい」=「転職しやすい」という大原則を崩しにかかろうとしている点には呆れます。
いわゆる「競業避止義務」を都合よく守らせたいのですね。
競業避止義務は、ノウハウや固有技術の流出を恐れる企業が退職社員に課したい枷です。
一般的な企業でも入社にあたっては「退職後五年間は競合他社には就職しない」という誓約書をあらかじめとったりしますね。
でも、あれは殆ど意味がないのです。そしてそのことを多くの人がご存知ありません。
職業選択の自由を侵すことになりますし、競業会社の定義が曖昧にぼかされています。(尤もこれはしかたのない面も。時代とともに競合会社がどんどん変わっていくという事情もありますが)
ソフトウェアなど先端技術の流出に神経を尖らせる日本企業は少なくありません。競業企業は欲しがります。実際に韓国や中国企業に転じる人も少なくはありません。けれど高給や高待遇に惹かれてという人はそんなに多くない。もともと愛社精神が強かったが、リストラに遭ってやむなくという人が多い。何人もそんな人たちを知っています。
でも、競業避止義務を楯にとって裁判沙汰になるケースは後を絶ちません。
要らない、といって放り出した人たちにさらに追い討ちをかけるとはねえ。
いくつか判例が出ています。一般的には、社員の立場だった人が競業会社に転職することになんの規制もかかりません。固有のノウハウ流出については個別にその事案を斟酌されることになりますが、著作物や意匠、特許などをそのまま持ち込んだりしなければ、訴えた側は大体負けます。
但し、例外もある。その企業で役員だった人間が競業会社に転じて役員になった場合は競業避止義務が発効される場合があります。経営者と従業員では立場が違うというわけです。
頭に叩き込まれた知識、身体に染み付いたノウハウは誰にも渡さないでいいのです。
私も、退職に際して「競業避止義務」の誓約書に署名させられそうになったことがある。
「念のために」「書面だけだから」「退職手続きを円滑に進めたい」などと散々言われましたが、署名しませんでした。
自身に何のメリットもないし、そもそもその会社の親会社に転職したからです。
つまり誓約書に署名させて、弱みを握ったつもりで自尊心を満足させたいだけ。ひどいな。
ヒマな経営者だな、と思いました。その会社は案の定、低迷したままです。

奥の手? 2013年10月21日

非常にけしからんことですが、ここまでの経緯を眺めると実に面妖な話です。
<引用開始>
「ももクロぴあ」は「印刷6万部」……実は「10万部」 虚偽報告をぴあが謝罪
「ももクロぴあ vol.2」の印刷部数を印税支払い先に過少報告していたとして、ぴあが謝罪。
ぴあは10月17日、同社の社員が出版物の印刷部数を印税の支払い先に過少に報告していた不祥事があったことを明らかにした。印刷部数は印税支払い額の根拠になるもので、同社は「ご期待、ご信頼をお寄せ頂いている皆様に対し、深くお詫びを申し上げます」と謝罪。矢内廣社長らの処分も発表した。
同社によると、「ぴあMOOK」シリーズの1冊として今年7月2日に発行した、アイドルグループ「ももいろクローバー」のムック「ももいろクローバーZ責任編集『ももクロぴあ vol.2』」(980円)について、実際の印刷部数は10万部だったのに、「6万部」と虚偽の報告をした。9月初旬、印税支払い先のスターダストプロモーションからの問い合わせで判明したという。
特別調査委を設置して調べたところ、社員による着服やほかの出版物での虚偽報告は見つからなかったが、就業規則違反として降職・配置転換とし、矢内社長の報酬月額を3カ月10%カットするなどの社内処分を行った。
過去5年分にさかのぼって類似商品について調査を進めているが、現時点では同様の不祥事は見つかっていないという。同社は「信頼回復のために、全社を挙げて再発防止と意識改革に取り組む」としている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/17/news136.html
<引用終了>
印税を過少申告して、本来支払うべき分を着服したも同然。支払先は詐欺罪として刑事告発してもいいんじゃないかしら。他のニュースソースをあたっても、その形跡はないようです。
しかも本件は、内部告発で判明したという。担当した社員が降職・配置転換という処分で済まされる話とはとても思えないんです。部数誤魔化しなんて本当だったら懲戒解雇ものでしょう。
ところが社員による着服や他の虚偽報告はない、と調査委では判断したという。怪しいぞ。
そんな社員っているのか?
私はこれ、話題づくりなんじゃないかと邪推します。本来ありもしない過少申告をでっちあげて社内に架空の犯人を作り、話題をつくって「ももクロぴあ」を増刷して売りまくろうという腹だったのではないか?もちろん、会社の信用を毀損しかねない行為ですが、実際は背に腹は代えられない逼迫した経営事情があったのではないでしょうか。本は売れない時代ですからね。いかにももクロとはいえ、確信的購買数は限定されているんじゃないかって。10万でトントン。そこでネガティブでも話題をつくって売り上げ倍増を目論んだというか。スターダストも、うすうすわかってて片目を瞑って見逃していたんじゃないか。
一種の炎上マーケティングじゃなかったかって、うがった見かたをしています。

レイク・クローバー 2013年10月20日

楡周平の新刊「レイク・クローバー」(講談社)を読了しました。
<引用開始>
極秘に行われていた天然ガスの探査中、致死率100%の寄生虫が発生。そして50人が、アメリカに見捨てられた――。
ミャンマー奥地の湖で、天然ガス探査技師が死亡した。
わずか六時間で、何の兆候もなくミイラ化し命を落としたという。
アメリカ本社に送られてきた異様な死体の写真を受けて、CDC(疾病予防管理センター)の研究者らが現地で調査をすることになった。
寄生虫セクションの鷲尾佑二も現地へ飛ぶが、そこに繰り広げられていたのは、死に際の感染者が他人に襲いかかるという、まさに地獄絵図のような光景。
しかもミャンマーにおけるガス探査活動は決して公にはできないもので、本国は、佑二たちチームの支援をしないことを通達してきた――。
未知なる寄生虫の正体とは。極限の閉鎖空間から、人々を救う手だてとは。
戦力はたった三人。残された人々を救えるか。
http://bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/lake_clover/
<引用終了>
楡周平久々の大型ミステリー。
政治経済ものより断然面白い。パニックとホラーの要素もありますね。
500Pを越える大作ですがすんなりと読み進められました。
寄生虫が宿主を次々乗り換えるという話なら貴志佑介「天使の囀り」なんて怖いのもあります。
確かに線虫はまだ謎が残る生き物。致死率100%の芽殖孤虫(がしょくこちゅう)なんて怖い虫もいます。あれも生態がはっきりしない。だから対策も立てられないという。
ましてあの姿かたち。手足がなく、うようよとくねるその形状を人間は本能的に怖がりますね。それが大量に体にいると想像しただけで、もう嫌です。
疾病予防対策センター(CDC)が出てきて、感染者が人に襲い掛かるという話ですとTVドラマ「ウォーキングデッド」を思い出させますね。
怖いもの見たさ、という人間心理をよくつかんだ小説です。本作にも悪だくみをする人が出てきますが、因果応報で報いを受ける展開。きちんと読者がカタルシスを得られる機会があります。
最近の楡作品では、久々に面白いです。ご一読をお勧めします。

炎上投稿 2013年10月19日

教授というから、おそらく40代以上なんでしょう。酒を飲んでたからと釈明するのはどうだろう。
<引用開始>
東北大教授:「千葉、滅びろ」とツイッターに投稿→炎上
17日行われたプロ野球のクライマックスシリーズの東北楽天-千葉ロッテ戦を巡り、東北大文学部の教授が短文投稿サイト「ツイッター」で、「千葉、滅びろ」などと不適切な投稿をし、同大から厳重注意されていたことが18日分かった。教授自身も同日午後、ツイッター上で酒に酔っていたと釈明し、「自身の行為を恥ずかしく思っております」と謝罪した。
同大などによると、教授は地元の楽天が勝った同シリーズ第1戦終了後の17日夜、実名で登録しているツイッターで「ロッテごときが、神であるマークン(田中将大投手)に逆らえるわけがない!」「千葉に、地域アイデンティティがあるかあ?」などと記した。
これに対し読者から批判のコメントが寄せられ「炎上」。同大が18日、ホームページ上で「多くの皆様に不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
http://mainichi.jp/select/news/20131019k0000m040093000c.html
<引用終了>
いつも思いますがこれ、組織であらたまって謝罪するようなことなんでしょうか。個人の資格と責任でツィートしているんでしょうから本人が謝れば済むんじゃないのかなあ。
酒飲んでの話題で、政治・宗教・野球の三つは採り上げてはいけない、などといわれます。確かにそのとおりで、和やかな場にはまず、ならない。もし公明関係になると二つに跨るので大変厄介なことになります。とにかく粘り強い。はっきり拒絶していても忘れた頃に必ず投票依頼がくる。丁重に断る。しばらく経ってまた連絡、断るの繰り返し。
私はどうやら絡まれやすいのか、学会・真如苑・統一協会・ものみの塔・アムウェイ・ニュースキン・ニューリッチ・青解・反帝学評の皆さん方に、酒席で論戦し掛けられました。正確には論戦でなく、勧誘だったか。論戦の結果はこれまですべて物別れでした。理解はするが納得しない。
このスタンスを皆さん、なかなかご理解いただけません。
しかし野球、ひいきの野球チームに対する肩入れは理屈じゃないもんな。熱狂的なファンが多いロッテにむかって「千葉、滅びろ」はないよ。「東北滅びよ」なんて洒落にならないことになる。だいたい、滅びとは具体的にはどういう状態になったことを指すのか?学者だったら正確に定義できなければまずいとも思いますね。言葉の使い方があまりに不用意すぎます。酒のせいにして責任を回避するのもちょっと嫌だなあ。
炎上の悪質なところは、本来謝るべき相手に謝意を表明するだけで済まなくなる点。全く関係のない人にも謝らなければならない理不尽さを考えたら、暴言など吐けるわけがないんです。
だけど、皆が揚げ足をとろうと虎視眈々とねらっているようで怖いですね。ツィッターのアカウントはありますが、フォローしている人の呟きを見るだけ。自分は一切呟きません。
フェースブックも早い時期からアカウントを持っていますが、互いに気持ち悪いヨイショし合いがなんだかなあ。

理系頭脳 2013年10月18日

興味深い話。統一されて20年以上も経つのに、あちこちに分断の残滓が見られるようです。
<引用開始>
ドイツ:旧東独「理系頭脳」で西を圧倒
【ベルリン篠田航一】旧東ドイツの子供は西よりも優秀? ドイツの義務教育9年生(14~15歳)を対象にした理数系科目の全国テストで、全16市州のうち旧東独5州の生徒の成績が上位を独占した。1990年の東西ドイツ統一から20年以上経過した今も、所得やインフラ面で旧東独の苦戦が続くが「理系」の頭脳では西側を圧倒した。
◇テストで上位独占…冷戦期の国家主導教育が影響か
テストは昨年、ベルリンのフンボルト大学教育制度質的開発研究所が全国4万4000人を対象に数学、物理、生物、化学の4科目で実施。今月結果が公表された。
ドイツはかつて東西に分断されたベルリン市、旧東独5州、旧西独10市州の計16市州で構成。このうち、旧東独5州は全科目で上位6位以内に入った。特に、ザクセン州は全て1位。旧西独はバイエルン州などが科目によって上位に入るのみで、大半は平均点以下。
同研究所のハンス・アナント・パント教授は、独紙に「東独では数学や科学が重視され、その教育を受けた世代が今、教壇に立っているのが大きい」と指摘。冷戦期に西側への対抗上、国家主導で教えた科学技術への関心が、地域に根付いているとみられる。一方、移民が多い旧西独では、ドイツ語が苦手な子供も多く、授業の理解が進んでいないとの分析もある。
同研究所はドイツ語や英語、数学の全国テストは過去にも実施したが、理数系科目に絞った試験は初めて。経済協力開発機構(OECD)が今月発表した世界24カ国・地域を対象とする「国際成人力調査」の平均点ランキングでは、調査対象の「読解力」「数的思考力」「IT(情報技術)活用力」の3分野で、ドイツは11~16位と平均前後だった。
http://mainichi.jp/select/news/20131018k0000m030085000c.html
<引用終了>
記事のおわりにある「国際成人力調査」。ドイツは11位~16位と振るわず、国内では深刻な懸念をもっていたそうです。アメリカも同程度でした。
だから、理数系分野に絞ったテストをあらためてやったのでしょう。
その結果から、東西の差が出てしまった。ただ、あらかじめ予期していた節もある。
経済格差は依然としてあるが、よき秩序とか伝統とか習慣が旧東独地域に残っている、と言いたいのではないか。今はない旧東独への郷愁とか憧れがドイツ社会でだんだん強くなっているのではないかと思います。ホーネッカーの時代では確かに酷い目に遭っている、それでも今よりはましと思う人が増えている。少なくとも生活はできたよ、と。
かといって選挙結果にダイレクトに表れてはいない。総選挙ではCDU(キリスト教社会民主同盟)が勝ち、社民党(SPD)と連立を組むといわれてます。左派党は議席全体の一割程度。左派党は旧東独の社会主義統一党が前身です。SPD最左派と合流して、しぶとく勢力を保っている。旧東独地域では依然として得票率も高いんですね。
気になるのは、旧東独が持っていたとされる社会秩序などを取り戻そうという運動がそのまま移民排斥につながりはしないかというもの。記事の最後にも「移民が多い旧西独には~」というくだりがあります。
なにもかも移民のやつらのせいだ、と身近に敵を見出して国民の不満を逸らすやり方はどうなのか、と思う。たとえばロマに対する偏見や虐待は西ヨーロッパ全体で根強い。昔はジプシーといわれてましたね。
ちなみに日本は「読解力」「数的思考力」で一位。IT活用力は個々人で差が出て、順位は高くありません。
(関連記事)http://mainichi.jp/area/news/20131009ddn002040028000c.html
IT活用の順位が低いからといって問題視することもないという意見もあります。
坂村健は“日本はITを使わなくても便利な社会がそれなりに確立しており、使わないで済ます層と積極的に使う層に二分化している”と主張してます。なるほどな、と思いました。
「トロン」の開発者が言うのだから説得力があります。
坂村健の目:分析に至らぬ国際調査
http://mainichi.jp/feature/news/20131017ddm013070013000c.html

ゲスの発想 2013年10月17日

「過度な享楽的雰囲気」ってなんだよ?ならば、適度な享楽的雰囲気を正確に定義してみろよ。
<引用開始>
タンゴもダメなのか 警察庁「享楽的雰囲気が過度」
風営法によるダンス営業規制の余波は、クラブとは無関係のペアダンスの世界にも及んでいる。この数年で、サルサバーの摘発や、公共施設がお年寄りの社交ダンスサークルを締め出そうとするような事例が表面化した。
タンゴなどの男女ペアで踊るダンスは、「享楽的雰囲気が過度にわたる可能性がある」というのが警察庁の見解だ。8月、タンゴ関係者との会合で警察庁の担当者はこんな説明をした。「規制を法律から外すと、ダンス教室と称して『水着の女子高生と抱き合って踊れる』といった営業をされる可能性がある」
タンゴ愛好家にとって、ワインを飲みながら踊る「ミロンガ」というパーティーは晴れ舞台。だが、状況次第では警察から「風俗営業」とみなされる恐れもある。
日本アルゼンチンタンゴダンスプロフェショナル協会事務局長のジョルジュ高橋さん(61)は、「ミロンガはお酒や男女の出会いまで含めた大人の文化。タンゴ発展の源でもあり、規制されるのはおかしい」と訴える。
アルゼンチン人のタンゴ講師にも不安が広がる。4月に駐日大使館で開かれた説明会では「アルゼンチン文化の否定だ」「母国の芸術が法規制を受けるのは不本意」などの反発の声があがったという。大使館のルイス・アレギ前公使は「日本の法律を順守することは大切」と前置きしたうえで、こう続けた。「タンゴはアルゼンチンの文化的アイデンティティーであり、ユネスコの世界無形文化遺産。こうした規制があるのは世界でも日本だけで、とても驚いている。これまで様々なタンゴの場に足を運んだが、モラルに反するような行為を目にしたことは一度もない。問題改善を望みます」。
警察庁は昨年11月に風営法施行令と施行規則を改正。それまで、社交ダンス系の2団体が認定する講師のいる教室に限って、規制の適用を免除してきたが、改正後は社交ダンス以外のダンス団体にも門戸を開いた。
適用除外を受けるには、全国規模で毎年、資格試験を行うことが求められるなど、新団体設立へのハードルは低くない。それでも、タンゴ界は風営法改正運動と並行して、現行法の枠内での適法化への道を模索し始めた。
「アルゼンチンタンゴの未来を考える会」世話人の飯塚久夫さん(65)は「反対、反対だけでは物事が進まないし、違法状態のまま何を言っても世間は耳を傾けてくれない。まず認定団体を設立したうえで、風営法の不合理な点を指摘していきたい」と話している。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201310160244.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201310160244
<引用終了>
呆れる物言い。語るに落ちる。『水着の女子高生と抱き合って踊れる』なんて理由は、どうやったら考えられるんだ?これ、もしかしたら自分がやりたいことを言ってるんじゃないだろうな?「エリートの俺様ができないんだから、お前ら一般人もできなくするのが当然」とかなんとか。非常に幼稚で恥ずかしい。いかにも品性下劣なテスト秀才が考え付きそうですね。
一方でグローバルだ、世界から来てもらうだの言いながらタンゴを否定しちゃ無茶苦茶だろう。
風営法改正により、夜中のダンス営業ができなくなって各地で問題になってますが、なんとなく分かってきたことがあります。適用除外するには資格審査の実施や認定団体設立など言うってことはズバリ、天下りの受け皿を作れってことなんですね。
事実、社交ダンスの団体は警察OBの有力な天下り先と聞いたことがあります。
で、若者が集うクラブだのダンスだのの類は、資格審査とか業界団体設立が面倒だし、利権の旨味も少なそうなので、弾圧にまわっているんじゃないかな。
世界に対して、とても申し訳なく思う。あまりにも無粋です。

誤字の哀しみ 2013年10月16日

卑劣な犯罪ではあります。しかし誤字を見出すと一気に楽しく感じられてしまう不思議です。
<引用開始>
玄関に「爆破」の落書き、臨時休校に 関の安桜小
15日午前6時50分ごろ、岐阜県関市いろは町の市立安桜小学校で、正面玄関付近のガラスに「爆破する!!」と落書きがあるのを出勤してきた男性教諭(32)が見つけた。学校は臨時休校とし、関署と教諭らが校内や周辺を警戒している。
署などによると、玄関西側出入り口の戸のガラスに、赤色のペンで1文字が20センチ四方の大きさで書かれていた。「爆」の字が間違っていた。署は建造物侵入容疑で調べている。
関市内では9月末から、小中学校2校に3件の爆破予告の電話があり、署は関連を調べている。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013101590115926.html
<引用終了>
誤字は罪。犯人に笑いを覚えてしまうからです。別の記事によれば爆破の爆の「共」の字の下部にある「ハ」が欠けていたそうです。文字通りの歯抜けですね。
おおかた、連休が終わって学校に行きたくない子供が仕出かしたんじゃないかな。中学のときに同級生が同じ理由で、教室の窓ガラス二部屋分を夜中に割った事件がありました。ほどなく彼は転校してきましたっけ。
鉄道や道路の高架下支柱にラッカーなどで「○○参上」などと暴走される皆さんが、メッセージを残す場合でももの悲しい例が結構あります。
「龍巻」と名乗るグループがありましたが、右のツクリの横棒が四本ありました。とりあえず漢字らしきものが書ければいいや、という勢いを感じさせましたが哀しいですね。
ブラックエンペラーが遠征してきたときにもメッセージが。それは気取ってアルファベットでEMPERORと描いたつもりが、EMPERRORになってました。
遠くからはERRORが目立ってましたっけ。基礎ができてないのは哀しいぞ。
誤植ひろへり 今朝のかなしみ (啄木)を思い出します。しみじみ、しないけど。

ポーズ 2013年10月15日

やってますよ、というポーズ。本質的な問題から目を逸らしたこのスタイル、別の場面でも見たことがあるぞ。
<引用開始>
婚活:国が支援 概算要求2億円、地方の少子化対策に
少子化対策を目的に、内閣府は来年度、地方自治体で計画している婚活イベントや出産・育児支援などを「地域・少子化危機突破プラン」として公募し、モデル的な取り組みには財政支援する事業を始める。来年度予算概算要求に約2億円を盛り込んだ。7日、政府の少子化対策のための有識者会議「少子化危機突破タスクフォース」の部会に提示した。
地方では地域特性をいかした婚活支援事業や出産・育児環境の整備などが行われている。例えば、山形県では県が出会いや結婚を希望する人を支援する「やまがた結婚サポートセンター」を設置。婚活イベントの開催や、ホームページやメールマガジンなどを活用した情報発信、お見合いを希望する人同士の引き合わせなどのサポートをしている。
内閣府では、こうした事業や新たなアイデアを公募し、選定の上、補助を出す。事業の成果や課題も全国で共有し、地域レベルでの少子化対策の取り組みを加速化させる方針だ。
このほか、少子化に関する新たな事業として▽男性の家事育児への参画を進めるため、各地域・分野で核となる人材育成事業▽社外役員に登用可能な人材のデータベース化など女性役員登用促進事業▽妊娠・出産に関する情報提供や啓発、効果検証事業--なども予算に盛り込んだ。
http://mainichi.jp/select/news/20131008k0000m040059000c.html
<引用終了>
そうです。就活と一緒です。新卒も既卒も中高年も含めた各種就職支援プロジェクトという噴飯な催しと同じ。
読んでてだんだん腹が立ってきた。婚活イベントとか、人材育成とか本質でない瑣末なことをさも重大ごとのように採り上げやがって。出会いがない、とかそんなことでない。最低限の生活が成り立たないからできないのに。
最悪なのは、一応対策をとったというアリバイ作りされてしまうこと。ここまでやってあげたのに結婚できない貴方は、一体どんなひとなんですか?あなた自身の問題じゃないんですか?と次の瞬間に居直ろうとしている気満々に見えますよ。
私自身が言われているような気持ちになってくる。って、完全に当事者なわけですが。上等だよ。
今日これからの天候のように、荒ぶる気持ちになってきますぞ。

自炊と給食 2013年10月14日

見出しを見たとき、なんで止めるんだろうと訝しく思いましたが記事を読んで愕然です。
<引用開始>
受刑者の給食、「自炊」やめ民間委託へ…法務省
法務省は来年度、受刑者らの給食を作る業務に、民間委託を導入する。
4か所の刑務所などで委託契約を結び、その後、全国の施設に広げる。
運営費の削減に加え、雇用や食材の購入を通じて地域活性化にも貢献するのが狙いで、周辺の学校や社会福祉施設への給食の配送も検討している。
刑事施設内での給食業務の民間委託は、6月に政府が閣議決定した公共サービス改革基本方針に明記された。来年度は加古川刑務所(兵庫県加古川市)、岩国刑務所(山口県岩国市)、高知刑務所(高知市)、大阪拘置所(大阪市)で競争入札を実施し、従業員の採用や食材の調達で地元を優先することなどを条件に、1社と10年間の契約を結ぶ。
刑務所での給食は、現在は受刑者が自ら作っているが、受刑者数の減少や高齢化の進展で、調理担当者の確保が難しくなっている。衛生管理も不十分になりがちで、食中毒も起きている。今回の委託には、受刑者の生活環境を改善する目的もある。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131013-OYT1T00315.htm
<引用終了>
運営費の削減、地域活性化などともっともらしい理屈が並んだ後に「受刑者数の減少と高齢化」なんてあるので、ずっこけました。
高齢化はともかく、受刑者減少は本来歓迎すべきことではありませんか。
それに自炊には意味もある。服役態度が真面目な人が炊事係に選ばれる。朝は早いけど一般の受刑者と違って作業は比較的に楽。加えて自由になる時間も多め。誰でもがなれるものでもないようです。
自分で料理を作るという技能が獲得できて、いいこと尽くめと思うんですがね。
それを、わざわざ委託するには理由が弱すぎる。だから、衛生管理が不十分とか生活環境改善とか、聞きもしないのにいろんな理屈をつけているんでしょう。
地元に密着した給食業者を選ぶとか言ってるけど、ワタミとか選んだりしないだろうか。
しばらく注目していきたいです。

人物評価 2013年10月13日

このところで気になっているニュース。教育改革ってほんとにろくなことがない。
<引用開始>
国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に
政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かった。同会議の大学入試改革原案では、1次試験で大学入試センター試験を基にした新テストを創設。結果を点数グループでランク分けして学力水準の目安とする考えだ。2次試験からペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視することで、各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。実行する大学には補助金などで財政支援する方針だ。
同会議のメンバーである下村文部科学相が、毎日新聞の単独インタビューで明らかにした。
同会議は「知識偏重」と批判される現在の入試を見直し、センター試験を衣替えした複数回受験可能な新しい大学入学試験と、高校在学中に基礎学力を測る到達度試験の二つの新テストを創設し、大規模な教育改革を進めようとしている。11日の会合から、本格的な議論に入る。
http://mainichi.jp/feature/exam/news/20131011k0000m040148000c.html
<引用終了>
この間も日記にした話題ですが、さらに病膏肓に入る改悪なんですね。二次試験が人物評価って何だそれ。
人物評価じゃ、ろくなやつが入ってこない。いや、ある人たちにとっては都合のいい人が集まる可能性もあるか。そこそこ人当たりのよい、けれど物事を深く考えない、上の人間には従順で、疑問を差し挟まない、もくもくと作業をやり続けるタイプの人を集められるか。命令に従い、どんな難題にも取り組み、不平を言わず、いざ解雇となっても従容と受け入れ、挙句に感謝までするタイプ。
それは異能が弾かれることにもなります。イノベーションは生まれない。真の競争力も育たず、知の蓄積もない場所に大学はなってしまわないか。多少、尖がった人がいたほうが面白いのに。同質の人間ばかりだと、つまらないというより気持ち悪くなるぞ。
ダイバーシティを認めないで、何がグローバルだろうと思います。
それよりなにより、二次試験が人物評価となればこれに落ちた人たちはどうなるか?入試とはいえ、人間性を認められなかったってことになるではありませんか。彼らのケアはどうなる。
知識偏重を諸悪の根源みたいに言うけれど、蓄積がなければ議論が成り立たないものは確実にあります。
近道やショートカットはない。勉強だけじゃなく、それは仕事でもなんでも当てはまると思う。
入試改革、なんだか就職活動と酷似してきますね。

ドS刑事 三つ子の魂百まで事件 2013年10月12日

七尾与史の新刊「ドS刑事 三つ子の魂百まで事件」(幻冬舎)を読了しました。
<引用開始>
東京・立川で無数のスイーツに囲まれた死体が見つかる。被害者は無理やり大量のケーキを食べさせられて胃が破裂していた。捜査一課第三係の「姫様」こと黒井マヤは、“この事件と同じくらい殺人現場がエレガント”な、浜松の電気椅子殺人事件を洗い直す。すると捜査が進むにつれて、マヤの心の奥底に眠っていた中学時代の「ある記憶」が少しずつ呼び起こされ―。「ドS」の意外なルーツが明かされる、シリーズ最新作!
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89S%E5%88%91%E4%BA%8B-%E4%B8%89%E3%81%A4%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%AD%82%E7%99%BE%E3%81%BE%E3%81%A7%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E4%B8%83%E5%B0%BE-%E4%B8%8E%E5%8F%B2/dp/4344024362
<引用終了>
主人公が警視庁刑事の黒井マヤ。名前だけ見るとエコエコアザラクみたいですがあっちは黒井ミサですね。タイトルにドSと出ているけど、嗜虐志向はたしかにありますがちょっと違うか。サディストではありません。殺人現場などで凄惨な殺され方をした死体を見るのが大好き。それをしたくて刑事になったという変り種。というか変態といってもいいか。それでいて、漆黒の黒髪に磁器のような白い肌、切れ長の瞳を持つ美しい女性。テレビドラマ向けのヒロインですね。
これはシリーズものですので、「ドS刑事 風が吹けば桶屋がもうかる殺人事件」から読むのがいいですが、ここから読んでも十分に楽しめます。
とはいえ、凄惨な殺人現場のシーンが出てきますのでご飯どきを外して読んだほうがいい。まして、体調が優れないときに絶対読んではいけません。
作者の七尾与史は、現役の歯医者さんです。どうりで、口腔系の描写が凝っています。
閑話休題。幻冬舎は尖った作品も出しますが、出版社の姿勢としてはどうかと思うことがたびたびあります。
本の紹介をするときは原則として版元のサイトから引用させていただくのだが、幻冬舎にはこの小説の説明が一切ない。載っているのはタイトルだけです。
異色の出版社ですが、こういう非常識なことを当たり前にやってはいけない。残念です。
体調は普通で、気分がくさくさしているときは面白く読めることでしょう。
ご一読をお勧めします。

はくたか復活 2013年10月11日

はくたかにつるぎ。懐かしい名前が出てきました。
<引用開始>
2015年3月に金沢まで開業する予定の北陸新幹線の列車名が決まり、10日、発表されました。
北陸新幹線は停車する駅などで4タイプの列車が走りますが、東京-金沢間で停車駅が少ない速達タイプが「かがやき」、停車駅が多い停車タイプが「はくたか」、冨山-金沢間のシャトルタイプが「つるぎ」、東京-長野間の長野新幹線タイプが「あさま」と決まりました。
「地域が元気になる原動力になるよう期待している」(JR東日本 冨田哲郎 社長)
今回、決まった名称のうち、「はくたか」は1965年から1982年まで上野-金沢間を結ぶ特急で、また「つるぎ」は1961年から大阪-富山間の夜行列車などで使われていた名称ですが、6月まで行われた公募で多くの票が集まり、北陸新幹線で「復活」しました。
JR東日本とJR西日本は北陸新幹線の詳細なダイヤを来年の年末には決定する予定です。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2026861.html
<引用終了>
北陸新幹線は名称を巡ってもいろいろもめましたね。長野がなくなることで素通りされてしまうんじゃないかって長野が言ったり、北陸は譲れないと富山が言ったり。それにしても「はくたか」が速達タイプって表現はどうかと思う。郵便じゃないぞ。
はくたかとは懐かしい。上野から長時間なのでとうとう乗る機会はなかったけれど。金沢は東京からだと殆どの人が飛行機で行くんでしょうが、東京~長岡~北陸線で行きました。もうひとつ、新幹線で東京~米原~北陸線でも行った。遠くまできたなと実感させられました。それも旅情であります。
新幹線は移動、普通の電車だと旅って思いますね。北陸線は車窓風景がいいので、仕事でも心が和みます。
新幹線を通すときの決まり文句「地域が元気になる」。元気になった地域ってどこか?地方→東京倍増でも、逆ルートはいつも栄えない。しかし駅前は東京と寸分変わらない佇まいになっていく。面白みのない町並みに変わる。
北陸新幹線はJR東と西の共同運航になるのか。北陸線だと糸魚川で境界だった。くしくも鉄道と電源周波数の境界が同じです。
あの50・60kHzそろそろ止めたらどうなのか。もう何の意味もないし、電力会社の既得権を確保しているだけなんですね。これがために相互参入とか電力自由供給がしづらくなっている。

諸悪の根源 2013年10月10日

三鷹のストーカー殺人。諸悪の根源を別のものに求めているという感じも受けます。
<引用開始>
高3女子殺害「警察、想定甘い」 留守電に伝言 逆上の危険
東京都三鷹市で八日、私立高校三年の女子生徒(18)が刺殺された事件で、女子生徒や高校の担任は、元交際相手の無職池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人未遂容疑で逮捕、京都市右京区西京極新明町=からのストーカー被害を二度にわたって警察に相談していた。繰り返されるストーカー殺人事件はなぜ、防げなかったのか。識者からは「警察は最悪のケースを想定できていない」との声が上がる。
女子生徒が担任に「ストーカーが家の近くに出現した」と打ち明けたのは四日朝。担任はその日午後、学校近くの杉並署に「どこに相談すればいいか」と電話したが、署員は「自宅近くの三鷹署に、早急に相談を」と伝えた。二〇一一年に起きた長崎県西海市のストーカー殺人事件後、被害相談のたらい回しを防ぐため、警察庁は相談を他の警察署に引き継ぐ場合、記録を残すように指示している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013101002000113.html
<引用終了>
被害者が可愛らしい女子高生だから、扇情的な報道になるのだろうが聞き捨てなら無いのは「犯人がアニメ好きだった」という報道が複数から出たこと。報道する側の意思が透けて見える感じがしました。アニメ好き≒空想好き≒現実と折り合えず≒逆上して犯行というような狭隘な世界観が仄見えます。
じゃあアニメ好きはすべからく犯罪予備軍になるのかね?
たしかに保護のタイミングを逃した警察の失態も責められるべきだが、相変わらずの諸悪の根源探し報道もいいかげんに反省すべし。
しかし、聡明そうに見えるこの子も魔が差したのかね。杉並の女子高っていうとどこだろう。光塩女子あたりか?両親にも交際をオープンにしていたという。ところが裸の画像をばら撒かれたという情報も出ている。その落差にただ驚きます。付き合おうが付き合わなかろうが、そんなもの絶対に撮らせてはいけませんね。卑怯な証文とでもいおうか。

暗闘 2013年10月09日

このニュース見ていて間違いなく主導権争いがあるなと思いました。
<引用開始>
みずほ銀元頭取、暴力団融資を把握…説明一転
みずほ銀行が系列信販会社オリエントコーポレーションを通じて暴力団員ら反社会的勢力に融資していた問題で佐藤康博頭取は8日、都内で初めて記者会見し、頭取や塚本隆史会長が出席した取締役会で組員への融資実態が記された資料が配布されていたことを明らかにした。
西堀利元頭取が問題を把握していたことも説明した。みずほ銀はこれまで、問題の融資の情報が担当役員までの報告にとどまっていたと説明していたが、一転して経営トップが把握する立場にあったことを認め、経営陣の責任は免れない状況となった。
みずほ銀は同日、金融庁に改めて事実関係を報告。金融庁は「事実と異なる報告だったことは極めて遺憾」とコメントし、みずほ銀に対し虚偽報告で追加の行政処分を検討する。
佐藤頭取は記者会見で、経営責任について「私自身に責任がないわけではない。調査結果を踏まえて厳正に処分する」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20131008-OYT1T01053.htm
<引用終了>
一勧・富士・興銀の旧三行でどこが主導権を握るかで争いがあるのでしょう。リークが発端になっているんじゃないか。オリコは、もともと旧一勧と近しい関係にあった会社です。この問題を持ち出して一勧グループの権威失墜を狙ったんじゃないかと思います。
ちょっと前に、システム統合で不具合が連続して起こりましたね。旧三行でメインフレームが違うのでそれを統合しようとして失敗した。しかもシステムエラーとかバグとかではなく、単なる連絡の行き違いが原因といわれてます。統合はしても、融合はしていないのでしょう。旧三行出身者が、等分に昇格したり、役員数がほぼ同数となっているのもそこに原因がある。
組織は大きくても、実体は脆くて強くはないのだろう。
昔、太陽神戸という銀行がありました。本店が九段下にあり、ここのシステム担当者とスナックで知り合って意気投合したことがあります。彼は言っていた。「太陽神戸だって、二行の統合した会社だけど、それぞれの出身銀行の派閥が強力すぎて一つの塊にはなれていないんです。大手の第一勧銀だってきっとそうですよ」と、コミュニケーション不全をいっぱい聞かされました。
第一勧銀は、第一銀行と勧業銀行の統合した銀行。そこですら真の統合に20年かかったと。
となれば、みずほなんてまだまだ真の統合には行き着かないんでしょうね。
問題になったのは中古車ローン。暴対法の組員に対する規制が人権的にとても理不尽にも思える。もしも組を辞めても、五年間は一般人として扱われないというんだから。反社会的勢力などと敵視するふりをしているが、決して解散命令などは出さない。それは困るから。いつまでも組織を温存しておいてそれに対する取り締まりを口実に予算面での焼け太りを目論んでいるから。
かくて歪な共存共栄は続きます。
過激派がとうにいなくなっても、毎年その脅威を煽ることで組織防衛している公安もこれと同じですね。そういうのが本当の問題だと思うんだけど。増税で議論にさえならない。
そういえば、勤め先は興銀がメインバンクでした。人事担当役員として出向者が来ていたけど、興銀と思えないすごくいい人だった。興銀が消滅してみずほに帰任したけどどうしておられるかな。興銀出身者って、物凄くプライドが高いので有名。三木谷浩史さんを見ていると頷けます。

