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だるまさんが転んだら 2014年03月05日

堀内公太郎の「だるまさんが転んだら」(宝島社文庫)を読了しました。
<引用開始>
小説投稿サイトで繰り広げられるコワ~い事件

元人気俳優が、ミステリー小説新人賞を受賞した。
作家志望の平助は盗作疑惑を抱き、独自調査に乗り出すが…。
平助が真実にたどり着いたとき、驚きのラストが待ち受ける!

『公開処刑人 森のくまさん』著者が描く、“文壇サスペンス”!ゴールデンエッグス社の第10回GEミステリー新人賞受賞作『だるまさんの鬼ごっこ』の著者が、元人気俳優の向坂祐一郎であることが発覚した。本はたちまち話題となり、ベストセラーになる。作家デビューを目指して投稿生活を続ける平助は、向坂の作品が、過去に自身がサイトに公開した内容と酷似し、盗作されていることに気づく。真実を突き止めるべく、出版元の担当編集者に会うが、平助はその編集者にも疑念を抱く。そして平助は、予想だにしない展開に巻き込まれる――。『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ作品。
http://tkj.jp/book/?cd=72180401
<引用終了>
見出しを読んで、内容も読んで数年前にあった水嶋ヒロの文学賞受賞を思い出しました。
本名の斎藤智裕名義で出した「KAGEROU」がポプラ文学賞を受賞したアレです。
アレは一体なんだったんだろう。
芸能界を引退し、妻の絢香の看病をするとかなんとかいう話だったと思ったのだが。
結局は次回作を書くこともなく、しれっと俳優に復帰。女房のほうも休業前と同じく歌を歌っているではありませんか。
事務所からの独立とか、ケジメとかそんなあたりだったのかな。だとしたら文学をダシに使ったようで、ちょっと許せません。

「雨が好き」の高橋洋子とか、「家族ロンド」の椎名桜子とか、SFの新井素子とか、全くその後を聞かないぞ。これらが話題づくりといわれても仕方ない。実力がものをいう世界だから自然淘汰されたのだろうが迷惑な話です。

この物語でも、プロット作りは一流だが文章力がまるでない作家志望者が主役として出てきます。その彼のプロットを丸ごと剽窃した別の作品が文学賞をとってしまう。しかもその作者、問題を起こして第一線から消えた元俳優だという。元俳優に文学賞をとらせたら話題になって売れるぞ、という一方の流れは、まんま水嶋ヒロの一件に重なってきます。しかしここでは殺人まで起きてしまう。そして意外な秘密が最後の最後に出てきて・・。

「森のくまさん」同様、ネットの世界の残酷さや凶暴性が今回も登場してきて、合間合間でいいリズムを作っていました。
ご一読をお勧めします。

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