溜飲 2013年10月08日

1913545744_124 その姿を目の当たりにしたとき「本当にやっちゃった・・」と思っているんじゃないかな。
<引用開始>
従業員に土下座させ43歳女逮捕…ネット掲載か
購入した商品を巡って衣料品店の従業員に土下座をさせ、自宅に謝罪に来るよう約束させたとして、北海道警札幌東署は7日、札幌市白石区菊水元町、介護職員青木万利子容疑者(43)を強要容疑で逮捕した。
発表によると、青木容疑者は9月3日午後6時頃、札幌市東区の衣料品店で、前日に購入したタオルケット(税込み980円)に穴が開いていたとクレームをつけ、同店のパート従業員の女性(32)ら2人に土下座をさせて携帯電話で撮影した上で、女性に謝罪を約束させる念書を書かせた疑い。青木容疑者が撮影したとみられる土下座の場面の画像が簡易投稿サイト「ツイッター」に掲載され、インターネット上で話題となっていた。
調べに対し、青木容疑者は「土下座や約束はさせたが、強要はしていない」と容疑を否認しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131007-OYT1T01058.htm
<引用終了>
土下座。日常生活で、一度もやったことがないし目撃したこともありません。
ドラマ半沢直樹ではよく出てきたと聞いていますが、流行ったりしないだろうな。
土下座を要求した側は、いざそれを見せられて急速に怒りが冷めるものだろうか?溜飲が下がるのかな?なんだか違うような気がします。
「あ、本当に土下座しちゃったよ」と途方にくれる人も多いのではないかと想像します。
でも、振り上げたこぶしを納めるタイミングがなかなかつかめない。結果的にさらに火に油を注ぐような言動をとってしまうのではないか。
自宅まで謝罪に訪れよ、という上の例なんてそれじゃないかな。
一方で、激怒を示し、相手によって屈辱的ともみえる土下座を強要することで何らかの利得を期待する人もいるでしょう。「お詫びで商品券とかよこさないかな」なんて夢想したりする。上の女性はそっちだったかな。
でも、980円のタオルケットでそこまでやるということは、実生活で相当鬱屈したものを抱えていそう。いけてない人生なのかもしれません。
平身低頭で謝罪したことはありますが、それ以上は絶対やるなと先輩から言われました。それやったら際限なく謝罪し続けなければならなくなるって。
でも、もし土下座をするなら、早いタイミングで間髪をいれずにやれ、ともいわれた。
普通は、相手が怒りに怒って手がつけられなくなった際に、最後の手段としてやるようなイメージですが、それは逆効果だそうです。
「馬鹿にしているのか!」と余計に怒らせてしまうらしい。むしろ、ミスが起こった早い段階で、ここぞとばかりに土下座するのが効果的らしい。
タイミングがいいと、その場をかえって支配してしまうこともあるのだと。
でも、するしないの判断が非常に難しいからお前は絶対にやるなよといわれました。
以来、謝罪の基本は、直接あって頭を下げること。電話はやっても必ず直接訪問して謝る。メールで謝罪などはもってのほか、と肝に銘じています。
土下座と無縁の人生でよかった。これまでのところは。今後も頑張ろう。

錯誤の期待 2013年10月07日

たしかにな。錯覚・錯誤させようという気まんまんで表示している場合も多いんですよね。 <引用開始> 「一日最大○○円」…、確認せずに利用すると高額料金になることも!-コインパーキングの「表示」に関するトラブルが増えている- *詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。 全国の消費生活センターに寄せられるコインパーキングの表示に関するトラブルは、年々増加傾向にある。相談の内容をみると、利用料金の表示に関するトラブルが多く見られるほか、高額な請求につながる利用規約の表示などに関するトラブルも見られる。 そこで、コインパーキングの「表示」に関するトラブルについて、問題点をまとめ、消費者被害の未然防止・拡大防止のため情報提供することとした。 相談事例 【事例1】 「一日最大500円」のはずなのに、高額な利用料金を請求された 【事例2】 24時を過ぎたら一日最大料金が適用されない 【事例3】 平日料金と休日料金の違いが分かりづらい 【事例4】 高額な「紛失時料金」を請求された 【事例5】 精算機の前でバックしたら、「紛失」として高額な料金を請求された 【事例6】 お金を入れたのに、お釣りが出ない http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131003_1.html <引用終了> 事例では「24時で900円」等の表示が、客を錯誤させることがあるなどと紹介しています。 たしかに「24時900円」とあれば、「一日留めて900円で済む」と判断することが多いでしょう。 ところが「24時」は深夜零時であり、この時刻を過ぎて留めていると追加料金がかかってしまうということです。23時に留めて零時半に出そうとすると1800円とられる、とかそんな感じですね。 一時間百円、とあればおお、安い!となりますが実は深夜料金で一時間百円とかね。 言葉は悪いけど、ぼったくりと呼ばれても仕方ないんじゃないかな。 そういえば、破壊的な安い値段でコインパーキングやっている例って聞いたことがありません。 カルテルでも結んでいるんじゃないかと、勘繰りたくなります。名ばかりの自由競争じゃないか? ときどき、家の近所にさお竹屋が車で回ってくるんですが「20年前のお値段で出しています。一本イチキュッパ!」なんてアナウンスします。これ、普通にとると「一本1980円だ」と思えますがそうじゃない。19800円という超高額で竿を売っているんです。実態を知ってじゃあ買いませんというと、もう用意して切り出してしまったとか、いろいろ難癖をつけて凄んでくるようです。 警官を呼んで追い払ったこともあったと聞きました。これなんかと同じで、コインパーキングもこちらの錯覚・錯誤を期待しての汚い商売が少なくないんじゃないですかね。 考えてみれば、コインパーキングをまともに使ったことって数えるくらいしかありません。元来が節約思考ということもあり、極力無料or低料金で使える駐車スペースを見出そうという因果な性分が幸いしていることもあるのでしょう。スーパーとかファミレスとかのスペースに留める。 家族を迎えに、羽田空港のパーキングに車を留めたことがあるくらいかな。ぎりぎりの時間に到着するように、湾岸を調整でノロノロ走ったりしていましたから、甚だはた迷惑なドライバーです。早く着きそうだったので路肩で小休止してみたり。いけませんね。

期限切れの事情 2013年10月06日

やっぱりな。そりゃ、そうでしょう。今までが問題なく動いているわけだから。
<引用開始>
期限切れXP、自治体54%に20万台
国内のパソコンの3分の1に搭載されている米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポート期間が来年4月に終了するが、その後も全国の半数以上の966自治体が20万台以上を使い続けることが読売新聞の調査でわかった。
サポート終了後はウイルス感染の危険が高まるなどサイバー攻撃に無防備になるが、「危険とは思わなかった」とする自治体もあり、専門家は「セキュリティー意識が甘すぎる」と危惧している。
アンケート調査は、47都道府県、20政令市、1722市区町村の全1789自治体を対象に実施。全自治体の保有パソコン計約176万台の更新状況を尋ねた。
その結果、来年4月までに「ビスタ」「7」「8」などの後継OSへの更新が完了しないのは17府県、10政令市、939市区町村で、全自治体の54%に上った。香川県や東京都港区など203自治体では保有台数の半分以上が更新されない。更新が完了しないパソコンは全自治体の保有台数の11%にあたる20万台以上、更新に必要な予算は150億円以上と試算される。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/national/20131006-OYT1T00201.htm?from=ylist
<引用終了>
私の友達で、Windows2000を使っている人がいますが普通にインターネットにつなげて使用しています。2000はずっと早くにサポート終了していますが、ウィルスソフトさえ更新すれば大丈夫といってました。
無料のキングソフトやAvastは対応しているので、問題なしと豪語されました。念のために確認したら、キングソフトは確かに対応できています。
そうか。2000ですら大丈夫なら、XPはまだまだいけそうです。買い替えは手控えるか。
これ、自治体にしかリサーチしてないわけないですね。きっと企業向けにも調査しているのでしょうが、出せないような結果だったのではないか。
大半の企業で使い続けるって結果が出たのだと思います。不都合な真実。
それにしてもセキュリティ専門家って誰だ?実態を知ってて口を噤むか。
Microsoftの機嫌を損ねて、仕事来なくなったら困るってか。
機嫌とりのために、期限を切れと声を嗄らしているんですね。
Microsoftは、いい加減にOSのソースコードを公開すればいいのに。
もう、十分に稼いだでしょう。そろそろOSについては社会還元すべきだよ。

襲名犯 2013年10月05日

竹吉優輔著「襲名犯」(講談社刊)を読了しました。今年の乱歩賞受賞作です。
<引用開始>
十四年前、関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。ルイス・キャロルの詩を下敷きにしたかのような犯行から「ブージャム」と呼ばれた犯人は、六人を殺害した後、逮捕される。容姿端麗、取り調べにも多くを語らず、彼を英雄視する熱狂的な信奉者も生まれるが、ついに死刑が執行された。そしていま、第二の事件が始まる。小指を切り取られた女性の惨殺体。「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。十四年前の最後の被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる……。
惨劇はなぜ繰り返されるのか? 現在と過去を結ぶ事件の真相とは? 
http://bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/shumeihan/
<引用終了>
乱歩賞は、作品の優劣が年毎に変わります。これは面白い、というものとちょっと読みづらいというもの。「襲名犯」はぎりぎりで前者に入るといってよいでしょう。
読み出して半ばで、自分なりに犯人の目星がつきましたが、本当にそうか?いや違うだろう、と繰り返し自問しながら読み進めました。結果的に作者に、してやられました。
主人公は図書館司書ですが、その仕事ぶりがやけに詳しいなと思ってたら作者も同じ図書館員だったのですね。納得です。
ある思慕と怨恨が、物語の背景に横たわっています。ある人への尊敬が思慕に変わり、その思慕があるきっかけで憎悪にと変わっていく物語です。作者はそんなこといってないけど、多少BL的な要素もあると思えました。
本作も楽しみながらすぐ読めましたが、乱歩賞作品は巻末に、選者の選評が載っていてこれを読むのも楽しいです。
しかし、ここ最近の選者の評には気になるところもある。応募作品の殆どに対して言ってるのだと思うのだが、トリックのご都合主義とか人間観察の浅薄さについて、描き方が甘い!と断罪しているのです。
乱歩賞は一次選考と二次選考がある。受賞作品は五編程度の作品から選ばれるのだけど、この最終候補作品にして、日本語の記述の拙さとか登場人物の浅薄な描き方に、選者から沢山の注文が入るのです。それが選評でわかる。
二次選考の選者は、東野圭吾、石田衣良、今野敏、京極夏彦、桐野夏生。
ただ、一次選考選者も、杉江松恋、円堂都司昭、香山二三郎、吉野仁といった優れた読み手ばかり。その吟味も一般人とは全く違う厳しさでしょう。
ということは、応募作品の質が落ちてきているということなのですね。
それくらいなら、自分も応募してみようかなどと怖いこともふと頭を過ぎったりします。
荒削りながら、乱歩賞受賞作に相応しい作品です。ご一読をお勧めします。

最初の収穫 2013年10月04日

10月期のドラマがだんだん始まりだしていますね。
なるべくネタバレしない範囲で書きます。
早速、水曜十時の「Woman」後枠で竹内結子主演の「ダンダリン」も、ちょっと見ました。といっても同時刻にやってたNHKスペシャルとザッピングしながらなので、後でどこかできちんと見ます。
「それ、労基法違反です」という原理主義者の話ですね。「マルサ」「ミンボー」みたい。
おお、「華のない」ジャニーズ代表の風間俊介が出てます。NHK朝ドラ以来か。
松坂桃李も出てるけど、私は、彼と三浦貴大との区別がよくつきません。
第一話のゲストが渡辺いっけい。
未払いの残業代を巡る話でしたが、悲哀がよく出ていました。ドラマ終盤で未払い残業代があることを訴えますが、この後のことを考えると気が重くなる。その場は払われたとしても、会社には居づらくなるだろう。ドラマはそこまでは、追えない。まだ、判断がつかないので来週も見ます。
昨晩遅くの「ハクバノ王子様」は、「町医者ジャンボ」の後枠。優香主演でとても興味深い。コメディかと思ってた。三浦貴大はこっちに出てる。
おお、新井浩文と市川実和子もいる。とぼけた新井と、まるで駱駝のような市川実和子が出てるならこれは見ないと!と思ってたら、寝落ちしてしまった・・・。
「あまちゃん」でGMT48だった優希美青もいる。優香と同じホリプロだから、ブッキングだね。来週も見ます。どこかでストーリーを確認します。
本格的に来週辺りから新番組は出てくるのでしょうが、意外な収穫が東京MXにありました。
夜九時から月~金でやってる「ニッポンダンディ」。大変なレギュラー陣になっている!
水曜の放送を見たら、司会が元フジの長谷川豊。で、レギュラーがゴルゴ松本と室井佑月。で、昨晩のゲストが何かとお騒がせの遠野なぎこだ!
「酔っ払って朝帰りした際に、新聞取りに出てきた男の人に『ねえ、中に入れてぇ』といってその家に強引に入った。それでまあ、コトをいたしてたら彼女が来ちゃったのよ!」。いいのか!そんなのテレビで言って?
「田中将大を支えたフードマイスター里田まいの料理」ニュースでは「でも、毎食をわざわざ写真にとってブログにアップする女の魂胆って、ちょっとね・・」と室井が言った。すかさず「料理が冷めるだろ!」と長谷川豊の突っ込みが入りました。「CXより、時代はMXだ!」なんて言ってるし。
なんか全体にテンション高いぞ。
昨晩の木曜ダンディも凄かった。こちらはレギュラーは変わらないのだけど、アシスタントが交代して新しい人が「下ネタでタブーはありません」なんて、レギュラーの今井雅之を挑発してました。それで、特集が「ブラジャー男子」ときた!
同時間帯はNW9があるのにこの落差はなんだろう。東京ローカルといえ、地上波だぞ。無論、推します。
http://s.mxtv.jp/dandy/
いい収穫がありました。実りの秋が始まります。

新テスト 2013年10月03日

う~ん。これ以上、あまり入試改革はしないほうがいいように思うのですが。
<引用開始>
大学入試改革:新共通テスト創設 段階別「点数グループ」
政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が検討している大学入試改革の原案が2日、判明した。現在の大学入試センター試験のように1点刻みをやめ、段階別の「点数グループ」で評価する新しい大学入試の共通テストを創設する。また、高校生の学習到達度を在学中に確かめる新テストも作成。2種類の新テストはいずれも複数回受験できる。
 日本の大学入試制度を抜本的に変える大改革になるが、導入年度は、高校生に混乱を与えないよう「十分な周知期間を置く」とし、現在の高校生は対象にせず、数年後をイメージしている。10月中旬の会議で提示した上で、11月中にも提言をまとめる方針。その後、文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」で、導入年度など具体策が議論される方向だ。
 大学入試の新テストは、現行のセンター試験をベースに、「知識偏重」にならないよう、結果は段階別に大まかに示す。受験生は複数回受けることができるようにする。各大学はテスト結果から、受験生が教育についていける学力があるかどうかを判断する。その上で面接、論文、社会活動の成果などを評価し、各大学の理念に合った学生を選抜する仕組みだ。
http://mainichi.jp/feature/exam/news/20131003k0000m040127000c.html
<引用終了>
少子化は進行していますが、受験産業ってすごく伸びているんですね。代々木+サピックスなど大手同士の統合が一通り終わった影響もありますが、少子化で、一人ひとりのお金をかけて余計に受験戦争が過熱しているようです。
私たちの時代の大学進学率が24%程度(高校卒業者対象)でしたが、今は50%を越えているという。この先もそう変わらない予想が続いてます。
今回の新テストによる一連の入試改革。平たく言えばテストの回数を増やしただけ。受験料で国庫収入を増やし、併せて受験産業を活気付かせることでしょう。これにまつわる天下りとかも出てきそうな勢いです。
受験生が混乱しないで、真っ当に判定されて欲しい、と切に願う。
共通一次試験が出来た時代に私は高校生でしたが、本格試行の前々年にプレ試験というのがありました。
それを受けさせられたのですが、初めて遭遇した五教科七科目の試験に、おなかいっぱいになったものです。マークシートもあまり馴染みがないし。
こりゃ浪人しても、絶対に二浪してはいけない。そう決意させる仕組みでした。
しかし、中教審ってろくなことをやらないな。小人閑居して不善をなす、か。

機関紙 2013.10.2

見出しを斜め読みしてて、何で今更そんなニュースが出るのかと思いました。
<引用開始>
山口組、38年ぶり機関紙 組織引き締め「前進しよう」
国内最大の指定暴力団山口組(神戸市)が、38年ぶりに機関紙を復活させていたことがわかった。1971~75年に計11号発行した「山口組時報」以来だ。警察当局は、取り締まりの強化や暴力団排除機運の高まりを受け、組織の引き締めを狙った動きとみている。
機関紙は「時報」とはひと文字違いの「山口組新報」で、捜査関係者によると、組織運営を担う直系組長を集めた7月5日の会合で配られた。8ページで、題号のわきに「組員以外の閲覧、複写を禁ずる 〈非売品〉」とあるという。
「試練の中から前進しよう!」と題した巻頭言は、篠田建市(通称・司忍)・6代目組長(71)が山口組の現状を「不遇」「窮地」などとしたうえで、「今後の進むべき道や経済活動を変化、進化させることが生き残りの条件」と訴えているという。
71年7月の「時報」創刊号に故田岡一雄・3代目組長が書いた巻頭言と同じ題で、このほか、田岡氏を「中興の祖」として「顕彰」する記事も掲載。暴排条例や改正暴対法を「理不尽な弾圧」と批判しているという。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201310010023.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201310010023
<引用終了>
よく見たら山口組の話ではないですか。
「機関紙」だの「前進しよう」だのの見出しだから、てっきり中核派と見誤りました。
中核派の機関紙は「前進」と称する。対立する革マルが「解放」だったかな。「戦旗」なんてのもあった。大学生協の書店の一角をこれらが占めていたのを思い出す。時々立ち読みして、頭をくらくらさせてました。今は、もう棚がないんだろうな。
「複写を禁ずる」ってメッセージは二つの相反する意味がある。字義通り、コピーするなって禁止と、それとなく他所で見せろって限定的拡散です。
この手の書類には必ずそういう意味がある。出なければ配りはしない。
組織の引き締めと同時に、ステークホルダーに対する権勢の誇示ですね。
組長はもう71歳なんですね。長命な人がわりと少ない。不摂生でしょうから。
営利を目的とした巨大組織である点は大企業と変わらない。表か闇かの違いか。脅迫・不正・無法・・・あれ?大企業とあまり変わらない?なわけないか?むむ。
記念碑的な出版をするって中小企業の経営者がよくあるんですよね。自伝みたいなやつを自費出版で作って、関係者に配るってやつ。社員とか取引先とか。
最初に勤めた会社の会長がそれをやった。そのときも「無闇に他所の人間に見せるな」ときついお達しがありました。私は直前に退職していた、いや、させられた。
多くの人に見せたい、けど見せたくない。承認欲求が強い、けれどその結果が招くリスクについてはとりたくない。なんとも身勝手な動機なわけです。
内容がまた酷かった。自分が如何にして会社を大きく伸ばしてきたか、如何にして過去の“抵抗勢力”を駆逐したか、自分と対立するその連中が如何に人間的に下らなかったかをさんざん書き下ろしていました。
コントロールスパンで、言うことを聞く連中なら自らの権勢を好き勝手に誇れる、でもそうでない連中に見られると危ない。そんな内容でして、読まされるこちらとしては彼への忖度と軽蔑と複雑に絡み合った心象を持ちました。「泥棒!」なんて出来たばかりの労働組合員に叫ぶ描写もあったな。ともかく品が無かったです。
タイトルが「感動と気位をもって」。四六版で立派に製本された本当に悪い冗談だった。
でも、本にしたことが祟った。遂には、自著で罵った相手のところに現物が届く事態となり、怒鳴り込まれたことがあったと聞いた。そりゃそうだ。
喧嘩うってるのかとなるわな。件の会長は、病気療養を理由にしばらく会社を休んだそうです。これもまた、拙劣な対応。本に書いたことを事実と認めたのと同じですもの。結局、三ヶ月くらい出社できなかったという間抜けぶりです。中小企業のオーナーだからできる。
親子関係を擬制とするヤクザにそんなことはないのだろうが、文字で残すとあとあと何らかの禍根も残る、という一幕であります。

生活防衛 2013.10.1

しれっと言いやがりましたね。
<引用開始>
安倍首相、消費税8%を表明=「国の信認維持」-経済対策も、午後に記者会見
政府・与党政策懇談会で消費税率引き上げを表明する安倍晋三首相=1日午後、首相官邸 安倍晋三首相は1日午後、首相官邸で開いた政府・与党政策懇談会で、消費税率を2014年4月に5%から8%に引き上げると表明した。同日午後6時からの記者会見で国民向けに発表する。消費税率の引き上げは1997年4月以来2回目で、上げ幅3%は前回を上回る。家計や企業経営への影響を抑えるため、首相は5兆円規模の経済対策を実施することを併せて表明、デフレ脱却に引き続き全力を挙げる方針を明確にした。
 首相は席上、「国の信認を維持し、持続可能な社会保障制度を次の世代にしっかりと引き渡していくため、14年4月1日に消費税を5%から8%に引き上げる判断をした」と言明。「経済政策パッケージを取りまとめた。その実行により、消費税を引き上げたとしても、その影響を極力緩和できると考えている」と強調した。
 政府は1日午前、首相も出席して産業競争力会議や経済財政諮問会議を開き、経済対策の効果や消費増税の影響などについて意見交換。午後5時の閣議で消費増税と経済対策を正式に決定する。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2013100100498
<引用終了>
国会も開かず、意見も聞かず、取り巻きにお手盛りの報告をさせて終りかよ。
もうこうなったら、徹底的にお金を使わないようにするしかない。今まで以上に、切り詰めてやっていくしかない。本来は節約を考えるというのはすごく楽しいのですが、それは創意工夫がすぐに生かされるからですよね。
今度の場合は理不尽な実質値上げだからな。辛い戦いになりそうです。
大阪丸ビル会長の吉本晴彦さんだったかな。大日本ドケチ教の教祖をやっている人の話からすれば、ケチと渋ちんは違う、と。必要なところにはお金をかけるのがケチで、ただただ使わないで済ますのが渋ちんといって、下の下であると。そのうえで楽しみながらケチケチやっている。タクシーの初乗り料金を誰が払うかで三人で揉めたとか、ケチではあるがどこかにユーモアがあって救われます。
どうしようかな。思いっきり前向きに考えるしかないんでしょうな。
少し前から「消費は悪徳、消費は罪」と考えるようにしています。その罰金が消費税と思うと少し胸がすく。いかにこの罰金を払わずに済ませるかといろいろ構想を練ってみたいです。
あるいは、ヴォルテールの「カンディード」を読んで内心から救われてみたい。
「この世はすべて最善の状態である」とうそぶく小説ですが、こういう時代には合う。
悲劇は喜劇的でもある、のかも。

運命の人 2013年09月30日

昨日、亡くなられていたんですね。
<引用開始>
作家の山崎豊子さんが死去
「大地の子」や「白い巨塔」など、社会派の長編小説で知られる作家の山崎豊子さんが、29日、心不全のため入院先の病院で亡くなりました。
88歳でした。
山崎さんは大阪の出身で、大学を卒業後毎日新聞社に入社し、学芸部の記者として働きながら、当時の上司だった作家の井上靖さんの指導で小説を書き始めました。
昭和33年に「花のれん」で直木賞を受賞したあとは、文筆活動に専念して社会派の長編小説を次々と発表しました。
大学病院や医学部が抱える問題点を鋭くえぐった「白い巨塔」や、銀行を舞台に政財界の人間模様を描いた「華麗なる一族」、それに、綿密な調査と取材で中国残留孤児の生涯を描いた「大地の子」など、小説の多くは映画やテレビドラマになりました。
平成3年には菊池寛賞を受賞しました。
山崎さんは、70歳を過ぎても精力的に執筆を続け、平成11年に発表した「沈まぬ太陽」は航空会社を舞台に逆境に立ち向かうサラリーマンの姿を描き、幅広い読者の支持を集めたほか、80歳を過ぎて、外務省の機密漏洩問題に関わった新聞記者を題材に描いた全四巻に及ぶ「運命の人」を発表しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130930/k10014913861000.html
<引用終了>
この人を見ていて、意思と気力は年齢には関係ないのだと思ってました。
そうか、毎日新聞勤務時代には、井上靖に指導されていたのですか。ならば出藍の誉れですね。
師匠を軽く追い抜いていった。私にとって井上靖とは「しろばんば」「夏草冬濤」で済んでいる人です。いってみれば中間小説作家で川端康成とかと同じ属性ですね。
「運命の人」はドラマにもなりましたね。80歳を過ぎての旺盛な執筆活動は、ただただ尊敬します。
西山太吉の事件は「運命の人」と、澤地久枝の「密約」を併せて読むと実相がよく浮かんでくる。
小説の形で、仮構にしているとはいえ、難しいテーマばかりを引き受けていたという印象がある。
執筆にあたっては様々な妨害や、要らざる干渉が各方面からあったのではないかとも思う。
もはや詮無きことだが、福島のテーマでも書いていただきたかった。
合掌

インクルーシブ 2013年09月29日

先ほどまでフジテレビの「ザ・ノンフィクション」を見ていました。
今回は、フレンチシェフの三國清三が主人公。国内で17店ものレストランを持つオーナーシェフである彼が、上海進出を目論みます。
中国で、外食でのし上がってきた若手実業家の持ちかけた提携話をもとに、繁華街である外灘(バンド)五番街に店舗スペースを用意します。
そこに三國のフレンチレストランを入れて、共に成功しましょうというもの。
ところが、話が来た2010年からなかなか話が進みません。間には東日本大震災も起こり、開店も危ぶまれましたが中国側パートナーは「大丈夫だ」と繰り返す。それでも、開店は進む気配もない。やがて、外灘で賃料が上がり、そのお金がなかなか工面できないので話が止まっていたと聞かされて愕然とします。
しびれを切らした三國は何度も彼に進捗を問いただしますがいつも漠然とした答えしかない。
とうとう、書面によって期限を切って回答しろと迫る。ところが、急かすならば返事はノーだという若手実業家の答え。話は完全に潰れてしまう。
それからまもなくして三國が驚くニュースが入る。件の若手実業家が日本の大手回転寿司チェーンとの合弁を発表。短期に中国全土で600店を開くという壮大な計画を聞かされます。つまり、二股をかけられていたというわけです。
普通なら「騙された」「だから中国人は・・・」といって恨んで悔やんで終わる。ところが三國は違った。それからまもなくして、上海郊外でイタリアレストランを開店させる。賃料が安く、食材調達の点でフレンチより低コストのイタリアンを選んで、念願だった上海に進出したわけです。しかも、出店にあたって、件の実業家にも出資を依頼してさせていた事実まで最後には明かされます。これには、唸らされました。
折角2年もの間、中国出店計画していたのにそのまま頓挫させたくない。コストの点で解決できる方法はないか、と考え抜いた末での妙案でした。
しかも、普通なら喧嘩別れしてそのままになるだろう実業家にも声掛けして良好な関係を崩さない。見事だなと思いました。
たまに話をしていて思うのは、如何にして相手を出し抜いてやるか?ウィナーテイクオールを成し遂げるか?という思考ばかりに囚われている人が案外多いということです。相手をやり込めるとか、叩き潰すとか、論破するとかそんなのばっかり。そしてビジネスでは如何にしてエクスクルーシブ(排他的)な環境を築けるかといったことに腐心している。だけどそれは、現実には到底難しいんだよな。
むしろ如何にインクルーシブ(包括的)に周囲を巻き込んで成功していくかってことが大事なんだよな、ってことがあらためて三國のとった行動を見て気づかされました。
再放送とかやってくれればいいのに。とてもいいケーススタディになります。
オテル・ドゥ・ミクニ、一度でいいから行ってみたい。一人じゃ無理かな。

無理筋 2013年09月28日

北海道に続いて四国でも同じようなニュース。一体、分割民営化とはなんだったのかと思います。
<引用開始>
JR四国、橋の補修放置 78カ所で最長23年 検査院
JR四国が、線路がかかる78カ所の橋について「安全を脅かす恐れがある」として補修工事が必要と判断しながら、具体的な工事の計画を立てていないことが、会計検査院の調査でわかった。なかには最長で23年間、放置されている橋もあった。検査院は、工事の実施時期を速やかに決めるよう同社に求める方針だ。
検査院が調査対象にしたのは、JR四国が管理する2600カ所余の線路がかかる橋。
同社は定期検査の結果などから、国の基準に基づいて橋の安全性を4段階に判定。最も危険な「A」は「変形やひび割れがあり、安全や列車の運行を脅かすため補修や改築が必要」で、さらに緊急度に応じて「AA」「A1」「A2」と分類される。他の鉄道会社では、A2と判定してから3年程度で補修を実施しているという。
http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY201309270558.html?ref=com_top_pickup
<引用終了>
1984年から86年にかけて、国鉄にほぼ日参していました。丸の内にあった本社とか、国分寺にあった中央鉄道学園とか、主要な各地域にあった鉄道管理局といった組織に。
教育の仕事をしていて、当時の国鉄の職員がおよそ25万人。顧客として捉えると当時民営直後だったNTTなみにおいしい組織と思われました。ただ、労使関係や労務に問題を抱えていたのでそこがどんな感じだったのかを見極めたいと思ってました。予想どおりで、硬直して暗かった。
教育で最も力を入れていたのが安全に関わる分野。安全衛生や危険予知訓練、補修作業に関する技能教育は、その他のメーカーからよきお手本とされていた。いろんな会社が見学に来ていたのを見ました。日本の安全教育は、国鉄と製鉄各社が先端を走っていたのだと思います。
基本的にそれらの教育は、先輩から後輩、壮年から若手社員への伝承という形で行なわれていました。一子相伝というか、師匠が弟子に極意を授けるみたいな感じです。安全最優先で、そのために必要なコストはいくらでもかけようという発想が当時は健在だった。
今は、それがコストとか無駄だとか、諸悪の根源として見なされているのだろう。そんな無駄な作業はするな、もっと効率的に動け、と。
変わるきっかけになったのは、国内では土光臨調。海外でレーガノミクスの実施。当時の行政改革の目標は3Kといわれた、コメ・国鉄・健康保険の問題解決でした。コメと健保になかなか手をつけられなかったので、組み合い潰しと相まって、国鉄改革が提言された。
当時の国鉄、主要な組合が六つもありました。国労・動労・鉄労・職員組合・全動労など等。
自民党から共産党傘下まできれいにありました。たしかにこれは強烈だった。組合そのものでも教育のニーズがあって、呼ばれていったこともある。例えば団交の際には、会計的な知識が必要だから、組合として学習したいというニーズなどがありました。今では考えられないけれど。組合そのものがなかったりするからな。
それにしても民営化は避けられなかったとしても、分割ってどんな意味があるのだろうと当時から訝ってました。四国・九州・北海道の三つ。単独で生き残れる会社なんてどこもない。地方切捨てじゃないかって当時から思った。三社はとりあえず、観光を前面に打ち出すしかないのだけれど、それだけでは足りない。しかしその他のアイデアとしては、如何に新幹線を延長させてもらうかぐらいしかない。
そこに分割民営化に際して、毒リンゴが示された。それが経営安定化基金というお金。分割されて経営が先々危なくなっても、国からお金を出してやるから、民営会社としてこの先もずっと存立できますよ、というものです。JR北海道は勿論、四国も九州もこの基金によって救われている。
JR九州などは、新幹線を敷いたから本来は大変な負担が圧し掛かるのだけど、このお金で息をついているところもあります。それでなんとなく、問題が解決しちゃったように関係者が錯覚した。
そこには、見せかけの分割民営化という無理筋が横たわる。西日本の歴代経営者が、福知山線脱線事故で責任を問われなかったのも、この延長線上にある。日勤教育や、私鉄との競争やコストカットやらの末の事故なのに。現場の暴走ということで幕引きされようとしている。
勿論、JRの問題はもっと複合的な要因もある。前近代的で、不合理な悪習の残滓は確かにある。
けれども、今の地方いじめみたいな報道にはため息が出ます。

関東連合 -六本木アウトローの正体 2013年09月27日

久田将義著「関東連合-六本木アウトローの正体」(ちくま新書)を読了しました。
<引用開始>
六本木界隈で事件が起こると、あるいは芸能スキャンダルがあると、必ずと言っていいほど、あるグループの関与が取り沙汰される。捜査当局から、ついに準暴力団と規定された関東連合だ。
いったい彼らは何者なのか。なぜそれほど影響力を持てるのか。数々の事件の背景には何があるのか―。捜査当局はもとより、関東連合幹部、暴力団関係者を直撃。さらに、暴走族、チーマー、ギャングと変遷した昭和・平成の不良少年シーンを、著者の実体験も交えて辿る。綿密な取材・分析から見えてきた、新しい反社会的なネットワークの正体に迫る。
:本の目次
序章 闇社会の入口へ
第1章 関東連合の歴史
第2章 チーマーの出現
第3章 武闘化するチーマー―三茶抗争と関東連合の台頭
第4章 関東連合の復活
第5章 六本木進出
第6章 六本木フラワー事件
第7章 人脈
第8章 裏社会の地殻変動
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480067333/
<引用終了>
終始、興味深く読みました。著者の久田将義とは十歳ほど年齢が離れていますが、私たちの時代にあった暴走族のこともよく調べて書かれており、懐かしい感じも受けました。
私は大田区で生まれ育ったが、地元ではZEROっていう族が大きかったと覚えています。それからアーリーキャッツとかスペクターもよく名前を聞いた。
「極悪」や「マッドスペシャル」「ルート20」「エンペラー」は地元には殆ど来なかったんじゃないか。
前二者が下町、後者が新宿以西。ルート20は名前が示すとおり甲州街道沿いで活動してた。代わりに「ジョーカー」とか神奈川の族が、よく家の前の第一京浜を遠征してたけど、あれは喧嘩にいく途中だったかな。
1977年に家の近所で、族同士の大掛かりな喧嘩がありました。通称「大井埠頭事件」といいます。
少数精鋭と凶暴さで知られた「極悪」が、大井埠頭で集会していたCRS連合を襲った事件です。
当時、さえない浪人だった私は震え上がりました。大井埠頭なんてめちゃくちゃ近所だ。まして家の前は第一京浜国道でしたから、いつその連中が暴走してくるかわからん。ヒヤヒヤしてました。
この本によれば極悪は80人のメンバーで、1000名以上集まっていたCRS連合に突っかかっていったとある。そうそう、その話は当時から有名だった。かっこいい、なんて遠い目をしてたのもいた。
不良少年を持ち上げて英雄視するような風潮があったり、仕掛けられたりするが、ケッって感じ。英雄でもかっこよくもなんともない。あんなの単なるバカ。当時もそう思ってたし今でもそう思う。
懐かしいとは思うが、憧れたりとかはない。高校には「極悪」のメンバーと噂された同級生がいたけど、頭悪そうだった。足立区に住んでた。高校は制服なかったので、アロハとかゴルフシャツ、下はフレアのパンツにエナメルの靴、頭は中途半端なパンチかアイパーだった。どう見ても地回りのチンピラ風情。憧れるわけがありません。ただ、剣呑な雰囲気は醸し出していたなあ。遠くから珍獣を見る思いで観察しました。
修学旅行に出かけた際、途中で財布を失くしたとかでいきり立っていた。「財布見つかったら、てめえら全員半殺しだかんな!」。私のクラスに遠征して逆ギレしていた姿を、30年以上経った今でも思い出す。間抜け野郎が。
本を読んであらためてわかったけど、暴走族は断絶があるんですね。80年代前半にいったん収束してから、90年代に甦るけどそれは全く別物であるとわかる。そしてチームとかチーマーと称する連中の生態もよくわかった。暴走族は、シノギをやらない。走るか、喧嘩するだけ。けれどチームは、シノギに手を染める。その発展形が関東連合になっていく様がよくわかりました。
また、いわゆる“半グレ”がそのまま関東連合とならない点もよく理解できました。もっとソフィスティケートされていて、秩序を重んじながらも外には苛烈で残忍になるのが関東連合。半グレにその芸当はできない。せいぜいがオレオレ詐欺。
問題は、暴対法及び暴力団排除条例。一言で言えば、あるものを、見ないことにすること。これらの形骸化した法律のせいで、かえって暴力は根深く陰惨なものにとなっていってしまいます。
このざるから、こぼれ落ちたのが関東連合や半グレとされる連中。暴力団が手を出せない隙間にさまざまな“商機”を見出して、侮れない額の富を稼ぎ出していく彼ら。
時代を創り出していくのは、けっして不良少年などではない。けれど、その一端をネガのようにあらわしているのが彼らの生態だとは思う。
ご一読をお勧めします。

血盟団事件 2013年09月26日

中島岳志の新刊「血盟団事件」(文藝春秋)を読了しました。
<引用開始>
担当編集者から一言
昭和初期の日本は連続テロに見舞われました。なかでも1932年に起こった元蔵相・井上準之助暗殺と財界人・団琢磨の暗殺は、指導者の井上日召と「血盟団」という犯行グループ名と共に記憶されています。グループの中心は20~30代の若者たちでした。著者はこの若者たちに注目します。就職難や格差問題など現代と変わらない悩みを持った青年たち……彼らがなぜ暴力に走らなければならなかったのか。80年を経てその真相に迫ったノンフィクションです。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163765501
著者インタビュー:
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3116
<引用終了>
はるか八十年も前の話、どこまでリアリティを感じられるか疑問でしたが最後まで読みました。
ただ、読み進めるのに難儀もしました。中身がなかなか頭に入ってこようとしない。これは、血盟団には昭和初期のテロリスト集団としての認知しかなく、北一輝だの西田税などとどんな関係だったか判然としないまま読み進んだ私に最大の問題があります。
ただ、中島岳志の取材及び書き方が、事件の経緯を辿るよりも、井上日召を巡る人間関係について重点を置いていたとも感じられ、周辺知識をある程度備えておかないといけないと思います。
腰をすえてとりかかる必要がある。同じ著者の「秋葉原事件」がすらすら読めたのとは対称的な印象ですね。
血盟団の主だった事件は、蔵相井上準之助と三井財閥の団琢磨暗殺に尽きます。衝撃的な事件ですがこれは端緒に過ぎない。このおよそ二ヵ月後に5/15事件が起きて、犬養毅が暗殺される。さらに四年後に2/26事件が勃発します。2/26では土壇場で井上と決裂した西田が主犯となった。
それにしても。井上日召、北一輝、さらに石原莞爾、悉く日蓮宗を基盤とした社会変革を試みている。宮沢賢治も、国柱会に入会した熱心な信者でした。同時期に恐ろしいほどシンクロする。
それほどまでに魅力、魔力がある教えなのかとも思う。田中智学がこの時期でのイデオローグといってもいいかと思いますが、「八紘一宇」とはもともと彼が考え出した概念なんですね。
しかも「国立戒壇」「王仏冥合」など、法華経を国教に据えて、天皇に帰依させるという考えも彼が発祥だったとは。てっきり、戦後に創価学会が言い出したのかと思ってました。勉強になった。
読み進めていくうちにそのリアルさに気が重くなりました。これ、八十年前の話でもなんでもない。
それこそ「今でしょ!」と思わされたからです。
中島岳志は書く。
“私は血盟団事件を追いかけながら、どうしても現代社会のことを思わざるをえなかった。格差社会が拡大し、人々が承認不安に苛まれる中、政治不信が拡大し、救世主待望論が浸透する現実は、1920年代の日本とあまりに状況が似ている。既成政党に対する不信が「第三勢力」への期待へとつながり、「決められる政治」や「グレートリセット」を叫ぶ政治家に人気が集まる状況は、この国の過去と重なり合う”
“鬱屈をため込んだ社会のなかで、人々の幸福はいかにして実現されるのか。一気に問題が解決するような方法など存在するのか。私たちは、昭和維新運動の顛末から多くのことを学ばなければならない“(いずれも本文392Pより)
全く同感。
ただ、私は中島岳志と違い、自身に右翼を内在化することは無理なようです。天皇と軍人に向けて、無邪気なほどの信頼を寄せようとはとても思わない。また、排除対象者を「君側の奸」などと一様にレッテル貼りするのも、自己陶酔の気分があるように思う。
ただ、そうせざるを得ない、決起するにいたる心境はよく理解し、共感することはできました。
ご一読をお勧めします。

(続)領土奪還 2013年09月25日

(昨日の続き)
隣家は全くベランダに出ません。つまり、洗濯物を干すことがない。どうやら部屋干しをしている模様。
乾燥機付き洗濯機でも使っているのだろうが、おかげでハトにとっては理想的な環境となっているようです。
飛来してくるハトを威嚇撃退しだして数ヶ月経った頃に、隣家に変化が起こりました。どうやら横倒しのポリバケツから、孵った雛が巣立ちをしたようです。こうなると少々厄介なことになってしまう。
生まれたところが家になる。そこから離れなくなってしまうのですよね。雛にしてみれば「俺の住処」に居続けて何が悪いんだってことになる。いや、悪いんだよ。
朝の五時過ぎから、鳴き声が喧しくなりました。二羽が四羽、それがだんだん増えていって遂には十三羽もの大所帯になってしまいました。
父親にとっては、朝五時にゴルフクラブでバルコニーの壁を叩いてハトを追い出すことが日課になりました。ねえ、周りに響くからやめようよ。
そんなことするくらいなら、隣に文句を言いに行けばいいんだが。生活時間が全く合わないので疎遠になっている。たまにバッタリ遭えば挨拶はするんだが、その先にこの話題を進めるのはちょっと抵抗があるんですね。「うちを覗いているのか」なんて思われてもねえ。
そんな日々が二ヶ月も続いたこの間、ようやく惨状に気づいた隣家が、ポリバケツを撤去したのです。
しかも、荒らされ放題だったベランダを見て何か対策を、と思ったのでしょう。物干し竿にワイヤーを通して、コンパクトディスクを何枚も吊るし出しました。風に靡いてキラキラしてます。
ハトは、光って動くものが苦手らしく、昼間も夜中もなかなか近づかなくなりました。しかし、二羽くらいはお構いなしに、飛来してきて大人しく縮こまっているようです。これ、生まれた連中ですね。
約束の地を返せ、といわんばかり。クルクルと唸っています。
領土奪還、聖地エルサレム奪還、レコンキスタ。ああ、イスラエルのシオニズムがようやく理解できそうです。
その後も隣家は、吊るすCDの数を増やしたり、赤く光ったプラスチックも吊るしたり、緑色のネットを買ってきて戸外に出しています。いよいよハト対策に真剣に取り組もうとしているようです。
で、親父はそんななかでも律儀というかバカ正直というか、朝と夕方に不法滞留する二羽に向けて、ゴルフクラブで威嚇し続けています。もはや生きがいになったかもしれない。二羽はそのときに飛んで逃げますが、しばらくすると戻ってきたりします。父祖の地は捨てられないというわけか。
現在のところ、合計で九羽のハトが当家から20メートル離れた隣棟の庇に陣取って領土を見据えています。そのうち二羽が隣家に突撃して戸外で数時間を過ごしてる模様。暗くなると、目がよく見えなくなるようでそこから動かなくなります。庇に陣取る連中も同じで、黒く固まってます。
戸外はこれからだんだん寒くなってくる。ポリバケツの住処がなくなった彼らはどんな判断をするのか、今しばらく最前線で確認し続けたいと思ってます。
俺は何を言ってるんだろう?

領土奪還 2013年09月24日

軒を挟んで、両側でにらみ合いが続いております。
領土奪還に燃える目が片時も逃さずにこちらを見つめている。ええ、ハトです。
バルコニーから20メートル離れた隣の棟を眺めると、窓枠や張り出した庇に留まって、スキを見てはこちらの領空を侵犯しようと仕掛けてきます。迎え撃つのは私の父。五番アイアンクラブを持って、近づいてくるなり振り回して壁を叩いて威嚇。クルックルッと泣き声が聞こえるたびにスクランブル発進して撃退行動に出ます。・・・父さん、恥ずかしいからやめてよ。
昨年、我が家のベランダに巣を作られました。こっそりと産卵し、夜中に托卵しながら雛が孵ってしまったのです。
当時の日記→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1853312189&owner_id=297101
それを発見した父が激昂して、雛をレジ袋に放り込んで口を閉めて窒息死させるという暴挙に出た。結構大きく育っていて、もう少しで飛べるところまできていました。ちょっと可哀相。そのままゴミ捨て場に遺棄してましたが、これ、実は鳥獣保護法違反なんですってね。ハトを殺したり、勝手に死体遺棄してはいけないのです。
巣のあった場所をきれいに整地。物陰を作らないように植木鉢などを整理しました。
結果的に営巣はできなくなりましたが、バルコニーに時々飛来を試みては、そのたびにスクランブル発進で撃退される、を繰り返していました。
ところが、彼らは格好の営巣地を見出したのです。我が家の隣の部屋のバルコニー。親子三人で住んでましたが、20年ほど前に奥さんが家を出て行き、男二人の所帯に変貌しました。生活スタイルが激変した影響はバルコニーにも現れ、洗濯物を外に出して干すという習慣がなくなったのです。しかもエアコンつけまくりで、窓を開けるという習慣もなくなった。カーテンはどうやら閉められたまま。ハトにとっては格好の住居環境が用意されていたことに彼らは気づいたのです。
しかも、男二人の荒れた所帯。バルコニーには何故か大振りのポリバケツが横たえられていた。これが産卵&育児の最適環境となってしまった。
いつの間にか産卵され、飛べない雛が歩き回っているではありませんか。
自家での営巣はなくなりましたが、隣に居られるのも困る。多いときには13羽も飛来してくるので「クルクル」の鳴き声だけでも大変な音量です。
隣家に何度か注意しようと思いましたがタイミングが合わない。ご主人はタクシー乗務員をしているようで、昼間は家にいないし、いても夜勤明けで寝ている。息子のほうは、いわゆる引きこもり。30代後半になっているはずですが、殆どその姿を見かけられません。たまに外廊下で出会っても挨拶すらしてくれない。最近は働き出したようで、近くの24時間スーパーに夜勤シフト専門で勤めだした。お母さんがいないだけで、こんなに変わってしまう。
俳優の保坂尚希みたいで、顔立ちはいい男なんですがね。見かけたときはいつも眉間にしわ寄せして早足で歩き去ってしまう。何かを話しかけようというタイミングがつかめない。とりつく島なし、という風情でした。(明日に続く)

秋の喪失感 2013年09月23日

昨夜の半沢直樹の最終回。瞬間視聴率が50%に迫ったという噂もありますがほんとか?
ああ、とうとうまともに見ることもなく終わってしまった。世間では評判が高く、最終回では頭取に裏切られる?という形が物議をかもしたようですが。
最終回では、出向になっちゃうんですか?「出る杭は叩く」のがあの業界だから致し方ないかなあ。まして銀行を舞台にしててNHKではなく、民放がやっていたのだから、スポンサーの機嫌を損ねないかどうかヒヤヒヤしていたんじゃないですかね。
パート2必至か?出演者のスケジュール押さえに汲汲しそうだが、今後の物語の展開についていろいろ注文がつきそうな予感もしています。無難に描かれちゃったりするんだよな。
一方で「あまちゃん」も今週で大団円。こちらもろくに見なかった。いろんな小ネタがちりばめられていて大層評判がよかったのですが。朝に視聴の習慣がないのでつい見はぐれてそのままでした。
Womanも二回、本放送を忘れたけどこちらは何とかストーリーを終えました。最終回は案外、あっさりしてましたけど、随所で坂元裕二の技を見せられた気分です。
小春のドナー適合の結果を示すシーンはサイレントで思わせぶりに続く。すごく気になったじゃないか!エンディングでは娘ののぞみが日記を読み上げるシーン。最後まで心配させて「お母さんが退院しました」で一安心させられた。「おかあさんのおかあさん」も「おばあちゃん」と呼んでて距離が縮まったこともわかりました。
しおり役の二階堂ふみ、もしかしたら自殺しちゃうんじゃないかって展開を思わせといて、小春から「死なないでください」と最後に言われるシーンを挿みこむ。
まるで、私の気持ちを坂元裕二が分かっていて、頭に疑問が湧くたびに片っ端から応えてくれる、そんな気分になりました。
「半沢」「あまちゃん」終わることで、喪失感を抱えて秋を迎える人が多数出るようで。
これを請けて秋からはどんなドラマが出てくるのか楽しみです。

水商売 2013年09月22日

「今なら、サーバー代金が無料!」などとの触れ込みで、水商売業者が活況を呈しています。
そう。「クリクラ」だの「アルピナ」だのの名前で家庭に、水のサーバーを置いて宅配で天然水だのアルカリイオン水などを持ってくる連中です。
先ほどもAWウォーターという業者がスーパーの前で、サーバー代金無料!などとPRをしてました。
トレーに水の入った紙コップを持って、来店者にまとわりついてきます。
「いかがですか?お試しください」。私のところにもトレーを持った女性がやってきて紙コップを突き出してきます。
仕方なく手にしてみる。「是非飲んでみてください」。彼女は期待をこめたギラギラした目でこちらを見やります。
仕方なく飲んでみます。「どうですか?美味しいでしょう?」「こんなお水が毎日ご家庭で飲めるってどうですか?」と畳み掛けてくる。旺盛なセールストークです。・・よせばいいのに。
「美味しい、美味しくないという感覚は主観です。万人が美味しいと感じるものであるかどうか、どうしてあなたにわかるんですか?」。言い放ちました。やってしまった。
「すみません。また、よろしくお願いします!」。顔色を変えて後ずさった彼女。また、はないんだよ。
サーバー代金が無料というのは確かに魅力ではある。しかし、帰宅してよく調べてみると・・。
水の代金はかかるんですね。え!12リットルで、1470円とかするのかよ・・・。それじゃ、南アルプス天然水の三倍くらいにもなる。
二リットルペットが一箱で六本入ってるやつがスーパーなら大体、4~500円くらいで買えるからな。
おまけに、ウォーターサーバー設置というのが厄介だ。こういう設備が家にあれば常態化してしまって、撤退のタイミングが取りづらくなる。結果的に、延々と大して役にも立たないのに置き続けるというわけだ。
富山の薬売りと同じような商売のやり方ですね。小さい子供でもいれば意義はあるだろう。年寄りばかりじゃなあ。
さすがに、水商売だ。あざといところを衝いてきます。
水商売に近いけど、牛乳宅配業者も熱心にくる。
サンプルの牛乳瓶三本程置いてった。飲まないで放置してたら、昨日空き瓶回収にきた。そのまま持っていってくれって言ったら、そのまま家庭ごみで捨てられますからそれでお願いしますだって。なんで来たのか、よくわからない。
取り合わないのが最強ということね。飲んでしまったら、感想を聞くことから始まって商売の糸口をつけようってつもりだったんだろう。
ほんとにごめんね、期待を裏切っちゃって。

無法地帯 2013年09月21日

今日の暑さのせいか、頭がくらくらする記事です。特区じゃなくて無法地帯の間違いだ。
<引用開始>
「解雇しやすい特区」検討 秋の臨時国会に法案提出へ
政府は企業が従業員を解雇しやすい「特区」をつくる検討に入った。労働時間を規制せず、残業代をゼロにすることも認める。秋の臨時国会に出す国家戦略特区関連法案に盛り込む。働かせ方の自由度を広げてベンチャーの起業や海外企業の進出を促す狙いだが、実現すれば働き手を守る仕組みは大きく後退する。
特区は安倍政権がすすめる成長戦略の柱の一つ。20日の産業競争力会議の課題別会合で、安倍晋三首相は「国家戦略特区は規制改革の突破口だ。実現する方向で検討してほしい」と発言。田村憲久・厚生労働相に検討を指示した。
特区で導入する解雇ルールや労働時間規制の緩和は、特区内にある開業5年以内の事業所や、外国人労働者が3割以上いる事業所が対象だ。
今の解雇ルールでは、やむをえない事情がなければ、経営者は従業員を自由に解雇できない。特区ではこれを改め、働き手と企業との契約を優先させる。例えば、「遅刻をすれば解雇」といった条件で契約し、実際に遅刻をすると解雇できる。立場の弱い働き手が、不利な条件を受け入れ、解雇されやすくなりかねない。
また、今の労働時間の規制は原則1日8時間で、それを超える場合に労使の協定が必要だ。特区では、一定の年収がある場合にすべての規制をなくし、深夜や休日にどれだけ働いても割増賃金を払わないことを認める。働き手が希望した場合に限るとの条件をつける。
こうした制度は、「ホワイトカラー・エグゼンプション」と呼ばれ、第1次安倍政権でも検討されたが、「残業代ゼロ法案」と批判を浴び、断念した経緯がある。
外国人労働者の多い事業所では、有期契約の労働者を続けて働かせやすくする。今年4月の法改正で、短期の契約を繰り返す契約社員やパートが5年を超えて同じ職場で働いた場合、正社員のように無期契約で働けるようになった。特区ではこのルールが適用されないことを認める。
厚労省は首相の指示を受け、特区構想実現に向けた検討作業を始めた。秋の臨時国会に法案提出を間に合わせるため、政府は実現性を見極めたうえ、10月中旬にも特区の地域を選ぶ方向だ。東京や大阪、名古屋などの都市部が対象になると見られている。
特区は、働き手の環境を守らせるルールである労働基準法や労働契約法をゆがませる。労働条件の基準を切り下げることになる。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201309200403.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201309200403
<引用終了>
実際に特区を設けたとして、それで参入してくる企業がどれくらいあるんでしょう。
働く側は、これに勤めることでいったいどんなメリットがあるんでしょうね。
もともと有期契約の社員というのは、正社員に比べて給与が高いといったことが魅力だった筈。それが、いつしかコスト重視になり、有期契約とは低賃金で重労働の代名詞みたいになり、正社員待遇もそれに引っ張られたという経緯がある。諸外国のノマドワークとは正反対の処遇に進んでしまってる。
真面目にずっと考えているが、成長力確保というけど、どんな企業が成長するんだろう。片っ端から従業員をクビにしていって尚、成長し続ける企業の像が浮かんできません。ノウハウが貯まらないし、悪評ばかりが流出していく。ああ、グローバル企業のコストセンターだけが残るのか。
トドメが今朝の朝日の記事です。
<引用開始>
首相、消費税引き上げを決断 来年4月から8%に
安倍晋三首相は20日、来年4月に消費税率を現在の5%から8%に予定通り引き上げることを決断した。増税した場合に備えた経済対策として、調整の焦点となっていた法人実効税率引き下げへの道筋がつき、5兆円超の経済対策でデフレ脱却ができると判断した。10月1日に正式表明する。消費税率が上がるのは、橋本内閣だった1997年4月に3%から5%になって以来、17年ぶりとなる。
http://www.asahi.com/politics/update/0920/TKY201309200294.html
<引用終了>
いつのまにか、法人実効税率引き下げが調整の焦点になっている。消費税上げは「税と社会保障の一体改革」と散々いってたのにそれすら出てこない。
この頭の痛さは、夏陽気のぶり返しだけではあるまい。来年生きられるの?
生きねば。(風立ちぬ)

孤中症 2013年09月20日

「鸚鵡楼の惨劇」に引き続き、真梨幸子のデビュー作となった「孤中症」(講談社)を読了しました。
<引用開始>
謎の奇病に秘められたリアルで恐い女の悪意
「週に3度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは……。
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2761823
<引用終了>
読む前はバイオホラーみたいなものかなと思っていました。例えば貴志祐介の「天使の囀り」みたいな感じです。
ところが、存外ミステリーの味付けもあり、最後には人間の悪意の濃縮したものを散々味わう羽目になります。
なるほど、これが「イヤミス」というひとつの到達点なのか。「鸚鵡楼~」でも書きましたが、人間には「嫌なものみたさ」という欲求があると思います。目を閉じ耳を塞ぎたくなるような邪悪な事柄でもつい見たくなってしまうという宿業ですね。今回もまた一気に読んでしまった。作者の文章がしっかりしているからすらすら読めるというのもありますが、嫌なもの見たさとか早く結末を知りたい、不安を解消したいという思いに抗し切れませんでした。で、読んでみて、うぇぇぇと声が出てしまいました。
食前に読まなくてよかったなあ、とつくづく思います。ご飯時には読む内容ではないな。でも、面白い。
ご飯時を避けての、ご一読をお勧めします。

南アルプス縦断 2013年09月19日

リニアの経路と計画が昨日発表されました。えー!と声が出てしまいました。
<引用開始>
JR東海:リニア中央新幹線ルート発表 6駅の位置も
JR東海は18日、東京・品川-名古屋間で2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)準備書を公表し、その中で詳細な走行ルートと中間駅の所在地を明らかにした。中間駅は相模原市緑区のJR橋本駅付近▽甲府市大津町付近▽長野県飯田市上郷飯沼付近▽岐阜県中津川市千旦林付近の4カ所で、相模原は地下駅、残る3カ所は地上駅とする。起点となる品川駅は現在の東海道新幹線品川駅(東京都港区)の地下に設置し、ホームの深度は約40メートル。名古屋駅は同新幹線名古屋駅(名古屋市中村区)の地下約30メートルに設置する。建設着工は14年度の予定。
リニア新幹線のルートはこれまで「帯状」に示され、詳細や品川と名古屋両駅以外の中間駅の具体的な位置は決まっていなかった。ルートと駅の詳細が固まったことで、旧国鉄時代の1973年に基本計画が決められたリニア新幹線は開業に向けて前進する。
ルートは南アルプスを東西に貫き、品川-名古屋間の約286キロを結ぶ。
http://mainichi.jp/select/news/20130918k0000e020199000c.html
<引用終了>
この発表を受けた昨晩の報道ステーションなどは、おめでたいという奉祝報道一色。
この感じ、オリンピック決定と同じ。声をあげて奉祝することで騒音もかき消そうという腹があるに違いないと思いました。
そういえば、リニアは騒音問題があるんでしたね。衝撃波が凄いそうで。
ついでに電気代も新幹線の三倍もかかるのだそうで、このエコ時代に逆行しています。
よりによってなんでわざわざあの山の中を通るのかしら?
平地では用地買収ができない、地権者との話し合いに時間がかかるなどというもっともらしい理由を挙げている。でもその他にも開発予算を水増しさせようという意図があるに違いない。
建設やそれに付随する作業が増えれば増えるほど、利権も増えるのだろう。
典型的な、ためにする開発ですね。
品川から甲府の手前まで地下というプランに仰天しました。シールドマシンで掘るのだろうが14年後に間に合うのか?もう、こっそりと掘り出しているのか?ここだけで百キロはある。
なにより、もっとも心配なのが南アルプスを横断して掘りぬくことです。
中央構造線とか、水脈とかにぶち当たるわけでしょう。環境破壊と安全の面で気になる。もう南アルプス天然水なんて、飲めなくなったりしないか。
JR東日本の売店で「大清水」という飲料水を売っています。あれ、上越新幹線で、大清水トンネルを掘ったときの副産物なんですよね。
群馬から新潟に抜けるトンネルを掘ったときに、地下水脈にぶつかって工事が難儀しました。そのときに大量に出てきた水を試したら飲料に最適だったので、瓶詰めにして売り出した。けがの功名というやつです。
いろいろ気になることは多いが、リニアは長野県の飯田市を通るんですね。
飯田市は東京から行くのに、日本で最も時間のかかる市町村だそうです。
東京から北海道や九州や沖縄に行くのよりも、時間がはるかにかかる。
どんな手段とルートを使っても五時間以上はかかることを発見しました。
昔、飯田に仕事で出向くかもしれない可能性があり、経路を調べたらそのことがわかり、ゲンナリとしました。当時、飯田に三協精機(現:日本電産)があったのです。幸か不幸か、上諏訪の本社で用事が済んだので結局行かなかったが。
でも、今にしてみれば行ってもよかった。ほとんど観光旅行。沿線風景も見てみたいです。
そんなところにリニアが通るのですねえ。ほんとに見られるのだろうか。

大往生を看取る 2013年09月18日

月曜日深夜にNHK総合で「大往生を看取る」という番組が放映されました。これは同局の「地方発ドキュメンタリー」シリーズのひとつで各地放送局の制作によるものです。
<引用開始>
ほとんどの高齢者が病院で何らかの治療を受けて亡くなる中、延命治療を求めることなく家族に看取(みと)られて最期を迎える高齢者が多く暮らす村がある。滋賀県東近江市永源寺地区だ。延命治療に頼って少しでも長く生きるより、最期まで家族と共にふだんと変わらない生活を送ることを優先する村の人たち。最期を看取ることで死と向き合うきっかけを得る家族。命のバトンが受け継がれていく、村の大往生を見つめる。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=308&date=2013-09-16&ch=21&eid=2658&f=2538
<引用終了>
家で寝たきりや、車椅子での生活を余儀なくされている終末期を迎えた年配の人たち。
それだけ聞くと重苦しい雰囲気になりがちです。しかし、カメラの前に出てくるどの人も、尊厳を漂わせていました。従容として死を迎え入れるという態度をどの人もとうとう崩さなかった。だからだろうか、周囲の人にも涙よりも笑い顔が多かったように見えました。
延命治療についてはよく考えることが増えた。風呂場で倒れた伯母が胃ろうを施された際、これが一年五ヶ月も繋がれたのだけれどうわ言で「お願いだお願いだ」と呟いたことが忘れられない。「外してくれ」「楽にして」ということだったのだろう。
人の尊厳をつくづく考えさせられました。
そんなことに一年以上をかけて密着してカメラを回したスタッフがいる。地味だけど、大切な仕事。こういうのがあるなら受信料を支払う甲斐もあるなと思わせました。
転じて七時のニュースだとか九時のNW9を見るとため息。阿諛追従の政権報道官ぶりには辟易します。特に大越健介は酷い、もう異動しろよ。
「大往生を看取る」。この番組、再放送して欲しいです。多くの人に見てもらいたい。
番組の詳しい内容は以下のサイトが詳しいです。
http://datazoo.jp/tv/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E7%99%BA+%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC/669323

鸚鵡楼の惨劇  2013年09月17日

真梨幸子の新刊「鸚鵡楼の惨劇」(小学館)を読了しました。
<引用開始>
「私の息子は、犯罪者になるに違いない」
 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。表向きは”料亭”となっているこの店では、いかがわしい商売が行われていた。
 時は流れ、バブル期の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」で、人気エッセイストの蜂塚沙保里は誰もが羨むセレブライフを送っていた。しかし、彼女はある恐怖にとらわれている。「私の息子は犯罪者になるに違いない」――
 2013年まで半世紀にわたり、西新宿で繰り返し起きる忌まわしき事件。
 パズルのピースがはまるように、絡まり合うすべての謎が解けた瞬間、経験したことのない驚愕と恐怖に襲われる。
中毒度200%!! 大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』を超える戦慄のミステリ!!
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093863575
<引用終了>
読んでみて嫌な後味の残る小説、いわゆる“イヤミス”の書き手として注目されている真梨幸子の書き下ろし新作です。イヤミスの代表作は、同じ作家の「殺人鬼フジコの衝動」や湊かなえ「告白」等が挙げられます。
怖いものみたさ、という言葉があるが「嫌なものみたさ」もまた、人間にはあると思う。わあ、最悪だと思いつつも魅かれてしまうことがあります。
読書は実際の体験ではないので、「安心」して嫌な気分に浸れるのでしょう。
それにしても、新宿の十二社とは懐かしい。十二社と書いて「じゅうにそう」と読む。角筈とか淀橋とか風情のある名前が新宿にはかってあった。今は、バス停でその名前が残っているかどうか。小滝橋みたいに。
西新宿。以前は浄水場があったのをうっすらと記憶。五輪で、東京は変わりましたね。
本作は昭和37年から2013年までのおおよそ50年に渡っています。ある忌まわしい事件にそれぞれの時代に様々な人が現れては消えていく。
中盤の主人公といえる「蜂塚沙保里」はいわゆる勝ち組セレブ。エッセイストとして成功して高い地位と収入を獲得。ただ、そのエッセイはスキャンダラス。周囲の人々を悪意ある描写で紹介しながらも、読者には本音の意見を言う人という絶妙なイメージ付けをしています。
で、自身の筆禍によって徐々に追い詰められていく。そのあたりがとても怖く描かれます。
この女性を現実に喩えると誰だろうか?安藤美冬とか、ちきりんといったあたりかなあ。位置取りのあざといやつ。男の身からすれば、少々いけ好かない感じの人達ですよね。
ジワジワとした恐怖の後に、突如として驚天動地のフィナーレが起こります。
え?そんなことだったの。すっかり錯覚させられた。てっきり犯人は別の人かと思った。
夜中に読んだがとても怖い。けれどすごく面白かったです。
ご一読を是非お勧めします。

訓練の実践 2013年09月16日

荒天の朝です。昨日は防災訓練をしていましたが、今日も同じような作業をやりました。でも今日は実践です。
年一回の訓練を終えて休んでいたら、早朝に管理組合から召集がかかりました。「用心のため土嚢を用意したいから手伝ってくれませんか」。
今日は休日、男手が足りないので、たまたま訓練に出ていた私に声がけがあったようです。
こんな日に行楽に出かけるというのもすごいけどな。
「こういうときは若い人に頑張ってもらってね」とか。いや、そんなに若くないのですけれど。
私の住まいは、道路を挟んですぐに大きな河川(旧江戸川)があります。河口も近いので氾濫すると迫力ある。台風一過の翌日は、川の水が真っ黒になってます。このときは引き込まれそうで怖い。
今回の作業は、川に近い側の棟の玄関そばに土嚢と防潮板を用意しておくことです。倉庫から持ち出して各棟の玄関まで運びます。
万が一を考えて、ヘルメットを装着しての作業。防災会会員ならこれに法被がつきます。蒸し暑くてまいりましたが、先ほどなんとか終了。
あ、台風が過ぎたら出したものは片付けないといかんのか。終りにビール類が出るからそれを楽しみにしてます。
今日はとにかく籠もってやり過ごす一日です。

防災訓練 2013年09月15日

どうしようかな、と思っていたが雨も一瞬小止みになったので、防災訓練に参加してきました。
毎年九月中旬日曜に行なわれているこの訓練。消防庁から隊員が10名くらい来て、区と都からも担当者がきます。
内容は「煙くぐり訓練」「AEDの訓練」「放水訓練」「ビデオ学習」「消防署員の講話」といったところ。毎年同じことをやりますが、AED操作は毎回新鮮な思いがします。忘れちゃうからですよね。
で、いつもは屋外中心にやるのですが、生憎の豪雨。管理棟ホールと一階の屋根のあるところでの班分けされた訓練となりました。雨強く降ってるし、参加者少ないだろうと高をくくっていたら、700名もきちゃった。狭い場所でやるから、大半が手持ち無沙汰で見ているだけ。連れてこられた子供が飽きたといって途中で帰ってしまう家もありました。
しかし大半は残って、十二時過ぎまでの訓練に参加。これは最後にカレーが配られるからです。
団地で非常時災害などの際を見越して備蓄している米やレトルトカレーがあります。これを古くなったものから順番に消費していくのです。だから、米なんてパサパサであまり美味くない。それでも無料で外で食べられるから美味しく感じたりもできる。その場で食べても持ち帰ってもいいのですが今日はこんな天気だったので、持ち帰りのみになりました。
訓練の間も気になっているのは空模様。激しく降ったり突如止んだり、雲の切れ間が出てきて晴れたかなと思うと、にわかに掻き曇って大雨になったり。今(一時過ぎ)は青空になっていますけれど西空には不吉な雲がなんだかわだかまっています。これからまた風雨が激しくなるようですから、お互い気をつけましょう。
しかし、いちだんと蒸し暑いです。寒のもどりでなく、暑のもどりって感じです。

共震 2013年09月14日

相場英雄の新刊「共震(きょうしん)」(小学館)を読了しました。
<引用開始>
鎮魂と慟哭のミステリー!
 大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢賢一郎は、東日本大震災後、志願して仙台総局に異動する。沿岸被災地の現状を全国の読者に届けるため、「ここで生きる」というコラムを立ち上げた。そんななか、宮沢とも面識のある県職員が、東松島の仮設住宅で殺害された。被害者の早坂順也は、県職員という枠を越えて、復興のために力を尽くしてきた人物だった。早坂は亡くなる直前まで、被災地の避難所の名簿を調べていたという。
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093863582
<引用終了>
ミステリーとしても勿論ですが、震災のルポとしても秀逸な内容ではないかと思います。
描写に迫力がある。二年半経った今でも各地に残る爪あとなどを読むと、まだ災害は収束したわけでもなんでもないのだとあらためて気づかされました。
多くの哀しみと絶望が齎された東北の地。そんなところにも、病人の布団を引き剥がすかのような真似をする悪徳業者が大勢います。復興のために醵金されたお金を巡って暗躍する後ろ暗い連中や、杓子定規に予算を配布して実態を見ようともしない官庁、そこと現場との間に苦しむ行政最前線の人など等が活写された作品です。
主人公は大手新聞社東北支社で遊軍記者をつとめる宮沢賢一郎。宮沢賢治の名前に似せているのはやはり意味があるのでしょう。
実はこれ「みちのく麺食い記者」シリーズという双葉文庫から数冊出ているシリーズなんですね。他のは二時間ドラマになりそうな感じですが、本作だけは異質。内容やテーマがきわめて重く、軽妙な麺食い記者シリーズとは一線を画しています。
そして最後の最後で「共震」というタイトルの意味が解き明かされます。
この解題には、あやうく泣きそうになりました。
東京五輪がああして決まってしまった今、あらためて目を通す意味がある本と思う。
ご一読を是非お勧めします。

二度目の夏休み 2013年09月13日

事件から一ヶ月近く経っての逮捕。いろいろな準備の時間をとらせたというわけですね。
<引用開始>
みの次男 東京地検に送検 調書署名を拒否「きょうは疲れた」
窃盗未遂容疑で警視庁に逮捕されたタレントみのもんた(69)の次男で、日本テレビ社員の御法川雄斗(みのりかわ・ゆうと)容疑者(31)が12日、警視庁愛宕署から東京地検に送検された。
午前10時10分ごろに姿を見せた御法川容疑者は、逮捕時と同じ紺色のポロシャツにジーパン姿。詰めかけた約30人の報道陣に一瞬だけ目を向けたものの、うなだれた表情で用意された車に乗り込んだ。
御法川容疑者の逮捕容疑は、8月13日午前1時すぎ、港区新橋のコンビニにある現金預払機(ATM)で、不正に入手した他人のキャッシュカードを使い、現金を引き出そうとした疑い。調べに対し、捜査員からの身上や経歴などの問いには応じたものの、その後は「きょうは疲れた」などと話し調書への署名を拒否しているという。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/09/13/kiji/K20130913006605290.html
<引用終了>
事件発覚して内偵、逮捕決定の段階で、父親に何か事情説明があったのでしょう。
みのが、二度目の夏休みをとっていたということは、事件発覚当日にテレビに出るわけにいかない。社会的影響の大きさに配慮してのことなんでしょうね。
少し前に、女子アナのお尻を撫でたなどと騒がれましたが、もう番組に出られなくなるから最後っ屁としてやってみた、のかもしれない。
今回の次男は日テレ、長男はTBSに勤務といいます。あらためて、コネと情実入社が多いんだなと気づかされます。それを騒ぐ人ももういないのか。
昔、たけしの元気が出るテレビで、渡辺美智雄の娘が出てきました。日テレ新卒社員として。みんなの党の喜美の妹になるんじゃないか。
その娘の挨拶がおわるやいなやたけしが放った一言で爆笑。「やっぱり、コネで入ったんですか?」。今なら、とても言えないでしょうね。
そういえば電通もコネが多い。大企業経営者の子女を採用することで商売に結びつけようという動機が鮮明です。しかし、普通の人が入社するには相当に狭き門。
なのに、新入社員のレベルがなあ・・・。ぱっとしません。
新入社員向けにビジネス文章の書き方の研修を実施したところ、出てきた質問が凄い。
「先生、句読点って『テン』ですか?『マル』ですか?」だもん。
両方です、句点と読点をあわせて句読点というんだよ。優しく答えたら嬉しそうだった。長年の疑問が晴れたのでしょう。よかったね。
いいのか、そんなことで・・。

士族の商法2 2013年09月12日

ちょっと驚いた。この問題では全国の被害者が団結して弁護団を作って、告訴するということがこれまで成されてないのですね。意外な感じです。
<引用開始>
白斑問題を招いた、カネボウのたこつぼ風土
花王の改革も及ばず、クレーム情報が死蔵
「“事なかれ主義”で、消費者が後回しになっていたのではないか。頭が固すぎる」。
肌がまだらに白くなる――。カネボウ化粧品の美白化粧品による白斑被害について、第三者調査に当たったふじ合同法律事務所の中込秀樹弁護士は9月11日、東京都内で会見し、カネボウの対応をこう切り捨てた。
白斑に悩む患者は約1万人
カネボウ化粧品が自社開発の医薬部外品認定成分「ロドデノール」を配合した美白化粧品の自主回収に踏み切って、2カ月が経過した。肌がまだらに白くなるという症状やその不安を訴える患者は、全国で約1万人に上っている。
カネボウは7月中旬から、これまでの情報収集や顧客対応の適時性、妥当性についての第三者調査を実施。9月初旬にこの調査報告書がまとめられ、11日に公表された。
ここまでの流れを簡単に整理しよう。ロドデノールが配合された美白化粧品は2008年9月に初めて発売。その後、美白化粧品は順次拡充されていった。購入者から最初の症例が、カネボウ側に相談されたのは2011年10月。12年2月には関西支社の教育担当者が、「美容部員3名に白斑症状が出ている」と本社のマーケティング部門と研究所に問い合わせていたが、カネボウ側はいずれもこの症状を「病気」として処理し、化粧品が原因であることを疑わなかった。
その後も複数の購入者からの相談が相次ぎ、12年9月には大阪府内の大学病院の医師から、美白化粧品との関連性を疑う異常性白斑についての電話連絡もあった。自主回収が始まった13年7月よりもはるか前から、危険な兆候がいくつも出ていたにもかかわらず、カネボウはこの問題を見逃し、結果として被害の拡大を招いてしまった可能性が高い。
http://toyokeizai.net/articles/-/19398
<引用終了>
カネボウのことをペンタゴン経営、って呼んでいた時期がかってありました。
繊維・食品・薬品・化粧品・住宅の五つの事業を柱にして企業活動を維持していこうというもの。実質的に会社が破綻した今は、懐かしいような寂しいような感じです。
漢字の鐘紡が繊維、カタカナのカネボウは化粧品と薬品・食品。住宅は記憶にありません。
チューインガムとかありましたね。
繊維不況によってまずイトヘンの事業がおかしくなりました。ファッションや服地に活路を見出そうとしましたがこちらもやがて行き詰る。
企業最晩年の頃まで気を吐いていたのは化粧品と薬品部門。口にしたり、肌につけたりするものですね。やがて行き詰って、薬品はクラシエになり、化粧品は花王傘下で再生を期することになる。
相当仕事で関わりました。90年代初頭までは大阪が本社。毎月一回、五年位通いつめた。レインボーブリッジの近くに移転した頃から、凋落のスピードが早まった。
数年間にわたり、管理職登用に外部から関わりました。試験の採点と講評までやりました。社風はよくいえば、おおらかでのんびりしたものです。
ただ、環境変化には関心が乏しかったと強く記憶してます。どこかにカリスマ出現(例えば伊藤淳二)を頼る感じがありました。今の苦境を一発で反転させてくれる救世主を願う気分がありましたね。
慶応閥としても有名な企業で、そんな習慣もダイナミズムを失わせた遠因だろう。いろんな人がいたほうが活力があるんですよ。
馬鹿とはさみは使いようって、本当はそんな意味なんじゃないか。
心配していることがひとつ。職安からみで知り合った一人が、カネボウに引っ張られて入社していったのだが、今どうしているんだろうか。
もともと化粧品会社にいた人で能力を見込まれて早々と転身していった。
たしかデパートのマーケティング担当のマネージャーポストだ。渦中の現場ではないか。
今、49歳の筈。今更転身は難しい。どうなってしまったか。無事を祈る。

士族の商法 2013年09月11日

gooから、メールが来ました。心当たりがなく全く使ってないので何事かと思いました。
<引用開始>
gooメール(無料版)をご利用のお客様へ重要なお知らせ
平素はgooメールをご利用いただき誠にありがとうございます。
「gooメール」では、これまで「gooメール(有料版)」と「gooメール(無料版)」を提供してまいりましたが、市場動向およびニーズの変化をふまえて、gooサービスのセキュリティレベルおよび品質を高めるとともに、より便利なサービス開発・提供に集中するために、「gooメール(有料版)」へ一本化してサービスを提供させていただきます。
これに伴い、「gooメール(無料版)」は、2014年3月10日をもって終了させていただくこととなりましたので、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
<引用終了>
しばらく考えて思い当たりました。三年前に携帯の機種変更をしたときに、一緒に入ったパッケージサービスだったやつだ。
OCNがやる携帯サービスで、雨降りとか交通情報とかを受け取れる「OCNメールコンシェル」なるサービスがあった。これに加入しておくとその分、機器料金が安くなるというものでした。一か月分だけ加入してあとは退会してください、と販売店に言われたんだった。
で、機種変更から一ヶ月経って退会しようとしたら、無料でいいから継続してくださいといわれ、そのまま続けていたら一ヶ月500円の有料サービスがいきなりまるごと、無料になったのでした。こりゃ便利だと使い続けてたら昨年突然、中止するといわれた。で、サービスを利用するのにgooメールに形だけ登録してくださいといわれて、使いもしないのに登録のみした。そのメールが今回廃止されますよ、というわけなんですね。なにがなんだか。
とりあえず加入者は維持したい、加入者の個人情報を持っていればそのうちいいことがある、との判断で無料サービスをやっていたんだけど維持が難しくなったってことなんでしょう。市場動向を踏まえてとか、セキュリティのサービスをあげる、とか空しいエクスキューズを連発していますがね。
NTTレゾナントがgooを運営しています。この会社と長年、付き合っていたけど根本的なところでマーケティングを分かってないなと思うことが何回もあった。親会社にぶら下がっておればいい、という姿勢が上から下まで染み付いてました。兄弟会社のドコモとコミュニケーションズに依存してるのに、それを疑問ともとらない。育ちがいいのか、社員はいい人たちばかりだったけれど。
士族の商法、という言葉を思い出しました。

下種の見立て 2013年09月10日

ご家族には本当に気の毒な話なのに、このニュースを報じる連中の劣化が救い難いです。
<引用開始>
邦人観光客2人死傷=刃物で刺される-トルコ中部
在トルコ日本大使館によると、トルコ中部カッパドキアで9日、日本から観光に訪れていた新潟大学教育学部4年の女性2人が何者かに刃物で刺され、栗原舞さん(22)=宮城県名取市出身=が死亡、寺松星絵さん(22)=富山県上市町出身=が重体となった。警察当局が現場から逃走した犯人の行方を追っている。犯行の動機は不明という。
新潟大学によれば、2人は夏休みを利用して現地入り。地元メディアによると、2人はカッパドキアのゼミ渓谷を散策中に襲われた。現場は当時、人けがなかったとみられ、事件の発生時刻や犯人が1人だったか複数だったかも分かっていないという。倒れている2人を発見した別の観光客が通報した。寺松さんは意識がない状態で公立病院に搬送され、集中治療室で手当てを受けている。
大使館によると、現在2人の家族と連絡を取っており、帰国の段取りなどについて相談する予定。
現場のあるネブシェヒル県のジェイラン知事は「大変悲しい事件だ。警察当局は全力で犯人を見つけ出す」と話した。
カッパドキアはキノコ状の奇岩で知られる観光地。世界遺産に登録されており、日本人観光客も多く訪れる。熱気球で上空から奇岩を眺めるツアーが人気を集めている。一方、バスの衝突など日本人観光客が死傷する事故も起きている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013091000043
<引用終了>
犯人はおそらく強盗か暴行を働いたのだと思う。ところがテレビはそれだけではなかった。
「事件が起きたのはオリンピック決定の直後。時期が時期だけに憶測を呼びます」といったのはテレビ朝日のワイドショーだった。
東京に開催地を持っていかれた腹いせに、不心得なトルコ人が犯したのだといわんばかり。
日本テレビ系のミヤネ屋はもっと酷かった。イスタンブールの暴動の映像を背景に流しながら「シリア問題?」「クルド人問題?」等などが遠因ではないかとコメンテーターがほざいていました。何を言っても許されるわけではない。
恥を知れ!

釣って干される 2013年09月09日

一日が経った。うん、気持ちに変化がない。東京五輪を手放しで喜べないままだ。
奉祝礼賛報道は、耳目をとおり抜けていく。経済効果など、ないよ。
少数派として忍耐の七年、何とか楽しく過ごす術を探そう。というわけで話題が変わる。
私はバス釣りをする人ってダメなんです。ブラックバスってもともと食用で輸入された魚類ですよね。なんで、釣ったものをわざわざリリースするのかがわからない。魚が傷つくだけじゃないか。釣ったら食べようよ。
キャッチ&リリースしたいなら、フナ釣りで済ませればよい。「鮒に始まって鮒におわる」といわれる奥の深いヘラブナ釣りでどうだ?
<引用開始>
釣り人「おれが外来魚を放流」 住民ら、怒りの池干し
三重県亀山市下庄町の農業用ため池・北山池で7日、市民グループ「水辺づくりの会 鈴鹿川のうお座」と小中学生、地元農家の人たち約30人が、池の水を抜く池干しをし、外来魚を駆除した。ブラックバスを違法放流されたため、2年前に続く再度の池干し。作業中の人たちから「許せない」との声が上がった。
「男1人がゴムボートから魚を釣っているんですよ。『魚なんかいないよ』と声をかけると、『おれがブラックバスを放流した』と言う。注意すると『ため池は税金を使ってできたんだろう』って言い返す始末。本当に腹がたった」
今年3月まで北山池水利組合の組合長をしていた宮村忠男さん(77)は今春ごろのやりとりを振り返る。2011年10月に組合と「うお座」で外来魚を駆除し、ときおり見回りに来ていた。以前から釣り人を見かけたため、「また放流されたんじゃないか」と心配していたと顔を曇らせる。
http://www.asahi.com/national/update/0907/NGY201309070047.html?ref=dwango
<引用終了>
釣り人の身勝手には呆れますが「ため池は税金を使ってできたんだろう」がどうして反論として成立するんだろうか。
「お前たちが身銭を切ってため池作ったもんじゃないだろ。皆のものだ。俺のものでもある。だから好きに使わせてもらう」と言いたいのだろうか。
やはり、その論理展開に無理がある。ろくに税金払ってないんじゃないか。
住民に文句いわれるのが不本意なら、愛好者同士でお金出し合って、専用の釣堀を設けるのはどうだろう?それは嫌なんだよな、きっと。疎外されてると自覚してしまうから。
ところで、ブラックバスは放流しても、生体を家に持ち帰ってもいけないのですってね。悪食なのでアマゴとか鮒とか食べられちゃう。
だったら、釣堀作ってその中で飼育と養殖したらいいじゃないか。
フライにすると白身でなかなか美味しいと聞いたことがある。

奉祝報道 2013年09月08日

予想外の結果に唖然。「マドリード急追」を、真に受けていた私が悪いのか。
でも、メディアは内実をずっと前から知っていたんじゃないか。
<引用開始>
東京五輪開催決定 決選でイスタンブールに60対36
国際オリンピック委員会(IOC)は7日(日本時間8日)、アルゼンチン・ブエノスアイレスでの第125次総会で、2020年夏季五輪の開催地に東京を選んだ。1964年以来56年ぶり2度目の夏季五輪で、アジアでは2008年北京大会以来3大会ぶり。東京は安定した財政・都市基盤や開催能力を前面に押し出し、失敗した16年招致の雪辱を果たした。
http://www.asahi.com/sports/update/0908/TKY201309080015.html
<引用終了>
各局は「大接戦」などと煽りながらその実、東京圧勝を掴んでいたのではないか。
でなければ、今回のような狂騒報道は理解できません。前回の2016年決めるときはこんな一斉に横並びでの中継報道はなかったと思う。たしかMXテレビくらいではなかったか。あそこは東京都がスポンサーだから当然だが。
汚染水とか地震とか、騒いでて国際社会ってこの程度のものなのか。
いや、テレビであれだけはっきり「コントロールした」と宣言したのだから、外圧によって正しい方向に導かれる可能性も捨てきれないけれども。
なんとも、もやもやします。
とりあえず奉祝報道を見ないように、今日はテレビからは離れていることにしよう。
経済効果云々という報道も出てきているけど、関連銘柄の株価があがるくらいと予想。ただ、インフラ界隈で労働力の需要が高まってくる可能性もあるが、ああ、そのときは外国人派遣労働者がそれを担うのか・・。TPPか。
98年の長野五輪が決まったのが91年。いわゆるバブル崩壊の時期。五輪特需はあのときなかった。それどころか98年から2011年まで年間自殺者三万人を更新し続けた。
民間給与所得が減少して止まらなくなったのも98年から。2006年まで続いた。
「生きねば」(風立ちぬ)だな。

代替策  2013年09月07日

歴史的な試合だと思ってたのですが、これを見るのに苦労しました。
<引用開始>
マー君、開幕20連勝の“世界新”!星野監督も「すげえヤツ」
◆楽天3―2日本ハム(6日・Kスタ宮城) 楽天・田中が、日本ハム戦で2失点完投勝利を挙げ、開幕20連勝を達成した。08年の楽天・岩隈(マリナーズ)以来となる20勝投手の誕生。ルーキー・大谷との投げ合いで4回までに2失点したが、味方が5回に追いつき、6回には松井の決勝ソロで逆転勝ちした。西鉄・稲尾和久が1957年にマークした同一シーズン20連勝のプロ野球記録に並んだ。楽天は優勝マジックを20とし、貯金も20となった。
リードは1点あれば十分だった。112球を投げて臨んだ9回。田中は、最速154キロをマークするなど、直球系15球、すべて150キロ超だった。「足を引っ張ってしまったけど、先輩たちに引っ張られる形で、リズムに乗っていい投球ができた」。四球から2死三塁とされたが、最後の1球は佐藤を144キロのスプリットで見逃し三振に仕留め、ガッツポーズ。史上初の開幕20連勝を達成した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20130907-OHT1T00044.htm
<引用終了>
地上波の放送は勿論、あてにしていたBSの放送も昨夜はどこもなし。ラジオの実況と一球速報で済ますしかないかと諦めていたが、インターネット中継がある、と思い出しました。
ニコニコ動画でプロ野球の生放送をやってます。それを見ればいいんだ!
早速、アクセスすると「プレミアムのお客様が来たら退いてください」との釘刺しです!
無料会員は視聴に制限がある。一月525円払ってくださる有料会員優先というわけです。
その仕打ちはすぐにきました。見だして一分もしないうちに画面が変わる。「プレミアムのお客様がきたので場所を退いてください」と締め出されました。
すかさずリロードして、入り直す。また、追い出しが・・・。そんなことを四、五回繰り返していたらそのうち追い立てられなくなりました。よし!
九回の最後のワンアウトまでそのまま見られました。また、追いたてをくらったけど、達成の瞬間もリロードして見ることがなんとかできました。
昨晩はサッカーもありましたが、野球は阪神×巨人だけ中継があった。しかし、仙台地区ではNHKで地上波放送があったといいます。なんだよ。二元中継するとか、やりようはいろいろあると思うのですがね。
多少の不具合もあったとはいえ、インターネット中継に助けられた。テレビの代替手段としての価値をあらためて印象づけられた。主客交代も間近いかも。

謎の独立国家ソマリランド 2013年09月06日

Somari2 高野秀行著「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」(本の雑誌社)をようやく読了しました。
この本、今年の講談社ノンフィクション大賞を受賞しています。
<引用開始>
終わりなき内戦が続き、無数の武装勢力や海賊が跋扈する「崩壊国家」ソマリア。 その中に、独自に武装解除し十数年も平和に暮らしている独立国があるという。
果たしてそんな国が本当に存在しえるのか?
事実を確かめるため、著者は誰も試みたことのない方法で世界一危険なエリアに飛び込んだ──。
520ページの超ボリューム。
世界を揺るがす衝撃のルポルタージュ、ここに登場!
http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860112387.html
<引用終了>
確かに非常に分厚い本でした。寝転がって読んでいると手が重みで痺れてきます。
読書時の悪い癖で、そのままの姿勢で寝てしまうこともしばしばありますが、熟睡に入ろうとした瞬間に本を取り落とすのでそこで目覚める。
この本は重いので衝撃も大きかったです。そして中身の衝撃も同等でした。
読む前までは不安もありました。日本と殆ど関わりのないアフリカ東端の国。海賊が跋扈して内戦が終結しない危ない地域。国旗が鮮やかなブルーで染め抜かれた国。ソマリアのイメージはそんな程度しかありませんでした。
しかし非常に興味深い地域であるとわかった。日本人とも不思議な共通点があったりなかったり。
ソマリアという国名は旧宗主国のイタリアが名づけたんですね。末尾に「ア」とつけるのはイタリア語読みの特徴だそうです。イタリー(英語)→イタリア、ベニス(英語)→ベネティアといった具合です。
ソマリ人の国だから、ソマリア。英語読みですとソマリランドとなる。
イタリアの植民地だっただけに、パスタ料理が現地の食文化には取り込まれている。
大量に茹でて、手づかみで食べるなどと書いてあります。
ところが宗教はイスラムが主流。ハラルもラマダンもある。飲酒などは勿論ご法度です。
旧ソマリアの北部はイギリスの植民地で、現在ソマリランドと呼ばれている地域です。
旧ソマリアはソマリランド、プントランド、南部ソマリアの三つに大別されます。
著者はこのうち、ソマリランドをメインとしながら他の二つの地域にも入り、危険といわれたこの地域の内情を詳しく探っています。
アフリカならではの氏族社会と氏族間の抗争や平和を活写しています。氏族という分類は日本人にはなかなか馴染みにくいものですが、著者は源氏や平氏、藤原氏などの名前を当てはめて、大変に分かりやすくこれらの人たちの状況を伝えています。
戦争とは何か?平和とは何か?民主主義とはどうやって機能させ、維持するのか?アフリカの小さな発展途上国などとは到底馬鹿にできない、私たちの学ぶべき真価が色濃く描かれていると思う。
是非ご一読をお勧めします。

真女形という仕事 2013年09月05日

中村福助が歌右衛門(七代目)を襲名することが決まったのですね。
<引用開始>
7代目歌右衛門襲名の福助「名に追いつきたい」13年ぶり大名跡復活
歌舞伎俳優・中村福助(52)が7代目中村歌右衛門を襲名する発表会見が4日、都内で行われた。福助は13年ぶりに復活する女形の大名跡を継ぐ重責に「身が引き締まる思い」と緊張の面持ち。歌右衛門として義兄・中村勘三郎さんとの“夢の共演”がかなわなかったことへの寂しさも明かしつつ「持てる力で突き進みたい」と覚悟の胸の内を語った。襲名披露興行は来年3、4月の東京・歌舞伎座を始め福岡、大阪、京都など約1年間かけて行われる。
「最初に聞いたとき、夢かと思った。身の引き締まる思い」。女形で最も大きな名前「歌右衛門」を継ぐ福助は、いつものにこやかさと異なり、緊張の面持ちで話し始めた。
実は2011年に亡くなる直前、父・7代目中村芝翫さんは病床で松竹・迫本淳一社長に「継がせたい」と長男に託す“遺言”を残していた。福助は「親子には照れがある。私は父からそんな話を聞いたことは一度もありませんでした」。
中でも5、6代目歌右衛門の活躍は目覚ましく別格の存在に。比較のプレッシャーとの闘いになるが「持てる力で突き進み、恥ずかしくないよう名に追いつきたい」。さらに「一般の方は理解しにくいかもしれませんが、(歌右衛門襲名は)取締役のような役職に任命していただいたような思いも」と、発想を変えて受け止めようとしていた。
おめでたい会見中、一度だけ表情が曇った。昨年12月に死去した義兄・勘三郎さんに話が及んだときだ。「ひとつ残念なのは歌右衛門、勘三郎の名前が並んでご覧いただけないこと。(襲名の)相談もできなかった。でも、必ずどこかで見守ってくださる」と自分に言い聞かせるように話した。
現在空席のもうひとつの大名跡「芝翫」については「父が命をかけて守ってきた名前。ゆくゆくは弟の橋之助がそうなるのかなと思う」とした。
歌舞伎座が新開場して初めてとなる襲名興行は来年3、4月に始まり、福岡・博多座(6月)、大阪松竹座(7月)、京都・南座(12月)が決定。演目は「本朝廿四孝」の八重垣姫、「道成寺」の花子、「金閣寺」の雪姫、「籠釣瓶」の八ツ橋などが検討されている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130905-OHT1T00016.htm
<引用終了>
福助というより、幼名の中村児太郎(こたろう)が馴染み深い彼。50を越えていましたか。
芸風からしても、歌右衛門を襲うのは彼しかいないと思ってました。芝居では女形しかやらないいわゆる「真女形」ですから。
女性の役だけやる歌舞伎役者といえば先代歌右衛門と玉三郎くらい。
殆どの女形役者が立ち役(男役)との兼任で務めています。
真女形は普段から女性そのもの。地方ロケして、温泉旅館に泊まっても「イメージもあるから、私は女湯に入るわね」と深夜に一人で女湯に入る坂東玉三郎です。
先代歌右衛門は普段から薄く化粧をしていたし、眉毛も細く整えていたな。
形式的に結婚していましたが、自らが女なので女性に関心がない。歌右衛門の奥さんは処女だったという話までありました。子供もいましたが養子だったし。(現:中村梅玉)
そういう犠牲?をはらったせいでもないが、若い頃の歌右衛門は本当に綺麗でした。ちょっと今の女形にいないタイプです。
福助は普通に結婚していて子供もいるけれど、役のうえでは真女形を追求して欲しいです。
それにしても勘三郎に続いて、三津五郎まで病気とは。すい臓がんというから覚悟しよう。
団十郎、菊五郎、勘三郎に三津五郎。振り返れば、主だった大名跡が見られて、幸福だったかもしれない。

カジノ解禁 2013年09月04日

こんなことになっているなんて気がつかなかったです。
<引用開始>
カジノ解禁へ向け
「地固め」進めるパチンコ業界
「ねじれ国会」解消により今後成立する可能性が高まった法案がある。IR(統合型リゾート)推進法案、通称「カジノ法案」だ。産業競争力会議などで議論が進んでいる他、安倍首相はカジノを推進する超党派の国会議員による国際観光産業振興議員連盟(IR議連)の最高顧問を務める。いよいよカジノ解禁が現実味を帯びてきた状況だ。
カジノを議論する上で、外せないのが、遊技人口1260万人、市場規模18兆円を誇るパチンコ業界の存在である。カジノ解禁の暁には企業に運営を委託することになるが、現時点で国内に運営ノウハウをもつ企業は存在しない。比較的業態の近いパチンコ業界にとっては好機であり、実際幾つかの企業が動きを見せる。
シーガイア買収やマカオ企業への出資
パチンコメーカーを傘下にもつセガサミーホールディングスは複合施設運営のノウハウ習得のため、2012年に宮崎県の「シーガイア」運営企業を子会社化した。韓国パラダイスグループと仁川市エリアにおけるカジノを含む複合型リゾート施設の開発事業に関する合弁会社も設立したが、加えて安倍首相や国家公安委員長と会合を重ねるなど、ロビー活動も活発化させてきた。
メーカー主体の同社だが、スロット機の納入でなく、オペレーターの座を狙っている。カジノでのスロット機納入は多くて1000台。ヒットすれば10万台販売できるパチンコホール向けとは比較にならない。
パチンコホール運営企業では、12年香港証券取引所へホール運営企業として世界初の上場を果たしたダイナムジャパンホールディングスの動きが目立つ。100%子会社のダイナム香港は、マカオでカジノ施設を保有するマカオ・レジェンド社に出資し、カジノ事業のノウハウ吸収を図っている。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3122?page=1
<引用終了>
今までパチンコをやったことがないし、今後もやることはないでしょう。
「博打で蔵は建たない」と確信しているから。
そのたびに「そんなことはないです。競馬は違います」「スロットで生活してます」「ずっと麻雀で生活費を捻出してますけど?」。
今まで何人のひとにギャンブルの確実性を訴えられたかしれません。
「あんたは身を入れてやってないからわからないんだ」式の堂々巡り議論に付き合わされるのが嫌なので、この話題になると話しを強引に変えてきました。
ささやかな楽しみで小額で楽しむのはいい。でも、借金までしてやるようなものではない、というと「それだけ確実ってことだからでしょうが!」などと声を荒げる人も少なくなかった。じゃあ破綻する人をどう説明するんだ?と問うと「もっと我慢すれば、潮目が変わったはずだ」「私だったら違う」とひたすら情緒に訴えてくるのです。
小遣い稼ぎが出来た人は何人も知ってるが大金を得た人を寡聞にして知らない。破綻して夜逃げしたり、会社の金を持ち逃げした人は何人も知っている。でも、それをいうとまた情緒的な反論があるのでもう何もいわない。
でも、カジノに目の色を変えている連中がいると聞くと、少し言い返したくなります。
例えば、記事に出てくるセガ・サミーホールディングスという会社。ゲーム機のセガと、パチンコメーカーのサミーが統合した会社です。こんなところが鼻息荒くなっていると聞くとちょっと待てよ、と思う。
それぞれ、私の古巣を荒らした会社だから。古巣は出版がメインだったけどゲームソフトも開発していました。で、事業再編でそれぞれの親会社が共通したことがあり、セガ・エンタープライゼスに三十人くらいの社員が出向してことがあります。
ドリームキャストという機器が出た時期です。出向した社員はほどなく転籍し、戻ってくることはなかった。
しかしその殆ど全員がその会社を辞めていってしまった。ゲームセンターからポータブルへと変貌を遂げていく時期であったこともあるが、社員を大切に扱わなかったことが主因です。
「座敷牢」といわれた人事部の特別セクションに送られ、日がな一日、机の前に座って何もせずに過ごさせたのです。
セガ・座敷牢で検索をするといくつも当時の記事が出てきます。
それから数年後、今度はゲームソフト部門そのものがパチスロメーカーのサミーに売られることになった。80人くらいの社員がいましたが丸ごとサミーに吸収されました。社風も何も大違い。
サミーはセガとすぐ後に経営統合。吸収された社員の殆どが退職してしまっています。パワハラが横行していたと聞いている。
人を使い捨てるそんな会社が、鼻息荒いだなんて。悪い冗談でしょう。

ペナルティの恐怖  2013年09月03日

荷物を海に捨てるより、発覚してペナルティくらうほうが怖かったということですか。
<引用開始>
ヤマト運輸協力会社運転手、宅配便など海に投棄
ヤマト運輸(東京)の愛知主管支店(愛知県長久手市)が契約している協力会社の40歳代の運転手が、間違って車に積み込んだ宅配便75個とメール便約50通を海に捨てていたことが同社への取材で分かった。
ヤマト運輸によると、この運転手は8月15日夜、愛知主管支店で富山行きの荷物を積み込んだ際、誤って大阪行きの荷物も積み込んだ。16日未明に富山に到着後、ミスに気づき、次の仕事先の新潟に向かう途中、国道沿いの日本海に投棄したという。
大阪行きの荷物の行方が分からなくなったことを受け、同社が調査したところ、27日、運転手が投棄を認めた。運転手は「所属会社に叱られると思った」と話しているという。
ヤマト運輸は荷主に謝罪しているが、一部のメール便は荷主が分からなくなっており、同社は「心当たりがあればサービスセンターに連絡してほしい」と呼びかけている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130902-OYT1T00562.htm
<引用終了>
ミスを指弾され、叱責とペナルティを受けるのが余程怖かったらしい。
しかし、荷物については、その配達状況がユーザー側からもわかるようになっています。宅急便でもメール便でも、その荷物がどの位置にあるかを12桁の番号で瞬時に把握できる。
散逸した瞬間、どこで無くなったのかがわかるのに運転手がそれに気づかないわけがない。
それだけ叱責を恐れていた。よほど強圧的なマネジメントをしているのではないかな。やはり恐怖は、人を動かす原動力たりえない。世の中には相変わらず、恫喝をマネジメントと取り違えている経営者や管理職が大勢いるけど。
それより、荷物識別とデリバリーに問題がある。主管支店で積み込みを誤ったというが、まさか目視確認で送付先を確認しているわけでもないだろう。
大阪方面と富山方面荷物が取り違えられるほど、近くに置かれていたということなのか。
ヤマト社内なら、そんなことにはなるまい。協力会社への受け渡しだから不具合が起きた。
それにしても、愛知から富山の中距離を協力会社に頼んでいるとは思いませんでした。
私も毎月、宅急便を使ってるけど世界に一枚しかない大事な書類だから心配になります。

大きなお友達の執念  2013年09月02日

この事件、前から知ってましたがまさか逮捕と起訴までされてたとは知りませんでした。
<引用開始>
「露店くじ引き詐欺」全貌…「当たりくじがない」と見抜いた客と警官の「目」
 露店がひしめく夏祭り。小遣いを握りしめ、豪華賞品を狙ってくじ引きに夢中になる姿は今の子供も変わらない。ところが7月、そんな楽しみを台無しにする事件が大阪で起きた。当たりが入っていないくじを引かせて現金をだまし取ったとして、露店アルバイトの男が詐欺容疑で大阪府警に逮捕されたのだ。きっかけは賞品の人気ゲーム機目当てに、子供たちに負けじと1万円以上をつぎ込んだ男性の訴え。男性は警察官にこう力説したという。「何度引いても当たらない。あのくじは詐欺だ」
クレーム殺到
 7月27日夜、大阪市阿倍野区の阿倍王子神社。例年2万人が訪れる夏祭りの初日とあって、神社周辺の路上には午後4時すぎから150を超える露店が所狭しと並んでいた。
 「よう当たるで」
 「どんどん当たり出してゲーム持っていきや」
 威勢のいい呼び込みで存在感を放っていたのが、くじ引き店を仕切っていた露店アルバイトの男(45)=大阪市西成区=だった。店の屋号は「ビックチャンス」という。
 代金は1回300円、2回なら500円。プラスチック製の箱の中から1~100番までの数字が振られた紙くじを引き、60番以上が出れば最新ゲーム機やゲームソフトなどの賞品が当たるという触れ込みだ。
 店は盛況だった。客の大半は付き添いの親に小遣いをせがんで数回くじを引く小学生以下の子供たち。男は「今やったら特別に55番以上の番号も当たりにする」と恩着せがましく射幸心を煽(あお)っていた。
 ところが午後8時ごろ、一人でふらりと現れた男性客が潮目を変える。男性は高額のゲーム機が賞品にあると知るや、店の正面に20分以上陣取り、ひたすらくじを引きまくった。費やした金は1万円以上。およそ40枚を引いたが、当たりは1枚も出なかった。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130901/waf13090107010001-n1.htm
<引用終了>
で、不審に思ったこの男性客が近くの阿倍野署に駆け込んで通報したというわけですね。
う~ん。文字通り、こんなのは「子供だまし」だから、大きなお友達が参加しちゃいけないと思う。
ゲーム機が15000円~25000円の価格だから、当たればいい買い物になるとの判断だったのだろう。
これは、景品表示法違反になる?単純に詐欺罪か?あまり高い賞品だったら眉に唾してかかるべし。
昔、べっ甲あめだったかあんず飴の屋台で、籤で大きな飴を引き当てたことがあります。
そのときはたいそう嬉しかったけど、あれ、たいして美味いものでもないのよね。
勝利のその味は、ひたすらに甘いだけでした。

大著か奇書か 2013年09月01日

Somari 高野秀行著「謎の独立国家ソマリランド」。前から読もうと考えてましたが500ページと長編なので、まとまった時間で読んでおくつもりで昨日から読み始めました。
http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860112387.html
これは面白い。大著ですが奇書でもある。小説ではなくノンフィクションでルポルタージュ、アフリカの角と呼ばれる大陸東端のソマリア半島を舞台にした、日本人には馴染みが殆どない場所の話なんですが非常に興味深い内容です。
しかも時々爆笑できる箇所もある。今は100ページを越えたあたりですが読み終わったらまとめて感想を紹介しようと思っています。
今はあまりいわれなくなってる「南北問題」や植民地、帝国主義の問題についてあらためて考えさせられます。翻って日本とその周辺地域の問題についても思考が及ぶように描かれてもいます。引き続き読み進んでいきます。

クールダウン 2013年08月31日

カーナビの画面が出てこない!連日の暑さでまいってしまったようです。
カロッツェリアのカーナビで形式はインダッシュ。ボタンを押すと格納されたコンソールからスルスル出てきてモニターが立ち上がるというものなんですが、モニターが全く出てこなくなってしまった。

これじゃ、カーナビが使えないじゃないか。困ったなあ。買い替えかなあ。
もう、いっそ車ごと買い換えて・・・いやいやいやもったいないぞ。まだまだ頑張るぞ、使えなくなったカーナビのことはひととき忘れよう。・・・これが昨日までの私です。

そう思って、今日になって車内をエアコンで十分冷やしてから、再チャレンジ。
ドキドキしながらボタンを押すとおお、出てくる出てくる!正常に作動。あまりの暑さに機械が反応しなかったようです。熱暴走みたいな状態だったか。
とりあえず、買い替えの心配をしなくてよくなった。ほっとしてます。

政権崩壊 民主党政権とはなんだったのか 2013年08月30日

宮崎学・青木理・辻恵著「政権崩壊 民主党政権とはなんだったのか」(角川書店)を読了しました。
<引用開始>
戦後初の大型政権交代といわれながら、わずか3年3か月で崩壊した民主党政権。その首謀者は誰か。なぜ検察、マスコミは執拗に民主党を攻撃したのか。小沢一郎、長妻昭のインタビューも交え、徹底分析する。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321301000276
<引用終了>
冒頭のまえがきで「民主党政権の三年三ヶ月とは一体なんだったのか、本書はこの気の重くなる命題に挑んだものである」と宮崎学が書いているとおり、読んでいて心躍ることもなく、ひたすらにどんよりした内容でした。

戦後初めての大型政権交代であったにも関わらず、異常な敵意に囲まれたままで命脈が尽きた民主党政権。本書ではその顛末を2009年春の西松事件から遡って解説していきます。

第一章「民主党政権はなぜ潰れたのか」を「キツネ目の男」こと宮崎学が書いている。
この人の文章は、週刊現代記者として修行したせいか、いつも上手いなと唸らされます。
「突破者」以来、読んでいるがテンポがいい。小気味いい文章といえる。よくみられる、アウトローに対する擁護はややもするとヤクザ礼賛につながりかねないが、ぎりぎりのところでそうはならないのが彼の特徴です。

“今となってつくづく考えさせられるのは、社会は、「寄木細工的」であったほうが、「右バネ社会」よりは、生き易いのではないだろうかという思いである”
私も、その通りと思う。

第二章は、宮崎・青木理による小沢一郎インタビュー。長いインタビューに答えたのはこれが初めてじゃないのか。第三章での長妻昭インタビューと併せて読むと、当時の様子がよくわかって大変に興味深いです。

第四章は青木理の「民主党政権を崩壊させた検察権力」。検察、特に特捜部の生理が分かって、不謹慎な言い方だが、とても面白い。ほぼ戦前から温存されたままの生臭い組織なんですね。かっての特高警察とも親和性が高い。
筆者は検察や、公安警察を長年追いかけているから筆に力がこもっています。

それと、検事出身の弁護士に共通する生理を見た思いです。いわゆるヤメ検弁護士は、民事刑事とも検察と徹底的に争うことは殆どしない。必ずどこかで妥協し、和解や調停に持ち込もうという落とし所を探るというのですね。「ここは欲張らず・・」と痛み分けを狙うわけだ。検察とは対決したくないと逃げる。それを交渉に長けている、と自惚れたりするんだね。
因みに、テレビのワイドショーに出てくる弁護士は殆どがヤメ検です。

小沢一郎の最初の主任弁護士は検事出身の則定衛でした。途中で弘中惇一郎に交代したけれど、彼の甘い見立てと検察との取引姿勢があそこまで事件を長引かせた一因になったことが、この章でよくわかります。

第五章が辻恵の「民主党政権私史」。辻恵(めぐむ)は民主党元衆議院議員。私史でなくて死屍じゃないかって惨状を内側からよく描いてます。
彼を小沢腹心だと思ってましたが全く違うんですね。菅直人に近い存在だったのね。

最後の第六章が「無邪気なマスコミと検察」。渡辺直というジャーナリストが、メディアの“無邪気な”姿勢と立ち位置をよく描いてます。

“でも、どんどん縮んでいく国で、グローバル化が深まる中で、いつまでも無邪気でいられるのだろうか。陸山会事件という、検察とマスコミが一体となった「猿芝居」を通して、この国の確かな衰えを見た。無邪気である限り、これからも衰え続けていく”
最後にこのように、彼は結んでいました。全く同感。
私たちは滅びの目撃者となるのか?いや、当事者なのか。

ご一読をお勧めします。

開戦前夜 2013年08月29日

シリアの件、とても心配です。イラク侵攻からちょうど10年。発端や経緯がイラクとそっくりですね。
「大量破壊兵器がある」として侵攻して、イラクの現在の惨状があります。劣化ウラン弾を使い、国土は破壊され、混乱は続いている。

化学兵器を政府軍側が使った証拠を得た、とアメリカはいう。しかしその実物はまだ開示されない。
一説には、シリア高官の会話を盗聴したものがあるとされる。盗聴が証拠はまずいだろ。スノーデンの件がホットだし。

素朴な疑問。自国民にあえて化学兵器を用いるだろうか?シリア内戦は政府軍が優勢で制空権も持っている。反乱勢力を鎮めるのに化学兵器を用いる根拠が乏しい。謀略の匂いがする。

オバマは、イラク戦争のブッシュを批判して大統領になった。それが同じ轍を踏もうとしている。
イスラエルのプレッシャーがあるからだろうと思う。イスラエルはシリアを叩くことでその背後にいるイランをけん制しようということか。一方でアメリカにとってはロシアへのけん制という意味がある。

シリアの港を、ロシアが軍港として租借しているんですね。ちょうど黒海艦隊がウクライナに港を借りているように、南への出口がいくらでも欲しい。ロシアはそこにアメリカを介入させたくはない。

キプロスには英軍基地があるが、地図で見るとシリアのすぐ隣で戦慄しました。戦闘はミサイルによるもので地上部隊の派遣はないという。内乱状態のところに兵隊をわざわざ送りたくはない。
しかし攻撃については、国連の決定にも従わないというむちゃくちゃぶり。
宣言した以上、必ず攻撃を行なわないと格好がつかないというわけなんだろう。
以上、素人の見立てです。

そして原油は上がる。理不尽な値上げは関係のない我々に襲い掛かる。やはり戦争はいけない。

公正という不合理 2013年08月28日

ビールの代替商品として登場した発泡酒・第三のビールの値上げを連想しました。取りやすいところから取るってわけか。
<引用開始>
軽自動車税:増税を検討 政府、取得税廃止財源に
 政府は、2015年に廃止される自動車取得税の代替財源として、軽自動車税を増税する検討を始めた。普通車の自動車税より低い軽自動車税は、米国から「不公平」と指摘され、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉でも焦点の一つになっている。しかし、自動車業界の反発は必至で、年末の税制改正の大きな争点になりそうだ。

 軽自動車や普通車を取得する際に支払う自動車取得税は、「消費税との二重課税」(自動車メーカー)との批判が強く、13年度税制改正で、消費税率が8%から10%に上がる15年に廃止することが決定済み。一方、軽自動車の所有者に毎年かかる軽自動車税は税額は7200円で、普通車にかかる自動車税(排気量ごとに2万9500円から11万1000円)より、低額に抑えられている。

 廃止予定の自動車取得税は、地方自治体の財源になる地方税で、税収は年間約1900億円。また、軽自動車税も地方税で、税収は年間約1900億円だ。単純に、取得税の減収分を穴埋めすれば軽自動車税は倍になる計算だが、それでも自動車税より1万5000円以上低い。このため、総務省は今秋、有識者検討会を開いて方針を決め、与党の税制調査会に提案する方針だ。
http://mainichi.jp/select/news/20130828ddm008010078000c.html
<引用終了>
新聞記事は正確な情報を載せていない。軽自動車税が不公平なのではなく、軽自動車という日本の規格そのものが不公平だとアメリカは断じているのです。これがあるからアメリカ車が売れない、と本気で信じている。
軽自動車の長所とか、環境に合った発達の仕方とかそんなこと何も考えてはいない。自社商品に対する反省もあまりない、ように私にはみえる。

少し前に、GMでサターンという車を日本上陸させたことがあります。
当時、そのディーラー教育を少しだけ手伝った際にいろいろ本音を聞くことができました。
「どうして右ハンドルでないとダメなのか?」「大きな車のほうが便利じゃないか」「日本人は内装にケチをつけすぎる」。ダメだ。思い出したら腹が立ってきたぞ。
彼らはとにかく、辛抱とか我慢ができない。結局、サターンは失敗しました。

今また、力ずくで来ようとしている。少しでも有利でないと「アンフェアだ」と詰る。ため息が出る。けれど黙っていてはいけない、と思う。

公正という不合理のタイトルでもう一つ。
知らなかったが、東京湾横断道路(アクアライン)って、通行料金値上げするんですね。
現在はETC車特別料金で片道800円で川崎から木更津に行ける。これが時限立法で来年の三月末で終わる。すると元の3000円という通行料に戻るのだそう。これは高い。建設費用の償還にはそれくらいかかるのかもしれないが、そもそも誰も頼んでない。作れといったのハマコーくらいじゃないのか?

出来た当座はたしか3400円?くらいだったんじゃないか。それを3000円に値下げして、以後も何度か値下げして、ETC設置の理由で事実上の大幅値下げをして現行800円にした。慣れた人間にはこの値上げは辛いだろう。
それよりも、木更津アウトレットモールには死活問題になるんでしょうね。

能登有料道路→のと里山海道として無料化したら、通行量が1.8倍に増えてSAなどが大賑わいになった。アクアラインも思い切ってこういう逆張りしたらどうだろう?
通行量が増えれば周辺が潤って、かえって償還も早くなると思う。

順序違い 2013年08月27日

小泉純一郎がたわけた事を言ってますね。昨日の毎日新聞の風知草より。
<引用開始>
風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男

脱原発、行って納得、見て確信--。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。

三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

小泉が答えた。

「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。

呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。

その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。

原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。

原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほどの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めることが許されるのか。

帰国した小泉に感想を聞く機会があった。

--どう見ました?

「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」

--今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。

「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」

「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」

「昭和の戦争だって、満州(中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」

「必要は発明の母って言うだろ? 敗戦、石油ショック、東日本大震災。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を、日本がつくりゃいい」

もとより脱原発の私は小気味よく聞いた。原発護持派は、小泉節といえども受け入れまい。5割の態度未定者にこそ知っていただきたいと思う。(敬称略)(毎週月曜日に掲載)
http://mainichi.jp/opinion/news/20130826ddm003070155000c.html
<引用終了>
これはひどい。山田孝男は、黙って嬉しそうに拝聴してただけなのか。

だいたい“さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕”なんてどこにある?
露骨に、自分たちの味方になってくれ、と打診しているじゃないか!

小泉純一郎が総理在任中に何をやってきたか。知らないわけではないのに。
2005年に原子力政策大綱を閣議決定し、原発推進をあらためて確認した。
同じ2005年に太陽光発電への補助金をその年限りで打ち切ってしまう。

まだある。香川県の多度津町に82年に作られた多度津工学試験場を「無駄だ」と同じ年の2005年に閉鎖・廃止。この試験場は、原発耐震研究の唯一の施設だったのに、例の「小泉改革」によって無駄の象徴とされてしまった。
このことが、3.11で間接的に被害を拡大させてしまったともいえる。

まず過去の自らの言動に対する総括が先で、脱原発を口にするのは順序が違うだろう。
彼に脱原発を口にする資格はない。

僕はなぜ止められなかったのか? 2013年08月26日

NHKスペシャル「僕はなぜ止められなかったのか?~いじめ自殺・元同級生の告白~」見ました。
<引用開始>
14歳のとき、“相棒”と呼び合った友だちから「今までありがとう。さようなら。」というメールを受け取った少年がいる。その友だち・篠原真矢(まさや)くんは、自分や友だちがいじめられていることを苦にし、少年にメールを送った直後、自ら命を絶った。
少年は、「なぜ何もできなかったのか」と悔やむ気持ちを抱えながら、3年たった今も、月命日には必ず真矢くんの両親のもとを訪ね続けている。
いじめは、被害者だけでなく“傍観者”にも時として大きな心の傷を残す。番組では、少年が「何もできなかった訳」をドラマで掘り下げながら、その悔いをなんとか軽くしてやろうと言葉を探す父親との交流の夏をドキュメントで追う。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0825/
<引用終了>
24時間テレビ放映時間内にはテレビをつけずにいました。九時で解除されたのでテレビをつけて最初に見たのが例の半沢直樹というドラマ。初めて少しだけ見ましたが、成る程。受ける理由がわかるような気がしました。

CMの間にNHKにチャンネルを変換。そのままこれを見続けることになりました。
重い内容でしたね。心優しいが、弱い少年。でも、見ずに済まそう、考えずにいこうとはしなかった。三年経ってカメラの前に顔を出す勇気を考えると応援せずにはいられない。心無い連中からの嫌がらせもあるだろう。それはまた、被害者のご両親も同じ。息子を想い、義理堅い彼を気遣う。実際になかなかできないことじゃないだろうか。

今回、非常に踏み込んだ内容でNHKは制作したが再現ドラマは余計だったんじゃないか。
いつものNHKスペシャルの方法で、残された情報や関係者の話を伝える形をメインに、真相を視聴者それぞれに考えさせるというやり方がとれなかったのか。

ドラマをやればそれだけ色がついてしまう。いじめの描写なども実際と異なり、マイルドな内容になってはいないか。見たいものだけを見て、見たくないものは見えない。そんな人たちの期待に応える内容に仕上がってないか?そんなことをふと思う。

出版社に勤める知り合いから最近聞いた話。「新刊本が出ると『何が書いてあるかわからない。不親切だ』『歪曲されてないか?』『真実とは違うから訂正しろ』という問い合わせが非常に多いのという。これは、我がままな人が増えたというのでなく、単純に読み手の読解力が落ちてきているんじゃないかと分析していました。自ら持っている情報が全てだといわんばかりの問い合わせが多いそうです。

シンプルに描くことは、単純に描くことと違う。その見識をNHKには身をもって示して欲しい。

見えぬなりわい 2013年08月25日

今週の土日は、隣の町会で盆踊り大会を挙行しています。今日は雨模様だから心配です。
先週土日は、わが団地でやってましたが彼我の距離は300メートルほどしかありません。
昨晩、会場近くを通ったときに、ふと気になる会話が耳に残りました。
小学校の校庭を盆踊り会場にしているのですがその前を私が通りかかった際、男性が誘導灯を持っている女性に話しかけていました。
「あの、露店はないんですか?昔は校門の外側にも並んでましたよね?」
「ええ、もう外の露店はなくなったんですよ。もう数年になりますね」
「どうしてですか?」
「なんでも露店商組合を使うな、という警察の要望がきたようです」・・・。

ぴん、ときました。そういえばうちの団地も露店は自治会と団地内商店の人たちだけで例年やっています。そういうのもありかな、と深く考えずにきましたが、警察の要望がいかにもありそうですね。つまり、暴力団排除ってことですか。

露店商の組合は、全国組織で「神農商業組合」として各地域に存在します。
露店は個人から加盟できますが、組織として加盟しているところも数多い。
その組織はいわゆる「テキ屋」と称し、警察からおおぐくりに暴力団としてカウントされる組織と人です。

暴力団=ヤクザは大きくは三つに分類されます。博徒・愚連隊・テキ屋。
博徒系ですと、住吉連合や稲川会、会津小鉄など。愚連隊系だと山口組。
テキ屋系ですと、極東が有名ですね。
ただ、テキ屋がヤクザとして分類されるのはちょっと違うかなと個人的には思う。彼ら自身も「こちらは仕事を持ってるんだから、ヤクザと一緒にされたくない」という気概を持つ人も多い。明確にヤクザを嫌っている人も少なくありません。
しかし、テキ屋の仕事をするには神農組合に加盟しておかなければ生計が立てられないという事情もある。もともとのヤクザもそのまま入る。それで、神農組合の上部には広域暴力団の関係者が多く居座るという状態が続いているわけです。

それで地域のお祭りで露店商を使うなという指導が警察からくる。暴力団排除の名目で。
真っ当な商売人として生きているテキ屋さんも忸怩たるものがあるのでしょう。
賛否あろうがこれは、はだしのゲンの問題と同じ。変に不可視化してしまうと問題がある。
露店で生計を立てている人がいる。いわれない誤解と偏見を受けている人がいる。
映画「フーテンの寅さん」の意味がわからなくなってしまう。
「渡世人のつれぇところよ!」と寅次郎が嘆く意味がわからなくなる。
文化の一端なんですけどね。共存できると思うんですが。

一方で、その不可視化の流れが現実を歪ませる原因にもなっています。

福知山のお祭りで起きたガソリン爆発事件。
引火爆発させた露天主の情報がニュースとして全く流れないのは不思議な感じです。
事故の起きたベビーカステラの露店を営んでいたのは実は暴力団関係者。しかし公にはけっして報じられません。
お祭りでは、どの場所にどんな店を置くのかを顔役が決めます。この顔役が暴力団関係者だったりする。福知山市が祭りをやるにあたり、神農組合と顔役に出店や位置取りを全て丸投げしていた可能性が大きい。
しかも、神農組合はほぼ暴力団の関係者なので、黙認していたことになる。
お祭りにあたっては、警察署にも消防署にも届けを出している。市役所と警察と消防は、暴力団関係者が露店を仕切っていたと前もってわかっていた。

事故が起きて、関係者の素性が明らかになると自らの丸投げが怠慢として指弾されてしまう。だから、関係者にかん口令が敷かれているのでしょう。
人が亡くなっているのだから、補償金額などで相当揉めるでしょうね。
もとはといえばお役所仕事が端緒となった災禍でしょう。お気の毒です。

慣用句にご用心 2013年08月24日

みんなの党の柿沢未途が、渡辺喜美から離党勧告されて応じたというニュースが出ました。
<引用開始>
「腸がちぎれるほど残念」みんなの党・柿沢未途氏が離党会見
・・・私は、みんなの党を今でも愛しております。結党以来、政策重視の、"君子の交わりは淡きこと水の如し"と言いますけれど、ベタベタした付き合いよりも、理念と政策を重視する集団だったと思います。そんな愛する党をこんなかたちで離れざるを得なくなったのは、私の不徳のいたすところであり、腸(はらわた)がちぎれるほど残念です。しかし、これはいくら党代表から求められたことであっても、私自身が政治家として決めたことでもあります。 ・・・
http://blogos.com/article/68680/
<引用終了>
使い慣れない言葉を無理してあてはまるから、おかしな読後感があります。
「腸がちぎれる」という形容は確かにあります。ありますが、この場合の使用が適切であったとは思えない。よく言われる「断腸の思い」といえば済むのに。
変に開いたりするから、おかしなイメージが広がってしまう。だいたい、腸がちぎれたら、残念では済まないぞ。激痛に身悶えることになるだけです。

実際に父親が、腸壁に穴が開いてしまって夜中に病院に担ぎ込んだことがあります。
それは、尋常らしからぬ苦しみ様でした。内視鏡検査でポリープを切除したあとに穴が開いてしまった。切除したあとは腸壁が極薄になるので、たまに起こるといいます。私は医療過誤をずっと疑っていますけれども。
幸い、それ以上の大ごとにはならずに済んだけれども。

かしこまって何かを伝えたいとき、つい背伸びして難しい、しかつめらしい表現を選んでしまいがちです。しかしここで、使い慣れない言葉を絶対に用いてはなりません。「ああ、借り物の言葉なんだ」と軽薄に見えるだけですもの。人として、信用なくすよ。

ましてそれが柿沢弘治の息子じゃ余計にそう確信させる。世襲だし、民主からすぐにみんなに逃げたし、自分のカミさん(野上ゆきえ)を練馬区からわざわざ自分の地盤にお国替えさせて都議に当選させたりとやりたい放題。自分のことだけじゃないか。私は、彼もみんなも維新も全く評価しない。

柿沢弘治には二度ほど遭ったことがあります。自民党に戻ったくらいの時期で、半ズボンの息子を連れてた。それが今の柿沢未途ですね。私からすると当時のイメージのままだけど、実際にさしたる成長はしてないんだろう。
夏だし、半ズボンでも穿けばいいんじゃないかな。

ご理解ください 2013年08月23日

準決勝の前にそんなことがあったのか。これはひどい。日本らしいというか。
<引用開始>
花巻東・千葉 カット打法できず号泣敗退

4打数無安打に終わった花巻東(岩手)の千葉翔太外野手(3年)が泣き崩れた。

この試合では得意のカット打法ができなかった。第1打席は2球目を打って三ゴロ、2打席目は4球目を打って遊ゴロ、3打席目は初球をセーフティーバントしたが投ゴロ、第4打席は2ボールからの3球目を打っていい当たりの二ゴロ。その間、ファウルは1球もなかった。

試合後「自分のやりたかったことができなくて悔しいです。ファウルで粘って何としても出塁するのが自分の役目だったのですがそれを止められてしまって…。相手投手のコントロールも良かった。野球人生の中で一番悔しいです」と号泣しながら話した。

実は19日の準々決勝の後、大会本部と審判部からカット打法について花巻東サイドに通達があった。「高校野球特別規則に『バントの定義』という項目があります。ご理解ください」。

「バントの定義」とは「バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルするような、いわゆるカット打法は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある」というもの。

千葉のカット打法はバスターのような構えから三塁側にファウルを打つが、これがバントと見なされる可能性があるということか。2ストライク後にファウルを重ねればスリーバント失敗で三振となる。大会本部、審判部は「バントの定義に触れるんではないか、ご理解ください、分かってくださいということです」と説明したが、この通達により、千葉はカット打法を封印せざるをえなくなった。
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/f-bb-tp3-20130821-1176631.html
<引用終了>
ご理解ください=察しろよ、ご理解ください=調子に乗るな、ご理解ください=出る杭は打つぞ、ご理解ください=長いものには巻かれろよ、等など。なんとも卑怯で卑劣な言い草ではないですか。

言い出した側での責任は決して取らない、相手方の自主的判断によって断念、撤退してもらおうというもの。同調圧力の最も卑劣な形だと思いました。あれだ。リストラの場面で、会社都合でなく自己都合でなんとか辞めさせようという退職勧奨と構造が同じだ。これは、脅迫じゃないか。

カット打法がバントとしてカウントされる、というならそういう判定をはっきりすればいいじゃないか。その怖れがある、というなら試合中にはっきりいえばいい。

それを後出しじゃんけんみたいに、萎縮させるようなこと言いやがって。
一般社会で頻発しているパワハラとこれのどこが違うんですか?

炎天下に何時間も外に立たせて、高校野球は教育の一環だ、とは笑わせる。

下記のコラムがよく書かれています。同感するところ大です。

花巻東・千葉翔太クンのカット技術を「ご理解」によって封印させた大会本部の圧力が理解不能な件。 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/52986662.html

増山超能力師事務所 2013年08月22日

誉田哲也の新刊「増山超能力師事務所」(文藝春秋)を読了しました。
<引用開始>
超能力ビジネスが事業認定されるようになった日本で、一級超能力師の増山は超能力師事務所を開設。「面倒くさい」が口癖の増山のもと、能力も見た目も凸凹な5人の所員が依頼人の案件を調査、解決します。超能力師事務所といっても内容は探偵業とほとんど同じ、そして解決すべきは所詮人間同士の問題。ユーモラスで、時にシリアスで、著者の筆が抜群に冴えている新シリーズの始動です。
http://hon.bunshun.jp/sp/masuyama#mokuji
<引用終了>
この物語は超能力が公認された未来の日本が舞台です。
こう書くとSFっぽい話かと思いがちですが、さにあらず。
透視、思念読み取り、念動力など数々の超常現象を超能力としてオーソライズされ、然るべき機関の設立と一定の規制によって管理された未来です。
発火現象や念動力など、使い方を誤ると大変な影響がある力の行使は明確に制限され、一定の能力を備えた人たちを試験によって選抜して社会に定着させようとする話です。
ひょっとしたら、近い将来にあるかもしれない、とふと思わせる設定です。

誉田哲也らしく、軽妙な筆遣いは健在なものの、超能力を持つがゆえにこれまで味わってきた苦難や偏見が登場人物それぞれに描かれています。面白いけど、どこか苦味のある物語に仕上がっています。

読んでいて私は半村良の「下町探偵局」を思い出した。あちらは超能力こそ出てこないけれど、面白くてもどこかほろ苦いテイストが共通していると感じた。
また、同じ作家の「石の血脈」「闇の中の系図」に通ずる世界観があるとも思わされた。これらも異能を持つがゆえに、数奇な運命に弄ばれる人々を見事に描いています。

七つの連作から成り立っている物語ですが、謎もまだ残しており、続編が期待されます。
姫川玲子や歌舞伎町セブンなどのシリーズも早く新作が見たいので楽しみが増えました。
ご一読をお勧めします。

引き算の戦略 2013年08月21日

朝から、陰鬱になってしまう記事が目に入りました。こんなことばっかりやって、成長するのかよ!
<引用開始>
派遣見直し、企業に利 「26業務」の働き手、失業も
厚生労働省の研究会が示した派遣労働の見直しは、企業が派遣労働者を受け入れられる仕事の範囲や期間を広げる。企業よりの色合いが濃い印象だ。今月末から始まる労働者派遣法の改正議論では、労働者保護の視点がどう反映されるかが焦点だ。

派遣労働、拡大を提言 厚労省報告
 今は、ある仕事を派遣労働者に任せられる期間は、途中で働き手を代えたとしても原則3年まで。一方、パソコンで文書やグラフをつくる「事務用機器操作」や通訳など26の専門業務であれば、例外的にずっと派遣労働者に任せてもいい仕組みだ。

これを、労働者が派遣元に無期雇用されてさえいれば、どんな仕事でもずっと同じ派遣労働者を使い続けられるルールに変える。派遣元との契約が有期雇用でも、派遣先での労使合意があれば、働き手を3年ごとに代えることを条件に、その仕事をずっと派遣労働者に任せることができるようになる。

これまで厚生労働省などには、正社員の仕事を守るために「ずっと続く仕事なら正社員にさせるべきだ」との考え方があった。しかし研究会は、すでに正社員からパートやアルバイトに置きかえる動きが進んでいることなどから、派遣に過度な規制をかける必要性は低くなったと判断した。
http://www.asahi.com/business/update/0821/TKY201308210008.html?ref=com_top6_1st
<引用終了>
これまで正社員の担ってきた業務を今後は「聖域なく」置き換えようというわけですよね。こんなことして本当に企業とかその産業が生き残れるのか、甚だ疑問に思います。

何より、労働者にとってのメリットが何もない。この作業部会なり委員会に労働者の意見を代弁する側は出てはいないだろう。現行では正規雇用への移行を円滑に促すための派遣制度という色合いがいくらかはあった。でも、これで業種制限の撤廃など行なわれたら吹き飛んでしまう。
結果的に、一度派遣になったらそこから仕事も待遇換えも殆ど不可能になってしまうではないか。

企業は人なり、といってきたのはどこの誰だったのか?“人材”という言い方には引っかかりを覚えますが、そこに価値を見出そうという意思はまだ読み取れる。これが単なる派遣労働ばかりになればそれらは吹き飛ぶ。人は材料として、コンパチブルな存在としての表象に意味づけられてしまう。

人事政策とは本当に、悪しきコストの塊でしかないのか?”正しい”価額の人員に常に置き換えられるべき負の存在なのか?そうではあるまい。必要な人材には必要な投資はしている、とどの企業もそう唱えるだろう。でも、必要な人材には本当に正しい真っ当な処遇をしているのだろうか?おそらく、そんなことやってはいない。
「知恵あるものには地位を、力あるものには禄を」が人事政策の真理であると思う。けれどそんなのやっていない。小金と手間を惜しんで、雇用継続で脅して、従わせているだけだろう。

そんな企業が、成長軌道になど乗れるわけがない。萎縮した人と組織で、相変わらずの人減らしで引き算の戦略をとるしかない。
働かないで、高給とりの社員が問題だという、でも一番無能なのは引き算しかできなくなっている経営者自身であることをそろそろ気づいたほうがいいですよ。

奥さん、いけません! 2013年08月20日

「『奥さん』はいけません。あらためてください」。担当者は重々しく言い放ちました。

郵政局の仕事で、マニュアルを新しく作るために粗原稿を見せた際、そんな指摘を受けた。
当時、郵便局が国債を窓口で販売できるようになったばかりで、その普及のために職員に配布する教育用ハンドブックを作るという仕事だった。
今では普通に「個人向け国債」を時期が来ると売ってますね。昔はああではなかった。

国債なら、家庭の主婦などにも潜在需要があるのではないかといって、その視点で書いたら内容はいいが、呼び名で奥さんはまずいという。せめて「家庭の主婦」「配偶者」などにしてくださいという。

何故?と聞くと「奥」にいる人というのは、外に出せないか出してはいけない人を連想させ、差別にあたるからだといいます。これには仰天しました。

むしろ「主婦」のほうがまずくはないか?配偶者ってのも、座りが悪い、と意見しましたがとにかく「奥さん」は止めてくれというから、従いました。

むしろ「奥」にいる人って偉いってイメージある。実質的に家庭で一番えらい人ってイメージ含んでないかって思ったんだけど、口に出すとややこしいので止めておきました。既婚女性で「奥さん」と呼ばれて、不快に思う人っていないんじゃないかな。

そのハンドブックをつくる中でもっと驚いた反応があった。
健康保険の説明が必要となる箇所があり、政管健保と国民健保の記述をしたらそれは止めてくれといわれました。
どういうことかというと当時、国民健保は医療費が本人三割負担だったのに対し、政管健保は本人二割負担だったのです。今は双方とも本人が三割負担だけど当時は、加入している保険の種類によって負担率が違っていた。
そこで、ある人が二割で、別の人は三割を負担しなければならない、これは差別を助長しかねないからまるごと削除してくれ、というのです。

「え?だって事実じゃないですか?」と反応しますと「とにかく差別を感じさせるから止めてください」と言われたのです。これには絶句でした。

国家の意思で、依らしむべし、知らしむべからずってやつなのか。
その後、郵政は民営化されましたけどこういう体質って澱のように残っているのだろうな。

知らないで過ぎることのほうがよほど問題だし、恐ろしいと思うのだが。

「はだしのゲン」のニュースを目にして思い出した出来事でした。

ポリタンク 2013年08月19日

福知山の爆発事故、二人目の死亡が出てしまいました。気化とか引火性が強いとか、初期的防護策を講じるための知識が不足しているなと感じます。

昔、オートキャンプ場に泊まったとき、薪を融通してもらおうと隣の車の人たちと話していたら、積荷の中にポリタンクがある。

「飲料水ですか?」と聞いたら「あ、近くにGSがないと困るかもしれないと思ったんで、燃料を積んでるんです」平然と言われてすくみ上がりました。

ポリタンクにガソリンって・・・。なんという剛の者だろう。
しかも、当時はセルフ式のスタンドなんてなかった筈です。給油するほうも買うほうも、誰一人気づかなかったのか!

急に用事が入ったことにして、キャンプ場を立ち去りました。いや、本来は注意すべきなんでしょうが、取扱をどうしたらいいかがわからない。
近くのGSに行って事情を話し、金属タンクを買った上でスタッフに移し変えてもらうしかないのでしょう。それを諄々と聞かせて、納得していただければいいが逆ギレされたらどうしよう、と何も言い出せなかった。こちらが正論なのに、それが言い出しにくく萎縮してしまいます。
キャンプ場で火災、という新聞記事はなかったので多分大丈夫だったのだろうと思う。

今ならどうするか?本来なら一言注意しなければならんのだろうな。
給油しようとセルフのスタンドに入った際、先客でくわえタバコのやつが操作しているのを見て、そのまま何もせずに出発したこともあります。
何かあったとき、巻き添えをくらうのはちょっとなあ。駄目な私です。

納涼祭 2013年08月18日

昨日と今日の二日間。うちの団地で納涼祭を実施しています。1300世帯で住民がおよそ5000人。近隣住民の参加もあって二日間で三万人程度の来場者があります。

その内容は広場での盆踊りと露店、団地同好会による和太鼓の披露もあります。長年、自治会と管理組合が中心となって運営し、地元消防署・警察署・区の支援も受けて今年で36回目を数えます。

露店では、カキ氷・焼きそば・お好み焼き・チョコバナナなど定番ものが出ますがこれらは全て自治会・住民による運営で、いわゆる露店商が入りません。
拙宅の棟では例年と同じく、カキ氷の屋台を出します。昨年は8000食程出たようです。

和太鼓の同好会は、活発に活動をしていてなんと海外公演までやっていると聞きました。
http://www.f5.dion.ne.jp/~ryo_koma/framepage1.htm

お神輿もあります。一般・女性・子供用とあり、夕方からそれぞれ周囲を練り歩きます。
ところがこのお神輿、実はご神体がない。いわゆる御社のようなものを担ぐのですが、そのなかには分祀された神体がありません。近所に神社仏閣などがなく、当然、氏子さんもいないのでできないのです。長年、神無き神輿を住民はずっと担いでお盆を迎えて送るわけです。神無き時代を過ごすか。まあ、それも一興ですね。

去年、終盤に雷雨があって中断するハプニングがありました。今年はどうだろう?納涼祭が終わって夏の終りを実感するのが例年の慣わしですが、今年は長引きそうです。

見ぬもの清し 2013年08月17日

判断力がつかない子供って、何だろう?判断力ある子供って、それは子供じゃない。見ぬもの清し、でいつまでも済ませてはいけない。
<引用開始>
はだしのゲン:松江市教委、自由閲覧禁止 「描写過激」、全校に要請

 漫画家の故中沢啓治さんが自らの被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について、「描写が過激だ」として松江市教委が昨年12月、市内の全小中学校に教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を求め、全校が応じていたことが分かった。児童生徒への貸し出し禁止も要請していた。出版している汐文社(ちょうぶんしゃ)(東京都)によると、学校現場でのこうした措置は聞いたことがないという。

 ゲンは1973年に連載が始まり、87年に第1部が完結。原爆被害を伝える作品として教育現場で広く活用され、約20カ国語に翻訳されている。

 松江市では昨年8月、市民の一部から「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に出された。同12月、不採択とされたが市教委が内容を改めて確認。「首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めた。

 現在、市内の小中学校49校のうち39校がゲン全10巻を保有しているが全て許可なく自由に閲覧できなくなっている。古川康徳・副教育長は「平和教育として非常に重要な教材。教員の指導で読んだり授業で使うのは問題ないが、過激なシーンを判断の付かない小中学生が自由に持ち出して見るのは不適切と判断した」と話す。
http://mainichi.jp/feature/news/20130817ddm041100094000c.html
<引用終了>
間違った歴史認識ってなんだろう?正しいか正しくないかはその時代によって評価が分かれるし、後世に評価を託すというために多様な意見があるほうがよい。そんなことは言うまでもないことだが。
こんな間抜けなことをしてるから、橋下徹あたりに付け込まれるんだ。

全国の教育委員会でもこんな流れがある、のかもしれない。それは分からないが、ここでは松江市がそういう決定をしていたということが重要です。

松江市って、市内に原発があるんですよね。県庁所在地にあるのってここだけじゃないか。
いろんな利得や政治的思惑があって「配慮した」「恩を売った」形にしているんではないかな?
そんなことをふと思う。

汚いものがあるから、綺麗なものがあると分かる。不正義や悪いことが横行するから、正義や善が浮かび上がる。そういうものでないのか?

子供を、デオドラントな環境だけに慣れ親しませたら後々苦労する。世界を初めて目の当たりにして、ショックを受けて閉じこもったりする。虫に刺されたり、寒かったり暑かったり、夕食を失敗するからこそ、キャンプは楽しい思い出になるんじゃないか。

「期待される人間像」って言葉を思い出す。それは、誰からみた期待なのだろう。

「リベラル保守」宣言 2013年08月16日

中島岳志の「『リベラル保守』宣言」(新潮社)を読了しました。
<引用開始>
「左翼は嫌い。けれど、今の保守はもっと支持できない」と嘆くあなたへ――。
保守の概念が揺らいでいる。「憲法改正」を叫ぶだけが、「あの戦争」を肯定するだけが、保守なのか――。否。それは「反左翼の“俗流保守”」に過ぎない。真の保守思想は、自由を積極的に擁護し、その源流にはリベラルなマインドが宿る。「リベラル保守」という新たな立場から、この国のあるべき「思想のかたち」を探る意欲的論考。
http://www.shinchosha.co.jp/book/302752/
<引用終了>
「保守派」の若手論客として注目される中島岳志ですが、多くの点で共感しあえます。
昨晩は報道ステーションにゲストコメンテーターとして出演していましたね。
今は、中断しているけれど札幌のコミュニティFMで毎月一回放送されていた「中島岳志のフライデー・スピーカーズ」を愛聴していました。
(過去のアーカイブはポッドキャストで聞けるようです)
http://www.sankakuyama.co.jp/podcasting/nakajima.html 

脱原発、貧困や戦争への認識、橋下徹への懐疑での認識は一致。本書は月刊誌「表現者」に連載された原稿をまとめて六月に出したのですが、本来なら今年三月に出す筈でした。
それも当初の版元であるNTT出版から出ずに、新潮社から出されたのです。原因は橋下徹に対する内容を載せるか載せないかで揉めたため。原稿をチェックしていた昨年秋に、ちょうど週刊朝日で佐野眞一による「ハシシタ 奴の本性」を巡って掲載中止と謝罪に追い込まれた事件がありました。NTT出版は、親会社同様に“お公家さん”なので面倒なことに巻き込まれたくない。橋下を採り上げた第三章をまるまる削除してくれと頼まれて、それを断り、出版が取りやめとなりました。それを新潮社が聞きつけて出したというわけです。

内容は、わりと平易で読みやすい。保守が革新に対抗する理由、いわゆる右翼や“自称保守”とは異なる理由もよくわかります。急進的でなく漸進的な改善を志向する彼のスタイルがどこから由来しているかも理解できる。

問題の第三章も読みましたが、特に過激でもなんでもない。穏当な提言と理解しました。何より、昨年と違って橋下を取り巻く空気や評価が全く違うせいもあるのでしょうが。

多くの点で共感できる中島岳志ですが、やはり相容れないものもある。彼が尊敬する西部邁や福田恒存、高坂正尭、田中美知太郎といった人間をそのまま受け入れることはとてもできない。西部以外は鬼籍に入ってますがいわゆる「正論」の文化人ですね。福田恒存の考え方には、自分に通ずるものもあったのでそれは発見でした。しかし、彼らをいまさら内在化させることは躊躇われます。こちらはもう50代だし、土壌が違いすぎる。

それでも、違いを認めることで分かり合えることもある、と感じた。それは収穫でした。終戦の日に読み終えたこともなにやら暗示的ではあります。
腰を据えて、国の来し方行く末を考えるにはとてもいい本。ご一読をお勧めします。

歴史に学ぶ 2013年08月15日

映画「風立ちぬ」での喫煙シーンの挿入に日本禁煙学会が要望を出して叩かれていますね。
<引用開始>
“教室での喫煙場面、職場で上司を含め職員の多くが喫煙している場面、高級リゾートホテルのレストラン内での喫煙場面など、数え上げれば枚挙にいとまがありません。
特に、肺結核で伏している妻の手を握りながらの喫煙描写は問題です。夫婦間の、それも特に妻の心理を描写する目的があるとはいえ、なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか。他の方法でも十分表現できたはずです。
また、学生が「タバコくれ」と友人にタバコをもらう場面などは未成年者の喫煙を助長し、国内法の「未成年者喫煙禁止法」にも抵触するおそれがあります。事実、公開中のこの映画には小学生も含む多くの子どもたちが映画館に足を運んでいます。過去の出来事とはいえ、さまざまな場面での喫煙シーンがこども達に与える影響は無視できません”http://www.nosmoke55.jp/action/1308kazetatinu.html
<引用終了>
禁煙学会という組織の立場上、何らかのステートメントを出さなければならないのでしょう。それは理解できる。しかし、多くの人の抱く印象と同じで私もこれはどうかと思う。
ごく最近まで、喫煙は私たちの生活の身近な場所にいくらでもありました。嫌煙権もなかったし、禁煙車が出てきたのも少し後だった。その代わりに喫煙者の側に、マナーとか嗜みを求めるという空気が一般的に濃かったと覚えている。
新幹線でも隣に子供づれが居れば「煙草吸ってもいいですか?」という気遣いは当たり前にあった。そのときの反応で、喫うのを止めたりデッキで一服したり。或いは一本だけで止めるとかした。
今では喫煙と禁煙席に分別されているから、起こりようもない光景です。肺結核で伏した菜穂子の手をとって喫煙するシーンも問題だというけれど、当時の習俗とか社会的な合意では普通の光景としてあった。結核と喫煙をダイレクトにつなぐ発想も乏しかったこともある。学生がタバコを無心するシーンもこれと同じ。

人気あるアニメ作品だから子供たちに悪影響がある、という。そうだろうか?
見たまんまをそのまま受容して、自らの行動に反映させる。子供とは、そんなに受動的で頼りない存在なのだろうか。そうだとしても方法はある。かってはこういう光景が当たり前にあったけれど今は違う、それにはこういう理由があって、ということまで教えてあげるには格好の材料ではないか。
見(せ)たくないものを見(せ)ない、というのではストレス耐性がつかない。無理して近寄ることもないが、世の中には限られた空間で喫煙を嗜む人がいることも目撃しておいたほうがいいと思う。反面教師は多いほうが人生が豊かになる。

青少年に与える影響云々も、タバコの販売自体が店頭での年齢確認やらTASPOで制限され、何より大幅な値上げによって、激減してるだろう。
それを越えても買い与える、吸うとなるともはや映画の影響でもなんでもない。

私自身はタバコを全く吸わない。正確には1982年三月より止めています。
紫煙がモクモクした場所は苦手だし、喫煙エリアにはもう近づかない。

それでも、喫煙する人の立場や事情も理解し続けたいと思います。
昔は、大事な話は紫煙を燻らせながら、ってパターンが多かったですよ。

文字通り、煙にまかれたことも少なくなかったけど・・・。

順応 2013年08月14日

言って詮無きことですが、毎日とても暑いですね。東南アジアより暑いともいわれます。

月曜日に新しいエアコンが届いてから、すっかり生活の中にこの機器が定着しています。
あれだけエアコンを動かすことに抵抗していた老親も今や朝から夜までつけている始末。順応が早いという見方もあるが、節操がないともいえます。
口を開けば、電気代がー足元が寒いー喉に悪いー。あれだけほざいていたのにこの変わり身の早さ。もう熱波の茶の間には戻れなくなってしまいました。

けれども、ほっとしたところもあります。依怙地になって全くエアコンを使うことなく、室内で倒れられたりしても困る。熱中症での死亡ニュースが流れるたびにひやひやしていました。被害者は大体が高齢者。頑迷で聞く耳持たないんだろう。老いの一徹ではなく、柔軟な対応ができなくなったことを認めたくないがゆえの悲劇ではないかって。そっちに行かないでよかったとしみじみ。

しかし副作用も出てきました。量販店に連れて行ったことで母の購買意欲がいや増している。「一緒にダイニングの明かりを買ってくればよかった」「パン作る機械はいくらくらい?」。明日、再び家電店に出撃する可能性が高まっております。折悪しく、私の卓上スタンドも死亡してしまったし。行くしか、だな。

言って詮無い「暑いですね」。これをテレビで繰り返されると鼻白みます。
「熊谷では」「館林では」「多治見では」「四万十では」と延々中継。挙句に「今の六本木の外の気温ですが・・・」。そこだけ会社の前で、楽するんじゃないよ!
原因らしきことを、ただ眉を顰めながら専門家に解説させ、解決策など何も示せない。外で暑がる人に涼しいスタジオから楽しそうにインタビューする。こういうのを「ためにする」報道というのでしょうね。

公開処刑板 鬼女まつり 2013年08月13日

堀内公太郎の「公開処刑板 鬼女まつり」(宝島社)を読了しました。
<引用開始>
インターネットに潜む狂気を暴く!
既婚女性専用ネット掲示板=「鬼女板」。
激しい書き込み、個人情報の特定などをする主婦たちと、元女性教師、そして警察の戦い!

『公開処刑人 森のくまさん』でスマッシュヒットを飛ばしている著者の第2作目です!高校生がいじめを苦に自殺した問題で、マスコミが騒いでいる。川口巡査部長と原田警部補が警察の面子をかけて捜査にあたるが、ネットでは加害者の実名まであがり、人気ブロガー・あしだかおるによる高校生批判も話題になる。同じ頃、とある理由と妊娠を機に退職した元高校教師の理沙子は、同じマンションに住む主婦から、自身のブログまでも逐一チェックされるなど、執拗な干渉を受け、理沙子が問題の生徒の担任だったのではないかと疑われる。いじめの加害者だった少年の一人が自殺したことで、主婦からの追撃は勢いを増していく。日に何度もかかってくる無言電話や悪質な悪戯とも思える出来事に恐怖を覚えるなか、理沙子は、ネットで起きている事態に直面し……。
http://tkj.jp/book/?cd=72085001
<引用終了>
既婚女性を略して既女(きじょ)と読む。それが転じて鬼女と呼ばれる。実際に2chにも既婚女性板がありますが、煽り・叩きが常の2chのなかでもことさらに過激なスレッドが数多くあります。憎悪が渦巻いているような印象もあります。同性の、それも玉の輿を得たような人に対して容赦ない攻撃を仕掛けています。たとえば野球選手と結婚した女子アナなどは格好の的になっています。私が見かけた際も、松坂大輔と結婚した柴田倫世が血祭りにあげられていましたっけ。
本作は、その鬼女の集うネット上の掲示板が舞台となった物語です。

堀内公太郎については「公開処刑人 森のくまさん」を五月に読みました。これはぞっとしました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1903170462&owner_id=297101

本作も、ゾーっとさせられます。身近にモデルになりそうな人を何人も思い浮かび、絵空事とは済まされない。

酷暑の夏に、背筋が凍る内容。文句なく面白い。ご一読をお勧めします。

エアコン 2013年08月12日

土曜日に三年ぶりでエアコンを使ってしまいました。半端ない敗北感が私を襲う。
暑いとはいえ、こんなところで折れてしまって。やっぱり、私はダメ人間なのか。

私を襲ったのはそれだけではない。...
ぱさっと音がして何かがエアコンの吹き出し口から落ちてきました。
チリとかゴミだろ・・。気にせずそのまま寝てしまい、朝起きてその正体を知る。

あいつだった。茶色い衣のgkbr 枕元にころがっていやがった!
既に朽ち果てて干からび、ガワだけになった中型種の骸ですよ。
これが、蝉ならまだよかったのに。あれも死んだふりして触ると、突然飛んだりするから恐怖なのだけれど。それでも蝉に実害はない。

エアコンを使わないという点で両親は徹底している。部屋には一応据えつけてあるのだけど、前の住居から引越しでそのまま持ってきている東芝の40年もの。リモコンにもなっていない頑強なつくりです。

それを、こっちに転居してから使ったのを見たことがない。年寄りが熱中症で亡くなる事故があるけど、大半はエアコンを使わないで済まそうとする。うちも同じで、何か負けたような気がするからどんなに暑くても使わないのがいつのまにか習いとなってしまった。頑迷さゆえの悲劇を招かないか、心配していたが、さすがに先週土曜日の暑さに、朦朧としたので恐々とスイッチを押して使っていた。

ところが昨日、これが動かなくなった。正確には動くのだが、殆ど冷気を出さなくなった。久しぶりの出陣で、臨終を迎えたらしい。

そのまま我慢するのかと思ってたら、エアコンをどこでもいいから買ってこいという。
機種とかはお前に任す、という。危ない危ない。こういうときにその甘言を信じて、適当に見繕って購うと後からいろいろ文句をいってくるからだ。
その手には乗らない。『買ってもいいけど、一緒に買いにいこう。後からいろいろ言われると困るから、実際にみて納得して欲しい』と提案する。

えー!と言いながら、いそいそと準備に入る彼ら。暑い中、待っているだけなのが嫌だと学んだらしい。車の移動なら中でエアコンも効いていると判断したようだ。

支度整って、総出で買い物に出向く。最初に向かったのは比較的新しく出店したケーズ電機。三月にテレビを買い換えたときに、対応がよかったのでここで聞いてみることにする。店に到着し、エアコン売り場に行く。想定したよりも高い値段だ。それよりも、設置にどのくらいかかるのかを尋ねる。

「そうですね。今は、取り付けが立て込んでいますからお盆明けになります。早くて22日になります」。それじゃ、猛暑が一段落してるじゃないか。
平然と答えてこちらの顔色を覗うような店員。母親もそれを感じ取ったらしく、ここでは買いたくないというニュアンスを目線で訴えてくる。取り付けにリードタイムがかかることはある程度覚悟はしてたが三日が限度だ。
ここでは、買えない。

それでも散々、バイイングシグナルを発散する芝居を店員に向けてうつ。
「う~ん。この自動掃除ってどんな仕組みなの?」などと小芝居する。
店内で十分に冷気を堪能し、一同の汗がようやくひいた。新しくやってきた客に対応すべく店員が中座したその瞬間に撤退開始。そのまま車に戻る。

オルタナティブプランを出さなければならない。荒川を渡って対岸の江東区にあるコジマに行くか?同じ区内の別の量販店にいくかをしばし考慮。
同じ区内がいいだろうと判断して、しばらく遠ざかっていた百満ボルトに向かうことに決める。環七を北上して一之江の北だから十キロは離れている。

ここでダメならどうするかは考えてはいない。三日の猶予で取り付けできるならそこで決めて、後は二人を説得する。その間は私の部屋に仮寓させて冷えてもらうしかない。

百満ボルトに到着。昔は、おかじま電器といったな。千葉エリアに強い量販店だったが、福井の百満ボルト傘下に入り、今はエディオン傘下になった。
ただ、業績がよくなかったからどうなっているかなと不安を感じつつ、看板を見上げると「百満ボルト アウトレット」となってる。大丈夫か?
欠品だらけの店じゃあるまいな。行徳にあった「ステップ」を思い出す。

エアコン売り場を確認。目ぼしい品物を見ると、安い。ケーズよりどれも一万円は安い。もっとも懸念される点を直裁に尋ねる。「ええっと、今購入したら取り付けはどのくらいになるの?」と若い店員に尋ねる。

「はい!ただ今確認します」。端末を調べて「今日だったら、明日の13:00から17:00の間に取り付けできます」。なにー♪♪ 即契約完了しました。

想定した予算よりかなり安く済んだので、気が緩んだか「炊飯器が調子が悪いから」新しいのを、と母親がついで買いをしてしまった。私が目を離した一瞬の隙をついた形だ。まるでドイツ軍のマジノ線突破の如く。
そして出口のところでは、お中元の見切り品のコーヒーセットを目ざとく見つけてこれも購入。売価3000円が1300円だからお得なのは分かるが、油断もスキもないやつだ。

というわけで、今日。新しいエアコンの取り付けを今か今かと待っている。
今日は昨日よりは、過ごしやすいのは気のせいか?いい買い物をしたという精神的高揚感をして、暑さをつかの間忘れさせているかもしれません。

ハイエースの行方 2013年08月11日

盗まれた車の行き先が気になるわけです。これだけ多いと海外なんでしょうが。
<引用開始>
1台盗むのに5分足らず…ハイエース窃盗容疑

トヨタのワゴン車「ハイエース」を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と大宮東署などは8日、上尾市瓦葺、指定暴力団住吉会系組員の無職知久孝治(47)、吉川市高富、無職阿部智一(39)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。

県内では今年に入り、ハイエースを狙った窃盗事件が急増。昨年1年間で288台だったが、今年は7月までで455台が盗まれており、関連を調べる。

発表によると、2人は8月1日午前2時頃、越谷市弥栄町の駐車場で、同所の自営業男性(52)のハイエース1台(時価約100万円相当)を盗んだ疑い。

6月に伊奈町の被害現場近くで目撃された車両などから2人が浮上。マイナスドライバーを後部ドアの取っ手に差し込んで壊す手口で、5分足らずで1台を盗んだという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130808-OYT1T01640.htm
<引用終了>
埼玉県内の半年で400台以上もハイエースが窃盗被害に遭うということはそれだけ“需要”が見込まれている。暴力団が絡んでいることはそれが事業として成り立っているのでしょうね。
といって、手配が回っているナンバーは曝せないし、そのままの姿形で陸送するのは難しいような。となると、部品ごとに解体しているのではないか。

人も荷物も運べるハイエースは、かなり人気あるでしょうね。

そのままだと、ロシアに引き取られるケースもあるでしょう。ウラジオストクあたりでは、右ハンドルの日本車が沢山走っているそうですし。
ロシアの法律では、乗用車は左ハンドルであることを定めており、右だと走行できないそうです。
ところが、中古の日本車が増えすぎた沿海州のみ、特例で右ハンドル車の走行を認めている。これに紛れさせてしまうこともできなくもない。
しかし、日本海側でのロシア貨物船での積み込みは監視の目が厳しい。やはり北関東か日本海側の工場で盗品を解体して運んでいるのではないかと思います。で、運んだ先で組み立てる。中東やアジアではそういう工場や業者が多いですね。

前にシルクロードの番組を見ていて驚いたことがあります。パキスタンとイランの国境前に車の解体組み立て業者がいて、彼らは国境を越える車のハンドルを右から左に付け替えているのですね。
パキスタンは、左側通行で右ハンドルが標準だが、イランはその逆。かつ、右ハンドルの車が国内では走行禁止されている。そこで国境を通過する際に右ハンドルの車は左ハンドルに付け替えるという専門業者が存在するそうです。見てたら、案外簡単にやってのけるのです。確かエンジンの向きを逆にして、床に穴をあけてステアリングを通すとかそんな感じでした。雨降りだったら大変だろうが、もともと雨降らないところだからいいんだな、と後から気づいた。

他の国境で、交通法規が異なるところではどうなっているんでしょうね。
タイとベトナム、ラオスでは逆。そういえば、中国と香港も逆ですね。
香港はイギリスの植民地だったから、左側通行のままです。確か左ハンドルが禁止だったのではないか。一度だけ香港に行ったことがありますが、右ハンドルのフェラーリを見ました。

97年に中国に香港返還がなされたとき、初めて駐留した人民解放軍はシンセンから来ました。そのとき兵士が乗っていたトラックは全て右ハンドルでした。変換後50年は体制や諸制度を動かさないので、こんなとこでも一国二制度を守っているんだなと感激しました。

そうしてみると日本は自由でいい。右も左もハンドルは原則自由ですし。
たまに逆車線を走る車もいて自由でいいなと思ってとそれはダメだわ。

東京コンフィデンス・ゲーム 2013年08月10日

建倉圭介著「東京コンフィデンス・ゲーム」(光文社)を読了しました。
<引用開始>
負け犬たちが20億を狙い仕掛ける、
起死回生の信用詐欺(コン・ゲーム)!!

不当な借金を背負い、銀行員という職も失い、残る道は死のみ――。
崖っぷちの武史が生き残りをかけたのは、
憎むべき亡き父が興した会社への企業買収詐欺。

ケチな詐欺師やアル中の会計士、コミュニケーション不全の友人。
社会のおちこぼれたちで結成したチームが狙うは20億! 
優良企業であるIT会社の裏に隠された闇に気づいた時、
武史の狙いは復讐に変わる!
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334928544
<引用終了>
コンフィデンスでは分からなかったが「コン・ゲーム」だと知って俄然読む気が出ました。
コン・ゲームとは、お金を騙し取ること。これをテーマにした作品は外れません。
J・アーチャー「百万ドルを取り返せ」小林信彦「紳士同盟」等などと傑作揃いです。

この作品ではある企業のMBOを巡って、お金を騙し取ろうとします。MBO=マネジメント・バイアウトとは、会社の株式を経営陣によって買い占めること。経営の自主性を取り戻すとして上場企業を非上場にする場合が殆どです。業績が良くて借金もなく、資金を集める需要がそう高くない企業、言い換えれば上場していることのメリットが少ない会社がよくやります。
日本でもアパレルのワールドが最近に実行していました。

MBOをするにあたっては、その適格性を担保するため会社の様々な点を審査する作業があり、これをデューデリジェンス(通称:デューデリ)と呼びます。
これは、非常に馴染み深かった。デューデリは一般的にIPOを目指す会社が受けるもので、私自身もこれに携わって、受けてきたことがあるのです。
業績、伸び率、財務内容に始まって組織体制や法の遵守、人材活用など多くの面で専門家から指摘と意見を受けます。

その審査に合格して初めて上場を申請することができます。この審査機関はとにかく波風立たないように、低姿勢でなんでも答えるようにしてます。
この作品にもそのあたりのことがよく描かれていて、当時の自分のことをいろいろ思い出させました。

業績がよくて将来性が望める、そんな会社が上場するに相応しいわけですがそれよりも根源的な要素が実は問われます。経営者の器量、というやつです。
石橋を叩いて渡るのではなく、経営者がどれだけ度胸を持てるかにかかっています。
そしてこういう際に、その人の人格が出てきます。本作では、高学歴で自信満々、他人の意見を聞く耳を持たないワンマン経営者が出てきて、コン・ゲームの陥穽にはまります。
高学歴で自信満々、聞く耳持たない経営者か。自分のときもそうだったな、と。
IPOか親会社のグループに留まるかという切所で、決断できなかった彼は残留を選んだ。
結果として多くのスタッフが愛想尽かししてそこから去りました。人材流出は中小企業ではてき面に業績に跳ね返ります。爾来、九年が経過するが低空飛行を続けたままになってしまいました。つまらない経営者についてはいけません。どこかで見切ることが重要なのだと身にしみて理解しました。

MBOやデューデリが分からなくても全く問題なく読めます。ご一読をお勧めします。

東京日陰マップ 2013年08月09日

日中に移動をしているとしみじみと妄想することがあります。「東京日陰マップ」って誰か作ってくれないだろうか。
都内の移動をする場合、地下や建物を除いた戸外で日陰になっている場所を示してくれるようなマップですね。
勿論、時間帯によって日陰の大きさも場所も異なってくる。で、日の出と日没の時間と位置を毎日割り出して、主要な建物で形作られる日陰を算出して、時間帯ごとに表示するという感じです。これは本でなく、スマホのアプリ等がいいのでしょう。時間潰しをしたい営業マンには歓迎されるであろう。

グーグルマップの連中なら案外造作もなくできるんじゃないかって思います。でも、なんでもかんでもグーグルにばかりやられるのが癪だから、どこか日系でやってくれる会社はないだろうかな。

応用で「東京雨宿りマップ」もあり。急な雨降りで傘をもってないときに避難場所を示してくれるもの。
ニーズは想像以上にあると思いますよ。

選手宣誓 2013年08月08日

夏の甲子園が始まりました。
炎天下の最中に連日、選手を追い立てて、教育という名前で統制と虐待を正当化する催しじゃないかと心ではずっと思ってます。口にはしません。凄い反論を食らったことがあるから。せめてナイトゲームにすればいいのに。

暑い甲子園じゃなくて、各都道府県で持ち回り開催にするとか、北海道で大会をやるとかでいいじゃないか。日程も余裕を持たせて週末中心に試合するとか。
甲子園をことさらに神格化することはない。高校スポーツ団体で東京以外に本部のあるところって高野連くらいですよね。思い切って東京に移ってこいよ。

今年は、準々決勝と準決勝の間に一日休養日を置くことで連戦の選手に一定の配慮を加えたことになっています。でも準々決勝は四試合を一日のうちにやるというので、これで配慮はほぼ、チャラじゃないか。

開会式をちらちら見てましたら、君が代斉唱を今はやるんだな。こんなの前はなかった。「栄冠はきみに輝く」古関裕而の大会歌だけだった筈です。
そのあとに大会委員長の開会宣言を見たら、着ているポロシャツの左胸に赤字で「朝日新聞」のロゴが貼られている。もう、愛国だったり商売だったり、いろんな要素を加えられててゲンナリしてたら選手宣誓が始まりました。
これが素晴らしい内容だった。近来ではちょっと記憶にないものです。

<引用開始>
宣誓。

 私たちは今、この甲子園球場に立てることに幸せを感じています。

第95回を数える長い歴史の中で、様々な困難を乗り越え、本当に多くの先輩方が、前を向き、夢、感動、勇気を与えてくれました。それを、私たちも継承し、また、先輩方に負けないように、決してあきらめず、仲間を信じ、未来を信じ、今よりも一歩でも前進します。

今、生きていること、全てのいのちに生かされている重みをしっかりと受け止め、高校生らしく爽やかに、すがすがしいプレーをすることを誓います。

平成25年8月8日

選手代表

北海道帯広大谷高等学校野球部主将

杉浦 大斗
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/f-bb-tp3-20130808-1169995.html
<引用終了>
上の科白を、声高に叫ぶというのでなく、落ち着いて堂々と言い切りました。
しみじみしました。様々な夾雑物が混じった大会ですがそれらを帳消しにするようです。
大谷っていうから本願寺系列の学校なんだろうな。達観したような科白はそれ故か。

頂点の一校を除いて、出場校は全て敗北します。負けの中から学ぶことが沢山ある筈。
炎天下で大変ですが、選手諸君には幸多かれと願っています。

払うべきツケ 2013年08月07日

これは、コスト優先の行く末なのか?どこかにツケが来る。多分、仕出かした彼らは『お客や店に直接迷惑をかけたわけではないからいいんでしょ』と思ってるんじゃないか。躾レベルの教育コストを惜しんだ結果とも見えます。
<引用開始>
今度はステーキ店で店員の悪ふざけ写真発覚
 関東や東海地方にステーキレストランを展開するブロンコビリー(名古屋市)は6日、足立梅島店(東京都足立区)で働く男性アルバイト店員(18)がキッチンの冷凍庫に入り、別のアルバイト店員(18)が写真を撮ってツイッターに掲載していたと明らかにし、ホームページで謝罪した。

 ブロンコビリーによると、写真は5日午後11時前に撮影された。6日朝に客の指摘で発覚。ツイッターのアカウントはすでに削除されていたが、撮影した店員から「悪ふざけしました」と謝罪の電話があったという。同社は足立梅島店の6日の営業を中止し、冷凍庫内の食材を廃棄。店内を消毒した。営業再開は未定で、店員は解雇する方向。

 アルバイト店員が悪ふざけをし、撮影した写真をツイッターやフェイスブックに公開する行為が6月中旬から飲食チェーンなどで相次いでいる。5日には、コンビニ店員がレジカウンターの上でV字開脚し、股間にバーコードスキャンを当てる写真がツイッター上で公開されて炎上。店員は「これやったら店潰れるの?」とつぶやいていた。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20130806-OHT1T00251.htm
<引用終了>
最初はローソンの冷温ケースでしたか。それからラーメン屋などに飛び火した。
所詮はアルバイト。まして売り手市場である外食や小売。いくらでもバイト先はある、とタカをくくったか。
彼らが言語道断のバカであることは間違いない。でも、こういう人たちの躾とか指導って家庭・社会・学校の一体でこれまでは行なわれていたのではないか。
とくに社会に出てからの教育といった面に多くを負ってきたことは間違いない。会社に入って初めて礼儀作法の意味を学んだって人も少なくないし。
それがだんだん無くなってきた。コストとして削られるように差配された。
替わりにマニュアルが与えられた。ハイコンテクストの日本人なら言外の意味を理解して動けてきたが、基礎的素養を得る機会がコストとして削られた。結果として、本来の意味をマニュアルから読み取れる能力を持たなくなった人たちが増えて、こんな事態にまで立ち至った。そういうことなんだろうか?

けれども私は、さらに踏み込んで下衆の勘ぐりもしたくなる。
これ、もしかしたらライバル店舗潰しではないか?騒ぎが起きて営業停止になれば、同様のサービスを展開する店舗に見込み客が増えてくる。競合店がいくらか金を掴ませて、人を介してやらせたって可能性はないだろうか?
「ケースに入ってる姿って、なんかカッケーよ」「写メもツィートすると英雄だよ」なんて唆したやつがいないだろうか?

勿論、仮にそういう事情があったにせよ、嬉々としてそんな話に乗ってしまうバカが一番悪いのだけれども。

マック・ユニクロ・ガスト・GAP・ローソン等など。私は余程のことがない限り、お店には立ち入りません。「いらっしゃいませ!こんにちは!」という紋切り型の、ホスピタリティの欠片も感じられない接客が嫌だから。
GAPの店員が、来客に第一声で放つ「こんにちはー」も苦手。それだと、返事しなくちゃいけないような気分になる。プレッシャーがかかる。その試練を乗り越えてまでして買うものがあるのか?と入店を断念してしまいます。

安かろう悪かろう、覚悟してそのサービスを受けなければならない時期にきている。教育は施さなければならず、その性質はコストでは断じてない、とも。

そういえば「うまかろう安かろう」というラーメン屋があったっけな。

ナショナリズムの誘惑 2013年08月06日

木村元彦・安田浩一・園子温著『ナショナリズムの誘惑 取扱注意!』を読了しました。
<引用開始>
在日外国人に向けられる刃のような言葉―ヘイトスピーチ、デモが社会問題化するなか、「憎しみ」を生み出す社会のありようを考える一冊。
旧ユーゴを取材する木村元彦、
日中韓のネット右翼を取材する安田浩一、
そして過激な映像で知られる園子温が「深層」をあぶり出す。

目次
●鼎談「民族はフィクションだ」木村元彦/園子温/安田浩一
●コラム 「神話」の創作から「虐殺」までの5年間 木村元彦
●象徴にされた「尖閣」
地元の「札付き市議」が語る「地方と中央」の隔絶 木村元彦
●メイキング・オブ・『BAD FILM』 
園子温が語る「日中抗争」映画のオモテとウラ
●日中韓の「ネトウヨ」は同じ夢を見るか? 安田浩一
http://korocolor.com/nationalismUwaku.html
<引用終了>
この三人の共著が読めるとは思いもしませんでした。それぞれにいい仕事をしています。
木村元彦の「悪者見参」に始まる旧ユーゴ諸国の真実を描いたルポには一時の迷妄から啓かれた思いがします。
それは、クロアチア=善、セルビア=悪という単純な構図からの解放でした。
一面からの報道が真実とされてしまう現実をまず、疑ってかからねばならないこと。肝に銘ずる場面がいくつも出てきます。ストイコビッチを応援しようという気持ちにもさせられました。
安田浩一は「ネットと愛国」でいわゆる在特会の実像を鮮やかに描ききりました。
園子温は、ふざけている様で実は大変に真面目な人だった。対象事物から距離を置いて、熱狂に巻き込まれないようにと諫言を私たちに出しています。

三人の共通する意見は「狂騒を疑え」というもの。愛国心はならず者の最後の砦、という言葉がありますが、それを仕掛けて利得を目論む勢力に乗せられてはならないと戒めています。私もまったく同感です。

「全米が泣いた」とか「カンヌ騒然」なんてものは嘘だ!もっともらしい宣伝文句に騙されてはいけない。人でもない全米が泣くわけないだろ、と園子温は冗談めかしていいます。確かにそうだ。そんな台詞で、無条件に一目置くような真似をしてないか気をつけよう。

ご一読をお勧めします。

プレミアという詐欺 2013年08月05日

携帯・スマホの会員サービス「ドコモプレミアクラブ」の改定が話題になっていたんですね。
<引用開始>
NTTドコモは6月26日、ドコモの個人会員サービス「ドコモプレミアクラブ」と法人向けの「ドコモビジネスプレミアクラブ」の改定を2013年冬以降行なっていくことを発表した。
2014年4月付与分より、「ドコモプレミアクラブ」のポイントプログラムが上記のとおりに変更になる。この変更が主に”改悪“といわれている箇所だ。
“改悪”としてあげられる主な変更点は以下の通り。

・契約年数が15年以上でも、有料のサービスに入会していない場合、永遠にベーシックステージのままである
・その為、現在最上位である「プレミアステージ」の契約者も、最下位の「ベーシックステージ」に落ちることがある
・「DCMX GOLD」に入会していれば、契約年数関係無しに最上位「ゴールドステージ」
ポイントが付与される
・最低金額が100円から1000円になった為、切り捨てられる端数が多く発生する
http://sp-pedia.com/article/130707-docomo-premier-club
<引用終了>
去年くらいから、各種サービスの休止が相次いでいたのですが、ここまで酷くなるとは想像していませんでした。
私が生まれて初めて携帯を持ったのは、自ら買ったのでなく会社から支給されてのものでした。忘れもしない98年の十一月。当時の社長が「携帯くらい持てや」と太っ腹に買い与えたのです。「俺がたまに電話したるから、すぐに出ろよ」などと威張ってました。幸い、そんなことは一度もなかった。
西和彦さん、どうしておられるのか。間違いなく、今の時代を切り拓いた人物の一人ではあるが。

当時は通話料なども会社持ちだったので、料金気にせず、公私も気にせずに使いまくった。今だったら、使い道をネチネチ追及されるかもしれないが。思えばいい時代でした。
その当時の利用料金が月に7000円程度はかかっていたと思う。時が経って今の利用料金は3000~5000円の範囲で推移。携帯で検索などしてしまうと跳ね上がってしまいます。通話のみでこちらからかけないと2700円見当で済みます。
記事では有料オプションをつけていないと会員ステージが最底辺に堕ちる、と書いてある。それは酷いと思う。私は、ひとつ前の機種をトイレにドボンとしてしまったことがあるので、水没したら取り替えてもらえるオプションだけつけています。そのせいもあってかプレミアステージに残っています。
昨年は雨降りメールサービスが中止になりました。これは便利だったのに。それで、無料で雨降りを教えてくれる「月形半平太」というサービスに入って重宝していたのだが先月末でこれも廃止。今は、アメールという雨降りのときだけメールをくれるサービスに入ってみました。雨が降らないので、一度もこのメールは届いていないのだけれども。

お得感がどんどん薄れていくけれど、さりとて今更スマホには換えられない。
個人的には、使える機能などと勘案しても、その料金が非常に割高だと思えます。

この夏が一段と暑苦しいのは、何も気温のせいだけではないですよね。

兄弟は他人の始まり

2013年08月04日

Morinaga
森永製菓のキャラメルが製造からちょうど100年だそうです。
添付画像は田町駅前にある森永製菓本社のビルです。こんなことやってるんですね。
さて、画像の左下に森永の異なるロゴが二つ並んでいます。森永製菓と森永乳業の本社が並んであるわけです。有名なエンゼルマークは製菓のもの。キャラメルもエンゼルのマークが上部にありましたね。

隣り合っていて出自も一緒。同じ資本でありながら両者は非常に疎遠な関係で知られています。はっきりいって仲が悪いのですね。

会社もビルが隣り合っていますが、お互いを行き来することはありません。我々外部の人間が、それぞれ一階の総合受付からそれぞれの部署に伺うというスタイルです。
お互いのことを「あっち」と呼んでいます。製菓から乳業が分離した形になっていますが、事業領域が被るところもあり、市場で競合することもある。それもあって近親憎悪に近い感情を抱いているようです。

これと似通っているのが明治製菓(現明治)と明治乳業ですね。ここも兄弟でありながら、事業領域でカニばるところもあり、仲がよくありません。

森永の二社が、唯一接近した事件があります。あのグリコ森永事件ですね。
苦境に陥った製菓をなんとか助けようと、乳業の労組が立ち上がって支援を始めました。
「森永の千円パック」を覚えていらっしゃる方もいるでしょう。出始めの頃に乳業の労組がまず大量買いをして支えました。
私の勤め先も100個くらい買って支援したと記憶してます。
そういうことがあったけど、それで両社が接近したという話はその後も聞きません。

同じ出自で事業が近い場合は、どうしても競合意識を持ってしまうようです。三菱化成と三菱油化などもそういう意識が強烈だったと覚えてます。
で、この両者が合併して今は三菱化学になっている。両者の本当の統合ってまだまだ始まったばかりでしょうね。

「うちは、森永さんや明治さんみたいな、仲たがいとかの心配は全くありませんよ」とある方にいわれたことがあります。

その方が勤めていたのは名門、雪印乳業。今、この会社はありませんね。

兄弟会社の雪印食品は牛肉偽装で清算のうえ消滅。乳業は農協の支援を受けてメグミルクとして、雪印ブランドが無くなってしまったというオチでした。

追伸:
その人、サラリーマンとして転勤の日本記録を持ってました。私がお目にかかったときは55歳で、転勤回数がなんと12回。定年までにさらに二回転勤されました。

風立ちぬ

2013年08月03日
風立ちすぎだと思いました。堀辰雄を読み返してみようと思い、持っているはずの「風立ちぬ」を探しましたが出てこない。もう40年近く前に読んだきり。

しかたないから図書館で借りようと検索をかけましたら大量に出てきました。文庫、書籍、大文字書籍、絵本、少年少女向けで44種類もヒットしました。
ところが全ての「風立ちぬ」が予約待ちですぐに借りられない状態になっています。

ジブリ恐るべし。映画「風立ちぬ」の影響がもうここまできていたとは。
映画はゼロ戦の設計者であった堀越二郎と堀辰雄へのオマージュで出来ているといいます。
堀辰雄については、「四季」派の詩人と「驢馬」の同人としてこれまで捉えてきました。
「四季」は三好達治や丸山薫、「驢馬」は中野重治と共に仕事をしています。
中野重治には抒情的な詩が何篇もありますが、堀辰雄の影響を色濃く受けています。
読んだ当時は「甘ったるい」としか思わなかった堀辰雄が、今になって読むとどう受け取れるかをあらためて試してみたかった。宮崎駿が堀辰雄のどのあたりを描こうとしているのかもその源流を探し当ててみたいと思いました。
ところが肝心の「風立ちぬ」が借りられない、ときた。どうしようか?

半日も経って、先ほど解決しました。「青空文庫」で読めばいいんだよ!
無事「風立ちぬ」をダウンロード。ついでに「菜穂子」も入手です。

映画「風立ちぬ」のヒロインが菜穂子と聞いたのでこちらも読むつもりです。
「風立ちぬ」であれば節子さんがヒロインの筈だけど。その謎も知りたい。
おそらく「風立ちぬ」第五章の『死のかげの谷』にヒントがあるのではないかと推理。

瀧本美織がヒロイン菜穂子の声をやるのも楽しみです。本編の映画を見ない状態でどこまで宮崎駿に迫れるか、玉砕覚悟でこれから試します。

虎の尾を踏む

2013年08月02日
改憲への地ならしで、軽口を叩いたつもりだったのだろうが無知ゆえに墓穴を掘ったな。
<引用開始>
麻生副総理:ナチス発言、官邸火消しも後手…政権に痛手
麻生太郎副総理兼財務相は1日、憲法改正に関連しドイツのナチス政権を引き合いに「あの手口、学んだらどうかね」と講演で述べたことについて「誤解を招く結果となった」として撤回した。批判が海外に広がり首相官邸は火消しに動いたが、後手に回った感は否めない。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「(麻生氏の)辞任にはあたらない」と強調したが、野党は徹底追及の構えで、安倍政権にとって痛手となった。
http://mainichi.jp/select/news/20130802k0000m010065000c.html
<引用終了>
「あれは、そうしてはいけないという反面教師として語られたのだ」と主張する人が案外多かったので驚いてました。どうして縁もゆかりもない権力者の気持ちを勝手に推し量って忖度することができるのだろう?見たくないものは見ないことにするのか。正確な発言内容をつかむまでは黙っておればいいのに。

国家基本問題研究所の例会で話された内容ということだから、その種の人々が集まってくる。麻生としてはリップサービスの意味もあったんじゃないか。
櫻井よし子、田久保忠衛、遠藤浩一、西村眞悟・・札付きだもんな。

当日の発言の録音を聞いていてショックと残念だったのは「この手口を学んだらどうかね?」という麻生のリップサービスについて拍手と笑い声が起こったこと。真剣に国を愛することを標榜する〝愛国者”の集まりなんだよね。司会の櫻井よし子は、制止をする様子もないし。他国への配慮と敬意が微塵もない。

日本だけが思い通りの形になれば、他所はどうでもいいってことか。ナチスの仕出かしたことを認めたことになるのに。それで世界中から嫌われるけど、鎖国でもするつもりなのか?それもTPPは推進しつつの離れ業でか?

中国韓国の反発は予想していて「いつものことだ」と黙殺するつもりでいたのだろう。事実、七月三十一日で新聞はまともに報道をしていない。
ところが一つの団体が動いて事情は一変する。サイモン・ウィゼンタール・センターが抗議した。シオニストの団体だが、アメリカの有力ロビイストでもある。最も敵対してはいけない強大な相手。その虎の尾を踏んだ。
ここで、思い出すのは文春のマルコポーロ廃刊事件。編集長の花田紀凱は会社を辞めざるをえなくなりました。「ガス室はなかった」とやっちゃった。

サイモン・ウィゼンタールが動いたことでその深刻さにようやく気づく新聞。火の粉が自分たちにも飛ぶ、とおっとり刀で朝日が論評をあげた。

それにしても「撤回」という表現もまずかった。これ、正しいことだけどこの場では言わないということで、否定も反省もしているわけではない。謝るのが嫌な政治家の生理がこんな台詞を口にさせる。ここを突っ込まれたらどうするつもりなんだろう。甘い国内ではともかく、海外では命取りなのに。

高市早苗などが言う「誤解を与えたとしたら申し訳ない」というふざけた言い草と同じ構造で、謝ってもなんともない。「本当はこっちが正しいけど、可哀相だからお前の顔をここは立ててやる。そういう俺ってかっこいい」てなもんか。謝罪じゃなくて、自分が気持ちよくなりたいだけなんじゃないか。恥を知れ。

舞台「中止」の謎

2013年08月01日10:06
土屋アンナの舞台降板に関わる一連の事件。「いった」「いわない」のお定まりの水掛け論により、泥沼化の様相を呈してきました。しかし、ふと考える。何故「中止」という決定に至ったのだろう。

製作者もいうとおり、仮に舞台が中止となると大勢の関係者やステークホルダーに迷惑をかけてしまう。大損害を生じかねないから、勝手に降板を申し出た土屋側に賠償してもらおうということまでほのめかしています。

でも、待ってほしい。主演が降板するとしても開演まで一週間あまりリードタイムがある。代役を立てて公演を実施するのには十分な時間じゃないのか。

最近でも大竹しのぶとか宮沢りえとか。急遽代役として抜擢されながら、絶賛された例もある。魅力的だけど土屋アンナが、余人をもって代え難いタレントとまでは思えない。代役を立てて実施するというほうが、かえって宣伝効果もあり社会的にも責任を果たしたことになるといえないか。

それをいきなり主役が降板したから中止にするという。少し乱暴すぎないか。
キャスト一人が欠けたくらいで、中止まで持っていくという今回の製作者。
その程度の気概で「ボクは何十年もやってきた」のか?安いなあ。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/08/01/kiji/K20130801006333500.html

ルドヴィカがいる 2013年07月31日

平山瑞穂著「ルドヴィカがいる」(小学館刊)を読了しました。
<引用開始>
読者の立ち位置を危うくする超感覚ミステリ
この5年間ヒット作もなく、書き下ろし作品を執筆しても出版の見通しが微妙な小説家・伊豆浜亮平は、女性誌でライター稼業をして食いつないでいた。ライターとして天才ピアニスト荻須晶に取材したのをきっかけに、小説家は軽井沢にある晶の別荘に招かれたが、別荘近くを散策中にこの世の者とは思えない女性と遭遇する。彼女は言った。「社宅にヒきに行っている人とその恋人の方ですね。ラクゴはミています」。社宅にヒく? ラクゴは落語か落伍か? だめだ、まるで意味がわからない――。森の中を一人でさまよい、独特の話法で言葉を操る彼女との出会いから、やがて小説家は執筆中の作品にも似た“もうひとつの世界”に迷い込んでゆく。言葉の迷宮に読者の世界も歪む超感覚ミステリ。
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093863506
<引用終了>
本屋さんで見かけた、表紙とタイトルに惹かれて読んでしまいました。平山瑞穂がどんな作品を書いているか全くわからず、表紙がなんとなくおどろおどろしいので面白そうじゃないかと決め付けました。
著者経歴によればファンタジー小説で賞をとったりしているとあるので、そういう系統かなと思いつつ読み進めました。謎を抱えていそうなピアニストとのやり取りや、主人公が作中作として書き続ける小説が交互に登場する前半は、そんなイメージが湧きました。
やがて、この現実と物語世界とが重複して、虚実が皮膜のように曖昧になるという成り行きかなと思っていたが・・。
ところが中盤から、物語は意外な方向に転がりだします。全体になんとなく不穏で不気味な印象が漂います。
ついに、ラスト50Pで思ってもない方向から、物語の真相「らしき」ものが見えてきます。
おお!これはやはりミステリーの領域に入るのか?と興奮しつつ読みきりましたが・・・。

読み終えてもなお、モヤモヤとした気分が残ります。こういう終わり方もあるのか?
ファンタジーでもミステリーとも、違う。不思議な味わいのある長編です。

お暇ならご一読を。避暑地で読むとリアリティがより増すと思います。

名前の力 2013年07月30日

昨日、戸井十月の訃報に接しました。30年以上前に週刊プレイボーイで人生相談のコーナーを持っていたことなどがとりとめなく思い出されます。
十月とはペンネームではなくて、れっきとした本名。父親がそう名づけた。

1917年の十月革命、つまりロシア革命にあやかってつけられたと聞いたことがある。その言葉どおりというか、終生左翼の人だったように思う。そのスタンスはともかく、彼の仕事は本でも映像でも、今後もずっと評価されるだろうと確信します。

だいいち、十月という名前は印象的で格好いい。江田五月なんかも名前はいいですね。
でも、こういう名前をつけるときって、名付け親がそのときの勢いでやってしまうことが少なくないのではないかと思いました。

思い出すのが参議院議員有田芳生のことです。芳生とは「よしふ」と読ませる。
変わった読み方させるなあ、と思っていたら理由を聞いて仰天した。
これ、スターリンにあやかっているんですってね。ヨシフ・ジュガシビリというスターリンの本名からとっているんだそう。

有田が生まれたのが1952年。スターリンが亡くなったのが1953年で、フルシチョフによってまもなくスターリン批判が始まる。これによってスターリンのイメージは地に堕ちることになる。社会主義祖国の英雄だったのに。
そう名づけた有田芳生の父親は、これ以降ずっと後悔し続けることになったようです。

新潟県のある自動車部品会社に仕事でいったとき、担当者が出てきて名刺交換をしてびっくり。「○○角栄」と印字されてました。
おお、今太閤にあやかったのか。考えてみればここは新潟県長岡市で、まさに地元だ。
私の様子で察したのかその人は「この名前で苦労したこともあったんですよ。ロッキードの時分は大変でしたよ」と呟かれたのでした。
言葉は力がある。そのときの流行りモノに、簡単に関わってはいけないなあ。

大学のときに同じ学部に「中野重治」という人がいるのを知った。掲示板でその名前を見ました。あの大作家にあやかって父親がつけたと誰かから聞きました。遭ったこともないが、どうしておられるんだろう。

高校の教員で「普選」という名前の人もいた。これ、普通選挙が昭和2年に実施されたときに喜んだその人の父親が子供につけた名前です。
苦労したことはあまりないけど、初対面には一発で覚えられるそうです。

そのときはいい、と思って名前にしたけど後から悔やむことになるケースも少なくない。
すると今流行っているキラキラ名前なる人たちが成人した頃はどうなっているだろう。物笑いの種になってるように思われるけど、周りも同じような名前ばかりになっていて、極端に識字力が落ちているかもしれませんね。
ふと、そんなことを思う。

戸井十月さんのご冥福を祈ります。

どかなかった 2013年07月29日

「怒りは、愚に始まって悔いに終わる」。ユダヤの格言でありますね。
<引用開始>
自転車の少年「どかなかった」…男性殴り死なす 千葉県警千葉西署は28日、自転車の通行を巡って口論となった男性を殴るなどして死亡させたとして、千葉市美浜区、自称アルバイトの少年(19)を傷害致死の疑いで逮捕した。 同署によると、少年は26日午後6時50分頃、千葉市美浜区幸町の歩道で、自転車に乗っていたが、犬の散歩で前にいた同市稲毛区小深町、無職市原昇さん(69)と口論になり、市原さんの顔を殴るなどして死亡させた疑い。 少年は逃走したが、28日午前7時頃、母親に連れられ同署に出頭した。調べに対し、少年は「ベルを鳴らしてもどかなかったので口論になり、腹が立ってやってしまった」などと供述しているという。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130728-OYT1T00600.htm
<引用終了>
道交法上は、自転車は軽車両。その走行は車道が大原則。歩道を走るときは歩行者優先。 学校でも職場でもいいけどこれ、いい加減に交通法規を徹底させなければならない。自転車の乗り方やマナーについて教育しなければなりませんね。 軽く考えている人も少なくないけど、5000万もの賠償を命じられたケースもある。本来は保険に入っていたほうがよいし、歩行者に怪我させたら一大事ですよ。 私も自転車に抜かれざまに、肘にぶつけられたことがあった。すみません!と青い顔をして謝られたけど、止まるわけでもなくただ何度か振り向かれただけ。追いかけられるとかを心配したに違いない。追いかければよかった。
今回の事件、結果的に殴り殺したことになるのだけど、絶対に相手を値踏みして手を出してますね。強そうに見えるやつにけっしてそんな真似はできない。反撃もおぼつかないだろう人と認めて犯行におよんだ。高齢者を狙う詐欺師とも心根は似通う。 これで青春は終り。
どかない人にそこまで激昂するやつに平穏な社会生活は無理か。 警察も違反点数を稼ぐなら、車相手にこそこそ隠れた卑怯なネズミ捕りなどせず、自転車を片端から検挙したほうがよいと思うぞ。罰金は安くても母数が違うもの。 ドライバーや歩行者は助かり、警察も反則金は稼げて、自転車のマナーも向上する。いいことづくめじゃないですか。

隠し口座 2013年07月28日

これ、便利なように見えて真の狙いが別にあるのではないかと思いました。
<引用開始>
NISA普及で「複数口座」容認 国債も対象に 金融庁方針  金融庁は、「少額投資非課税制度」(NISA)の普及を後押しするための制度改正の検討に入った。1人につき1口座に限定されているNISA専用口座を、複数の金融機関で開くことや、課税が免除される対象を株式や株式投資信託のほか、国債などの公社債や公社債投資信託も加える方向で検討を進める。制度の使い勝手をよくすることで、個人投資家の投資を促す狙いがある。  銀行や証券会社など金融業界からの要望を踏まえ、金融庁は8月にも具体策を取りまとめ、平成26年度税制改正要望に盛り込む方針だ。  NISAは、26年1月から35年の10年限定で導入される新しい非課税制度で、個人投資家の裾野拡大が期待されている。  だが、現時点では、配当や売却益が非課税となるのは上場株式と上場株式投資信託に限定。専用口座も投資家1人あたり1つに限られているうえ、一度口座を開いたら別の金融機関への口座の移動もできない仕組みとなっているため、制度をより使いやすくすることが課題となっていた。 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130728/fnc13072809120000-n1.htm
<引用終了>
一人で複数の口座が持てるようになる、として最も有利なのはやはりお金を潤沢に持っている人。ずばり、新たな隠し金庫になるんじゃないかな。
かって長銀や債銀のやってたワリチョーとかの代わりになるんじゃないかと愚考します。 あれは無記名だったので、さらに悪質ではありました。でも今回は非課税だから、抜け道もいろいろ考えられるのではないかと思います。 私みたいに全く運用をしていないぼんくら株主にも、NISAの勧誘が複数あるくらいですから、口座獲得とその倍増が至上命令になっているんでしょうね。
でも金融会社が活発になっているときって、今までろくなことがありません。 とりあえず今日もさっと夕立がきて欲しい。豪雨は要らないけど。 昨日は東京湾上空に竜巻を見ました。雷で光った縦長の渦巻きが不気味。 迫力あってこの世の終りかと思った。圧倒されて写真を撮るのを失念してしまった。 痛恨の極みです。

連携プレー 2013年07月27日

先ほどスーパーで買い物をしていると店内に突然のアナウンスが流れました。

「お客様にご案内申し上げます。ただいま駐車監視員さんが店舗前で活動中です。路上駐車にお心当たりのお客様はお気をつけくださいませ」だって。

このスーパー、西友なんですが駐車場も店の横にかかえています。二十台くらいは留められるのですが、面倒がって店の前に路駐して買い物している人が少なくないんですよね。
しかも道が幅広くて交通量がそんなに多くはない。すぐ裏に環七が走っているのですが、ちょっとした穴場になっていて長距離トラックとかタクシーがよく休憩しているんです。

で、そこを狙って、あの草色ユニフォームの駐車監視員が摘発しにくるのです。
時間帯としては午前十時半から十一時半と午後三時くらいに来襲し、そこそこの摘発数字を叩き出しているらしい。

勿論、悪いのは路駐しているドライバーなんですが腹立ち紛れに店に当り散らす人がいるんでしょう。それで、こんなアナウンスを流すようになったと推定されます。
そのアナウンスを聞いた瞬間に買い物を中断して、車に走り寄る人が三名ほどいました。
草色の監視員と二言三言話して、頭を下げては車を動かして去っていきます。もちろん、買い物は中止なんだな。

ただ、このアナウンス。大丈夫なの?犯罪幇助にならないか?
まるで泥棒と見張り役みたいな連携プレーじゃないか。

西友はKYを売り文句にしています。空気読む、でなく「価格安く」でKY。
確かに弁当や見切り品はすごく安い。一円の安さを求めてくる人たちだから、駐車違反の一万とかは絶対に負担したくないのでしょう。それなら大人しく、駐車場に入れればいいのに。なんか、さもしいぞ。

500円以上の買い物をすると無料になるし、駐車場が満杯になることはまずないので私はいつも入れるようにしてます。こういう余裕が大事だよ。

いつものようにお値打ち品をゲットして、そろそろと車を出します。
すると、店から出てきてスクーターに跨るおじさんが、ずっとこちらを見ている。なんだ、感じ悪い。因縁でもつけるのかね。

そのまま路上に出て、交差点を右折して帰路につきます。すると、そばにいた道路工事の誘導員も私の車をジロジロと見てきます。
え?何?何よ?さもしいとか、声に出したっけ?からまれるの?

近づいてきた彼は窓をコンコンと軽く叩きます。え?ええ?何よ?
恐るおそるウィンドウを少しだけ下げます。

「ハザード、ついてますよ」・・・。はぁぁぁぁぁ・・・。

△を慌てて押します。もう、脅かさないでよ。

人を呪わば穴二つ、か。(違うな)

累犯障害者 2013年07月26日

身寄りがなく、知り合いもいないと一番安らげる場所が刑務所だったりする。悲劇ですね。
それをまた利用しようというやつには心底腹が立つ。捕まって懲役20年は食らって欲しい。
<引用開始>
知的障害者:逮捕されるたび驚き 名前変更「覚えない」

寄る辺のない累犯障害者が、短期間で名前を次々と変える「ネームロンダリング」の被害者になっていた疑いが浮上した。見も知らぬ養親、養子計27人との縁組を交わされていた男性(60)は、逮捕されるたびに自分の姓が変わっていることを知らされた。誰が何のために名前を利用したのか。「分からない」と男性は戸惑う。男性名義の口座は詐欺などの犯罪に使われた形跡があり、社会復帰を支援する福祉関係者は「どこかで犯罪集団にだまされてしまったのか」と推測する。

男性は自治体や司法から手を差し伸べられず、路上生活と刑務所を往復してきた。今年4月、8度目の出所で初めて福祉の支援を受け、ようやく社会復帰への道が見えてきた。現在は東京都葛飾区の社会福祉法人「原町成年寮」が運営するグループホームに入居し、知的障害者らが働く給食センターに通う。配膳トレーの洗浄や施設の掃除などが主な仕事だ。周囲からは12回の改姓を経た今の名字で呼ばれている。「元の名前で呼ぼうか」。気遣う施設職員に、「ええよ……。戻るまでは」と笑った。26日に養子縁組無効確認訴訟を起こし、元の名を取り戻すことに期待する。
<引用終了>
およそ十年前、駅近くに自転車駐輪場がありまして、二階建て駐輪場の階段の裏手に起居している男性がいました。すごく肥っていて服はボロボロ、冬場でも丈の短い、しかも尻が破れたズボンを穿いてました。日中は家財道具?らしきものを積んだリヤカーを引いて移動してました。アルミ缶やダンボールを集めては換金する仕事をしていたようでした。知的障害が少しあるらしく、それをからかう小学生に遠くから石を投げられたりもしたそうです。こんな人まで騙そうという連中がいるのだと聞きました。福祉事務所に連れて行かれて生活保護申請をさせられそうになったりしたらしい。ところが手続きに必要な成年後見人がいなかったので難を逃れたとか。犯人側の無知によって助かったのです。それからしばらくして雨の中を路上に倒れているこの人が発見され、死亡が確認されました。所持品の中からは現金で37万円が見つかった。どんな気持ちでそのお金を持っていたのかと考えると、胸がつまります。

映画「ショーシャンクの空に」のなかで、長年刑務所に収監されていた受刑者が釈放されたものの、何をやっていいのかわからずに、首をつって死んでしまうというエピソードがありました。
刑務所でかろうじて生きがいを見出していたのに、そこから「追放」されたことで絶望してしまう。
誰もが人と人の間にいるから、人間と呼ぶのだと、あらためてわかります。
でも、こういう望まない形の「絆づくり」では嫌だな。重罰に処して欲しい、と重ねて思います。

第三の保険 2013年07月25日

全面降伏、というより独占的体制を維持したいという郵政の思惑なんでしょうけれど。嫌な感じです。
<引用開始>
日本郵政、米アフラックと提携強化=がん保険、直営全郵便局で販売
 日本郵政が、米保険大手アメリカンファミリー生命保険(アフラック)との業務提携を抜本的に強化することが24日、明らかになった。傘下のかんぽ生命保険がアフラックと代理店契約を締結。同社のがん保険販売を、同じ郵政傘下の日本郵便が直営する約2万カ所の全郵便局に拡大する。アフラックは2014年秋に日本郵政グループ専用のがん保険を供給する。26日にも基本合意し、両社トップが記者会見して発表する。
 米政府は長年、日本の保険市場の閉鎖性を指摘し、日本郵政の郵便局ネットワークをかんぽ生命以外の民間保険会社にも全面開放するよう求めてきた。今回の提携強化は、環太平洋連携協定(TPP)交渉と並行して行われる保険分野などの日米2国間協議にも影響を与えそうだ。
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&rel=j7&k=2013072401022
<引用終了>
個人的にずっと変だなと思っていたことのひとつに、医療保険の問題があります。生保でも損保でもないいわゆる第三の保険。がん保険とか医療保険という損保の一種です。
これ、外資系の会社ばかりが席巻している。アフラック以外でも、アクサ、アメリカンホームダイレクト、チューリヒ、メットライフアリコなど目にするもの殆どが外資保険会社。最近こそ三井ダイレクトとか聞くようになりましたが。テレビCMは九割が外資系保険会社で構成されてます。

この分野、そもそもは日本の保険会社に参入させなかっただとわかって驚愕。日米構造協議の末に1974年にアフラックががん保険で参入してから、なんと2001年までの間に日本の会社は参加が許可されていなかったのですね。
第一分野が生保、第二分野が損保でそれぞれ日系の会社が国内ではシェアを固めていて参入できなかったから、それ以外の分野でどうぞ、ということでわざわざ日本が作ったんですね。外資からすれば、シェアが固まっていることが市場が閉鎖されているいうことになるらしい。で、今度は簡保が問題とされた。高いシェアを持っていて独占的排他的だから、市場の自由にさせろというわけだ。公正な環境で健全な事業者が消費者のために正々堂々と事業競争をするのはいい。でも、実際にはそうなってはいません。医療保険の分野でも、たびたび保険料の不払いが起こり、アフラックを除く殆どの会社が改善勧告や営業停止処分などをたびたび食らっている。加入者だけ集めればあとは知らないといわんばかりです。社会問題になってもおかしくはないのに、多くの民放からすると大事なスポンサーでもあるこれら保険会社を叩くような報道ができないのですね。

月々3000円で入れちゃう、とかCMで安易にいってます。けれど、保険って平均的には、家の次に高い買い物になるんですね。月々、年々に納める保険料を合算すれば、車よりも高くなります。

拙宅にも毎日のように各種保険の勧誘電話がかかってきます。しかし80歳になった父親が出ると年齢を聞いた瞬間に終了します。高齢者最強!口惜しかったら100歳でも入れる保険を開発してみろや!
もしできたら、保険料が物凄いことになりそうですが。

勤め先として外資の保険会社に転職する人も少なくないですが長続きしませんね。アリコだのに転じた人の話をきくと、社内がとにかく暗いのだそう。皆で何かをやるという感じでもなく、社員はそれぞれ敵同士みたいな感覚になるのだとか。サラリーは悪くないんですが、失敗には非寛容。結果的に長居できない組織なんですって。居続けられるのは、上司にゴマすりできる人だというから、社畜という種族は洋の東西を問わないんですね。

キアズマ 2013年07月24日

近藤史恵著「キアズマ」(新潮社刊)を読了しました。
<引用開始>
決して交わるはずのなかった、俺たち。喪失を超えるように、ただ走り続ける――。
命をかける覚悟? 誰かを傷つける恐怖? そんなもの呑み込んで、ただ俺は走りたいんだ。ひたすらに、自分自身と向き合うために。助けられなかったアイツのために――。一年間限定で自転車ロードレースに挑むことになった正樹。「サクリファイス」シリーズ4作目、新たな舞台は大学自転車部!ファン待望の最新長編小説。
http://www.shinchosha.co.jp/book/305254/
<引用終了>
「サクリファイス」から始まり「エデン」「サヴァイヴ」に続く自転車シリーズの第四作目。いずれも主人公は自転車のロード競技に参加するレーサーです。

いずれの場合もそうですが、優れた作品とは私たち読み手の興味関心の領域を見出させ、世界を広げてくれる効果があると思います。

近藤史恵の「サクリファイス」に始まるこのシリーズもそれで、日本人にはなかなか馴染みにくい自転車とそのレースの世界を鮮やかに描いています。私自身、この競技の奥深さと魅力をこの作品によってはじめて知りました。

前三作までが、ミステリーの色合いもあるプロレーサーの話であったのに対し、今回は舞台が大学自転車部。しかも主人公は、やむをえない事情で入部するまで自転車競技を全くやったことがない大学生という意外な設定でした。

主人公の岸田正樹はある葛藤を抱えたまま、都心から離れた大学近くに下宿しつつ、モペットという原付自転車で通う大学一年生です。
中学時代、ある事故によって重い障害を背負った友人を、見殺しにしてしまったという過去を抱えています。その事故自体に彼の責任はないのだけれど、結果的に助けられなかったことを心の傷としてずっと持ち続けているのです。

モペットはペダルを踏み込むことでエンジンがかかるスクーターですが、ペダルを漕ぐことで自転車としても乗ることができます。原付と電動自転車との間にあるようなものですね。日本でも昔、本田にノビオというのがあり、私も乗りました。当時はヘルメットも要らなかったので快適でした。無免許だったけど。

正樹はある日、大学に通っている道すがらで自転車と接触してしまいます。この自転車が正樹も通う大学の自転車部のもので、怪我をしてしまった相手の替わりに期間限定でその自転車部に入部することになります。
ここで、天才肌の選手である同じ大学の二年生、櫻井元紀と知り合います。ぶっきらぼうでありながら細やかな心遣いも見せる彼と正樹はやがて競い合うようになります。正樹の隠された、ロードレーサーとしての才能が徐々に開花していくのです。僅か数ヶ月で、ロードレースで優勝することになる正樹と、乱暴に振舞いながらも内面に深刻な葛藤を抱える櫻井とのしのぎ合いの場面は、自転車レースを知らない人間でも十分に楽しむことができるでしょう。

やがて二人にそれぞれ試練が訪れて物語りは終盤に向かっていきます。
これ、ドラマにならないかな。自転車を乗りこなせる役者でないと難しいかな。

キアズマとは染色体の交差を意味するらしいけど、その意味がわからない。いい話ですが。
ご一読をお勧めします。

防大出身者 2013年07月23日

随分と企業に都合のよい、期待される人間像だな。
能力高く、自立心ありながらも、絶対服従で礼儀正しいとは。
<引用開始>
景気回復の兆しが見えつつある。大手から中小・零細に至る企業の採用担当者にとって、人材採用における売り手市場と呼ばれる好況期ほど難儀を強いられるものである。これは時代を問わず変わることはない。

「頭脳明晰、かつ礼節を兼ね備え、上には絶対服従、だが盲従に非ず。それでいてリーダーシップあり。そんな人材を、限られた時間で効率よく探し出すのが企業の採用活動」(コンピュータメーカー大手採用担当者)

こうした素養を兼ね備えている人材として、いつの時代も企業側が注目しているのが、防衛大学校(以下、防大と記す)の学生だ。

「防大の学生さんは、4年間、規則正しい集団生活をしてこられた。素行面で問題ない。学業も熱心。語学力も高い。文系学部の方でも数学も強い。運動部への入部を義務付けられている。だから体力、気力も申し分ない。そんな知力・体力・気力の三拍子揃っている防大生は、ビジネスマンとしても十分通用する人材。ぜひ採用したいので、こぞってアプローチしてきてほしい」(同)

●大手企業は防大生採用に意欲
だが防大は、そもそも陸・海・空3自衛隊の幹部自衛官を養成する大学相当の教育機関。学生といえども毎月給与をもらっている特別職国家公務員の身分。1人当たり約250万円の学費をはじめとする費用は、幹部自衛官になるために血税を割いたもの。ゆえに卒業と同時に民間への転身には、防衛省・自衛隊はもちろん、世間一般でも大きな批判がある。

その一方、「防大生の方からの採用面接希望はウエルカムです」(同)という声は、総合商社、マスコミ大手、都市銀行などの採用担当者からも、多々耳にするところだ。

「防大出身者に、採用後の防衛省・自衛隊との人脈云々は、一切期待していません。あくまでも防大生の持つポテンシャルの高さへの期待です。能力的な高さ以上に、国家観を見据えた視野、エリートとして教育された素地、ここがしっかりしているからこそ、ぜひ採用したいと思っています」(都市銀行人事担当者)(以下略)
http://biz-journal.jp/2013/07/post_2545.html
<引用終了>
これまで数十人程の防衛大出身者と相対したり、仕事してきたがタイプは次の二つに分けられるという印象です。
仕事が出来て純粋に熱意のある人、仕事は出来ないがいろんな思惑を抱く人。
ルーティンは正確無比だが、総じて柔軟な思考と行動には向いてない。早い話が頑固な人が多い。人の話は聞きそうであんまり聞かない。

(厳密にいうと私が付き合ったのは、任官拒否者と早期退官で民間で働いている人なので、現役自衛官にこの区分けは当てはまらないです)

陸上自衛隊の少年工科学校を経て防衛大に進み、任官拒否して民間企業に勤めた知り合いがいます。少年工科学校は、一般的な高校に相当する訓練機関ですが、家が貧しくて成績が良かった彼は、給与も貰えるこの学校に進みました。特別職国家公務員という立場になります。全寮制で厳しい規則でおおわれていたと彼は述懐してくれました。夜の九時になると強制消灯がされますが、布団をかぶって懐中電灯で教科書を開いて勉強したそうです。

彼はその後、勤めていた民間企業を辞めて起業を志します。少年工科学校→防衛大の同期のもう一人とともに。軽作業の短期就労の派遣ビジネスを思いついて始めたらこれが当たった。これが後にグッドウィルと呼ばれた会社です。もう一人の創業者とは折口雅博氏。しばらくして彼と袂を分かつことになったので、彼の名前はそんなには知られていません。
私とは、ある勉強会で知り合って何度かやり取りをしましたが、優秀だが情と信義に厚い人物であると感じました。人の痛みの分かるいい男でした。

グッドウィルはその後にいろいろ暴走して結局は会社が無くなってしまいましたが、経営陣の一角に彼が残っていればああはならなかったんではないかと思います。
グッドウィルを離れた後に、職業紹介会社を作りましたがこれも上手く行かずに譲渡。現在も再起を期して、起業を計画中と聞いています。彼には成功してもらいたいと願う。

その一方で、これはなあと思う人材もいます。広島県の進学校から防衛大に進み、任官拒否せずに習志野の教育隊(という組織がある)で幹部自衛官を務めた後に退官して、民間会社に転じた人とそこで知り合いでした。この人が、まあ疲れる人でした。
防衛大に入学するような人だから、頭は悪くないのですがとにかく頑迷で聞き分けがない。組織というものをまず自衛隊で経験しているので、上下関係や指示命令系統などで独特の考えを持っていたのですね。これが会社の指揮系統と合致すればよいのですがそうは行かない。彼は彼の思うところがあってそれを押し通そうとする。会社組織は独特な生理がどこもあるから、自衛隊式の彼のやり方が叶えられるとは限らないわけです。で、叶えられないとなると周囲に不満と愚痴を漏らすことになる。
その会社を辞めて別の組織に居た私のところに何度も訪れては、私にとっての古巣の悪口と、自分は悪くないという自己肯定を申し述べまくるわけです。

飲み屋で会社の悪口を延々と聞かされるようなものですが、これを元の同僚にやるわけね。
そんな姿勢で大丈夫かなと心配していたら案の定、問題を起こしました。

会社と賃金交渉などを形式的にする従業員代表として選ばれ、張り切った彼は親会社の労組にこれからどうしたらよいかを相談しにいったのです。従業員代表とは、組合のない会社が便宜的におくもので、会社(経営側)とは穏健で儀礼的なやり取りで終わるものですが、空気の読めない彼は異常に張り切った。それが社長にばれて「会社に敵対するのか!」と詰め寄られ、逆ギレした彼と揉めたのです。

居づらくなった彼はしばらくしてこの会社を辞めてしまうのですが、その前後も何度も私の許を訪れて「自分は悪くない」「これからどうしたらよいか」と一方的に相談を持ちかけてきました。その場に居ないから、聞かれてもわからないよ。なんで俺のとこにくるの?と思いましたが逆恨みされてもやだなあとひたすら話を聞きました。

新しい会社に転じた際も、外資系のその会社や新しいサラリーの自慢を報告に参上され、しばらくしたらそこをまた辞めたいという相談で来られました。
その後も別の会社に転じて、営業責任者とか営業コンサルを任されているという報告に、頼んでも無いのに来社しては長々と吹聴していきました。

ようやくして彼から連絡が無くなり、落ち着いたんだろうなと思っていたある日、またまたまた彼から電話が入った。
なんと今度は、私の取引先に転じたらしい。「え?そこに行ったの?教えてくれればよかったのに」と混乱しながら申し上げると「poloさんなら、もう知っていると思ってました」と早々に切り上げて取引商材の提案書を早急に作れという依頼をしてきました。
鈍い私もようやく気づいた。彼は私を頼っていたわけでも信頼したわけでもないのだと。そのときに黙って話を聞いてくれて、援助してくれればいい。平生は洟も引っ掛けないでいいのだと。自分の動静など知ってて当然だろ、と。
それから今日までもう連絡は来ません。利用価値がないと判断したのでしょう。

とんでもない人だったなとぼんやり考えていたら、先日、本屋で目が点になりました。
その彼が営業コンサルタントとしてなんと、本を出していたのです。
題名が「自衛隊式 最強のリーダーシップ」(中経出版)だって。
脱力して床に崩れ落ちそうになりました。

結局は古巣に寄生するのかよ!防衛大でもいろんな人がいるなあ。
もう、近寄ってこないでくださいよ!

選挙雑感 2013年07月22日

昨日は今年一番の気が重い日。参議院選挙がありました。予想どおり与党の大勝になり「ねじれ」解消する結果になりました。
経済だなんだと巧みな争点ぼかしを、与党・メディア挙げておこなったせいでの結果です。昨日は、寝られるだろうかと思った。

それでも、寝ることができた。
不幸中の幸いが何点かあります。まず、自民の単独過半数がならなかったこと。私は71議席を予想していて、その結果がもたらす未来に気鬱だったけどなんとか65議席で留まってよかった。改憲三分の二に届かなかったのも不幸中の幸い。

東京選挙区の議席で、反与党が二人入ったことも大きい。丸川・山口・武見は仕方ないだろうと思っていたが、鈴木寛とか維新とかローランドとかは勘弁。特に鈴木は悪質だと警戒してました。選挙中に彼の公示ポスターが貼り換わったのですよね。最初のは、木立の中で空を仰ぎ見るような顔だったのに、正面を見据える笑顔のものに投票日四日前に貼り換わりました。仰ぎ見るものではインパクトが弱いと思ってのことだろうが、ああ、これ苦戦しているんだなとわかりましたよ。

有名人による応援も凄かった。三木谷浩史や岡田武史に金子郁容まで担ぎ出した。理解に苦しんだのが、その中に内田樹や湯浅誠、中島岳志が含まれていたこと。スタンス的にそれはありえないじゃないのって思った。コスモポリタンを応援したつもりだったのかな。

ついでに、私の以前勤めていた会社社長の名前も発見して脱力。あんた、ほんとにそんなの好きだよな。創造と変革の志士なんて戯言を言い出すし。
もう、東大・京大を出て留学したようなエスタブリッシュメントが大好き。
そういう振る舞いがすごく嫌味であることをご自身が気づかない悲喜劇ですよ。

武見敬三が最下位当選には驚愕。丸川が100万票集めたのと好対照です。前回も丸川は、ダブル擁立の保坂三蔵を落としてしまいましたよね。選挙協力しないで自分のことしか考えない。党内で今後は嫌われていくんだろう。武見敬三も嫌味な人だけれども。以前にテレ朝でモーニングショーの司会やってましたよね。丸川とはテレ朝つながりか。
あの親父(武見太郎)のやらかした保険医総辞退、いまだに忘れられないですね。

京都選挙区で北神圭朗が落選したのもよかった。民主党だが「国のために死ねる愛国心教育を」なんて妄言を吐きましたからね。まず、自分が率先しろよ。「こうやるんだ!」と。

となんとか心を落ち着かせて就寝しました。朝起きたら、凶報が。ワタミが当選と。
ワタミが出馬したことで、自民党への比例票が減ったと思います。落選圏内と聞いていたので、誠に残念至極。
「ワタミで呑まない会」。今後も、絶賛続行中とします。

今後も油断せずに監視を続けていかないといけません。

一枚の葉書 2013年07月21日

昨日、私宛に奇妙な一枚の葉書が届きました。
消印欄に「選挙」とスタンプが押されており、新宿局からの投函となっている。

宛名のすぐ下にはこうあります。

「経営力で日本を取り戻す」

「比例代表は、わたなべ美樹とお書きください」

投票依頼の葉書でした。
よりによって、ワタミ・・・。ふざけるなよ。

葉書裏面には、ワタミの不遜そうな顔写真と比例代表はわたなべ美樹、経営力で日本を取り戻
す、などとデカデカと書いてある。

この野郎、どうして俺の住所を入手したのだ?

俺は世間的には役立たずだが、実は高邁な真理を追い求める文学部出身。対してあの男は、社畜予備軍のサラリーマンを養成するだけしか能がない、一応看板とされる商学部なので、まるで接点はない。もう、志の点からして既に違う。
(当然、商学部自体には何のうらみもございません。気を悪くした方いたらすみません。)

無論、サークルその他などでも縁がない。
商学部の知り合いは、二浪して入った高校同級生だけ。

葉書下欄には、`82年明治大学卒業 とある。

ああ、分かった。OBの名簿を入手したんだな。

明大は地域毎に卒業生の会があります。東京の場合、東部・北部・南部・西部・多摩と五つもある。
このOB会は、寄付のお願いばかりが時々くる。私は何も反応しないことにしてます。

俺は東京東部のOB会というのに編入されているのだけれど、卒業時にもらった名簿にはおよそ
八千人くらいの名前と卒業年次、学部・住所がある。

おそらくこの名簿をワタミはどうかして入手したということなんだろう。まったく、縁起でもないぞ。

個人情報保護法との絡みで、問題はないのか?
あるとしたらこの件で揉めたいなあ。ややこしいことが大好きな俺。ささやかな抵抗を試みたい。
立候補するのはこいつの勝手だが、唾くらい吐きかけたいじゃないか。

マイナス投票ということが叶うなら、投票率は上がると思う。

この人に入れたいという候補と、こんな奴には絶対入れたくないという候補にもいれる。
その筆頭として、わたなべ美樹さんのお名前を墨痕淋漓としたためたいのであります。

同級生の名折れ、明治大学の恥。そして社会の敵としてだ。脳内で磔刑に処す。

それを夢想しながら、近所の小学校まで出向いてきます。

皆さん 投票に行きましょう。

日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩 2013年07月20日

「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」(アジアプレス出版部)を読了しました。
リ・ハナは1980年代に北朝鮮の新義州で生まれた女性で脱北して中国経由で日本に来た女性です。
<引用開始>
日本入りした脱北者として初めて大学生になった若き女性が、日本の暮らしに戸惑い、格闘する日々を綴った、笑いあり、涙ありの人気ブログが単行本化!

大学生活、友情、恋愛、故郷や家族の思い出、そして北朝鮮のことも率直に語ります。
◆ブログ1 2009年3月3日~6月16日
私は何人?/北朝鮮では知りえなかった真実/お鍋で元気になりました/歌手を夢見た15の夏
いよいよ新(大学)生活の始まりだ!/私の家族と私の物語...

◆ブログ2 2009年6月18日~2010年10月7日
金日成の死去/驚き!北朝鮮でCM /初めて経験した地震/共和国創建61周年/海を渡った11人の脱北者/イマドキのファッション、美人観/年間生活総和/死刑制度― 私が見た公開銃殺

◆ブログ3 2011年11月7日~2012年9月3日
脱北者が射殺されたというニュースを見て/金正日総書記の死去の報を聞いて/就活!― 履歴書を書く/3・11 あれから1年...
http://www.asiapress.org/apn/archives/2012/12/27145455.php
<引用終了>
アジアプレスは石丸次郎率いるジャーナリスト集団。北朝鮮や東南アジア、中近東などに幅広くネットワークを持って取材活動を続けています。

著者のリ・ハナは、脱北後に来日、夜間中学で学びながら支援を受けて大検合格の末、20代半ばで関西の大学(関西学院らしい)に入学して今年卒業したばかりの女性です。
脱北者といえば、好奇の目に晒されることが多く、来日してしばらくはその出自をカミングアウトできずに、苦しむ様子もこの本には書かれています。

脱北者といえば、政治的な迫害を受けたとか、生存が脅かされかけたことを契機として行動した人が多いという印象が私たちにはありますが、彼女たちの脱北は理由が違う。

農村への強制移住、戸籍の農村移管が当局によって一方的に成されたのだという。それは彼女の母親の親族が犯した罪ゆえにそうなったと。北朝鮮では、犯罪に連座制が適用されており、罪を犯すとその親族までが何らかの罰を受けさせられるのだそうですね。都会育ちの人が農村に移住させられたら、まず生きてはいけないし二度と住んだ土地にも戻れない・・・。移動の自由がない北朝鮮ならではの事情です。

「農村に行って死ぬか、中国に逃げる途中で死ぬか、死ぬのは同じ。私はもう決めた。あなたたちはどうする?」。リ・ハナの母親はそう告げて、彼女たちに覚悟を決めさせます。
そして、夜中の水かさが浅い時間帯を選んで、暗闇のなか鴨緑江を渡河していきます。

それから中国に五年間潜伏。見つかれば強制送還によって死が待つ。万が一見つかったときのために、と彼女たちはそれぞれに自決用の毒薬とナイフを携帯させられることになります。

日本に入国する際に最初にやったのが、それを捨て去ることだと書いてました。安堵したのだな。
こんな、非常に深刻で陰鬱な話が出てくるかと思うと、軽妙な話題もそこかしこに登場する。食べ過ぎて十キロ太ってしまったとか、独りカラオケで何時間も歌ってしまったとか、バイトをサボったとか、日本に来てからのダメ人間ぶりも日記にはきわめて正直に書かれている。どこにでもいそうないわゆる、等身大の若い女性の姿がそこにはあります。

自分は何者なのか?祖父母は済州島で生まれ育ち、実父は日本で生まれ育ち、自分は北朝鮮で生まれ育ちながら、今また日本で暮らしている。国籍は便宜的に現在は韓国籍だが、日本帰化についても検討中である。例えばサッカーの試合があったら、日本VS北朝鮮だったらどちらを応援するかが想像できない自分がいる。この帰属意識の曖昧さが、時に彼女を苦しめる様子がよくわかります。

現在も日本で生活中の彼女。その様子はたまに更新される以下のブログでうかがい知れます。
http://www.asiapress.org/apn/archives/2000/1079/index.php
今後の人生に幸多かれと祈りたい。ご一読をお勧めします。

日本が世界一「貧しい」国である件について 2013年07月19日

谷本真由美著「日本が世界一『貧しい』国である件について」(祥伝社)を読了しました。

<引用開始> なぜ日本はバカにされるようになったのか? 「クレクレ病、何でも人のせい、傲慢で怠け者」──世界は今のJapanをこう見ている! 日本生まれでロンドン在住、元国連職員の「ツイッター芸人」 あのMay_Roma、初の完全書下ろし! ほっとけない、日本の「貧しさ」。

●海外の書店で「日本コーナー」が消え、大学では「日本研究」がなくなった                 
●自分の時間も与えてもらえず、死ぬまで働く社畜たち
●日本のサラリーマンたちは世界基準で最低評価
●外国の辞書にも載っている「カローシ」
●「ノマド」になれるやつなんて本当はほとんどいない
●「グローバル人材」なんて一生育てられない教育システム
●政府にだまされまくっても信じ続ける、ナイーブな国民

(本書の内容から) ニッポンの何が問題なのか? 天下りが減らないのも、原発事故でさまざまな隠蔽が発覚したのも、日本の人々の多くが「傍観者」に徹していて自発性がないことに起因するのではないでしょうか。 自発性がないから、自分の問題を直視せず、何かを変えようという行動をとらないのです。いつまでたっても残業が減らず、労働環境や住環境が悪化する一方なのは、つまり、「自分の責任」なんです。 自分の生活をよりよくしたければ、まず自分の問題を分析し、「どうしたら良いのか?」と自分の頭で考えることから始めないといけないのではないでしょうか。 しかし、残念ながら、日本の人には、「自分の頭で考えなければいけないんだ」という必要性すら、理解している人が多くはないようです。(本文より) http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396614515
<引用終了>

この本、図書館で予約していて、二ヶ月も待って読んだのですが買わなくてよかったです。 四月に同じ著者の「ノマドと社畜」(朝日出版)を読みましたが、内容が同じではありませんか。 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1900411659&owner_id=297101
環境の認識、問題提起、解決策提示が「ノマドと社畜」と変わらない。「ノマドと社畜」は若い人への進路指導というニュアンスが若干感じられるかなという程度の差異しかありません。 どうしてこういうダブルブッキングをするんだろう。それぞれの版元とどんな約束をしたのだろう。 阿漕な印税稼ぎを狙ったわけでもないでしょうが、両方を読んだ人からすれば堪りません。 貴重な時間を費やしたことになってしまう。 イギリス在住で、かの地と日本を引き比べるという書き方はマークス寿子と似ていますかね。 それでも似たようなことを書く「ちきりん」などというおばさんに比べればまし。あっちは露骨に市場原理主義を全肯定だもの。また、ちきりんは正体を現してないし、論争はたくみに逃げ続ける。安全な立場から好き勝手に言い散らす。まるで暗がりから、石を投げつけるようなもの。卑怯な感じを受けます。 谷本は、本名で顔出しもしていてよほど潔い。何事も自分の頭で考えて行動せよ、と結論づけているが、きちんと反対し、行動し、ストライキでもデモでもやれと言いたいのだろう。それはよくわかる。 彼女の本をまだ読んでなければ「ノマドと社畜」よりは、こちらのほうが読みやすいと思います。

私の男 2013年07月18日

昨夜の「Woman」。ますます陰鬱な色調を帯びつつある。「幸福な家庭はどこも似ているが不幸な家庭はそれぞれに不幸である」(アンナ・カレーニナ)。そのそれぞれの不幸を順に出してくる感じ。
ショムニにしておけばよかったか。でも、乗りかかった舟だから来週も付き合おう。

ドラマに出演している二階堂ふみのサイトをみてたら、なんと「私の男」(桜庭一樹)に主演する!
http://watashi-no-otoko.com/
<引用開始>
落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を若い淳悟が引き取り、親子となった。そして物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を、圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167784010
<引用終了>
桜庭一樹って女性なんですね。北村薫=男性、高村薫=女性、有川浩=女性。大変紛らわしい。
この話、テレビドラマにして欲しいけどインモラルな物語だからとても無理か。
二階堂ふみ、恐るべき十九歳です。

NEC 2013年07月17日

ええ!知らなかった!NECってレノボと提携してたのか。すっかり事情にくらくなった。
<引用開始>
NECが「スマホから撤退」報道
「決定した事実ない」NECがLenovoとの携帯事業統合を断念し、スマートフォンの新規開発を凍結するという一部報道に対し、NECがコメント。

NECがスマートフォンの新規開発を凍結するという一部報道に対し、同社は7月17日、「当社として発表したものでない。市場が急激に変化する中で様々な検討を行っているが、報道された内容について決定した事実はない」というコメントを発表した。

 日本経済新聞は7月17日付けで「NEC、スマホ撤退へ レノボとの携帯統合見送り」と報じた。NECがPC事業を統合した中国Lenovoと携帯電話事業についても統合を協議していたが、条件が折り合わず断念。これを受け手単独での事業構造維持は難しいと判断し、スマートフォンの新規開発は「カシオ」ブランドも含めて凍結する方針──という。

2012年度国内携帯電話出荷台数シェア=MM総研調べ NECは子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズで携帯電話事業を展開。折りたたみ式の全盛期に「N」ブランドで知られたNEC端末だが、MM総研によると、NECカシオは2012年度に国内で134万台(前年度比10.1%減)のスマートフォンを出荷、市場シェアは4.5%で6位にとどまっており、従来型を含めたシェアは5.3%と8位に低迷。一方、スマートフォンでは12年度、Appleが初めてシェアで国内トップになっている。

 NECカシオは13年度、従来型携帯を含め前年度並みとなる300万台の販売を見込んでいたが、主力となるNTTドコモ向けでは、ドコモが「ツートップ」戦略を打ち出した影響もあり、夏モデルの販売は6月末までに1万台程度にとどまったもようだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1307/17/news041.html
<引用終了>
すっかり事情にくらくなったけど、知らないのは罪だ。
PCといえばNEC。そういう常識にずっと捉われていたと思う。
自動車なら本田、電機会社ならNECと最も深く関わってきたので感慨ひとしおです。
三田、玉川、府中、我孫子、山梨、相模原、横浜と足しげく通った。山梨を除いていずれも従業員3000人以上の事業所。山梨は1000人程度だが「中興の祖」小林宏治が山梨出身なので、主力事業所と同列に扱われた。
電電ファミリーとして、もともと通信ケーブルの製造から始まった日本電気だが、その事業を引き継いでいるのが山梨工場でした。

生産会社にもよく出張しました。九州・熊本・福岡・静岡・山口・大津・水口・長野・群馬・栃木・茨城・福島・宮城・東北・山形等など。多くは電子デバイス事業部傘下。つまり半導体製造ですよね。

ご承知のとおり、半導体は過酷な運命を辿った。利益なき繁栄とも揶揄されたが、儲からなくても作らなくてはならない事情もあった。
今挙げた会社の多くは清算されたり、ルネサスやゼロックスに売却されたりした。知り合いだった人もリストラされたり、転職したり、帰農した人までいます。

概ね、よく働く人たちだったが善良な心根だった。だから、その人たちの顔が浮かぶから、PCを買うときはまずNECと決めていた時代が長く続きました。

今は皆さんどうされているのだろう。幸多かれと願うばかり。

これからどうする 未来のつくり方 2013年07月16日

岩波書店の「これからどうする 未来のつくり方」を読了しました。
<引用開始>
将来の展望を描きにくくなっている今,読者に広く呼びかけたいと思います.私たちはこれからどこへ向かうべきか,何を大切にしていったらよいのか,議論を始めようではないか,と.政治・経済・文化・社会・科学技術など,さまざまな分野で活躍する228人が,「これからどうする」を真剣かつ大胆に提案します http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0098900/
<引用終了>

歯ごたえがあった。650ページもある分厚い本で、読み終わるのに三日かかりました。小説と違って筋を追う話でなく、一人当たり2000字程度の意見を次々に読まされることになり、時折立ち止まって解釈する時間が必要だったということもあります。 読む前に漠然と描いていたのは月刊誌「世界」拡販の一環なのか?という意地悪なもの。

読み進めていくうちに、これは編集に苦労しているなということが窺い知れました。 228人の識者は当然ながら、専門領域も拠って立つ位置もそれぞれだからです。 現状の危機感がこの本を編ませたのだろうと実感しました。国家・政治・経済・生活・出版業界それぞれにある危機がベースにあります。

それから、いくつか特徴的なことも理解できました。 従来から「東大・岩波文化人」などと皮肉を込めた呼ばれ方をされたりもしますが、執筆者のおよそ四割弱が東大の教員で構成されているのではないでしょうか。 玉石混交というのが読み終わった直後の感想です。もっともそれは読み手の力量か、文章の巧拙か、メッセージの内容によるものか、それらすべてか。

岩波だから、百家争鳴というわけではない。基本的には現政権に批判的、原発は反対、市場経済万能の新自由主義にも反対、改憲には慎重な立場です。 おかしな〝バランスをとる”などという感覚で両論併記をしがちな新聞社系の作り方とは一線を画していて、旗幟鮮明ではあります。それで、いいんじゃないかと思う。出版社なんだし。
内容は次の十章から構成されています。
1 私たちは,これから
2 (3・11〉は終わっていない
3 政治を根底から問う
4 東アジアに生きる,世界に生きる
5 経済・労働・産業をどうする
6 科学・技術の明日
7 文化・芸術のゆくえ
8 家族と教育の将来像
9 私たちの社会はどこへ
10 生き方の新しい形

読んでみて個人的に印象に残った人は次のようなものでした。
(1章から順番に) 澤地久恵、テッサ・モーリス・スズキ、山折哲雄、外岡秀俊、若松英輔、戸羽太、加瀬和俊、今中哲二、半田滋、江川紹子、土井香苗、竹中千春、藤原帰一、狐崎知己、伊東光晴、橘木俊詔、浜矩子、玄田有史、福原義春、勝川歳雄、池内了、米沢富美子、沼野光義、赤川次郎、永江朗、竹山洋、矢野誠一、西村欣也、山田昌弘、普光院亜紀、尾木直樹、鳥飼玖美子、佐藤俊樹、星野智幸、香取章子、久米宏、角田健司、香山リカ、辛淑玉、北原みのり、浜島裕英、田中優子、関川夏央。

収穫もありました。赤川次郎という人にこれまで関心がなかったのですが、見直しました。いいことを言ってます。 この人、森敦(『月山』で芥川賞受賞)の弟子なんですってね。 それも一番弟子だそう。で、森敦の二番弟子を自称する人が大学におりましたっけ。親しく話したことは一度もありませんが。 仏文を一度出てから学士入学。横光利一をやるのだといって、大言壮語して大学院に進んだと記憶してます。その後にこの人がどうなったか知りません。能力はあったのでしょうが軽薄な物言いがどうにもダメだった。実家は資産家で食うに困らぬとも聞いてたので、やっかみもあったかな。 そんな思い出があって、赤川次郎をつい遠ざけてました。申し訳ない。

久米宏の意見にも啓発されました。テレビで定着しているプロンプターを敢えてニュースステーションでは使わなかったこと、下読み原稿を決して音読しなかったこと等、強烈なプロ意識を見せ付けられました。軽薄な感じでこれまではあまり好きではなかったのだけれど、見直しました。 ブリヂストンを定年間際で退職してフェラーリへと請われて転職した浜島裕英の話も実に興味深かった。かっての日本企業の美点を未だ持ち続けているフェラーリ。本当にいい会社なんですね。 後半での辛淑玉、北原みのり、田中優子の意見もよかった。内容にいちいち得心しつつ、そうそう!と何度も膝をうちました。

感心しないものも沢山。第三章の政治ジャンルでは、佐々木毅、山口二郎、後藤謙次には相変わらず幻滅させられた。本来なら涼しい顔をして意見できる立場でないだろうって思う。 蓮見重彦の相変わらず人を食ったような言い方も食傷してきたな。本田由紀、湯浅誠、赤石千衣子、村木厚子もちょっといただけない。現状認識が違ってたり、ただ追認しているだけにしか読めない。 村木厚子が大変な目にあったことは大いに同情するけれど、稀代の悪法である障害者自立支援法を仕立てたのもまた、課長時代の彼女であったことを私は忘れない。 狡猾な官僚の処世術を弄して、立ち位置を眩惑させることは止めて欲しい。

決して声を荒げはしないが、聞き取りにくい小声でそれとなくプロテスト。岩波らしいといえば、らしい上品さに包まれている。売価1900円ならお得かもしれないが、分厚いし最初は図書館で借りて読んでみるのがいいかな。 しかし歯ごたえのある力作ではあります。私は世界がまた少し広がった。 ご一読をお勧めします。

靴底の泣き別れ 2013年07月15日

暑さの影響がこんなところにも出ている。外出用のスニーカーを何足か使いまわしています。気に入ったものは履き続ける主義なのですが、底が磨り減って危なくなったものを処分し、新しいものを三足下ろして履き始めています。

異変が起きたのは最初の一足目。履き始めて二週間ほど経った際にスポーンと乾いた音がして、靴のゴム底が取れてしまいました。ゴム底を手に持って帰宅しましたが、この姿は何とも惨めな感じがします。

合成ゴム用の接着剤を購入して、元通り貼り付けましたがしばらくは無事でしたが、また二週間ほど経過して別のところが剥がれてしまいました。

ゴム底は二重底になっているのですが、その最上部が剥がれてしまった。また接着剤を使って貼り合せ直します。

これ、買った靴が悪いのかもと思い、別のスニーカーをしばらく使ってました。これはランニング向きのもので非常に動きやすいです。ところが・・・。階段を上がり降りしている際に、ペタペタと音がするようになり、何か引っかかるなと思っていたら、こちらも底が剥がれてしまったのです。
最初のがリーボック、二足目がナイキで決して安くはなかった買い物なのに。

三たびの接着剤利用となりました。こんなこと珍しいよなと思ってました。
本日、たまたま靴修理の人と話す機会があってこのことを話すと「最近すごく増えているんですよ」という。そうなの?!
聞けば「暑さのせいで接着剤が効かなくなってしまうんです」なんだって。

考えてみれば、アスファルトの表面温度って40~50度くらいはするんですよね。そういう熱いものの上をしょっちゅう行き来するうちにそのダメージがニカワに来てしまうんだそうです。

しかたない、そういう不快さを逃れるには履物をサンダルにでもするしかないか。
そう思い、底のない一体成型のサンダルでペタペタとしばらく過ごすことにしました。コルクで出来ているから涼しい。

これで、靴底がとれるという悲喜劇はなくなりました。ところが今度はサンダルを突っかけとばす動作が頻発することになってしまった。明日天気になーれ、と下駄を飛ばすアレです。
サンダルを履いていることでかろうじて護られていた男の尊厳が、瞬時に惨めに吹き飛んでしまいます。裸足になった瞬間に恥ずかしいのなんの。

う~ん。いちばん悪いのは私の足だったのかもしれません。

たべるダケ 2013年07月14日

金曜夜にテレビ東京をつけていたら奇妙な番組が放映されました。題名は「たべるダケ」。
<引用開始>
柿野義孝(新井浩文)は、朝から晩まで3人の元妻への慰謝料を稼ぐ毎日を送り、仕事もうまくいかない。貧乏くじばかり引いている人生に嫌気がさし、自殺しようとするがそれすら失敗してしまう。
失意の日々を送る柿野はある日、謎の女・シズル(後藤まりこ)に出会う。腹の音が止まらないシズルを牛飯屋に連れて行った柿野は、豪快ながらも優雅で、色香すら感じるシズルの食事姿に見惚れ、シズルから目が離せなくなってしまい…。
http://www.tv-tokyo.co.jp/taberudake/
<引用終了>
謎の女が出てきて、無言でただものを食べるだけ。それを見ている不遇な主人公が何か心救われていくという物語のようです。
それにしても後藤まりこというひと。何かとんがっている。初めて知りました。もともとはロックバンドのボーカル。椎名林檎みたいなキャラクターなんだろうか。
金曜の第一話で登場したのは、牛丼+カツ丼+カレーの大盛りというもの。これをシズルが、わしわしと食べていくという殆どそれだけの話。
あれか?めしばな刑事タチバナ、孤独のグルメと食べ物ネタはいけるという感触をテレ東で掴んだのでしょうかね?

で、この第一話で登場したお店が早稲田の「三品食堂」です。早稲田大学に行ってた方ならご存知の店。私もオフィスが一時、早稲田だったので何度か行ったことがあります。味はともかく、量は凄いな。
第一話で三品を持ってくるテイストがとてもいい。主演が新井浩文というのも惚けた感じが出ていていいです。
直前にやっている「リミット」もまあまあだし。金曜のドラマが楽しみになってきました。

茨の道 2013年07月13日

世田谷ナンバー、そんなことになっていたのですか。興味深いです。
<引用開始>
世田谷ナンバー誕生か「経済効果と反対運動」を区役所に直撃
 富士山、伊豆、鈴鹿など、2004年から全国19の地域で導入されている自動車の「ご当地ナンバー」。国土交通省は第2弾となる新規追加の応募を6月28日に締め切る。地域を細かく分けた新ナンバーは、「地元に愛着が沸く」「遠方でも新鮮なイメージで見られる」と概ね好評なようだ。
 だが、その一方で国交省が審査基準にしている地域振興に向けた活用策が見えにくかったり、ナンバー変更に伴う手続きが煩雑だったりと、ご当地ナンバーの必要性そのものに疑問を投げかける向きがあるのも事実。高級住宅街のイメージが強い東京・世田谷区では“世田谷ナンバー”の申請にあたり、新設を反対する会まで立ち上がっている。
「これまで付けていた品川ナンバーは日本で1番人気のブランドですし、今さら世田谷区民であることを、わざわざ車のナンバーで強調する意味が分かりません。高級的なイメージをPRしたいなら、青山・赤坂・麻布など、もっと都心寄りの港区を分ければいいと思う」(40代・世田谷区民)
 こうした住民の声に、世田谷区はどう答えるのだろうか。産業政策部商業課の新藤達夫課長に聞いてみた。(以下略)
http://www.news-postseven.com/archives/20130628_197094.html
<引用終了>
世田谷区の人口は80万人くらい。車を持つ世帯は多くても半数程度と見積もると40~50万車くらいにもしかしたら世田谷ナンバーがつけられるというわけか。
世田谷の知名度アップというけど、もう十分に知名度あるんじゃないかな。高級なイメージを広めたいという思惑が区役所にはあるようだけど、成城や岡本も世田谷なら、下馬や三軒茶屋、上北沢も世田谷区なんですよね。世田谷で生まれ育った人たちは、現行の品川で構わないと思ってる人が大半だろうと確信します。それで何の不便もないものね。
地方から出てきて世田谷に住んでいる人が世田谷ナンバーを欲しがっているという分析記事を目にしました。
そうしたい感覚はわかります。たしかに、地元で生まれ育つとそこへの帰属意識は薄いものになるでしょう。世田谷ナンバーをつけるとなると、誇らしいというより気恥ずかしさが立つのでしょう。
六本木で遊んでる人に、地元の人間はまずいないのと同じ。俳優座劇場の裏に住んでいる同級生がいましたが、生活は質素そのもの。案外、そういうものではないかな。

さらに、逆張りということもあります。大学生のときに横浜まで車で遊びにいくことになり、同級生が車を借りてくるとして持ってきたのがスカイラインだ。しかも「茨」ナンバーです。今はない。
首都高でも神奈川線でも、走ってると周りの車が避けること避けること。土曜の夜だし、暴走族か何かと勘違いされたのでしょう。
港のみえる丘公園そばの駐車場に留めると、その車の周りが誰も寄り付きません。係わり合いになったり、とばっちりを警戒しているのかしれないが、まさに茨の道を突き進んだ車でありました。
生ける伝説、周囲を恐れさせた孤高の存在と映りました。なめんなよっていうね。

世田谷ナンバーが実現したら、このナンバーの盗難車が増えるんじゃないか。余計な心配をしちゃいます。

試される度量 2013年07月12日

暑くてなかなか寝付けず、夜中にテレビをつけたらNHKEテレで大変な番組を見てしまいました。
「バリバラ」という障害者が出演する番組があります。Eテレだから、真面目に捉えているのかと思ったらさにあらず。障害者情報バラエティと銘打っており、かなり「挑戦的」な構成になっていました。
バリバラというタイトルは、バリアフリー・バラエティを縮めた造語だといいます。
<引用開始>
恋愛、仕事から、スポーツ、アートにいたるまで、
日常生活のあらゆるジャンルについて、
障害者が「本当に必要な情報」を楽しくお届けする番組。
モットーは「No Limits(限界無し)」。
これまでタブー視されていた障害者の性や
お笑いのジャンルにも果敢に切り込みます。
本音をとことんぶつけあい、一緒に笑って、一緒に考えて、
本気でバリアフリーな社会を目指します!!
<引用終了>
私が見た回は「障害と笑い どこまでOK?」というもの。
登場してきたのは、全盲の人と片足が義足の女性で、全盲の人は義眼を使ってコントをしていました。私が見る前には、義足をコントの道具として使っていたようです。
http://www.nhk.or.jp/baribara/lineup/130705.html

番組の企画者、出演者にしてみればすすんで笑っていただきたいという思いがあるのでしょうが、これは勇気が要る。複数で見ていたら、お互いの顔色を覗いながら安心して笑うという感じでしょうか。
独りで見ていても、笑ってしまっていいものかどうかちょっと逡巡してしまいました。大真面目に作っているのだから、笑ってあげるのがいいのでしょうね。それには少し時間が要るかもしれない。
こちらのレディネスや心の余裕、内心に疚しさが潜んでないかどうか確認しつつ破顔するという感じですか。

ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド主演の映画「ブルース・ブラザース」には、楽器店店主に扮したレイ・チャールズが出てきます。
当然ながら盲目の店主役。主人公二人が楽器のレンタル交渉に出向いた際、スキを見て店の商品を盗み出そうとする悪ガキに向かって、拳銃をぶっ放すというシーンが出てきます。
「青少年の犯罪には心が痛む」とか言いながら、至近距離から正確に威嚇射撃をする。まるで、見えてるみたいに。心眼があるかの如く。

話は進んで、主人公二人が、警察に追われながらも地元で凱旋公演をすることとなり、PRのポスターをそこらじゅうに貼ります。このときにレイは再び出てきて、店の前に彼らブルース・ブラザースのポスターを誇らしげに貼る。ところが上下逆さまで貼ってしまうというシーンが出てきて、思わず笑ってしまいました。演出が非常に巧みですね。何らかの悪意が潜む隙がない。

あらためてEテレは良質な番組が多いと感じます。
ETV特集やハートネットTV、スーパープレゼンテーション、今回のバリバラなど等。
スタッフに敬意を表したいです。

« 2013年7月 | トップページ | 2013年12月 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